藤沢市と横浜市の間を流れる境川沿いに沿っての散歩
早くもモミジイチゴの花が咲いている。
アオキの花の蕾も膨らんでいる。
ハクモクレンの花が、まるで小さなシラサギのようにたくさん群がっていた。
土手に下りて、川面をのぞいた。一見すると綺麗な流れだが、水草は皆無だ。
今の時季なら、水草や川底の石に産み付けられた卵が孵化して1センチにも満たない稚魚が淵となった穏やかな流れの場所にいるはずだが、、、。
川底は一様で、水深3、40センチだ。流れが異様に速い。ほとんど遮るものがない川である。
自然にできた中・下流域の川でこんなに流れが速い川はありえない。
まるで、上流からの生活廃水などの汚れた水を早く海に流してしまおうとしているようだ。
土手はコンクリートで覆われ、草木が生育できない。
カエルやイモリやサンショウウオどころか魚さえも卵を産めない。
もちろん、トンボの幼虫やゲンゴロウなんて棲めない綺麗な川だ。
不思議な川である。
ジョカーが春の日を浴びて通り過ぎていく。
人にとっては一見気持ち良さそうな場所であるが、ボウフラや昆虫を含む動物たちが棲めない場所になっている。