「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2011年12月5日月曜日

ヒグマ糞

12月3日の釧路
塘路湖を見渡せるサルボ展望台とサルルン展望台に行ってきた。
連れ合いを誘ったが外は寒いので嫌だという。
サルルン展望台からの景色だ。
塘路湖は凍って氷が張っている。
手前の単線は釧網線の線路で、右上が釧路方面だ。
突然、シカの警戒音が響く。
シカのメスグループだ。5、6頭いるようだ。
レンズを望遠に取り換えて、シカの方へ進む。
シカたちが休んでいたところだ。
ササや枯葉が押しつぶされている。
シカたちは、白い尾を見せながら木々の中に消えてしまった。
しばらく獣道を進んでいくと、巨大な糞、1、2週間前のものだ。
ヒグマの糞だ!
大きい一塊をゲットする。
何だか、急に背筋に悪寒が走る。
後ろを振り向き、辺りに目を凝らす。
何か、音が声が聞こえたような気がしたのだ。
が、辺りはクマザサが生い茂るだけ。
ヒグマはもう、冬眠に入っている筈だ。
ヒグマが歩き回っている筈がない。
目を凝らす。、、、、、、、何も見えない。ただクマザサだけだ! 
キツツキの仲間が混群を作って飛び回る。
ぼくのカメラの腕ではなかなか撮れない。
歩き回ったので身体も暖かくなってくる。
携帯が通じるので、連れ合いにお昼には戻れないと電話する。
ササを漕いで、サルボ展望台の方へ向かう。
車を停めたところにヒグマ注意の看板があった。
ヒグマについては、子供の頃からさまざな恐ろしい事を聞いていた。
恐ろしいヒグマがいる森は、さまざまな想いを抱かせる。

2011年12月4日日曜日

冬はつとめて

朝、カーテンを開けたら、雪景色 。雪の降りたるは言うべきにもあらず、、
昨日は塘路湖付近の凍った湿地を歩いた。
シカの5、6頭のメスグループに逢うが、レンズを取り替えている間に逃げてしまった。
まだ4、5日しか経っていないようなクマ糞を見つけ、いつものようにゲットするが、何となく緊張する。
鳥たちの飛ぶ音でも後ろを周りを警戒してしまう。

2011年12月3日土曜日

零下4度Cの釧路の夜

昨夜、羽田発の最終便で釧路に来た。
空港に降り立った時もたいして寒くないなぁーと思っていた。
が、バスに乗り、途中のバス停で降りて、妹の車に乗った時には底冷えを感じていた。
夕食を釧路港付近の炉端焼きの「煉瓦」という店でとった。
もう、9時半を過ぎているのに、店内は賑やかだった。
大きな網の下には墨た何本も赤く燃えている。
柳葉鰈が680円、鰊の開きが660円。
炭がカッカと燃えているので、顔が暑い。
イクラ丼850円を食べ、ジャックダニエルのお湯割りの2杯飲み、身体が温まった。 
 港にいくとイカ釣り漁船が横付けされていた。
ぼくが子供の頃のこの時季の釧路の港は、本州各地からきたイカ釣り漁船で港はにぎわったものだ。もう、その賑わいはまったく無い。
奥が幣舞橋である。
高校生の時は、この橋を毎日渡って右側の丘の上にある学校まで通った。
温まった身体だったが、すぐ底冷えで皮手袋は用をなさないほど手が冷たくなったので、
散策をやめて、帰宅した。
今回は、お袋の三回忌での帰省である。

2011年12月2日金曜日

メグスリノキ

弁天杉の行き帰り、塩水林道はテン糞、シカ、カモシカ糞、イタチ糞があった。
紅葉や赤い実が目に飛び込む。
下は、メグスリノキだ。
かっては眼病に用いたようで、効き目があるようだ。
林道に落ちているメグスリノキの葉を集めては、「綺麗!」と
感に耽っているやまぼうしさんに倣って、ぼくも横から撮らせてもらう。 
イイギリの赤い実が遠方からでも目立つ。 
これは、このところ果実の種子で問題となっているエゾエノキの小枝だ。
葉と実を2、3個つけた小枝が枯葉が落ちるようにひらひら落ちる。
葉をつけて落ちることで親元から少しでも遠くへいくことができるのだ。
そして、落ちた実は、木に登れないタヌキやアナグマたちの餌になるのだ。 
イイギリの種子は白ごまのようだし、エゾエノキの種子は黒く大きな実で、
近い内にアップするので見てもらいたい。
このところ土山峠付近に凝っていたが、丹沢の良さ、深さを知り、楽しむためにも
丹沢山そのものの山麓をもっと歩かなければ、、、。

2011年12月1日木曜日

弁天杉のクマの爪跡とクマ剥ぎの歯型

昨日の弁天杉の続きです。
弁天杉の正面(山側)の地上から1メートル半くらいのところに爪跡があった。
どうも登ろうとしたようだ。
山側の幹は一畳分くらいの樹皮が剥がれており、内部がぼろぼろになりかけている。
しかし、杉の木に登ってもクマの食べ物は無い筈だ。 
かって、クマ剥ぎにあって、このようになってしまったのか?
それとも、山側から落石などがあって樹皮が痛められたせいなのか?
山側の弁天杉はかわいそうだ。何らかのかたちで覆ってあげたいものだ。 

と、さかいさんが弁天杉から沢側の方にある植林されたスギがクマ剥ぎにあっているのを見つけた。クリックして拡大すると分かるかな?
前歯の跡が縦についている。 
 
ここで「ん?」と閃いた。
クマ剥ぎの跡は、山側の幹に付けられる。沢側の幹に付いたクマ剥ぎの跡は少ないだろう。
すると、弁天杉の正面の樹皮が無い部分もクマ剥ぎの被害に遭ったと云えるかも知れない。
弁天杉を正面(山側)から見た姿だ。
の正面にクマの爪痕があり、さらに下方のスギの木にクマ剥ぎの歯型が
残っている。 
この辺りは気の弱いクマたちが人に気兼ねすることなくのびのびと生きられる場所なのだろう。
一人でこの辺りを歩くとクマに会えるかも知れない。
今度から円山木ノ頭に登る時は、弁天杉に挨拶していこう。

2011年11月30日水曜日

ワサビ沢を渡渉して弁天杉(千年杉)へ

今日は、やまぼうしさんとさかいさんと三人で弁天杉まで行ってきた。
8時半に清川村のコンビニ前で待ち合わせて、塩水橋に車を置く。
塩水林道を歩く。女性二人は、赤、黄に染まった葉や山を見ては綺麗、綺麗としきりに声を上げる。ぼくは、林道上の糞探しのため路面を見ながら歩く。
あれが、やまぼうしさんの憧れの弁天杉だ!
一本だけ圧倒的に抜きん出ている。
ここから右に入って木橋を渡る。
橋を渡ってすぐ右にいくと、かって林道として舗装された道にでる。
少し、登って歩いていくと左側に堂平への登山道入り口の跡がある。
4、5年前まではこの道は使えたが、今はどうなっているのだろう?
道標も落ちてどこかにいってしまったようだ。
ここから1分くらい歩いて、右側のワサビ沢へ下りる。
川の流れが変わっていた。
対岸の斜面には目印の布切れがぶら下がっている。
分かるかな?クリックして拡大すると良い。
ぼくは石伝いに右の斜面に取り付く。
やまぼうしさんは旦那さんの大きな長靴を持参しており、それに履き替えて渡る。
ここから道が続く。シカ柵を過ぎてまもなく円山木ノ頭へ行く道と弁天杉に行く道の二又にくる。
来た道を登らずに右側のそのまま水平方向の道が弁天杉だ。
今までは、こちらの道へ来たことはなかった。
ナント、突然、弁天杉にぶつかる。
さかいさんが、「弁天杉!」と叫ぶ。やまぼうしさんもぼくも、まさか、第一小さい!しばらくは弁天杉だとは思わない。
ぼくなどは1メートル前まできても疑っている。
こんなにすぐ辿り着く筈が無いと疑っているのだ。
しかし、少し離れてやまぼうしさんたちと比べたら、大きいのが分かり。
もう、弁天杉だ!やった!という気持ちになっている。
如何に太いかわかるだろう。 
胸高直径を図る。
約8メートルある。
当然のように、記念撮影だ!
大きさが分かるかな?
見上げると神々しい!
糞もたくさん拾い、エゾエノキの果実を含む、果実を採取する。
充実の1日だった。
お湯割りのウィスキーが身体の隅々まで沁み渡る。うまい!

2011年11月28日月曜日

イノシシの鋭い上下の牙(犬歯)

11月23日にイノシシの頭骨をアップすると、take隊員からイノシシが笹の根を切るのはどの歯なのだろうか?とコメントがあった。ぼくは犬歯だ!と答えたが、その根拠をイノシシの犬歯の写真とともにアップする。
まず、上から見た犬歯を見ていただきたい。
上下の犬歯を互いにいつも擦り合わせているようだ。
見てのとおり、まるで擦り合わせることで互いに磨きをかけているとも云える。

ハサミは互いに擦り合うが、研がなければ切れ味が悪くなる。
イノシシの犬歯はハサミのように擦り合わせることにより、上顎の犬歯が下顎の犬歯を下顎の犬歯が上顎の犬歯を互いに砥石替わりになって互いに研ぎ合っている。 

これで、ササの根などは楽にブチと切ることができるだろう。
下顎は前後左右に動くので、イノシシは簡単に噛み切っているだろう。 

イノシシでは犬歯同士だけが擦り合うが、犬歯を持つサルやキツネでは異なる。
それにしても、イノシシの歯は切歯も臼歯も前臼歯も立派で頑丈なものだが、犬歯だけが無根である。イノシシの犬歯はネズミの切歯と同じように減っても減っても伸び続けるのだ。バビルサが種分化したのも理解できる。

2011年11月25日金曜日

テン糞のこの果皮と種子は?

昨日、ツチスギタケをゲットした後、テンなどの食肉目の動物たちがこの時季何を食べているのかを調べるために堤川林道を歩いた。もちろんフィールドサインとしての糞探しである。
ムラサキシキブが薄紫色の実だけとなって、朝日に映えている。
この実は鳥たちは食べるが、テンやイタチはどうだろう?
さっそく見つけた。テン糞だ。林道に転がっている石の上とその傍らにもある。
石の上のモノはマメガキの果肉付き果皮と一個の種子だ。
石の傍らにも新旧2個があった。さらに古いのが形が崩れてあった。
下の糞の左の塊をA9版の小さなチャック付き整理パックに入れる。
石の上の糞と道上の糞の位置の関係。
複数個体のものだろう。
この辺りは、他の同性個体との行動域の重複している地域だろう。
互いに、糞で「ここはオレの場所だ!」と自己主張しているのだ。 
石の側にあった。左端の塊を水洗いした。
左上はマメガキの種子。中下の塊は下の写真の左の7個の種子が包まっていた
果皮だ。右上に3個のサルナシの種子も見える。さらに、何故かアカシデ?の苞鱗も右中央に見える。
この上の黒い果皮に包まっていたのが、下、左の種子。一個の果実に一個の種子だ。
右はクマノミズキの種子。大きさや色や文様が異なる。 
うん?と思って、高畑山・青宇治橋の登山道でゲットしたテン糞の内容物の種子と比べた。
文様がちょっと似ているが、色が黒すぎるし、一回り以上大きい。
この2種類の種子が不明である。 
今日のやまぼうしさんのブログのヤマコウバシの実、、、、怪しい!
これまでクスノキ科の果実については全く僕自身の噛んだ時の味で、種子など見ようともしていなかった。キブシの実だって食べられているのだ。大反省だ。
青黒い実なら、クロモジの実だってそうだ。
あー、また、丹沢に行かなければならない。





2011年11月24日木曜日

スギタケがあった!

紺碧の空だ。朝日が眩しい!
7時40分過ぎに家を出る。案の定通勤の車で渋滞だ。
だが、それも相模川を渡るまで、厚木を過ぎると車両も少なくなる。

今朝は起きた時から、やまぼうしさんがブログにアップしていたスギタケPholiota adiposaが生えている場所に行ってみようと決めていた。
メールで詳しい場所を教えてもらった。しかし、彼女が見つけてからはや〇日経っている。
それでも、昨夜は雨が降ったし、新しいものが出たかもしれないと気持ちがはやる。
前の車のテールランプが朝日に光ってブレーキを踏んだのかどうかよく判らない。
何も焦ることはないのだが、このようになるのはぼくは子供の頃からだ。釣りの時などは、餌を針に早くつけてポイントに投げ込むまでと同じような気持ちだ。
車間距離を空けないと追突するかもしれないと、気持ちを落ち着けるため飴を口に入れる。
現場に着き、探し回るが無い。橋を渡って杉林の方も見るが目当てのキノコがない。
ブラブラ、戻ると「あったぁー!」
ん?このボリボリは大きくて、砂利道から出ている。
でも、ともかくボリボリだ!
さらに2メートルくらい離れたところに一塊ある。 
もちろん、丁寧に採る。
さらに、また、一塊ある。
誰か採ってみたがそのままにしている。 
しかし、これらの10倍以上のものが、無残に踏みにじられている。
このスギタケ、砂利から出ているので、???と思い持っている図鑑で調べた。
どうもツチスギタケのようだ。

お!ヒトヨタケの仲間だ。もちろんゲットする。 
こちらは、ササクレヒトヨタケだもうインクを垂らしたように傘が溶けている。
それでもゲットする。 
まだ、9時をちょっと回っただけだ。
土山峠に足を伸ばすことにする。
運良く、空き地には車がない。が、停めていたら、軽自動車がやってきた。
堤川林道の動物たちの糞を拾って帰ることにする。
天気が良く、気持ちが良い。

2011年11月23日水曜日

イノシシのオスとメスの頭骨の違い Skull Difference between Male and Female Wild Boar

今夏の千葉実習で、富津市の養豚業を行っている石原さんから頂いたイノシシの頭骨を大きめのプランターに水を入れて浸したままであった。
ようやく、頭骨を取りだし洗って干した。
オスイノシシの頭骨で、巨大な犬歯をしている。
同じ大きさくらいの丹沢で見つけた、メスの犬歯とは比べものにならないほど大きい。
左:オス、右:メス
オスの第一小臼歯は?
上顎を口蓋の方から見たものである。
オスの第三切歯は?
頭骨の長さが同じくらいであるが、オスの犬歯は太さ、長さもメスよりも大きい。
さらに左右の頬骨弓間の幅がオスの方がメスよりも広い。 
上から見ると、オスはメスに比べて
犬歯が出る部分の上顎骨が横に大きく張り出している。
さらに、オスの左右の後眼窩突起間はメスに比べると幅広くなっている。 
このくらい両性の間で、性差(性的二型)が大きいことは、
イノシシではメスを巡って、オス間の争いが激しいことが分かる。

イノシシの歯式は:切歯・犬歯・小臼歯・大臼歯の順に
上顎:3・1・4・3
----------------------
下顎:3・1・4・3
であるが、この千葉のオスイノシシの下顎では、左右の第一小臼歯が完全に欠落している。
さらも。上顎の第三切歯も完全に欠落して、萌出した痕さえもない。

現存のイノシシ科の属にはSusイノシシ属、Potamochoerusカワイノシシ属、Phacochoeruイボイノシシ属、Hylochoerusモリイノシシ属、Babirussaバビルサ属の5属存在し、イノシシ属だけが哺乳類の完全な基本歯式をもつが、

下顎の小臼歯が3対なのは、モリイノシシ属とバビルサ属である。モリイノシシ属は上顎の小臼歯も3対だ。この千葉のオスイノシシは下顎の歯式では、バビルルサということになる。
さらに、上顎の切歯が2対なのは、バビルサだけだ。

これらの上下の歯式からだけ判断するとこのオスイノシシはバビルサということになる。
このイノシシはイノシシそのものではなくて、猪豚なのかもしれない。

イノシシの歯についてさらに付け加えると、
いずれ上下の第三切歯が消失するのだろう。根が非常に浅い。
さらに、第一、第二小臼歯も消失するのだろう。小さく、あまり用をなしていない。