「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年6月20日火曜日

テンはモグラやジネズミも食べている。 Japanese marten eats moles and shrews,too.

今回の林道歩きは、Maruさんから鳴いている鳥の名を教わり、帰ってきてからネットでその鳴き声を聞いて確かめた。でも、まだ、まだ鳥音痴には変わりはない。
拾ってきたテン糞の中から明らかにモグラやジネズミを食べたと思われる骨や歯が出てきた。これは、非常に珍しいことだっと思ったので、過去の1200データーを調べた。モグラは丹沢では2件しかなく、ジネズミは4件あっただけだ。ヒミズは22件あるので、トガリネズミ目の動物たちもテンに食べられていると云える。

ー6月16日宮ケ瀬湖岸林道で見つけたテン糞①~⑭の位置ー

ヤマザクラ種子・果皮
テン糞①
ヤマザクラ種子・果皮・果実
テン糞②
ヤマグワ種子・集合果
テン糞③
ヤマグワ種子・集合果
テン糞④
ヤマグワ種子・果皮・房果16個・果柄19本、ヤマザクラ果実3個
テン糞⑤
ムカデ5センチと8センチ1匹・脚
テン糞⑥
小哺乳類毛・骨片、甲虫外羽・脚・外骨格
テン糞⑦
双翅目頭部・胸部・翅、モグラ毛・前肢爪・骨片
テン糞⑧
下はモグの前足爪(赤線で囲む)と骨片

甲虫外骨格・外羽・脚、ニガイチゴ・果皮・果実
テン糞⑨
ヤマグワ種子・房果・果柄
テン糞⑩
ヤマグワ種子3個、トガリネズミ科トガリネズミ×、カワネズミ×、ジネズミ、毛・臼歯・頭骨片・下顎片、双翅目頭部・脚
テン糞⑪
下はジネズミの下顎骨Mand、上顎骨Max、歯T、肩甲骨S、頭骨の一部Skull

モグラ毛・骨片、直翅目脚・翅
テン糞⑫
下はテン糞⑫に入っていたモグラの骨片
A,Bはモグラの橈骨でAは手首の方で、Bは肘関節の部分、Cは脛骨である。


ムカデ一匹外皮脚7センチ
テン糞⑬
ニガイチゴ果実・種子、ムカデ7-9センチ3匹外皮・脚、トカゲ足・骨片多数・鱗多数
テン糞⑭

テン糞①から⑭までの内容物をまとめて表にした。
12日の伊勢沢林道沿いでは、ヤマグワの実食いよりもヤマザクラの実食いが多かったが、ここでは、ヤマグワの実食いに移行してきている。さらに、ニガイチゴの実食いも入ってきている。ムカデ食いは相変わらずだが、今回、5個の糞で脊椎動物が食べられていた。鳥は無かった。モグラやジネズミが14個の糞中3個も入っていた。今まで小哺乳類として同定できなかったものが51件あるが、これらの多くはこれらのトガリネズミ目の動物ではなかったと疑いを持っている。

2017年6月19日月曜日

不思議なテン糞 Curious marten's droppings

16日(金)に宮ケ瀬湖岸の林道を歩いていて、たくさんテン糞をみつけた。果実を食べた通常のテン糞は次のようなものだ。糞塊は幼稚園児の小指の太さくらいの円筒形のものである。下のは10個目に見つけたテン糞で、ヤマグワの種子が浮き出ていて、緑色の果柄も出ている。
下は、林道面に4メートルくらいの広さに散らばっている物があった。
このように黒いかたまりが点々の散らばっている。
何が落ちているのかな?っと顔を近づけてみるとヤマグワの集合果の塊だ。下の塊は10個以上のヤマグワの集合果が固まっている。テンの糞だ!しかし、どうしてこうなるの?上を見た!林道をヤマグワの枝が覆いかぶさっている。枝にはまだ黒く熟していない実が残っている。きっとヤマグワの実を食べながら排泄したのだ。まるで、シカやカモシカのようだ。ウシやウマ、ヤギなどの草食動物は採食しながら排泄する。それはサルもそうだ。しかし、食肉目のテンが食べながらウンチするとは!どう考えたら良いのだろうか?
 テン、アナグマ、タヌキなどは固有の行動域を持ち、その中に巣穴を持っている。テン糞やアナグマ糞、タヌキの溜め糞は行動域の自分の場を主張する匂い付けとして機能していて、シカやサルのように巣穴を持たない動物たちのようにどこでもトイレという訳ではないと考えていた。
しかし、今回、見たこの糞はどうしてだ?
クマなんかでも木の上で採食する時は、その場で排泄するのだろうか?

2017年6月18日日曜日

ムササビの食痕の面白さ! Interesting feeding sign which a giant flying squirrel ate the leaves.

ー6月16日の湖岸林道歩きの続きー
下はミズキCornus nontroversaを食べたムササビPetaurista leucogenysの食痕だ。果実を食べるのではなくて葉を食べている。始めは林道の落ちているミズキの果実がついている小枝を見て、、、だれが落としたんだ?果実は一つも食べていない。
 しかし、葉が奇妙な形で食べられている。葉を主脈で折り曲げて畳んで、葉の先の方を噛み取っている。こんな食べ方をするのはムササビだ。
何故、ムササビがこのような食べ方をするのか、葉の糖度とフェノール濃度で首都大学生態学研究室の方々が発表しております。
https://link.springer.com/article/10.1007/s11284-016-1371-x
この論文で、ムササビはentirely arboreal folivore(完全な樹上性葉食者)と書かれていた。
となると、2008年4月23日に奥湯河原から天昭山神社への道沿いで見つけたアオキAucuba japonicaの赤い果実を食べたのはムササビではなくリスSciurus lisということになる。
木の下には、果実の回りを齧り取られたアオキの実が散乱していた。まるで、リンゴを芯だけ残して食べたようだ。
ムササビが葉食者なら、ムササビは葉の糖分を消化吸収するために、どこに葉の主成分であるセルロースを分解発酵してくれるバクテリアを持っているのだろうか?ウサギと同じように盲腸?あるいは直腸?
哺乳類は、自前でセルロースを分解する消化酵素を作り出すことができないので、反芻するシカたちは胃にいるバクテリアに分解発酵させてもらってセルロースという炭水化物を糖に代えて吸収している。ムササビはどこにバクテリアがいるの?
ネットで調べたら、判った。盲腸だ!  宮崎大学の研究者たちの報告だ!
環動昆、第26(1):29-35,(2015)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjeez/26/1/26_29/_pdf

2017年6月17日土曜日

甘い香りのマタタビの花 The Sweet scented flower of silvervine

昨日は、鳥のMaruさんと一緒にぼくの足のリハビリを兼ねて林道歩きを楽しんだ。宮ケ瀬バス停の側の駐車場に車を置き、湖岸に沿った林道を歩いた(下図)。GPS状の歩いた距離は往復で13.5キロだった。晴れて陽射しが強く、ゆっくり歩いたのに暑いくらいでった。
鳥の鳴き声を聞いて教わったのは、サンコウチョウ、センダイムシクイ、カワラヒワ、キビタキ、イカル、ガビチョウ、ヤブサメ、ウグイス、ヒヨドリ、メジロ、ホオジロ、ハイタカ。
見たのは、アオサギ、キジバト、ヤブサメ(小さな鳥だった)、カラス、トビ。
しかし、もう一度鳴き声を聞いて判るのはサンコウチョウ、センダイムシクイ、???だ。まだ、これからだ。
金沢林道は大きな土砂崩れで通行止めになっおり、これでは横も通させてはもらえないと思い、引き返した。いつこんな大崩壊が生じたのだろう。それにしても凄い量の土砂!土砂を全部取り除くことはしないだろう。どうだろうか?
歩いていて甘い香りがする。秋の落葉時季のカツラの葉の甘さよりも薄いがほのかに甘い香りが。それが、マタタビの花が発している匂いだと判った。匂いでもってマタタビを見つけることさえできるほどだ。先週の伊勢沢林道沿いではまだ、蕾だったが、ここでは花が開いている。この湖岸沿いの林道にはマタタビが多い。ここに来てマタタビの種子を取ることにしよう。

2017年6月16日金曜日

金 サジさんの世界 The Art World of Kim Sajik

昨日、6月15日(木)我が家に写真家の金サジさんが来た。まだ若い女性だった。京都発の夜行バスに乗って大きな荷物をもってきた。
彼女は、動物のことをいろいろ見ている内に、ぼくのホームページにたどりつき、動物たちの頭骨の写真を撮りたいと5月に申し出てきた。もちろん、来宅して撮るのは構わないが、京都在住なら、大阪市立自然史博物館にはたくさんの綺麗に処理された頭骨があるし、上京するなら上野の国立科学博物館の方が、ぼくが所有する頭骨の何十倍も量質ともに優れていると知らせた。が、既に彼女は両方とも当たっていて、研究目的以外の用途では頭骨の撮影は無理で、アート表現としての頭骨の撮影はとても許可されないようであった。
以前、魔女の宅急便の実写版の時もやはり、同じような理由で断られたので、ぼくの処に頭骨を借りにきたことがあったのだ。

彼女は「写真新世紀」の2016年度のグランプリを得たようで、下の写真誌を持ってきてくれましたが、ぼくが見てもアートなので全く理解できず。
 金サジさんの下の作品ばかりでなく、どれも理解できません。上の表紙のメスジカは剥製で、今の彼女の家に置かれているため、「もらってくれませんか?」と云われた。ぼくはもちろん、「剥製はいらない」と応えた。他に、鳥の剥製もあるようだ。
下のモデルの人の頭にはヒトの骨盤であり、手に持っているのは臍の緒をイメージしているようだ。ンーん、判らん、理解不能の世界だ。
これらの写真を審査員全員が一致してグランプリに推したようだ。しかも、皆、金サジさんの写真を褒めちぎっている。あー、ぼくには理解できない世界である。彼女の作品は下のアドレスに載っている。彼女がぼくのところで撮っていった頭骨がどのようなアートになるか興味津々だ!
http://global.canon/ja/newcosmos/gallery/2016/kim-sajik/index.html

2017年6月15日木曜日

梅雨直前にテンが食べた物  The food that a marten ete just before rainy season.

ー6月12日の伊勢沢林道歩きの続きー
林道歩きで見つけ拾ったテン糞は10個だった。

6月12日の伊勢沢林道歩きで見つけたテン糞の位置

7:06 テン糞①
10センチのムカデ外皮一匹

 7:06 テン糞②
ヤマザクラ種子・果皮

7:14 テン糞③
ヤマザクラ種子・果皮

7:15 テン糞④
ヤマザクラ種子・果皮、ムカデ脚1本、小哺乳類毛多数

7:18 テン糞⑤
ヤマザクラ種子・果皮、ムカデ脚2本

7:22 テン糞⑥
ヤマザクラ種子・果皮2個、ヤマグワ種子・果肉・果柄5本

7:35 テン糞⑦
ヤマグワ集合果7個

8:03 テン糞⑧
ヤマグワ集合果10個、ヤマザクラ種子1個

9:12 テン糞⑨
クマノミズキ花穂柄7個・蕾

10:18 テン糞⑩
ヤマグワ集合果4個、ヤマザクラ種子2個、大きなムカデ脚1本

テン糞①から⑩までの内容物をまとめた。
テン糞10個中、8個にヤマザクラ、4個にヤマグワが入っており、この時季の彼らの主要食物と云える。また、ムカデも4個の糞に入っており、テンは時季を問わずムカデが殊の外好きなようだ。また、動物食としては恐らくネズミ科の動物を食べたと思われるものがあった。また、前回の8日の時と同じようにクマノミズキの蕾を食べたものが見つかった。クマノミズキの蕾はこれまで見落とされていたか、不明な植物質として扱われていたかもしれない。で、過去のデーターを調べてみた。イヤ!あった。これまで42個のテン糞の中にミズキ蕾、花柄というものがあった。大半が5月のものだ。5月はミズキの花が咲いているからクマノミズキの蕾と間違えているかな?

2017年6月14日水曜日

何故枯れた?イヤ、枯れていない。 Why did these trees die? No, they do not die.

12日、8日に続いて伊勢沢林道を歩いていて、奥野林道側の斜面を見た。山中に白く輝いているのは、ヤマボウシが咲いているのだ。
対岸の斜面をみていると、ん?枯れ木?葉が落ちている針葉樹がまとまってたくさん見える。しかし、枝先の方には葉がついている。この木はヒノキかな?
上の写真の真ん中の枯れた部分の木を望遠で撮った。枯れている訳ではない、樹幹部分はしっかり葉が残っている。どうしてこんな具合になるのかな?病気や害虫のようには見えない。これは密植している植林で起きる「枯れあがり」という現象だということが解った。日光の当たらない下枝が枯れて上へ上へと伸びる。幹が細くなるので採算が取れない。もちろん、間伐していればこのようなことが生じないようだ。
今日は、やらなけれいけない事がいくつかある。明日、写真家が来るので、先ず、廊下の頭骨棚の埃払いだ。次に部屋の掃除と整理、12日に拾ってきたテン糞洗い、ナツツバキの剪定。

2017年6月13日火曜日

エゴツルクビオトシブミ The cradle which the beetle of weevil family make up with leaf.

昨日も伊勢原林道をリハビリを兼ねて歩いてきた。今回は林道終点までとさらに焼山の方への林道も歩いた。 3時間半で12.3キロ歩いたことになる。舗装された林道の歩きなのでだいぶ足首は回復したかな?それよりも、運動不足なので稀勢の里のように腹が出てきた。でも稀勢の里は毎日稽古をしてあーなのだ。

エゴノキの花が散ってしまった。が、オトシブミの仲間が作った揺籃(ようらん)がぶら下がっている。
上の揺籃を取って、家に持ち帰った。
机の上で 葉を開いてみると卵が1個入っていた(接写レンズをつけて撮る)。ん?この卵は昨日見たフサザクラのオトシブミと同じような卵だ!エゴノキの葉に揺籃を作る虫をエゴツルクビオトシブミと云うのだそうだ。

で、8日の伊勢沢林道のオトシブミはこれだ。
現場で葉を開いてみると卵が3個あった。縮尺は違うがエゴノキの揺籃の卵にそっくりだ!
このフサザクラの葉でオトシブミを作った虫とエゴノキの葉を一部切り離して巻いて卵を産んだ虫と同じ虫、エゴツルクビオトシブミであることが「森の自然史」http://uralowl.my.coocan.jp/nature/ で判った。
エゴノキはエゴノキ科だしとフサザクラはフサザクラ科でとても似ていない仲間だ。しかし、このエゴツルクビオトシブミはこの二つの木(実際はもう一つエゴノキ科のハクウンボクも利用するようだ)に揺籃を作って子孫を増やす。オオバアサガラもエゴノキ科だからこの木にも作って良いのに!

2017年6月12日月曜日

サルの群れに出遭う! I have met the macaque troop!

今朝5時半に家を出る。が、2キロくらい走ってから補聴器をつけていないことに気が付き戻る。登山靴のまま自分の部屋に直行し、補聴器をつける。今日も伊勢沢林道歩きだ!
宮ケ瀬を過ぎて虹の大橋の手前でサルたちが移動しているのに出遭う。車を左に寄せて止まり、窓を開けて撮る。
60頭前後の群れのようだ。新生児を連れている。今、撮っているのは群れの本体だ。新生児を腹につけたメスやオトナメス、1歳と思われるチビが3頭いる。この前にも何頭か移動していた。
動画で撮ろうと思ったが、操作が判らず。
実は、今日はやまぼうしさんのコメントにあった動物の死骸を拾いに行ったのだが、見つけることができなかった。残念!