「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年12月16日水曜日

ユズの収穫  The harvest of Yuzu "Citrus junos"

毎年、この時季になると我が家のユズを採って少し釧路の実家に送るのだが、一度たくさん採れた時に実家の幼稚園に送ったら、珍しいというので大変喜ばれた。今年もたくさん生った。隣近所にもお裾分けしたい。すると、先週の土曜日に忘年会をやった時に知人が「ユズを採りに来て欲しい」というので、今朝、連れ合いと二人で剪定バサミを持って知人の庭に行ってきた。
ユズの木が我が家の木の3倍以上の広さで枝を伸ばし、隣にはたくさんキンカンが生っている。
 さらに、夏ミカンもたくさん生っている。
これも枝付きをもらった。
 ぼくは、朝出掛けに靴を履くときにぎっくり腰状態になってしまい。
採ったのを写真に撮ったり、お茶を飲みながら庭をながめたりだ。
採ったユズの一部、この数倍採った。レモンはぼくのウィスキー用にもらった。
早速、段ボール箱を2つ近くのスーパーでもらってきて詰めて、宅急便で送った。
明後日の金曜日には着くようだ。
きっと、園児たちは目を輝かせるだろう。
さぁー、これから10日の唐沢峠付近で拾ってきたテン糞の水洗いだ。

2015年12月15日火曜日

ノウサギ、キツネ、イタチの減少   The population decrease of hare, fox and weasel.

10日不動尻から三峰山へ登る途中の岩場で、イネ科植物(スゲかな?)が食べられている。
こんな場所のイネ科草本を食べるのはノウサギかな?っと思った。拡大してみれば判るが切り口がナイフで切ったような切り口ではない。
同じような食痕はやはり今月5日に鐘ヶ嶽に行った時、山の神隧道の上から二の足林道に下りる途中のやはり鎖場にもあった。
この時も一瞬ノウサギの食痕?っと思った。
シカは、こんな採食しづらい場所の草をも食べているんだ。
せめて、他の草食動物たちに残すなんて言うことはとてもできない。
ぼくが学生の頃に比べて、丹沢で見なくなった動物がノウサギだ。さらに、キツネ、イタチになるだろう。

ノウサギの減少は、シカの増加とともにノウサギも食べる植物を食べ尽くしてしまうので、ノウサギが生存しずらくなっているのだ。キツネは、シカの増加によって下草が無くなって禿山同然になってきているので、ノウサギばかりでなくハタネズミ亜科の植物食のネズミが減少していることによるだろう。さらに、林床を覆う下草が無くなったことは、多くの無脊椎動物の減少となり、アカネズミなどのネズミ亜科の個体数の減少もキツネの餌不足を招いていることは疑いがない。
何れにおいてもシカの個体数増加が他の動物たちの個体数減少を引き起こしているのだ。

イタチの個体数減少は、砂防堰堤工事や河川の土手のコンクリート化によって、イタチが営巣するための巣穴を持ちづらくなったのではないかと思われる。さらに、ネズミ類の減少がイタチの個体数減少に追い打ちをかけているだろう。

2015年12月14日月曜日

これはヤマブドウの種子だ!  These are the seeds of crimson glory vine(Vitis coignetiae)!

丹沢は東北や北海道の野山に比べて温かいせいかヤマブドウの蔓は塩見橋から本間ノ頭への尾根上に1本あるのを見ただけで他では見たことがない。
子供の頃は、コクワ(サルナシ)の実と共に子供にとっての秋のデザートであった。
親父はヤマブドウの実を一升瓶に詰め込んで、ブドウ酒を作っていた。
このブドウ酒はお正月に飲んだのだが、甘くもなく、薄汚れたピンク色で種子が浮かんでいたりして何となく気味が悪かった。

今回、10日の唐沢峠付近で拾ってきたタヌキ糞の中にヤマブドウの種子と思われるものが見つかった。
初めはサンカクヅルの種子かなと思っていたが、これはヤマブドウだろう。


11:51、タヌキ溜め糞
ヤマブドウ種子・果肉・果皮、カマツカ種子・果肉・果皮
タヌキ糞から出てきたヤマブドウの種子
タヌキ糞から出てきたカマツカの種子

12:33、タヌキの古い溜め糞跡にあった柔らかいアナグマ糞
タヌキの溜め糞跡から木の芽が出てきている。
サルナシ種子、腐葉砕片、土壌動物脚・翅・外骨格
 ブドウ科のサンカクヅルの種子は、これまで何度も出てきていると思ったが、2014年1月に梅ノ木尾根のテン糞で見つかった一度だけであり、ヤマブドウの種子は初めてである。

昨日は横浜中華街で「丹沢サル観察し隊」の忘年会があった。
山歩きは来年1月30日に辺室山で足跡観察会を行う予定である。

2015年12月13日日曜日

40年振りに出会ったヤマグルマ Trochodendron aralioides that I saw first time in 40 years.

 これは、ヤマグルマでないのか?
場所は、三峰山からの登山道が不動尻に下りていくところに道標と休み台があるが、
不動尻方面に下りないでそのまま南に向かう稜線を登っていくと、進行方向の右(西)側にこの木があった。

 ヤマグルマだとすると木曽のサル調査で空木岳山頂付近を歩き回っている時に初めて見たものだ。
 やまぼうしさんに鑑定してもらったら、ヤマグルマに間違いないとの返事をもらった。
ぼくにとっては40年振りのヤマグルマとの出会いになった。
 5、6月に花が咲くので見に行きたいものだ。
すぐ上の写真にあるように、枝先にまるで円を描くように葉が出る。
この独特の姿がぼくにンン?これはアレだ!という云う思い起こさせたのだ。
名前がすぐ出て来なかったが、ポケット図鑑に載っているページをすぐ開けることができた。

2015年12月12日土曜日

鳥に食べられるムラサキシキブの紫色の実  The purple fruits of Callicarpa (beautyberry) that are eaten by birds. ,,,by mammals?

10日の朝、広沢寺温泉無料駐車場に車を置いて、二の足林道を不動尻に向かって進む。
舗装された道であるが、緩やかな登りであるためすぐ身体が暑くなる。首に巻いているスカーフを外し、次には帽子をとり腰に下げる。砂防堰堤工事が急速に早まってきている。その全貌が判るようになった。
かなり大きな砂防堰堤だ。土石流を防ぐためのようだが、この堰堤も台風が来るたびに土石や倒木で埋まっていくのだろう。本来の役目が何年保てるだろうか?丹沢の沢には土砂で埋まった堰堤がいくつもある。
右手の廃屋になった家の斜面にスイセンが朝の陽を受けていた。
不動尻を過ぎ、大山・三峰の道標だ。この分かれ道を三峰方面にとる。
垂直の岩場の鎖場がある。鎖に頼らないで、岩のでっぱりをつかんで登る。下りは難しいかな?
いくつかの橋を渡って陽の当たる坂道に入る。足が攣らないように水を多めに飲むことにする。
たくさん、実をつけたムラサキシキブだ。山中でこんなに大きな実をつけたムラサキシキブは珍しい。
園芸品種との交雑種か?
哺乳類の糞からはまだ種子が出てきていない。
でも、果実は鳥に食べられているから、いろんな場所に生えてくるのだ。我が家の狭い庭にも出てきている。
哺乳類の糞からこの種子を見たい。
種子標本のために5、6個の実を貰った。

2015年12月11日金曜日

テンの溜め糞?Martens have common latrines where scats have been defecated and accumulated by same species?

昨日、下のルート図の中の唐沢峠・三峰の稜線で、
不思議な溜め糞を見つけた。
タヌキ糞ではなくテン糞なのだが、テン糞の溜め糞が4ヶ所にもあったのだ。でもその間は5メートルも離れていない。GPSのウエイポイントでは同じ場所になる。
11:35溜め糞①
溜め糞①と②の距離は1メートルである。
11:38溜め糞②
11:40溜め糞③
溜め糞③と④との距離は樹の上と下であり、直線距離で40センチくらいだ。
11:41溜め糞④
これら4つの溜め糞はタヌキのものではない。
スケールとなるコイン(10円玉)のサイズの糞槐の長径や短径の長さでも判るように
タヌキ糞の糞槐よりも一回りも二回りも小さい。もちろん、ハクビシンの糞よりも小さい。

テン糞が3、4個回同じ場をトイレとして使ったような事がこれまでに何回か観察している。
しかし、溜め糞と名付けた方が適切だと思うくらい これほど大量のテン糞が同じ場で見つけたのは初めてである。
さらに興味深いことにこの稜線上約1000メートルの距離では全部で13+α(αは見つけても写真を撮ったり拾わなかったのが4、5個以上ある)。どうしてこんなにもテン糞が多いのか不思議だ!
複数のテンたちがこの稜線上を主要な行動域としていることは間違いない。

この溜め糞は一匹のテンのものとは思えない。複数のテンがここでウンチをしているのだろう。
テンもタヌキと同じように糞による匂いで他個体とコミュニケーションをしているということになる。
単独生活者だと思っていたが、近隣個体とかなり頻繁にコミュニケーションをしているのだ。
もちろん、互いにメス・オスはもちろんのこと、若いか年寄りか、強いか弱いか、病気か怪我をしているか、
子持ちか否かなども匂いから情報を得ているかもしれない。
そうなるとテンの社会は相当複雑だ!

2015年12月10日木曜日

食べられる赤い実と食べられない赤い実。 The eatable red furuits and the uneatable ones.

先日の広沢寺温泉駐車場・鐘ヶ嶽・上ノ神隧道歩きで見た秋の実

赤い鞘と二つの黒い実のおもしろいツル性植物を見つけた。
トキリマメだ。ん?タンキリマメ?
北海道生まれのぼくにとってはこの実を見つけると毎年感動する。
それは、温かい本州を代表する秋の実のように思うからだ。 
カラスウリである。
 不思議な気もする。カラスウリはいくら赤く熟していても美味しそうには見えない。
ぼくは、修学旅行で奈良に行った時に熟したカキの実を見つけて採り、食べたら酷く渋いので驚いたことがある。しかし、カラスウリを初めて見た時も美味しそうだとは思わなかった。
ましてや齧ってみることもしたことがない。
しかし、ガマズミの実は見た時はすぐ口に放り込んでいた。 
この食べられる実と食べられない実を区別している感覚とは何だろう?
今日も広沢寺温泉無料駐車場に車を置いて、不動尻・三峰と唐沢峠の稜線・唐沢峠・不動尻と歩いてきた。三峰と唐沢峠の稜線で今までにないほどのテン糞を拾ってきた。
全部で20個以上だ。洗うのが大変だ。

2015年12月9日水曜日

下北半島のニホンザルの記録「北限に生きる」 Life of the wild Japanese monkeys at the northern Limit

昨日、学校が終わった後お台場のフジテレビに行ってきた。
24年振りに下北半島のサルの監修をすることになったのだ。
もっとも12年前もやはりフジTVで「北限に生きる」の監修をしたが、今度はBSフジである。
下は昨日配られた番組宣伝用の年賀ハガキである。
放送は来年1月2日夜の7時からである。100分以上の放送となる。
上の写真のメスザルはカキランとスズランで、24年前にはアカンボウだった個体だ。
それがオトナになり、今では年寄りなった。
24年間3世代の遷り変わりを映像で見たのだが、カキランの母親のカキとスズランの祖母ツツジの顔とがそっくりなのだ。これほど母と娘の顔は似るとは驚きでしかない。
この24年間、磯山さんと佐久間さんの二人の動物写真家がこのサルたちを追ってきた記録と過去の映像を編集構成したものである。

下は24年前の番組が好評だったので、ビデオになった時のものだ。その英語版まで作られた。
まだ、編集構成作業が続けられている。最後に、音楽やナレーションやキャプションが入って終わる。
終わるのは暮れかな?

2015年12月8日火曜日

トリの歩き方もイヌと同じ指行性だが、、!  The gait of bird is the same digitigrade as dog, but,,,,,,!

もう、12月も8日になった。グローバル化の波を受けてほんの少数の富めるモノはますます富み、大多数の貧しいモノはさらに貧しくなっている。ISのイスラム国が生まれる背景になっている。さらに、世界中に右傾化の波が押し寄せており、日本も社会も例外ではない。

このところ、フライドチキンを食べたり、take隊員からもらったホオジロの骨格をながめたりしていて、6日の日曜日に骨の話しを専門学校で高校生向けに話したことをアップした。
鳥と哺乳類の骨格でたくさん違うところがあるが、以外なところで同じ部分を見つけた。

陸生哺乳類の歩き方は、ぼくらヒトやサルのような踵を地面に着けて歩く蹠行性や、イヌやネコのように踵を浮かして指で歩く指向性やさらにウマやウシのように爪先だけで歩く蹄行性の3タイプに分けられる。ウサギのように前足は指向性だが後足は蹠行性の動物もいるし、指向性と蹠行性の中間段階のようなハクビシンの半指向性or半蹠行性かな?という動物もいる。

ニワトリとホオジロを見ていて、タンチョウヅルやサギなどの鳥も含めて、鳥の歩き方は指で歩く指向性だが、指向性の哺乳類の足の骨の作り方とは異なっていることに気が付いた。

指向性動物のイヌの後足は、下の写真のように、踵部分が浮き上がり指骨部分だけを地面につけて歩いている。中足骨は第二~第五の4本からなっており、第一指(親指)は浮き上って踵骨の部分に足根骨とともにちょっと付いているだけだ。
一方、鳥(ここではホオジロ)は中足骨が1本だけで、イヌとは大きく異なっている。さらに腓骨はほとんど消失しかけており、脛骨と中足骨との間にある筈の足根骨も消失している。いずれにしても指向性そのものの歩き方しているのだ。
では、カエルではどうなっているんだろうと、やまぼうしさんからプレゼントされたモリアオガエルのミイラを骨にしたものを見た。脛骨と腓骨は合体しており、地面に着く足の部分が2つの踵骨と5本の中足骨と指骨よりなっている。 このこととカエルの写真からモリアオガエルの後ろ足は蹠行性だと判った。
以上のようにモリアオガエルの後脚では蹠行性であり、ホオジロやイヌでは指向性であるが、イヌとホオジロでは中足骨の数や足根骨などに違いがあることがわかった。
他の両性類や鳥類の標本は手元にないが、鳥は指向性であり、両生類の後脚は蹠行性だと言えそうだ。
じゃー、トカゲのような爬虫類は?恐竜は?

2015年12月7日月曜日

タヌキもテンもマメガキを食べている。 Racoon dog also marten were eating date plum's fruits.

5日の鐘ヶ嶽歩きで、タヌキ糞2個とテン糞2個を見つけ拾ってきた。
タヌキはマメガキDiospyros lotusやケンポナシHovenia dulcisの実を食べていた。浅間神社の参道にも折れたマメガキの枝が落ちていた。
 もちろん、これは歩きながら口に放り込んだ。タヌキにとっては棚からぼた餅状態ということですね。
9:45、タヌキ糞①
マメガキ種子・果肉・果皮
もう、マメガキだけしか食べなかったことが判ったが、拾ってくる。
 9:55、タヌキ糞②
カキ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子、膜翅目キバチ科1個体
ケンポナシの種子が2個入っていた。さらに、キバチの仲間と思われる1センチくらいのハチが一匹そのまんま出てきた。
9:58、テン糞①
マメガキ種子・果肉・果皮
このテンは、落ちているマメガキを食べたのかそれともまだ樹に生っているのを食べたのかどちらかな?
 10:17、テン糞②
サルナシ種子・果肉・果皮6個分
この糞は新しかった。この日の早朝のものかもしれない。
しかし、洗うとサルナシの果実の大きさの果肉つき果皮がそのままで出てきた。
きっと、樹に干からびてついているのをテンは登って取って食べたのだろう。
タヌキ糞①・②とテン糞1・2があったルート上の位置。
マメガキの枝が落ちていたのは、参道上である。



2015年12月6日日曜日

骨の話し  The lecture of skeleon.

今日は専門学校で来年入学予定の高校生に対し骨格の話しをした。
専門学校で骨だけについて話したのは今日が初めてであった。前以って知らされていたのは、フライドチキンの各パーツを学生たちに食べてもらいそれはどこの何という骨か考えてもらうというものであった。
そのため、ぼくは駅近くのケンタッキーに行ってフライドチキンの各部分を買ってきて、食べたのだが、ぼくはワンピースだけでもうイヤになり、連れ合いや娘にお願いしたが、彼女らもワンピースでギブアップした。残りは、肉を取り除いて骨を取り出したものの、まるまる一本の綺麗な脛骨が出てくる訳ではなかった。とくに、胸部や臀部の部分は、綺麗な形で出てくることはなかった。
そんな訳で、どうなることやらと思いながら、take隊員から2012年5月にもらったホオジロを骨にしたのが、ぼくが持っている唯一のトリの全身骨格標本なので、それをこの10日あまり毎日のように眺めまわした。

鳥類と哺乳類などの骨格の比較のために、サルやキツネ、シカやノウサギなどの骨も頭骨と共に持っていった。

12時過ぎにぼくが葛西の専門学校に着くと、高校生たちはお昼にフライドチキンを食べて、骨を残していた。
上腕骨と橈骨、尺骨と中手骨、指骨の部分を食べた女子、右の胸肉の部分を食べた男子など皆それぞれ異なった部分を食べていた。
まず、ニワトリのイラストを見て哺乳類との違いを話す。

学校側で、プラスチックケースに容れたイヌの骨格標本が置かれてあった。ぼくは早速携帯で写真を撮らせてもらう。どうも、この標本になった個体は実験動物用のビーグルだ!
ぼくは、頭骨は綺麗に並べていつでも取り出して見れるよういに廊下の棚に置いている。しかし、骨格を形作っている骨は、ロッカーの菓子箱の中などに山と積まれている。今回、あらためてこれではダメだ。頭骨のようにいつでもすぐ取り出して見られるようにしなければ意味がない。どうにかして、整理整頓してみようと思った。しかし、上の写真のように骨格を組み立てたら納まらない。ばらばらの各部の骨で良いから、もう、読まなくなった本を片付けて本棚に取り出しやすく、分かりよいように並べたい。それにはどうしたら良いだろうか?
頭骨なら、見てすぐ解かる。肩甲骨、大腿骨、仙骨、腓骨などをどうやってタヌキだキツネだと並べられるだろうか。博物館ではどのような整理をしているのだろうか?やはり、動物の種ごとだろうが、部位ごとに並べたら分かりやすいし、整理しやすいかな?などと考えている。

2015年12月5日土曜日

この柿に似た果実は? What is this fruit like persimmon?

今朝、6時40分頃に家を出て鐘ヶ嶽に登ってきた。
7時半に広沢寺温泉の無料駐車場に着いた時は、車が一台停まっていた。
ドアを開けて車から出ると、ヒンヤリとした寒さだ。指がでる軍手でなくて、普通の軍手を持ってくれば良かったかな?と思うくらいの冷え具合だ。我が家がある湘南台よりもここは冷える感じだ。
ともかく、歩いて身体を温めようと勢い良く足を踏み出す。
鐘ヶ嶽登り口である浅間神社入り口の鳥居があるところまで朝日を背に受けて歩く。
民家の塀から柿のようで柿でない果実が鈴なりになっている。手を伸ばせば届くが、朝早い時に他人の家の果実をもぎ取ることできない。写真を5、6枚撮る。
柿のようであってカキでない。ヘタの部分の葉がツクバネについている葉とそっくりだ。
なんだこの珍しい果実は?
8:05、登り口の鳥居のところで階段を見上げたら、上からランニングウエア姿の人が走り降りてくる。
互いに目で挨拶する、彼はどこから走って登り、走り降りてきたのだろうか?汗びっしょりで、背には小さなザックだ。その中は水袋が入っているのだろう。駐車場に止まっていた車の持ち主だろうか?

8:50、鐘ヶ嶽まで20分、入口まで50分という場に着いた。ここは、江の島方面や大山を望め、見晴しが良く気持の良いところである。ここで、右足の登山靴の中に小さな石が入っているのが気になるので取り出す。
携帯のアンテナも1本立っているので、連れ合いにメールする。
今日は、天気が良い土曜日なので大山は登山者で溢れることだろう。
9:26、カーン、カーンと音がしていたのは、浅間神社の工事の音だったのだ。
回りに鉄骨が組まれ、二人の職人さんが銅葺き屋根の作業を行っていた。
声を掛けると気持ちよく応えてくれた。
お正月の為の準備なのだろう。この境内までの急な階段道なども清掃されるようだ。
きっと、この境内周りも掃き清めら、神が宿る浅間神社になるんだ。
お正月に初詣に来てみたい気もするが、込むんだろうなぁー。
9:32、鐘ヶ嶽の山頂である。ここから富士山はとても見えない。
この二つの像は、登ってくるとあまり気持の良いものでない。
何故か、人のように見えてしまう。
トンネルの上を通って下る。
タヌキ糞、とテン糞を2個づつ見つける。
トンネルから二の足林道を下っていると、登山姿の人に、5、6名とすれ違う。
これから不動尻・唐沢峠・大山と登るのかな?
10:50、駐車場には、溢れんばかりの車で、駐車できない車が道路沿いにも停まっている。
ぼくが出すと待っていたようにその場が埋められた。
家に着いたのは、11時40分頃であった。


2015年12月3日木曜日

何だ?このオサムシは?  What is this beetle Carabidae?

 先月28日に新大日の山頂の休み台に腰掛けてオニギリを食べていたら、足元に黒く大きな虫が動いている。この日は晴れて風もなく、山頂の霜も融けて日向は暖かだった。
そんな小春日和の温かさで身体が動くことができるようになったのだろう。
オサムシの仲間のマイマイカブリと思ったが、背中の翅が、、、、、。縦長のスジができてなく横に波打つようなスジがある。
どう見てもこの頭、触覚と腹部の感じはマイマイカブリだ、手持ちの図鑑をみてもこんな翅をもっているヤツはいない。しかも胸部の背の毛が生えて苔むした感じは、異様である。
腹部はまるで幼虫時代の腹部を大きくしたような横縞だ!
どなたかこの虫を御存知ですか?

2015年12月2日水曜日

早くもテンやタヌキは厳冬期の食物に! A marten and a racoon-dog have already begun to eat the food of midwinter!

11月28日(土)の山歩きルート(下端のFig.1参照)では、前半の林道歩きと、後半のヨモギ平を過ぎてからと県道に出てからシカやカモシカ糞を除く野生動物の糞を拾うことができた。
それぞれの糞を拾った位置はFig.1を見て下さい。

7:57、テン糞①
サルナシ種子
この糞を洗うとサルナシの種子だけであった。
8:19、サル糞!かと思って拾ってきた。しかし、違った。このような糞槐粒がもう一つ落ちていた。
キブシ種子多数、ケンポナシ種子、カマドウマ脚、ハグロケバエ幼虫頭部付外皮多数が出てきた。
サルが林床の表層に蠢いているハグロケバエの幼虫を手で摘まんで食べるとは思われない。
キブシやケンポナシの果実はすでに風で落ちたものもあるので、それをタヌキが食べたのだろう。
これはサル糞と思ったのでスケールとなる10円玉を置かなかった。
8:28、テン糞②
ケンポナシ種子、サルナシ種子・果肉・果皮
これは、テンが樹に登ってまだ樹に残っているケンポナシの果実やサルナシの果実を食べたものだ。
8:28、ハクビシン糞
キブシ種子多数、ケンポナシ種子、ハグロケバエ幼虫頭部付き外皮
この糞からもハグロケバエの幼虫の外皮が数匹分出てきた。
糞の太さや長さ及び様子からハクビシンとしたが、ハクビシンもハグロケバエの幼虫を食べるんだ!
どうも、札掛付近のケンポナシやキブシは果実を林床に落としてしまったのかもしれない。
8:31、タヌキ糞
サルナシ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子、イネ科植物葉3cmと6cm2本、カマドウマ脚1本、カエル類の脛骨1本
これは、どう見てもタヌキの溜め糞である。
タヌキが林床に落ちているサルナシやケンポナシの果実を拾い食いし、寒さで枯れ葉の裏などに潜んでいる動きの鈍いカマドウマやカエル(ヤマアカガエルかもしれない)を食べたんだ。
イネ科の植物の細長い葉が2本消化されないででてきたが、これはイヌが時々同じようにイネ科植物を口にするように、胃腸薬として口にしたのだろう。このタヌキは腹の調子が悪かったのかもしれない。
8:36、テン糞③
サルナシ種子・果肉・果皮、昆虫の脚1本
樹になっている干からびたサルナシの実を食べたのだろうか?あるいは林床に落ちた実を食べたのだろうか?。
15:12、テン糞④
サルナシ種子・果肉・果皮、キブシ種子、オオウラジロノキ種子6個、昆虫脚2本
オオウラジノキの種子が6個も出てきた。
オオウラジロノキがところどころに見られるので、もっともっと動物たちに実が食べられても良いと思うが、
そんなに多くその種子が出てくる訳ではないのはどうしてなのか、不思議だ。
15:54、テン糞⑤
サルナシ種子・果肉・果皮

今回の糞内容物でちょっと驚いたのはもう早くもキブシを食べていることだ。
これからは、林床に落ちたキブシを食べる季節になるのかな?
で、過去の資料を調べたら、2011年11月にキブシ食いが始まり、2012年・13年・14年12月にもキブシが食べられ初めている。何だか温かいが山の植物たちは真冬の態勢に入ったということだ。
まー、もっとももう12月に突入している。
Fig.1 札掛・境沢林道・長尾尾根・新大日・表尾根・ヨモギ平・ボスコキャンプ場・県道70号のGPSルートと動物糞の位置
①~⑤:テン糞、M:サル糞(しかし、洗ってタヌキ糞とした)、R:タヌキ糞、C:ハクビシン糞

今回の山歩きで帰宅したら、突然、TBSニュースの取材を受けた。
暴れまわる小田原のサルの取材の帰りに立ち寄ったようだ。余りにも疲れているので、缶ビールを一本飲んでから対応した。今日夕方のニュースで流すようだ。