「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2014年7月15日火曜日

見つけたテン糞は一個だけ!  Only one marten's scats that I found.

新しい糞を見つけられるだろうと思って不動尻から唐沢峠経由で三峰山まで歩いたのだが、
見つけたのは登山道の三峰山近くであった。
甲虫の外骨格がキラキラ光っているので、甲虫と何を食べているのだろうと、
日曜日のお昼を食べてから洗った。
1個だけだと10分もしないで洗い終えた。
Fig.1

洗いおえた茶漉しに残ったものを鉢受けに空け、小哺乳類の毛だけをピンセットで摘まみだした(Fi.g.2)。このような毛は水を少し入れてピンセットで少し摘まんで細かく左右前後に揺らして、毛に挟まっている歯や骨を落としながら左の鉢受けに入れる。
この次に甲虫の外骨格や触覚、脚などを毛と一緒に左の鉢受けに摘み出す。
Fig.2

次に、表面に浮いている、あるいは漂っている毛や外骨格の小片などの浮遊物を
水を加えては大きな鉢受けに流す。
これを浮遊物が無くなるまで繰り返し、水分をとったものがFig.3である。
Fig.3の上部中央左に何故か、ウツギの古い果実が一個ある。
この糞を採集した場所にはウツギの実が落ちていたわけではないので、食べたと思われる。
Fig.3

小哺乳類の毛はヒミズかトガリネズミ科かネズミ科の動物のものだ。
Fig.4のAは腰椎であり、Bは仙骨の一部である。
AやBはヒミズやトガリネズミ科の動物やネズミ科でもカヤネズミやヒメネズミのものではない。
大きいのだ。
すると、残るはアカネズミかハタネズミかハツカネズミということになるが、発見した糞は標高950メートルを超えたところだ。このうんちをしたテンが不動尻の方まで下りるとは考えられないので、ハツカネズミではないと言える。
では、アカかハタかはこれだけでは同定できない。歯があれば、一気に解決なのだが、、。
Fig.4

2014年7月14日月曜日

ヤマユリが盛りで、ウチョウランが咲いていた。 Flowers of lily and orchid has broomed.

我が家では一週間前に花が散っていたヤマユリが不動尻では咲いていた。
まだ、蕾の株もいくつかあった。
ヤマユリのこのような開花の時期のずれは、気温なんだろうけれど、どのような気温の較差が引き金になっているんだろう?
これはウチョウランだ。
自然状態でウチョウランを見るのは初めてだ。
もう40年くらい前に千葉県富津市の農家でその家で育てているウチョウランを見てその豪華さと多くの株に驚いたことがある。
花を見たのは富津以来であり、こんなに花が小さかったか?っと思うほどだ。
この梅雨の7月中順が丹沢のウチョウランの開花の時期なんだ。

2014年7月13日日曜日

生々しいクマ剥ぎの爪痕 The marking of a black bear's claw.

昨日のGPSでの軌跡によると19.6キロ歩いたようだ。
それだも帰宅してからシャワーを浴びながら缶ビールを2本飲み、しかも夕食後はすぐ寝入ってしまった。
不動尻から唐沢峠への尾根を登り、ヒルと暑さでバテバテになる。しかし、稜線上はヒルがいなく、昼寝でもしたかったが、地面は台風の雨のため濡れているので、写真を撮って三峰を目指す。
この道は今年2度目だ。最後のピークの登りを除いてはハイキングコースのような道だ。
その最後のピークを登って、もうすぐ登山道との合流と思って歩いていたら、
クマ剥ぎの跡だ。
三本の爪痕が横にいくつかついている。
クマ剥ぎは樹皮を下から、上に引っ剥がすと考えていたが、横に爪痕が着いている。
 ぼくの爪を当ててみる。
どうも、右から左に爪を移動させている。と言うことは左手の爪痕だ。
生々しい。しかし、クマは何のためにこんなことをするんだ。
樹皮を食べるわけでもない。樹液を舐める?
こんな低い位置である。たしかこの樹はツガだった。
針葉樹の樹皮は広葉樹の樹皮に比べて剥き易いので、遊びなのかな?
これはツガであるが、クマ剥ぎの木の近くにあった。
今年、初めてのクマのフィールドサインだ。なんとなく嬉しい。
ようやくテン糞も見つけた。
これから三峰山までがきつかった。途中で止めようかな?とさえ思ったほどだ。
たびたびの登り、下りで気力が萎えていくのだ。
ようやく、山頂に辿り着いて、写真だ。
腹周りがだぶついているから身体が重い筈だ。
山頂の休み台でお昼のカップラーメンを食べていると、若者男子の登山者が物見峠側から登ってくる。山頂で、しばらくへたり込んでいた。
ぼくが、先に山頂を発って不動尻に向かう。が、途中で若者男子に追い抜かれる。
ぼくは鎖場の鎖はほとんど利用しない。信用できないからだ。だから、木の根や岩のでっぱりを頼りに歩くが、若者男子は鎖を頼りに下り、登っている。
四人の親子連れが登ってきた。男の子も女の子もまだ小学校低学年だ。
感じの良い親子であった。しばらくすると、今風の登山スタイルの男子が登ってきた。
ヒルが凄かったと言って登っていった。早い、早い。
不動尻近くで再び若者男子が一人で登ってきた。
ヒルは上にもいますか?と聞いてきたから、稜線付近からはまったくいない!と答える。





2014年7月12日土曜日

今日はヒル、ヒルヒルの1日だった。 There were many leechs in the Tanzawa moutain area.

今日は、広沢寺温泉の無料駐車場に車を置き、不動尻から唐沢峠、三峰山、不動尻と戻ってきた。しかし、帰宅後もヒルに吸い付かれた個所からの出血が止まらない。
ちゃんと、靴下に飽和食塩水を噴霧しなかったし、ヒルの個体数が圧倒的に多すぎた。
キバビルが転げまわっていた。
卵があったので拾った。
このくらいの大きさだ。もちろん本物の卵とは違う。 
 タマゴタケが並んであった。もちろんゲットだ。
先ほどのタマゴと一緒に、これから野菜と炒めてビールの摘みにする。
タマゴから顔を出したタマゴタケもあった。もちろんゲットした。
Tそれにしもヒルが多かった。
着いているヒルを取りきれず。とうとう2カ所をばっちり吸い付かれてしまった。

2014年7月11日金曜日

ペリットから出た上顎の切歯とカヤネズミの切歯  The upper incisors that came out from the Ural owl pellets and the harvest mouse.

下のFig.1は、これまでペリットから出てきた齧歯目の上顎の切歯(A~E, A',B',D',E')とカヤネズミの上顎の切歯(M)である。
Fig.1

Mの2個の内、上は4月17日にアップしたカヤネズミの子供の切歯であり、下は昨日アップしたカヤネズミの切歯である。この切歯から判ることは歳をとるにつれて歯根が伸び、1)切歯の形状が弓張り状から半円状になることだ。さらに言えることは2)子供の切歯は先が細いことだ。

もし、このことが全てのネズミ科の動物たちに当てはまるとするならば、

A'やA、Bにならんている全ての切歯と、B’の1~3やD'の1、2やCの3、4やDの5、6、7も、弓張り状の切歯である。これらはまだ子供のものであると言える。

E'1とE1はリスの切歯であることが分かったが、もし1)と2)をリス科の動物にもある程度適用できるとすると、E'とEのリスはゆーゆーさんがコメントしてくれたように子リスの可能性がより高くなる。

ぼくは、食肉目の動物の糞に含まれる歯や骨が誰のものなのかが知りたいだけだ。果実の種子に関しては、鈴木庸夫他著「草木の種子と果実」とぼくの手持ち標本でかなり知ることができるようになった。歯や骨を知るには、イタチ、テン、アナグマ、タヌキやキツネさらにはアライグマやハクビシンが食べる小哺乳類や両性爬虫類の骨をしっかり標本としたい。ぼくの標本はそれぞれの骨がバラバラにでその形状や大きさがすぐ分かり、歯も顎骨からすぐ取り外せる標本だ。

2014年7月10日木曜日

カヤネズミ?ヒメネズミ? Is this a Apodemus or a Micromys?

6月29日にやまぼうしさんがもらったカヤネズミを水に浸けてはいるが2か月以上も腐敗しないということをアップした。
冷凍庫に保管していたために動物淡泊が変質したものと思われるので、
熱湯をかけた。すぐ皮や肉はチジミあがた。今度はすぐ、腐敗し始めた。
この台風の影響で専門学校も休講になると連絡がきた。
アマゾンに本を頼んでいて今日来ることになっているので、家を空けられない。
カヤネズミの骨を洗って乾かした。

Fig.1のAは頭蓋骨部分だ。上の左から時計回りに、大孔部分の後頭骨、前顎骨、鼻骨、上顎骨臼歯、前頭骨、頬骨、切歯を含む頭蓋骨、聴胞、右下顎骨、上顎左切歯、左下顎骨、左右の側頭骨、左右の頭頂骨、頭頂間骨、Bは上の左から頸椎骨、腰椎、尾椎、肋骨+胸椎、環椎、軸椎、Cは前肢部分、Dは大腿骨と寛骨、Eは橈骨+腓骨+足部分、Fは仙骨、Gは胸骨の一部、Hは何かな?おそらく鎖骨かな?
Fig.1

このカヤネズミはオトナである。
しかし、この個体はカヤネズミMicromys minutusかヒメネズミApodemus argenteusか分からなくなった。
以下は阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」と阿部永監修「日本の哺乳類」を参照した。
切歯孔の後端(↓)と第一臼歯の位置の関係から、これはカヤかヒメに間違いない。
口蓋孔の位置(↑)が第二臼歯の中ほどに位置するのでカヤではない。
カヤでは第一の後部か第二の間くらいだ。
Fig.2

切歯の切れ込みがなく(←)、咬板前縁(→)の垂直に近い落ち方から
カヤやヒメに間違いない。
Fig.3

右第一臼歯を顎骨を壊して引き抜き、歯根の数を調べた。
陰影がでると分かりやすいと思い、横から光を与えた。
5本だ。
Fig.4

Fig.3の上下を逆にした。
やはり5本だ。
Fig.4

第一臼歯の歯根が5本あるのはカヤネズミだ。
bluetittitさんが紹介してくれた上から5枚目の写真と見比べてください。
http://rhone-alpes.lpo.fr/nos-reseaux/reseau-micromammiferes/micromammiferes/article/rat-des-moissons-micromys-minutus
ぼくが撮った臼歯は右の臼歯だが、bluetittitさん紹介のサイトは左の臼歯
下のFig.5では歯根が5本あるように見えない。
Fig.5

種の同定は難しいですね。
なんと、今日は早朝にアルゼンチン・オランダ戦のサッカーを見てから、いままでずーと、この骨や歯を眺めていた。目が疲れた。このような細かいことは苦手だ。
拡大鏡やカメラやパソコンを使わなければ決して歯根が5本あるなんてわからない。

2014年7月7日月曜日

フクロウのペリットから出てきた骨:6、これは誰の下顎? The bones that came out from the pellets of Ural owl:6, Whose mandible is this?

今日こそ丹沢に行こうと思ってたが、外の小雨模様を見てヒルが目の前に蠢き、山行中止とした。もっとも、起きたのが4時なので、もう30分寝ようとおもったのが間違いだった。
起きたのは6時近くだった。

一昨日、ペリットを洗い、昨日乾いた骨を方眼紙に並べて、写真を撮る(Fig.1)。
Aは、ネズミ科の肩甲骨で、Bはアズマモグラの上腕骨3個とネズミ科の上腕骨、Cはアズマモグラの肩甲骨、Dの上はアズマモグラの寛骨で、その下の二つはネズミ科の寛骨の一部、下の塊はアズマモグラの仙骨と左右の寛骨である。Eは大腿骨で、Fは脛骨、Gは環椎と軸椎、Hは橈骨と尺骨だが、上はアズマモグラの橈骨、IはFig.2に載せ忘れた切歯などだ。Jはアズマモグラの爪(左2個)とヒミズの爪(右2個)、KとMは不明骨だが、Kの?や棒状の骨も軽いので鳥のものか?板状のものは厚くでしっかりしている。鳥の竜骨突起の部分かもしれない。Lは頭蓋骨の一部と肋骨であり、Mは尾骨と手(足)根骨の一部を含む。
Fig.1

下のFig.2は頭部の骨や歯である。
Leftの左は左下顎骨で下はスミスネズミのもので、他はネズミ亜科のものだ、右は右下顎骨である。上はヒミズのもので他はネズミ亜科のものだが、、、、赤線で囲ったものが、、、違うかな?Middleは上顎や頭蓋の一部の骨である。
右上の底面からみた頭蓋骨はスミスネズミのものだ。
Righの上は臼歯であり、左4つがスミスネズミのもの、右がネズミ亜科のもの。
真ん中に齧歯目の上顎切歯を並べた。一番大きいのはリスのもので、先日出てきたものの対になるものだろう。
下はネズミ科の下顎の切歯である。
Fig.2

なんと、Fig.2の赤線で囲った下の下顎がネズミ亜科のものではない、臼歯の咬面だった。
Fig.3

Fig.3の下顎を立てて木工ボンドで固定した。
咬面がネズミ亜科のものと全く異なる。
誰の下顎骨だ?
Fig.4

Fig.4の下顎骨、臼歯の大きさはアカネズミと変わらない。Fig.3も参照。
Fig.4の臼歯がネズミ科のものならば、右が第一臼歯で、左が第二臼歯だろう。
リス科やヤマネ科だと頬歯が4本になるので、右が最後位の前臼歯になる。
リスだともっともっと大きい。ヤマネだと咬面の溝が横にはっきりつくし、臼歯を真上からみたものは
Fig.4のように前後の長さが左右の長さの倍以上とはならない。

そんな訳でネズミ亜科のものだが、、、。

同じくらいの大きさをもつヤマネの歯としっかり見比べた。やはり全然違う。
丹沢で5月にテン糞からでてきたもの。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/05/bone-teeth-of-dormouse-from-marten-scat.html
その年の12月にやはりテン糞から出てきた。
http://tanzawapithecus.blogspot.jp/2012/12/the-molars-of-dormouse-were-included.html

Fig.4の下顎の臼歯の咬面は老齢化したアカネズミの歯でもないだろう。
Fig.3を見ても分かるように咬面までの高さは変わらない。
となれば、この下顎骨の持ち主は誰なのか?
齧歯目の歯に詳しい方、宜しくお願いします。

2014年7月6日日曜日

モグラの第三の親指  The third thumb of a mole.

白銀林道のフクロウのペリットに含まれていたFig.1の骨は、ほねやさんやゆーゆーさんのコメントによってアズマモグラの手の親指側についている「鎌状骨」という名の骨であることを知りました。
Fig.1

以下は、2009年12月にTCA専門学校のYさんからアズマモグラの腐敗中の死骸をもらったものを骨にしたものです。この死骸もすぐ処理できないので一週間くらい冷凍していました。
そのため、手足がバラバラにならずにすみました。

この鎌状骨はこのように付いています。
右手の内側から↑で示したものです(Fig.2)。
Fig.1の鎌状骨の左は右手のもので、右は左手のもので、
それぞれ親指側から撮ったことになります。
Fig.2

 正面から鎌状骨や指骨の並びを見たものがFig.3です。
Fig.3

全体を浮かせて小指の骨も見えるように撮ったのFig.4です。
Fig.4

裏返して手の平側から撮ったのFig.5です。
↑はFig.1~Fig.3までの右手の鎌状骨です。
左手の鎌状骨←はこんな位置で固まっていますが、当然本来の位置ではないことが判ります。
Fig.5

さて、この鎌状骨、Fig.5でも判るように、親指の骨などとしっかり連結しているものではありません。
つまり、親指の外側にあって、親指の手の平に当たる中手骨や手根骨を覆うかのようにあります。

モグラと云わず、ぼくらヒトもそうですが両手で土を掻き出すときには、親指側を下にして掻き出す。つまり、平泳ぎの時の手の動かし方になります。
その掻き出す時に、ツメは正面の土を崩し、親指の「鎌状骨」がある側で土を掻き出すことになります。ぼくらなら、そこがいつも土で擦れるので皮膚が厚くなってタコとなるでしょう。
でも、タコが厚くなったとしても、まるで靴擦れのようにタコごと剥がれて
怪我をしてしまうかもしれない。

地中でそんなトンネル堀生活をしている内に、分厚くなったのが皮膚ばかりではなく、
骨を新たに加えることによって厚みのあるグローブ状の手を進化の過程で作り上げたのではないでしょうか!

モグラ科の動物は上腕骨Bの形も肩甲骨Aも他の哺乳類には見られない形状です(Fig.6)。
全て、トンネル堀に適して形になっているのでしょう。
 Fig.6


2014年7月5日土曜日

フウランが咲いている! Orchids are in bloom.

フウランが咲いている。
高貴な香りを漂わせている筈だが、雨のせいか窓を開けても部屋には入ってこない。
二日前は、3個の花だけだった。 
梅雨の時期は植物たちが甦るように元気になる。
狭い庭の木の枝はまるで暴れているように伸びてきた。
梅雨が明けたら剪定をしなければならない。

キタリスとリスの上顎の切歯の違い The difference for upper incisor between Sciurus vunlgaris and S.ris.

ゆーゆーさんからの指摘で、ぼくのズサンな標本管理が明らかになりました。
それは、ぼくがリス(ニホンリスSciurus ris)だと思っていたものが、
キタリス(S.vulgaris)だったことです。

1997年夏に大雪山登山をした教え子から登山道で拾ったというリスの死体をもらっていたのです。この頃、ぼくはアフリカから3年振りに帰国したばかりで、こちらの生活に逆カルチャーショックを受けていた時でした。当時は、アフリカに帰りたい、帰りたいと思っていたのです。

そんな精神状態の時にもらったキタリスの死骸が、いつの間にかリスをもらったことになっていたんです。ニホンリスなのかキタリスなのかをしっかり調べていれば良かったんですが、
頭骨最大長が45mmなので、ただそれだけでニホンリスと思い込んでしまったようです。

ぼくのリス(キタリス)の切歯の切れ込みを横からみる。
 切歯の切れ込みを左に白銀林道のフクロウのペリットから出てきた切歯を貼り付けて比較する。
明らかに、キタリスの方が切れ込みが深いのが判る。 
ニホンリスの切歯は横からみても切れ込みが浅い。
ゆーゆーさんありがとう。コメントで書いてくれたことに感謝します。

リスとして拙著「頭骨コレクション」(築地書簡)に載せたのが下の写真だ。
下顎も合わせて5か所で写真を載せる。
幸い、上の切歯に関係した話題は取り上げていない。
リスをキタリスと訂正したい。

2014年7月4日金曜日

フクロウのペレットから出てきた歯や骨    The teeth and bones which came out from the pellets of the Ural owl.

 リスの上の切歯がでてきたフクロウのペリットの内容物
Fig.1のAとBは左の下顎骨である。Aはヒミズの下顎(上)とモグラの下顎骨。Bはアカネズミの下顎骨(下)と上二つはネズミ亜科の下顎骨。アカネズミのものより非常に小さいのでカヤネズミの可能性あり。
Cはハタネズミ亜科スミスネズミの下顎骨で、Dはスミスネズミの上顎骨だ。Eはネズミ亜科の上顎骨。FとGはネズミ科の上の切歯(F)と下の切歯(F)。F、Gの上のものは他と比べて非常に小さい、カヤネズミのものかもしれない。
Hはネズミ亜科の臼歯、Iの歯はモグラの歯で左上の尖っているのは犬歯で、他は臼歯。Jはスミスネズミの臼歯。 Kはリスの左上の切歯。
Fig.1:歯や歯を含む顎骨

Aは肩甲骨で、右二つはヒミズで左二つはモグラのもの、Bは寛骨の一部で、右端の大きなのはリスの可能性がある。Cは上腕骨、Dは尺骨、D'は橈骨、Eは大腿骨、Fは脛骨と腓骨、Gは鎖骨?、Hは肋骨、Iは仙骨に接する尾骨?、Jは環椎、軸椎などの頸椎と脊椎骨、左の二つは尾骨だ。
Kは始めは小鳥の爪だと思っていたが、違う。哺乳類のものだ。こんなカギ爪をもっている小哺乳類って誰だ?モグラやネズミたちのものではない。リスかもしれないと思い始めている。
Fig.2:頭骨以外の骨

Gは同じものが一対ある。鎖骨だと思う。リスの鎖骨なのかな~?
何だか、リスの切歯が見つかってから不明な大きな骨はリスと考えるようになってしまった。

ペリットから出てきたリスの切歯  A incisor of squirrel which came out from the pellet. 

 白銀林道のフクロウのペリットからでてきた齧歯類の切歯。
右上の切歯である。
 
 下は、リスの切歯の先端である。切れ込みが深い。
ペリットからでた切歯は切れ込みが浅い。 
 ペリットから出てきた切歯を糊で張り付けてその厚さを比較する。
 張り付けた切歯と下から切れ込みを比較する。
リスの頭骨は一つしか持っていないが、ペリットから出てきた齧歯類の切歯は
リスのもので間違いないだろう。
この頭骨から切歯を引き出せないのがちょっと残念。
その内にリスの大きな臼歯が見つかるかな?

2014年7月3日木曜日

フクロウのペリットから出てきた骨:5、リスの切歯! A incisor of squirrel!

月曜日に白銀林道のフクロウのペリットを水洗いして歯や骨を選り分けていた。
それを方眼紙上に並べていて、?????う?これは?
と思う上顎の切歯が見つかった。
下のDの上顎の切歯を並べた個所の橙色の線で囲ったものだ。
スミスネズミやアカネズミの切歯の倍以上大きい。
ドブネズミかな?っと思ってドブネズミ(ラット)の上顎の歯と比べた。
ドブネズミはこれよりも1.5倍の厚さがある。これは薄いのだ。
で、エゾシマリスの歯と比べた。エゾシマリスのものより一回り大きい。
パソコンの上にあるムササビと比べた。ムササビの切歯は太く大きい。
何故か、リスそのものの頭骨が見当たらない。
中国のリスと比べた、似ている。
あった!リスの頭骨あった!ホオジロの骨と一緒にしていた。
厚さ、カーブほぼ間違いなくリスだろう。
でも、上の切歯の先の切れ込み(下の↑部分)が少し浅いのだ。
個体差なのかも知れない。
他の詳細はもう少し、綺麗に並べてから次回にアップする。
白銀林道のフクロウはtake隊員が追っているリスをも食べているんだ。


風呂に入る。


昨日は日吉から巣鴨に行き、それから四ッ谷で飲んで四ッ谷に泊まった。
巣鴨は登山靴店の五郎に行った。今履いているのと同じ靴はなかったので出来上がりしだい送ってくれることになった。
特に今すぐ必要な靴ではないので郵送料は五郎持ちなので重い靴を持ち歩かないで得した感じ。
巣鴨で中華を食べた。青島ビールが目に入り頼んだ。頼んだ冷やし中華が出来上がるのが遅かったのでもう一本頼んだらほとんど同時にきた。
なんと冷やし中華の他にチャーハン小盛りと杏仁豆腐がついてきた。量が多すぎた。
17時半から四ッ谷で飲み会だが、3時間余りある。上野で博物館か動物園に行こうかな?と思ったがまっすぐ四ッ谷に行き、風呂屋に入る。
番台のおばさんに時間潰しに来ましたと言うとどうぞゆっくりしていってください、と言われ、様々な湯船に入る。
一時間ちょっとを過ごした。
これから時間潰しは風呂屋かな?と思う。
今、早朝の小田原線だ。久し振りの朝帰り、がらがらだ。でも座らずに立っている人めいる。なんだか皆朝帰りみたいだ。
オ、もう町田に着いた。次で乗り換えだ。
今日の丹沢行きはとりやめだ!明日は行こう!

2014年7月2日水曜日

ゴマダラカミキリだ!  Long-horned beetle!

 今朝、庭をみるとユリの蕾にカミキリだ!
ゴマダラカミキリだ。
こやつは花カミキリの仲間ではないのにユリにとまっている。もっともこのすぐ横にはユズの木があるので、ユズの木にでも卵を産み付けにきたのかもしれない。
甲虫類でカミキリだけを集めているという愛好家を二人知っている。
そのため、ぼくもカミキリの名前を知るようになった。
カミキリは捕まえると動くと頭部と胸部との間で擦れてギシギシと音がでるが、コヤツだめだ。
寒いのか触っても動かない。
 すぐ、部屋に戻ってカメラを向けた。
コヤツの目ではぼくがどのように見えているのか?
今日は、これから日吉の授業。終わったら四ッ谷に向かわなければならない。
会議で上京するかってのサル仲間たちとの呑み会だ。
今回は軽くおさめようということになっている。
この仲間だと楽しくて、ついつい飲み過ぎて怪我までしてしまう。
昔の学生時代の飲み方になってしまうのだ。
もちろん、ぼくは明日こそ丹沢へ行きたいから、早く帰るつもりだ。