「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年5月14日月曜日

丹沢自然探索 Walking in the Tanzawa

春の丹沢を満喫
今朝は4時半に起き。5時10分に家をでる。
良い天気、車から出ると山は少し肌寒い。
6時23分には下のミツバウツギの花を撮っている。
ギンリョウソウが顔をだしていた。
オトシブミだ!。 
帰り、アオダイショウが橋のところで日向ぼっこをしていた。
ぼくが邪魔をする。 
今日は、ハナネコノメの花後の状態をみようと沢を行ったが、見落としてしまう。
しかし、アナグマが目の前をゆっくり通って、沢の穴に入る。
帰りにはキジのメスが偽傷して、ぼくの目の前をバタバタと飛び回る。
サンショウの芽を少し摘んできたし、お昼前には帰宅できた。
糞は少し取れたし、気持ちの良い丹沢歩きだった。

タヌキのタメ糞は苗床だ!  Upheaped scats of racoondog have been a seed-bed!

タヌキはタメ糞をする。だから、その場所にいくと新旧の糞がある。
古い糞は雨に洗われ、内容物であった種子が剝き出しになっている。
昨日、タヌキのタメ糞場所をチェックして回った。
いずれの場所もタヌキが食べた果実の種子の苗床になっていた。
ミズキ、キブシ、ケンポナシ、ニガイチゴ、モミジイチゴ、ヤマボウシの実生苗が
オシクラマンジュウをするように
密生して芽生えており、まるで苗床のようだ。
苗床1
苗床2
 苗床3
 苗床4
(クリックして拡大)
いずれの場所もキブシの苗が他を圧倒している。
おそらく、これらの苗もその内にシカやウサギに食べられてしまうのだろう。
生き残る苗がはたしてどれだけいるか?
このように尾根にトイレをもつと、糞の一部が斜面を転がる場合もあるし、
雨風に晒された剝き出しの種子が周囲にも転がるだろう。
シカがもう少し少なければ、森がしっかり維持されるのに!

ヤスデ   Millipede

仏果山実習の続き
大きなヤスデだ!
学生たちは見たことがなかったようでダンゴムシの巨大なものと思った人もいたようだ。
この外骨格や肢や触覚がテンやタヌキの糞から出てくる。
これまで、ヤスデやムカデの肢が糞の内容物として出てきた。
特にムカデの物が目立つ。
しかし、ゲジゲジのは見ていない。
山中の腐葉土の中にはゲジゲジ(ゲジが正しいようだ)はいないのか?
ムカデは、小豆島のサル調査で五右衛門風呂に入った時、風呂場で尻を噛まれて腫れたことがある。ムカデは肉食だが、このヤスデは腐った植物や肉を食べるようだ。だから、毒をもたない。では、肢の長いゲジゲジは、肢が長いだけに走るのも早く、しかもすばしっこい。昆虫などを食べて生活しているようだ。

ゲジゲジの長い肢がテンやアナグマ、タヌキ糞からは出てきてないのは、ゲジゲジの逃げ足が速いということだろう。
オオゲジは千葉の洞窟の天井に大量に居た。
これらは、ぼくらにとっては気味の悪い不快害虫だが、自然界にとっては大事な分解者だ。

そうそう、タンザニアで生活している時、ぼくの指よりも太いような、長さ20センチを越えるような真っ黒のヤスデがいた。Fountainpen wormと云う英名だった。祖父たちが持っていたような太い万年筆のようだ。
木に登った時にそれを枝と共につかんだ時の不快さはたとえようもない。
(写真は南アフリカで,左はライター)

2012年5月13日日曜日

アナグマの糞だ! A dropping of a badger

11日の丹沢実習で、採集したアナグマ糞

宮ヶ瀬越えから仏果山へ行く途中の急坂になりかけた所で見つけた新しい糞だ。
テン糞にしては少し大きい。
S.S君が、「アナグマの糞では?」っと問うてきた。ぼくは次のように答えた。
「アナグマは地面を少し掘ってその上に糞をする。
これはそうではないから、テンかハクビシンの糞だ。」
水洗いした。
大半が土で、0.5ミリメッシュの茶漉しから流れていった。
残ったのは下のものだ。 
大半が、キブシの種子であり、他は土壌動物の脚や翅や外骨格だ。

洗い始めてすぐ、これはアナグマの糞だと判った。
テンやハクビシンはこんなに大量に土砂を一緒に食べない。
アナグマだからこそ、腐葉土を掻き分けてキブシの実を探し、泥で汚れた実を食べ、さらに
土壌動物も食べたのだ。
S.S君に君が正しかったと謝らなければならない。

上の糞の写真を見ていただきたい。
糞の右側の土砂が新しいのが判る。
ぼくは、見落としていたのだ。
アナグマが右側の地面を少しかき出して、その上にウンチをしようとしたのだろう。
が、かき出した地面の土はわずかで、しかも少し外れたところにしたことが判る。
それにしても、アナグマはまだ冬の食物から抜け出せていないのだ。

上の解釈が間違っていた。
糞の写真をクリックしてみると、糞の表面に右の土砂が付着している。
さらに、右の湿った土の上に黒い糞の一部がある。
アナグマはちゃんと穴を少し掘ってウンチをしたが、
そのウンチが何故か転がって写真の位置になったのだ。

2012年5月12日土曜日

このキノコ、ヒラタケだ!These muchrooms, oyster caps!

昨日の丹沢実習で:
このキノコ、食べられると何故かすぐに確信、
シイタケや猛毒のツキヨタケが属するキンシメジ科のキノコだ!
これらの傘のダワダワ感はヒラタケそのものかもしれない。
一本の傘を3分の1位食べてみる。ウン、イケル!
ぼくが採り始める、学生も手伝って採ってくれる。
帰宅後、さっそく手持ちの5つの図鑑のヒラタケの図と見比べる。
似ていない。が、記載をみると春から出るとある。さらにダワダワした傘のもあった。
さらに、自然では多数重なり合って生えるとある。


今朝、洗ったが表面の泥を落とすには歯ブラシで水を流しながら擦るように落とす。
が、強く擦っても傘がボロボロに崩れない。弾力性がある。
全部で、10個くらい採ってきた。今夜が楽しみ。

先ほど、お昼に連れ合いと、食べた。
インスタントラーメンの具として、アイヌネギ、コゴミ、キャベツなどとともにたくさん容れた。
歯触り、舌触り申し分ない。が、味は淡泊で素っ気ない。
それにしても、学生たちはキノコを気味悪がるのはどうしてか?
少しだけなら毒キノコでも腹痛もおこさないから齧ってみな!っと勧めるが皆尻込みをする。
ただ一人S.S君が、ほんの少し齧って味わった。

3回目の丹沢実習:仏果山

昨日は今年度三回目の丹沢実習であった。
これまでは霧雨の中の実習だったが、この日は午後から雨がぽつぽつと落ちてきたものの
気持ちの良い緑の風が頬をなでる一日だった。
下は仏果山山頂で(クリックして拡大)
こんなに大勢で静かに歩くことなど難しい。
動物たちを追い散らしながら森の中を進んでいくようでもある。
登り始めてまもなく登山路をジョギングしている人や登山者とすれ違った。
この時点で、もう今日は動物たちには会えないと覚悟を決める。

高取山展望台にかかるウワミズザクラはまだ蕾状態だった。
(やまぼうしさんからこれはイヌザクラというメールをいただきました。感謝!)
赤いヤマツツジが咲き始めてはいたが大抵が蕾状態だった。
(ヤマツツジ)
途中で、白色やピンク色などいくつかの花色のエビネが今が盛りと咲いていた。
花茎がまだでていないキンランかギンランが、まるで群生しているかのようにたくさん出ていた。
来週末には花を咲かせるのかな?

この学年は25名以上の学生数なので、動物観察・調査のために
次回から5、6名単位の複数グループに分けたい。
定点観察半、移動ルート観察半などとしていきたい。
それぞれが、事故無く観察し、歩けるかが心配ではあるが、仕方が無い。

2012年5月10日木曜日

テン糞からでた骨片 Bits of bone or skull from a marten skat

4月16日の「野生生物探検隊」の集まりでtake隊員からホオジロの死体と
テン糞をプレゼントされた。
昨日、水洗いして乾かしていた内容物が明らかになった。
大半が小哺乳類の毛であり、砂礫と骨片だった。
植物質のものは含まれていなかった。
砂礫から骨片を拾い出して方眼紙に置いた。
それぞれの骨片がどの部分のものなのか?
上の細長いものはおそらく肋骨の一部だ。
ネズミ科かトガリネズミ目の動物の骨片であると思ったが、
中央左側にあるような幅5ミリもあってしかも1、2ミリの厚さをもつ骨は
上記の野生の動物群にはいない。
いるとしたら、クマネズミかドブネズミだあるいはアズマモグラのものだ。
で、ドブネズミとアズマモグラの骨と見比べた。
5ミリくらいある骨片はモグラの上腕骨の一部かな?
毛は15ミリ以下のもので、灰色だ。
そうすると、モグラではない。ドブネズミの骨盤かな?
毛で同定できれば良いのだが、今のところお手上げだ。
骨でもはっきりどこの部分の骨片とわかるものでないと、種を同定できない。
あー、まだまだだ!

このような部分でも古生物の研究者や化石人類を発掘している研究者は、
骨の一部の化石で推定・同定している。
すごいとしか言いようがない。
今のぼくにとっては歯が一本でも混じっていればもっともっと絞り込むことができるのだが、、。

2012年5月9日水曜日

庭の花 Flowers in a small garden.

今日は、慶應(日吉)で2時限目の動物行動学の授業があった。
この授業を履修できなかったが、これで4回連続授業に出ている学生がいる。
彼は湘南台からバスでいく藤沢校舎の環境専攻の学生だ。
彼と一緒に湘南台まで戻ってきた。呑む約束もする。
そういう熱心な学生もいる一方、今日は3分の1くらいの学生が欠席だ。
これから6月下旬まで聴講する学生はどんどん減る。
が、7月上旬になると出席者が増える。
7月下旬に試験があるからだ。
今年から少し、試験内容を考え直そう。
誰もが単位を取れるようなやりかたは止めよう。
真面目に出席している学生なら
A(優)を取れるが、そうでない者には難しいものにしよう。
授業全体に通じた問題にしよう。

庭のシランが咲いている。
クレマチスも咲いている。 
香りの薄いドイツスズランも蔓延って咲いている。 
今にも雨が降りそうだ。
明後日は専門学校の丹沢実習だ。
3回連続雨となるか!

2012年5月8日火曜日

山菜大好き!

今日は、連休明けの学校だった。
2時限目があり3時限目が終わって、帰宅したのが4時半過ぎ。
へとへとに疲れた。
もう、6時を待っていられない。
連れ合いがレモンを切っていてくれた。
お湯も沸いている。
アイヌネギの酢味噌和えも丁度よくできていた。
コゴミの御浸しがテーブルに出ていた。
ぼくは、半分のレモンを絞り、ガラスコップに、それに倍量のウィスキーを注ぎ、熱湯を入れる。
半分飲んで、庭にでて、サンショウの新芽を摘み、すり鉢で擦り、砂糖と味噌を混ぜてする。
香り抜群のサンショウの味噌和えだ。
サンショウは釧路になかったので、こちらにきて覚えたものだ。
お隣より頂いた、細いフキの煮つけと、昨日娘がもらってきたタケノコもある。
山菜が大好きだ。
ウィスキーは酔いが30分もすると覚める。
だらだらした酔いが続かない。スキット酔って、カリット覚める。
明日も学校だが、もう一杯やろう!

2012年5月7日月曜日

ホオジロの解体と釧路からの山菜

今朝は、4時半に起きて、初校ゲラを見直し、9時には宅急便で編集者に送った。
解放された気分になったので。気分転換も兼ねて懸案の仕事をすることにした。

4月の野生生物探検隊の集まりでtake隊員からもらったホオジロを
解凍、解剖して、毛を毟り始めた。
もちろん、その前に大きさなどを測る。
まだ、凍っている。
糞の中に動物の爪が入っているから、ホオジロを含む小鳥の爪の大きさを
大体でも知っておこう。10ミリくらいの大きい爪と5ミリくらいの短い爪があるんだ。
これは左足だ。
テンなんかはきっと頭をまるごと食べてしまうだろう。当然、クチバシは消化されなくて
糞として排出されるだろう。その大きさを知っておこう。 
などと熱中し始めていたら、ピンポンが鳴る。
釧路からの宅急便だ。アイヌネギとコゴミだ。たくさんあるので、お隣さんに半分上げる。
残りをシンクに水を貯めて洗う。採りっぱなしでそのまま送ってようだ。
土や枯葉などが混じっている。
洗い終えて、一回分ごとに新聞紙に包んでビニール袋に容れ、冷蔵庫の野菜室に。
ここなら、2,3週間は軽く持つ。持つどころか成長するくらいだ。
コゴミは早速茹でて、御浸しで食べる。美味い!
今夜は、コゴミの胡麻和えとコゴミの天麩羅と、アイヌネギの酢味噌和えだ。

ホオジロは毛を毟り取り、羽根や尾羽は鶏の毛を毟る時のように熱湯に浸け、
羽根を抜き取る。
お腹を割き、内臓を出して、裸状態のままで水に浸けて蓋をする。
1ヶ月後には骨になる。
羽根も毛も標本として保管した。あとは骨と爪などだ。

これも洗って、どのように保存するか。
 


2012年5月6日日曜日

怖い月!   A grisly moon!

昨夜、夕食後、連れ合いがお月様が綺麗だから見てごらんと云う。
カメラを持って2階のベランダに上がってみた。
うん、確かに綺麗だ。真ん丸だ!
でも、ぼくは月や、星は気味が悪いのだ。怖ろしいのだ。
子供の頃、巨大な赤い月を見たことがある。
釧路湿原で釣りをした帰り、暗くなり真っ赤に燃えるような月を見たのだ。
月明りで道が照らされて、歩きやすかったが月に見られていることが怖ろしかった。
奥湯河原のサル管理小屋で一人だった。
外は月明りでこうこうと照らされている。
月光が部屋に入っている。
こんな時は鍵をしっかりかけ、窓から魔物が部屋の中を覗いても見られないように
窓の壁際に寝る。
月明りの時に山を歩く時は、登山道を歩かない。
登山道は月明りで森の魔物に見つかりやすいからだ。
アフリカのタンガニーカ湖岸に住んでいた。
月明りで湖面が光り輝いていた。
怖くて外に出られない。
部屋の明かりも消して、ぼくが一人で家に居ることを月に、森の魔物に知られたくないと思う。
真ん丸の月を見ると、綺麗というよりも恐ろしく感じる。

2012年5月5日土曜日

テンはヒミズを食べていた?A marten have eaten a shrew mole?

ヒミズは山道に転がって死んでいるのを見かける。
このような死骸はヒミズばかりでなく、釧路湿原ではトガリネズミもそうだ。
このような死骸が他の動物たちに食べられないのは、
彼らが発する臭いを嫌うからだと云われている。

死んだ直後のヒミズの死体の周りは、
プラスチックを焼いたような臭いがすると云う人もおります。

ヒミズ嫌いはテンやタヌキなどばかりでなく鳥たちも嫌っているようで、
時々胃から吐き出されたヒミズを拾うこともありました。

嫌な臭いを放つためにヒミズは鳥や動物たちにも食べられないのだと思っておりました。
今回、4月30日の伊勢沢林道歩きで拾ったテン糞の中に、
同定に苦しむ骨片や毛が入っておりました。

下がそのテン糞です。
9時33分に伊勢沢沿いの山道で採集する。
キブシの種子、ケンポナシ種子3個と果柄、小哺乳類の毛多数、臼歯8個、他骨片、昆虫の翅
水洗いして、哺乳類の歯や骨片だけをまとめました。 
上の写真の左上部分の下顎の臼歯 
さらに左上部分の臼歯6本 
ネズミ亜目やハタネズミ亜目のネズミたちの歯とは異なります。
また、それらの臼歯よりも一回り小さいものです。

下顎骨におさまった臼歯(真ん中の写真)の歯冠の咬面の形と、下顎骨の幅から
トガリネズミ目のモグラは除外できます。
残るはトガリネズミ科のカワネズミやジネズミとモグラ科のヒミズやヒメヒミズです。
いやいやまだいました。
このような小さな臼歯を持っているのはコウモリ目の動物たちです。

カワネズミの頭骨標本はもっていない、
コウモリはアブラコウモリしとユビナガコウモリしか持っていない。

下の下顎骨の幅から見ると小翼手目のコウモリたちは除外してよいでしょう。
彼らの下顎の幅はさらに細い。
赤丸で囲った形状を持っているヒミズやジネズミのものと見比べました。
これは左の下顎の最後位のヒミズの臼歯かな?
しかし、赤丸で囲った下の下顎の臼歯の形状がヒミズのものと
手持ちのどのヒミズの下顎の臼歯とも合わないのです。
そして、何だか歯が摩耗しています。
カワネズミも丹沢に生息しているのです。
タイトルには「テンはヒミズを食べていた?」としましたが、
トガリネズミ目の動物を食べていたとした方が正確なタイトルでしょう。
結局、テン糞から出てきた歯に関しては、同定できませんでした。
どなたか御存知方、御教示願います。

今日は、数日ぶりに良い天気、丹沢は混むだろう。
おとなしく連休中は家でデスクワークをするよりない。
そうそう、take隊員からプレゼントされた小鳥の解剖と骨格標本作りもある。

2012年5月4日金曜日

テン糞からヤマネの骨片が出た! Bone & teeth of a dormouse from a marten scat.

4月29日の伊勢沢歩きで、テン糞を4ヶ所で採集してきた。
3ヶ所の糞から、4~7センチのムカデが、体液だけがなくなった状態で1匹づつでてきた。
3ヶ所からは別々の脊椎動物を食べたと思われる骨や歯がでてきた。
そのうち、エ?本当?と思われるものを同定することができた。
8時3分の糞
8時4分の糞
上の糞をした個体と同一個体の糞だろう。 上の糞から3メートルくらいしか離れていない。
こちらの方が新しいので同じ袋に容れる。
これらの糞を一緒に水洗いした。
キブシの種子が多数とケンポナシの種子1個と果柄、ムカデ3センチ1匹、昆虫の上翅1枚と脚、
それと多数の哺乳類の毛と骨片や歯が出てきた。
始めはハタネズミの歯ではないからアカネズミか!と思った。
が、赤線で囲った3の切歯がアカネズミのものとちょっと違う。
2の臼歯を見た。ん?ん?なんだ?ネズミ科の動物ではない。
臼歯が4本並んでいる。
齧歯目であるが、ネズミ亜科でもハタネズミ亜科の動物ではない。
リス科かヤマネ科だ。
3の切歯の小さからすぐリス科ではないと判断した。
2の左の臼歯を拡大してみた。
ム!ムゥ!ム!歯冠の咬面に横に溝が入っている。 
これは分るだろう。ネットで調べ、手持ちの図鑑を2つ調べた。

結論、これは、右上顎のヤマネの歯だ!
左上の方から第三臼歯で、右下は前臼歯だ。
これは、下顎の臼歯なのだろう。
どの位置になる歯は分らず。 
ちょっと驚きだ。
ヤマネは札掛で鳥の巣箱を出入りしていたのを見ているだけだ。
冬眠から目覚めたばかりのヤマネだと動きも鈍いだろう。
しかし、テンはなかなかのハンターだ。
もう、次に丹沢に行くときはキブシの干からびた果実などは食べていないかな?
他、二つの糞の中からもアカネズミではない小哺乳類の骨・歯が出てきている。
丹沢の動物たちも休息に春の食物食いになってきている。

やらなければいけないデスクワークがあると、何故か他のことをやりたくなる。
中学・高校の時は月末・期末試験の勉強をしなければいけなくなると小説を読んだり、映画を見に行ったものだ。それが今も変わらない。

2012年5月3日木曜日

花の咲く時季の違い The blooming season differences

今日も雨が降っている。なんだか憂鬱な気持ちになりそうだ。
机の上には、昨日宅急便で届いた初校ゲラが乗っている。
雨降りなので、ゲラを見直すにはもってこいの日なのだが、、、、起きてから外を眺めてばかり。
気分転換にブログを更新しよう。4月30日に伊勢沢に行った時に、拾ってきたテン糞の水洗いや植物のアップがまだ残っている。

丹沢山麓は今が、春真っ盛りなのだろう。
草木は新芽を出して、葉を展開させ、温かい春の日を受けとめようとしている。
湯河原では4月16日に咲いていたケマルバスミレが東丹沢では今頃だ。
もう、ヤマザクラも散りかけているし、ミツバツツジのピンクの花も散ってしまったのに、
ヤマグワはようやく蕾を膨らませてきた。 
チドリノキは目立たない花?を咲かせている。 
ウワバミソウは蕾だ! 
ツクバネウツギの花は終わりかけている。 
カキドウシの花もそろそろ終わりのようだ。 
多くの、木々が芽吹いて花を咲かせたり葉を展開させている。
しかし、アカメガシワはようやく冬芽を膨らませて赤い新芽の顔を出したばかりだった。
このような草木の花の咲く時季の違いや、アカメガシワのように遅いとも思われる新芽の動きはどうしてなのだろう。
アカメガシワには、君!ちょっと目覚めるのが遅いのはどうして?
っと聞いてみたいものだ。あるいは、サクラやミツバツツジには、まだ寒いからもう少し寝ていたら!と云ってやりたい気もする。

この数日の雨模様で丹沢の景観も一新したことだろう。晴れたら、新葉が展開したコナラやミズナラが陽に照らされて白い靄のように輝くだろう。
さあー、コーヒーでも沸かして頑張ろう!

2012年5月2日水曜日

ウサギの食痕  Feeding sign of hare.

伊勢沢林道で:
林道の路肩に咲いている、この黄色の花は何?
平凡社の「日本の野生植物Ⅱ」で調べてもわからない。
アブラナ科であることは分るのだが、オランダガラシなら花が白い。 
根元の方を見るとノウサギに葉が食べられた痕がある。
ノウサギが食べる植物を調べたことがないが、シカのように多くの植物を食べている。
ぼくも口に放り込んだ。????この仲間の味がする。 
この草がわからない。
とうとう、昨夜寝る前に、植物カメラマンのisa隊員へメールして教えを乞うた。
「ハルザキヤマガラシ」と思うとのレスポンス。

ところでアブラナ科はぼくが小中学科校の頃の教科書には十字花(ジュウジバナ)科って呼ばれていなかったかな?ダイコン、キャベツなどの絵とともに載っていた筈だ。
ぼくらの食べる園芸植物の根菜類の多くはこのアブラナ科であり、ナス科、ウリ科、ユリ科などなんだか少数の科の植物だけを食物にしている。
チョウの食草のように少し偏っている。
アブラナ科の植物だけが突然絶滅する!なんてことが無いとも限らない。
せっかく、多くの植物が生育しているのだからもっともっと多くの植物をとり入れたいものだ。
その方が、身体にも良いのではないだろうか?



2012年5月1日火曜日

どれが食べられるの?

伊勢沢沿いの山道で、
トリカブト、モミジガサ、キクザキイチゲが青い葉を広げている。
これらの三種類は間違うかもしれない。
ほとんど混在しているところもあった。
キンポウゲ科のトリカブト、この葉で先日死んだ人がいた。
根の汁はアイヌの人たちがクマを撃つときの弓矢の矢じりに塗った。
殺人事件でもこの根が小さなサツマイモに似ているので使われる。
キク科のモミジガサである。
シドキとも云う。茹でて御浸しや和え物で食べる。
キク科特有の苦みがあって美味しい。 
キクザキイチゲ、これらの三種の中ではもっともか細い。
これもキンポウゲ科なので食べない方が良い。 
モミジガサを少し摘んできた。昨夜、湯掻いて御浸しにした。
夕食前のウィスキーのツマミだ。

昨日の丹沢は、どこの駐車場も早朝にもかかわらず車であふれていた。
GWに入ったからだろう。
林道は、バードウォチャーが並んでレンズを鳥に向けているし、中年夫婦の二人連れや、若者カップルの渓流釣りの人たちが山に入り込んでいた。