「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年3月19日金曜日

生物が棲めない綺麗な川

藤沢市と横浜市の間を流れる境川沿いに沿っての散歩
早くもモミジイチゴの花が咲いている。
アオキの花の蕾も膨らんでいる。
ハクモクレンの花が、まるで小さなシラサギのようにたくさん群がっていた。
土手に下りて、川面をのぞいた。一見すると綺麗な流れだが、水草は皆無だ。
今の時季なら、水草や川底の石に産み付けられた卵が孵化して1センチにも満たない稚魚が淵となった穏やかな流れの場所にいるはずだが、、、。
川底は一様で、水深3、40センチだ。流れが異様に速い。ほとんど遮るものがない川である。
自然にできた中・下流域の川でこんなに流れが速い川はありえない。
まるで、上流からの生活廃水などの汚れた水を早く海に流してしまおうとしているようだ。
土手はコンクリートで覆われ、草木が生育できない。
カエルやイモリやサンショウウオどころか魚さえも卵を産めない。
もちろん、トンボの幼虫やゲンゴロウなんて棲めない綺麗な川だ。
不思議な川である。

ジョカーが春の日を浴びて通り過ぎていく。
人にとっては一見気持ち良さそうな場所であるが、ボウフラや昆虫を含む動物たちが棲めない場所になっている。

2010年3月18日木曜日

見る!見えていない!

下は昨年10月の秋の丹沢サル観察し隊の集まりでやまぼうしさんからプレゼントされたネコの頭蓋骨である。
ネコは木に登れるが、木に登ってカキやリンゴを食べていたという話しを聞いたことがない。
目の前に突き出ている鼻面部分がサルと同じように短い。
タヌキやキツネのように目が顔の横についているのではなく正面を向いてついている。
すぐ目の前にいる動き回る獲物でも、両目でしっかり見ることができる。
そのような目をもつネコ(ネコ科の動物)は、
食肉目の動物たちの中ではもっとも優れたハンターであると云える。
しかし、彼らは色調に関してはどのくらい識別できるのだろうか?
あるいは、遠近の物についてはどうなのだろうか?

色覚に優れていると思われるヒトでさえ、色弱の人たちが信じられないほど高い割合でいる。
ネコたちは色をどの程度区別できるのだろうか?

話しはネコの色覚ではない。
ぼくらは自分が見えているものは他の人も他の動物たちも見えていると考えがちである。
ここでいろいろな行き違いが生じる。
せめて、自分が見えているものを身近な人に同じように見てもらうにはどうしたら良いのか考えあぐんでいる。

2010年3月16日火曜日

朝靄の中の沢歩き

今朝、5時半に家を飛び出す。
もう、明るいが、車はライトをつけている。
吹風トンネル近くの駐車場に車を置く。GPSのスイッを入れて車道を歩く。
御殿森ノ頭の山側斜面に黒い動く物、シカだ!3頭いる。
写真に撮ろうと寄ると、警戒音を上げて移動する。4頭いた。
彼らがいた斜面まで行ってみたが、きれいな足跡は無し。

しばらく歩いて沢に入って、キクラゲをゲット!
2種類のキクラゲだ。上の物の方が旨いヤツだ。
ヤマアカガエルの物と思われる卵塊がある。
フサザクラももう満開だ!
キクザキイチゲがまだ眠っている。
雨しずくが時々落ちてくる。山全体が靄(モヤ)ってる。
ユリワサビは目覚めている。
2種類のネコノメソウの仲間がある
初春の沢は雪で倒れた枝や木があって歩きづらい。
コケがきれいだ。
ここでキクラゲを容れたビニール袋を落としたことに気がつき、捜しに戻る。
滑って下半身ずぶ濡れとなる。靴下を絞るが酷いので、帰ることにする。
駐車場でズボンも絞る。なんとヒルが2匹スッパツについている。
今年初めてのヒルだ。いよいよヒルの季節到来だ!
結局、採集したキクラゲも見つからず、2時間も山中にいないで、10時には帰宅になった。
蹄の跡を調べに行った筈なのに、途中から目的が違ったものになった。
もう、丹沢は雪は日陰にほんの少し残るだけ。
春到来だ。

2010年3月15日月曜日

カモシカとイノシシの足(蹄)の裏

昨日、イノシシの足跡とシカ、カモシカの足跡を説明した。
昨年に1月に死んで間もないイノシシを3月にカモシカを見つけアップした。
思い出して、その時撮った写真を見た。
彼らの足(蹄)の裏の写真を撮っていた。

先ず、イノシシの右前足の裏である。
副蹄(第二・第五指の蹄)がすぐ脇についている。これだもnイノシシの足跡に逆さハの字の副蹄の跡がつくわけだ。
カモシカの右前足の蹄である。副蹄はぼくの軍手の親指の下である。
この蹄はまだ柔らかかった。シカのように先が尖っていない。
そして、蹄の間がこんなにも開いている。
もう、シカとカモシカ、イノシシの足跡の区別はすぐできると思う。
明日、丹沢へ行って確かめてこよう。

2010年3月14日日曜日

シカの足跡とカモシカの足跡の区別

林道の続きです。
丹沢にはシカとカモシカが同所に生息する。
林道から沢へ下ろうとするとシカの警戒音が対岸の斜面から聞こえる。
斜面をグリセードをするように滑りおりていくと、
シカが右の樹皮を食べていた場所にでる。
足跡と糞粒が散在している。
これは対岸の斜面で警戒音を出した個体たちが食べた痕ではない、
足跡は前日のモノだ。
足跡の中に糞粒が一個落ちている。
このくらい深く足を雪につっこむと、シカの場合は第二・第五指のヒヅメの跡が第三・第四指のヒヅメ少し離れた後ろに小さくつく。イノシシのように逆さハ字状にはならない。

これは倒れたフサザクラの花芽をシカが食べた痕である。
下のは、シカが雪で折れたウラジロガシの葉を食べた痕である。
シカとカモシカの足跡や糞の区別は難しい。
ここでは、食痕があったので、葉や樹皮を噛み切った下顎の大きな切歯の痕をたよりにした。
これと足跡を組み合わせると、シカとカモシカの足跡の違いは、
第三・第四指のヒヅメ(主蹄、第二・第五を副蹄と言うようだ)の間が5ミリ以上開くのはカモシカで、カモシカのヒヅメの方がシカよりも全体的に大きく先が丸っこい。

で、手持ちの左:シカ(メス)と右:カモシカ(性別不明)の後足を比べた。
これほど明らかにヒヅメの先が違うなんて気がつかなかった。
両方とも乾燥標本にしてある。
左:シカのヒヅメの先は尖るが、右:カモシカのヒヅメに先は尖らない。
さらに、シカのヒヅメ(第三・第四)の大きさが異なるが、カモシカはほぼ同じ大きさだ。
せめて、もう一個体づつ標本を集めて確実にしたい。

2010年3月13日土曜日

イノシシの親子のフィールドサイン

-昨日の丹沢・伊勢沢林道で-
林道の沢側の路肩の土手、ササの根元を掘り起こした痕。
大小のヒヅメの跡、イノシシの親子がやったものだ。
どうも、ササの地下茎からでる新芽のシュートを食べたようだ。
こうやってササの根元だけを掘り起こしている。
土で汚れた足で雪の上を歩いた跡が続く。
オトナとコドモの足跡だ!わかるかな?
オトナの足跡
コドモの足跡、上と大きさが随分ちがう。
シカやカモシカの足跡よりも、幅広く、しかも第三・第四の大きなヒヅメを後ろから囲むように第二・第五指のヒヅメが逆さハの字についている。
このイノシシの親子、コドモはどうも1頭だけのようでした。

2010年3月12日金曜日

丹沢はまだ白銀の世界

5時に起きたのでサーモスにコーヒーを入れて丹沢へ向かった。
奥野随道から伊勢沢・奥野林道への道は除雪されていない。氷りついた雪のため車が横滑りする。途中に車を置いて、伊勢沢林道を歩く。
まだ、冷えているので雪の上に上がっても雪は陥没しない。
ゲートを越えて行く。人の足跡がある。昨日歩いたものだ。登山靴ではない。
途中で足跡は戻る。
音見橋でGPSをONにする。
キブシの花芽がこんなに大きくなっている。
フサザクラもほとんど開きかけている。
林道から伊勢沢に下り、南の沢を詰めて尾根に出る。
この間、膝までの雪で汗だくであった。
尾根からは滑るように下ってすぐ奥野林道に出る。

晴れているので、林道の雪が輝いて眩しい。
蛭ヶ岳が見える。
ダンコウバイの黄色の花が春を呼ぶ。
奥野林道を下ってくると、長靴を履いた測量の二人に出会う。
雪はこんな調子ですか?聞かれる。車を松茸山入り口に置いてきたようだ。
馬ノ背からは明らかな下り坂なので滑るようにして下る。
ゲート前の駐車場には〇〇林業の車が4台停まっていた。
「水源の森」の「適正」な伐採工事をやるようだ。
さあ、GPSでコースをみよう。

2010年3月11日木曜日

春蘭が咲いていた

2003年に小豆島のサル調査に学生を連れて行った。
その時、寒霞渓の山頂のお店でシュンランとフウランを一株づつ買った。
風蘭は鉢植えで大事にしているため、6、7株に増えている。
春蘭は水仙の横に植えておいた。一昨年、昨年と花が一個咲いた。
今年は2個の花芽が出ていたが、ナメクジやダンゴムシにも食べられず花が咲いている。
寒い日が続いていたので、まさかと思ったのだが、昨日明るい陽が差したので、庭に出たとき見つけた。
寒いのに陽射しは春だ。6時前に明るくなるし日照時間も随分長くなった。
春蘭の開花は気温ではなくて、日照時間によるものかもしれない。
春蘭も風蘭も漢字が似合う季節の花である。

2010年3月10日水曜日

クマはシカを食べたのではなかった!

1月28日「強風と雨の鍋嵐」でアップしたクマ糞の一部を2月24日に採集してきて、水に浸けておりました。
水洗いして、茶漉しに残った物は、、、、?
クリックすると拡大します。
上の二つの皮状の物は、厚い皮膚です。
左は蹄で、その右下のはその蹄の末節骨(指の骨)
中央部分の物は長さ1センチから3センチの太い毛です。
ぼくは、このクマ糞を見たときことを「シカの毛がたくさん含まれた」と1月28日のブログで述べております。
上の蹄は、誰もが知っている偶蹄類の第三・第四指の蹄ではなく第二か第五指の物です。
で、手持ちのシカとカモシカの足の蹄で比べてみました。
先ず、シカと、、、。
クマ糞の中身の蹄は倍近くも大きいです。
カモシカと比べた。
カモシカの蹄の方がシカよりも1.5倍くらい大きいことが分かりました。
が、それよりもこの蹄は一回りも大きい。
皮が消化されないで残っていることと、毛がシカ毛よりも硬いことからイノシシではないかと考えられます。
前脚と後脚の蹄の大きさは違うだろうが、また、比較対照がそれぞれシカ1・カモシカ1だが、学術論文の比較ではないから許されるだろう。

これからは頭骨だけでなく骨格全て拾ってこなければダメか!

堤川林道終点で見つけた糞を排泄したクマは、狩猟で解体されたイノシシを食べたものと思われます。

イノシシの糞の内容物

6日(土)の小雨の中の高取山・仏果山で拾ってきたイノシシの糞、
採集する前の状態は3月8日月曜日の動物のフィールドサインを見て!
拾った時は、土の塊のようだった。が、水洗いして残ったものがこれだ。
あんなに生ナマしかった物がもう臭いも無く(モチロン少しは残る)、
小さな土や石と大半が植物の繊維である。
このイノシシ君?は林床の地面を掘って、木の根をバリボリ食べたと思われる。
チップ状の爪楊枝よりも太いものもある。
量としてどのくらいの根を食べたのか、一緒に土砂も食べている。

イノシシ肉を2、3度食べたことがある。おいしかった!
しかし、、、
野生動物は皆苦労して餌を探し、栄養を得ている。
特に哺乳類はぼくらヒトと兄弟だ。
そんな野生動物を狩猟の対象とするのはやはり可哀想かな、、、。

2010年3月9日火曜日

ハクビシン?の糞内容物のキブシの種子

ハクビシン?の糞を採集した。それを茶漉しで水洗いした。
その残渣はキブシのタネであった。
前のブログでは書かなかったことがある。それは、キブシのタネの2~3割くらいが裂けている。
つまり、噛み潰されているということだ。クリックすると拡大!
これは、テンやアナグマ、タヌキ以上に果実食に依存しているハクビシンの
咀嚼のやりかたなのか?あるいは、この2、3月は彼らにとってもっとも食物が欠乏する時季なので、タネさえも嚙んでタネを栄養とするようにしているのか?この時季のテン糞や他の糞のキブシのタネの状態を調べなくてはいけない。  
あー、このようのことは学生が興味を持ってやることだが、、、、。

2010年3月8日月曜日

雨の仏果山・高取山(続):動物のフィールドサイン

 これはリスの巣だろうか?
タヌキのタメ糞
糞の中のキブシの種子が分かる。
右下にキブシの種子のテン糞、一回り大きいハクビシンの糞?
ハクビシンの糞?を持ち帰り水洗いしたら、残ったのはキブシの種子であった。
一見すると大きなオスザルの糞だが、違う。
イノシシの糞だろう。まだ、水洗いしていない。
雨の中を歩く
この時季のテン、イタチ、タヌキらの食肉目の動物たちはキブシの果実で命をつないでいる。

2010年3月7日日曜日

雨の中の高取山・仏果山

やまぼうしさんにお願いしていた丹沢の冬芽の観察が何度も雨で流れた。
昨日も予報は雨で朝からショボショボと降っていた。
が、もう延期にはしないで決行した。
大棚沢駐車場で待っていると3人がバスから下りた。
仏果山を目差して歩く。
雨天で寒いので手袋で雨具を着て傘をさし歩く、すぐ暑くなる。
今回、3種類のキクラゲを少し採ってきた。
ハナビラダクリオキン
マツノコベニサラタケ
コガネニカワタケ
この三種類をラーメンの汁の実として容れて食べてみました。
味はなく、食感がコンニャクをさらに柔らかくした感じです。
残りは半乾燥させて食べてみます。
冷たい雨の中なので今まで出会えなかった物を見つけたことになります。
山の幸の収穫は少しであってもすごく嬉しい。

(キクラゲの仲間の名前はやまぼうしさんから知らせてもらいました。
が、確信はもてないようです。)

2010年3月4日木曜日

サル接近警戒システム!

 先日、岡山県高梁市に行ってきた。
高梁市の臥牛山はニホンザルの天然記念物指定地域になっている。
指定地域に生息するサルの群れが農作物を荒らさないように工夫がこらされている。
その一つがサル接近警戒システムである。
サルが農耕地に近づいてくると住民たちに音と注意光で知らせ、専任の追い上げ人の携帯にも知らせるというものだ。
ソーラーパネルの上の橙色は回転灯で、サルが接近しているあいだ回って住民たちにサルが接近していることを知らせる。
下の箱の上のスピーカーはサルが接近した時の数分間音が出る。
箱には大型トラック用のバッテリーが入っている。
臥牛山の群れの発信機の首輪をつけられた8歳くらいのメスザル。
久しぶりにサルに出会えたので、サルの写真ばかり撮っていた。

2010年3月3日水曜日

広島

原爆ドームの前の木、クスノキが植えられていた。
芝生の上や敷石の上に長い果柄の青黒い実がたくさん落ちている。
クスノキはムクドリのねぐらになっている。
朝、早いのでたくさんのムクドリたちが枝に留まっている。
階段を使って河原に降りてみた。 漂っているように生活排水が混じった川が流れ、縁の石は緑の苔で覆われている。
夏はさぞかし悪臭がするのではないだろか?
平和記念資料館から出るといつの間にか外国人を含む多くの観光客がいた。
被災者が流れ、水を求めた川をきれいに出来ないものか?

福田 史夫

2010年3月1日月曜日

備中高梁だ!

岡山から伯備線に乗り換えて備中高梁に来ている。
横浜のみどりの窓口で伯備線の備中高梁と言っても、JRになってからはなかなか分かってもらえない。
その道の専門なんだから勉強して欲しい。  
鉄道マニアみたく覚えなくても良いがもう少し鉄道網を見て楽しんで欲しい。
右奥の山が臥牛山。

シカとカモシカの下顎の歯の違い

 丹沢にはシカとカモシカほぼ同じ場所に生息している。
サル調査をしていて、カモシカは1990年以前には全くみたことがなかった。
それは、生息はしているが数が少なかったからである。
2000年を過ぎた頃から、見かけるようになり、4、5年前からは場所によっては
シカよりもカモシカを見かけることが多くなった。

シカは谷間に響きわたる警戒音を出してくれるので、こちらが気がつかなくてもシカの存在がわかり、双眼鏡で対岸斜面のシカを見つけることができる。
一方、カモシカは仲間と一緒にいないで単独のことが多いので、警戒音をだすことがない。
直接姿を見つけて、カモシカを確認することになる。

両者とも生後間もないアカンボウはブッシュの中に隠れていてぼくらに出会っても逃げることはなくただ硬直したようにじっとしている。

彼らの足跡や糞の形状で簡単に識別できないものか考えあぐんでいる。
草木の食痕もどちらのものなのか難しい。
下は先日の堤川林道での食痕である。クリックすると拡大。
歯形の幅が1センチ以上ある。
1センチ以上の大きな幅の歯をもつ動物は?
カモシカもシカも上顎の切歯は無い。
カモシカでは上顎の犬歯も無い。シカの犬歯はあっても
歯肉から出ているのは5ミリ程度のもので消失する運命の歯である。
だから、両者とも下顎の歯と上顎で抑えて草を噛み採ったり、唇や舌で草を巻き取ったりする。
両者の下顎の犬歯は切歯状となり、切歯と並ぶ。
下は丹沢のシカとカモシカの下顎の比較である。
左は同じ大きさの切歯と犬歯が並ぶ、右は第一切歯が幅1センチ以上もある。
どちらがシカ?カモシカ?
左がカモシカで右がシカだ。
堤川林道の上の食痕はシカの下顎の第一切歯の痕だということがわかる。