「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年2月12日水曜日

テンはノウサギやジネズミを食べていた  The marten has eaten a hare and a dsinezumi shrew.

お昼過ぎに、ようやく懸案のテン糞を洗った。どうも、このところ自分を奮い立たせないと庭に出ることもできない感じだ。寒いせいもあるが、これではいけない。
今日は、午前中に金沢文庫に住む友人が彼の家の庭に出たフキノトウとたくさん持って来てくれた。フキノトウを含む苦みのある山菜は大好きだ。感謝しかない。
もらったフキノトウの半分を蕗味噌にするため洗った

さて、先日の山歩きの帰路の奥野林道で拾った、テン糞の内容物について報告する。
図1. テン糞1
多数の灰白色の毛2~5cm、骨片(頭骨の一部、肋骨)
毛と骨片の大きさから(図2)ノウサギかな?
図2.テン糞1から出てきた骨片
①:肋骨 ②下顎骨の筋突起 他は頭骨の一部と思われる
図2. テン糞2
灰白色毛・5mm毛付皮・骨片、トガリネズミ目下顎骨・臼歯、ムカデ尾部、キブシ種子2個、砂泥、
図3. テン糞2の内容物の一部
左の二つの大きな骨片はノウサギの骨の一部か?
中央と右二つはジネズミの下顎の臼歯と下顎骨の部分

テン糞1とテン糞2の距離は直線で200mも離れていないので同一個体だろう。テン糞1はノウサギの毛と骨片がでてきたが、テン糞2にもノウサギの骨片と思われるものが出てきた。さらにテン糞2からはジネズミの臼歯と下顎骨やムカデやキブシの実を食べた物が出てきた。
図3. 歩いたルートをテン糞①、②の位置

2020年2月11日火曜日

キツネの糞内容物を調べる Assay the content of fox'scats

今回は久しぶりにキツネ糞を拾ったので内容物に何が出てくるか楽しみだった。が、糞そのものがシカ毛(ノウサギではなく固く、黒、茶、白の長く固い毛)の塊りのような状態であり、毛玉をピンセットでほぐして調べた。
水洗いした物を鉢受けに空けて机の上に置き、ピンセットで毛を選り分けながらだった。ネズミのような小哺乳類なら毛も短いのですぐ毛が解れるが、5,6センチも長い毛は解れづらいので面倒だ。さらに、キツネ糞はキツネの独特の臭さがあり、長く机の上で顔を近づけて調べるのが苦痛だった。
キツネ糞を楽しみにしていたのは、齧歯類やモグラの仲間のような小哺乳類を食べていることを期待したからである。
図1. キツネ糞1
10円玉の右の糞塊:シカ毛、毛皮(5mmx2cm)、不明動物質(皮か?1cmx2cm)、4cmムカデ2匹、土砂
10円玉の上の糞塊:シカ毛、5cm線虫、節足動物外皮・肢、土砂
図2. キツネ糞2
10円玉の右上の大きな糞塊:シカ毛、土砂
10円玉の下の小さな糞塊:シカ毛5本、昆虫外骨格・肢・触覚・内翅、土砂

キツネ糞①と②は尾根上の距離では1.5キロあまり離れている(図3)。Animal Diversity Web(ADW)によると、アカギツネの行動域は質の良い生息地で5~12平方キロで、そうでない所では20~50平方キロとあるから、恐らく同じ個体だろう。この個体はシカの死骸を食べ、さらにタヌキやテン、アナグマのように腐葉層にいる土壌動物を漁っている。キツネは腐葉層にいる節足動物など見向きもしないで、もっぱらネズミやウサギや鳥などの脊椎動物を狩って食べていると思っていたが、そうでもないんだ!死んだシカを食べ、腐葉層にいる節足動物も漁っている。まー、厳冬期だもの仕方がないとも云える。シカの死骸は倉沢(焼山沢)の上流部にでも転がっているのかな?
ADWによると、アカギツネは脊椎動物やその死骸ばかりでなく、昆虫、昆虫以外の節足動物や果実などを食べる雑食だ。ぼくは勘違いしていた。なーんだ、これだとテンやタヌキと代わりない。
図3. 歩いたルートとキツネ糞の位置(①、②)
新型コロナウィルスによる死者が中国では1000人を超えた。この感染症は重症になると肺炎の症状になるようだ。肺炎の症状で死んだ人たちは息を吸う事がどんなに苦しかっただろうっと思ってしまう。ぼくは20代前半の時急性肺炎に2度なっているので、息を吸うときの胸の痛さ、苦しさを経験しているので、今、この新型コロナウィルスによる感染症に罹ると死と直結するかな!っと思っている。

2020年2月10日月曜日

桃ノ木林道から姫次・焼山登山道、奥野林道へ3) from the Momonoki forest road

14時33分に、大平分岐に着いたら、またもや通行止めの案内が付けられている。が、土砂崩れは奥野林道だ。ここまで来てもう戻ることはできない。兎も角、奥野林道の土砂崩れの現場に行き、その現場を見て対応策を考えれば良いのだ。
図1. 14:33大平分岐の奥野林道通行不能の案内
大平へ向かう。先行者の足跡がある。単独行の足跡だ。降雪後にこの道を下りたのだ。当然、奥野林道の土砂崩れの場所も通過している。土砂が崩れて林道を覆っているなら、人が通るのは問題外だ!問題なのは林道ごと崩壊していることだ。これだと、周り込むのに大変だ!
いろいろな思いつく林道の土砂崩れ現場を考える。
寒い。上に一つヤッケを羽織ろうと思うが少しでも暗くなる前に奥野林道に行かなければと思う。雪上の斜面を登山靴で滑るように下る。大平1.1キロの標識の所にくる(図2)。ここから尾根を巻いて黍殻避難小屋の直下まで行ける巻道が14,5年前にはあったが、幾つも沢を渡るので崩壊していてダメだろう。この標識では大平・分岐間が2キロだ。分岐の標識では2.3kmだった。
図2. 15:01大平1.1キロ 大平分岐0.9キロの標識
 山仕事の人たちが使うモノレールと道が交差する道標のところにくる(図3,4)。図2の道標のところよりも大平が100m遠くなっている。
図3. 15:11モノレールの下を潜る
 図4. モノレールを潜るとことにある道標
杉の植林地内の嫌な下りの道、嫌な階段の道、下草の殆んどはシカたちが食べない今は枯れているテンニンソウに覆われている。台風19号の時の崩壊か、沢を渡る道がところどころ崩壊している。やはりシカが食べないミツマタが出始めたので、大平が近い事をしる。左方の眼下に大平が見え始める。もう、着いたも同然だ!
図5.16:00大平に着いた!
結局、残雪があったところは900m以上のところだ。一度もアイゼンを使おうとは思わなかった。多分早朝ならアイゼンは必要だろう。
コンクリートのなだらかな坂を下って、奥野林道を進むと井戸沢が崩壊して岩が道に転がっている(図6)。あの水を噴出しているいる塩ビ管は健在だった(図7)。
図6. 井戸沢の崩落
図7. 16:11山側斜面の石垣の下の塩ビ管から水が噴き出ている
まもなく、目の前に林道を土砂が覆っている場に出た(図8)。何の事はない、あの上を歩けば良いのだ。登ると、ちゃんとトラロープが張られている(図9)。上を見上げると、派手に斜面が崩れたことがわかる(図10)。工事の人たちが来て、このような作業をしてくれているんだ!感謝!車の新しい轍の跡がある。ん?するとここが大平分岐の道標に下がっていた交通不能箇所なのか?作業予定の札も立っている(図12)。ここが林道の土砂崩れ現場だ!何だか力が抜けた。
おっと、テン糞だ(図11)!テンもこの土砂崩れを前にして立ち止まったかな?
図8. 16:20オー!土砂崩れだ!
 図9. 16:23トラロープが張られている
図10. 崩壊斜面
図11. 16:25テン糞
図12.16:27工事は3月31日までの看板
図13. 16:35またもテン糞だ!
16時25分にテン糞を拾ってからは、遠くの山並みの稜線付近が沈む夕日に照らされて金色に輝いている。歩く正面には白い月が浮かぶ。あー、膝が痛い。疲れた早く車に着きたい。馬ノ背を過ぎ、松茸山登山口まではまだ林道がはっきり見えた。が、林道ゲートを越える頃には、月は橙色となり、月の明かりが車まで導いてくれた。車には18時10分着だった。車のキーをスマホのライトでザックのポケット内を探す。朝7時18分からの約11時間の18.5キロの山歩きだった。早速、携帯で連れ合いに連絡。20時になる前に帰宅できた。ふー、疲れたが、山歩きをすると充実した気分になる。
今回の山歩き1)、2)、3)の主な写真の位置を図14に示す。
図14. 桃ノ木林道から奥野林道のルート
②から⑬は3)でアップした図の位置

2020年2月9日日曜日

桃ノ木林道から姫次・焼山登山道、大平分岐、奥野林道2) from the Momonoki forest road

旧登山道に着いたところに在った朽ちた休み台(図1)には座りもしなかった。それは、ここは丁度鞍部となっていて風の通り場になっていて、寒風が耳に痛い。
図1.10:41朽ちた休み台
歩き始めて間もなくカモシカ糞が大量にある(図2)。おそらく2、3回この場で糞をしているんだ。カモシカはシカと違って行動域が狭いので、馬やシカあるいはサルのように歩きながら排泄はしないので、このようなタメ糞になることが多い。また、キツネ糞がある(図3)。もちろんゲットだ!柔らかいかな?っと思ったが寒く乾燥しているので、カラカラに乾いている。でも、昨夜のものと睨んだ!
 図2.10:52 おー、大量のカモシカ糞だ!
図3. 11:00おー、またキツネ糞だ!
最初の大きな沢だ!崩壊していて、道が不明だが、そのまま平行に岩場を伝って道にでる。このような崩壊地なら許せる。
図4. 11:24崩壊地
下ると852ピークがある尾根に着く。上を見ても杉の植林だ(図6)。地図を見ると焼山の前で岩場がある。ぼくのような歩みでは登りも下りも水平な箇所もスピードは変わらない。この尾根を登りたくなるが、、、それなら戻ってキツネ糞(図3)があった尾根を登ろうかなとも思う。そうすれば苦労することが無かった。
図5. 11:33 この尾根を下るとピーク852がある
図5. ピーク852がある尾根の旧道の上方の景観
ピーク852を過ぎてから崩壊している急峻な広い沢の脆い岩場を通過しなければならなかった。ピーク852の尾根を登って巻けば良いのだが、このガレ場を選らんだ。登山靴でガレ場を蹴ってステップを作りなが、慎重に慎重に進む。この300メートルの距離を約1時間掛る。それだけ慎重に歩いたのだ。あるところでは四つ足で、あるところでは膝をついて、あるところでは僅かにでている細い木の根を持って。
日陰だけにあった残雪が日当たりの斜面でも融けずに残っている。おー、登山靴の跡だ!積雪後、単独行の人がこのルートを歩いている。この足跡はガレ場でもあったので、この足跡に勇気付けられたのだ。この足跡は旧道をしっかりトレースしている。階段があるとこは階段を行く(図7)。この朽ちた階段を登ると休み台がある安全な場所だ(図8)。
図6.12:27先行者の足跡
図7.階段を登る足跡
図8.12:30焼山0.9Km 平戸5.8Kmの道標
図8の場に来て、ここでカレーパン1個とお湯を沸かしてネギ入りのインスタント味噌汁を食べる。ここで30分もゆっくりする。熱い味噌汁は旨かった。これからはインスタントラーメンではなく、味噌汁かスープも持つことにしよう。インスタントの甘いコーヒーはいつも持っている。ただ、ガス量が少ないせい小さな炎しか出ず、お湯が沸騰するのに時間が掛かった。
日当たりは雪が消えているが、姫次・焼山の登山道に近づくにつれて雪が残っており、しかも10センチくらいズボっと埋まるところもある。沢のピークとなる鞍部に上がるのではなく、少し焼山側を目差して歩いた。
登山道に出たのが13時20分で、もう焼山に行く気持ちがなくなった。平戸から登ってきたときに見る道標がある(図9)。味噌汁を食べたところから30分くらい掛かっている。ここで、紙地図とスマホのGeographicaを見る。大平分岐まで2キロ以上はある。もう、大平分岐まで歩かないと奥野林道には4時前には下りられない。気持ちは焦るが、林道だと星明りでも歩けるので、暗くなる前大平キャンプ場跡まで着ければ良いだろうっと思うと少し余裕が出たが、陽の当たるとこは雪上に乗ると体重で埋まる。歩きづらいが、子供の頃を思い出す。このような腐れ雪の上を歩くのを楽しんだものだ!でも、今はとても楽しめない。雪が固そうな処を選んで歩く。それでも埋まる。
図9. 13:24姫次4.3Km 焼山0.5Kmの標識
道志側の平丸まで下りる道標がでてきた。が、通れないようにロープが張っており、何かプラスチックに覆われた紙がぶら下がっているので、ロープを潜り案内を見る。この先通行止め/台風19号等により大規模な土砂崩れ等が発生し通行不能です。当分の間通行止めとします。/
図10.13:58平丸焼山方面通行禁止
平丸への標識の通行止めを見てからノロノロと歩いていると、話し声が聞こえて、中年女子3名のパーティがやってくる。平丸からですか?っと問われたから、「違います宮ヶ瀬方面からです。尾根を歩いてきました」。どちらへ?問われたから「奥野林道に下ります。車を向こうにおいているので、、。」
50歳前後の女性たちだろう。全員、山歩きは強そうだ!とても一緒に歩ける人たちではないと思う。
きっと、蛭ヶ岳山荘かどこかで焼山方面には下れないということを聞いてきたのだろう。だから、平丸からですか?っと訊いてきたのだ!などと彼女らの事を考えながら歩く。風が冷たいので、再び厚手の手袋に取り換え、帽子を被る。もう、歩くのが嫌になる。寝袋があれば黍殻山避難小屋に泊まって行きたいと思う。しかし、スマホもau携帯もアンテナが立っていない。スマホは昨年暮れの中欧旅行以来すっかり日本でも2880円で6ヶ月使えるフリーsimを使っている。Line電話は掛けられるが、、、。
大平分岐から大平までの急こう配の下りが嫌なので、焼小屋沢左岸の尾根を下るかな?尾根を下っている内に暗くなったら困るなと考えながら歩いていたら、通り過ぎてしまい水場への道標の処だ。平丸への道標から30分掛かっている。昨年5月に、この休み台でお湯を沸かして食事していたら、アナグマがぼくの足元を頭を下げながらぼくを無視して素通りしていったんだ。もう、大平分岐に着いたも同然だ!足腰に力が蘇る。
図11. 14:31水場への道標
何と、大平分岐の道標にも何かぶら下っている(図12)。見ると、この先通行止め/台風19号等により大規模な土砂崩れ等が発生下山した先の林道が通行不能です。当分の間通行止めとします。/
昨年の千葉や長野に災害をもたらした台風19号は丹沢にも爪痕を残したのだ。もう、2時半を過ぎているので、大平に向かうよりない。暗くなる前に土砂崩れの場所に辿り着けば、後は星明りでも林道は歩ける。
図12. 14:33大平分岐
今回歩いたルートを図13に示した。GPS上の距離は18.5キロであった。
図13. 桃ノ木林道から奥野林道と歩いたルート
黒色①から⑪は1)でアップした図の番号、赤色①~⑫は2)でアップした図の番号

2020年2月8日土曜日

桃の木林道から姫次・焼山登山道、大平分岐、奥野林道1) from the Momonoki forest road

昨日も奥野隧道の近くに車を置いて、桃ノ木林道の最後の橋の所で焼山から東北東に下りてくる尾根に取り次いだ。ここを登るは4,5度目だ!廃道となった平戸・焼山までの登山道に出る前の岩場の尾根がバランスが悪くなっているので手こずる。しかし、手こずったというかアドレナリンがたくさん出て喉が渇き、何度も身動き取れなくなった崩落箇所がこれから続いた。

7:29 歩き始めて水沢橋に向かう途中に焼山の展望台が見える(図1)。急に焼山に行ってみようと思う。「今日は、連れ合いの友人が1時ごろ来宅するので、夕方に帰ることにしよう!」
図1. 7:29 焼山展望台は中央の凹みから左に見える
 桃ノ木林道の橋を渡って倉沢(焼山沢)と桃ノ木沢との間の尾根に取り付く。シカ柵を潜ってすぐにカモシカ糞(図3)、急な登りを一足一足ストックを使って登っていくとさらにまたある(図4)。
図2. 8:02 橋の袂にある尾根の登り口(シカ柵を潜る)
図3.8:04カモシカ糞
図4. 8:29ここにもカモシカ糞 
急な尾根を壊れたシカ柵に沿って登っていくとなだらかだかスギの枯れ枝が落ちているところを避けながら登っていくと ”ン?、キツネか!”さらにテン糞もある(図5)。嬉しい、数年振りのキツネ糞だ!十円玉の直径に近い太さだ!ウサギでも食べたのか長く柔らかい毛が出ている。
図5.8:49キツネ糞とテン糞だ!
キツネ糞を見つけた嬉しさで少し、足取りは軽くなるが、相変わらず一歩一歩、ゼイゼイと息をしながらの年寄りの歩み、時々イッキに歩いてみるが5メートルと続かない。前方に焼山の展望台が見えるとこまできた(図6)。何だかこの尾根をこのまま直登して焼山までいけそうだ。焼山山頂には直近の記録では2015年10月だ。その時は旧登山道に出るのに先日柏原ノ頭に登ったルートを歩いている。
図6. 9:30 焼山展望台が見える
図7.9:57また、カモシカ糞だ!このところカモシカに出逢ってない
図8.子供のカモシカ糞だ!二回りくらい小さい。
子供のカモシカ糞があった場所からすぐ岩場だ。ストックをちじめてザックのサイドに着け。靴紐を締めなおす。こんな岩場をカモシカは登り降りしているんだと思いながら細いイバラの根元を掴む。ここはどうやって登ろうかな?まっすぐは登れないの太い木がガレ場に突き出ているのでその木を掴んで少し横周りする。もうなくなったが、鶴見にあった石井スポーツで20年以上前に買った愛用のザック、Bora30Arkteryxの頭が枝に引っかかる。このザックには常時、雨具、スパッツ、厚手で大きなビニール袋(死体を拾った場合に)、ガスストーブセット、コッヘルと100均のプラ鍋、さらに今回は厚手の手袋、6本爪アイゼン、冬場は容れっぱなしの薄手の羽毛服、それに1ℓの水と0.5ℓのスポーツ飲料とパン2個、オニギリ1個、インスタントラーメン1個、チョコなど入っている。自分では特に重く感じない。でもこのザックが枝に引っかかると気になる。ザックの持ち手の部分が擦り切れるので連れ合いに2度も修理してもらっている。
っと、手を掛けようとしたところにノウサギの糞だ(図9)!こんな岩場をノウサギが跳び回れるとはちょっと驚きだ!どうりで、先ほど見つけたキツネ糞にノウサギの毛が出ている訳だ!でも、バランスを取りづらい場所なので写真を撮るのが大変だった。1メートル進むのに10分かかっている。ようやく、一息できる場所に辿り着くとリスのエビフライだ(図11)。ここまできたらもう安心だ!
図9. 10:06ノウサギ糞だ!
図10.10:33リスの食痕のエビフライだ!
ピークから焼山方面に下って道標(図11)ともうほとんど朽ちた休み台(図12)がある。
図11. 10:41 旧登山道に出る
図12.休み台

2020年2月6日木曜日

クサボケが咲き、赤い沈丁花も咲きだした! Kusaboke, Chaenomeles japonica bloom, and red Winter Daphne has begun to bloom!

今朝は一段と冷える。でも、庭の睡蓮鉢の水面は氷が張ってない。温かいのだ。庭のクサボケの花もしっかり開いた(図1)。まだ、蕾が7,8個見られるので、しばらくボケの花を楽しめる。
ベランダの横の軒下にある赤いジンチョウゲ(図2)も咲きだした。ここは日向になっているので、オリズルランは屋外に置いたままでも枯れない。しかし、観葉植物のポトスは冬の寒さには耐えられない。庭は白梅、水仙は今が盛りと咲いている。狭い狭い庭なので次には何が咲くか楽しみだ。 
図1.草木瓜Chaenomeles japonicaの赤い花
図2.赤い沈丁花Daphne odoraの花

2020年2月5日水曜日

テンは自然林(二次林)を利用する  A marten habits and/or uses the natural /secondary forest

奥野隧道から桃ノ木林道を詰めて旧登山道に出、そこから旧道を歩いて柏原ノ頭をピストンして車を置いたところまで戻った(図2)。テン糞(図1)を見つけたのは図中の赤丸のところであった。
伊勢沢林道から桃ノ木林道の一部は沢沿いに生えるフサザクラやコクサギなどの樹木があったが、大半はスギの植林帯の中を歩いた。テン糞を見つけた廃道付近だけが二次林の自然植生であった(図3)。伊勢沢林道を歩くと随分テン糞を見つけるので、伊勢沢林道の周辺を見ると、成る程とうなづける訳だ。周囲は植林ではなく二次林だ(図4)!スギの植林帯を利用するのはムササビ、モモンガなどがいるが、テンはスギの木そのものを利用することはないだろう。
図1. テン糞
図2. 2020年2月4日に歩いたルートとテン糞の位置
図3. グーグルマップで見た植生図とテン糞位置
GPS Photo Taggerから
歩いたルート:紫色の線 テン糞位置:赤丸 伊勢沢林道:赤の↓
スギやヒノキの植林地帯は濃い緑色となっている。

さて、拾ってきたテン糞は洗って花鉢受けに空けて眺めていると、臭いはテンではなくタヌキ糞の嫌な臭いである。どうして、タヌキ糞の臭いがするのだろうか?
内容物は、キブシの種子多数と果肉・果皮、腐葉砕片、ヒノキの葉片、不明動物質(図4)、サワガニ脚、ムカデ頭部胴体、カマドウマ脚・翅・外皮、砂泥
である。恐らく、このテンはまだ木に残っている萎んで乾燥したキブシの実を食べたり、タヌキのように落ち葉などが積もり重なった腐葉層を漁ったのだろう。そこにいたムカデやサワガニ、カマドウマなどを食べたために、それが、タヌキ糞の臭いと似るのだろう。
ところで、図4の不明動物質は何であろうか?洗って3時間くらい乾かしたものだ。濡れているときも大きさ・形・色は変化がない。ガスの火で焼くと爪や髪の毛が焼けたような臭いがするので動物質とした。ピンセットで摘んで力を入れて絞ると潰れる。以前にも何度か糞の内容物で見たことがある。
図4.不明動物質