「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年6月11日日曜日

テンはサクランボウを食べている。 Marten is eating the cherry.

ー8日の伊勢原林道歩きの続きー
伊勢原林道歩きで見つけ拾ってきたテン糞は11個だが、明らかにテン糞①や②のようにサクランボウを食べたものだと判る糞は見つけても写真も撮らなかったし拾っても来なかった。サクランボウはソメイヨシノだと思っていた。が、洗った種子から判断するとヤマザクラとソメイヨシノだった。(乾いた種子みるとどれもヤマザクラの種子であった。6月14日)
今回は最初に見つけ拾った4個のテン糞についてアップする。

テン糞①の種子はヤマザクラ
Fig.1  テン糞①
テン糞②の種子はヤマザクラだが、果実そのものが排泄されている
Fig.2  テン糞②
テン糞③の種子はソメイヨシノの種子と果皮 (間違い、ヤマザクラ6月14日)
Fig.3 テン糞③
テン糞④もソメイヨシノの種子と果皮というかソメイヨシノのサクランボウがそのまま出てきている。(間違い、ヤマザクラ6月14日)
Fig.4  テン糞④
ソメイヨシノの種子よりもヤマザクラの種子の方が円形なのだが、テン糞①や②、④はサクランボウの果実がほとんど消化されないように思えるが、果汁などの炭水化物やビタミンは消化吸収されて排泄されているのだろう。テン糞③は果皮が種子から外れているが、果実がそのまま排泄されのと、それは個体差なのか、それともその個体の消化器官の問題なのかあるいは腸内に留めておく時間の問題なのか全く分からない。
尚、このテン糞①から④までの距離は500mくらいなものだ。つまり、同一個体のものと考えてもおかしくない。

今の林道は舗装されている、林道でシカ糞やテン糞、サル糞を見つけることが多いが、アナグマ糞やタヌキ糞、イノシシ糞は皆無と云えないまでも非常に少ない。ぼくが動物たちの糞を拾うようになったのは、サル糞を見つけることによってサルが生息しているか否かを判断するサル調査から始まったものだ。でも、今ではサル糞はほとんど見向きもしないで、食肉目の糞だけを拾い。彼らが食べている物に興味をもつようになった。

サル糞は、林道では沢側の路肩、ガードレールがあれば沢側のガードレールの下辺りにあることが多い。それは、サルが見晴しの良い沢側の路肩で休息することが多いからである。しかし、何故、テン糞が林道で良く見つかるのか?ぼくはまだ一度も林道でテンを見かけたことすらない。でも、糞はたくさんある。五感が鈍くなったぼくにはテンがすぐそばにいても判らないのだと思っている。
それはこれまで20歳からサルを追ってきたことにも因るのかもしれない。サルには音を忍ばせて近づくのではなく、サルがぼくの存在を分かるように近づかなければならない。サルはこっそり近づかれるのをイヤがる。その為だろうか?ぼくの山歩きは、足音がしてウルサイ。20歳の時、タイワンザルの調査に行き、知本温泉の山を台東の高砂族の猟師たちと歩いた時、彼らは、ぼくの歩いた跡はイノシシが歩いた跡と同じだと云った。ぼくが登山靴で斜面を下ると、その跡はイノシシかシカが下りた跡そっくりだ。しかし、裸足でまるで手のように指が広がった足の高砂族の温さんが歩いた跡は、ほとんど跡がついていない。以来、少しは良くはなっているが、大差がない。
舗装道路をぼくが歩いてくればテンはすぐ判るだろう。それで、テンはぼくにはちらっとも見えないのだ。同じ食肉目でもアナグマ、クマは何度か見て写真まで撮っている。テンは感覚が優れているが、アナグマ、クマは鈍いのだ。その為に、クマは突然の人との出遭いに動転して人を襲うのだ。アナグマは気が付くと踵を返して逃げ隠れる。

話しを戻そう。どうして林道上ではテン糞が多くあるが、他の食肉目の糞は少ないのだろう。テンは見通しの良い林道を好んでいるのだろうか?きっとテンの生態の研究者は答えを知っているのだろう。

2017年6月10日土曜日

花や実 Flowers and Fruits on the Isezawa forest road side.

ー伊勢沢林道歩きの続きー
久しぶりの林道歩きというか山歩きなので、見るモノどれも写真に撮る。鳥の鳴き声さえ録音しようと思ったくらい賑やかだった。その為、足首の負担はゼロの歩きかただ。ストックはザックに付けたまま帰路も外して両手に持つことはなかった。

ん?見たことがある実イヤ違う蕾だ。マタタビだ!マタタビとサルナシの種子の形状の違いを今年は実を採って調べよう。手持ちの標本の種子が無いのでマタタビの種子もサルナシの種子としていた可能性が高い。でも、マタタビの種子は大きいので分けているかな?
んーん、名前が出てこない。もう、家に戻っても科が判らないので調べられない。名前を聞けば、なーんだ!となるのに、、、。その内思い出すだろうと思っていたが、だめだ!どなたか教えて!もしかしたら、アカメガシワ? そう、これシラキだ!(やまぼうしさんのコメントを見て!)
もう、ウツギの花が満開だった。このユキノシタ科のバイカウツギも満開なのだろう。見たい!匂いを嗅ぎたい!

ノイバラで良いのかな?たくさんの白い花をつけていた。ノイバラならば神奈川県植物誌によるとヨーロッパに持ち込まれて現在の園芸バラの元になったようだ。
これは、マルバウツギの花が終わって種子を作っている。
エ?まだあった!モミジイチゴの実だ!もちろん二つ頂きだ!
ガードレール沿いのシカかカモシカに新枝を食べられているニガイチゴにも実が、もちろん美味しくいただく。
こちらのウツギの方が清楚な感じだ!
林道の沢側のクマノミズキが花が終わり小さな実をたくさんつけている。この写真を撮るために枝を引き寄せてじっくり見て良かった。何と、この総状の果柄と実が拾ってきたテン糞から出てきたのだ。エ?これは蕾だって!(やまぼうしさんのコメントを見て!テンもハクビシンのように花芯や蕾も食べるんだ!)
野生動物の厳冬期の大事な食べ物のキブシが青い実をつけている。
 ヤマグワの実だ、赤く熟しているのもあるが、まだまだだ!っと思っていたが、黒く熟して実の木もあり、また、拾ったテン糞にはヤマグワそのものが出てきた。
 これは、何?ケンポナシだ!この伊勢沢林道沿いにはケンポナシが多く、12月、1月のテン糞にはケンポナシの種子が多く入っている。
 最後に、この木は?ウリハダカエデではない、ハリギリ?棘がない。対生で掌状脈で簡単に判りそうなものだが、お手上げだ!ちょっと否かなり根気が無くなっているかな?やまぼうしさんより、これはカジカエデとのこと!
昨日は、ウメの木のアブラムシ駆除剪定の後、拾ってきた果実食いの糞洗いをした、今日は残りの動物食いの糞を洗う。まだ、土曜日だ。今週は長い。来週も金曜日は学校が休みなので今度は鳥に詳しいMさんを誘って林道歩きをしよう。

やまぼうしさんコメントありがとうございます!

何これ?鳥の糞みたい。アゲハの幼虫だ! What is this? Looks like bird's dropping? It's a larva of black swallowtail.

昨日は専門学校が休講なので、午前中にウメの木とユズの木の剪定を行った。ウメの木はもうアブラムシだらけである。伸びてきた新しい緑の枝という枝は、ほとんど全てアブラムシが枝の回りに団子状態についている。枝を剪定バサミでちょん切り、大きなビニールのゴミ袋に容れる。アブラムシだけでなく、アブラムシの蜜をもらうクロオオアリもたくさんいる。さらに、テントウムシダマシやナナホシテントウとそれぞれの幼虫たちもいる。
テントウムシよりもテントウムシダマシの方が多い。テントウムシは幼虫もアブラムシを食べてくれるイイヤツだが、テントウムシだましはアブラムシと同じような害虫だ。
 始めは連れ合いと二人で、ぼくが枝を切り、連れ合いがその枝をゴミ袋に容れていたが、ほとんどの新枝を切り取ったため、連れ合いはユズの木にとりかっていた。
と、「何これ?鳥の糞みたい」とユズの葉についたアゲハの幼虫を持ってきた。こうやって鳥糞に似せると鳥たちは騙されてこの幼虫の食べないからだ!とアゲハの幼虫であると説明する。コヤツをこの枝ごと、ユズの枝にしばりつけた。
この幼虫は白く鳥糞に似せているので、触ってみた。何と驚いた事にヌルヌルしているわけではなく乾いている。そうやって触っていると、「鳥糞に似せているのに触るヤツがいるか?」と幼虫君はもそもそ動き始めた。ネットで調べるとアゲハの若齢幼虫はたいてい鳥糞状であり、これはクロアゲハであった。
この後、林道歩きで拾ってきたテン糞を洗った。ようやく、初夏の果実食いが始まっている糞だ!

2017年6月9日金曜日

丹沢のシカとカモシカはエサを巡って競合関係がある? Is there a competitive relationship for foods between Sika deer and Japanese serrow in Tanzawa Mts.?

ー昨日の伊勢沢林道歩きの続きー
昨日は、雨が降りそうで降らない、否、少し霧雨状の時も数分あった。が、晴れて陽が射す時もあった。が、9時頃になってとうとうポツポツときたので戻ってきたが、それも途中で止んだりで、はっきりしない天気であった。
イノシシが林道の上にあった枯れ葉などが雨に流されて積もった腐葉層を掘り起こしてミミズやハサミムシなどの土壌動物たちを漁った痕だ。それにしても派手に掘り起こしたものだ!
上の写真から1、2分ゆっくり登って行った所から掘り起こしの方を振り返る。林道の両側には枯れ葉が積もっている。それらを鼻で押し退けながら土壌動物を漁りながら下って行ったのだ。
林道の山側斜面を斜めに林道に下りてきた足跡がある。イノシシが歩いた跡だとは確信できなかった。おそらくイノシシであろうと思った。が、次の食痕の状況からシカかカモシカかも知れない。

フサザクラの木の根本から出ているヒコバエが食べられている。シカ?カモシカ?何故、低い位置の部分しか食べていないのかな?

この木本のウリ科?の植物の新葉が食べられている。誰が食べた?シカ?カモシカ?シカならどうして側の草も食べないのかな? これはキリの若木ではというやまぼうしさんのコメントをもらった。キリなんてまったく思いつかなかった。

ガードレール沿いに生えているニガイチゴの枝も食べられている。
ノイバラの新枝も食べられている。
ガードレール越しのクマシデの新枝も食べられている。首を伸ばして食べたんだ! そしてこれもクマシデではなくケヤキでは?とヤマボウシさんのコメントをもらいました。
この辺りにはシカもいればカモシカもいる。樹皮を齧った痕なら歯型の歯の幅で幅広ならシカ、細ければカモシカと推定できるのだが、こうやって柔らかい枝先を噛み取られるとお手上げだ。しかし、シカはHerbivore草食動物、カモシカはFolivore葉食動物の傾向があるのでこれらの食痕は草本ではなく木本なのでカモシカの可能性があるかな?しかし、この辺りの林床は草本で埋まらない。あるのはシカが食べないマツカゼソウやオオバイノモトソウが大半だ。そうなると腹が空いたシカも食べていることになる。
丹沢のシカとカモシカは生息域の違いは無いので、この両種は食物を巡って競合関係にあると云えるかもしれない。

やまぼうしさんコメントありがとう!

2017年6月8日木曜日

広い灰色の空  The extensive gray sky

今日は5時半に家を出て、東丹沢の伊勢沢林道を歩いてきた。それもやまぼうしさんのブログにオオバアサガラの事がアップされていたので、オオバアサガラを見に行ってきたのだ。
車を水沢橋の林道ゲート前の駐車スペースに置き、ゲートの脇を通るとすぐにテン糞1だ。大きな種子と果皮が目に付く。まだ、手持ちの種子と照合はしていないが、恐らくヤマザクラの実を食べた糞だろう。
Fig.1  6時55分、林道上にテン糞1
久しぶりの東丹沢、4月24日に鐘ヶ嶽に行って以来だ。山歩きの登りではアキレス腱を伸ばすことになるので、アキレス腱に負担の少ないあまり高低差の無い林道歩きにしたのだ。空がこんなに広いと感じたことは無かった。我が家付近から見上げる空は家々の屋根やビルに囲まれて狭い。
ヤマグワの実がついていたが、まだ白っぽくテンたちの餌になるにはまだ1週間はかかりそうだ。小鳥たちの囀りが賑やか過ぎる。うるさい位だ!でも、ぼくには誰が鳴いているのか判らない。今度はMさんと来よう。鳥に詳しいMさんから丹沢に連れて行って欲しいと一週間前にメールがあったが、右足首を治すために今は丹沢に行っていないとレスしたのだ。林道歩きなら大丈夫だ!
Fig.2 6時58分、ヤマグワの実はまだ黒く熟していない
 アイコに似たヤブマオウが伸びている。丹沢の山は乾いているせいか山菜が少ない。
Fig.3 7時5分、ヤブマオウかな?これがアイコだったらどんなに素敵だろう。
伸びて葉が展開したワラビがあった。この写真の部分を食べてみた。苦いが美味しい。
Fig.4  7時8分 ワラビだ!
オトシブミが林道上にたくさん落ちている。このオトシブミの葉はフサザクラで、三個の卵が入っていた。
Fig.5  7時9分 オトシブミだ!
おー、とうとう綺麗なオオバアサガラが出てきた。この林道の音見沢橋のところにはオオバアサガラの花が手に触れれる場所にあるので、オオバアサガラの花を見るには伊勢沢林道と決めている。ここはまだ序の口だ!
Fig.6 7時10分 オオバアサガラが咲いている
Fig.6 近寄って撮る
帰宅しても右足首はなんとも無い。また、来週でも行ってみたい。

2017年6月7日水曜日

ぼくの癖を教えて! Please tell me my habit!

先ほど、辻堂にある湘南パスポートセンターから戻ってきた。
昨日は連れ合いを迎えに羽田空港国際線の到着ロビーまで行った。彼女は友人と北京・西安と8日間の旅行をしてきた。が、先週の土曜日に連れ合いが腹痛となり入院しているという連絡があった。ぼくはその日は品川でアフリカで知り合った人たちと呑んでいて、帰宅して娘から知らされたのだった。
品川行きの電車の中でも帰りの電車の中でも一冊の文庫本を読んでいた。村上春樹の「スプートニクの恋人」という本だ。主人公は、ギリシアの島に突然行かなければいけなくなったのだ。
で、娘から連れ合いの事を聞き、パスポートを取り出して見ることになった。有効期間が来月18日で終わりだ。これでは海外に行かなければならない時にすぐ飛び立つことなんかできない。早く、パスポートの切り替え申請をしなければならないと思った。
羽田空港国際線の到着ロビーで
これまで、パスポートを申請してきたのは、関内駅から山下公園の方に歩いて行ったところにある所だったが、10年前は本厚木駅近くでもできるということで本厚木でやった。今回は、本厚木よりもさらに近い辻堂でやってきた。湘南台駅構内で写真を撮り、小田急線に乗って藤沢まで各駅で行き、藤沢から辻堂までJR東海道で行き、5、6分歩いてパスポートセンターへ。申請用紙を取るとすぐ女性が詳しく説明してくれ、パスポートの処理(穴を開ける)を認める署名をするA4用紙と4番のカードをくれる。書き終わって、誤りが落ちているとこがないか確かめ、持ってきたハサミで写真を切り分けると間もなくカード番号の4番が呼ばれる。椅子に座って机に向かいお姉さんと対峙する。①申請用紙と②パスポート、③撮ってきた写真、④署名をしたA4用紙と4番カードを机の上に出す。
彼女も丁寧にしかも優しく爽やかに説明してくれる。ぼくの署名・サインがこれで良いのか訊いてくれる。福田という文字には田が二つあるが、福の旁の田は田と書いてあるが、
福田の田は口になっていると云う。え?でも、本当だ!何故か、署名となると最後の田は口になってしまう。なので、これで良いと応える。
最後に、面白い事に気が付かせてくれたお姉さんに感謝の意を伝える。
恐らく、ぼくが気が付かないで他の人たちは、ぼくのオカシナ癖に気が付いていることがまだまだたくさんあるだろう。何でも良いから教えてもらいたいものだ。

2017年6月2日金曜日

トビの解剖 The anatomy of a black kite.

昨日の専門学校の授業ではトビMilvus migransの解剖を行った。このトビは、名古屋空港周辺にいて、飛行機が飛び立つ時にエンジンに吸い込まれたりしてBird Strikeバードストライクを起こすので、その前に撃たれた個体だ。
冷凍していたものを火曜日から冷蔵庫に移して解凍していたのだ。胸に散弾が一発入った痕があった。しかし、散弾を見つけることができなかった。
Fig.1  解剖前のトビ
Fig.2  解剖を始めた学生たち
先ず、胸の羽毛を取って、首から胸の皮膚を剥いて左右の大胸筋を出し、気管を剥き出して持ってきたストローで息を吹き込み、気嚢の膨らみを見る。胸に散弾が通って穴が開いているが、気管から息を吹き込むと胸全体が膨らむので皆驚く。胸に穴が開いていなければ大きな気嚢の位置を押さえることができそうだった。この後、右大胸筋を竜骨突起から切り離す。ここまで、ぼくがやり、これ以降は学生たちにメスやハサミを渡し、彼らに任せる。
学生たちわいわい言いながら楽しんでいる。授業でこんなに楽しそうな学生を見ることはない。座学でぼくが話していると居眠りする学生もいるのに、やはり、専門学校に来る学生は山を歩いたり、実践がしたいのだ。
Fig.3 頭部はIさんが持ち帰り
皆、それぞれ、頭部、尾羽、羽根、足、集合胸椎や座骨などを大事に取り分ける。内臓の消化器官系や呼吸器系を大皿に取り分ける。砂嚢(すなぎも)が親指状で長く、ニワトリの円い円盤状のものと異なるので半分に裂いて確かめる。小石の数はニワトリとは違って少なく、砂嚢そのものも柔らかい。
解剖を終えた後、お昼休みなので皆で外に出て公園でお昼を食べる。月末の30日は久しぶりの丹沢実習だ!雨にやられるだろうが、皆、外に出たい。


2017年6月1日木曜日

今年もユウスゲが咲いた。 The daylily has bloomed this year, too.

午後4時に庭を眺めると、ヘメロカリスHemerocallis属の花のユウスゲが咲いている。写真に撮って見ると何だかカボチャの花にも似ている。
写真を撮っていて、蚊に刺された。今、部屋の水槽のグッピーを10数匹網ですくい水連鉢に放してやった。いよいよ夏だ!
とうとう、5月中には丹沢に行かなかったし、散歩にも出なかった。もっぱら5月は骨洗いと整理であった。頭骨以外の骨をすぐ見られるように棚に並べたいが、それには本を整理して本棚を空けてそこに透明容器に入れた骨を置こうかな?
スイカズラの花も終わったので、スイカズラのツルも整理して短く仕立て直したい。今月末には丹沢実習があるので、それまで山歩きは控えていようかな?

森友学園、家計学園問題と安倍内閣に対する官僚の忖度政治が行われている。さらに、共謀罪を通し、憲法まで変えようと自民の議員たちは安倍の顔色を窺っている。
安倍を強くしている大きな要因は、安倍を議長とする内閣人事局が省庁幹部の人事を行うことができることだ。つまり、時の政権の都合の悪い役人は更迭し、都合の良い役人を任命する権利があるのだ。
これだもの、森友問題では近畿財務局の役人が知らぬ存ぜぬで通すし、家計問題では前川元次官が何を言おうとも、担当大臣まで調査したが無かったで終わっている。安倍に睨まれて首が飛ばされるのが恐ろしいのだ。つまり、市民や国の事を考えない自己保身の議員、大臣、官僚に占められているのだ。即刻、内閣人事局を廃止すべきだ。

2017年5月31日水曜日

ブタはイノシシの幼体成熟 The pig is the neoteny of wild boar.

骨を整理していて、ある事に気が付いた。それは、以下のことを読んでみて!
Fig.1はタヌキの頭骨である。右がオトナで左がコドモの頭骨だ。オトナの頭骨はコドモの頭骨から顔面頭蓋と云われる口吻部分が大きく突き出しているが、脳が治まる頭頂骨部分などの脳頭蓋はそれほど目立って大きくなっていない。
Fig.1 タヌキの頭骨 左:コドモ(上顎の臼歯はまだ) 右:オトナ
Fig.2はハクビシンの頭骨だ。タヌキと同じようにオトナの頭骨はコドモのものと比べると口吻部分が大きく突き出しているが、頭頂骨部分は大きくは変わっていない。
Fig.2 ハクビシンの頭骨 
左:オトナ 右:コドモ(上顎の臼歯はまだ)
Fig.3はブタとイノシシの頭骨である。ブタはイノシシから家畜化された動物だ。ブタは脳頭蓋部分はイノシシと大差無いが、口吻部分が著しく短くなっている。
ん?この違いは、ブタはイノシシのコドモの頭骨をもったままオトナになったって言うことだ!
Fig.3 イノシシの頭骨 
左:ブタ♂ 右:イノシシ♀
Fig.4はカイイヌの頭骨だ。左がビーグルで、右が鼻が潰れたシーズかパグなどの小型犬だと思う。ビーグルは小型犬?だが、狩猟用に改良された犬種なので、形状としてはイヌの祖先であるオオカミが持つような頭骨になっているのだろう。一方、シーズやパグは愛玩用の犬だ。ビーグルとシーズorパグの頭骨を見比べると、ビーグルのコドモがそのままオトナになったのがシーズorパグの頭骨だ。
Fig.4  カイイヌの頭骨 
左:ビーグル 右:小型犬(シーズorパグ?)
イノシシからブタへの家畜化とオオカミからイヌへの家畜化のプロセスは異なるが、これらの両者は、ヒトからの残り物の食物を得ることによって、口吻部分が縮小したと思われる。つまり、タヌキ、ハクビシン、イヌは離乳期に親から半分消化されたものを食べるが、離乳期を過ぎると自分で獲物を探し回るようになる。イノシシでは離乳後すぐ食物を漁って動き回らなくてはいけない。野生動物は大人になるにつれて食物を摂るための口吻が発達することになる。

しかし、家畜されたブタではいつもヒトの食物の残り物の切って焼いたり煮たりした半分消化されたものを食べることになるので、口吻の成長・発達は促されない。愛玩犬の場合は小犬のように口吻が伸びていない可愛いい顔を持ったイヌが選ばれるようになる。

ブタやシーズorパグが家畜だが、家畜化される前の祖先のイノシシやオオカミとは家畜化のプロセスは異なるが、頭骨に関しては、コドモの頭骨の形状をもったままオトナになったとも云える。云わばイノシシの幼体成熟(ネオテニー)がブタであり、オオカミの幼体成熟がシーズやパグなどの小型犬だと云える。

ウリボウ(イノシシのコドモ)の頭骨があったことを思い出した(Fig.5)。
Fig.5 イノシシの頭骨
 左:オトナ♀ 右:ウリボウ(上顎第一前臼歯がまだ出てない)
ウリボウは顔面頭蓋の口吻部分ばかりでなく脳頭蓋も全体的に小さい。ん?では思ってシカやカモシカのオトナとコドモを見た。オトナはコドモの口吻部分が目立って突き出している(Fig.6&Fig.7)。
Fig.5のウリボウは生後間もない時期に死んだ(滑落だと思える場所で死体を見つけた)と思える。しかし、Fig.6&7のシカやカモシカは生後1、2ヶ月は経っている個体だった。
つまり、幼体成熟とは言ってもinfantではなくてjuvenileの頭骨の形状のままオトナになったと云うことになる。 
Fig.6 シカ♀の頭骨比較
左:コドモ 右:オトナ
Fig.7 カモシカの頭骨比較
左:コドモ 右:オトナ


2017年5月29日月曜日

骨を洗い、乾かし、整理。 Wash, dry and organize mammal bones.

脂肪分が残っていて匂うニホンザルの骨を3時間くらい煮た後、浮き出た脂を洗い流し、その後、石鹸水に浸けて二日間放置して水洗いして乾かしている。足根骨や指骨などはまだシャーレに入って残っている。頭骨を含めてまるまる一体分ある。これは、医学部の教員をしていた友人からもらったものだ。このところ、もらったがそのまま放置していた骨を洗ったり、何の骨か動物名を割り出そうとしている。タヌキの骨としてもらったものがアナグマだったり、また、誰のものか判らない大腿骨と脛骨をもらったり、拾ってきた骨がアナグマかタヌキか同定できなかったり、学生から手渡されたシカの腰椎であったり、、、。それらのまだ同定していない泥だらけの骨がある。それらをロッカーから取り出して洗って乾かし整理した後、100円ショップで買ってきた半透明のプラスチックの箱にそれぞれの動物毎にまとめたり、シカの脊椎とイヌやタヌキの脊椎などの半端な骨は一つの脊椎の箱に納めたりしている。
Fig.1 乾かしている骨
ニホンザルの骨(上の左右の大きな鉢皿の骨)、タヌキの骨(下の小さな二つの骨)
今、カイネコと書かれたデジ袋に入っている。骨を水に浸けている。こうやって、雑多な骨を整理していると、少しずつであるが、今まで部位によって同じだと思って骨が、個体によって、あるいは種による差が、違いがオボロゲに見えてきた。
肢骨では上腕骨が穴を掘り進むモノ、木に登るモノ、前足でしっかり獲物を押さえるモノなどの違いが見られ、脛骨・腓骨では、ピョンピョン跳ねるモノ、後脚で自分の身体をネコのように搔けないモノに脛骨と腓骨が癒合するかどうかの違いが大きくなる。さらに肩甲骨の形状は前に一度ここでアップしたことがあったが、みなそれぞれだ!