「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年8月7日金曜日

今の時季のテンやアナグマのエサは節足動物だけ? The foods of marten and badger in the summer season may be limited only arthropod.

8月4日に金沢林道終点・栂立ノ頭・タロベエ峰・早戸川橋と歩いた時に、見つけ拾った食肉目の糞は4個であった。しかし、テン糞1は林道終点に行くまでにどこかで落としてしまった。写真だけ載せる(図1)。拾った時の感じはこの内容物は昆虫などの節足動物かな?っと思った。

さて、拾ってきた3個の糞(図2~4)を洗った。アナグマ、テンの両者とも節足動物を食べたものだけで、果実を食べた痕跡はなかった。テン糞3と4は5メートルくらいしか離れていなく、テン糞3はまだ柔らかかったがテン糞4は固くなっていたので、前日のものと思われた。それぞれの糞の位置を下の図に示した。
図1. 7:41テン糞1
図2.13:04アナグマ糞
砂泥、昆虫の脚・外骨格
図3. 16:44テン糞2
大型甲虫(カブトムシ?)の脚・外骨格・内翅
図4.16:45テン糞3
ムカデ9cm、砂泥
今の時季のテンやアナグマ、さらにはタヌキ、キツネクマなどの食肉目の動物たちは食べられる果実は無いし、小鳥たちも巣立ってしまったので、エサとなるものが活発に動き回っている節足動物くらいしかいなのかもしれない。
サルばかりでなく食肉目の動物たちも夏季は冬季に次いで食物の欠乏季なんだ!

2020年8月6日木曜日

金沢林道終点から栂立ノ頭へ From the end of Kanezawa forest road to the top of Tsugadachinokashira

8月4日に金沢林道終点から栂立ノ頭に登ってタロベエ峰からは金沢川橋までの尾根を下らずに鉄塔見回り用の通路を下りてきた(図1)。
林道終点から河原に下りて(図2)から栂立ノ頭までの尾根に取り継いだが、始めはヒルに襲われる。幸い足元はしっかりヒル除け用の飽和食塩水を噴霧した靴下を履き、ズボンの裾を靴下の中に入れ、さらに内側に飽和食塩水を噴霧したスパッツをつけた。そのため、下半身は全くヒルの被害には遭わなかった。しかし、ヒルはズボンを上がり、腕や首や頭の上まで上がってくる。倒れたシカ柵を足下に踏んで尾根を右に左に歩くうちは良かったが、シカ柵がしっかり立っている場合は、歩きづらくなるとどうして柵の向こう側を歩きたい。そんな時は穴の開いたシカ柵を這いつくばって潜り抜けなければならない。どうしてもヒルは腕に首に着く。身体が硬くなっているから、スムーズに潜り抜けられない。バラ線が引っ掛かる。四苦八苦の連続だ。とても他人に見られた姿ではない。まるでカメのようにひっくり返ったりしながら右往左往しているのだ。まー、梅雨が明けたので林床はそんなに濡れていないので良しとしなければならない。
図1.8月4日に歩いたGPS上の軌跡
上部は思っていた以上に大きな岩が多く。シカ柵との兼ね合いで大変な思いをした。栂立ノ頭を目前にして岩場を巻こうと思ったが、これまた岩場なので戻り、尾根を行くことにする。位置を確かめるためスマホのGeographicaを見る。頂上付近にある最後の大岩にも難儀する。結局左に巻いて栂立ノ頭に辿り着く。
図2.9:45 林道終点から少し下って河原に下り、目の前の尾根を登る
図3.11:55 マンネンダケだ!
図4.12:56 クマが冬眠しそうな岩穴
図5. 13:04 アナグマ糞
河原から栂立ノ頭まで実に3時間50分も掛かる。登る時は「遅くても12時には山頂か!」っと思っていた。川原からの高低差は約400m、移動距離GPS上で4.2km(地図上の水平距離は1キロくらい)。登りは殆んどジグザクに歩いている。暑いので帽子を脱いでいたが、額から汗が落ちるので帽子を被る。ジョギング用のヘッドバンドが夏山には良いだろう。
図6.13:35 栂立ノ頭
山頂で、水を少し飲み、飽和食塩水を口の中に噴霧する。インスタントラーメン用に半分の水を使う。ラーメンも半分だ。それまで水を口を濡らす程度だけだった。マンネンダケを見つけたところ(図3)でグレープフルーツを1個食べた。これでかなり生き返っていた。
十分に身体を休め、チョコも食べ。水を少し飲む。タロベエ峰の鉄塔で最後の水を飲もう。ここで40分も休む。
図7. 14:12 栂立ノ頭で一息ついた
栂立ノ頭から地図と磁石で、シカ柵に沿った急な稜線をzigzagに下る。そしてちょっと登って六百沢ノ頭だ。下りもイヤだが登りは腿が上がらない。ここからタロベイ峰まで、磁石を使って先ず真北の稜線を進み、途中からタロベエ峰までの稜線に乗り換える。昨年の台風19号で今まであった踏み跡が折れた枝などが被さって判らなくなっている。ここで、Geographicaは抜群の威力を発揮する。自分の現在地が判るのが素晴らしい。これと地図と磁石があれば道迷いは無くなるだろう。ぼくのスマホはこれだけの為に持っているようなものだ。家ではWifiでネットもラインも使えるが。家から離れるとネットワークはオフにしてGeographicaだけの利用だ。
図8.14:52 六百沢ノ頭着 
タロベエ峰からは金沢川橋までの稜線を行かず、鉄塔見回り用の道を利用して早戸川林道に下りたつ。早戸川橋でテン糞を二個見つける。
図9.15:53 タロベエ峰に着く。
図10. 16:44 テン糞2
図11. 16:45 テン糞3
16時50分に松茸山登山口に着く。ここでストックを車の横の草叢に置き忘れる。鳥屋の店でスポーツドリンクとサイダーを買う。スポーツドリンクを飲むと身体の隅々まで生き返る。帰路はもの凄い渋滞で、帰宅したのは19時近くだった。

2020年8月5日水曜日

仔ダヌキの轢死体 A road kill of juvenile racoon-dog.

山用のストックを昨日車を置いた松茸山登山口の所に忘れてしまったので、ネット通販で今まで購入していた同じ物を求めた。が、在庫切れ、再入荷の予定ナシと云う事なので、意を決して昨日置き忘れた松茸山登山口まで行ってみた。
あった!置いたままになっていた!良かった行った甲斐があった!
帰路、来るときに道路際に轢死体があったので、その場所に差し掛かったので、徐行し目を凝らすとあった!カメラを持って、行ってみる。
今年生まれのタヌキの子供だ!まだ、親元からは分散していないだろうと思われるチビだった。お腹が破裂して内臓が出ている。性別を見なかったが、これ以上轢かれないように両前足を持って道路際の草叢の中に放り落とした。 行き交う車の運転手はぼくがこのタヌキの仔を持って歩いているので、徐行しながらぼくを見ていた。
仔ダヌキや仔ギツネが交通事故にあったり、なんらかの事故死するのは彼らが親元から分散するこの時期だ。親元から離れると全て自分一人でやらなくてはいけない。道路を横断しようとして轢かれたのだと思うが、新たな生息地を見つけるためは当然見も知らぬ土地に進出することになる。その為に生じる事故だ!
単独生活のノウサギやリスやクマ、カモシカも、集団生活のシカやサルも分散する性には違いがあるものの生まれた親元からの分散は多くの危険が伴う。
図1.仔ダヌキNyctereutes procyonoidesの轢死体 

イワタバコの花  Flowers of gesneria.

昨日は金沢林道終点から栂立ノ頭に登った。金沢川の河原に下りたのが9:45、栂立ノ頭に着いたのが13:35で、実に3時間50分掛かった。ヒルとシカ柵と岩場に難儀した。しかも、水が600ccのペットボトル一本だけだった。登る前に水を鱈腹飲み、ボトルに沢の水を満たした。帰路はすぐ鳥屋でスポーツ飲料を求めた。帰宅してからも手首のヒルが吸い付いていた部分から血が流れ落ちた。
金沢川の崩壊地で、陽が当たって弱っていたイワタバコが咲いていた。川土手が崩壊してそこに在った木々が失われたために陽が当たる葉は日焼けしチジレテいた。イワタバコは日陰の植物だ。星形の薄紫色の花はなんとも奇妙だ。
イワタバコConandron ramondioides
昨日はようやく車に辿り着いたせいか、ストックを車を置いたところに忘れてしまった。水を忘れ、最後はストックか!道路も凄い渋滞であり、7時頃帰宅し、着ていた物は洗濯機に入れ、シカ柵を潜ったのが3、4度のため泥だらけ状態であったため、先ず、手や腕の泥を落とし、頭を洗い、ようやく缶ビールにあり付き、バタンキュと寝た。

2020年8月3日月曜日

これはヒグラシ? Is this a evening cicada?

昨日は、チャレンジキャンパスで西葛西の専門学校へ行った。が、ぼく担当の野生動物保護管理専攻の学生は一人も来なかった。他の専攻が来ているのにぼく担当だけが来ないと空振り三振したような気持ちになる。6月から大体週一回電車に乗っているが、コロナ禍の感染の第2波が叫ばれているのに、家族連れを含めて電車に乗る人や駅付近の街を歩く人たちが増えている。皆、コロナ禍で自粛疲れしているのだ。
ぼくは街を歩く時はマスクを外し、手にはタオルハンカチを持ち、人と行き過ぎる時はマスクを口に当てる。

さて、7月30日に金沢林道を歩いていた時、足元にギーギー啼きながらセミが落ちてきた。すぐに写真を撮り、捕まえようとしたら飛んで逃げられてしまった。もっとも、逃がさないように絶対捕まえるという姿勢(気持ちも体勢も)ではなかったのでまー仕方がない。しかし、このセミは?アブラゼミのような翅の色はしていないし、ミンミンゼミのように大きくもない。昨夜、気になって下の写真を見た。
ヒグラシだ!道理で足元に落ちてきた時も飛んで逃げた時も何だかか弱い声に聞こえたのだ。ヒグラシは晩夏のセミのイメージだが、保育社の図鑑 昆虫(中根、青木、石川著)では、7月10日ごろから鳴きはじめるようだ。
チョウやガは幼虫の食草があるが、セミの幼虫は種によって決まった食木なんていうものがあるのだろうか?
ヒグラシTanna japonensis
照ノ富士が大相撲7月場所で優勝した。なんだか凄く嬉しいのは何故だろう? それは一度大関を経験した者が序二段から這い上がってきた力強さに感動するからだろう。

2020年8月1日土曜日

台湾の人々  Taiwanese people    

台湾の李登輝元総統が亡くなった。
ぼくは台湾には凄い思い入れがある。まだ20歳の1967年3月に台湾に船に乗って行ったからだ。鹿児島まで汽車で行き鹿児島で一泊し、3月2日に鹿児島港を出て3日に那覇港に着き、6日に泊港から出て8日に基隆港に着いている。
このような詳しい日程は当時のパスポート(下記)を見て分かった。泊港を出てから基隆まで石垣島に寄ったりしながらであり、サンマ漁船よりも一回り大きな貨客船は、島に寄ると台湾からの出稼ぎの人たちがニワトリやヤギなどとともに乗り込み。甲板はヤギやニワトリが入った竹籠や荷物などが積まれていた。客室は異様な臭いの船底であり、東シナ海の荒波で揺れて戻したくなるので、ぼくは甲板の船縁で船とともに飛ぶトビウオを眺めて過ごした。船酔いのため食事はとても食べられなかった。
当時沖縄はアメリカの統治下であったので、麻布の大使館に行って通過ビザを取り、円をドルに換えた。そのドルで那覇の国際通りでジョニ黒を買い、マルボローを買ってホテルで皆で吸い飲んだ。ぼくらは台湾の生物調査と云う名目で、先輩3名とぼくとの4人の隊であった。もちろんぼくはタイワンザル担当だ!当時の大学の地学を教えてくれたのが台湾出身の林先生であり、床屋を含むありとあらゆる屋台が並ぶ台北で二日間に渡って案内してもらう。
帰路は4月7日に基隆を出ている。ほとんど1ヶ月の台湾滞在であった。
当時のパスポート
当時の台湾の人々は日本の植民地であったため、殆んどの人が日本語を理解し話すことができた。そして強調したいのは亡くなった李登輝氏に代表されるように日本に対して親しみを持っており、おじさん、おばさんが日常語であった。ぼくらは行く先々で大歓迎を受けた。2回目に行った時には向こうの人たちと話し込むことができるようになり、彼らは自分たちを第二日本人と思っており、戦後、日本が引き上げたあと蒋介石などと大陸から渡ってきた人たちを外省人と云って嫌っていた。台湾と戦争をして日本は台湾を取り戻して欲しいなどとも云われたことさえもあった。
台湾に元から住んでいた高砂族の人たちも含めて、日本の支配下にあった人々は、国民学校で日本人、台湾人、高砂族の区別なく宿題を忘れたり、悪い事をした者は殴られたと云う。勉強やスポーツのできる者は誰もが優遇されたようだ。袖の下が効かないのが日本の統治下の台湾だったようだ。それが外省人がやってきてからは汚いやりかたが蔓延ったようだ。

台湾には観光も含めて6回行った。親しくなった台湾の人たちからはこちらがお返しできないような歓迎を受けたくさんの御土産を貰った。娘がアメリカの大学で中国語を学んだ時に夏に台湾のサマースクールで出かけ向こうの家にホームステイした。そこでも大歓迎を受け、娘が困るようなたくさん御土産を持たされた。このような気質・風習は大陸の中国の人も含めて一緒かもしれない。

日本は中国に配慮して台湾という国を認めないでいるが、台湾の人たちの日本への気持ちを思うと日本政府の態度が許せない。政府は経済的に強い国にも物申すフランスのような国になって欲しい。

台湾の人たちの日本に対する思いと韓国・朝鮮の人たちの日本への思いの違いはどうしてなんだろう。ぼくは韓国にはサルがいないので行ったことがないが、連れ合いに拠ると韓国の食事は旨いし何度も行きたい国の一つらしい。

最後に、台湾の食事はどれも日本人には合って旨い!

2020年7月31日金曜日

この幼虫は? What is this larva?

昨日、早戸川橋を過ぎて金沢林道に行こうと金沢橋を渡ろうして、初めて橋の名前を見た。「かねざわばし」(図1)であって「かなざわばし」ではないことを知った。沢も「かねざわがわ」(図2)が正式名称のようだ。
図1. 金沢川に架かる橋の橋名板
図2.かねざわがわ
金沢林道の手前にあった簡易ゲートが取り払われていた。誰も歩く人がいない。もちろんバードウォチャーもいない。傘を差しながら周りを探索しながら歩く。ジョロウグモの巣かな(図3)?クモの巣に霧雨がかかって綺麗だ!子供の頃は軒先に張られたオニグモの巣に露が濡れてついていたのを思い出した。
図3.霧雨に濡れたクモの巣
っと、一本の葉がないイラクサの仲間に大きく派手な色彩の毛虫がついている。撮りづらいので、茎ごと折ってたくさんの葉のところに移す。この作業をしている間、コヤツは頭を上げて激しく前後左右に振る。脅しているのだ。この毛虫は誰の幼虫なのだろう。食草・イラクサ科・幼虫でネット検索したら、当たった!ヤガ科のフクラスズメArcte coerulaの幼虫のようだ。このイラクサ科の植物は何?やまぼうしさんにメールで訊ねた。ナガバヤブマオBoehmeria sieboldianaとのこと。ありがとう!
図4.フクラスズメの幼虫
図5.このイラクサ科は?ナガバヤブマオ

2020年7月30日木曜日

小雨の中の金沢林道 The Kanesawa forest road in a sprinkle!

今日は金沢林道を6月16日以来歩いてきた。林道下に1メートルを有に超す背丈の大きなウバユリが4、5本咲いていた。傘を差さなければ濡れるような小雨が途切れなく降っており、休んでお湯を沸かして甘いココアを飲みたいが濡れてしまうので、泣く泣く諦めて途中で帰ってきた。
ウバユリの根茎を一度食べてみたい。ユリ根としても大きいのかな?
図1.ウバユリCardiocrinum cordatum 

2020年7月29日水曜日

オモダカ Arrowhead

先日、引地川沿いの水田のアマガエルを見に行った時、水が残っているところにオモダカSagittaria trifoliaがあった。
オモダカは故郷の釧路湿原にもあるので、同じものか調べた。釧路湿原のものはカラフトクワイSagittaria natansというようようだ(図2)。
図1.水田のオモダカ
図2. カラフトクワイ 2017年8月、新釧路川で
同属なのでカラフトクワイの花はオモダカの花と変わらない。このカラフトクワイの方はオモダカよりも草丈が凄く大きい。この根には大きな根茎があるのだろうか?根菜類として売られている正月に食べるクワイはオモダカの園芸品種で学名は同じだ。英名Arrowheadは矢尻だ!え?どうして日本語では矢頭しらではなくて矢の尻と云うのだろう?矢の先で、矢先、矢頭の方が分かり易いが、、、、、。

2020年7月28日火曜日

イタチ科3種の頭骨・食性・行動から系統的分化を考える  Considering phylogeny from skull, food habits and behaviour of three Mustelidae species in Japan.


このところ日本に生息するイタチ科3種(イタチ、テン、アナグマ)の頭骨を見ながら、不思議な思いに憑りつかれている。それは、3種類とも肉 (動物)は食べるが、大半は昆虫などの節足動物や果実である。

以下は、3種の糞内容物からの判断と彼らを動きを目撃した感想である。
アナグマは腐肉食はするが、動き回る鳥、両性・爬虫類、哺乳類を捕まえて食べる事はほとんど不可能だろう。落ち葉や腐葉層にいる節足動物や果実などを漁っている。
テンは巣立ち直後の幼鳥や両性・爬虫類は捕食することができるし、齧歯目のネズミ科やヤマネ科の動物やトガリネズミ目の小哺乳類を捕食することができる。が、同じ齧歯目でもリスとなると1度も食べたことが無い内に死ぬ個体もたくさんいるだろう。果実が大好きだ。
イタチは両性爬虫類や鳥やリス科を含む小哺乳類やノウサギまで捕食できる。しかし、大半の食物は節足動物だ。
 
彼らの食物がこのように分化したのは何故なんだろう?
頭骨を上から見てもただ大きさだけが違うだけで違いを見つけることはできない(図1)。強いて言うならばアナグマの後眼窩突起は僅かにその存在が判る程度であり、テンやイタチは後眼窩突起の存在が明確である。
図1. イタチ科3種 頭骨上面から
左:イタチMustela itatsi 中:テンMarten melampus 右:アナグマMeles meles
また、頭骨を底面からみても大きさの違いだけで大した違いがない(図2)。ただ、イタチの聴胞が、他の二種のものとは違って枕状に前後に長い。さらにイタチとテンの裂肉歯がT字状でアナグマのは△状だ。また、アナグマとテンの臼歯が平たい臼状だが、イタチの臼歯は外側半分は裂肉歯に応じて尖っている。
図2.イタチ科3種 頭骨底面から(クリック拡大)
左:イタチ 中:テン 右:アナグマ
下顎骨はイタチやテンの切歯は上向きだが、アナグマのものは前に突き出す。イタチの裂肉歯は細く鋭いが、テンやアナグマの裂肉歯は鋭さに欠けアナグマでは臼状にさえなっている。
図3.  イタチ科 3種下顎骨
左:イタチ 中:テン 右:アナグマ
これら、イタチ、テン、アナグマの3種の頭蓋骨を比べると、イタチがもっとも肉食に適した歯を持っているが、アナグマは肉食というよりも雑食だ。そして、テンはイタチとアナグマの中間の歯を持っている。
日本に生息するイタチ科の動物はこれら3種の他にチョウセンイタチ、オコジョ、イイズナさらに北海道にクロテンやミンクがいる。さらにはカワウソやラッコもいる。一つ考えられることは、イタチ科はイタチのように身体が小さな種から次第に身体が大きなテン、アナグマへと分化したのではないだろうか?身体大きさと雑食化が平行して進化していったのではないのだろうか?

イタチは、身体が小さいために獲物に接近するのは容易である。しかし、テンやアナグマのように身体が大きくなるとその分自分の身体に草や枝が当たる。アナグマの大きさではモグラやネズミ、あるいは地上生の鳥類に見つからずに接近するのは無理である。地中にいるモグラやネズミをあの前肢の強力な爪を持っていても掘って獲物を獲得することは不可能である。前肢の爪は腐葉層を掻きまわして節足動物を探すために発達したのであろう。テンはアナグマのように大きくはないので、木も簡単に登れるので、鳥の巣を狙ったり果実を食べたりするように適応していったのだろう。

獲物の見つけ方は、3種とも節足動物や脊椎動物さらには果実などを見つけるのは音や匂とヒゲによる触感だろう。視覚はネコやマングースのようには良くないだろう。アナグマの視覚や聴覚は良くないのは山を歩いていて経験している。ぼくの靴の匂いを嗅ぐまで気が付かなかったり、ぼくがガスストーブをセットしてお湯を沸かしているのに足元まで近づいてきてそのまま通りすぎたことがある。アナグマは嗅覚とヒゲの触感で獲物を食べていると思われる。イタチもアナグマ同様に視覚や聴覚は良くないだろう。しかし、聴胞が他の2者と異なっているので聴覚はアナグマやテンよりも優れていそうだ。その聴覚を働かせて小鳥を捕まえたり、小哺乳類を捕獲したりしていると思われる。そして、ヒゲの触覚で節足動物を食べているのだろう。テンは聴覚、嗅覚はアナグマより良いものと思われる。何故なら、テン糞はアナグマ糞の数倍も多く見つけられるのに、テンがぼくに近づいてきた事に一度も遭遇していないからだ。また、テンの後眼窩突起がアナグマに比べて発達しているのでテンはアナグマより視覚が良いかもしれない。

食肉目のイタチ科が食肉だけで生活できた時代はほんの短期間であろう。始めは、イタチのように小さい動物であったが、植物の果実を食べるようになって大型化が進んだと思える。しかし、北アメリカには大きなクズリGulo guloがいる。こやつは大型獣も襲って食べるようだ。
今では動物や植物の系統的分化については遺伝学的分野の独占である。しかし、野外での動物たちの行動や食性及び頭骨(他の骨も含めて考えたい)から分化について考察するのも一興である。

2020年7月24日金曜日

植物の性淘汰は? The sexual selection of plants?

昨日の続き:
水田ぎわの道路沿いは二次林の林で子供の絶好の隠れん坊ゴッコの場所だ。でも、今の子どもたちは遊ばないかな?  ん?あれー?アカメガシワにしてはおかしい。でもアカメガシワだろう(図1)。帰宅して調べたら、アカメガシワには雄木と雌木があるようだ。何だか葉の感じも違う感じがする。植物には雌雄が別々の木が結構あるし、一本の木に雄花と雌花があったり、さらに一つの花に雄蕊と雌蕊があったりで、植物の性淘汰はどのようなものがあるのだろう。雄木は、雄花は、雄蕊は、自分の花粉を目的の雌木や雌花の雌蕊に到達するための様々な戦略をもっているのだろう。雌木は造った種子をどうやって遠方まで散布するか?面白そうだが、ぼくは知らないだけで、すでに調査・研究が行われているのだろう。
図1.アカメガシワ雌木と花穂
クサギの花も咲いていた(図2)。ぼくはクサギの葉の匂いが好きだ。嫌な匂いだと感じたことがない。若葉は天婦羅やお浸しでも美味しそうだ。
このクサギの花は一つの花に雄蕊と雌蕊があり、先ず雄蕊が花粉を飛ばして萎み、次に雌蕊が受粉可能になるようだ。つまり、自家受粉を避けるように進化しているんだ。ふぅ~~ん。植物は動かないだけに不思議だねぇー!
図2.クサギの花

鱗翅目が得意なShinoさんにナガサキアゲハやカラスアゲハを教えてもらったが、今、彼女はクビワシャチホコの幼虫を飼っているようなので、どんな蛾かネットで見た。シャチホコガ科があって、成虫は見たことがある蛾だ。しかし、シャチホコガの幼虫はこれまで見たことがないような独特の姿形をしている。また、新しい事を教わった。

2020年7月23日木曜日

大きくなったアオガエル! A tree frog which has grown!

昨日は午後から雨が上がったので引地川沿いにある水田があるところまで散歩した。一つは、水田にいるアマガエルを撮りに行ったのだ。今日も、水田で農家の人が一人で雑草を採っている。蒸し暑い中を腰を曲げての重労働だ。ぼくが見ている間は一度も頭を上げない(図1)。なんと我慢強いんだ。水田の水は無くなり、水抜きの穴の辺りに僅かに残った水溜まりに小さなフナ?モツゴ?ドジョウやアメリカザリガニがいた。水槽のグッピーを抄うくらいの小さな網でもあれば小魚が抄えそうだ。今度、来るときは網と容れ物を持ってこよう。思い出した。若いころの夢はこのような水田をもつ農家の娘さんと結婚することだった。
目当てのアマガエルを見つけた(図2)。なんと目の前のアカメガシワの葉にもいた(図2'')。この2匹は我家へ連れ帰った。帰路は、グルーっと回って車もとおれる幅広の畦道のような草が生えるところを渡った。クサキリやバッタが飛び出し、茶褐色の小さなカエルも跳び出した。そやつは捕まえそこねた。このような所でのんびりと1日過ごしたい!
図1.稲の中に蹲って雑草を採る
図2.道路沿いの水路際にアマガエルがいた
図2'. ここにも
図2''.  アカメガシワの葉にも、2匹いるよ!

2020年7月22日水曜日

魚はエサをやろうとすると寄ってくるが、昆虫は逃げる。   A fish come near when you feed, but a insect escape.

昨日は、二の足林道を蒸し暑い中を歩いて、不動尻、大山・三峰登山口まで行った。久しぶりに三峰まで行ってみようと思っていた気持ちは歩いている内にとうに消え失せ、濃霧のような雨曇りの中を周りに目を凝らしながら歩いた。
タマアジサイの蕾が大きく膨らんでいる(図1)。タマアジサイは咲いている時よりもこの玉のような蕾の時が目に留まる。また、雨に濡れたコアカソの花茎が肩に当たる(図2)。
図1.タマアジサイの蕾
図2.コアカソの伸びた花茎と濡れた葉
帰路、ひんやりと涼しい山ノ神隧道(図3)を通る。真ん中辺りにきても明るい。真っ暗なら壁にオオゲジやコウモリも棲めるのに、明るいのがちょっと残念!天井か壁にコウモリが入れるような巣箱を掛けたらコウモリが棲めるかな。
図3.山ノ神隧道
ゲートの所にくるとヒラヒラと飛ぶものがいる。カワトンボ科のアオハダトンボの♀だった。
図4.アオハダトンボの♀
さらに、ゆっくり下っていくと、石切り場跡があり、廃屋がある。ここにも5,6台の車は停められる。ここでゴミを燃やした痕があり、何故かアゲハがそこに留ろうと羽ばたいている(図5)。鱗翅目に詳しいShinoさんに同定してもらう。ナガサキアゲハの♂とのこと。尾状突起がないのが特徴のようだ。なる程!
さらに下って新大沢橋では往きも帰りもテン糞を探したがみつからず。下っていくとまたアゲハが飛んで石垣の雨水を吸いたいようだ(図6)。このアゲハもShinoさんに同定を頼む。カラスアゲハの♂ということだ。実は、彼女に同定を頼む前に手持ちの保育社の図鑑で調べたのだが、難しかった。アゲハチョウ科は翅や脚の構造から原始的なグループに位置付けられるようだ。ふーん、学生時代には同級生に二人もチョウマニアがいたが、チョウを含む昆虫にはそんなに興味が無かった。でも、今年の専門学校の野生の2年生に昆虫に詳しい学生に刺激された。それは、一つには動物糞の内容物としての昆虫があるからだ。
図5. ナガサキアゲハ♂Papilio memnon
図6. カラスアゲハ♂Papilio bianor or dehaanii
今日は、朝から小雨が降っている。来週末には梅雨が明けてくれるかな?買ってきた朱文金とコメットは凄い食欲だ。エサをやるだけ食べる感じだ。金魚の食欲に引っ張られてグーピーもぼくが寄るだけで水面でパクパクさせる。脊椎動物は頭に神経が集中した脳があるので、エサをやる時集まってくるので楽しい。しかし、節足動物であるスズムシもアオドウガネも神経は体節毎にあるのでエサをやる時は逃げる。

2020年7月21日火曜日

ヤマユリが咲いていた!  Two Gold-banded lilies were in bloom!

今日は3週間振りにヤビツ峠を目差した。6時15分前に家を出て、すぐ近くのコンビニで昼食を買い、車を走らせるが小雨模様だ。これでは、山の上は本降りかな?っと思いながら運転していると、行先は先日の金沢林道に変わり、とうとう三峰山になった。広沢寺温泉無料駐車場に車を置き、傘をザックの横に挿して歩きはじめる。ザックカバーを忘れてきた。
すぐ、汗が噴き出る。帽子とり、タオルハンカチで額や首筋の汗を拭う。
ウォー、ヤマユリLilium auratumがまだ咲いていた。もう、終わったものと思っていた。ありがたい!ヤマユリはまるで園芸品種のように豪華だ。
二の足林道の終点から、一の橋を渡って不動尻を通過する頃には、今日は登るのは止めようと思い始める。久しぶりの山歩きとは云っても林道歩きで息が上がる。最後の朽ちた橋を渡って、三峰・大山の登山口前で休み。コンビニに買ったパンを食べ、スポーツ飲料を飲んでブランチとする。往復約10キロ3時間半の行程であったが、誰一人として遇わなかった。




2020年7月20日月曜日

子供の遊べない公園  The park where children can't play.

今日は、山へ行くつもりだったが、朝起きたのが6時だったので取り止めた。こういう日に限ってこれまでにない晴天だ! お昼前に境川沿いにある県立の遊水地公園まで散歩だ。帰路、スーパーで大好きなトウモロコシとグレープフルーツを買ってきた。もちろん、お昼にトウモロコシを食べた。今のトウモロコシはどれも当たり外れがなく美味しい。子供の頃あった白と黒の混じった餅黍(モチキビ)なんて今はとても味わえそうもない。

遊水地公園は、敷地の大半が野球場、テニスコート、サッカー場であり、ほんの申し訳程度に作られた幼児用の水遊び場やビオトープがある。立ち入ることができない。ガマの穂が生えている所は立ち入り禁止であり、ぼくとしてはちょっと入って釣り糸をたらしたい。モツゴ、オイカワ、ヨシノボリ、ウグイなどが釣れそうだ。本当は、たも網を持ってズボンを膝位までたくし上げて裸足で中に入って、草叢をゴソゴソやって小魚や水生昆虫を獲りたいのだが、、、、。
屋外遊びでもっとも楽しい川や沼での雑魚獲りをせめて中学生以下の子供には認めたらどうだろう。水や小魚、昆虫と遊ぶことができる公園はできないものだろうか?
図1.ガマTypha latifoliaの穂
図2.ネムノキAlbizia julibrissinの花
帰路、境川から登って湘南台公園を通ったが、スケートボード禁止との張り紙が出ている。せめて小学生のスケボは認めたらどうだろうか?

7月10日にアップしたアオドウガネを今、外に放した。キャベツやスイカを食べてくれた。ぼくに捕まって10日間も小さなガラス瓶にいたのに、飛んでお隣のキンカンの木まで行った。

2020年7月18日土曜日

金魚のコメットと朱文金 Comet and Shubunkin of goldfish

曇天の雨空が続いている。娘がハムスタの敷き藁を買いにペットショップまで行くというので、一番安い金魚を頼んだ。いろんな種類がいるので、判らないと云うので、連れ合いも一緒に3人で出かけることにした。もちろん、運転は娘だ。先日、娘が連れ合いを車で病院まで送っていった時に駐車場で登ってくる車とすれ違う時に左に寄り過ぎてボデーを駐車場の壁に擦ってしまった。修理が終わってから初めての運転だ。かなり落ち込んでいたので、その運転具合を見守るつもりで乗ったのだ。

我家で飼っている魚は、今はグッピーしかいない。グッピーは居間の二つの水槽と庭の二つの睡蓮鉢に入れている。一つの睡蓮鉢は全体が茶色であり、鉢植えされたスイレンが植えられている。もう一つは白い焼き物である。居間のグッピーを毎年この二つの睡蓮鉢にボウフラを食べてもらうために5月頃から入れるのだ。我家のグッピーは体色が普通のメダカ風のモノとヒメダカ風のモノがいる。水蓮が植わっている茶系統の睡蓮鉢のグッピーは普通のメダカ風の体色のものばかりとなり、白い睡蓮鉢(下)のグッピーはヒメダカ風の体色のものばかりとなっている。

一昨年、シロメダカを20匹頂いたので水蓮が植わっている水蓮鉢に放したら、2、3日で一匹もいなくなった。
200メートルくらい離れた知人の家では金魚をたくさん飼っているが、ある時、金魚を獲っているアライグマを見つけたので金網で覆ったがそれでも金魚を獲られるので、部屋の中で飼っている。我家のシロメダカを獲ったのもアライグマかもしれない。
また、茶系統の睡蓮鉢のグッピーが黒っぽいものだけになり、白い睡蓮鉢のがヒメダカ風のものだけになったのも、アライグマによる捕食の影響であろう。
 金魚はコメット2匹と朱文金2匹を買った(上)。アライグマに獲られないようにぼくの部屋の中で飼うことにした。
コメットと朱文金は体形がそっくりだ。でも、コメットは米国で日本の琉金が改良され、朱文金は明治の頃に日本で三色出目金とヒブナと和金との交配によるようだ。ぼくは、コメットから作り出されたものだと思っていた。

2020年7月16日木曜日

東京にアゲハの幼虫 The larvae of swallowtail butterfly in Tokyo

昨日、学校の屋上のサンショウの葉を摘まんで口を爽やかにしようとサンショウを見たら、葉が食べられている。アゲハの仲間だ!で、目を凝らすといた!アゲハの幼虫だ。7階の教室で授業をしていたので、学生たちに知らせた。皆、スマホで撮り始めた。昆虫に詳しいT.Kくんはナミアゲハの幼虫だと早速今日は研修で学校に来られない鱗翅目に詳しいS.Aさんにメールで知らせる。皆、大都会のビルの屋上の植え込みの中にアゲハが食草のサンショウの葉に卵を産み、それが幼虫になっているので嬉しい気持ちだ。
帰宅後、S.AさんにMicrosoftTeamsを通して訊いてみた。アゲハPapilio xuthusで合っている。鳥糞のような擬態をしているのが4令幼虫で、緑色のが終齢(5令)幼虫で、目の模様は天敵から身を守るための擬態で、そろそろ蛹になるようだとレスポンスが来た。
アゲハPapilio xuthusの鳥糞のような4令幼虫
これは5令幼虫かな?
しかし、アゲハのメスは学校の屋上に植栽されている1メートルも無い食草のサンショウの木を匂いで見つけたのだろうが、想像もつかないような嗅覚器の触覚を持っているということだ。このような匂いを識別するような機械がその内作り出されるのかな?

2020年7月14日火曜日

故無し事

今日も朝から雨降りだ。曇天の空が重くのしかかっている。今日も山へ行けない。空が晴れないので気分も晴れない。今頃、山ではヤマユリが咲き辺り一面にあの独特の薫りを漂わせているだろう。蛭ヶ岳付近の草原ではクルマユリやミヤマオダマキが咲いているのだろう。オスジカの袋角も大きく伸びているだろう。今年生まれのバンビはようやく母親について歩いていることだろう。6月30日に唐沢林道で見たオスザルはもう顔も尻も赤くなっていたが、サルたちは今頃が出産のピークで新生児が生まれてメスザルはお腹にアカンボウを捉まらせて移動採食しているだろう。
マテバシイ 藤沢市民病院の駐車場の3階から
今朝、連れ合いを車で市民病院まで送り迎えした。乳癌で患部を切除した後再発しないように放射線治療をしているのだ。まだまだ通わなければならないようだ。車だとやはり早くて楽だと云う。まー、そうだろう。雨降りの日に車を走らすと車が綺麗になるので、洗車するつもりで走った。

コロナ禍が続いている。日曜日に数か月振りに来年度入学する人たちのためのチャレンジキャンパスがあった。ぼくはコロナで学生は来ないだろうと思っていたが、教務課も驚くくらい高校生?や父兄が参加した。野生専攻も3人もの学生がきた。出かけた甲斐があった。他専攻志望の学生がたくさん来ているのに、野生専攻に誰も来ないと空振り三振したような惨めな気持ちになる。
参加した高校生も3年生になってから学校へは行ったことはないようで、オンライン授業ばかりなので、久しぶりの教室での授業を満足したようだ。野生専攻の教室は7回にあり、屋上にもすぐ出られるのでドアや窓を開けているので風通しが良い。が、広い教室に3名だがマスクをし、ぼくは時々マスクを外して横を向いて話したりする。3名の内一人でも入学してくれれば良いが、、、、。

2020年7月10日金曜日

このコガネムシ科の仲間は? What is this scarabaeid?

雨が止んだので庭に出てみると、水蓮鉢でコガネムシが泳いでいて這い上がれない。捕まえて、図鑑で調べたが60種ちかくもいて判らなくなってしまった。そうだ、今年の野生動物専攻の2年生には昆虫に詳しいToumaくんがいるので、オンラインのMicrosoftTeamsで訊いてみた。早速、アオドウガネAnomala albopilosaとの返事がきた。
農作物を荒らす害虫のようだが、飼育してみることにした。昆虫では、キリギリスやスズムシなどの直翅目は飼ったことがあるが、趙翅(甲虫)目はカブトムシを含めて飼ったことがない。農作物を荒らす害虫だから野菜や果物なら何でも食べるかな?試しに、夕飯の後に出たブドウがあるので、一粒やってみよう。
コガネムシの英名がscarab, scarabaeid or chaferで科名がScarabaeidaeだと知った。子供の頃見た映画「砂漠は生きている」に出て来た動物の糞を転がして運ぶ「スカラベ」である。東丹沢山麓では、コガネムシの数種類の仲間はタヌキ糞、アナグマ糞、クマ糞を細切れにして運んでいる。