「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2019年2月8日金曜日

初めての尾根と怖い下り First ridge and the forbidding descent path.

以前から、二の足林道のゲートを過ぎて下の箇所に来ると尾根に出る道が斜面についているので、その内この尾根を登ろうと考えていた。
この尾根には電子国土にも尾根道が記載されている。
林道から斜面を二度折れただけでもう尾根に辿り着いた。
8:02 二の足林道のゲートを過ぎて間もなく斜面を登る道がある。

この尾根道は現在も頻繁に使われているようだ。しっかりした踏み跡が着いている。下りは膝が痛くなりそうなくらい急だが、登りはストックを使って一歩一歩歩くのに丁度良い。すぐ身体が熱くなり、帽子を取り、ミトンから指の出る軍手に代え、フリースの上着を脱ぐ。
昨夜は雨だったので、尾根はアイスバーン状になっているかと思ってザックには6本爪のアイゼンが入っている。
8:48 カモシカの角砥ぎの痕だ!
 カモシカの角砥ぎの痕が地面から60センチくらいまでの位置にあり、そんな木が4本、目についた。気持ちの良い尾根だ。
8:51 ここにも!
シカかカモシカがシロダモの葉まで食べ始めている。1メートルくらいの樹高のシロダモの葉が食われていた。
鐘ヶ嶽方面から来るといつも見ていた道標が出てきた。大沢分岐から梅の木尾根を下って日向山、見城山のコースを考えていたが、久しぶりの山なので息が上がっている。
8:53 道標がある。鐘ヶ嶽からの道とここで合流だ!

この道標から少し登った岩場で、休息だ。ザックなどを置き、ぶらぶら少し上まで歩く。唐沢峠方面や三峰が見える。
9:10 唐沢峠方面が良く見えた。
この頃から、下から白く濃い霧が登ってくる。何となく、不安な気持ちになり、降りることにする。と云うよりも降りる機会を狙っていた。
今回は、先月9日以来の山歩きなので、歩き始めからもう、足首や膝、股関節がキシミ、脹脛や太腿もつっぱたようで、無理して歩く事はないな!と思いながらどこで引き返そうかと考えていた。

昨夜は雨が降り、さらにガスで覆われてきて湿っぽくなったので、ヘタ?、エリ?を広げたツチグリが多く見つかった。
9:11 ツチグリ
9:33 ツチグリがいっぱい
道標まで戻り、鐘ヶ嶽方面へ降りることにする。急峻な道なので慎重になる。道から外れた崖っぷちの岩の上に「おー、あった!テン糞だ!」何となく嬉しい。
が、この時から足がすくむのだ。
9:37 急峻な下り道の岩の上にテン糞1がある。
木の根をつかみながら慎重に降りる。こんな事で足がすくむようになったのだ。若ければスイスイと降りられるだろう。家にこもっていたため運動不足でバランスが悪くなったのかな?
9:37 側まで降りて、アセビの葉を置いて撮る。
表面に浮き出ている小さな種子はキブシかな?この後も慎重に足場を確かめ、木の根をつかんで道まで登る。
9:46 道にあったテン糞2をシキミの葉を置いて撮る。
この下り道は何故か怖い感じがして、立ち木を抑えたり、木の根につかまったりしながら慎重に下る。
1ヶ月振りの山歩きだと、下りが怖くなるのか?
鐘ヶ嶽からの鞍部に出て、さらにトイレの方の道を下るのに、今まで道沿いに張られている鎖など掴んだ事が無かったが、鎖がある箇所は殆んど鎖を掴んだ!
足元が滑るような感じがするので、鎖を掴んだり、立木を掴んだりだ!
もう、30年くらい前に雌阿寒岳を我が家族4人と義姉とで登ったとき、義姉が下りが滑ると云って怖がり、尻を地面に着けて歩くのを見て、驚き、笑ったことがある。しかし、今の自分がそれに近い歩き方だ!
ショック!車に戻っても下りの足のすくみが思い出された。
図1 歩いたGPSの軌跡 ①~②の尾根が初めて歩いたルート

2019年2月7日木曜日

シカの大きなメスグループに遭遇  I encountered the sika deer female big group!

このところ、何故か丹沢へ行くのが億劫・面倒になっている。それは、車が汚れているのでフロントガラスだけでも洗いたい。しかし、そもそも車が好きではないので、車を洗うなんて言うことは1年に1度あるかないかだ。しかし、今朝はとうとう意を決して暗い中をフロントガラスにホースで水をかけ埃を洗い流した。この作業は2、3分だった。こんな作業が面倒なのだ。困ったものだ。
6時になったので、家を出る。まだまだ暗い。それでも、道路にはトラックや乗用車やワゴン車など多くの車がライトを点灯させて走っている。
渋滞とは云えないが、混んでいる。通勤などの仕事の車なのだ。
東海大病院を過ぎてから右折し清川村方面を目指す。その頃はもう明るくなっており、ライトをスモールにしている車や点灯していない車もある。広沢寺温泉の厚木市の無料駐車場に着いたのが7時だ。家から1時間で着いたことになる。

GPSをセットし、歩き出す。まだ、寒いので、指が出る軍手から毛糸のミトンに履き替える。
新大平橋で、シカの17、8頭の大きなメスグループに出遭う。
シカたちとぼくは10秒くらい橋の両端で向き合った。
ぼくが、身体を余り動かさずにカメラをバックから取り出し始めると「キョン!」という警戒音を上がったかと思うと、直ぐ植林地帯に逃げ込んだ。
このような時は動画で撮った方が、グループのサイズを明らかにすることができただろう。どうも、動画で撮る操作がまだスムーズにできない。シカたちは鐘ヶ嶽方面に駆け上っていった。 

2019年2月2日土曜日

身内と他者の区別 The discrimination between relative and otherness

火曜日、学校からの駅まで行く通りにある小さな本屋で司馬遼太郎の新選組血風録を買った。電車の中で読み始めていたら、「ん?読んだかな?」っと云う思いがして、帰宅して寝室の本棚を見たら前に買ったのがあった。司馬遼太郎の本を含め、2冊目、3冊目というのが結構ある。
水曜日、学校の帰路、葛西駅で高校の同期のG君と会い。呑んだ。彼から松浦武四郎のアイヌ人物誌を紹介されたので、ネット注文し読んだ。

新選組血風録では、新選組の者たちが幕府に反する思想を持つ人たちを斬る。新選組の仲間でも近藤・土方の考えに反するものは斬る。
アイヌ人物伝では、日本人がアイヌの人たちに対し嬲り殺しのような対応をする。人を人とは思っていない。

ヒトはサル的な時代から持ってきた行動をさらにエスカレートした形で身内以外の者に対して、敵対行動を強める。
血風録では思想的他者を排除し、人物誌では民族的他者を排除する。
どうして、こうもヒトは身内以外の他者を区別し、差別し、排除するような行動をまだ持ち続けているのか? サルからヒトへ進化の階段を歩んでいる筈なのに、、、、
このような身内と他者の区別が、〇〇ファーストという事でますます先鋭化してきているのが今の時代ではないだろうか?恐ろしいことだ!
松浦武四郎のアイヌ人物誌と司馬遼太郎の新選組血風緑

庭の梅の花がこんなに咲いた。
花に近寄ると甘酸っぱいような花の香がする。
早く春よ来い!
 我家の庭の梅

2019年1月31日木曜日

骨標本を作るために置く場所は水温が上がる場所が良い。To make the bone specimen is better for the place where the water temperature rises.

昨年暮れの12月2日に、有害鳥獣駆除されたウリボウを解剖・解体し、骨は徐肉して、バケツに容れて水に浸けていた。
昨日、解剖した1年生のNaka君、Koga君、Uetaさん、Kawaさん、2年生のMikuさんとバケツの蓋を開けて腐敗状態を調べた(写真1)。
バケツは屋上の日の当たる処に置いてあったので、晴天の日はバケツ内の温度も上がり、腐敗も随分進んだようだ。
もう、流水で洗い流すだけで綺麗な骨を取り出すことができる。

ぼくは、今、二つの骨を取ろうと水に浸けている。一つは、正月明けに物置にオポッサムを水に浸け、軒下のタヌキを水に浸けて置いている。それは殆んど腐敗していない。
もう一つは、昨年11月8日に丹沢に行く時にタヌキの轢死体を拾い、11月10日に解剖・解体して、剝皮・徐肉したものを2.7リットルのペットボトル3個に頭部、脊椎・肋骨部、上肢・下肢部に分けて水に浸している。先ほど見たら、まだまだ腐敗が不完全だ。専門学校で骨にしようとしたウリボウよりも20日余り早く水に浸けたままの状態で置いているが、屋上のようにいつも陽が当たって水が温まる場所とは違って、東側の軒下なので午前中の僅かな時間しか陽が当たらないところだ。このような場所では水温が低いままなので腐敗しづらいのだ。
写真1 早くも骨となったウリボウの頭骨

2019年1月27日日曜日

ウメの蕾も膨らんできた! The flower buds of Ume /Japanese apricot have become to swell!

我家のウメの蕾も膨らんできた。
しかし、外は寒い。寒いとは言っても庭の睡蓮鉢の水は今年はまだ凍っていない。温かいのだ!
先ほど、水蓮鉢でヒヨドリが水浴びをしていた。
庭には水仙が咲き、沈丁花の花芽も膨らんできている。
やはり、春が待ち遠しくなる。
春よ来い!早く来い!

2019年1月26日土曜日

別のパフィオが1972年以来47年振りに花が咲いた! Another Paphiopedilum's flower has bloomed in the first time in 47years since 1972!

昨日アップしたパフィオを友人の義妹さんからいただいたもので、毎年のように花を楽しませてくれる。
しかし、下のパフィオペディラムは、ぼくが結婚した年の冬に小田急線新宿駅の花屋で買ったものだ。が、株は増えるものの一度も花が咲いたことがなかった。しかし、47年振りに花を見ることができたのだ。
昨年暮れに幾つかある株の中から一つだけ花茎が伸びて、ようやく花が咲いてくれた。どうして、この株だけが花茎を伸ばしてくれたのか、どうして今まではダメだったのかその原因が不明だ。
同じように扱っても十数株の内で何故この1個だけが花茎を伸ばして咲いてくれたのか原因がつかめない。今まで異なるところは室内に取り入れるまえに一回り小さな鉢に植え替えた。それは4鉢あるが、一鉢に3、4株一緒にまとめた内の一株だけが花茎が伸びたのだ。

洋ランを咲かせるには温度・水分・栄養・光のリズムを知っていなければいけない。栄養や光が十分なら、特に5、6度以下の低温に合わせるか否か、乾燥気味を1ヶ月くらい続けるか否かが重要だ。
しかし、このパフィオは株だけが青々とイキイキと育って観葉植物のように育ってくれるが、まだ、一つ判らない。
しかし、植物って凄いものだ。元の株から子株が一つや二つ出て親株が枯れ、子株たちが増えていく。種子によって増えないでいく栄養生殖と云うやつだ。ラン科植物の増え方は、種子から増やすのは素人では手に負えないので、出芽した部分を切り取ったり、株分けしたりして増やしている。47年もの間種子を作らない。つまり、花を咲かせないで、子を増やすのだから驚く。

2019年1月25日金曜日

パフィオペディラムの花 The ladyslipper's flower

今、パフィオペディラムの花が満開だ!
居間に置いてあるパフィオペディラムの花が満開となった。この花、香が無いので、ぼくとしては今一つ残念である。
この御屋敷のマダムが履くようなスリッパのような花が面白い。

2019年1月21日月曜日

ノウサギが肉を食べている Hares are cannibals and eat meat.

1月19日のNational Geographyには驚くべき動画があった。タイトルはHares are cannibals and eat meat,,,,
と云うものであり、カナダのユーコン地方のユキグツウサギは厳冬期に肉を食べる。夏場は植物を食べるが、地上が雪で覆われ、気温が30度以下になると、餓えたノウサギは鳥の死骸を食べるようにノウサギの死骸を食べる。また、捕食者のリンクス(オオヤマネコ)の死骸も食べる。
アルバーター大学のM.Peers は、2年半カメラを回していて、ノウサギが死体161個の内20個を食べたことを報告している。
 https://www.nationalgeographic.com/animals/2019/01/snowshoe-hares-carnivores-cannibals-photos-yukon/?cmpid=org=ngp::mc=crm-email::src=ngp::cmp=Editorial::add=Animals_20190117::rid=654868456
肉を食べるとは云っても死肉(腐肉)である。ノウサギが相手を襲って殺して食べるわけではない。つまり、スカベンジャー(scavenger)ということであり、タイトルは少し衝撃的だ!

これから、ノウサギやシカやカモシカの糞も分析しなければならないかな?

2019年1月19日土曜日

梅の花が咲く! Plum blossoms bloom!

ぼくは喘息持ちである。アフリカでのチンパンジー調査や中国でのキンシコウの調査で、森の中の小屋やテントの中で現地の人たちと一緒に過ごす。すると現地の人たちはぼくの咳が気になるようで、アフリカでは様々な植物や動物を煎じたのを飲まされ、中国では村の医者に連れて行かれて漢方薬を処方された。
が、一向に効いた事がない。
もちろん、掛かり付けの内科医からも薬を処方してもらうのだが、効いたためしがない。そんな訳で喘息の薬はこの10年以上飲んだことがない。
それが、昨日から異様に頻繁に咳がでている。今日は昼頃になって頭も痛くなってきた。風邪を引いた?水曜日に学校に行った時、帰宅時は暑かったので、コートを手に持って帰ってきた。その時、電車の中で少し冷えるかな?っと思ったがそれが風邪を引いた時なのかもしれない。
軽い風邪は少し運動すると吹っ飛ぶだろうと思い。
散歩に出た。行くのは境川の遊水公園だ。
日大生物資源学部の農場にモグラ塚がポコポコでている。
向こうの林地は横浜市だ!
横浜市側の家の庭木のロウバイの花
横浜市側の林地にキジバトがサクラの枝で日なたぼっこだ!
もう紅梅が咲いている
どうも調子が優れない。やはり風邪を引いたようだ。
アルコールを飲んで寝るに限る

2019年1月18日金曜日

ピグミーポッサムの頭骨 The skull of pygmy possum.

暮れにN氏から送って貰ったピグミーポッサムの頭骨が晒骨できた。
が、かなり注意を払って洗ったのにも関わらず右上顎の犬歯、左上顎の第二前臼歯、上顎の切歯5対の8本、左右の聴胞の後ろ半分を流してしまった。
頭骨はヒミズの骨のように非常に薄く華奢であるが、図1や図3から判るように矢状隆起が発達している。前頭骨から出る後眼窩突起は僅かに膨らみ、頬骨側頭骨突起と側頭骨頬骨突起が癒合して頬骨弓が形成されているが、骨が薄ぺらにも関わらずその癒合部分が全くわからない程完全に合着している。これは、ぼくが持っている真獣亜綱の哺乳類では老齢個体に現れるものだ。
図1 上から
上顎の切歯は5対もあり、ちょっと信じられないくらいである。哺乳類の基本的歯式は上下とも3・1・4・3であり、減ることはあってもこれ以上増えることはないと学生たちに話していたのだ。
上顎の歯式は5・1・3・4 のようだ。
下顎は切歯が4対で、4・1・3・4  のようだ。
もう、ネズミやイヌのような真獣亜目の動物の歯とは全く異なっている。
歯だけを見ると、ミミズや節足動物などを食べるトガリネズミ目のジネズミやヒミズ、モグラの仲間か小翼手亜目のコウモリの仲間の歯によく似ている。
図2 上顎の底面から
もう一つ気になるのは、下顎骨の角突起である。図1や図2からも判るように下顎角(角突起)が伸びて内側に曲がっている。このような内側への曲りは真獣亜目の哺乳類にはない。
図3 上顎左側面
調べるとまだまだ真獣亜目の動物の頭骨とは異なる部分があるだろう。有袋類の頭骨はフクロモモンガもあるので、それとも見比べてみたい。さらに、ピグミーポッサムは木に登っているので、手足の骨も早く見たい。が、頭部を除いて身体の部分は水に浸けて物置に置いているので、まだ殆んど腐敗が進んでいない。春まで待つことになる。
図4 下顎左側面
このピグミーポッサムの学名を知りたい。
図5 下顎骨をつけて左側面から

図6 下顎骨をつけて上面から

2019年1月17日木曜日

サルナシとマタタビの種子の区別は難しい。北尾根・ネクタイ尾根で見つけたテン糞の内容物 It's difficult to identify between two species of Actinida. The contents of marten's scats that were found in the Nekutai Ridge

9日にMatushima 君と大山に登り、脚立を乗り越えて北尾根に入り、ネクタイ尾根を下った。ネクタイ尾根・見つけたテン糞はテン糞5~14までの9個だが、テン糞14は石尊沢から唐沢峠へ出る斜面を登り始めたところで見つけた。テン糞15~18の4個は二の足林道を歩いていて見つけたものだ。
ネクタイ尾根で拾ったテン糞の中で、サルナシの種子・果肉・果皮だと同定していた物の中で、果実がほとんどそのままの状態で出てきたものがあった。それはサルナシではなくマタタビの果実であった。しかし、種子では、サルナシとマタタビを虫眼鏡レベルでは区別できなかった。そのため、サルナシ?種子・果肉果皮とした。
これまでも恐らく、サルナシと同定したもののの多くはマタタビとサルナシの両方のものであった思われる。
同じように糞中の内容物の同定が困難な種子として、Rubusキイチゴ属がある。

10:55 テン糞5
アオハダ種子・果肉・果皮、サルナシ種子

11:16 テン糞6
サルナシ種子・果肉果皮

11:39 テン糞7
サルナシ種子・果肉・果皮、オオウラジロノキ種子・果肉・果皮

11:54 テン糞8
マタタビ?種子・果肉果皮、イヌツゲ種子・果肉果皮

12:04 テン糞9
イヌツゲ種子・果肉果皮

12:09 テン糞10
イヌツゲ種子・果肉果皮、マタタビ?種子・果肉・果皮

12:12 テン糞11
イヌツゲ種子・果肉・果皮、サルナシ?種子・果肉・果皮

12:19 テン糞12
イヌツゲ種子・果肉・果皮、サルナシ?種子

12:27 テン糞13
サルナシ?種子・果肉果皮、マメガキ種子

13:10 テン糞14
イヌツゲ種子・果肉果皮、
15:16 テン糞15
サルナシ?種子・果肉果皮

15:42 テン糞16
クマノミズキ種子・果皮、サルナシ?種子・果肉果皮、

15:51 テン糞17
マメガキ種子、サルナシ?種子、ムカデ5センチ3体、カマキリ外皮・羽根・肢、直翅目バッタ脚・翅

15:56 テン糞18
クマノミズキ種子・果皮、膜翅目翅・肢、羽毛・羽毛軸
k-ta隊員から裏高尾のマタタビの種子標本をもらっていたが、その種子は、手持ちのサルナシ種子の標本と比べると一回りもの小さいものでああるが、表面の模様が酷似しており。水洗いをして編み目模様の小さな種子があり、緑色の果肉付き果皮が出てきた場合はほとんどサルナシとしていた。テン糞8と10から出てきた果肉付き果皮はマタタビそのものの果実の形状をしていた。しかし、種子はそれほど小さくないのでマタタビ?とし、他はサルナシ?とした。
表1 テン糞の内容物
ネクタイ尾根で見つけたテン糞はいずれも果実を食べたものであり、山にはマタタビ属の2種のサルナシとマタタビがまだまだ残っており、さらにイヌツゲを食べているが、二の足林道周辺ではマタタビ属の果実とマメガキやまだ僅かに残っているクマノミズキの実を食べ、さらにムカデや直翅目や鳥なども食べている。

2019年1月15日火曜日

テンはツルウメモドキも食べていた!  The marten has eaten the fruits of Oriental staff vine/Japanese bittersweet, too!

9日にMatushima君とヤビツから大山に登った時に、4個のテン糞を見つけた。
これまでのあったかどうか覚えていないのだが、テン糞3からはツルウメモドキの種子がたくさん含まれていた。
ツルウメモドキの果実は初冬から春近くまでずーと枝についていて目立つ果実であり、これは鳥たちの食べ物であり、サルを含む哺乳類は食べないものだと思っていた。
しかし、テン糞3の内容物の大半がこの種子と赤い仮種皮が含まれていた(図1)。
図1. テン糞3からたくさん出てきたツルウメモドキの種子
この種子がすぐ分かったのも赤い仮種皮と4ミリ前後の大きな種子から、丹沢山麓に今頃生っている果実を思い浮かべて、鈴木庸夫、他著「草木の種子と果実」734種 誠文堂新光社の図鑑が手元にあったからである。Oriental staff vine, Japanese bittersweet
9:40 テン糞1
サルナシ種子・果肉果皮
10:01 テン糞2
イヌツゲ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果肉果皮
10:19 テン糞3
サルナシ種子・果皮、キブシ種子、ツルウメモドキ種子・仮種皮、トリ羽毛、ムカデ頭部、砂泥
10:46 テン糞4
イヌツゲ種子・果肉果皮、キブシ種子・果肉果皮、昆虫脚、砂泥

表1 ヤビツ峠から大山山頂までに見つけたテン糞の内容物