「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年2月16日木曜日

GPSの軌跡  Records of GPS

一昨日歩いたGPSの軌跡だ。5.3キロを歩いた事になる。
〇の糞については、水洗いして後ほどアップする。
ここでは昨日アップしたように、Weipoint1~2間は、丹沢でこれほどしっかりした
ブッシュがあるの?という驚きの沢、斜面であった。
5月頃、絶対同じコースを歩きたい。
春にはさらに身動き取れなくなるようなブッシュになっているのだろう。
シカやカモシカも動けないかな?
2の昨日アップしたブッシュの状態だ。
この斜面は朝日が当たらない斜面である。
ここの残雪がある経路をトラバースしていたが、もう、ズボンや上着、帽子まで茨のトゲに引っ掛かって右袖をトゲから外そうとすると左肩がひっかるという具合だ。
汗だくになる。だが、久しぶりのこのような本格的なヤブコギに燃えたのも事実だ。
尾根にとりつくと、楽ちんだ。尾根はウサギやカメやタヌキやイノシシ、シカが歩くので
尾根道となり、嫌な引っ掛かる木は無い。
ここはこの尾根で唯一ほっとするひろびろとしたところWeipoint4のところだ。
ほとんど陽が当たる尾根なのにブッシュとなっていない。
ここからは登りが急になるが、木が生えているので、それを捉まり手すりのようにして登っていくと、Weipoint6の岩場にでる。
ここで一休みしたいが、ピークはもう一息のところだとわかるので、ここを素通りだ!
Weipoint7の617.2のピークで記念撮影とする。
ここでは、もう霧雨状態だ。
W7からW8までは小雨状態となってきたので、小走り状態である。
この場所から東南の尾根に沿った経路を進むとジグザクで不安になるが、その通り下っていくと
堤川林道の終点にでる。西北の尾根を下るとすぐハタチガ沢林道の白いガードレールが見えて林道の終点に到着する。
明日、糞の内容物についてアップします。タヌキのタメ糞から以前にもアップした
不明種子が出てきた。

2012年2月15日水曜日

ヤブが形成されているのは?  Area produced Bush

昨日の丹沢で、驚いたのはブッシュがある斜面である。
40年くらい前なら、伐採されたばかりの山は、一人で突き抜けるのは
ほとんど不可能と思えるくらいのブッシュがあった。
ありとあらゆるトゲのある灌木類や蔓性植物が斜面を覆っていた。
そんな山を歩くために、腰にナタ、背にもナタという出で立ちで、サルを追った。
スギ林や大きな木が生えている山をサルを追うのは楽チンだが、
ブッシュにサルたちが入ってキイチゴ類を採食している現場に行くには、
トゲに刺さらないようにサル道を潜り込むのだが、
1メートルも進まないうちにトゲに絡まってしまう。手や腕やおでこがサルトリイバラや
ジャケツイバラ、サンショウのトゲで傷つく。
そんな時にナタで切り開いて進む。
だが、10メートルも進まない内にサルの声は
遠くに消えていってしまう。
そんな山は丹沢にはもう無いと思っていたのだ。
があったのだ、尾根歩きばかりしていて気が付かなかったとも云える。
ここは、小動物の天国とも云える場所だ!
きっと、4月、5月はナタをもたないと歩けないだろう。
何故、このような場ができたのか?
ここに入り込むには、3度、古いシカ柵の腐ったように赤い鉄の脚立を越えた。
シカ柵の下は何か所もタヌキやイノシシが潜り込んで出入りしている穴が開いている。
少なくても2重にシカ柵で覆われた場所である。
穴からシカが出入りしているのだろう。
シカの食痕があった。
左のトゲのある太い木はカラスザンショウかな?
恐らく、ここに入り込んだシカは、この場所の出入口の場所に精通していなければ
逃げ出すことはできないだろう。
この尾根にはシカ柵、沢沿いにもシカ柵がある。
さらに、斜面をいくつかのブロックに分けるように尾根から沢にシカ柵が走る。
この斜面はシカの食害から守られている場所なんだ。
シカ柵は、広い地域を囲むのではなくて、小ブロックを囲む方が、一カ所が破れても
植物が守られることを示しているのだ。

2012年2月14日火曜日

春霞の丹沢  Tanzawa area in a Spring-Mist

今日も土山峠に着いてからどうしようか迷ってしまった。
宮ヶ瀬尾根を越えて、ハタチガ沢を越えてJピーク・鍋嵐を目指そうとしていた。
が、宮ヶ瀬尾根を越えるのに沢歩き、斜面のトラバースで、難儀する。
その斜面は丹沢にまだこんなブッシュの斜面が残っているのか?
と思うほど、モミジイチゴ、クマイチゴ、サンショウバラ、サンショウ、タラノキ、
ジャケツイバラのトゲを持つ木々が半径30センチ以内にどれかがある。
ブッシュの中で格闘すること3,40分、
意を決して尾根に上がることにする。
この沢から斜面を歩いたのはフキノトウを見つけようとしたことがアダになった。
尾根にはシカ柵が走っており、シカ柵に沿って宮ヶ瀬尾根まで登る。
この尾根は3、4度、もっとかな?歩いたことがあり、岩山のような場所がある。
途中、シカ柵の側のスギ林でチビチエンソーを使って二人で枝打ちをしている。
声を掛けるが聞こえなかったようだ。
宮ヶ瀬尾根につくと、霧雨状となり、視界が悪い。
尾根を南下しながら、今日は鍋嵐に行くのは止めることに決める。
霧雨でメガネが曇る。ときどき小雨状になる。
早めに鍋嵐行を止めて良かったと思う。
堤川とハタチガ沢の両方の林道終点からの出合いの地点では、
もう堤川林道に下ることには迷わなかった。
その出合いの尾根からちょっと下ると鍋嵐や熊の爪のピークが見えるところがある。
そこからの鍋嵐は霧雨に覆われていた。

新しい、糞をいくつか拾ってきた。
これからのLUMIXのファインダーのゴム部分を港南中央の
修理サービスステーションまで取りに行く。

2012年2月13日月曜日

洋ランと温暖化  Orchids & Global Warming

1970年代までは、
クリスマスやお正月の頃の真冬に花を咲かせている
洋ランは実質的に「高値の花」であった。
軒下からツララが下がるような2、3月に
日当たりの良いサンフレームの中で観葉植物や洋ランを愛でながらの生活に憧れた。
そんな生活は叶わないことなので、部屋の中に小さなフレームを置いて、
サーモスタット付きの電熱器をセットして、フレーム内を温めて、
カトレア、ファレノプシス、デンドロビューム、オンシジュームなどを育てた。
ヤエザクラの花が咲く頃に、ラン類の株分けや植え替えをした。
鉢はどんどん増えていった。
アフリカに行くことになった時、増えたランを知り合いにもらってもらった。
連れ合いが勤めながらも世話ができる数の一種類づつを残した。
もうこの頃は、冬季に室内のフレームで育てなくても十分冬越しできるようになった。
それは、ランたちがだんだんこの藤沢の寒さに慣れてきたのと
地球温暖化の影響であると考えられた。
(1970年代は、外のスイレン鉢の水が凍った。庭に地植えしたゼラニュームは寒さで枯れた。
ゼラニュームやベゴニア類、さらにはゴムの木やカポックも10月過ぎには部屋に取り込まなければならなかった。)
それが、どうだろう。今は、スイレン鉢の水は凍らないし、ゼラニュームは屋外の日当たりで花まで咲かせている。セッコクと掛け合わせたと思われるデンドロの一種の一鉢は一昨年からナツツバキの枝にぶら下げたままだ。
今年は寒い日々が続いているが、零下にはなっていない。
ランの花の少し強い香りが部屋の中に漂っている。
ぼくは指先が冷えるので、指先の無い手袋をつけてキーボードを叩いている。
明日は丹沢へ行こう!

煤ヶ谷のしばの大木 An old tree of 100-selection in KanagawaPref.

1月25日にやまぼうしさんとk-ta隊員とで坂尻から三峰までの登山道まで行きました。
帰路、やまぼうしさんの案内で、お寺の裏から茶畑の道の間を通って
出発点まで戻ってきました。
その道は、迷路のようでしたが、「あー、昔の山里の家から家への裏道とはこうだったんだ」
と思える楽しい道でした。
途中で、神奈川県の名木100選の「煤ヶ谷のしばの大木」を見させてもらいました。
児童公園のような場所になっておりますが、最近は訪れる人がいないような感じです。
タブノキMachilus thunbergiiです。
はい、下が「しばの大木」の説明です。 
このような古木の側には必ず、お社がありますね。 
神奈川県の名木100選のうちの他の99木はどこにあるどのような木だろうか?
年老いた木は、世の中の移り変わりを体験していきて、
風雪に耐えてきているせいか神が宿っているような雰囲気がある。

2012年2月12日日曜日

奥湯河原のイタチとテンの糞 Scats of Weasel & Marten

奥湯河原のイタチとテンの糞の内容物
イタチ糞があったところは、昨年12月に野生生物探検隊の集まりに奥湯河原から山越えして行ったコース上にあったところと全く同じ場所であった。
会社でお昼を食べながらこのブログを見ている方がいることが判ったのですが、
今まで通り動物糞の写真を載せたいと思います。ごめんなさいネ!
堰堤の端のコンクリートの上にイタチ糞が50センチ四方に3個あった。
下の3個とも拾ってきた。
これら3個のイタチ糞の内容物はエゾエノキの種子と果皮であり、
合計26個のエゾエノキの種子がでてきた。
糞の大きさからしても同一個体の糞の可能性が高い。

連れ合いに車を運転してもらって、ぼくは一車線の未舗装の道を歩いていく。
ゆっくりと路肩や石の上に目を向けながらゆっくり15分くらい進むと、
道路の真ん中に今朝排泄したと思われるテン糞を見つける。 
ちょうどこの写真が10円玉の大きさからして実物大である。
これを洗うと、合計42個のまだぼくの知らない同一種子と25個のそのシイナ
及びそれらの薄い果皮が出てきた。
このテンはこの種子の果実だけを食べたのだ。
その不明種子だ!長径5ミリ、短径3ミリで、縦にスジが走る。
 2月2日の伊勢沢・奥野沢林道歩きで見つけた不明種子と少し似ているが、違うものだ。
気になります。

isa隊員のHPのウメモドキの種子にも似ているが、ウメモドキの種子は細めで一回り小さい。
やまぼうしさんは今の時季に実をつけている街路樹も考えてくれた。
そう、この奥湯河原の山の尾根で見つけたタヌキのタメ糞がギンナンだけからなっていたのを見つけたことがあったのだ。イチョウは神社か学校にしか植わってない。
このテンも町まで出かけて行った?それとも山の木の実?
いずれにしてもモチノキ科の種子の可能性が大きい。

2012年2月11日土曜日

イノシシの寝床  Wild Boar's Bed or Nest

昨日、連れ合いと奥湯河原の山に行ってきた。
かってサルの餌場であった河原にはササや木々が生え、
「ツワモノどもの夢の跡」とも云うべき有様であった。
奥湯河原へ行った目的は二つ、一つはフキノトウを見つけることであり、
もう一つはイタチかテンの糞を拾うことであった。
糞は見つけることができたが、フキノトウはまだ早かった。

サルの餌場は砂防堰堤が土砂で埋まった河原に作られた。
その時もそうであったが、台風や梅雨の時は河原一面に水が流れた。
この場所を囲むように水の流れが二つに分かれている。
(ササが蔓延る河原)
そんな河原に、ん?これは?と思うものがあった。
上の写真の左上の部分にそれがある。

直径1.5メートルほどの円形にササが引き抜かれて積み重ねられている。 
しかも上部がふぁーっと浮いた感じになっている。
始めはイノシシがこの上に横になったのか?と思ったが、まるで二重構造のように
掛け布団か屋根のように上の部分のササが盛り上がっている。
イノシシがこの中に潜り込んでいたものだ!と推論した。
もちろん、周りにはイノシシが掘り起こした跡がある。
しかし、イノシシがこうやってササを引き抜いて一カ所に集めて積み上げ、
その中に潜り込むなんていうことをするのだろうか?
連れ合いにはイノシシの仕業としか答えられなかったが、、、、、。
チンパンジーは木の上に葉や枝で、敷布団はつくるが、雨季でも掛け布団は作らない。
このような行動がイノシシが本来持っている行動様式だとしたら、ブタでもみられるのかな?

これをアップしたあと、ネットで、Wild boar nest で検索した。すると、スペインの研究者が調べた論文のアブストラクトを見ることができた。
このような巣作り(この研究者は、ベッドでなくて巣としている)は、地中海沿岸の森では3月以前の出産前にメスイノシシが行うようだ。巣の場所は1)覆いにするための植物が沢山ある、2)水の近く、3)他より温かいという三つの条件に合う所のようだ。

と云うことは、この上記の巣はこれからアカンボウを産むための物?

2012年2月10日金曜日

リスの巣材とシカの食痕 Squirrel's nest materials & Sika deer gnawing on trunk

一昨日の尾根歩きで見つけた。
動物たちのフィールドサイン(但し、足跡や糞を除く)
これは、昨日アップしたGPS軌跡のWeipoint2(W2)の地点の尾根で見つけた。
これはリスの巣材であったものだろう。

先日の坂尻から登山道までの歩きでも、同じ物と見つけている。
こちらの方がしっかりしている。
それにしてもここや箱根湯河原のリスたちはスギの皮を利用して巣材にしているが、
スギがないところではどんな物を巣材にするのだろう?
これはW4の地点であったものだ。誰が齧ったのだろうか?
削り痕を良く見ると、下から上に幹に歯を押し付けて歯を持ち上げたようだ。
それにしても携帯で撮っても結構、写っているものだ!
当然、下顎の切歯で、削ったものだ。幅が広いのでシカだ!
ここは、シカとカモシカが同じ場所に棲んでいるので、
シカとカモシカの違いを見極めるのは楽しい。
ここで、このような木の幹の齧り痕で、横?木の幹に水平に齧られていれば、
それは、シカでもカモシカでももちろんクマでもない。
丹沢に生息する野生動物は数多いが、北アメリカには到底及ばない。

2012年2月8日水曜日

タヌキ糞に無数のキブシの種子 Countless seeds of Stachyurus praecox in racoon dog's scats

昨日の採集してきたタヌキ糞の中からとうとう大量のキブシの種子が出てきた。
三か所でタヌキのタメ糞があった。
0:マメガキ種子14個、サルナシ種子多数
3:マメガキ種子3個、エゾエノキ種子72個
6:マメガキ種子3個、サルナシ種子42個、キブシ種子多数、哺乳類(シカ?)の毛、骨片少々
6:の位置は他の2ヶ所に比べるともっとも標高が低い位置である。

タヌキのタメ糞は、沢沿いや斜面では、見つけることができない。
これまで見つけたタメ糞はほとんどが尾根上である。
0、3、6の三か所とも糞の内容物が異なる。
0では、マメガキとサルナシを食べており、
3では、マメガキを少し食べ、大半はエゾエノキである。
6では、マメガキもサルナシも食べているが、少なく、大半がキブシを食べてお腹を満たしている。さらに、猟で解体され残されたシカの骨を齧ったものと思える。
どうも、この三つのタメ糞の所に集合する家族は別々のようである。
しかし、今の僕には、タヌキたちは何か所にトイレをもつのか分からないし、
行動域も分らないので、まだまだ何も云えない。
いよいよキブシが食べられ始めた。キブシの季節が始まった。

昨夜、箱根のサルの事で「噂の!東京マガジン」というTBSテレビの取材を受けた。
もっともっと勉強して来い!と言いたくなるほどサルと地域住民との関係を
単純な構図で捉えようとしている。しかも取材が6時過ぎからだ。
一般常識が欠落しているテレビ業界の制作に携わる人たちが、
作り上げるマスコミニュケーション。
制作側の意図が決まっていて、その路線に話しをもっていきたい。
一度もこの番組を見たことも無かったが、真面目な番組だと云う。
だから、余計呆れてしまう。

アカガエルの卵塊    Frog's spawn

今日は、土山峠から宮ヶ瀬尾根・ハタチガ沢を越えて鍋嵐を目指した。
上部の氷雪に備えて、10本爪のアイゼンも昨夜から用意していた。
歩き始めたところで、タヌキ?状の足跡があり、カメラで撮ろうとすると、
画面にはメモリカードが入ってませんとでる。
え?まさか?という思いで開けてみると無い。挿入し忘れているのだ。
がっかりだ。スッパツもつけ、アイゼンもザックの後ろに下げていたのに、
もう気力が半減である。それでも携帯があると気を取り直すが、鍋嵐行は取りやめだ!
気持ちを切り替える。
今日はタヌキのタメ糞とシカかカモシカ糞を拾ってかえろうと決めると、少し元気が出る。
雪が融けてグシャグシャだ!
でも、ときどき雪が舞う。
全行程4キロちょっと歩いて、帰宅はお昼ジャストだった。
今日ほど、ゆっくりゆっくり歩いたこともなかった。
陽が差すと穏やかで春を感じる。木の芽も何となく膨らんでいる。
新しいタヌキ糞を3ヶ所でゲットし、カモシカ糞を2ヶ所で拾ってくる。
辺りの景色を楽しみながら足音も立てないように尾根を下っていると、
前、下方に不思議な形の茶褐色の大きな物体。
ゆっくり、ゆっくりソヤツは鼻を地面につけながら登ってくる。
イノシシだ!
こちらに気が付いていない。ストックを静かに置き、ショルダーバックから携帯を取り出そうとする。
こんな時に限って、バックのチャックが動かない。思い切って引っ張る。
イノシシはオスだ、牙が出ている。
糞袋を掻き分けて携帯を出し、写真を撮ろうとした途端、ソヤツは急に方向転換してゆっくり
湖の方の沢斜面に入ってしまう。
まだ、そんなに遠くへ行っていないと思うので、こちらもそちらの方向へゆっくり進む。
が、見当たらない。イノシシがいた辺りに戻り、何をやっていたのか調べる。
どうも、ドングリの実を探して食べていたようだ。

やはり、こういう時に動物に会うのだ。
土山峠の林道脇の水場にヤマアカガエルのものと思われる卵塊がいくつもある。
糞袋に10個くらい採取。
このカエルの卵を見て、昨日お昼過ぎに亡くなった仙石正一氏の事を思い出す。

カモシカの糞 Droppings of japanese serrow

丹沢だ。
カメラにメモリーカードがはいてない。
気になることを確かめて帰ることにする。
雪はかなり融けている。

2012年2月7日火曜日

奇妙な果実ケンポナシ Freakish Fruits, Hovenia dulcis

冬季の丹沢の動物たちの食べ物のケンポナシ
これを最初に見つけて食べた時はその洋ナシのような甘い香りに驚いたことがあった。
丹沢でもそんなに多くある樹木とは思っていなかった。
ましてや水沢林道沿いにあるなんて、、、。
林道に果実が落ちている。
食べるのは、この枝状の部分である。
動物たちがこの果実を白くて丸い部分の種子と一緒に食べて
タネを糞として排泄していろんな場所に広げたのだ。
このように地面に落ちたものはタヌキやアナグマがたべる。
(クリックして拡大)
ケンポナシの種子が見えるテン糞(水沢林道で)
テンやハクビシンは木に登ってこの種子ごと丸呑みしてしまうのだろう。
種子が見える。 
ケンポナシの果実が落ちているところで見上げるとまだまだ実がついている。 
Yabeさんとこんな細い木のケンポナシが実をつけるなんて、、、と驚く。
これまで知っているケンポナシの木は太いものばかりであった。
しかし、ここでは胸高直径が10センチくらいの木にも実がたくさんついている。
今、ふと思った。落ちているケンポナシはイノシシは当然食べるだろう。
シカやカモシカが食べないのだろうか?
シカやカモシカ糞を水洗いする気になれないが、、、、、。

何よ、外は雨で気持ち悪いほど温かい。
部屋の温度より外の方が温かい!

2012年2月6日月曜日

テン糞中の種子  Seeds in Marten's Droppings

2012年2月3日Yabeさんと伊勢沢・奥野林道を歩いた。
その時、テン糞を見つけ拾ってきた、水洗いした。
今回は、少し報告書風にまとめてみた。
結果と考察
地図上の、伊勢沢・奥野林道のGPSの軌跡と数字は見つけ、採集してきたテン糞の位置。
ポイント1、2、3、4、5は伊勢沢林道での糞採集位置
ポイント6、7、8は奥野林道の糞採集位置
8時43分テン糞1
エゾエノキ種子3個、マメガキ種子6個、サルナシ種子7個、昆虫の脚、外骨格少々
8時48分テン糞2
サルナシ種子多数
8時56分テン糞3
エゾエノキ種子2個、マメガキ5個、サルナシ種子無数、ケンポナシ種子6個、キブシ種子18個
9時11分テン糞4
マメガキ種子25個、サルナシ種子多数、不明同一種子2個
10時テン糞5
エゾエノキ種子5個、サルナシ種子2個
11時4分テン糞6
マメガキ種子10個、エゾエノキ種子24個、サルナシ種子91個
11時7分テン糞7
マメガキ種子3個、サルナシ種子46個、バッタの脚
11時15分テン糞8
エゾエノキ種子6個
以上の1~8までの糞内容物から出てきた種子をまとめた。
*不明種子とは2月4日にアップしたものだ。

位置 エゾエノキ マメガキ サルナシ ケンポナシ      キブシ 不明種子
1 3 6 7 昆虫
2 多数
3 2 5 多数 6 18
4 25 多数 2
5 5 2
6 24 10 91
7 3 46 バッタの脚
8 8
合計 42 49 146 6 18 2

エゾエノキ、マメガキ、サルナシが主要な食物になっており、まだケンポナシが食べられていることがわかる。
この結果は、伊勢沢・奥野林道周辺に特有ものというよりも土山峠付近などのことを含めて考えると東丹沢山麓周辺に生息するテンたちの傾向であろうと考えられる。

例年だとキブシが多いのに、今年はキブシが少ないのは、まだまだエゾエノキやマメガキ、さらにはサルナシのように美味しい果実があるから、キブシを食べないということなのだろうか?それとも昨年はキブシの実なりが悪かったのだろうか?雪が融けて、2月中、下旬、3月がくればその答えが出てくる。

さらに、節足動物の内容物が非常に少ないのは、積雪のために枯草の下などに隠れている昆虫類を探し出せなかったということだろう。
もう一つの問題として今回見つけたテン糞は何頭の糞なのだろうか?
奥野林道の6、7、8のポイントは非常に近いが、これは同一個体なのか?それとも行動域の境界上にマーキングとして3頭の複数個体が標したものなのか?

彼らに、消化しないビーズ玉のような小さな標識を入れた肉かリンゴを何か所かに置いて、林道上に排出された糞内のビーズ玉で、彼らの林道上での行動範囲を調べなくてはならないだろう。捕獲して発信機をつけないでやるとするとこれだ!あー、大変だが面白そう。
タヌキはタメ糞で、タメ糞の場所も特定することが可能だ。そうすると面白いことが可能になってくるかな?。
2012,02,05

2012年2月5日日曜日

タンザニアグループ Tanzania Group

タンザニアグループの人たちと、横浜で飲む。
岡山からきたもと青年協力隊を歓迎して!寝過ごすな!

寒中のファレノプシス  Phalaenopsis in a rigid winter

せっかく蕾をつけたファレノプシスがこのところの寒さで蕾を落とす。
部屋の雨戸を下し、カーテンをしっかり閉めるようにしていたら、
二鉢の一つの蕾が大きくなり、とうとう開いてくれた。
でも、寒さのためか花全体が一回りも二回りも小さい。
昨夜は、六本木にあるスイートベイジルというライブレストランで、食事をしながら歌を聴いた。
連れ合いと知人たちとで電車を乗り継いでいった。
ぼくは、デパートの化粧品売り場とかホテルのレストランとかのような華やかな場所が苦手だ。
さらに、音楽会や映画館のような静かにしていなければならない場所が苦手だ。
だから、そのような場は極力避けている。

でも、今回誘われた時は、何故か行く気になり、
四ツ谷の会社の友人やk-ta隊員にも声をかけた。
ついたら、友人やk-ta隊員がすでにビールを飲んでいる。
ビールを飲み、白ワイン、赤ワインとなり、ウィスキーダブルのオンザロックを2杯飲んで、
すっかり歌詞に聞きほれてしまった。

「青い三角定規」というグループのボーカリストだったクーコさんのライブだ。
61歳とも思えぬしなやかな体、鍛え上げられた身体と声の持ち主だった。
歌やお酒にも酔った四ツ谷の会社の友人は、立ち上がってリズムを取り出した。
すぐ、ぼくらのグループは立ち上がってリズムをとった。

今度、ユーミンのライブを飲みながら聴いてみたいと思った。
身体を動かしたので爽やかな楽しさで店を後にし電車に乗った。

2012年2月4日土曜日

テン糞から出てきた種子  Unknown Seeds in Marten's Droppings

昨日、2日の日の伊勢沢歩きで拾ったテン糞を洗っていたら
まだ、標本がない種子が2個出てきた。
ウラジロノキの種子かと思ったが、ウラジロノキの種子よりも少し丸っぽく、スジが走る。形や色はリンゴの種子にも似ている?カイドウの種子かな?
右はサルナシの種子だ。(クリックすると拡大)
なお、このテン糞は雪が融けた部分にあった。この一塊から、
マメガキの種子25個、サルナシの種子多数が出てきている。
見たこともあるような種子だが、、、、。お手上げだ!
どなたかご存知の方、教えてください。

同じノウサギ? Two Hares or One?

一昨日の伊勢沢・奥野林道の歩いたGPSの軌跡だ。
2ヶ所でノウサギの足跡だ!
〇1-〇2間は、直線距離で約1200m離れている。
同じ個体なのか別個体のものなのか?
〇1のノウサギの足跡
〇2のノウサギの足跡 
ノウサギ(Lepus brachyurus)に近縁のユキウサギ(Lepus timidus)の
行動域の広さをネットで調べたら、
10ha(スコットランド)から305ha(フィンランド)までと非常に巾が広い。
もちろん、その生息場所環境の違いによるものだ。
この伊勢沢付近ではどのくらいなのか?下草が無いから広いだろう。
となると、この2ヶ所にあったノウサギの足跡は同じ個体のものになる。
下草が無いので、猛禽やテンやイタチに捕まる機会も多くなる。
それにしてもこうやってノウサギが清川村の人里近くばかりでなく、山の中にもいたのだ。
と云うよりも人里近くで生まれたノウサギが分散してきた個体かもしれない。

2012年2月3日金曜日

雪の伊勢沢  Snowy the Isezawa Stream

昨日、久しぶりにYabeさんと二人で林道歩きを楽しんだ。
水沢橋の林道ゲート前に車を置く。
奥野隧道から水沢橋まではそろりそろりの運転だ。アイスバーンになっている。
ゲート前も凍った雪で覆われている。
ウサギの足跡がここにもある。嬉しい!
(雪の伊勢沢林道をいくYabeさん)

雪の重みで倒れたり折れたりしている木が林道を通せんぼしている。
ウサギ、テン、シカ、カモシカ、タヌキ、ネズミの仲間,ヒトの足跡がある。
雪の表面は凍っている。
どの足跡も綺麗なものがない。 

伊勢沢林道から伊勢沢に下りる。
斜面の雪上が固く凍って滑るので、靴底のカガトで一歩一歩雪を壊して足場を作って下る。
雪の無い時は、10分もかからないで沢まで辿りつけるのに、今回は20分以上もかかるし、
下りるだけで緊張して汗だくだ!

伊勢沢に着く
雪が40センチくらいある。
雪面が凍っているので、沢は難なく渡れる。 

奥野林道へ登る沢を間違えてしまう。
その為、ここでも上着を脱ぎ、雪と格闘する感じだ!
雪上面が凍っているので、登山靴の爪先で斜面の雪面を蹴ってスッテプをつくり、
一歩一歩登る。 

つららが下がっているということは日中は雪も緩むのだ。
でも、昨日は今冬一番の寒さで、日中も気温は上がらなかったようだ。 

奥野林道も雪道だった。
中央右の山が蛭ヶ岳。
立っているだけで寒くなってきたので、上着を着る。 

望遠300ミリで蛭ヶ岳を撮る。
肉眼で小さく見えた山小屋が見える。 

お昼には風が当たらない陽だまりで、二人でインスタントラーメンを食べる。
これがウマかった。
帰路は、滑るようにして下ってくる。
今回、採集してきた8個の糞を水洗いするのが楽しみだ。
動物たちの足跡がたくさんあったが、何度も日中温められて融けて、夜に凍っているし、枯葉が雪面に舞い降りているのでどれもはっきりしたものがなかった。
はっきりしているのはシカやカモシカの足跡だけ。
そうそう、斜面の土砂が崩れる音がしたので、そちらを覗くとカモシカだ!カモシカが静かに斜面に消える。なんとさらに尾の白いシカもいた。シカは警戒音をあげて逃げる。
シカとカモシカが10メートルも離れていないでいたのだ。
写真が撮れなかったのが残念!

今回はアイゼンを持たなかったが固く凍った雪の斜面を登ったり、下ったりするにはアイゼンがあると楽だろう。靴の爪先でキックしてステップをつくるだけで重労働だった。

2012年2月2日木曜日

クマ剥ぎは樹液を舐めるため? What Purpose of Bear Bark Stripping?

1月25日にやまぼうしさんとk-ta隊員と三人で坂尻から三峰への登山道まで歩きました。
その時、坂尻のやまぼうしさんの知人の裏山のスギ林には、たくさんのクマ剥ぎがありました。

下の写真は先日アップしたものです。

k-ta隊員から
『先日のクマ剥ぎのスギの幹を流れる樹液の写真』を送りますとメールがきました。

その写真がこれです(k-ta隊員が撮ったものです)。
もう一枚 
分りますか、樹液が流れているのです。
何だか一部樹脂状になっているようにも見えます
クマによる木の幹の樹皮の皮剥ぎは、アメリカクロクマでも報告されており、
針葉樹の樹皮が主に剥されております。
クマ剥ぎに関しては何故クマがこのようなことを行うのかまだしっかり解明されていないようです。
が、前歯の歯型がしっかり上下についていることから、
この木ではクマが十中八九樹液を舐めたことは間違いないでしょう?

ネットで調べると、福井県の林業事務所の年報を含む各県の林業事務所の報告によると
クマ剥ぎの発生は5-8月頃に集中するそうで、この時季のスギの樹液はもっとも糖分が多くなるようです。しかし、発生する場所としない場所があるようでその原因がなんなのか分らないようです。
いずれにしても野生動物の行動に関しては未知の部分が多いですね。

2012年2月1日水曜日

誰が齧ったの? Who gnawed on trunk?

1月19日の土山峠・猿ヶ島の続きです:
ここでは、木の幹の食痕に注意を払いたいと思います。
これ、誰だろう?
スケールとなるような物を当てて写さなければ判断できませんね。
答え、イエイエ正しい答えかどうかは判りません。フクダフミオの考えたのは下記に?
リスと思います。take隊員間違ってますか?

この幹の齧った痕は?
これだけなんです。ぼくは歯型が幹に水平についているので、下のようにしました。
歯型が下顎の巾広の大きな切歯の痕なので、シカだ!

じゃー、これは何だろうか?ちょっと古いのだ、歯型がはっきりしない。
シカ?カモシカ?ウサギ?ムササビ?
上にあげた動物のどれか不明だ。
もうすこ、新しければ歯型が判るので、判ったかもしれない。
では、下の幹の樹皮が剥げているのは?誰がやった?
この位太い幹でやっているのは珍しいくらいだ!
カモシカが角砥ぎをしたものだと結論した。
それは歯型が全く見つからなくて、全体に擦ったような痕だからだ。
学生は目が良いので、しっかり樹皮に食い込んでいるカモシカの毛を見つける。

以上の誰かが齧ったか、擦ったのか、爪を立てたのかのフィールドサインを見つけることができた。
糞というフィールドサインもそうであるが多くのフィールドサインは山の下りよりも登りの時に見つけやすい。それは、フィールドサインと観察者の目が登りの方が近くなるからだろう。さらに、下りの時は帰路なので、帰る気持ちが勝っていてフィールドサインを見落としていると考えられる。
いつも思うことだが、野生動物探検隊のみなさんと一緒に山を歩くと、100メートル歩くのに1時間もかかることがある。それは、それぞれの見る目の位置や視点が違うのでどうしてもなかなか先に進まない。
サル屋のぼくはどんどん歩くだけ、歩いて見つかればOK.他の人たちは違う。植物、小哺乳類の人たちはすぐに立ち止まる。そんな歩きをして自分なりの新発見をする。