「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年3月18日水曜日

サクラが咲く  Cherry flowers bloom!

昨日、少し離れた引地川沿いを散歩してサクラの状態を見てきた。このところ寒い日が続いたが、それでも開花している木が少しあった。温かい日がくればイッキに満開になりそうだ。
図1. オオシマザクラだろうか白い

図2. ソメイヨシノはまだ
今、先ほど昨日と同じルートを連れ合いと二人で歩いてサクラの状態を見てきた。
図3. オオシマザクラは幾つも咲いている
図4. オー、ソメイヨシノが咲いている
  
図5. まとまって咲いている
 スーパーで夕食の買い物をして、我家の近くの公園のサクラを見上げれば、幾つも咲いている。サクラの見頃は来週だ!
今週は、明後日「丹沢サル観察し隊」の皆さんと軽い山登りだ!
図6. 我家の近くの公園のソメイヨシノ

2020年3月17日火曜日

ジネズミだった! It was a Dsinezumi shrew!

  3月11日の焼小屋沢左岸尾根歩きの往復で、拾ってきたテン糞3の中に毛と骨片や歯や爪が含まれていた。毛が柔らかく10ミリ前後の長さから小哺乳類のものであることがすぐ判った。テンが食べる丹沢の小哺乳類とはトガリネズミ目か齧歯目である。C、D、Eの歯からこれは齧歯目の歯ではないことが解る。それは、Fの爪からもネズミではない。つまり、トガリネズミ目のものだ。Eはトガリネズミ科の上顎第一切歯であることが明白だ。丹沢山塊で、トガリネズミ科はジネズミとカワネズミだ。赤い線で囲った以外の骨片は頭骨の部分のものである。Aは脛骨と腓骨の部分であり、Bは橈骨の部分であり、Cは第二・三切歯か、Dは左下顎第一切歯(手持ちのジネズミの標本と照らし合わせて)。この小哺乳類はジネズミである。
あー、カワネズミの死体が欲しい。2度沢で見つけた事があるが、白い空気の塊りが水中を移動するような感じであった。
図1.テン糞3に含まれていたジネズミCrocidura dsinezumiの骨や歯

2020年3月16日月曜日

テンはタヌキと違って今の時季はキブシを必ず食べる!  The marten is different from racoon dog, and eats always the fruits of Kibushi during this season.

温かい日が続いて寒い日がくると庭の水道栓で拾ってきた糞洗いするのが手がかじかんで嫌であるが、水道水が温かく感じられる。週末にかけて温かくなりそうだ。まるで三寒四温のようである。
世界中に新型コロナが蔓延ってしまった。若者は罹患しても症状無しのようだ。ぼくのような喘息持ちは若者と会うのが恐ろしい!早期の終息を願うばかりだ。

3月11日の焼小屋沢左岸尾根の往復で見つけたテン糞は3個であった。3個の糞全てにキブシの種子たくさん含まれていた。テンは木についている干乾びたキブシの実を探して食べており、腐葉砕片も含まれていることから、テンはタヌキと違って腐葉に混じっている昆虫を含む土壌動物を選んで食べていると考えられる。また、タヌキと違って羽毛やトガリネズミ科の動物を食べていたが、やはりテンはタヌキと違ってシカなどの腐肉は食べずに生きているものを狩猟して捕まえ食べていると云える。
10:12  テン糞1
キブシStachiyurus praecox種子、腐葉砕片、羽毛、砂泥
10:23 テン糞2
キブシ種子、腐葉砕片、昆虫翅・外骨格・肢
13:47 テン糞3
キブシ種子・トガリネズミ科毛・頭骨部分・上顎切歯・第一前臼歯(上顎)・脛骨腓骨・爪
テン糞3の内容物のトガリネズミ科の動物に歯や骨に対しては次回に詳しくアップしたい。

2020年3月15日日曜日

タヌキ糞の内容物  The contents in droppings of racoon dog.

今日、お昼過ぎ少し温かくなってきたので、庭の水道栓で、11日に焼小屋沢左岸尾根で拾ってきたタヌキ糞5個とやテン糞3個を洗った。先ず、タヌキ糞の内容物についてアップする。
表1. タヌキ糞1~5の内容物
5個の内、全てに腐葉砕片や昆虫の外骨格や砂泥があり、さらに土壌動物と云われる節足動物の外皮や肢、さらにはシカの毛二つの糞からさらにはタヌキ糞4からは靭帯のような動物質に加えて蹄の先端部分があった。思っていたよりもキブシの種子が出てこなかった。また、タヌキ糞4では小哺乳類の毛の塊りが出てきた。タヌキが小動物を狩りしたということなのだろうか?
9:57 タヌキ糞1
腐葉砕片、小昆虫・節足動物外骨格・肢・触覚、シカ毛、砂泥
11:08 タヌキ糞2
腐葉砕片、昆虫・節足動物外骨格・肢、砂泥
11:23 タヌキ糞3
腐葉砕片、昆虫外骨格・肢、節足動物外皮・肢、砂泥
11:35 タヌキ糞4
キブシ種子3個、腐葉砕片、昆虫外骨格・肢、小哺乳類毛、靭帯・不明動物質・蹄先端部分(多分シカ)(下図)、砂泥
タヌキ糞4の内容物の蹄先端
12:46 タヌキ糞5
腐葉砕片、昆虫外骨格・翅・肢、中・大型哺乳類毛、砂泥

2020年3月14日土曜日

ぼくの本の文章が試験問題に!  The sentenses in my book became to be an examination problem!

昨日、株式会社進学研究会というところから封書が届いた。ぼくが書いた本の文章を中学3年生向けの模擬テスト問題に使用したので、使用料を払いたいと云うものだった。
「箱根山のサル」を書いた時から、読者層を広げるために中学生でも読める本を書いて欲しいと編集者に勧めれていた。それが、国語の試験問題になったなんて嬉しい限りだ。
試験問題になったのは「野生動物発見!ガイド」の動物ウォッチング・実践編~哺乳類16種の中のモグラについて書いた文章である。
ぼくは、小学校の時から国語のテストが一番苦手であり、嫌だった。今回、この問題を解いてみようと思った。が、まったく出来なかった。自分で書いた文章なのに、国語の問題にされると答えられない。模範解答は示されていないが、皆さん方はどうですか?

2020年3月13日金曜日

焼小屋沢左岸尾根の往復  Round trip on the left bank ridge of the Yakigoyasawa valley

11日の続き
焼小屋沢橋に到着し、橋の袂のコンクリの上に座り、コンビニに買ってきたアメリカンドックをサーモの熱いウーロン茶で胃に流し込む。そして、靴紐を締め直してスパッツを着ける。ザックを担いで立ち上がって撮った写真が図1だ。
この時は、まだ9時なので、久しぶりに姫次まで行ってそこでお昼を食べようと思っていた。しかし、沢沿いを歩いて登り口の鞍部に着いたのが9時半を過ぎていた(図2)。が、それでもまだ姫次まで行くつもりだった。
図1.9:09 焼小屋沢橋を発つ
図2.9:35 焼小屋沢左岸尾根の鞍部到着
図2は伊勢沢林道方面の尾根を撮ったものだ。逆の方は急な登りが続く。ストックを使い、立ち木を掴んで登る。立ち木があるとストックよりも立ち木を利用した方が楽だ。
 いよいよ、シカ柵が見えてきた。手前にタヌキのタメ糞がある筈だ。案の定タヌキ糞がある。ここで、一休みして水を飲む。意識的に水を補給しなければぼくの太腿や脹脛がすぐ攣ってしまう。タヌキ糞1を拾い、シカ柵を潜るとそこにはテン糞1だ!
そう、今日も伊勢沢林道ではテン糞を1個も見つけなかったのだ。だからテン糞は嬉しい。
シカ柵に沿って尾根を登る。シカ柵が倒れ掛かっていたり、少し尾根が崩壊していたりで、非常に歩きづらい。シカ柵の破れ穴から潜って(図4)シカ柵の反対側を歩く。
図3.9:55 尾根を塞ぐようにあるシカ柵に着く
図4. 10:59 再びシカ柵を潜り抜ける
這いつくばって潜ったらタヌキのタメ糞2だ(図5)!上半身のセーターが引っ掛かって四苦八苦する。ここでももう少し痩せていれば軽々と潜れるのに!っと太っている事を悔やむ。
図5. 11:08 シカ柵を潜ったらタヌキ糞2
また、タヌキのタメ糞3があって、細尾根となり、「焼小屋沢左岸尾根 820付近 と書かれた標識(図6)が木に架かっている。この標識は、柏原ノ頭やぼくが「熊ノ平」と名付けている焼山沢右岸尾根の721ピーク付近や鍋嵐、榛の木丸、宮ヶ瀬尾根の猿島付近にも付いている標識の作者と同じ人だろう。
標識から間もなくタヌキの山盛りのタメ糞4(図7)だ!
図6.11:29 焼小屋沢左岸尾根の標識
図7. 11:35 タヌキのタメ糞4
標識があったところで、スマホのGeograhicaを見る。登山道にまだまだ到着しそうにない事を知る。12時になったので登ってきた尾根を振り返る。宮ヶ瀬湖や町が見える(図8)。Geographicaをまた見る。登山道までは7,800メートルもある。自分を奮い立たたせるが、10歩くらいでまた同じスローペース、登山道近くになってタヌキのタメ糞5をゲットし、歩く。晴れていたのに曇ってきて風が冷たいので10年くらい前にもらったKuribayashiさんのTCAのヤッケを着る。
登山道に着き、登ってきた尾根を振り返って撮る(図9)。拾ってきたピンクのビニールテープを保安林の標識に縛り付ける(図10)。
図8. 12:01 登ってきた方を降りけるの宮ヶ瀬湖が見える
図9. 13:02 登山道に着き登ってきた尾根を振り返る
登山道を黍殻山避難小屋方面に歩きだす。が、100メートルも歩かないで止める。大平分岐から奥野林道に下りても5時過ぎになるかも知れない。それなら、登ってきた焼小屋沢左岸尾根を戻ろうと決心する。先ほど保安林の標識にピンクテープを巻きつけたがその50メートルくらい手前からトラバースして尾根頭に辿り着く。何だか、左足の脹脛が攣りそうになる。水を飲む。今回はスポーツドリンクを忘れたのだ。気休めのように水を飲むとに攣りはすぐ治まる。
図10. 林道の着いた所にある保安林の山用標識
カモシカの新鮮なタメ糞が4か所に1、2メートルくらい離れてある(図11)。近くにカモシカがこちらを伺っていることは間違いない。
図11. 13:06 凄く新しいカモシカ糞
登りに気が付かなかったアセビの花(図12&13)が目に入る。標識のところを通り、タヌキ糞4のところを過ぎ、シカ柵を潜り抜け、登ってきた鞍部に到着する。残っているピンクのビニールテープを木に巻き付ける(図14)。焼小屋沢橋でお湯を沸かし甘い甘いココアを飲む。生き返る!登山道からの下りは2時間半くらいであった。
図12. 13:17 アセビの花
 図13. 14:19 アセビの花
図14. 15:38 尾根の鞍部の木にピンクのテープを巻きつける

2020年3月12日木曜日

テングチョウが飛びかう!    Nettle-tree butterflies fly about!

昨日は伊勢沢林道の焼小屋沢橋の左岸尾根を登り、焼山・姫次登山道に出て、100mくらい登山道を歩いたが、時間が無いので同じ尾根を下ってきた。何と焼小屋沢橋から登山道に出るのに4時間もかかったのだ。体重を落とさねばと云う事ばかりを考えて歩いた。身体が硬く思い!

林道では、春の温かい日差しを受けて楽し気にテングチョウが飛び交っていた。あと2種類のタテハチョウの仲間も跳び回っていた。
図1.オオバイノモトソウの上のテングチョウLibythea cetis

2020年3月8日日曜日

鳥の群れは同じ場所で排泄するの?それとも、、   Does a flock of birds egest in same place? Or,,,

6日に伊勢沢林道を歩いた時、直径1メートルくらいの範囲に鳥の糞が落ちていた(図1)。で、鳥糞についての疑問がわいた。
1)これは同じ個体の糞ではないのに何故ほとんど同じ場所に排泄するのだろう? この糞をした鳥はカモくらいの大きさかな?水鳥のようだ。
2)鳥糞なのに、全ての糞が白い尿酸の結晶が付着していないのはどうしてなのだろう。鳥糞でもウンチだけでオシッコが出ない時もあるということかな?
3)これは、鳥たちの集団の糞ではなくて、一羽の鳥糞なのだろうか?
図1. Droppings of Bird

図2.林道上の鳥糞
ぼくは、どうも勘違いしていたようだ。
この鳥糞(多分、カモ類のもの)は集団のモノではなく一個体がした糞なのかもしれない。
と云うのは、P.Bang & P. Dahlstrom,”Animal Tracks and Signs”
Oxford Univ.Press  では、鳥の種類についての糞の大きさ、形状、色について糞の写真とともに述べている。が、その糞の写真は、図1や図2での糞以上にまとまってタメ糞状になっているのだ!もし、複数の鳥がしたものなら記載がある筈だ。
シカやカモシカの糞はたくさん散らばっている(図3)。しかし、これを複数個体の糞だとは誰も考えない。
もしかしたら、図1&2の糞はカモよりももっと大きな水鳥の糞なのかもしれない。  
図3. カモシカ糞
ぼくは鳥については解らないことが多すぎる。鳥糞についてどなたか教えてください。

2020年3月7日土曜日

ダンコウバイの黄色の花が目立つ! The yellow flowers of Japanese spicebush are shining out!

昨日、咲いていた花で目立ったのはダンコウバイの黄色い花だ!それとフサザクラの赤い花だ。
 図1. ダンコウバイ
図2. オオバヤシャブシかな?

図3. フサザクラ
図4.キブシ

2020年3月6日金曜日

歩くのが面倒な伊勢沢  The Isezawa stream, it's difficult to walk.

車を奥野隧道を出たところの東屋やトイレがある近くに置いて、伊勢沢を歩いて来た。目的は今年は温かいから「もしかしたらキクザキイチゲが早くも咲いているのでは!」っと思ったからである。とんでもなかった!
9:32 伊勢沢林道の終点についたので、ここで両足にスパッツを着ける。
図1.まもなく林道終点
 林道終点から沢沿いの細い山道を登る。落ち葉で埋まっているので、道を踏み外さないように慎重に歩く。そこから崩れ腐った丸木橋があるが岩に手を掛けて足元を確かめながら進む。
目の前に伊勢沢が広がるが、以前あった山の人たちの道はところどころに残っているだけ。殆んどが岩を登ったり下りたりだ。
図2. スギ林地内も岩がゴロゴロ
浮石がひっくり返って怪我をしたことがあるので、慎重だ。倒木を潜るのが面倒だ。山全体が崩壊したかのようだ。昨年の台風19号の大雨で、沢や斜面に置いていた間伐材が四方八方に流されている。
図3. 前の木を潜ってきた
 
図4. 斜面の崩壊
 
図5. 沢の崩壊
キクザキイチゲは根こそぎ流されたようだ。伊勢沢を詰めると水がちょろちょろ流れる岩壁となるが、そこまで行く気力が失せた。帰路の事も考えて途中で戻る。ヤマトリカブトがようやく芽生えている。キクザキイチゲは後2週間後くらいかな?残っていればの話しだ!
図6.ヤマトリカブトの芽生え
伊勢沢林道は必ず5個以上のテン糞を拾えるのだが、今回は往きに見つからなかったから、帰りは糞目になって歩いたがダメ。どうしてだ?!
7:16に歩きだして13:04に車に戻ってきたが、車道は凄い渋滞!
これから、風呂に入って、ビールを飲むとする。
図7. 歩いたルート

2020年3月5日木曜日

何故かホタルブクロが咲いている!  For some reason, a bell flowers are in broom!

驚いた!ホタルブクロがもう咲いている。このホタルブクロは茎が地面すれすれに倒れて水蓮鉢にぶつかっている。他のホタルブクロは右端にあるような状態でとても茎など伸ばしてはいない。
どうして、花を咲かせたのか?
1)水蓮鉢に陽が当たり、日没後も鉢が急に冷めなく温かいので初夏だと勘違いした。
2)昨年の晩秋に初夏と間違えて伸びた茎が今年は水蓮鉢は凍るほどの寒さではなかったので、成長を続け花をつけた。

水蓮鉢に接しているホタルブクロは、まったく水蓮鉢の恩恵を受けていないので、1)は無い。どうも2)の可能性が強い。

専門学校の卒業式や謝恩会が中止になった。講師会があるが、欠席すると連絡した。ぼくは喘息持ちだ。もう10回以上、電車、新幹線、飛行機の中で薬や水、飴をもらったことがある。「これを飲みなさい、舐めなさい!」と渡してくれる人は、全て4,50代の女性だ。東西線で、子連れのインド女性からも飴をもらったことがある。どうも、喘息を知っている人は咳の仕方で風邪などの咳と違うと判るようだ。
この喘息で、アフリカはタンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジー調査で雇っていたトングエの人たちから、木の根や動物の骨や死骸を煎じて飲むように勧められたり、中国のキンシコウ調査では、中国の研究者が村の医者に連れていってくれて、漢方薬を処方してもらったり、その処方箋を日本の漢方薬店で見せて処方してもらえと云われたりした。
子供の頃から咳をしていると自分では慣れていて苦しくは感じないが、傍にいる人たちにとっては「フクダの昨夜の咳で眠られなかった」と云われてしまう。
今回、講師会の欠席を申し出たのは、新型コロナウィルスに罹って重症になると肺炎になるからだ。20代の頃、2度急性肺炎になったことがある。肺炎は息をするのも辛く、まして咳などしようものなら胸が針で刺されるように痛いことを経験している。ぼくは高齢者で喘息持ちだ。新型コロナに罹ったら死んじゃう!っと感じる。

2020年3月4日水曜日

有袋類のオポッサムの仲間は新大陸だけに生息  Opossums habit/distribute in only the New Continent

PNGのお土産も残り少なくなってきた。以下のものはバンディクート類の頭蓋や下顎骨だ。結局、PNGのお土産ではPeramelidaeバンディクート科の仲間が下顎を含む頭骨が4個体分、骨格の骨が2個体分あった。他はオオコウモリ1個体、クスクス1個体、イノシシ1個体となる。手持ちのバンディクートの仲間の歯式は、切歯4/3、犬歯1/1、前臼歯3/3、臼歯4/4である。しかし、ADWによれば切歯は4~5/3である。
バンティクートの仲間にはオーストラリア南部に棲息するウサギのような長い耳を持ったIsodon属の切歯が5本あるようだ。
図1. バンディクートの頭蓋骨と下顎骨
左の頭蓋と中の下顎骨は同一個体のもの、右の下顎骨は別個体

TsukaharaさんからPNGの哺乳類の頭骨や骨をプレゼントされてから、PNGの哺乳類層や有袋類について調べなければ、手にしている頭骨がどんな仲間の哺乳類か全く判らなかった。幸い、フクロモモンガとドワーフポッサムの頭骨や骨の標本を持っているので、それらを足掛かりに幾つか判ったとことがある。
オポッサム(オポッサム目)の仲間は北米や中南米には分布して、ケノレステス目とミクロテリビウム目を加えて新世界有袋類を形成し、現在のオーストラリアなどのオセアニアにはいないこと判った。また、オセアニアに分布する有袋類はオーストラリア有袋類を作り、この中にはオーストラリアを代表する下顎に目立つ2本の切歯があるカンガルーやコアラ、クスクスを含む双門歯目、絶滅したフクロオオカミのフクロネコ目、フクロモグラ目、PNGのお土産で出てきたバンディクート目となる(以上はWikipediaとウィキペディアに基く)。

2020年3月3日火曜日

PNGのお土産 双門歯類  The sovenir from PNG Diprotodonta

PNGからのお土産で、大きな下顎骨だけが入った袋があった。この下顎骨を見て、目についたのは一対の大きな切歯である(図1)。で、これは有袋類の中の双門歯類と思った。さらに、良く見ると、↑↓の犬歯と思った歯の前に小さな歯が2本ある。ん?するとこれは切歯が3本で双門歯類とは違う。
この下顎骨100ミリくらいだ。すると頭蓋骨の大きさは下顎一回り大きいから120ミリくらいだ。すると日本産の哺乳類の頭骨から考えるとタヌキくらいの大きさの動物になる。
図1. 下顎骨を上から見る
犬歯(↑↓)だと思った歯の根が二つに分かれている(図2&3)。犬歯は切歯と同じく根が一本である。根が二つあるので前臼歯だ!
図2. 下顎骨を左側面からみる。
とすると、犬歯状の↑↓の歯の前にあるゴマより小さな歯は何?前臼歯?犬歯?あるいは切歯?下顎骨の歯だけにこのままでは区別がつかない。
でも、とにかくこの下顎骨の持ち主は誰なのだろう。下顎の大きさと歯を見るとクスクス科Phalangeridaeであることは間違いないと思うが、、、。
図3. 根が二つ これは犬歯ではなく前臼歯
★上顎骨の歯では、前顎骨から出るのが切歯、前顎骨と上顎骨の境目にでるのが犬歯、上顎骨から出る歯で生え変わる歯を前臼歯、生え変わらないのを臼歯
★しかし、下顎骨は一つの骨なので、このままではお手上げだ。