「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年8月23日木曜日

続)秦嶺山脈のキンシコウ 2:Golden monkeys in Quinlin mountains.

続)キンシコウ
キンシコウの群れはいくつかの単雄群が集まってつくられる。
単雄群のは文字通り、一頭のオトナオスとメスとその子供たちよりなる。
オスは思春期の頃に生まれた単雄群からでて、オスグループに加入する。
お姉さんが3歳の妹にグルーミングしている。
単雄群のアルファーメールだ。もちろん、単雄群の中の唯一のオトナオスだ。
睾丸は白いがペニスは真っ黒だ。

こちらは上の姉妹がまだグルーミングしている。
斜面の下の方の横倒しになった太い幹の上にも一つの単雄群が
休息中である。
ひくと、このように木立や葉の隙間から見えるだけだ。
手前の母親が2、3歳のこどもにグルーミングし、背中を向けてグルーミングしている母親の
姉と思われる個体が寝ている。
他の見ていたら、上の子どもの姉妹のグルーミング関係が逆になった。
アルファーオスもぼくに注意を払っていたが、睡魔が襲ったようだ。
しかし、身体全体でぼくを注意している。
ここは1985年にキンシコウの保護区になった。それまでは、玉皇廟村の人々が山の木を焚き木や建築材、家具材として利用し、山の漢方薬になる有用動植物を利用していた。
ここには、キンシコウの他にターキンを含むウシ科の動物や、ヤマネコやアナグマなどの肉食動物、さらにはナキウサギやリスなど多様な動物たちが生息している。
保護区に設定されて四半世紀過ぎただけだが、10年前に比べて明らかに森林は回復し、大きな木になっている。
横倒しになった大木の上でキンシコウがグルーミング、休息している光景などは、
これが本来のキンシコウの生息環境かな?と思えるものだ。


2012年8月22日水曜日

久しぶりの土山峠  The Tsuchiyama-pass

今日は、久しぶりに土山峠に行ってきた。
当初は、堤川林道終点からハタチガ沢へ越えて、そこから
Jピークに登り、鍋嵐、熊の爪、祠の峠、辺室山、土山峠というものだった。
が、家を7時半過ぎに出たために、渋滞に巻き込まれ、
土山峠についたのが10時であった。
いつものところに車が一台停まっている。
柵を乗り越えて、歩いていくと大学生くらいの女子が一人戻ってくる。
こんな場所を山歩きなんて珍しい。
堤川林道に糞、サル糞だ。3日くらい前のもののようだ。
押すとまだ柔らかい。
クサギの花が咲き誇っている。
林道の水場を過ぎて、歩いていくと左手の沢側の木陰で、登山者が休んでいる。
否、眠っているようだ。ビールを飲んだら眠くなったようだ。
缶ビールを片手に船を漕いでいる。
近づくと気が付き、目があう。「山にビール、良いですねぇー」と
声を掛ける。70歳はすぎた人だった。
この堤川林道で登山者二人にも会うのは珍しい。
林道終点に着いた時には、まだ鍋嵐に行こうと思っていた。
サル糞だ。同じ日のものだ。
尾根についているつづらおりの経路をいくことにする。
なだらかな登りなのに、汗が噴き出る。宮ヶ瀬尾根の稜線に着く頃には、鍋嵐行きは止めた。
宮ヶ瀬尾根を北上しながら考えることにする。
ここは岩のピークの場所。ここで北西の尾根を行かなければならない。北上してきたが、急角度で左の尾根に取り付く。
ざらざらした細尾根であり、しかも古いシカ柵の鉄条網が尾根道を塞ぎ、気を使う。
しかも、登り下りが結構ある。
猿ヶ島がときどき見えるが、細尾根が続く。
ようやく、登って下りて、また登って猿ヶ島617mのピークだ。いつものように不思議なハリギリの
幹に座り一人記念写真だ!
ここで、清川のコンビニ買ってきたお稲荷さんと巻き鮨の弁当を食べる。
水も500ml飲む。ここは涼しい。ここにテントを張って一晩過ごすのも面白いなとと思う。
30分以上ここで休む。ここから湖岸林道を目指すために北東の尾根をとる。
乾いているため、ザラザラしている。
ピークについてから東方の尾根をとる。その方が土山峠は近い。
どうも、左足首が痛い。このアフリカ以来履き続けているボロボロの登山靴だと余計痛いのだ。
沢に着く、大きなオスジカがゆっくり沢から斜面を登っていく。
カメラを構えて他の個体が上がってくるのを待つ。が、オス1頭だけだ。
結構な深みがあるので、水浴することにする。
素っ裸になり、全身を沈める。水も飲む。
5分も浸かっていると十分冷えてきた。
赤いサワガニがいたと思ったら死んでいた。
狭い岩の上で身体を拭き、パンツ、靴下、ズボン、靴を履く、これらを立つことなしに岩の上で座ったままやる。子どもの頃から水に入ると何故か足の指が攣る。こんなことで何故攣るのか!
ともかく、汗で濡れたシャツを着て、ザックを担いで足取り軽やかに出発だ。
 間もなく、湖岸林道に着く。
ボタンヅルの花が咲いている。
今日、見た花は2種類の花だけ?イヤ、キンミズヒキの黄色の花も見た。
テンやタヌキなどの糞を見つけられなかった。残念無念。

秦嶺山脈のキンシコウ  1:Golden monkeys in Qinling mountains.

たくさん、キンシコウの写真を撮ってきたので、少し紹介する。
Bloggerではスライドショウのようにはできないのか?
アップしますが、クリックすると拡大します。
木の枝、葉があるためピントを合わせるのが難しい。
マニュアルだと、大変なので、オート、何度もシャッターを押してピンが合ったところで深くオス。
このLumixは軽くて良いがピンがあったどうかは画面を見て決めなくてはいけない。
以前のフィルムカメラのようなピンの合わせ方はできないことなのだろうか?
3歳の子どもだ。オスかメスか分らない。
こちらに興味を示す。オスか!
昨年生まれの今年1歳になる子供が母親の胸に抱かれて
こちらに興味をしめす。
上から姉と思われるチビが降りてくる。
この子どもは、どうもぼくのそばにきてみたいようだ。
が、そこまでの勇気がない。
ただ、興味ぶかげにこちらを見るだけだ。
単雄群のアルファオスのオトナオスを見つけた。
葉が邪魔だが取り除くことはできない。
上の1歳チビに上から下りてきた3歳チビがグルーミングだ!
あと、一ヶ月もすると発情季となる。
このアルファオスの下唇の端のイボ状のもの(これが何のためにあるのか分かっていない)
がかなり大きくなっている。
コヤツ、ぼくがそろそろ近づくので直接ぼくを見たいのだが、
そうすると攻撃されるとでも思っているようだ。
決して、ぼくを直視しようとはしないで、違う方を見ながらぼくを監視している。
何だ!寝てしまった。
それとも上目使いにみているのか?
採食後なので、眠たいのだ。
立派な白い睾丸が見える。
緑の木の中のキンシコウって良いものだ。
彼らにとって、周りがすべて食物の葉だ!
最高の季節なのだ。

2012年8月21日火曜日

キンシコウを追う! Chasing down the troop of golden monkeys

昨夜は楊さん宅に招待されて飲まされ、もうしばらくは白酒は飲みたくない。
朝、キンシコウを追っているトラッカーの農民からトランシーバーで情報が入る。
5,6キロ以内にキンシコウの群れがいるようだ。
農民の王Wangさんが来る、ぼくらを案内してくれるようだ。
朝食後、山へ入ることになる。
ぼくと、友人のE氏と学生の王Wang君と侯Hou君が王さんの後に従う。
楊さんの家の裏から、そのまま登っていく。ぼくは何度か歩いたコースだ。
E氏は北アルプスや利尻岳や羅臼岳などぼくの数倍の数の名峰を登っている健脚だ。
だが、つらそうだ。登山ではなくキンシコウを追うのだ。
こちらは、丹沢で登山路を歩かないで尾根を直登しているので慣れている。
秦嶺山脈主尾根が霞んでいる。
だいぶ登ってきた。下に村の家が見える。
E氏はとうとう諦める。王君と下りる。
 ここにタケニグサが生えている。
E氏がいなくなったので、スピードがアップされる。
もう、全身が汗まみれとなる。身体中のアルコールもすっかり抜け出た感じがしてくる。
王さんがときどき、トランシーバーで他の農民のトラッカーたちと連絡を取り合っていたが、
近くに農民がいるのだろう良く通る甲高い声いが短い声を出して、相手の位置を確認している。 
ニシキギ科の果実のような実?花?
キク科のカワバハグマの仲間だ! 
あった!
 キンシコウの糞だ。ニホンザルの糞と同じ臭い。チンパンジーの糞も同じ臭いだ。
王さんが連絡を取り合っていたトラッカーがすーっと現われる。
尾根に着いたのだ。
ぼくを見て、ニコニコしている。何と彼は昨日川沿いの道を遡上して歩いていて出逢った「シャン?」と声を掛けてくれた人(写真中央)だった。
 写真:左は学生の侯君、右に王さん。
 この木の赤い実、見たことあるような?
ぼくが口に入れて噛んだら、王さんが笑った。
まったく、旨くない代物だった。
秦嶺山脈の枝尾根を主尾根の南方に向かって歩く。
思いでの場所に出る。
木と土で固められた小屋は朽ちる寸前だ。
皆で記念撮影 
この小屋は2000年8月に、ここに宿泊しながらキンシコウを追ったのだ。
当時のスライドの写真。こんなに小屋は立派?だった!
10分くらいここにいただけで小屋を後にする。
ウバメガシだ。 
 タイミンガサの仲間だ!
南に尾根を進む。 
 彼らは、軽やかに歩いていく。
身体が硬く、体重があり、歳をとったぼくの身体が憎い。
 何か、よく分らない花だ!
 昨日あった農民のトラッカーが木の根元を掘っている。
見つけたようだ。これは貴重な漢方薬の材料だと侯君が説明してくれる。
侯君はぼくとトラッカーたちとの通訳だ。
キンシコウがもう近くにいるようだ。声が聞こえるという。が、僕の耳にはキンシコウの音声が聞こえない。彼らの動きでキンシコウが近くにいることを察する。
 ん?樹幹に動く物が、キンシコウだ!パチリ!
ぼくは、静かに近づいて行く。
いた、いた、ここにも!あそこにも!ぼくはキンシコウの群れの中にいたのだ。
もう、ぼくは一人で動物を発見さえできない耳になったのだ。
動物の発見・追跡はその音声が頼りだ。が、つんぼ桟敷に置かれたような状態に自分がいつもなっているんだ。 
ともかく、そのまま腰をおろし、レンズを100-300ミリに付け替える。
あー、キンシコウの声も聞こえだす。嬉しい!
キンシコウが見れたのは、王さんなどのトラッカーたちと西北大学の皆さんの御蔭だ。
ほとんど、連射に近いかたちで、今数えると600枚くらい撮った。
32ギガのSDカードなので何の問題もない。使用したのは2ギガちょっとだ。
上海からの帰国便の中でE氏は、耳を診てもらったことがあるか?と聞く。
アフリカから帰国後、メニエル症になったので、その時見てみらったが、年齢によるものだと思って診てもらったことがないのだ。小鳥や虫の声が聞こえる耳に戻れるなら戻りたい。

2012年8月20日月曜日

臥牛山のサル Japanese monkeys in Mts. Gagyuu.

20日に臥牛山のサルの保護管理委員会があった。
先ずは、サルを見せてもらった。
備中松山城付近に出てきた臥牛山群
 発信機をつけられた12、3歳メス
石遊びをする2歳オス
石遊びというのは、小石を両手に持って、落としたり、また拾い上げたり、
また、小石を持って移動してそれらの小石をごりごり擦ってみたり、
と小石を用いて行うさまざまな行動を「石遊び」とされている。
子どもに見られ、オトナにはほとんど見られない。
久しぶりにニホンザルに会えて感激した。
ニホンザルは日本の自然物であるので、当たり前だが
日本の風土に馴染んでいる。この子たちをしっかり保護管理していきたいものだ。




2012年8月19日日曜日

入道雲

名古屋を過ぎた。
入道雲が空高く登っている。
明日は「天然記念物臥牛山のサル生息地」保護管理委員会がある。
協議事項を読んでいが、眠い。
今夕は、岡山でアフリカで知り合いになった元協力隊の女史との飲み会だ。
明日中には帰る予定だ。