「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年11月9日木曜日

イヌブナハボタンフシの虫瘤がいっぱい! A lot of the galls of Japanese Blue Beech's leaf!

ー昨日の榛ノ木丸の続きー
魚止め橋からヘアピンカーブのところで急峻な登り、初めはスギの植林地帯であるが、植林地を過ぎるとさらに険しい登りになり、ストックはしまって両手を使って立ち木を支えにして身体をグィーッと引き寄せて登る。右肩が肩鎖関節脱臼しているので、肩の動かし方を整えながら右手を使う。こうやって登ると身体全体の細胞、組織が生き生きするような感じがする。霧雨が間断なく降り注ぐが汗が出て気持ちが良い。
9:02 登ってきた方を振り返る、落ち葉で埋め尽くされている。
足元を見ると、塩水林道にたくさん落ちていたイヌブナハボタンフシの虫瘤がイヌブナFacus japonicaの葉に付着して落ちている。塩水林道では、この虫瘤が葉と離れて落ちていた。しかし、ここでは葉についている。何と、気が付くともうこの虫瘤がついたイヌブナの葉だらけ!
ぼくは、滑らないように登山靴をしっかり上に乗せて歩く。登る。
9:16 あのイヌブナハボタンフシの虫瘤だ!
10:35 出発して2時間余りでようやく1292のピークを過ぎる。風が強い。晴れて風がなければ気持ちの良い場所なのだが、、、。周りの景色を撮る。ここから榛の木丸まで10分位だ。
ピーク1292付近の平なところ。
10:44 朝鮮語由来の山名の榛ノ木 
榛ノ木丸で自撮りをしてすぐ下る。凄い風の強さだ。時折、雨ではなくアラレかヒョウのような物が飛んでくる。蛭ヶ岳は雲で覆われそこから吹いてくる風が冷たく強烈だ。軍手を取り出す。
11:10 ようやくシカ柵の扉のところまで下りてきた。風は頭上を吹きすさぶ。途中で、東丹沢トレイルランと書かれた白い紙が透明なプラスチックに挟まれて木の幹に縛り付けられていた。下の扉の右の木の幹に赤ペンキの目印もその時のものだろう。
しかし、トレイルランをする人たちはぼくが登り下りているルートを走るのだ。先日、円山木ノ頭でお昼をとっている時もランニング姿で走り過ぎる人がいた。
11:10 シカ柵の開け放された扉
11:15 風が当たらなくなったのでほっとしてミヤマシキミの赤い実を撮る
風が全く当たらない場所で、蛭ヶ岳とは反対方向の山並みを撮る。落葉広葉樹が赤茶けた秋の色になっている。
11:28 魚止め橋の方を撮る
12:22 伝道に降り立つ。今回は、膝が痛くならないように2、3度膝を伸ばすようにしたせいか、膝が痛くならないで降りてくることができた。早戸川の沢音が激しい。
12:33 もう、寒そうな沢
12:36 テン糞だ!林道に転がっている1メートルくらい大きな岩の上にあった。
車の置いた場所には12:49に着いた。ぼくが来た時にあった横浜ナンバーの白い車はまだあった。今回は、十分汗をかいたし、ギンナンが入ったタヌキ糞を拾ったので、充実したものとなった。家について車から出る時も膝が痛くはなかった。嬉しい!

2017年11月8日水曜日

タヌキはギンナンを求めて2キロ移動する? Did the racoon dog move 2km for the Ginkgo's nuts?

今日、魚止め橋付近に車を置いて、榛の木丸に行ってきた。GPS上では9.2キロ歩いたことになる。
家を出た時から、時々フロントガラスに雨粒を取り去るためにワイパーを作動させなくてはならないような雨曇りの天気であった。傘を差しながら登れるようなルートではないので、最初からスパッツをつけ、雨具の上着を羽織り、赤いザックカバーでザックを覆い、魚止め橋から林道を歩いてヘアピンカーブのところから取り付いた。ロープが張られているので、今回はそれを頼りに登った。楽チン!
時々、雨粒が大きくなるので、何度か中止しようかなと思った。しかし、今回は両腕を使って立ち木を手繰り寄せながら登って、汗をかくのが目的の一つなので登り続けることにした。
9:37 タヌキのタメ糞①ギンナンNuts of Ginkgo bilobaが5個浮き出ている。
10:26 再びタヌキ糞だこれもギンナンのようだ。
 登りのルートで、タヌキのタメ糞を見つけた。いずれもギンナンが入っている。タメ糞①のギンナン5個はもちろんゲットし、タメ糞②のギンナンが入ってると思われる糞塊を全部拾ってきた。明日は糞を洗ってギンナンを取り出し、茶碗蒸しの実だ。茶碗蒸しを作ることをを考えながら榛の木丸まで登った。
歩いたルート、①、②はタヌキ糞を見つけた地点
ずーと、ギンナンを見つけた時から疑問が膨らんでいた。人が植栽したイチョウの木なら分かるが、この付近に自生のイチョウの木があるのだろうか?イヤ、ギンナンが実るイチョウがあるということだ。じゃー、どこだ!????丹沢に自生しているイチョウの木あるのかな?あるいは、今は閉鎖されてしまった「丹沢観光センター」に植栽されたイチョウの木があるのだろうか?もしあるとなるとタメ糞②をしたタヌキは直線でおよそ2キロ離れた「丹沢観光センター」まで移動していることになる。

2017年11月4日土曜日

動物たちにとってはサルナシの季節だ! It's the arguta season for Carnivora.

1日(水)に高取山・仏果山・土山峠を歩いて、見つけ、拾ってきたテン糞4個、ハクビシン糞、タヌキ糞を庭の水道栓で洗って、内容物を調べた。
8:33 テンJapanese marten糞①
サルナシActinidia arguta種子・果皮
拾う時に既にサルナシの種子が見えているので、他に何か食べているかなぁーと思ったが、サルナシと果肉付き果皮だけであった。

8:50 テン糞②
アケビ種子Akebia quinata、マメガキDiospyros lotus種子、双翅目or膜翅目翅・脚
これは、外見を見ただけでアケビを食べたことが一目瞭然だったが、一応持ち帰った。水洗いしたら、マメガキの種子も4個でてきたし、双翅目か膜翅目の翅と脚も出てきた。

8:54 テン糞③
アケビ種子、マメガキ種子・果肉、サルナシ種子・果皮、双翅目翅・脚
これも、見ただけでアケビを食べた糞と思ったが、洗うとマメガキの種子2個とサルナシの種子や果皮、さらには双翅目と思われる翅と脚が混じっていた。

9:44 ハクビシンMasked palm civet糞
サルナシ果皮・種子、ムカデCentiped2匹
これはかなり量があったので、小指の大きさ位の糞粒を2個取ってきた。拾う前にサルナシの果皮とサルナシの種子が判ったが、洗ったらさらにムカデが2匹でてきた。

10:12 テン糞④
サルナシ種子、アケビ種子
これは、外見だけでは何を食べたものか判らなかった。が、あまりにも柔らかそうなので、糞を採集するときに木の枝を箸代わりにした時、アケビの種子が判った。が、サルナシの種子まではその時気が付かなかった。しかし、どうして、このような色になるのか?

10:32 テン糞⑤
サルナシ種子
テン糞④と同じくらい柔らかな糞で、これも枝を箸代わりにして取った。洗うまで、何が出てくるのか分からなかった。

12:30 タヌキRacoon dog糞
サルナシ種子、不明植物破片、昆虫外骨格・脚、ヒミズUrotrichus talpoides毛・爪・脊椎骨、土砂
これは、コインのすぐ左上の親指くらいの糞を取ってきた。柔らかさから判断して当日の朝排泄されたものだった。サルナシの種子がかなり入っていた。まだ、サルナシが落下しているのは少ないので、テンなどがサルナシを食べている木の下にいて、落ちてくる実を拾い食いしていると思われる。ウラジロノキの実か、カマツカの実を食べたと思われるような不明植物の破片がたくさんあり、さらに、ヒミズを丸々一匹食べたようで毛玉となってたくさん混じっていた。今回は、毛玉でヒミズだと考えながら、不明植物の破片などを取り除いていたら小さな脊椎骨や爪が見つかった。この爪でヒミズだと確信できた。
ヒミズの毛とネズミの毛の違いが分かったかな?その内、アップしたい。

今回拾ってきた糞の内容物を表にした。テン糞②を除く他全ての糞にサルナシの種子が混入しており、次に、アケビ、マメガキとなった。いずれにしても、この地域ではサルナシが一番多い今の時季の食物と言えそうだ。アケビの時季は過ぎたのかもしれない。また、マメガキはこれから増えてきそうだ。

テン糞①~⑤、ハクビシン糞、タヌキ糞の内容物表

今回歩いたルートで見つけた糞の位置(GPS TripRecorder 74proに依る)。
今回のルートで見つけたテン糞①~⑤、ハクビシン糞〇とタヌキ糞△の位置
上のGPSの軌跡ルートで、土山峠から大棚沢駐車場へのルートが湖の方に大きくズレている。これは、どのような原因によるものなのだろうか?2015年5月に同じルートを歩いているが、土山峠からの軌跡ルートは実際に歩いた道路上である。

2017年11月2日木曜日

高取山・仏果山の1日  The one day of the climbing Mt.Takatori and Mt.Bukka.

今日も快晴だが、昨日も久しぶりに終日晴れ渡っていてしかも温かかった。このところ、丹沢に行きたい行きたいとは思うのだが、どこに行こうか迷っている。一番行きたいのは土山峠からの宮ケ瀬尾根や鍋嵐方面の歩きなのだが、車を置く場所が無い。もっとも近くの場所でも大棚沢の駐車場だ。昨日も、初めは鍋嵐方面に行こうと思っていたが、車から出て歩き出して舗装道路に出て音を立てて走る車を見たら、もう土山峠まで歩く気持ちが萎えてしまった。バス停の時刻表を見ても1時間近くしないとバスは来ない。
仏果山も今年は登っていないかな?っと思ったので仏果山に上ることにした。これで、サルに出逢ったのだから、土山峠までの歩きに日和ったのが幸いしたのだ。
7:24 仏果山登山口の3メートルほどのコンクリートの階段を登ったところにある道標
登り初めてからは、もう、12時前に車に戻れるかな?っと思いながら歩き、汗がじわっと額や首筋に出てきたので、もう、気持ち良く登ることができた。
8:16 コウヤボウキが咲いていた
花が終わったコウヤボウキがあって、コウヤボウキの花の季節は終わったのか、でも上に行けば咲いているかもしれないとい思っていたので、この花を見つけた時は嬉しかった。
8:33 テン糞だ!
8:35 朝日を受けているコウヤボウキの花
テン糞を拾ってからは、首に巻いていたハンカチを取り、登りの杉林の中で陽射しの中に咲いているコウヤボウキの花を見つけて嬉しくなってしまった。
8:46 宮ケ瀬越だ!
8:49 花が終わったカシワバハグマ
8:50 テン糞だ!もちろん喜んでゲットする。アケビの種子だ!
8:53 ン?アナグマが何か爪を立てて探したか?
8:54 おー、またまたテン糞だ!
9:09 高取山展望台から正面の大山を望む 
丹沢山・蛭ヶ岳方面を望む 
甲斐駒ヶ岳がぼんやりと見えた
これから行く仏果山山頂
高取山山頂近くで単独行の男性に会う。クマ避け鈴を派手に鳴らしながら歩いている。高取山山頂のテーブルの上に彼のものと思われる軍手が一揃い置かれていた。仏果山に行く途中や土山峠への道でもそれらしきそ足跡が無かったので、彼は宮ケ瀬越から仏果山登山口に下りたと思える。
9:32 イノシシの掘り起こしの痕だ!足跡が残っている。
9:44 ン?ハクビシン糞だ!サルナシの果皮が見えている。
10:12 テン糞だ!ん?何を食べた?
18:17 仏果山山頂に着く。山頂にあるテーブルの上に寒さで動きが鈍くなったナナフシがいた。このテーブルに座って、オニギリを食べているとサルの木揺すりを伴った示威行動のガッカガッカガッカ!という音声が鳴り響く。久しぶりにサルの木揺すりの音と音声を聞いたので、もう、少しでも早くサルを見たいと思い、オニギリを急いで食べ終え、水もたっぷり飲み。山頂での自撮りをして、音声が聞こえたこれから向かう登山路を進む。
10:18 ナナフシだが、名前は?トビナナフシ?
10:23 体重を5キロは減らさないと、、、歩きが辛い
山頂から土山峠へ向かう尾根道は陽がさんさんと注ぎ、暑いくらいである。岩場の急な道なので慎重に足を下す。又もオスザルの示威と誇示の音声だ。発情季特有の発情オス音声だ。ゆっくり下る。すると、目の前に若い発情メスがいて、ぼくを威嚇する。
威嚇する7,8歳メス。オーヨシヨシという感じだ。
離れオスのヒトリザル、ソリタリーが一度、ぼくの方に向かい、斜面の下の方を見て、再びこちらに向かってくる。下にいるメスたちに対して人間など怖いものか!っと格好をつけているのだ。
10:50 オスザルが左下にサルたちに格好をつけている
11:32 革籠石山だ、これから直滑降のような下りだ
12:02 坂尻方面への道との分れ道
12:30 タヌキのタメ糞だ!一番新しい糞塊を1個ゲット
12:43 土山峠着だ!
ここから歩いて13:16に大棚沢駐車場に着いた。GPS上では12.4キロ歩いたことになる。帰宅後、風呂に入って、ウィスキーを飲んだら眠くなったので1時間くらい寝る。サルの群れに出逢い、発情したオスとメスとに会ったし、テン糞、タヌキ糞なども拾えたのでとても充実した1日になった。8時間の行程であったが、サルを30分くらい見ていたことになる。

2017年11月1日水曜日

雄々しいオスザルの季節  The season of a gallant male Japanese macaque.

今日、仏果山山頂に居る時に、これから行く方からオスザルの”ガッガッガッガッ!”という木揺すりを伴う示威・威嚇の音声が何度か聞こえる。この音声、非常に懐かしく思い、遅い朝食にコンビニで買ってきたオニギリを食べていたが、水で飲み込むようにして食べる。
急傾斜の岩場をゆっくり下りていく。白いリュウノウギクが咲いている。岩場のロープが終わったところで、前を見ると、7,8歳の若いメスだ、生意気にこちらを威嚇する。よしよしという想いだ。威嚇するということは簡単には逃げないからだ。首から下げているチビカメラで撮る撮る撮る。何とどれもピンボケだった。カメラを「スイーツをかわいく撮る」というシーン設定にしていたのだ。
でも、下の一枚がややピンが合っていた。このメス、2回目の発情らしく、尻の性皮が赤く膨らんでいた。
10:45 Young adult female in estrus on the ridge just near Mt.Bukka
 左下の斜面を気にしている。他の個体がいるようだ。
10:47 尾を上げた11、2歳のオトナオスが上がってきた。充実した性皮をしている。尻の穴から睾丸にかけてのこのピンク色、まさに発情で、はち切れんばかりの身体だ!
下に群れがいるようだ。しきりに下を気にしている。このオスは群れに接近している群れ外オスだ。先ほどの若メスはこのオスの木揺すりに居ても立っても居られなくなって群れの仲間たちから離れてきたのだ。
Full adult male.
 11:50 ん?こちらに来る。ここは幅50センチもない尾根道だ。ぼくがじっとコヤツを見ていると彼はゆっくりと「オレはお前より強いからな!」とでも言いたげにぼくのすぐ横を通る。うーん、懐かしい臭いだ!サル臭い!
10:51 通り過ぎたので再びヤツにカメラを向ける。素晴らしい性皮だ、体重12、3キロあるかな? ぼくが下りてきた岩場を登っていく。
His sexual skin is scarlet because of estrus.
あー、発情したオスは素晴らしい。ニホンザルのオスが最も雄々しくなるのは発情季だ。この季節のオスは秋の木の実を鱈腹食べ、身体がはち切れんばかりに大きくなり、毛を膨らませ、歌舞伎役者が舞台をゆっくり歩く時のように威厳をもった格好をつける。
あー、久しぶりにこのようなサルに出会った。野生猿の観察をしたくなった。