「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2019年4月7日日曜日

テン糞の内容物  The contents of marten's droppings

4月1日にMaruさんと伊勢沢林道を歩いた時に拾った、テン糞12個の内容物を明らかにする。5個の糞からヤブツバキの花芯を食べたと思われる雄蕊の葯・花糸が出てきたり、4個から哺乳類の毛や骨、2個から鳥の毛、さらにテン糞⑩の1個からヒメネズミとカナヘビかトカゲを食べたと思われる歯と骨が出てきた。このテン糞⑩の爬虫類のものと思われた歯と骨はヤマアカガエルの骨・歯であることが同定できた。

キランソウやヤマルリソウ、タチツボスミレが咲き始め、テングチョウなどがひらひら飛び始めると、テンはヤブツバキの花芯を食べ始める。しかし、まだまだキブシの果実食いに頼り、林床の腐葉層をも漁っているようだ。その為土砂が出てくる。今回はテン糞⑫を水洗いしていて小さな釣り針が出てきた。この糞の不明な動物質は魚(ヤマメ?)のものと思われる。
これまでにも干上がった沢に僅かな水溜まりにいた魚を食べているだろう。12個の内容物を表1にしてまとめた。

テン糞①
キブシ種子・果肉果柄、腐葉砕片、土砂

テン糞②
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、ケンポナシ種子1個、腐葉砕片、土砂

テン糞③
ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、キブシ種子、羽毛多数、ムカデ、節足動物脚、土砂

テン糞④
キブシ種子・果実果皮、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸、ノウサギの毛多数・骨片、カマドウマ脚

テン糞⑤
キブシ種子、ヒメネズミの毛多数・上腕骨・下顎骨・尺骨・橈骨・尾椎・骨片

テン糞⑥
キブシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、土砂

右の3個:テン糞⑦、左の古い4個:テン糞⑧
テン糞⑦
キブシ種子・果肉果皮、ヤブツバキ雄蕊の葯、腐葉砕片
テン糞⑧
羽毛・軸・脚指爪、骨片

テン糞⑨
キブシ種子・果肉果皮、ヒノキ葉、腐葉砕片、土砂

テン糞⑩
キブシ種子・果実果皮、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯、ヒメネズミ毛・骨片・尺骨・頚椎・第一臼歯、ヤマアカガエル歯・骨片

テン糞⑪
キブシ種子、サルナシ種子、ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸多数、腐葉砕片、小哺乳類毛、土砂

テン糞⑫
キブシ種子・果実、腐葉砕片、不明動物質・骨片、釣り針
何と釣り針が出てきた。この不明動物質や骨片はヤマベのものか!
テンが干上がった沢にいたヤマベを食べのだ。

表1.テン糞①~⑫の内容物


2019年4月6日土曜日

花見!  Tha Hanami!

我家から西に歩いて10分ちょっとくらいのところに引地川がある。
その土手沿いにサクラの木が植えられているので、この数年、花見はここになった。
昨日あれほど朝から夕方まで強風が吹きまくっていたので、サクラもかなり散ったであろうと思っていたが、近くの公園のサクラも満開であり、引地川沿いのサクラも散ってはいなかった。
晴天で穏やかな日なので人も大勢出ており、敷物を広げて食べたりしている家族連れもいる。
何だか凄く得したような気持ちで連れ合いと戻ってきた。
 さぁー、出かける準備をしなくては、午後2時から反省会という名の呑み会だ。一人が医者から飲むことを注意されているので、今日はお茶かな?





2019年4月5日金曜日

ヤマアカガエルの上顎の歯と不思議な歯 A pair of mysterious tooth and the upper jaw tooth of Montane brown frog.

2019年2月7日に山に入った帰路、山神隧道から二の足林道を歩いて広沢寺温泉の市営駐車場に向かっていた。
モリアカガエルのメスが轢かれて腹から卵塊を出していたのを拾ってきた。そのカエルを剝皮して徐肉し水に浸けて机の上に置いていた。
すでに、骨だけとなっているので、洗って骨を乾燥させた。
図1. ヤマアカガエルの上顎の歯
骨がバラバラになっている。先日、アップした伊勢沢歩きで拾ったテン糞⑩から出てきた歯をカナヘビかトカゲとしたが、間違っていたようだ。一緒に含まれていた骨にはヤマアカガエルの骨に非常に良く似たものがあるのだ。でも、その骨はヤマアカガエルのものよりもかなり小さい。
それは、兎も角、下の上顎の歯を見てもらいたい。トカゲやカナヘビ、ヤモリにもあったデッキブラシ状の歯が二つもあるのだ。
これはどこにあるのだろう?
左右の喉の辺り扁桃腺のようにあるのだろうか?
やはり、せめて生きの良い新鮮なカエルの死体を拾った時に解剖してみないことには、ダメだ!それにしてもカエルの歯はキャシャだ!
図2.ヤマアカガエルRana ornativentrisの左右の上顎の歯と不思議な歯

今日は花見に行こうと思っていたが、強風が止まないのでとうとう行きそびれてしまった。明日は、昼過ぎから船旅の反省会と称する呑み会だ。3日の横浜の呑み会の時のように呑み過ぎないようにしたい。

2019年4月4日木曜日

カヤネズミやヒメネズミを食べていた Marten had eaten harvest mouse and Japanese field mouse

4月1日にMaruさんと伊勢沢林道を歩いて拾ってきたテン糞④と⑪にはツバキの雄蕊の葯や花糸がたくさん入っていた。今日は、カヤネズミやヒメネズミの骨と考えられるものが含まれていたテン糞⑤とテン糞⑩についてアップする。
図1. 探索したルートのテン糞④、⑤、⑩、⑪の位置
テン糞⑤
キブシ種子、カヤネズミの毛多数・上腕骨・下顎骨・尺骨・橈骨・尾椎・骨片
このテン糞⑤から出てきたネズミ科の尺骨とテン糞⑩からの尺骨と手持ちのアカネズミの尺骨・橈骨を比較して(図6)、この骨片はカヤネズミと推定した。
図2.テン糞⑤から出てきた骨片
A:上腕骨遠位部、B:胸椎、C:左右の下顎骨、D:橈骨と尺骨

テン糞⑩
キブシ種子・果実果皮、サルナシ種子、雄蕊の葯、ヒメネズミ毛・骨片・尺骨・頚椎・第一臼歯、トカゲorカナヘビ歯・骨片
 図3.テン糞⑩から出てきた骨片
A:左、脛骨 右、尺骨 B:下顎切歯 C:トカゲorカナヘビの歯 D:第一臼歯
図4.第一臼歯 
左上顎の第一臼歯であることが判る。さらに、手持ちのアカネズミの標本と比べると少し小さい。赤線Aで囲まれた尺骨はアカネズミよりもかなり小さい。
図5.トカゲorカナヘビの下顎骨(歯が抜けている)

阿部永監修「日本の哺乳類」東海大出版会によると
アカネズミの頭胴長は80~140mm
ヒメネズミの頭胴長は65~100mm
カヤネズミの頭胴長は50~80mm
おそらく、橈骨や尺骨も上記の3者の頭胴長と同じくらいの割合の大きさであろう。
図6のUlna尺骨(右:アカネズミ、中:糞⑩からのもの、左:糞⑤からのもの)を見ていただきたい。糞から出てきたものは遠心部が欠けているが、大きさから判断すると、中がヒメネズミ、左がカヤネズミと推定してもおかしくないだろう。
同様にRadius橈骨は(右:アカネズミ、左:糞⑤からのもの)を見ると、糞⑤からのものは遠心部が欠けているが、アカネズミのものと比べると、明らかに随分小さい。カヤネズミの橈骨と推定できる。
図6.アカネズミの橈骨Radiusと尺骨Ulnaとの比較
橈骨Radiusの右がアカネズミ、左がテン糞⑤からでてきたもの。
尺骨Ulnaの右がアカネズミ、中がテン糞⑩からのもの、左がテン糞⑤からのもの。

以上のように、カヤネズミとヒメネズミが食べられていた。

2019年4月3日水曜日

テンたちのヤブツバキの花芯食い Eating Camelia's flower ovule by marten

4月1日にMaruさんと歩いた伊勢沢林道で拾ったテン糞の中で、いくつかの糞からヤブツバキの雄蕊の葯や花糸などが多数出てきた。
森は、マメザクラが咲き、ヤブツバキの木もたくさん花をつけていた。
テンたちはそのヤブツバキの花芯食いを始めたようだ。
テン糞④
キブシ種子・果肉果皮、ヤブツバキ雄蕊の葯多数・花糸、ノウサギ毛多数・骨片、カマドウマ脚
図1.ヤブツバキの雄蕊の葯
図2.ヤブツバキの雄蕊

テン糞⑪
ヤブツバキの雄蕊の葯・花糸多数、キブシ種子、サルナシ種子、腐葉砕片、小哺乳類毛
図3.ヤブツバキの雄蕊
これまで、ヤブツバキの花芯食いは7例見つかっているが、1例だけがハクビシンの糞と他はテンである。タヌキやアナグマは木に登れないのでヤブツバキの花は食べることができない。
一昨年冬に専門学校で見つかったハクビシン糞にもツバキの雄蕊の葯が入っていたことがあった。ツバキの花食いはハクビシンとテンの特権かもしれない。

これから、横浜でアフリカ時代の知人たちとの呑み会だ!

2019年4月2日火曜日

伊勢沢林道の自然探索 Nature observation and research in the Isezawa forestroad.

昨日の天気予報は午後3時くらいから雨だったが、伊勢沢では午前10時過ぎからミゾレとなって落ちてきた。午前9時過ぎまでは気持ち良いほどの晴れであったが、西の空に既に怪しげな黒雲があった。
帰路、車に乗って間もなく土砂降りとなったが、帰宅する2時頃にはすでに雨は上がっていた。
春の花を見つけ、動物糞を拾い、食痕を見つけ、小鳥たちの鳴き声に耳を澄まし、双眼鏡で鳥を追った。Maruさんに鳥の名前をたくさん教えてもらったが、鳴き声と名前が一致しない。鳴き声で判るのはまだミソサザイだけだ。コヤツはしょっちゅう甲高い声で囀っているので、判りやすい。教わって覚えたのはシジュウカラとコガラの声の違いだ。でも、今は思い出せない。難しい!

鳥やチョウの姿を見ると絵合わせで同定できるが、植物の同定は見たり調べたりする箇所がいくつもあり難しい。
8:02 ウグイスカグラの花がたくさん咲いていた
8:04 エイザンスミレ
8:07 ケマルバスミレで良いかな?
8:11 テングチョウがひらひら飛び回っていた
8:34 これはクマシデの花と云えるのかな?
8:38 カヤの雄花?
8:42 ムラサキシジミもちょろちょろ飛び回っている
8:47 キランソウだ!

9:08 ガードレール側のミツバツツジが2輪咲いていた。
帰路、清川村の家々のミツバツツジが満開だった。
9:23 ヤマトシジミだ!飛び回っている時はムラサキシジミと思っていたが、Maruさんがヤマトシジミだ!っと教えてくれる。
9:24 ガだ!2種類のガが飛び回っていた。このガは調べていない。
9:32 ん?これは????判らない!どなたか教えて下さい。
ヒメウツギとやまぼうしさんからコメントあり!
伊勢沢林道終点で小休憩する。太陽が雲に覆われそうだが、まだ大丈夫。林道終点から沢沿いの坂道を登るまえにヨゴレネコノメがいくつか咲いている。
 9:49 ヨゴレネコノメだよね!
10:12 このスミレの葉をしっかり撮ってこなかった!
伊勢沢は大半が干上がっており、ところどころしか水が流れていない。
10:13 アナグマが枯葉を鼻と前足で掻きまわしたようだ。
回りの緑の葉はシカが食べないヤマトリカブト。
10:14 トリカブトの間に顔を出していたコスミレ?
これはヒナスミレとやまぼうしさんからコメントあり!
やまぼうしさんから貰ったスミレの冊子が見当たらない。あれがあると調べやすいのに!
10:16 美味しそうなユリワサビ
10:28 探していたキクザキイチゲ!でも葉だけ、花が見当たらない。
花を求めて沢沿いを遡上する。あった!
10:28 最初に見つけたキクザキイチゲの花 
Maru氏にこの花を見せたかったので、取り敢えず一息つく。
ミゾレ状の雨が落ちてきたので、戻ることにする。
林道に出てから雨がポツポツと小止み状態になり、音見沢橋付近では止んだので、11時ちょっと前だが、お昼にする。

伊勢沢林道はこの3週間の間に整備された。林道上の倒木や土砂は取り除かれ、張り出していた枝は切り払われた。
その枝の樹皮をシカが食べたようだ。
11:09 食痕だ!
シカの下顎切歯の歯型が付いている。
12:16 左:テン♀の糞と右:テン♂の3回分の糞
12:20 ヤマルリソウ ここのヤマルリソウは気の毒だ!いつも、ホコリまみれである。
12:47 ミヤマカタバミだ!
12:47 スゲの仲間を食べたシカの食痕だ!

12:54 淡いピンクのミヤマカタバミもある。
テン糞を12個拾ってきた。今の時季は林床の落ちている果実も乏しい時期なので春の動き出した動物たちを食べている筈なので、内容物を調べるのは楽しみだ。

2019年4月1日月曜日

キクザキイチゲを見に行ってきた Have gone to see Anemone pseudoaltica.

今日は、Maruさんと伊勢沢のキクザキイチゲを見に行ってきた。
9時頃までは天気も良く、小鳥たちは囀り、テングチョウやムラサキシジミが飛びかっていた。
しかし、伊勢沢に入ると空は雲に覆われてしまった。
キクザキイチゲAnemone pseudoaltaicaは以前あったところには無く、少し奥へ探し歩いた。
晴れていたので花弁は開いているかと思っていたが、
曇り空になったため、キクザキイチゲは花弁を閉じてしまっていた。
それでも今日は多くの花に出会ったので良しとしたい。
 ほんのりと青みがかった花弁