「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2022年6月17日金曜日

アナグマの陰茎骨  Os penis of badger(Meles meles)

6月7日 にキツネの陰茎骨をアップしたが、いろいろ集めた骨を整理しているうちにアナグマの陰茎骨もみつかった。2009年12月に谷太郎林道から鳥屋待沢左岸を歩いている時にアナグマの白骨化した頭骨や骨を見つけた(図1)。その時は雨が降っていたが、傘を差しながらできるだけ骨を拾った。この拾い集めた骨の中に陰茎骨があった(図2&3)。もっとも今まで陰茎骨と思わず、腓骨か橈骨の奇形かな?っと思っていたのだ。もしかしたらっと思って、ネットでOs penis of Meles melesで検索したら、まさしく同じ骨が載っていたのだ。

図1.アナグマの頭骨や骨 鳥屋待沢左岸で 2009年12月
図2.アナグマの陰茎骨 左が先の方
図3.アナグマの陰茎骨
キツネのOs penisとは比較にならないほどしっかりした骨である。7センチくらいの長さがあり、幅も1センチもある。こんな大きな陰茎骨がアナグマのペニスの中にあるんだ。これなら確かに交尾の時に役立ちそうだが、、、非発情季にもこんな大きな骨が入っていれば逆に不便ではないだろうか?っと思ってしまう。

2022年6月16日木曜日

足根骨と脛骨と腓骨の不思議3) Mystery of ankle, tibia and fibula

齧歯目ネズミ科の脛骨と腓骨、足根骨を見ると、腓骨は脛骨の半分より下の方で合体し、腓骨はウサギに比べると細く針金状である(図1&2)。腓骨の上端(腓骨頭)は脛骨の外側顆(膝の外側に当たる部分)に完全に接していない(図2の右の腓骨と脛骨)。
ちょっと不思議だ!どうしてなのだろう?っと云うのは、腓骨が脛骨から離れているからこそ足首(足根骨から先)が内側外側に曲げられるのだ。マウスやアカネズミはぼくらヒトよりもいろんなところにも登り降りできる。にもかかわらず、彼らの腓骨は脛骨と足首の方で癒合合体している。きっとネズミたちの足首にある足根骨(7つの小さな骨からなっている)とそれに結び付く靭帯や筋肉がネズミたちがさまざな動きを可能にしているのだろう。
我が家で飼っていたゴールデンハムスターの脛骨と腓骨を見てみよう。ハムスターは回し車を回しすばっしこい。しかし、脛骨と腓骨は足首の方で癒合合体している(図3)。激しく動き回るが足首は内外に回転できないんだ。
ふーんそうか!ネズミたちは見た目は結構足を器用に動かしていると思ったが、、、、。しかし、ハッっと思った。音見沢左岸のクマの平のカヤバで見たカヤネズミは両足でカヤの葉や茎を持っていた。しかも、素早く動く!
マウスやアカネズミは地上生活者だが、カヤネズミは半地上生活者だ。
図1.マウスの左足の脛骨と腓骨 MOMさん作成
図2.アカネズミの脛骨と腓骨
左:右大腿骨と脛骨・腓骨 右:左脛骨・腓骨

図3.ゴールデンハムスターの脛骨と腓骨
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
やまぼうしさんから2014年4月にプレゼントされたカヤネズミを骨にしているので、それを見よう。脛骨長は11ミリと短い。腓骨は脛骨の中くらいで合体している。しかし、足首の方で再び腓骨外顆が離れている(図4)。と云うことはカヤネズミはマウスやアカネズミ、ハムスターよりも足首を内外に少し動かせることが判る。
同じネズミ科Muridaeの動物なのに足の使い方に少し違いがあるんだ。
図4.カヤネズミの脛骨と腓骨 やまぼうしさんから
左:右脛骨と腓骨 右:左脛骨と腓骨
次回はカヤネズミと同じ齧歯目のリス科の脛骨と腓骨を見よう!
「ぼくは骨だけしか見ていない。それは事故死体を骨にしたり、白骨化した骨を拾い集めたりしているだけで、生体解剖して筋肉や靭帯のつき方を調べてはいない。」このことがぼくの骨に関する知識の盲点だ!

2022年6月15日水曜日

駐車場にクマネズミ  A black rat on the floor of parking lot

先ほど、雨が上がったようなのでちょっと駐車場から庭に回ろうとした。すると、駐車場にネズミが一匹転がっている。すぐ戻って連れ合いに話してカメラを持って戻る。ドブかクマのどちらかだろう。クマネズミかな?足を持つと連れ合いは大声を出して手で持つとバイキンが移るという。何を言ってるんだ!ネコがゴロゴロ鳴いて、あるいはイヌが尾を振って寄ってきたなら頭や背を撫でるだろうにと思い、無視して庭の水道栓まで運ぶ。
で、定規を置いて頭胴長を測っているときに思った。連れ合いはネズミに対して凄い偏見を持っているんだ。イヌやネコなら撫でるのに、ネズミならもう気持ち悪がる。齧歯目でもリスやハムスタは手に乗せるだろう。
このネズミ、耳が大きいので前に倒すと目を全部覆ってしまう。乳頭式を調べようと胸や腹の毛を除けようとしたが、湿っているので判らず。2+0(1)+3=10(12)ならクマネズミなんだが、、、。まー、クマネズミで間違いがないだろう。オスであり、睾丸も膨らんでいる。
図1.駐車場のクマネズミ♂ 
図2.庭の水道栓のシンクに置いて頭胴長を測定
尾長は頭胴長よりも長い
このクマネズミは手に持って乳頭式を調べた時にもどこからも出血の痕がない。しかし、恐らくこのネズミは我が家の周りをうろつくネコにやられたのであろう。時々車の下にいるネコキチかも知れない。せっかくの御馳走を食べないで、まさか、ぼくに持ってきた訳ではないだろう、、、、、、。

歩道橋の上にネジバナが!    Lady's tresses on a footbridge!

一昨日、いつもと違ったコースを散歩した。道路を渡るのに小学校の近くの歩道橋を利用した。随分古くなっている歩道橋で鉄骨部分が錆びている。ん?これは角にネジバナが二本ピンクの花をつけていた(図1)。こんな場所に、、、、、生き物は凄い!っと思ったがすぐイヤ違う。ネジバナにとってこの場所が生育するのに最高の適地なのだ。陽が当たり、今の時季は朝夕は湿気が降りる。ネジバナの粉末状の種子が舞い降りてきてこの場所に着いた二つの種子が首尾良く根付き花を咲かせ、これから風に種子を遠方に運んでもらう。全く偶然にこの歩道橋に舞い降りた成功者と云える。と、、、何故か小惑星から持ち帰った石に有機物があることを思い出した。
図1.歩道橋の上の角に育つネジバナ
今日は、何となく肌寒い。風邪をひかないように早めにセーターを着こむ。この雨曇りの日に、庭を見たらまたユウスゲが薄黄色の花を咲かせている。フウランの花茎が伸び始めてきている。植物は毎年同じ時季に花をつけてくれる。そして、株も増えてくれる。スイレン鉢ではグッピーが子を産んだようだ。数ミリの肌色の子が水面近くで泳いでいる。ヤマアカガエルのオタマも時々浮かんできては口をポカっと開けている。いつ足が生えてくれるかな?待ち遠しい。

2022年6月14日火曜日

足首と脛骨と腓骨の不思議2) Mystery of ankle, tibia and fibura

 ウサギの脛骨と腓骨は脛骨の中ごろで合体している(図1&2)。腓骨がまるで脛骨の中ごろから出て伸びているようにも見える。しかし、腓骨の上部端は脛骨の外側の端に接触しているが、癒着しているわけではない。

しかし、恐らく、ウサギは脛骨・腓骨から先の足の部分内側や外側には回せないだろう(図1&3)。雪上の足跡で内側に向いた後ろ足の跡は見たことがない。ウサギはただ真っすぐピョンピョンと走ることに適している脛骨・腓骨になっているのだ。

ウサギの腓骨が脛骨を半分合体してしまったのは、野原を外敵から急いで逃げるだけになったのだ。食物となる草や小枝を食べる時も、後ろ脚は伸びあがて高い位置の部分の葉を食べるくらいにしか使われない。それよりも雪でも外敵から逃げる時に埋まることがないように踵から先がスノーシュー(かんじき)のようになって毛で覆われている(図3&4)。

図1.アマミノクロウサギの下肢 右後方斜め上から 
2011年 奄美野生生物保護センター AYさんより
図2.ノウサギの右脛骨と腓骨 20020615伊勢沢林道音見橋付近で死体拾う
図3.ノウサギの左足(脛骨部に磁石を置く)20100403伊勢沢で
頭部を含む上半身と左足部分は残っていなかった。踵から先は毛で覆われている。
図4.ノウサギの左足裏も毛で毛で覆われている

次回は、ウサギと同じように脛骨の途中で合体しているネズミの脛骨と腓骨をアップする。

2022年6月13日月曜日

儚い花  An ephemeral flower

梅の木の根元にあるユウスゲが咲いていた。周りはホタルブクロ、ミョウガ、ムラサキシキブなどの葉に覆われていて咲いているのが気が付かなかった。昨日、スイレン鉢のヤマアカガエルのオタマがどうなったかな?っと思って網で掬ってみたら偶然にグッピーと一緒に3匹入った。まだ、足が出ていない。っとミョウガの葉の奥に薄黄色の、、、、。部屋から見えるように手前のミョウガの葉を切り落とし、うるさく伸びたムラサキシキブの枝も切った。そして、部屋から三脚を立てて撮った(図1)。今朝見たら、しぼんでしまっている。あまりにも儚い(はかない)。
図1.今年も咲いたユウスゲ
先週木曜日から腰部脊柱管狭窄症が出て、腰の上の方が痛い。特にベッドから降りる時が大変だ。そろりそろりと足を下ろし、脊椎に響かないようにゆっくり立ち上がる。階段もそろりそろりを一歩一歩足を出す。顔を洗うのが一番大変だ。先ず、ゆっくりとかがんで水を出し両手に水を貯めて顔を洗う。この前屈する姿勢が大変なのだ。つくづく76歳だ!仕方がないと思ってしまう。朝の起きたばかりの時はこのような、酷い有様だ。しかし、立ながらPCに向かっていると次第に動き回れるようになってくる。お昼過ぎには散歩までできる。

2022年6月12日日曜日

足首と脛骨と腓骨の不思議1)  Mystery of ankle, tibia and fibula

哺乳類の後肢は寛骨と大腿骨、それに脛骨と腓骨が連なり、足根骨、中足骨、基節骨、中節骨、末節骨となっている(図1)。寛骨に大腿骨が接しているのが判る。そして脛骨と細い腓骨が大腿骨に膝の部分で接している。

さて、ここで問題にするのは脛骨と腓骨だ。腓骨はこんなに細くてどんな役に立っているのだろうか?拡大すると判りやすいが、腓骨は脛骨の上方部分で接し、足根骨の上の外側で接している。ぼくらの足で確かめることができる。右足の膝の右外側に出っ張りが腓骨の上部の先端であり、足首の外側の踝(くるぶし)が腓骨の下部の先端だ。内側の踝は脛骨の末端だ!

図1. 右側面からのイヌの下半身の骨格2018年6月
TCA専門学校で
ここで、イヌ科のタヌキの脛骨と腓骨を見てみよう(図2)。図2はまだ腓骨が脛骨にしっかり付着している時に乾かした。もっと腐敗すると腓骨と脛骨は離れる(図3)。但し、図3の個体は図2の個体より若い。膝に相当する脛骨の骨端が骨端軟骨部分から剥れたのをボンドで貼り合わせた。腓骨の骨端は剝れ落ちて無い。
図2.前からのタヌキの脛骨2011年12月清川村で轢死、IS氏より
左:右腓骨・脛骨 右:左脛骨・腓骨

図3.前からタヌキの脛骨・腓骨2018年11月清川村で轢死
この腓骨は膝から下の脚のどのような役目を持っているのか?当然、体重を脛骨と共に支えてもいるだろう。それよりも脛骨と腓骨の二本の骨が大腿骨から下(遠方)にあることによって、膝から下を足首含めて内側や外側に向けたりできる。これが脛骨だけだと膝から下は後ろに折り曲げることしかできない。腓骨があることによって足首はさらに左右に動かせることになる。
しかし、タヌキの腓骨は細く、しかも脛骨にほとんど密着しているので、腓骨だけの動きが制限されている。つまり、イヌやタヌキの足はぼくらヒトのように足先を内側に向けたり外側に向けたりすることが難しい。でも、図3のタヌキのように若ければまだ骨端がしっかり脛骨に付着していないので足首を内外に動かすことは可能だろう。
次回は脛骨と腓骨が、脛骨の中ごろで癒合・合体しているウサギのものを見てもらう。

2022年6月9日木曜日

有害鳥獣駆除で射殺された秩父のオスザル Male Japanese macaque in Chichibu who was shot dead in pest control .

 友人のYNから昨年11月に秩父のイノシシやクマ、サルなど頭骨や骨が大きな段ボール箱で送られてきた。サル♂の頭骨以外に他のほとんど全ての骨(上・下肢、鎖骨、肩甲骨、座骨、脊椎骨、肋骨)も箱に入っていた。骨の整理を兼ねて、骨を並べていたら、このオスザルは有害鳥獣駆除で撃たれた箇所がどこなのか判った。頭蓋骨は下顎の左第二切歯が紛失しているだけで、どこにも弾が当たった跡がない(図1&2)。通常、サルが撃たれる場合は正面から撃たれる事が多く、頭骨にも散弾の痕があることが多い。しかし、このオスは正面から撃たれたのではない。

図1.射殺された秩父のオスザル 頭骨左側面から
図2.秩父のオスザル 頭骨正面から
肩甲骨、上腕骨、橈骨、尺骨、骨盤、大腿骨、脛骨、腓骨、脊椎骨を見ていて、右の大腿骨が中ごろが撃ち砕かれ、右の脛骨の足の方も撃たれれ、腓骨も折れていた。さらに、踵骨や距骨などの足根骨も砕かれ、第一指の中足骨を除く他の4本も砕かれていた(図3)。このオスは足を折り曲げて座っている時か走っている時に正面から右を撃たれて、その一発が大腿骨や脛骨・腓骨や足根骨や中足骨などを砕いてしまったのだ。っとすると右の肩甲骨や肋骨はどうかな?っと思って調べた(図4)。
ニホンザルは12対の肋骨があり、上から何本目の肋骨なのかしっかり調べていない。が、内右の1本の肋骨の内側が削られ、外側は折れている。弾は肋骨の内側に当たって、骨を撃ち砕き、脛骨・腓骨に当たって、足根骨と中足骨を砕いたのだ。他の肋骨はまったく損傷していない。これはどういうことなのだろうか? 
ぼくは考え方が間違っていた。一発撃つと、銃弾が一つだけ飛んで行くのではなく。銃弾が複数でる散弾銃が用いられたのだ。少し後ろの右横から撃たれたと考えた方が弾痕の場所や位置が理解しやすい。走って足を上げた右大腿骨に複数弾と脛骨・腓骨に一発、足首の足根骨や中足骨に複数弾が当たってを砕き、散弾の一つは右肋骨をも撃ったのだ。内蔵に何発の散弾が撃ち込まれたのか不明だが、射殺されて間もなければ毛皮や筋肉、内蔵からさらにどこを撃たれたのか特定することは容易である。
この個体は大腿動脈が切れて出血し、内蔵も撃たれているために、その場で倒れて意識が薄れ1分もしないで死をむかえたであろう。可哀そうに!
図3.秩父のオスザル 大腿骨、脛骨、腓骨は後ろから
左:右足根骨と中足骨 中:右脛骨と腓骨 右:右大腿骨
図4.秩父のオスザルの撃たれた右の肋骨 下から

2022年6月7日火曜日

ヒト以外の哺乳類は陰茎骨を持つ    Mammals other than human have baculum/os penis

 このところ骨を見ている時間が長くなった。以前は頭骨を取ることを目的にしたため、轢死体でも山での滑落死体でも、頭だけを持ってきた。その後、頭骨以外の骨格の骨にも興味がわいてきたので、死骸を見つけるとできるだけ頭骨の他に、手足の骨などの主だった骨を拾ってきた。手指骨や肋骨は拾わない事が多かった。しかし、道路で轢死体を見つけるとその場で解体することはできないので、まるまる拾って持ち帰り、皮を剥ぎ、内蔵を取り、できるだけ肉を取り除いてから庭やプランターに埋めたり、あるいはプランターに水を張ったり、大きなペットボトルの中に水を容れてその中に頭部、上肢、下肢、脊柱を分けてそれらの水に浸して腐らせた。

庭の土やプランターの土の中に埋めると全くイヤな臭いはしないで骨を得ることができた。しかし、骨は土の色になり、真っ白の骨を得られなかった。しかし、プランターやペットボトルの水の中で腐らせると白い骨を取り出すことができた。しかし、骨から腐敗臭はなかなか消えなかった。土の中のさまざまな土壌細菌が臭いをも取り除いてくれるのだ。

さて、ひょんな事から陰茎骨を探すことになった。先日、千葉市緑区の大百池公園で友人TGが自宅のプランターに埋めていたタヌキの死骸の骨を採取した。そのタヌキの6本以上の肋骨が骨肉腫に侵されていた。タヌキの性別を知りたいと思い、陰茎骨を探した。が、見つからなかったのでメスと判断した。

ニホンザル、イノシシ、シカは頭骨で性別が判断できるが、イヌやネコでは判断ができない。しかし、ヒト以外の哺乳類のオスは陰茎骨を持っている。そんな訳で手持ちの動物たちの骨の中から陰茎骨を探した。骨が全部そろっているのは轢死した動物のものだ。全ての骨がそろっているのは少ないのでわりとすぐ見つかった。これまでこの骨はどこの部位のものなのか不明扱いされていた。それは、ヒトの解剖学や家畜の解剖学の本を読んでも全く陰茎骨に関する記載がないからだ。ヒトの解剖学では無いのが当たり前としても、家畜にも載ってないのは片手落ちだ。

さて、キツネの標本から陰茎骨が見つかった(図1,2)。どちらが先なのか不明だ。上部に長く稜があり(図1)、底面からみると溝になっている(図2)。長さは52ミリもある。子供の頃、交尾したイヌがペニスが抜けないで連なって歩いていたのを良く見かけたものだ。その為、バケツで水を掛けたりしていたのを思い出す。抜けなくなるのもこの陰茎骨があるためのようだ。

図1.上からみた(左が先か?)

図2.横倒しにして斜め上からみた

陰茎骨は解剖学用語でOs penisと云い、osはラテン語の骨という意味だ。学生の頃、陰茎骨をオス・ペニスと聞いた時は冗談かと思った。ヒトにOs penisが消失したさまざまな理由を多くの研究者が提出している。 なお、セイウチのものは22インチもあるようだ。

2022年6月5日日曜日

歩くのが遅い! Walking speed is too slow!

 山ノ神隧道からの交差点で一息ついて、再び歩き出す。登りが続き岩場があり、そこを越えて右側にヤマツツジがまだ咲いていた(図1)。すごく赤い花だ。これから少し広めのざらついた尾根道を登ると見晴広場Bという場所に着く(図2)。

図1.8:17 随分赤く見えるヤマツツジ

図2.8:35 見晴らし広場Bに着く
見晴広場Bからはなだらかな稜線上を歩く、667ピークで以前休んだこともあったが、快晴だと思っていたら、時々曇る。ジシバリだ(図3)。この道からは正面に大山山頂を望むのだが、木の葉が繁茂して見えにくい。しゃがんで大山を撮ったが、ガスっている(図3)。
図2.8:46 ジシバリ
図3.8:48 大山山頂がガスっている
左側に古いシカ柵があるところを登って少しくだるとマルバダケブキの群落だ(図4)。この辺りは黄色い花を咲かせるマルバダケブキが多い。さらに、まだ実が青いメギがあった(図5)。ヒメウツギもまだ咲いている(図6)。ゆるやかな下りになり、右側に湿った広場がある鞍部となり、再び少し登ると以前あった東屋跡に着く(図7)。どうして、ここの東屋を取り払ったのか今もって不思議に思う。ここの東屋では必ず休み、お湯を沸かしたりしたものだ。同じように唐沢峠にあった東屋も4年?前に取り払われてしまった。山を歩く者としては屋根付きの東屋は雨の日の休みの場所であり、着替えや食事の場所である。修理ができなくても無理して人手をかけて取り払わなくても良いと思う。朽ちたら朽ちたなりに利用できる。登山者もそれなりに修理する。
図4.8:55 マルバダケブキ

図5.9:04 メギの青い実
図6.9:04 ヒメウツギ
図7.9:22 東屋跡
東屋跡を過ぎて、これからザイルが付いている急な尾根を登る。その場を前にしてストックを短くしてザックに取り付ける。ついでに水とポカリを飲む。靴紐を結び直す。完璧だ!手を着いたり、岩を抑えたり、木の根を持ったりしながらスムーズに大沢分岐に辿り着く。そこで左手にカメラを持って自分に向けて親指でシャターを押す(図8)。にこやかに笑った筈だが、そう写っていない。バテテいるのだ。
図8.9:47 大沢分岐着
大沢分岐から40分くらい歩いた休み台がある場所でブランチとする。お湯を沸かしインスタントラーメンを半分に割り入れる。それとイクラのオニギリ1個だ。少し強い風があり、ガスの火が飛ばされる。ここで30分くらいも休んだろうか?しばらく歩いていると!タヌキ糞だ(図10)!久しぶりに自分で見つけた糞だ!まだ新しい。拾う。
図9.10:38 ここでブランチ
図10. 11:31 タヌキため糞
キブシ果肉・種子、ムカデ脚・外皮、昆虫外骨格・脚・内翅、ネズミ毛、腐葉細片、砂泥

日向薬師へ登る鞍部の分かれ道(図11)に着き、ちょっと気持ちが揺らぐが真っすぐ日向山へ登る(図12)。山頂の写真を撮って下っていくと話し声が聞こえてくる。40代の女子二人のパーティである。互いにコンニチワ!っと挨拶を交わす。彼女らは暑い暑いと云っている。彼らの歩き方を見て、ぼくも早く歩くことにする。足を交互に出す回転数がぼくはかなり遅くなっている。登りは一歩一歩ヨイショと身体を持ち上げ、下りはゆっくり一歩一歩足元を確かめながら足を下す。膝が痛くならないようにという歩き方がゆっくりと歩くことになっていき、歩くスピードが遅くなっているのだ。
大沢林道に着いた時は、もう歩きたくないと思うほどだ。日向山からの下りで女子二人に会ってからペースを上げて降りてきた。膝は大丈夫だ!大丈夫だ!っと膝に力を込めて急いだ。
図11. 12:06 日向山への鞍部
図12. 12:36 日向山
図13. 12:52 見城山との鞍部
図14. 12:59 大沢林道着
ぼくは、このルートを朝6時半に車から離れて、再び戻って来たのは13時半頃だ。11.2キロを実に7時間かけて歩いたことになる。恐らく50代前後の者なら5時間もかからずに歩けるだろう。
図15. 歩いたルート

2022年6月4日土曜日

登りが続く! The climb goes on! 

 車から二の足林道を歩き始めて大沢林道のゲートを通りすぎるとミヤマカワトンボが4,5匹もまるでハンミョウのようにぼくの歩く先にいて飛び立つ。こんなにミヤマカワトンボを見たのは初めてだ。さらにイトトンボ科かアオイトトンボ科は定かではないが、いくつもフワフワと飛び上がる。温かい日差しの中を羽化したばかりなのか飛び回る。ようやく停まった個体を撮った(図1)。さらに少し太めさの弱々しいサナエトンボ科のトンボが飛び立ち停まる(図2)。何だか初夏のトンボマニアにとっては願ってもないチャンスだろう。が、ぼくはトンボを同定することができない。

図1.イトトンボ科orアオイトトンボ科
図2.サナエトンボ科
新大平橋を渡って間もなくの山側斜面に赤い実が見える。ニガイチゴだ(図3)!もちろんぼくはヤブを少し掻き分けて入り、4,5個摘んで食べる。旨い! 石切り場の碑がある所にやってくる(図4)。っと!ん?見慣れないナス科の大きな花だ!草姿からホウヅキ?っと思った。ネット検索したら、ホウヅキだ!でもどうしてこんな道沿いに?
図3.ニガイチゴの甘い実
図4.石切り場の碑
図5.ナス科の大きな花 ホオズキ
ゲートを過ぎて、登り口を見つけ(図6)、すぐ林道の左側の尾根に入る。この日も視線はまっすぐ前を見て歩く。ウグイスの声がずーと響き渡る。ぼくは普段は補聴器をしないが、山歩きの時は補聴器を付けてないと楽しみが半減する。このコロナ禍が3年も続いたせいか困ったことに補聴器を買った近くの店が閉まってしまった。
山道に入って、登りが続き、汗が出てきたので、帽子を取り、腕をまくり、上の二つのボタンを外す、それでも汗が鼻先やアゴから落ちる。こんなに汗を鼻先から落ちるのは久しぶりだ。気持ちが良い!
図6.7:10 尾根への登り口
アオバトのワァーオー、アァーオと鳴く声がすぐ真上で聞こえる。が、見上げてもアオバトは見当たらず。どうもこのアオバトはぼくを追いかけているのかな?っと思うくらいアオバトの少し気味が悪い声が森に響く。ようやく鐘ヶ嶽から鞍部となる山ノ神隧道の上を渡ってくる分岐点にきた(図7)。汗だくで、ここでスポーツドリンクと水を飲む。
図7.7:49 ようやくここに着いた


2022年6月3日金曜日

クチナシの花  The flower of gardenia

 昨日の山歩きでまだ脹脛が張っている。だから、午前中に散歩をした。恐らく、散歩することでこの張りも治るだろうと思ったからだ。歩き始めて間もなく南側に面している庭から白いクチナシの花が咲き誇っているのが見えた。しかし、風は南からだ。香りが漂ってこないのだ。背伸びしてスマホで撮ったのが図1の写真だ。

このクチナシの白い花弁の厚みと黄色の柱頭部分の感じが、東南アジアやアフリカで植えられているプルメリアの花に似ている。マハレの家の前にはトングエ族のカティンキラが植えてくれた。それは、その肉厚のピンク色の花と香りが似ている。

図1.クチナシ
調べたら、プルメリアもキョウチクトウも同じリンドウ目だが、プルメリアはキョウチクトウ科であるが、クチナシはアカネ科だ。温暖化が進むとそのうちにプルメリアを庭に植えるようになるのかもしれない。

2022年6月2日木曜日

歩き疲れた! I’m tired of walking!

今日は、5時半に家を出て広沢寺温泉無料駐車場に車を置き、二の足林道を歩いて、ゲートを過ぎて間もなく、左側の尾根に入り、弁天御髪尾根ルートを歩いて大沢分岐に至り、そこから梅の木尾根を下って、日向山を過ぎてから見城山の鞍部で大沢林道に降りて戻ってきた(図2)。図1のミヤマカワトンボは二の足林道でたくさん見た。
GPS上の歩いた距離は11.2キロを7時間かけて歩いたことになる。最後の大沢林道歩きはイヤになった。
図1.ミヤマカワトンボ 
図2.歩いたルート