食肉目の動物たちの中でもネコ科以外の動物たちは節足動物や果実や根茎まで食べるように適した歯を持っている。では、草食動物の歯はどうだろうか?
草食動物と云えば、ウマ、ウシ、ヤギ、ウサギが思いつく。食肉目のネコ科に代表される肉食動物の頬歯との違いがある。①草食動物の頬歯はほぼ皆同じ形状で、②歯冠の凹凸が少なく横溝or縦溝が走る。③歯冠は平面状で皆同じ高さ。
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
食肉目の動物たちの中でもネコ科以外の動物たちは節足動物や果実や根茎まで食べるように適した歯を持っている。では、草食動物の歯はどうだろうか?
草食動物と云えば、ウマ、ウシ、ヤギ、ウサギが思いつく。食肉目のネコ科に代表される肉食動物の頬歯との違いがある。①草食動物の頬歯はほぼ皆同じ形状で、②歯冠の凹凸が少なく横溝or縦溝が走る。③歯冠は平面状で皆同じ高さ。
食肉目(ネコ、ハクビシン、マングース、タヌキ、アナグマ、アライグマ、ツキノワグマ)の頭骨を見ていてネコ科Felidaeの動物の頭骨は①口吻が短く、②頬歯の数が4本しかなく③しかも第二前臼歯と第一臼歯が米粒状であり、第四前臼歯の裂肉歯が強大であることだ。
図1はカイネコの頭骨を底面から見た歯であり、図2は中国山西省のヤマネコの歯である。両者とも第二前臼歯と第一臼歯は米粒状で非常に小さく、恐らく用を成していないと思われる。
ぼくは、右の眼窩上縁と眼窩下孔を階段から転げ落ち潰した。それで、眼窩下孔が潰れて孔を通っている神経が圧迫され、5,6年もの間、右上顎の歯茎が麻酔薬をうたれたように痺れたような感じであった。もう、20年くらい前の話しだ。それで眼窩下孔を通る神経や血管について少し調べた事があった。
アナグマの眼窩下孔は他の食肉目の動物たちと比べ物にならない程に大きい(図4)。大きな眼窩下孔をもつ動物は、ヌートリア含む齧歯目に多い(図1,2)。
齧歯目の上顎骨の吻部から出る内側咬筋が眼窩下孔を通って下顎骨の外側に付着する(図3)。
先ほど、目の前の上のディスプレイが乗っている棚のサル、タヌキの頭骨を見ていて、いつも当たり前の事と思っているがそれを言葉(文字)に表したことがないのに気が付いた。それは犬歯を持つ動物では、下顎の犬歯は上顎の犬歯の前に位置することだ。
日本に生息の哺乳類で、上下の犬歯を持つのは、真無盲腸目、翼種目、霊長目、食肉目の仲間、鯨偶蹄目のシカやイノシシの仲間がいる。ここでは、モグラやコウモリの頭骨は小さすぎるのでアップしない。サルの仲間としてアフリカのレッドコロブス、タヌキ、ネコとキョンの頭骨を図1に、イノシシを図2に示す。いずれも下顎骨の犬歯が上顎骨の犬歯の前に位置している。
っと、ここでイノシシの仲間でスラベシ島に生息するバビルサは上顎の犬歯が上顎骨を突き破って上方に伸びているので知られている。スラベシ島のサルを調査していた友人KWが撮った写真をアップする(図3)。この写真では、犬歯の前後が明確でないので、頭骨をアップする(図4)。明らかに、下顎の犬歯の方が上顎の犬歯よりも前にある。