「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年6月20日金曜日

フクロウのペリットから出てきた骨:4  The pellets of Ural Owl 4.

湯河原白銀林道のフクロウのペリットである。
少しずつでもの「フクロウの消化力2」時の方法で水洗いして
取り出した骨や歯を一回ごとにアップしようと考えている。
これらの同定できる骨や歯は各部分ごとに資料として保管している。

最後に、白銀林道のフクロウのペリットの内容物が、
ハタネズミ亜科の動物が最少○頭分、ネズミ亜科の動物最少○頭分などと
まとめることができれば良いかな?と考えている。
でも、それには年を越すかな?

下の写真3枚を見てほしい。今回、見つけたものだ。
左上の○で囲った丸いものは種子だ。
その下の黄線で囲った、Aはネズミ科の前足(何故か皮膚が消化されていない)、
その隣のBは鳥の手羽の先の方のもの。
Cはネズミ科の鼓(聴)胞、Dはネズミ科の腰椎骨。
Eはネズミ科の上顎骨と臼歯。
Fはヒミズの上腕骨
Gの大きいのはモグラの下顎骨で、小さいのはヒミズの下顎骨。
Hの中で、黄○が付いているのはハタネズミ亜科の下顎で、他はネズミ亜科の下顎。
Iは、ネズミ科やモグラ科の寛骨の一部。
下の切歯と臼歯の写真:
左の2列はネズミ科の上顎切歯で、左端は左切歯、右(中)側は右切歯だ。
右上4本はネズミ科の下顎切歯、右下はハタネズミ亜科の臼歯3本。
(まだ詳細に目を凝らして砂利の中を調べればネズミ亜科の臼歯やモグラ科の歯が見つかったであろう。しかし、そこまで詳しく調べても、、、、と考えなおしてしまった。)
下の写真:
A:ネズミ科の肩甲骨
B:ヒミズの肩甲骨
↓:第一指骨
C・K:鳥の骨
D:モグラの尺骨、E・F:ヒミズの上腕骨、M:ネズミ科の上腕骨
G:ネズミ科の尺骨、H:ヒミズの尺骨
I:モグラの大腿骨、J:ネズミ科の大腿骨
L:ネズミ科の脛骨
KをBird(鳥の骨)としたのは哺乳類でこのような形状と骨質の骨はないので鳥とした。
カエルかも知れない。
他のイタチとか他の哺乳類の骨か歯が出てこないだろうか?

2014年6月19日木曜日

ネジバナだ! Spiranthes sinensis!

二階のベランダに鉢植えのキイチゴがある。
この鉢には以前、ハクビシンの糞があったことをアップしたことがあった。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/10/masked-palm-civet-again.html
キイチゴの木に水をやろうとしたらネジバナが咲いている。
50メートルくらい離れた小田急線の線路沿いには毎年ネジバナの花盛りとなるが、
その種子が飛んできて我が家でもっとも日当たりのよいベランダの鉢植えに辿り着いたのだ。
ネジバナは釧路湿原にもあり、釧路のものは草丈が60センチくらいになるものもある。
午前中に、フクロウのペリットを洗い終え、骨や歯を取り出した。
これからそれらをじっくり見ることになる。

明日は、TCA専門学校野生動物保護専攻2年の丹沢実習だ。
明日も天気が良さそうなので良かった。
しかし、ヒル対策は万全にしないといけない。
明日は林道歩きと、山歩きの2班に分かれて歩くかな?

ヘメロカリスが咲いている。  Hemerocallis are in bloom!

朝、小田急線の線路沿いの道を歩いていたら、カンゾウ(ヘメロカリス)の花が咲いている。
この花、1日だけの命だ。だから、これから咲く蕾がついているし、すでに咲き終わって萎れてしまった花もある。
昨日は、慶応の授業を終えた後、ビールを背負って横浜の友人の家に寄ってきた。
缶ビールを1本飲んだだけで心地良い酔いがまわり、イチゴの苗をもらって帰ってきた。
ヤツとは大学時代から一緒に湯河原のサルを追ったり、
仙丈や甲斐駒、木曽駒、御嶽、白山、宮之浦岳に登ったりした。
身のこなしが軽やかなヤツだったが、今は、まるで平安貴族のような
ゆっくりした動きしかできないパーキンソン病だ。
でも、二人で話しをすると山を登った頃の話しに花が咲く。
昨日は雨の降った側溝から溢れる水で米を炊き砂利交じりの飯盒飯を食べたことだった。

2014年6月17日火曜日

リスかネズミの仕業かな? Are they squirrels and/or rodents that bited off them?

13日の鐘ヶ嶽の続きです。
登る途中で、新芽のスギの枝先がたくさん落ちていた。
こんなことをするのは齧歯目の仲間だ!
1、2本のスギの枝先を噛み切ったんだ。
5、6メートル四方に散らばっていた。
”Animal tracks and signs" Oxford Univ.Pressに載っている、リスがマツ科トウヒの雌花の蕾を食べた時の状態に似ている。リスは樹齢60年のトウヒ1本あたり1200本の枝先を切り離すようだ。

トウヒもスギの雌花も枝先にできるのにどうして、枝を落とすのか?
これはリスの仕業ではないのかな?






2014年6月16日月曜日

カサブランカが咲いている。 The flowers of Casablanca Lily bloom.

カサブランカの花が咲き始めた。
新聞販売店よりもらった時は子供の握りこぶし程の大きさだったが、
毎年、秋に株分けするごとに球根が小さくなり、
球根の数は増えるが球根が大きくならないので花も一つだけ。
それでも5つの球根から一つづつ咲いている。
日向に植えると球根も大きくなれるのだが、なんせ狭い庭だ。
こんな狭い庭でも鳥たちが落とす種子でさまざまな植物が出てくる。
ナンテン、シュロ、ネズミモチ、コムラサキシキブ、それにぼくが動物のフンを洗って捨てた種子で
鉢植えの中からキブシ、ヤマボウシ、クワ、ニガイチゴ、クマイチゴ、ケンポナシなど。
もっともこのところ洗って最後に大量に出てきた種子は丹沢に行った時に山に捨てている。

このカサブランカはヤマユリを原種としているので、香がヤマユリそのものだ。
カサブランカは花付きが少なくなったが、駐車場の横から種子から出てきたヤマユリは、今年は4個の蕾をつけている。昨年は2個だったのだ。
このヤマユリ、芽が出てきた年は雑草と思われて抜かれてしまったが、球根が残っていたのだろう。翌年、箸の太さくらいの茎を出して30センチくらい伸びたが蕾はつかなかった。
今年は、芽生えて4年目で草丈が1メートルくらいになっている。
どうです?厚化粧の匂いが漂ってきませんか?

タヌキが食べた食肉目は? What kind of carnivora that a raccoondog had eaten?

13日(金)の鐘ヶ嶽の続き

オオシマザクラの種子がイカルによって割られた見晴しの良い岩場から5分くらい歩いた登山道際にタヌキのタメ糞の場所がある。今回はダンゴ虫が集っており、ちょっと素手で摘まんでビニールの小袋に入れるのがためらわれたので、小枝を箸代わりにして摘まんでゲットした。ダンゴ虫はその時に落とした。拡大するとダンゴ虫がいっぱいで気味悪いですよ。
ここでは、映ってないが、タメ糞のギンナンがドングリのように根を出していました。
水洗いすると、哺乳類の毛の中に骨片と昆虫の外骨格の欠片があった。
昆虫脚触覚外骨格1匹分
中型?哺乳類の毛、骨片、爪
(下は毛の全体)
 哺乳類の毛がは、シカの毛のような太さの毛まであった。
でも、同一動物種の毛であろう。
 手足の骨を噛み砕いたものと、ツメとツメの中に第一指骨が入っていた(下写真の左上)。
3センチくらいの柔らかい毛と5センチ以上と太い毛をもち、左上のツメを持つ哺乳類は
誰だろう?糞を全部ゲットしてくると他の骨が入っているだろうから分かったのだが、、、。
初めはノウサギかな?と思ったがノウサギはこんなツメではないだろう。
このように大きなカギ爪を持つ動物と言えば、食肉目の仲間だ。

手持ちのネコのツメと指骨と比べるとこちらの方が鋭く一回り小さい。
奄美大島産のジャワマングースやハクビシンの子供のものと比べると
こちらの方がはるかに大きい。
タヌキは食肉目の誰を食べたのか?
食べたとしても生まれて間もない弱ったか死んだ子供を食べたのだ。
アナグマ?キツネ?

2014年6月15日日曜日

一昨日出逢ったチョウとカエル  The butterflies and flogs that were met in the day before yesterday.

13日の鐘ヶ嶽の続きです。

ウラギンシジミがぼくの足元に止まった。吸水?
普通のシジミチョウよりも大きい。
 やった!羽を閉じてくれた。こうなのだ表と裏では大きくことなる模様だ。
 お!今度はジャノメチョウの仲間だ!
手持ちの蝶図鑑で調べた。ヒメジャノメのようだ。
ヤマアカガエルの子ガエルだろう。
ぴょこぴょこと跳び出す。踏み潰しそうになるほどだ。


明治神宮 花菖蒲園 The Meiji Shrine

昨日、小学校のクラス会が新大久保であった。
新大久保の集まりの前に明治神宮の花菖蒲を見に行こうと女性陣から誘われた。
原宿駅の表参道口前はすごい人だかり、なんだか久しぶりに街の賑わいのようなものを感じた。
皆、それぞれ子供の頃の面影を残して素敵に歳をとって現われた。
鬱蒼と茂る木立の中を行く。
まるで森だ。丹沢でもこのように太い木々が林立するところはないだろう。
遊歩道が幅2メートルもないようなところが多く、写真を撮っている人がいると滞る。
子供の姿はないものの若者も結構多い。なによりもぼくらの世代が多いと感じた。
一つ一つの花はこれっといって綺麗とは思わないが、まとまると生える。
暑い日だったが、真夏はセミがうるさいほどの場所になるのだろう。

2014年6月14日土曜日

誰が種子を割って食べた? Who did cracked and eat the seeds of cherry?

昨日のヒルに足を数か所吸われたために、夜になっても血が止まらず。

この岩の辺りは鐘ヶ嶽への登りコースではもっとも見晴の良い場所だ。
岩の上は陽が当たり、乾いてヒルもいないし風通しもよい。

岩の上の端に、何だ?タヌキのタメ糞かな?
 近づく。どうも大きな種子を割ったものだ。
 割れていない種子を持ち帰ろうとしたがそんな種子はない。
全て真っ二つに割られている。
それにしても大量の種子を運んだものだ。
この種子はなんの果実の種子だ?
写真を撮った時にも、これはタヌキのタメ糞で、排出された種子を誰かが割って中身を食べたものだと考えていた。しかし、種子と一緒に排泄された土壌動物の外骨格とか見当たらない。
リスが種子をここまで運んで割って食べたのか?それとも鳥?
やはり、この状態を見て、
「タヌキのタメ糞の種子をここで殻を割って食べたヤツがいるんだ!」と思う。
種子と一緒に排泄された果皮や土壌動物などの外骨格は雨で流れたかもしれない。

この岩の手前の方(一番最初の写真を撮った足元付近)に橙色の線で囲った2個の種子が岩にへばり付いてあった。これには、果皮が付いているのだ(下の写真)。
つまり、タメ糞場から2メートルくらい運んだと考えられる。

さらに、この登山道の側に大きなサクラの木があり、下の写真の実が落ちていた。
右下は果皮と果肉を取り除いて種子を確かめたものだ。
種子に果皮が付いてのが岩にへばり付いていたということは、
やはり排出された糞(タヌキのタメ糞)の可能性が高い。
皆さんは、どのように考えますか?

種子は「草木の種子と果実」(鈴木庸夫他著)によりオオシマザクラの種子だと確定した。
しかし、どれも殻を半分に割っている。リスなのか?鳥なのか?

今日は、なんと釧路市立鳥取小学校6年松組の人たちとの集まりがある。
50年以上会っていない人もいる。
集まりの前に明治神宮で菖蒲の花を楽しむことになった。
こんなことでもなければ明治神宮には行かないだろう。

2014年6月13日金曜日

梅雨の晴れ間の山、キノコ、だがヒルがいっぱい! Hiking in the sunny interval of the rainy season, mushrooms, but full of leeches!

 今日は、専門学校の授業が休講なので昨夜から丹沢はどこに行こうか迷った。
行きたいところは土山峠から鍋嵐だが、運転していて気が変わった。
広沢寺温泉無料駐車場に車を置いた。
鐘ヶ嶽だ。
登り始めからヒルがサワサワと鎌首を持ち上げる。
足を止めたらだめだ。吸い付かれる。
ん?キノコだ!マツオウジかな?中の一番大きいのを一個採る。
他二本は残す。うぉー、ヒルが指にもついてきた。
また、キノコ、雨上がりだからキノコがでてきたんだ。これもマツオウジだ。
マツオウジはちょっとマツヤニの味がするので、もういらない。これは採らない。
 お!ヒトヨタケの仲間だ。これは食べ頃だ!ササクレヒトヨタケだと良いのだが、、。
もちろん、ゲットする。今夜の味噌汁の具だ。
 お、またも!これはノウタケ(ホコリタケ)の仲間だ。
これも採集した。
割ってみると丁度食べ頃だ。これも今夜の汁の具だ。
ゆっくり写真を撮れない。
それでもヒルが足に付いている。
帰宅して、連れ合いが「ズボンの裾の血はどうして?」と聞く。
「うん、ヒルだ!」と応える。

いよいよ丹沢はヒルの季節が始まったんだ!

2014年6月12日木曜日

フクロウのペリットから出てきた骨や歯:3   The bones and teeth that were found in the pellets of Ural owl:3

湯河原白銀林道のペリット3
持ち帰ったフクロウのペリットを6月9日のやり方で骨片や歯を取り出した(下の写真)。
上段Aは頭部の骨片(詳細は下で)
B:肩甲骨でネズミ科のもの、C:上腕骨でネズミ科のもの、尺骨と橈骨もネズミ科のもの。
D:大腿骨3本の内、中の大きいのはネズミ亜科のもので、左はヒミズ、右のはジネズミかな?脛骨・腓骨の左の3個はネズミ科のもの、右2個は不明。
E:腓骨と肋骨(曲がっているもの)
F:尾骨や脊椎骨
G:ツメ(ヒミズ?)
H:指骨?不明骨片
I:哺乳類の骨ではない。鳥かカエルのものと思われる。
上記のAの頭部の部分を細分した。
A:上の4本は齧歯目の左上顎の切歯で、上の2本はネズミ亜科の切歯、
真ん中の小さな切歯はカヤネズミのもの?それともヤマネ?
下の2個はカヤネズミorヤマネの左下顎の切歯だ。
B:左はネズミ亜科の左上顎の切歯、右はネズミ亜科の左頬骨と上顎
C:左側は左下顎で上はハタネズミ亜科、下はネズミ亜科のもので、
右側は2個ともネズミ亜科のもの。
D:○で囲った左はハタネズミ亜科の臼歯、右の小さなのはヒミズの臼歯、上の臼歯はネズミ亜科のものと思われる。
E:はヒミズの頭骨の前部で底面から見たもの。
昨日は2日連続の学校だったので疲れて早寝、今朝は4時に起きて、ペリットを分類同定したが、
手持ちのネズミたちの標本があまりにも少ない。
今、以前isa隊員ややまぼうしさんから頂いたヒメヒミズやカヤネズミを腐らしているが
早く骨を見たい。
やまぼうしさんから頂いたカヤネズミは貴重な骨の標本になりそうだ。
動物タンパク分解酵素を混ぜないでやっている。
庭の水道栓の横に置いたジャムの入っていたビンに浸している。雨が上がったら見てみよう。

2014年6月11日水曜日

オナガの出現! Azure-wingedf magpies have appeared!

このところ学校に行くだけで疲れる。
今日は慶応日吉の2時限目の授業一つなのに、帰りの電車の中で眠った。
が丁度終点の湘南台で目覚めた。
帰宅して手洗いウガイをして、まずは缶ビールを一杯飲みながら庭の水鉢を見た。
今日もいない。この2週間あのヤマアカガエルがいなくなったのだ。
いなくなるなら部屋の深い水槽で飼うんだった。
で、庭のいたるところに今が盛りと蔓延っているホタルブクロの写真を撮っていると、、、、。
 ギャーギャーとオナガの声が隣の家の庭でする。
ん?一羽が丁度正面のイチジクの木にとまった。全部で4羽だ。
久しぶりのオナガの出現だ。オナガが近くにいたんだ。うれしい。
先週、葛西のTCA専門学校から学生が作った巣箱をもらってきた。
巣穴の大きさが直径3センチのシジュウカラ用だったので、穴を直径4センチに広げてスズメ用とした。オナガが入るには巣箱そのものを大きくしなければいけない。
キジバトやヒョドリも姿を見せるのでもっと大きな穴の巣箱をまたもらってこよう。
雨は音もなく降っている。
缶ビール一杯で眠くなってきた。
明日は、免許更新のための講習だ。一時停止違反をしているのだ。
明日も雨が降り、明後日は晴れますように!
さぁー、昼寝しよう。

2014年6月9日月曜日

フクロウの消化力:2  An amazing digestion in stomach of Ural owl.

フクロウが食べた動物の消化できない部分を吐き出したものがペレットであるが、
鳥たちの胃の消化力は哺乳動物とは比べものにならないことがわかる。
フクロウの胃内の動物蛋白質や脂肪などを消化する酵素は哺乳類よりも強力なものなのだろう。
十二指腸や盲腸や小腸などを通さずにほとんどの動物質の柔らかいものを消化してしまっている。
残るのは、キチン質、骨、歯、毛、羽根だ。
イタチやテンがネズミを食べたとしても肉質の一部が残って糞として排出されることがある。

まずは、今回湯河原の白銀林道沿いにフクロウのペリットを樹洞から掻き出してきた。
今朝、晴れたので、ビニールのゴミ袋ごと重さを量ったら1.3キロあった。
上の部分は樹洞の腐った木の屑が多いので、
下の部分がペリットが多いので以下の方法で内容物の骨や歯を調べることにした。
まず、①:十能に軽く一杯分を掬いとる。
これを水道栓の下に置いた②:タライに容れる。
③:主だった、木屑や石などを取り除く。
④:②に水を入れ、静かに掻き混ぜ、30分水に浸す。
⑤:掻き混ぜながら上澄みの浮いた毛や卵の殻などを洗い流す。
この操作を何度も繰り返す。
⑥:大きな石や粘土や軽石状の白い塊を取り除くき、見やすいように鉢受けに移す。
石ころが9割近くを占める。何故石ころが、こんなに出てくるのか。
鳥の砂嚢に含まれていたものか?また、下にも見える軽石状の塊。これをガスの火で焼いてみたが、石そのものだ。
⑦:机の上で⑥の中からピンセットで歯や骨を取り出す。
Aは頭骨の破片と下顎骨や歯
Bは寛骨、大腿骨、脛骨、腓骨
Cは肩甲骨、脊椎骨、尾骨
Dは上腕骨と下が尺骨、Eはヒミズの爪
 その他の骨の破片
⑦のAの部分を拡大した。
A:頭蓋骨破片、
B':左、モグラ左の下顎骨、右、ヒミズの下顎骨の一部
B:ネズミ亜科の左右の下顎骨
C:ネズミ科の下の切歯、C':ネズミ科の上の切歯(C&C'の左右と亜科の同定は未定)
D:ネズミ亜科の臼歯、D':ハタネズミ亜科の臼歯(臼歯の位置など未定)
という結論だが、あまりにも膨大な量のペリットなので、早朝と朝食後の2度やったが、
2度目の同定はまだしていない。
残りはtake隊員にお譲りしたいが、いかがですか?
丁寧にやらないと歯を拾い出すことはできない。
リスは昼行性だろうからあまりフクロウの餌食にはなっていないようだが、ヤマネが生息しているなら臼歯か下顎が出てきてもよい。
もう、大雑把に細かな骨片は無視してしまいたい衝動に襲われる。
ぼくは、イタチの頭骨を見つけたい!
区別できない骨片はカエルなのかな?

2014年6月8日日曜日

カヤランの果実とヨウラクランの花 The fluit & flowers of Orchids in Japan.

 
カヤランSarcochilus japonicusの花が咲いたことをアップしたが、今は写真のようにバナナ状の大きな果実となった。
今朝は雨が上がったので鉢を部屋に取り込んで机の上に置いて観察だ。
梅雨が明けたら粉状の無数の種子が飛んでいくのだろう。
先日、清川村のIさんとやまぼうしさんに育てて!と受け取ったヨウラクランOberonia japonica
いっぱい小さな小さな花をつけている。
今まで蕾だったので細かった花穂が急に太く明るくなっている。
これはどんな果実となるのかな? 
このところ何だか身体全体が疲れているっていう感じだ。
ウィスキーを飲んで寝ても目覚めがスキットしない。
膝から下が午後になるとムクムのも気になる。
いよいよ体調の管理に気をつけなければいけないということかな?

2014年6月7日土曜日

アラゲキクラゲ Cloud ear fungus

2日の「野生生物探検隊」の続き
白銀林道沿いの森で、
やまぼうしさんがアラゲキクラゲを見つけ教えてくれました。
水に戻したらこんなに大きくなりました。
まだ、食べてません。野菜や豚肉とともに炒めて食べるか、
どうしようかラーメンなら汁に入れるが、このようなことで迷うのは楽しい。
この時、たくさん採ったシドケ(モミジガサ)はお浸しにしてまだ冷蔵庫に残っております。
また、ワラビは天麩羅で二日間にわたって天麩羅で食べました。
もちろんウィスキーの肴です。
ぼくはこのような山菜が好きだ。少し、苦みがあって旨い。

2014年6月6日金曜日

フクロウのペリットから出た骨:1  The bones which were included in pellets of Ural owl.

白銀林道沿いの林の中のフクロウのペリットをバケツ一杯くらい持ってきた。
当日、皆で目に見える大きな骨を取り出してビニール袋の隅に置いた(下)。
これらは誰の、どの部位の骨なのか、
皆、知りたいだろうと思い昨日は朝から今までずーと見て、分類した。
骨①
これらは全て鳥の骨と卵の殻である。
鳥の骨については大体のところしかわからない。
左の骨は手羽にあたる部分の骨で、右上は大腿骨がつく骨盤にあたる部分で、その左に大腿骨の部分がある。下の板状の骨は竜骨の部分のものだ。
骨②
A・B・D・Eはモグラの骨であり、Cはヒメヒミズかもしれない。
Aはモグラの4個の上腕骨である。Bの底面からの頭骨はモグラで、その右二つの下顎骨もモグラのものだ。Cはトガリネズミ目の下顎骨であるが、ヒミズよりも小さくジネズミのものよりもはるかに大きいので、ヒメヒミズの可能性が高い。
Dはモグラの橈骨であり、Eの4個はモグラの尺骨である。

F・G・Hはネズミ科の骨である。
Fはハタネズミ亜科の動物の下顎骨と歯である。
Gはネズミ亜科の左上顎骨と第二臼歯及び右下顎骨と臼歯だ。
Hは3本ともネズミ亜科の切歯であり、左の2本が左下顎のもので右が右上顎のものである。
枠外のものは肋骨と不明骨である。
骨③
上段が大腿骨で、中断が脛骨と腓骨、下段が左から肩甲骨、寛骨、上腕骨と尺骨である。
大腿骨:右2個がモグラ、中央の長いのはネズミ科やトガリネズミ目のものではない。
下段の肩甲骨は左がヒミズで、右がネズミ科のものだ。寛骨は左がヒミズで、右はネズミ科のものだ。上腕骨はネズミ科のものだ。右の尺骨もネズミ科の尺骨だ。
関東に生息するトガリネズミ目はモグラ科とトガリネズミ科であり、モグラ科は骨②のAで示したように上腕骨が厚く大きく扁平であり、特徴がある。下顎骨も齧歯目とは明らかに異なる。
齧歯目はリス科、ヤマネ科、ネズミ科が生息するが、歯を探していないので、
また、ヤマネやリス科の骨を標本として持っていないので、肩甲骨、上腕骨、橈骨などの大きさや形の特徴がまったく判らない。ただ、アメリカモモンガやシマリスと比べてみても、骨③のものはいずれも非常に小さいので、リス科の動物の骨は今のところ見つかっていない。
ただ、ヤマネ科のヤマネはアカネズミやハタネズミよりも小さいので、上腕や尺骨、脛骨は小さいと考えられるので、骨③に含まれているかもしれない。

さー、これからが大変だ。白銀林道のフクロウはネズミ科の動物は全て食べているだろう。モグラやヒミズも食べているんだからトガリネズミ科の動物も食べていることになる。
ホオジロやメジロとは比べものにならないくらい大きな鳥を食べている。
フクロウは食べるのではなく丸ごと飲み込むようなので、一つ一つのペリットがあると
食べた動物の歯や骨の特徴を知ることができる。しかし、今回は巣穴の底に溜まっていたものを掻き出したので、さまざまな生き物の骨が混在していることになる。

全ての骨や歯を一つ一つ同定するの大変なことなので、せめて、何種類の哺乳類、両性・爬虫類、鳥類の骨が出てくるのかそれを楽しみに調べてみることにしよう。
”Animal Tracks and Signs"Oxford Univ.Pressにはフクロウのペリットの中にイタチの頭骨がそのままで出てきている。
フクロウは夜中に動き回る自分より小さなものなら何でも丸飲みするのだ。
どんな骨が出てくるか楽しみだ。