「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年11月26日日曜日

黒岩・物見峠、上煤ケ谷へ To Kamisusugaya through Monomi-path and Kuroiwa

いつものように4時に目が覚めた。しかし、同室の卒業生たちはぐっすり寝込んでいる。起床時間は5時なので眠ることにする。昨夜は寝ている時に卒業生たちが部屋に入ってきた音で目覚めた。というよりも太股が寒く感じて、うとうと状態でした眠れなかったのだ。
5時になったので我慢できなく起きた。学生たちは既に起きていて、火を焚きお湯を沸かしている。昨夜、1年生が4人が仕掛けたシャーマントラップは一人のトラップにネズミ?が入っていたが逃げられたようだ。他3人はダメだったようだ。
朝食は、昨夜の水炊きの残りにご飯を入れた雑炊だ。餅も入っていて旨かった。朝食後、各部屋を掃除し、炊事場や薪を燃やした場所の掃除をして、各自の荷物をパッキングし終える。昨日の高畑山への登りで膝を痛めた女子の荷物を皆で分けて持って8時に出発だ!
7:49 出発前の集合写真
赤いペンキが塗られた唐沢公園橋を渡り、山道を進む。5、6ヵ所に木の橋が架かっているが、滑りやすいので、ぼくは一度橋を渡らずに下に降りてから登山道にでる。道も枯葉で分かりづらくなっている個所や崩壊している個所などがある。2年生のF.E君が脚を滑らせて5メートル下の河原まで滑り落ちる。幸いザックを背に足が下で落ちていったので擦り傷の怪我もなくすんで一安心した。その事で、皆の歩き方がさらに慎重になる。
8:33 カモシカ糞だ。タメ糞状態だ。この付近を根城にしている個体が一頭いるようだ。
8:33 タヌキのタメ糞だ!
8:59 腐った木の橋を渡る
9:12 黒岩に着き、休憩とする。ここで、裸足になって渡渉しなければならない。
黒岩で休む
黒岩で遊ぶ
当初は、黒岩から物見峠までできるだけ旧登山道を歩いて、登山道が不明になったら、唐沢林道に上がって林道を歩く予定だった。しかし、今回は、1年生にとってはいきなり泊まりの二日連続の山歩きなので、黒岩から一ノ沢峠に向かう登山道を使って唐沢林道に出ることにした。
この黒岩から唐沢川を裸足で渡渉する予定だったので、ぼくは浅くて川幅が狭い場所を探したら、2年生のY.S君や1年生の中国からの力自慢の留学生のChen君が鉄とアルミの合金で作られたような橋になるような幅30センチ・長さ3メートルくらいの薄い金属板を土台になるような手頃な石を支柱して掛けてくれる。ぼくはWストックを支えにして渡る。体重100キロのChen君もぼくのストックを支えにして渡る。だれも、足を濡らさずにすんだ。
9:42 旧道が崩壊していて通行止めの看板が出ている。
旧道崩壊の看板のところに来た。5年前の実習の時にはぼくを含む半分が旧道を行った。9年前は全員が旧道を行った。その頃既に道は崩壊し、昔の踏み痕や道標があるとほっとしたものだ。上の写真の看板の所で、ぼくらは右の唐沢の河原に再び下りて一ノ沢峠へでる登山道を行くことにする。
ここでは、皆、裸足になって渡渉だ!強烈に冷たい水だった。学生たちは足の裏が痛い痛いと叫ぶが楽しそうだ。
渡るとすぐ道標があり、進が、道かどうか不安になるところが数か所あり、学生たちを待たして引き返して道を確かめながら行く。
10:46 唐沢林道に出る。登山道のルートを見つけるのに四苦八苦し、大変なルートであった。これなら、黒岩で渡渉した時点ですぐ前に北西に下りてきているすぐ前の尾根を登ったら15分も掛からずに林道に着いたことだろう。
10:46 唐沢林道にでる。
皆、やれやれと言う感じだ。黒岩からここまでは道は不明だが、誰も滑落することなく無事に辿り着いた。ぼくは汗だくだ。
2年生女子R.Yさんが「先生これ!」っと言ってシカの右脛骨を手渡してくれる。どうも最近死んだ個体のもののようで骨髄内の脂質がたっぷり入っているようだ。帰宅後、この右脛骨と手持ちのシカとカモシカののを比べるとどうもシカではなくカモシカのようだ。この脛骨体にはネズミに齧られた痕が付いていたり、外側顆が齧られてと削り取られている。
11:54 これも紅葉と言えるかな?秋の色になっている鍋嵐方面
11:55 歩く
12:23 歩く
13:17 林道が山側斜面で咲いていた
13:21 歩く
13:21 歩く
13:22 物見隧道だ!長かった。
13:48 テン糞4 今日初めてのテン糞だ!
テン糞はこれ以降、5個林道上で見つけ、拾う。
14時5分ジャストにバス通りに出る。バスが来るかもしれないと思い、唐沢林道を出たところで待つ。しかい、来ない。バス停まで歩くと本厚木行のバスは14時2分であった。1時間待つことになる。
15時2分発の本厚木駅のバスはすでに団体客が乗っており、座ることができなかった。
今回、歩いたルート
23日は三叉路から唐沢キャンプ場まで歩き、キャンプ場から尾根を登って送電線の鉄塔まで行き、Mさんと学生たちは高畑山に行き、ぼくと卒業生二人と2年生のC.Iさんは登山道を青宇治橋まで下る。高畑山に登ったMさんたちも登山道を利用して同じルートでキャンプ場まで戻る。

2017年11月25日土曜日

虫こぶ Gall

昨日、唐沢キャンプ場から黒岩に向かって歩いていると、ぼくのすぐ後ろにいた1年女子のM.Tさんが、「先生、これ分かりますか?」と差し出して見せてくれた。虫こぶ(虫瘤)だ。分からないので、調べてみるからとこの虫こぶのついた葉をもらった。
虫こぶは葉の裏に付いている。この葉は何の葉なのか同定できない。葉裏の脈に沿って軟毛が密生している。イヌブナの葉にも似ている。
でも、イヌブナの葉なら先日アップしたイヌブナハボタンフシがつくのだから、これはイヌブナの葉ではない。
M.Tさんが見つけた虫こぶ
イヌブナハボタンフシ
M.Tさんが見つけた落ち葉の木の名は?虫こぶの名前は何なのだろう?昨夜、帰宅してから、ネットサーフィンしているが未だに見当たらず。どなたか教えて下さい。

やまぼうしさんのアドバイスにより、「虫えい同好会掲示板」に聞いてみました。早速、返事がありました。タマバエ科のハエが作るイヌブナハベリタマフシという虫えいのようです。

唐沢キャンプ場宿泊  Staying at the Karasawa-campsite

23日は朝から雨。23日、24日と専門学校の丹沢宿泊実習であった。
本厚木駅前7時40分発宮ケ瀬行きのバスに乗って三叉路で降りた時も冷たい雨が降り注いでいた。今回は、今年度初めての1、2年生合同の丹沢実習で、しかも一泊の宿泊だ。さらに卒業生も3人参加してくれた。
三叉路で下りて雨の中を唐沢キャンプ場へ向かう
1年生にとっては初めての丹沢、しかも雨降りの中!でも、みな楽しそうだ。大きなザックの中には、寝袋やシュラフマット、洗面具などの個人装備の他に米、野菜、肉などの食料、コッヘル、飯盒、MSRの白ガソリンストーブなどをパッキングした荷物を背負って歩く。
先頭の6名
吹風トンネル内に入ったところで糞を見つける。イヌ?タヌキ?テン?アナグマ?さまざまな意見が出る。ぼくは、水洗いして調べるためにゲットする。
吹風トンネル内で、イヌ糞?しかし、種子らしき物が見えるのでゲット
雨の為、ぼくは傘を差しながら歩いているが、膝から下は濡れてしまう。学生たちにもズボンはずぶ濡れ状態。ゴアテの雨具のズボンを本厚木駅前から履かせておくのだった。
唐沢川の周りが綺麗
唐沢キャンプ場に10時40分頃ついて、雨が上がってきた。天気予報通りのようなので、お昼と水と筆記用具をサブザックに入れ、あとの荷物はキャンプ場に預けて、キャンプ場に南東に下りてくる尾根を登ることにする。O先輩とN担任は荷物番でキャンプ場に残る。
陽が射してくる。尾根に落ちている枯れ葉は濡れているが元気な学生たちはどんどん登る。ぼくは「高いところ、高いところを目指して歩け!」と叫ぶ。男子学生二人が直登していく、ぼくはゆっくりジグザクに登っていく。
12:07 最初の鉄塔下に辿り着く。お昼だ!日向は暖かいが日陰は寒い。
お昼を終えて、再びさらに上の鉄塔を目指す。
登山道近くの鉄塔下に出る。素晴らしい青空だ!濡れたズボンも全く気にならない。集合写真を撮り、ここから、神奈川県パークレンジャーのMアシスタントと学生たちは高畑山へ、ぼくと卒業生二人とIさんはここに残る。
青宇治橋までの登山道は利用する人が少ないため、荒れていた。キャンプ場に戻ると2年生のMさんが遅れて到着していた。
13:15 登山道近くの鉄塔のあるピークで
この日の夕食は、水炊きであり、飯盒のご飯も上手く炊けている。ぼくは9時過ぎには部屋に戻って寝るが、学生たちや卒業生の大半は12時近くまで焚火を囲って、ココアやコーヒーを飲みながらお喋りを楽しんだようだ。夜中、寒さで何度も目が覚める。

2017年11月22日水曜日

サツマイモ掘り!  Digging sweet potatoes!

今日は9時から、いつも新鮮な根菜類をもらう知人Kさんの畑のサツマイモ掘りをやった。Kさんは2ヵ所に畑を借りて根菜類を作っている。今日は、我が家から車で15分くらいの菖蒲沢という地区に借りている畑だ。
6畝あるサツマイモ畑
トランペットズッキニーの畑
 Kさんは大病をして、尿は脇腹の管から出さなかればならない。まるで、畑仕事をすることで病気を追いやっている感じでさえある
Kさん夫妻
 もう、どの畝のサツマイモもネズミに齧られており、ネズミの通路となっているトンネルが各所にあった。今年はネズミの姿を見ることはなかった。
アカネズミに齧られたサツマイモ

腹がでているぼくが持つ収穫したシルク・スウィート

収穫したサツマイモ(これはその一部)
9時半頃始めて、12時半にお昼を食べ、3時半に6畝のサツマイモを掘り起こした。ぼくは、一抱えもある長ネギと生姜をもらい、3種類のサツマイモをもらって畑を後にしてきた。これからが、さらに大変になる。彼ら二人でサツマイモの入った籠を車に入れ、さらに、サツマイモの葉や茎の後片付けをしなければならない。ぼくは、明日から丹沢宿泊実習なので4時前に帰宅して、風呂に入り、今はウィスキーを飲みながらこれをタイプしている。しかし、K夫妻は暗い中を車のヘッドランプの灯りで動いているだろう。

2017年11月19日日曜日

ヤマブドウの種子か?  Seeds of crimson glory vine?

魚止め橋から林道のヘアピンカーブのところから榛ノ木丸に登り、そこから登山道へ出て姫次に行き、帰路は榛ノ木丸から南東に走る尾根を下って伝道に出て戻ってきた。
今回、見つけ拾ってきた食肉目の糞は登りの3ヵ所でタヌキ糞、伝道に出てから林道を歩いてテン糞を見つけた。水洗いによるそれぞれの内容物は下の表1にまとめた。
8:55 タヌキ糞①
サルナシ種子・果皮、イチョウ種子・果皮

9:54 タヌキタ糞②
サルナシ種子、スゲ(単子葉)3-6センチ4本、腐葉不明植物繊維、バッタ(直翅目)脚・産卵管、ゴム状不明動物質

10:44 タヌキ糞③
サルナシ種子・果皮、ヤマブドウ種子・果皮、ゲジゲジ

14:52 テン糞
サルナシ種子・果皮

表1 タヌキ糞①・②・③とテン糞の内容物
全ての糞にサルナシの種子と果皮が沢山入っていた。この付近のタヌキもテンもサルナシが主要な食物と考えられる。さらに、タヌキ糞①のイチョウの種子のギンナン、タヌキ糞②の不明腐葉の砕片、タヌキ糞③のヤマブドウの種子もそれぞれサルナシの種子や果皮と同じくらい沢山入っていた。
ヤマブドウの種子かエビヅルかサンカクヅルの種子か同定が難しく(下の写真)、手持ちのエビヅルやサンカクヅルの標本(ヤマブドウが無い)と比べて、大きいのでヤマブドウとした。子供の頃、さんざんヤマブドウを食べたが、種子ではダメだ!丹沢山塊で懐かしいヤマブドウの蔓と葉を見つけたのは塩水橋から本間ノ頭へ登る尾根の緑の看板とぼくが勝手に名付けている動植物の保護を訴える大きな鉄製のものがある付近だ。その時、ブドウの葉柄を噛んで酸っぱい味を子供の頃のように楽しんだ。神奈川県植物誌によるとヤマブドウがある場所は県内では数か所だけだ。ヤマブドウはたくさん果実をつけるので、タヌキ糞③にもたくさん種子が入っていたので、ヤマブドウVitis coignetiaeだと思っている。まー、ブドウ属Vitisは間違いない。
タヌキ糞③ブドウ属Vitisの種子

2017年11月18日土曜日

姫次で雪が降った! It snowed at the Himetsugu!

一昨日は、寒かった。風は無く、ほとんど無風状態とも言っても言い過ぎではないくらいだった。混群を作って樹幹から樹幹へ飛び回るカラ類も何だか寒そう。
10:13 榛ノ木丸でM氏と、ここは記念写真を撮っただけで素通り
林床にたくさんアズキナシの赤い実が落ちていた。根本付近から倒れているアズキナシの木があった。
10:56 アズキナシ
もう、延々とイノシシが掘り起こして地面を3,40センチ掘り起こしている。きっと地中のコガネムシの仲間の幼虫を探して食べたのかな?っと二人で考えた。
11:14 あたり一面イノシシが掘り起こしている
11時17分、ようやく焼山・姫次を結ぶ登山道に出た。休まずに姫次まで歩く。
11:16 おー、登山道だ!
登山道には落葉松(カラマツ)の葉が敷き詰められていて、ふわふわして気持ちが良い。道路際には、霜柱が融けずに残っている。5、6センチの長さはありそうだ。暖かい日には融けて登山靴を泥だらけにする元凶だ!
11:26 霜柱が融けずに残っている。姫次で
11時半に目的地の姫次に着く。すぐ、お昼にする。ぼくはコンビニのオニギリを二つ食べる。サーモの熱いウーロン茶が旨い。檜洞丸の方から盛り上がってきた黒雲が空を覆い、お日様が隠されて寒い。座っているだけで冷えてくるので歩きながらオニギリをほお張る。
11:55 姫次からみた蛭ヶ岳山荘
 冷たい空気の中で、アセビの花枝が伸びていた。
姫次でM氏とともに
お昼を11時半に食べ始め、10分くらいですぐ食べ終え、辺りの景色を写真に撮っていたが、余りにも冷えるので12時ちょっと前に姫次を出る。出て、間もなく女性二人のパーティが黍殻山の方からやってくる。こんにちは!っと声を掛け合う。1433mの地点を過ぎ、榛ノ木丸への尾根に入るところまで登山道を歩く。
身体が冷えてしまい、なかなか温まらない。姫次ぐを発って10分もしないで榛ノ木丸へ行く場所に到着。軍手では手が冷たい。耳には耳掛けが欲しい。もちろん、ザックの中には薄手のダウンを容れているが、それを着るまでもない。兎に角、温まりたいので、歩く。フカフカしたなだらかな下りで歩きやすい。膝も痛くない。
登山道から榛ノ木丸への道
自動カメラのある場所を通過してから、尾根を立ち木につかまって登り、榛ノ木丸に過ぎる。もう、この頃は身体が温まり、登りになると腿が上がらなくなる。榛ノ木丸を少し過ぎたところの二手に分かれるところで林床の落ち葉の上にドカット腰を下ろして休む。雪片が舞う。雪が雨になるとイヤなので、気持ちが少し焦る。
12:40 ぼくらの通過も撮られているのかな?
滝が見える場所では、アカマツの松ぼっくりの種子を食べたリスの食痕のエビフライが2、3メートルもの範囲に散らばっている。写真に撮ったエビフライを拾ってきた。
13:13 まるでリスの食堂だ!
14時半には伝道の登山口に降り立ち、少し休んでゆっくり車まで戻った。
今回は先週あった2ヵ所でギンナンの入ったタヌキのタメ糞を見つけ、さらにもう1ヵ所でタヌキのタメ糞、伝道に下りてからまたも1ヵ所でテン糞を見つけた。アトリ、アオゲラ、ゴジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、シジュウカラなどを教えてもらった。

2017年11月16日木曜日

初めて知った滝   Water falls that I saw for the first time.

今日、鳥の専門家のM氏と魚止橋から榛ノ木丸と通って姫次まで行ってきた。帰路、榛ノ木丸から下っている時に円山木沢と思われるところに滝が落ちていた。今まで気が付かなかった滝だ。
13:18 滝が見える
 さらに、下っていくと先ほど見えた滝は上段にある滝で、さらに下方にもう一つ滝がある。上段の滝も下段の滝も落差10メートルはありそうだ。
13:54 先ほど見た滝は上にあり、下にももう一段滝がある

2017年11月15日水曜日

映画「ゴッホ 最期の手紙」  Cinema "Loving Vincent"

一昨日、連れ合いと映画「ゴッホ 最期の手紙」を見てきた。ぼくも連れ合いもゴッホが好きなので、美術館でゴッホ展があると大抵見にいっている。ぼくは高3の時にゴッホと弟のテオとの書簡集を読んでますますゴッホが好きになったのだ。
そのため、連れ合いからゴッホの映画が上大岡でやっているから見に行かないかと誘われて、すぐOKしたのだ。
が、ぼくらが考えていた映画とは全く違った。映画はすべてゴッホの絵のあの力強いタッチの油絵アニメであり、知っている絵の場面が動き出すので、映画そのものがゴッホの絵を見ている感じである。
ゴッホ好きのぼくや連れ合いにとっては、もう一度見にこようとなった。まるでゴッホが描いてアニメ映画にしたようなものであった。


2017年11月12日日曜日

カラスウリの種子分散は間違い The stragegy of seed dispersal of Karasu pepo seem to be error.

昨日、境川沿いを歩いた。散歩した距離は7キロちょっとであった。この位歩くと少し汗ばむ。境川の左岸にあたる横浜市側では朱色になった烏瓜(カラスウリ)を見つけた。
カラスが啄ばむからカラスウリと名付けられたのかな?っとも思うが、この果実はいつも赤く色付きしだいに枯れていき、鳥たちに喜んで食べられているとも思えない。
このカラスウリの実を食べてみたことがあるだろうか?割ってみるとジューシーで甘そうだが、とんでもなく不味い。舌に触っただけですぐ吐き出してしまう。
丹沢で拾う動物糞に含まれる種子にもこのカラスウリの種子が混じっていたことがない。
朱色になったカラスウリTrichosanthes cucumeroides
しかし、千葉は高宕山付近にするサル調査や岡山県高梁市の臥牛山のサル調査で、サル糞の中にこのカラスウリの種子が入っていたことがあった。両方とも調査は、真夏である。夏のカラスウリは緑色をしているが、すでに果実が独特の形になっているために、糞の中にこの種子が混じっていればすぐ判る。

カラスウリの種子は①クロワッサン状、②カマキリの頭状、③着物の帯留め状、④打ち出の小槌状と言われ、独特の形をしている。

サルたちは、夏場にこのカラスウリの果実を食べるが、熟した秋の実は食べないのだ。カラスウリは市街地の公園のような思わぬ場所でも生っていることがあるので、やはり名前のようにカラスやヒヨドリが啄ばんで糞として種子を分散させていることが解かる。
しかし、カラスウリの種子分散の戦略は、どこかで間違ったのだろう。せめて果汁を甘くしていればこんなに大きな果実だし、テンなどにも食べられもっともっと繁栄していたであろう。それとも、かっては、今のカラスウリの熟した味が好きな鳥か哺乳類がいたのだろうか?

2017年11月10日金曜日

テンはサルナシ、タヌキはギンナン  Marten eats arguta, and racoon dog ginkgo nut.

一昨日の魚止め橋から榛ノ木丸の往復では、カモシカの糞を2ヵ所で見つけたものの、食肉目の糞は山中ではタヌキ糞①と②で、伝道からの帰路の林道でテン糞を見つけただけであった。
テン糞
サルナシ種子・果肉・果皮
このテン糞を拾った時は、サルナシと他に何を食べているかな?と楽しみであったが、洗うとサルナシの種子と果肉付き果皮以外には何も出てこなかった。
タヌキ糞②
ギンナンと果肉・果皮、サルナシ種子、不明植物破片、直翅目脚・産卵管・翅
タヌキ糞②からはギンナン10個と果肉のついた黄褐色の果皮が多数でてきた。さらに、サルナシの種子や大量の不明植物破片と脚の模様からするとカマドウマではないかと思われる直翅目の脚や産卵管、翅が出てきた。
ギンナンは陽に干して、封筒に容れてレンジで20秒くらいチンして種皮を剥いて、茶碗蒸しを作った。もちろん、タヌキの糞から出てきたギンナンだとは家族に話していない。