「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年4月11日土曜日

タヌキ糞の中に含まれていたトカゲの頭  The head of Japanese lizard which included in the scat of raccoon dog

先日の宮ケ瀬尾根歩きで見つけ拾ってきたタヌキ糞については4月5日に
「タヌキはトカゲの肉を消化できない?」でアップした。
タヌキ糞②に含まれていた頭部を水に浸けていた。それを一昨日ポリデントを入れて除肉した。
実は、デッキブラシ状の不思議な歯はどこにあるのか見たかったのだ。

真上から見た状態。
腹側から見た状態。
いくら、さがししもそれらしき歯は見当たらず。
 右側面ちょっと下から見上げたようにして歯を撮った。
 左側面からだ。

とうとう、デッキブラシ状の歯がどこにあるのか不明だ。
このような状態にするには飾り物としての骨格標本としてなら良いかもしれない。
しかし、歯を上から下から左右の側面から見ることができない。また、当たり前だが骨の一つ一つを見るには不向きだ。つまり、歯や骨片から「これは誰の歯・骨?」なのか同定するための標本としては適していない。

2015年4月10日金曜日

この幼獣は誰?  What is this infant animal?

これは、2年前卒業したK.Uさんから送られてきた齧歯目の幼獣の写真だ。
この幼獣は何ですか?と問うてきたのだ。
2014年9月16日に吉祥寺の成蹊大学付近の道路で保護されたが、間もなく死んだようだ。
死後間もなくの体重は9.8グラムというからカヤネズミくらいの大きさだ。
冷凍していたものを郵送してきた。
早速、剥皮し、少し除肉して、煮た。
幼獣なので、すぐ皮が剥けた。
それを空のジャム瓶に容れて水を浸し、動物淡泊分解酵素のタシナーゼを加えた。

はたしてこの幼獣は誰の子供なんだろう。

2015年4月9日木曜日

八重桜が咲き始めた。 Yaezakura(kinds of Sakura) has began to bloom.

連れ合いと散歩に出かけた、葉桜を見に行ったのだ。
ソメイヨシノはもう花が散り、わずかに花が残っている。
下の左側の赤っぽいのは八重桜がちらほら咲いている。
しかし、この白い花、オオシマザクラは今が満開だ。
 なんだか、リンゴの花にも似ている。
 3月下旬に満開だった引地川沿いのソメイヨシノは花弁が歩道を埋めている。 
 引地川にも花びらが流れ、カルガモの横を流れていた。
カルガモはサクラの花びらを食べようとはしなかった。

2015年4月8日水曜日

この虫は? What is this insect?

昨日アマゾンに注文していたKenko顕微鏡Do・Nature STV-40Mが届いたので、
手もとにある、テン糞から出てきた骨片や毛を見ていた。
すると、肉眼ではほとんどかすかにしか見えない虫が動いている。
シロアリそっくりだ。
一対の長い触覚と3対の脚がある。
でも、こんな小さなシロアリなんかいない。
どうも、コヤツはこのテン糞からでてきたトカゲの歯に残っているカスを食べているようだ。
これは、Lumix DMC-GH1の14-45mm/F3.5-5.6のレンズにMARUMI 52mm MC MACRO+10のクローズアップ用の接写レンズをつけて、F9、0.1秒で撮ったものだ。

アマゾンで買ったKenko顕微鏡の方がこれよりももっともっと鮮明である。
この顕微鏡、Do・Natureという名がついているように野外で重宝されそうだ。
なんせ、LEDのライトが点いて対象物を照らすので優れものだ。
何よりも1337円と安いのが良い。

それはそうとこの1ミリ前後の小さなシロアリ状の昆虫は何ヤツ?
御存知の方、教えてください。

2015年4月6日月曜日

テンもカエルの卵塊は消化できない。   A Japanese marten can not also digest the egg mass of frog.

先月31日に下図のGPS軌跡のルートで歩き、テン糞の見つけた位置①~⑬である。
クリックすると拡大する。

テン糞①
小哺乳類長短毛下顎臼歯骨片
この毛と臼歯は4月4日に「これは誰の歯?」とアップした。
 テン糞②
ムカデ外皮、カマドウマ脚、ノウサギ毛?
ノウサギの毛?としたのは、毛が白く、2、3センチの長さで柔らかいのでノウサギとした。
骨片は含まれていなかった。
  テン糞③
キブシ種子、樹皮繊維、カエル卵塊、節足動物脚、カエル骨片
カエルの卵塊があり、骨片は哺乳類のものではないのでカエルとした。
カエルの卵塊は消化されていないで、そのまま透明の寒天状の中に胚がそのまま残っているのだ。これで4回目だ。
 テン糞④
キブシ種子、腐葉細片
 テン糞⑤
キブシ種子、昆虫外骨格脚内翅外羽
  テン糞⑥
鳥羽根多数骨片多数
鳥を食べたと思われる。
テン糞⑦
タヌキのタメ糞場にテン糞
キブシ種子、不明種子、ムカデ外皮、腐葉細片
ここで出てきた不明種子は4月2日「この種子は?」でアップした。
やまぼうしさんやk-ta隊員からコメントをもらったが、、、
テン糞⑧
土壌動物外骨格脚、腐葉細片
  テン糞⑨
キブシ種子、昆虫腹部胸部外骨格脚、ムカデ外皮、トカゲ尾、歯、骨片(詳細)
テン糞⑩
キブシ種子、ネズミ亜目毛上顎切歯臼歯尺骨大腿骨近心部寛骨骨片
ネズミ亜目としたが、アカネズミで間違いないだろう。
 テン糞⑪ 
キブシ種子、ハグロケバエ幼虫外皮多数
 テン糞⑫ 
キブシ種子、ノウサギ?白毛多数、ムカデ外皮、カマドウマ脚外皮
  テン糞⑬
ヤブツバキ葯多数、キブシ種子、オオウラジロノキ果肉果皮、アカネズミ毛多数上顎左右切歯環椎寛骨部分

13個のテン糞の内、9個にキブシの種子が入っていた。さらにその時に一緒に食べたと思われる腐葉の細片や土壌動物の痕跡が見つかり、8個からはカエルやトカゲ、鳥などを含む脊椎動物の骨や毛などが出てきた。
これほど多くの糞から脊椎動物を食べた痕跡が見つかるのは、この春先の特徴かもしれない。
まだ寒くて動きの鈍いので、捕まえやすいのかもしれない。
また、ヤブツバキの葯もこの時季のテンたちの食性をあらわしている。

タヌキ糞では、トカゲの脚部や頭部が消化されないでそのまま出てきたが、
テンではカエルの卵塊がそのまま出てきている。
タヌキやテンがどうして動物淡泊を消化できないのだろうか?
ぼくらヒトも生卵を飲んだら白身の部分は消化されないのであろうか?

2015年4月5日日曜日

タヌキはトカゲの肉を消化できない? A raccoon dog can't digest a lizard?

3月31日は大棚沢駐車場に車を置いて、土山峠から宮ケ瀬尾根の登り、
猿ヶ島から土山峠に下りた。
下はそのGPSロガーの軌跡である。GPS上では12.3キロ歩いたことになる。
久しぶりのコースであり、糞をたくさん見つけた。
下はタヌキ糞①~⑥があった位置である。
イノシシ糞
腐葉細片、小哺乳類毛玉7個
この毛玉は直径5,6ミリのもので一つは円筒形もので、ほぐしてみても中には何も入っていない。イノシシの腸の動きで毛玉になったと思われるが、イノシシの糞を拾って水洗いしのが9回目だけなのでまだ不明だ。
 タヌキ糞①
キブシ種子、ムカデ外皮、土壌動物外骨格、腐葉破片、トカゲ脚指
トカゲの皮と肉がついた1センチくらいに千切れた脚が2個と爪がついた指がそのまま出てきた。
肉を消化できていないのが不思議だ。
タヌキ糞②
キブシ種子、土壌動物外骨格、腐葉細片、トカゲ頭部尾部骨片
この糞のトカゲの頭部も皮がついて肉が消化されていない。
なお、この頭部は歯を見るために今腐らせている。
 タヌキ糞③
キブシ種子、腐葉破片
これは、枯れ葉が積もっている部分をアナグマのように漁ってキブシの実を食べたのだ。
②と違って土壌動物の破片は出てきていない。
タヌキ糞④
キブシ種子、腐葉破片
このタメ糞場に細長いテン糞がある。1円玉の右のタヌキ糞を拾った。
もちろん、テン糞も拾った。
タヌキ糞⑤
キブシ種子多数、土壌動物外骨格、腐葉破片
 タヌキ糞⑥
キブシ種子、土壌動物外骨格脚、腐葉破片
タヌキ糞の全てにキブシの種子や腐葉の細片が糞の大部分を占め、さらに土壌動物の外骨格や翅や脚が混じっていた。また、二つの糞にトカゲの脚部や頭部が混じっていたが、土中から這い出てきて腐葉土の中にいる土壌動物を食べに来たトカゲを偶然食べることができたのだろう。
しかし、食肉目のタヌキがトカゲの肉を消化できないで糞として排出しているが、
これは、どういう事なのだろうか?
肉を消化する酵素を持ち合わせていない訳ではないだろうが、ちょっと理解できない。

昨日は、秋葉台体育館で行われた大相撲藤沢場所を連れ合いや連れ合いの友人夫婦と見てきた。トーナメント方式で幕内の取り組みがあり、決勝戦は逸ノ城と照ノ富士になり、照ノ富士が優勝した。白鵬は栃ノ心に敗れ、日馬富士は逸ノ城に負けた。

栂(ツガ)のマツボックリ Pinecone of Japanese hemlock

3月31日の続きです。
宮ケ瀬尾根にはツガ(栂)の木がある。
その毬果がたくさんぶら下がっていた。
ん?ツガのマツボックリは下向きなんだ。
ぼくは、これまでハナネコノメの花が終わりかけた時にしかであっていない。
これは沢の岩場に咲いていた。滑らないように左手は岩の突起を押さえた状態で撮ったので、上手くピントを合わせられなかった。

2015年4月4日土曜日

これは誰の歯? Whose teeth is this?

3月31日に土山峠宮ケ瀬尾根で見つけて拾ってきたテン糞(下の写真の1円玉の右の塊)は大半が、小動物の毛の塊であった。
その毛の一部が、これである。固くて長い毛と短くて柔らかい毛の2種類であり、
随分長い毛が目立つ。
トガリネズミ目やネズミ科の動物ではこのような長い剛毛はこんなに多く無い。
上の毛に混じってほんの数個の骨片があった。その中にネズミ亜科の下顎の臼歯と思われるものがあった。すぐに判ると思っていたが、同定できない。
ネズミ亜科の動物の臼歯のように根がある。
咬頭がすり減っており、ネズミ亜科の動物ではないとすると、こんな臼歯を持つのは誰なんだ?
昨日は、午前中からずーと糞内容物の写真を撮ったり、両性・爬虫類の歯をHPの方で一覧できるようにしていた。でもまだ工事中。

2015年4月3日金曜日

ヨウラクランが花蕾を出し始めた   The orchids called Yourakuran in Japanese has stared to put forth buds.

一作日から、4月に入ったので部屋を塞いでいる花鉢類のいくつかを屋外に出した。
庭木のウメの枝にぶら下げているフウランやカヤラン、ヨウラクランを見た。
ヨウラクランだけが蕾を伸ばし始めている。
ヨウラクランは3月に入ってから急に葉が青味を増し生き生きとした状態になった。
このヨウラクランは、昨年辺室沢の河原に1メートルくらいの杉の枝が折れて落ちており、それに付着したいたのだ。それを、やまぼうしさんとK.Iさんが拾って、ぼくに育てて欲しいと頼まれたのだ。
K.Iさんのお家のすぐ横を辺室沢が流れているために見つけられたのだ。
ぼくは、ヨウラクランが付着している個所を残して枝を4つに切断して、それぞれの枯れ木を素焼きの鉢に容れて周りをミズゴケで押さえて梅の枝に吊るしていたのだ。
貰った時は、花が咲いていたが、それが実となり粉状の種子を飛ばした。
1、2月は厳冬期で寒さも厳しかったが、この我が家の屋外よりももっと厳しい寒さのところで生育してたんだからと、屋内に取り込みたい気持ちを押さえて見るだけにとどめていた。
ただ、沢沿いならば湿気があるので、ときどき水を掛けた。
これが、葉が生き生きとしてきたと思ったら、見て!花芽が出始めてきた。嬉しい!
部屋に取り込んでじっくりピントを合わせて撮る。もちろん、終わったら外だ!

2015年4月2日木曜日

この種子は? What seed is this?

3月31日の久しぶりの宮ケ瀬尾根で、タヌキ糞のタメ糞の中に明らかにテン糞だと思われる糞が
あった。それを水洗いした。
キブシの種子やムカデ外皮や腐葉細片に混じって不明な種子が出てきた。
これがテン糞からでてきた不明な種子である。
右端の小さな種子はキブシである。
見たことがあるようだが、思い出せない。
今の時季の糞に混じっているのだから、秋に生った果実の種子である。
その実が林床に枯れ葉と共に落ちていたのをキブシの実とともにテンによって食べられたのだ。
どなたか、お気づきの方いらしゃいますか?

とうとうネズ吉は見つからない。
専門学校から戻ったらトラップを片づけ、飼育箱を綺麗にしよう。

可愛いフデリンドウ  Little gentian

今の時季の宮ケ瀬尾根の日向の斜面は乾ききっており土が剥きだしである。
そんな乾いた地面にタチツボスミレの小さな青紫色の花がポツンポツンと咲いている。
そんな中に、ひときわ鮮やかな小さな青色の花に目を奪われる。
フデリンドウだ!
花の大きさは1円玉の半分くらいなものだろう。
こんな小さなものなのにその鮮やかな青いような薄紫のような花弁が光っている。
そう、まるで花の中心から吸い込んだお日様の光を放出しているかのようだ。
こんな乾いたところで根が丸見えだ。それでも頑張っている。
このフデリンドウ、丹沢山麓では何故か登山道沿いの日向の崩壊地の乾いたところにある。
湿った日向にはない。ぎりぎり水を吸えるような場所がお気に入りなのだ。
でも、葉ばかりでなく花までも土埃で汚れていることがあり、可哀想だ。

2015年4月1日水曜日

食肉目の動物たちの冬の主要食物のキブシ  Stachyurus praecox which carnivore mainly eat in winter season.

今、ミツバツツジとともに咲いているのはキブシのフジの花のように吊り下がった薄黄色の花。
キブシは、乾いた尾根にも湿った沢沿いの斜面にも生えている。
東丹沢で目につくアブラチャン、シロダモのように、このキブシも多い木である。
しかし、アブラチャンやシロダモと決定的に異なるのは、アブラチャンやシロダモの果実は
哺乳類を含む脊椎動物たちは食べないが、このキブシの果実(下の写真)は丹沢に生息する動物たちの冬季の命をつなぐ貴重な食物となっている。
宮ケ瀬湖を見下ろす。
2008年4月26日伊勢沢林道で、キブシの花が終わり果実が顔を出している。
果実、上の写真の花穂が一つずつ実となり、下の写真の左のようになる。
まったく、美味しそうには見えない。
ぼくらが齧って下で舐めてもまったく甘みがない。単に青臭いだけだ。
2009年9月に野生生物探検隊の集まりで湯河原の白銀林道でテン糞を分解した時に、
茶黄色のキブシの種子がたくさん混じっていたが何の種子か判らず。
現場でキブシの実を割ってみてテンがキブシの実を食べていることが判ったのだ。
ぼくらの大発見(新知見)であった。
2009年9月、キブシの果実を割って目を近づけて念入りに調べているtake隊員、隣はisa隊員。
キブシの種子だ。左がテン糞から出てきた物で光沢を欠く。右はキブシの実から直接取り出して水洗いして乾かした物で光沢がある。
このキブシの果実は9月から5月まで長期にわたって、
タヌキ、テン、アナグマたちによって食べられる。
きっと、イノシシやサル&ネズミの仲間たちも食べているだろう。
植物があってこそ動物たちが生息しているということが良く解る。