「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年12月21日土曜日

イタチ科の大きな眼窩下孔 Big Infraorbital foramen of Mustelidae

 日本にはイタチ科Mustelidaeの仲間イタチ属Mustela、テン属Martes、アナグマ属Meles、カワウソ属Lutra、ラッコ属Enlydraと棲息する。イタチ属にはイタチ、チョウセンイタチ、イイズナ、オコジョ、ミンクなど5種もいるが、2種は移入種だ。ここではイタチをアップする。

図1.イタチMustela itatsi頭骨正面からの眼窩下孔↓

図1’. イタチ頭骨左側面からの眼窩下孔→

図2.テンMarter melampus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. テン頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3.アナグマMeles meles頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. アナグマ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図4.ラッコEnhydra lutris頭骨の正面哺乳類頭蓋の画像データベースからの眼窩下孔↓
図4’.  ラッコ頭骨左側面哺乳類頭蓋の画像データベースからの眼窩下孔→

イタチ科の仲間はどの4種も大きな眼窩下孔をもっている。その中でもアナグマの眼窩下孔は飛びぬけて大きい(図3)。こんなに大きな孔では、血管や神経の他に故有事: アナグマの大きい眼窩下孔には内側咬筋が通る      The medial masseter muscle passes through the large infraorbital foramen of the badgerと考えた。でもこれは事実とは違うかも知れない。生きの良い死骸さえあれば確かめられるだろう。

昨日は、散歩を兼ねて正月用の日本酒といつも買うバランタインより少し高い物を買った。しかし、何故か正月は日本酒だ。

2024年12月20日金曜日

左手欠如の若いオスザルの大移動     Big migration of a young male Japanese macaqu with no left hand

 左手の手首から先が欠如しているサルが、福島から関東各県を巡り、現在は静岡県の小山町までたどり着いたようだ。ざっと見積もっても300キロは有に移動していることになる。これは、ニホンザルのオス個体が移動した距離では最長であろう。

ぼくらが奥湯河原の天昭山神社野猿公園で、入れ墨した個体が3頭、伊豆半島南端の波勝崎の群れに加入しているのを確認した。奥湯河原から波勝崎までは60キロくらいなものだ。

話題になっている左手欠如のサルは、千葉に行ったり、東京に行ったり縦横無尽に歩き回っている。


この個体が歩き回っているのは交尾相手のメスがいる群れを求めているのだ。今は、ニホンザルの交尾季の最盛季でもある。東京から神奈川を横断して静岡まで行ったのだが、エサとなる食料も求めているのでどうしても市街地近郊を動かざるを得ないのだろう。丹沢山域を通れば群れに出遭えるはずだ(ちょっと気になるのは人に対する歯を剝きだした威嚇は随分人馴れしていることだ)。

そのため、このサルは農耕地に仕掛けられた違法な針金で作られたくくり罠かトラバサミにかかって手首から先が落ちてしまったことは疑いがない。このサルが最初に目撃された地域の農耕地に彼の左手首が落ちている筈だ。

秋から冬は屈強なオスがメスを求めて群れに接近しているので、このオスがメスがたくさんいる群れに接近したとしても、群れの周りにいるオスたちに挨拶し、強いオスのご機嫌を伺ってグルーミングをしなければだめだ。この左手欠如オスザルが、市街地で出没しなくなることを祈る。それは上手く群れに入れたか、あるいは周辺オスたちとの仲間関係ができたことを意味する。頑張れ!

イタチ科を除くクマ下目の眼窩下孔           Infraorbital foramens of Arctoidea except Mustelidae

イヌ型亜目にはイヌ下目のイヌ科とクマ下目のクマ科やイタチ科、アライグマ科さらには鰭脚類が含まれる。

ここでは、クマ科とアライグマ科と鰭脚類のオットセイの眼窩下孔(これは獨協大医の哺乳類頭蓋の画像データベースからの引用)を見てもらう。

図1.ツキノワグマUrsus thibetanus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1’. ツキノワグマ頭骨左側面からの眼窩下孔→
ツキノワグマではイヌ科の眼窩下孔と形状や眼窩の大きさの割合もほぼ同じだ(図1&1’)。が、アライグマでは、眼窩下孔が上下に二つの下孔があり、下の方が何倍も大きい(図2&2’)。このように複数の眼窩下孔があるのは他にサルの仲間だ。
図2.アライグマProcyon lotor頭骨の正面からの眼窩下孔↓
図2’. アライグマ頭骨の左側面からの眼窩下孔→
鰭脚類のオットセイになると、眼窩下孔は眼窩の前下ではなく直下よりに下がり、大きな孔となっており(図3&3’)、上顎骨がその部分だけ薄くなっている(図3’)。
図3.ミナミアフリカオットセイArctocephalus pusillus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. ミナミアフリカオットセイ頭骨左側面からの眼窩下孔→

しかし、ミナミアフリカオットセイの眼窩下孔は大きい。神経と血管だけが通っているだけとは思えない。

2024年12月19日木曜日

イヌ型亜目の眼窩下孔、イヌ科            The inftaorbital foramen of Caniformia, Canidae

 ネコ型亜目の眼窩下孔について前回アップしたので、今回はもう一つの食肉目のイヌ型亜目の眼窩下孔についてアップする。手持ちの頭骨では、イヌ型亜目にはイヌ下目のイヌ科のカイイヌ、キツネ、タヌキ、クマ下目のクマ科のツキノワグマ、イタチ科のイタチ、テン、アナグマ、アライグマ科のアライグマのものを持っている。

先ずイヌ科を、、眼窩下孔の位置は裂肉歯の直前から前にあり、縦長の雨垂れ状である。

図1.クロCanis familiarisの頭骨左側面斜め上方からの眼窩下孔
図2.キツネVulpes vulpesの頭骨左側面からの眼窩下孔
図3.タヌキNyctereutes procyonoidesの頭骨左側面からの眼窩下孔

2024年12月18日水曜日

フォーミディブルの花が咲いた         Formidible's flower has bloomed

いつも真夏に咲いていたデンドロビューム・フォーミディブルが今年は咲かなかった。暑すぎたせいか?っと思っていた。デンドロの仲間ではこれだけはカトレアたちと一緒に10月には部屋に取り入れた。
コヤツはデンドロのユキダルマと同じくらい草丈が伸びて大きくなるし、真夏に咲くのであまり可愛がってはいなかった。が、3週間前くらいから茎先から花芽が4個出てきたので、毎朝、霧吹きでシューっと吹きかけていた。花芽の一つは枯れたが、先ず、この花が開いた。デンドロの仲間では凄く大きな花である。せめて草丈が30センチくらいであったらと思うが、50センチ以上伸びている。
図1.何故か今咲いたフォーミディブル
調べたら、夏季以外にも咲くようだ。

ネコ型亜目の眼窩下孔                    Infraorbital foramen of Feliformia

 手持ちのネコ型亜目のネコ科のカイネコ(図1&1’)とヒョウ(図2&2’)、ジャコウネコ科のハクビシン(図3&3’)、マングース科のジャワマングース(図4&4’)の眼窩下孔を見てもらう。どれも眼窩下孔は裂肉歯(第四前臼歯、最後位前臼歯)の前か第三前臼歯の真上に位置する。

図1.カイネコFelis catus頭骨の正面からの眼窩下孔↑

図1’. カイネコFelis catus 頭骨の真上からの眼窩下孔↑
図2.チューイ(ヒョウ)Panthera pardus頭骨の正面からの眼窩下孔↑
図2'. チューイ頭骨の左側面からの眼窩下孔→

図3.ハクビシンPaguma lavata頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3’. ハクビシン頭骨正面からの眼窩下孔↑
図4.ジャワマングースHerpestes javanicus頭骨正面からの眼窩下孔↑
左:♂ 右:♀
図4’. ジャワマングース頭骨左側面からの眼窩下孔→
マングースの眼窩下孔は小さい縦長であるが、他の3種はほぼ円形であり、色鉛筆の芯が入るくらい大きい。

2024年12月17日火曜日

偶蹄類4種の眼窩下孔                  Infraorbital foramen of four even-toed ungulates

 図1は子供の偶蹄類の右側面からの頭骨であり、赤←で眼窩下孔を示す。②キョン、③シカ、④カモシカの眼窩下孔の位置は上顎の第一前臼歯付近の上にあるが、①イノシシでは第一臼歯の上辺りになる。②③④の反芻類は口吻部が伸びて上顎の切歯も消失している。草食・葉食に特化したと云える。

図1.子供の偶蹄類頭骨右側面からの眼窩下孔の位置←
①イノシシ ②キョン ③シカ ④カモシカ
眼窩下孔は血管や神経が通って歯茎や頬に走っている。ぼくは転んで机の角に右顔面をぶつけて眼窩下孔が潰れたため、手術したが、20年経ったのに、未だに右上顎の歯茎が痺れたようになっている。
この眼窩下孔の位置、大きさ、数は動物によって異なり、さらには眼窩下孔を通るのは血管や神経ばかりでなく咀嚼筋 も走る動物たちもいる。

2024年12月16日月曜日

台湾の花              Flowers in Taiwan

台東近郊に居るYNから花の写真を送ってきた。こちらは真冬になるというのに、台湾ではサンユウカやニンニクカズラと云う花が咲いているようだ。この二つとも初めて知った。サンユウカはあの良い香りがするプルメリアにそっくりだが、匂いはないようだ。ニンニクカズラがもっと繁茂したら綺麗だろうね。ノウゼンカズラ科の花木のようだ。
図1.白い花がサンユウカで、奥のパーゴラのピンクの花がニンニクカズラ
先程、散歩を兼ねて銀行に行ったが、僅か1200歩だった。

 

では、ネコ型亜目では?     And then, how about Feliformia?

 食肉目はイヌ型亜目とネコ型亜目に分かれる。イヌ型亜目では、イヌ科だけが下顎窩後突起があるが前突起を持たなかった。では、ネコ科型亜目ではどうだろう。ネコ型亜目の頭骨はネコ科のカイネコ、ヒョウとジャコウネコ科のハクビシン、マングース科のジャワマングースを持っている。それらの下顎窩を見てみよう。

図1.カイネコFelis catus頭骨左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
この写真では下顎頭がしっかり下顎窩に収まっていない
図2.チューイ(ヒョウ)Panthera pardusの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図3.ハクビシンPaguma larvata左側面からの頭骨と下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
図4.ジャワマングースHerpestes javanicusの左側面からの下顎窩
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
どうだろうか?ネコ型亜目のネコ科、ジャコウネコ科、マングース科の動物たちには下顎窩の前後に突起がある。

食肉目Carnivoraの動物たちはアナグマ(動き回るウサギやネズミでさえ捕まえることは不可能だろう)でさえ、下顎頭が下顎窩と前後の突起にしっかり収まるようになっており、下顎骨を左右に動かしたり、上下に動かせるが前後には動かせない。これは捕まえた獲物をしっかり犬歯を突き刺して殺すために下顎骨の支点になる下顎窩からずれない事を物語っている。
しかし、食肉目の中ではイヌ科の動物では犬歯を突き刺したとしても、シカやイノシシのような大きな獲物に犬歯で突き刺すと顎が前にずれてしまう事が起こり得るだろう。っと考える。
このことがイヌ科は主にオオカミのように集団でハンティングするようになったのかな?

以上で下顎が上顎と接する顎関節部分の下顎窩の前後の突起はイヌ科を除く食肉目が持っていることになります。

2024年12月15日日曜日

富士山が見えたが、、、、          I could see Mt.Fuji, but , , ,

今日は朝から、ハヌマンラングールの頭骨を見ていて自分なりの発見があったので、天気も良いので10時過ぎに気分を良くして散歩に出た。富士山が見える4千歩のルートだが、カメラを持ってこなかったので、スマホ(屋外では歩数記録、GPS、カメラとして使っている)を持ってきたので、スマホのカメラで撮った。どうしても送電線の鉄塔が入ってしまう。まー、仕方が無い。山頂部は殆ど雪に覆われている。中腹部まで見えると良いのだが、まー、贅沢は云えない。
図1.湘南台大橋から見た富士山。
ぼくは高2の秋に修学旅行で本州・四国を廻るまで、富士山は絵本や風呂屋でしか見たことがなかった。生まれ故郷の釧路市にも富士見町がある。しかし、そこから見える富士は阿寒富士であり、富士山とは似てもいなかった。

学生の時には、奥湯河原でサルの群れを追って、尾根伝いに富士見峠まで登り、芦ノ湖を見下ろす先に富士山を見たものだ。今では考えられない体力とバランスだ。富士見峠でサルにエサをやる観光客が出始めた1970年代初頭の頃である。

2024年12月14日土曜日

イヌ科以外のイヌ型亜目の動物は下顎窩前突起がある    Caniformia animals other than Canidae have pre-process mandibular fossa          

アナグマの下顎窩(関節窩)には前後に突起があり、下顎頭を前後に動かないようにしていた。しかし、イヌ科のイヌ、タヌキやキツネには下顎窩後突起はあるものの前突起はなかった。

同じイヌ型亜目のアライグマ科やクマ科の下顎頭と下顎窩の関節部分はどうかな?

アライグマとツキノワグマの上顎の下顎窩と下顎頭はどのように接しているだろうか?見てすぐ判るように下顎頭は下顎窩に囲まれている。つまり前後に突起が見られる。

図1.アライグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
図2.ツキノワグマ頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
:前突起 ↑:後突起
イヌ型亜目はイヌ科とクマ下目に分かれ、クマ下目にクマ科、イタチ科、アライグマが含まれ、さらにオットセイなどの鰭脚類 - Wikipediaもふくまれる。では、オットセイ上顎の下顎窩の構造もクマ下目に似ている筈だ(図3)。ドンピシャだ!
図3.ミナミアフリカオットセイArctocephalus pusillus頭骨左側面からの下顎窩の構造哺乳類頭蓋の画像データベースから
→:下顎窩前突起 ↑:下顎窩後突起
今日は、庭のサルスベリの剪定をしよう。毎年、暮れになるとサルスベリの今年伸びた枝を基から伐っている。サルスベリを伸ばし放題にしてみたいと思うが狭い庭ではそんな事はできない。脚立に登るのが次第に怖くなっている。そんな事で一昨年は50センチくらい低いところの幹から伐った。それでも脚立を立てて2段くらい登らなければならない。

2024年12月13日金曜日

熱海のホテルで                  At the hotel in Atami!

一昨日、熱海のホテルに泊まった。ホテル内は全館暖房で、室内はもとより廊下も温かく、時折ベランダに出て外気に触れた。部屋は東に面していて相模湾が見え、その向こうに房総半島が見えた。
図1.海の向こうの房総半島の明かりが見える
図2.朝焼けが始まり
風呂に入って食事をしたら、眠くなり、そのまま部屋で寝た。4時頃目覚め、相模湾を眺めたり、トイレに行ったり、あー、頭骨の1個か文庫本の一冊でも持ってくれば良かったのにと思った。室内から相模湾の日の出まで海を眺めていた。7時に強烈な眩しさの朝日が直接部屋の中に差し込むのでカーテンを半分閉めた。

我が家は9時ならないと陽が射さない。今日は曇り空だ。何だか寒い。室温は床暖をしているのに17度だ。でも、兄貴や妹が居る氷点下の釧路とは比べられない程の温かさだ。こちらの冬季の室温には2,3年慣れなかった。寒いのだ。その点釧路は外は零下でも室内はシャツ一枚でも過ごせるような温かさだ。何だか、それが懐かしい。

では、イヌ科は?      And then, how about Canidae?

イヌ型亜目のイタチ科ではアナグマばかりでなく殆どの種の上顎骨の下顎窩に前後に下顎頭を前後に移動させない突起があった。つまりイタチ科の動物たちは下顎を前に突き出せないのだ。
同じイヌ型亜目にはイヌ科やアライグマ科やクマ科が生息する。ここではイヌ科を四種をアップするので赤い線で囲まれた下顎窩後突起←or↑と下顎頭を良く見て欲しい。
図1.ビーグルCanis familiaris頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図2.タヌキNyctereutes procyonoides頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図3.キツネVulpes vulpes頭骨左側面からの下顎窩と下顎頭
図4.ホッキョクギツネVulpes lagopusの下顎窩と下顎頭
どうだろうか?4種とも下顎窩後突起はあるが、イタチ科にあったような前突起はない。つまり、下顎は前に突き出すことができるのだ。ぼくらヒトも同じだ。

2024年12月12日木曜日

懐かしい奥湯河原の餌場跡              Ruins of the old Oku-Yugawara feeding ground

昨日、K夫妻の車に乗せてもらって熱海に行った。途中で奥湯河原の天昭山神社野猿公苑跡に行った。広河原の最後の旅館から右に折れて細い舗装されていない山道を進んだ。4人乗っているので、車の底が着くようなことがあり、そろりそろりと進んだ。ようやく広い砂利が敷かれた簡易トイレがある駐車場に着いた。
昔のトイレの屋根からヒヨドリジョウゴ?っと思ったがどうも葉が違う。ヤマホロシかな?
図1.ヤマホロシがたくさんの紅い実を!
駐車場から神社の鳥居をくぐると坂道を少し登ったところの堰堤に土砂で埋まった平な処が天昭山神社野猿公苑跡だ。
図2.鳥居をくぐった車を運転してくれたTKさん
何と、ぼくはこの図2の鳥居からの坂道を駆け上ったのだ。さらに餌場跡の石がゴロゴロしている所を軽やかに歩き回ったのだ。連れ合いもK夫妻も「え?どうして?若返ったの?」と驚いていた。自分でも驚きだ!でも、車に乗る時はまた老人に戻った。どうして坂道を走って登り、餌場跡を飛び回れたのか不思議だ。
図3.坂道を登った左手に堰堤だ
図4.餌場跡を歩く三人
この餌場跡では以前、K夫婦と我々二人、それとここで一緒にサルのフィールド・ワークをしていた故J.Burtonさんとキャンプしたことがある。その後、またBurtonさんが来日した時に5人でこの餌場跡にきた(図5)。
図5.2013年10月の餌場跡で
Kishida夫妻、Burton氏と我々

2024年12月11日水曜日

イタチ科の動物の上顎の下顎窩の構造                    The structure of Fossa mandibularis in Mustelidae's maxilla

 アナグマはイタチ科なので、イタチ、テンの頭骨底面の下顎窩を見た。アナグマより小さいが下顎頭を前後・上下で支える構造になっている(図1)。下顎頭はしっかりと上顎骨の下顎窩に収まっている(図2の赤線で囲まれた枠内を参照)。アナグマのモノと殆ど変わりがない。

図1.イタチとテンの頭骨底面からの顎関節の構造
図2.テンの頭骨左側面からの下顎頭と上顎の下顎窩
赤線で囲った部分

図3は独協大医の「哺乳類頭蓋画像のデーターベース」からのカワウソの下顎窩部分を赤線で囲んで示した。図2のテンの下顎窩と同じようにカワウソの下顎頭は下顎窩の前後の突起に囲まれる構造になっている。

図3.カワウソの頭骨左側面からの下顎窩部分
つまり、イタチ、テン、アナグマ、カワウソのイタチ科の動物は全て上顎骨の下顎窩の前後に突起があり、しかも後突起が下顎頭を囲むように伸びている。下顎骨が前後に移動しないのだ。このことは食物を上下にシッカリ嚙み潰せる事を物語っている。