「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2009年7月26日日曜日

ストーブが欲しい釧路!

午前中、雨が上がったのでお袋と犬を連れて散歩。
膝が悪かった筈のお袋が、膝が痛いのを忘れたかのように老人用車を押してどんどん進む。
こちらはストックを杖代わりに右手に持ち、左手には犬の綱とウンチ入れようのバック、首にはカメラという出で立ちだ。お袋を追う。
14歳を過ぎたジュンは時々立ち止まり、歩くのを嫌がる。
お袋は後ろを振り返りもせず、もくもくと進んでいく。
園庭のスカシユリだ、なんだかすごく色が濃い感じがする。
オオマツヨイグサが雨に濡れて良い感じ。
ノコギリソウが空地にたくさん出ている。
子供の時はこれやら、アヤメを摘んで花瓶に挿したものだ。
これは、ホザキシモツケかな?雨に撃たれた風情が良い。
晴れるとキリギリスが鳴き出しそう。
アスチルベが庭や道端に咲いている。
左足のアキレス腱炎で、運動不足のせいか、学会でも兄貴や妹からも「太った、太った!」と言われる。今夜は大きなコマイの焼き魚。今夏は雨続きで寒いせいか、庭の草花の生育が悪いようだ。
今はもちろん、長袖シャツを着て、タイプしている。明日もこうだとストーブが欲しい。

釧路の観葉植物

道東地方は40年振りの大雨であるという。
日本列島がおかしな梅雨前線に覆われている。
早起きして、幼稚園の庭を見た。
ヤツデが大きな鉢に植えられて日溜まりとなる場所に置かれている。
半袖では寒いので長そでのTシャツを着る。
15,6度位だろう。
関東地方ではヒヨドリがウンチとして落していったフンの中にヤツデのタネが混じっていて、ヤツデは我が家の庭のどこにでも生えてくる。
芽生えを見つけると可哀想だが抜かなくてはならない。
上のヤツデは多分30年以上は経っているだろう。
釧路では大事にされる観葉植物だ。
鉢の右下のベビーバスの中にはオタマジャクシが泳ぎ回っている。

2009年7月25日土曜日

終わった!

懸案の採点・成績付けが終了。
最終履修者495名中467名が試験を受けた。
これから、暑い夏休みに突入する。
庭のカノコユリが咲き始めた。今年は17個の蕾がついている。
今年のカノコユリは今までになく美しいが、オニユリは何だか元気がない。
雨のせいなのだろうか?
テッポウユリはまだまだ咲きそうもない。
カノコユリもテッポウユリも植えた訳ではない。
どこからかタネが飛んできて我家の狭い庭に根を伸ばしたのだ。

植物たちは、どんなところであろうと自分が気に入った場所なら誰にも構わずに生きていく。
そんな植物たちをちょっと羨ましくもなる。
今夜から釧路である。

2009年7月24日金曜日

コロブス亜科(Colobinae)のサル

庭のユズの葉にアゲハの幼虫がいて、葉を食べている。
黒っぽいウンチが地面にたくさん落ちている。
虫たちは、葉や草を分解・消化する酵素を自分たちで作り出している。

しかし、ウサギやヤギやウシなどの草食動物たちは、胃や直腸などに共生しているバクテリアの力を借りて、食べた草や葉を分解・発酵してもらい、栄養にしているのだ。
草や葉の細胞膜はセルロースという炭水化物からできている。
そのセルロースを虫たちは消化する酵素を作り出すことができるが、哺乳類はセルロースを栄養にするには分解・発酵して糖に変えてくれるバクテリアの力を借りなければいけない。

ぼくらヒトはキャベツやホウレン草を食べても水分やビタミンやミネラルなどは吸収できるが、その大部分をしめる炭水化物のセルロースは分解消化することができないので、ウンチとして排泄する。

テングザルもキンシコウもコロブス亜科のサルであり、この仲間はLeaf Eater(葉食者)と呼ばれ、葉を食べて栄養としていけるサルたちである。

そのため、彼らの胃の中にはヤギやウシのようにバクテリアがいて植物繊維のセルロースを分解・発酵する。

テングザルばかりでなくハヌマンラングールも果実があれば果実を食べるという。
今学会でこのことを知って衝撃を受けた。
彼らがチンパンジーやニホンザルのようにバナナを食べると急に血液中のpH濃度が酸性化してアセドース(酸性過多症)になると聞いていたことがあったからだ。
発表者に聞いた。果実は熟していないもののようだ。
また、ハヌマンの子殺しで有名な杉山幸丸さんにも聞いた。
ヒマラヤ山麓にはアカゲザル(ニホンザルの仲間)とハヌマンラングールがいて、冬季になるとアカゲザルは麓に下りていくが、ハヌマンは残って冬芽や樹皮を食べて過ごすようだ。
つまり、Leaf Eaterと言われるコロブス亜科のサルたちは葉や樹皮を食べても、それらを分解・消化してもらって生きていけるということだ。

上は、秦嶺山脈のキンシコウのオスとメスの抱き合いである。

2009年7月23日木曜日

サビタの花

伊吹山のノリウツギ(ユキノシタ科)の花である。
釧路ではサビタの花と呼んでいる。
ここでは、綺麗な花と葉であるが、道東地方のサビタの花は赤茶けており、白い花に赤錆がついたような記憶が強い。
サビタの花は「挽歌」の原田康子の小説「サビタの記憶」で有名になったようだ。
高校の時、隣のクラスに原田康子の弟さん?がいた。高校の帰りに図書館のある高台から見下ろして見た釧路の街の風景が急に浮かんできた。
大学に入ってノリウツギという名前がサビタであることを知った。
サビタってアイヌ語?何語?サルナシ=コクワ、コケモモ=フレップ、グズベリなど和名ではない言葉が使われている。
昨日、試験が終わった。11時過ぎまで採点し、今朝4時に起きて採点を続けている。明日中には終えたい。

2009年7月22日水曜日

伊吹山の昆虫

このセセリチョウ科のチョウ、ヘリグロチャバネセセリ?スジグロチャバネセセリ?のどちらかのオスのようだが、同定できない。何だろう?
これは、ヒメギスのオスだ。
こいつは、釧路湿原にもいる。
セセリもヒメギスも写真撮らせてねと話しかけながら撮る。
ノアザミの花にたくさん群がっているのは?
今日は、慶應の春学期末試験だ。
試験は学生も嫌だが、こちらも嫌だ。
25日まで採点で頑張らなくては、夏休みが始まらない。
嫌なこと、苦しいことがあるから夏休みが一層待ち遠しくなる。

2009年7月21日火曜日

始めての伊吹山

伊吹山は深田久弥の「日本百名山」に載る。
学会を途中で抜け出し、友人と行く。
頂上直下まで車で行けるようだし、そこからゆっくりあるいても2時間もあれば山頂にいけるようだ。
ものすごい車の列、はたして駐車できるのか?500台は十分停められるようだ。
次々に下りの車が下りてくる。
登っていくにつれて、ナデシコがたくさん咲いている。
駐車場はバスを含めて満杯状態だが、次々に車は出ていくので誘導されて駐車ができる。
トイレ、お土産屋などがある。

まるで、江ノ島の花火大会の人込みをの中を歩くような感じで西コースをゆったり登る。
ガスの中にノリウツギ(サビタ)が咲いている。
シシウドは何故か美しくみえる。
アカソの絨毯の中にさまざまな草花が咲いている。
ユリ科のシュロソウだ。
キク科のメタカラコウ、右はイブキトラノオ。
ここでは、何故かどれも可愛く、綺麗にみえる。
オオバギボウシと観光客。
このような山の花を見るやりかたは初めてである。
ダブルストックで左足をかばいながらで2時間で山頂であった。
20分の直登コースもあるようだ。
それにしても凄い人込みだった。
これだけ山野草に多くの人々が関心を持っていることは嬉しい。
動物たちにもこのような関心をもってもらいたいと思う。
深田久弥は麓から歩いたのを、ぼくは車で9合目?までいったことになる。今の伊吹山の現状を深田久弥が知ったらどんなに驚くことだろう。



2009年7月20日月曜日

第25回日本霊長類学会

中部学院大学で行われている。
僕にとっての新知見がいくつかあった。
テングザルを含むコロブス亜科のリーフイータが果実があれば果実を食べると言う。
続きは帰ったら。
これから伊吹山へ。

2009年7月18日土曜日

ツアー登山

2004年8月、阿寒富士山頂で: 暑~い!
北海道の夏山は、夏と初冬が同居すると思って間違いないだろう。
快晴時の昼間は盛夏の山を満喫できる。
しかし、一旦、ガスったら内地の初冬の気温だ。今回の、トムラウシでの遭難は悪天候ということもあったが、60代の登山グループである。
自分に鞭打って頑張れる気力をもっているだけにこのような結果になったと思っている。
その気力が、疲れと強烈な風雨と寒さで萎えてしまったのではないだろうか。

ただ一つ凄く気になる行動がある。
このような全く見知らぬ人たちの寄せ集めのツアー登山の恐ろしさである。
疲れて脱落した人が出たら、疲れてない人たちが彼らを置いて先に進んだ行動である。
これが、もし友人知人よりなる仲間同士の場合なら、そこで全員引き上げていただろう。
1度ばかりでなく、2度目の人たちも置いて先に進んでいったツアー登山という恐ろしさを感じる。
それは、自分だけでも目的を達成したいという欲望であったろう。
複数のガイドたちもそういう登山者の熱望を感じていたために退却できなかったのかもしれない。
仲間同士なら、「今日は、止めよう!また、今度にしよう!」ということになったろう。
ツアー登山であっても、登山中に落伍者一人でもでたらならば登山は中止すべきだ。

ぼくは、二十歳前後の学生を連れて歩くが、自分の体調よりも学生たち一人一人の体調を重んじて計画を決行したり、中止したり、途中で退却したりする。
危険な箇所で、無理そうな学生がいれば、「これから勇気を持って退却するぞ!」と叫ぶ。
集団行動では、全て同時、同じ行動をすることが基本だ。
同じ食事をし、同時に休み、同時に歩く。
自分のお菓子であっても皆で分かち合って食べる。
これが無ければツアー登山はこれからも事故が起きるだろう。

2009年7月17日金曜日

夫婦共同しなければ仔を残せない!

もう一鉢のフウランもこの強風に負けずに咲いた。
夕方、シジュウカラのヒナが3、4羽チィチィッと鳴いている。
二羽の親鳥が毛虫を運んできては食べさせている。
これはヒナの一羽、クチバシが黄色っぽい。
次々に親鳥たちが虫を運ぶ、とてもメス親一羽ではやっていけない。
オス親も一緒に餌を運んでようやく子供たちは成長することができる。
一夫一妻を生み出す基本がここに見られている。

2009年7月16日木曜日

ぼくの部族名はDosanko

タンザニアは126から130部族からなる。
下の写真は撮ってくれた人も含めて皆違う部族の出身者である。

上は、ぼくの助手件同僚としていつも一緒にマハレ山塊を歩き回ったトングエ族の人たち。

彼らとサファリをしてキャンプ生活だけでは疲れてしまうので、宿屋に泊まることがある。

すると、そこの宿帳に自分の名前、国籍、パスポート番号を記載し、さらに部族名まで書かなければいけない。そんな時はいつもDosankoと書いて、宿屋を安心させている。

日本では、民族とか部族とかまったく気にすることはないが、タンザニア以外の国では、出身部族名は結婚でも就職でもいろんあ形で左右されることになる。しかし、タンザニアでは120を超える部族間で争いはなく、みな写真のように仲良くやっている。互いに、相手との違いをはっきり認識することで仲良くできるのである。一番上の写真を撮ってくれたのはキリスト教徒であり、写真に写っている左の主任官吏官はイスラム教徒である、当然奥さんの数が違う。ぼくの助手たちは都合の良いところだけイスラムやキリスト教である。

2009年7月15日水曜日

試験問題

サルでは、初発情したような若いメスはもてない。しかし、ヒトでは若いメスがちやほやされるのは何故か?という問題を出した。

タンガニーカ湖の湖畔に1994年2月から97年2月までの3年間生活した。
日常的に親しく付き合ったのはトングエ族と云われる人の男たちであった。
彼らの好みの女性は太っていることである。
それは、一緒に寝ると温かいからとのたまう。
20歳前後の女性で太っているのは皆無に近い。
皆、細くてしなやかな身体をしている。
太っているのは、24、5歳を過ぎてきた頃の女性であり、
結婚して子供をもっている30から50歳の女性は十分に太っている。
乳房は大きく、お尻は大きく、それらを揺すりながら歩く。
体臭も強烈なものがあり、ぼくはこの年代の女性はセックスダイナマイトと名付けていたく。
ぼくがトラッカーやグラスカッターとして雇っていた男たちのだれもが20歳前後の細いしなやかな身体の女性よりも30~50歳の太っている女性と結婚したがる。

もう40年も前にヤコペティ監督の「世界残酷物語」という映画の中で、アフリカのある部族では、結婚前の女性は檻に閉じ込めて食べさせて太らせるというものがあった。檻の中の女性は食べて寝るだけ、次々に食物が差し入れられてそれをガツガツ食べる。小錦か山本山のようになると男の方から高い婚資(結納金)を得られるのだ。

サルでは、ワカメスはもてない。熟年メスにオスたちは言い寄る。
熟年メスは社会的順位が高いので、流産率は低いし、子供をしっかり育て上げることができる。
しかし、ワカメスは順位が低いし、育児経験がないので、オスたちの子を託す相手には向かなくなる。
そのため、ワカメスは交尾相手に恵まれないので、自慰をしたり、チビを相手に性器を擦ったりすることになる。

トングエ族の人々で太っている女性がもてるのは、子供をしっかり産み、育てられることができるからであり、痩せている女性は流産や死産の可能性や哺乳をしなければならない育児にも不安があるからもてないのだろう。

では、なぜ、ぼくらの社会では若い女性がちやほやされるのだろうか?

2009年7月14日火曜日

梅雨明けは近い!

咲いたコマツナギ:
4年前の秋に丹沢の林道沿いでタネを採取して鉢に植えたコマツナギがようやく咲いた。
Yさんは植えた翌年に咲いている。
コマツナギは陽が4、5時間は当たらないと花芽ができないようだ。
ハナミズキやナツツバキの枝を切って少しは陽が射すようになったら早速花芽をつけてくれた。
鉢を大鉢にして二階のベランダに持っていこう。 丹沢ではコマツナギは6月頃から咲いて10月くらいまで咲いている。 花期が長いので、小さな豆を採ってきて植えたのだ。

テン糞で不明なタネがあったので、プランターにばら蒔いていたら、キイチゴのような芽が出てきている。楽しみである。

空を見上げるともう、梅雨空ではない。ぼくはもう梅雨が明けたと思っている。
足を引きずりながらでも丹沢のヤマユリを見に行きたい。

2009年7月13日月曜日

電車で!

今朝の電車で、横浜から東京行きに乗った。赤ちゃんをだっこした女性が立っている。

僕の前の座席には若い女性の会社員が二人、何やらおしゃべりしている。

川崎で年寄りの女性も乗って来た。

僕の前の女性も席を譲ってやろうとはしない。

品川、寝ている赤ちゃんの重さは大変なものだ。何度も赤ちゃんを抱きなおしたりする。

僕前の席に座っている女性は全くこの赤ちゃんをだっこした女性には気がついていないかのようだ。

とうとう赤ちゃんを肩に載せた。

新橋で二人の女性会社員が降りた。年寄り女性が赤ちゃんを連れた女性に声をかけて二人で座った。

2009年7月12日日曜日

一人、一人がみな繋がる

ギボウシの花が咲いている。
春、筆状の芽が出始めた時は、10本くらい摘んで、茹でて胡麻和えでたべる。
夏になるとこのように1日に2、3時間しか陽が当たらないところだが、このように花を咲かせてくれる。
先週、高校の同級生たちと飲んだ。
ぼくの7月4日のブログを見たようで、それに反応してくれたようだ。
ぼくらの高校では厳冬期に全校生徒によるウサギ狩りをおこなっていた。
凍てついた釧路湿原の原野を、手には棒切れをもち、
大声をあげながら一つの目標地に向かって歩くのだ。
目的は、修学旅行費にするためということだが、
ぼくらの時には文化祭と同じような学校行事の一つだった。
雪原を歩いていくと、ノウサギがぴょんぴょん飛び出し始める。
個人プレーは厳禁された。一箇所でも行進が崩れるとそこからどっとウサギたちが逃げる。
ウサギが自分たちの横をすり抜けようと無視して目標に向って歩く。
一人、一人が大切な役目を担っているのである。

2009年7月9日木曜日

ごめん!ハタネズミではなかった。

蒸し暑い。明日、専門学校の授業でネズミの頭骨を見せなければならない。
竹内さんがもらったハタネズミの頭骨をじっくりながめた。
ん????何????
ハタネズミではない。
またまた、ぼくの早とちりだったようだ。
死体をみて、ハタだとばっかり思っていたのだ。
下のが4月10日にアップした湯河原のハタネズミ亜科のネズミ。
下は、4年前小田切敬子さんより同定を依頼された、霞ヶ浦産のハタネズミである。
湯河原産の2個体と違う箇所がわかりますか?
湯河原産と霞ヶ浦産の拡大したものを載せます。
湯河原産の左個体は、骨口蓋の後端が棚上になっている。
霞ヶ関産のハタネズミと同定したものには、骨口蓋の後端が下がって中隔ができている。
ハタネズミ亜科のネズミはヤチネズミ属、カゲネズミ(ビロードネズミ)属、ハタネズミ属の3属が日本に生息する。
ヤチネズミ属3種は北海道だけ生息する。カゲネズミ属2種(スミスネズミとヤチネズミ)とハタネズミ属1種(ハタネズミ)が本州に生息する。
竹内さんが白金林道で見つけた2個体はカゲネズミ属のヤチネズミ(左)とハタネズミ(右)と同定した。
ヤチネズミはヤチネズミ属ではないなんて混乱しちゃうね!

この風雅な香り -フウラン咲く-

昨夕、7時半に帰宅する。
自室に入ると、この香り!
落ち込んでいた気持ちがすっかり霧散してしまうほどの香り。
自然は素晴らしい香りを次々と提供してくれる。 このフウラン、1983年夏の小豆島のサル調査で、寒霞渓の山頂の店で一株買い求めたものだ。
今では、大小合わせて8株となっている。
昨冬は温暖だったので、始めて屋外に出したままにしておいた。

植物は何も云わないが、さまざまな表情で訴えてくる。
水が欲しい、日差しがきつすぎる、油粕がちょっと欲しい、風が強すぎる、この虫をどけて、、。

あ!また、香りが漂ってきた。大きく胸を広げて深呼吸するように風雅な香りを胸に吸い込む。
良い匂い!

今、慌てて5月30日の「丹沢サル観察し隊」の皆さんと自然観察をした時に枝をもらってきたバイカウツギの枯れて萎んだ花の匂いを嗅いだ。なんとまだ、匂う。

2009年7月8日水曜日

電車に乗りたくない ―孤独な人々―

電車に乗りたくない
働かなければ生活できないし、山へも行けないのは分かっている。
でも、働きたくなくなってきている。
電車に乗って学校へ行くのが嫌なのだ。
電車の中での人々のさまざまな行動を目にすると、もうこんな世の中嫌だぁ!と叫びたくなる。
学生たちが極端に変わってきた。
一人一人話すと皆良い子である。
しかし、皆他の仲間を思いやることができない。
他人の苦しみ、楽しみを分かち合えなくなっている。
他の人の苦しみは自分の苦しみであり、
自分の楽しみは他の人にも分かち合えるのに、
多くは、一人一人の殻の中で苦しみ、楽しんでいる。

そのもっとも明らかな現場が、通勤電車の中だ。
両耳にイヤホンを差込み、両目は携帯の画面を追う。
妊婦がいようと、老人がいようと、松葉杖をついている人がいようと、皆自分の世界に没頭している。

サルは社会集団を形成して生活している動物である。
強いサルも弱いサルも、絶えず回りの目を気にしている。
ヒトはもちろん社会集団を形成している。
が、現在のヒトは社会的存在を無視しようとしている。
社会集団の一つである学校、クラスでも単に個が集まった集合であり、社会組織としての集団とはならない。
どうも、それは家庭生活が起因していると考えている。
仕事=経済=より「良い」生活を追求するあまり、家庭生活がおろそかになっていると感じられることが、学生をみていて感じる。

では、行ってきまーす。

2009年7月7日火曜日

夏の花:ムクゲ

一軒隣の教会の庭のムクゲが咲いている。
釧路では夏でも部屋の中で大事に育てられる。 草本のようなフヨウも夏の花で、花だけでは良く似ている。
フヨウはメシベが上を向くとか、、。
ハイビスカスも同じ仲間だというのが、すぐに納得できる花弁とメシベの柱頭だ。

我家の庭にもあった。が、アブラムシが大発生するのと、大きくなりすぎたので建替えの時に取り除いてしまった。

だから、教会のムクゲが虫に食われず元気なのが何よりも嬉しい。

これからノウゼンカズラの濃い橙色の花も街並みをにぎわすだろう。

暑い夏よ早く来い!

2009年7月6日月曜日

ミツバチの巣

土山峠バス停付近で、斜面のコンクリートの水抜き穴にミツバチが出入りしている。
中がかなりの空洞になっているのだろう。
ぼくが覗いていると、花粉団子をフトモモにつけたハタラキバチたちがブンブンと戻ってきた。
中には春と初夏の木の花、草の花の蜜をたっぷり含んだ巣があるのだ。
管理されているミツバチよりも、自由な空気を吸って元気なミツバチたち!
このように人の手の届かないところに巣を作るなんて、蜂蜜は全てミツバチたちのもの!

丹沢実習:二日目 -3時間の行程-

長者屋敷キャンプ場を9時にチェックアウトし、落合さんと分かれる。
早戸川を渡り、清川トンネル着。
ここまでもサル糞散在する。
前日見つけた糞の群れのものと推定。
二人が用があって、早めにバス停に行き、上のメンバーでトンネルを10時13分に出発。
トンネルを出てしばらくすると尾根を登る道になる。
道なりに歩いていて、このシカ柵の梯子を越えてしまう。
まだ、登っていない学生に「そこに登りの道は無いか?」と問う。
「「階段があります!」
「戻れ!、そちらの道だ!」
まもなく、不思議な植物を見つける。針状のものが伸びている。何だ!これは?コケの仲間?キノコ?
11時に道標がある地点着:こちらは左足が痛いので、
学生たちを先に歩かせ、ラストを歩く。
皆、ご覧のように元気!
ぼくだけがヘトヘト状態で、
女子学生に「先生、荷物を持ちましょうか?」と云われてしまう。
ありがたいが、「まだ、まだ大丈夫、ありがとう」と断る。
学生たちは歩くのが早い早い!
11時半:このような箇所もあり、ちょっと楽しい。
12時に林道に出る。ほとんど土山峠だ、そこでお昼。
これほど、バテタことは無かった。
ダブルストックで足をかばって歩いたせいだろう。両肩が今でも痛い。始めてだ。山歩きで両肩が痛くなるなんて、、、。キャンプ場を出てから、3時間の山行だった。今回はヒルを恐れてただ歩いただけだった。秋に再び学生たちと歩こう!サルナシ酒を御馳走する約束をしたっけ!

2009年7月5日日曜日

遅れる!!

イシクラゲを味噌汁の実にして、食べた。
と、時計を見たらもう10時2○分を回っている。
ズボンをはきかえ荷物を持ってケンケンをしながら駅まで走る。
地下鉄に飛び込んだら、電車が出る。
戸塚で走る人がいるので、その後を追う。
もう、アキレス腱はまた酷くなったようだ。
なんとホームに着いた途端電車が入ってくる。
東京行き、間に合うかもしれない。ほっとした。今日はチャレンジキャンパスの日。

イシクラゲの味噌汁伸びたフノリの味噌汁のようだ。
結論、イシクラゲそのものの味や香りが無いので、歯ざわり、舌ざわりで触感?を楽しむことか?
以上です。品川だ。間に合いそう。

丹沢実習:1日目続-夕食のキノコが苦くてピリッと!-

フジウツギの花
ネムノキの花
シモツケの花
女子が手にぶら下げてきたマムシである。
4時半には長者屋敷キャンプ場に戻ることができた。一回り3時間半の山歩きであった。
夏のキノコが出始めていた。採ったキノコはタマゴタケ、カラカサダケ、アカヤマドリ、他もう一本イグチ科のキノコ、それらを炒めて夕食のおかずとした。
が、何故か、舌にピリッとして凄い苦味がある。
ぼくは何故苦いのか不思議に思い5、6切れ食べる。学生たちは、皆、一切れだけ食べたようだ。でも、お腹も今日まで平気だ。
他名前が知らないイグチのせいなのか?
不思議なピリッとした感じと苦さのあるキノコだった。

丹沢実習:1日目 木の名前??

三叉路から長者屋敷キャンプ場まで歩く
途中の山側斜面にはこのような場所ではしばしば目にするようになった植物が黄色の花をつけている。この植物の名前がとうとう出てこない。
さらに、このモチノキ科のソヨゴに似た木は何の木?
この辺りから大小のサル糞が延々と道沿いに落ちている。
キャンプ場の落合さんによると一週間前頃にサルの群れが出ていたようだ。
こちら側の橋の手すりの上には興味深いことに、テン糞がいくつも並んでいる。2、3頭のテンの行動域の重複域になるのかもしれない。
キャンプ場でお昼を食べて、高畑山を目差す。このような霞の中の歩きであった。皆、丹沢・宮ヶ瀬の登山道にでてほっとしている。しかし、凄いガスだ!
雨は降ってないが、濃いガスと暑さと汗で、体中ぐしょぐしょに濡れている。
さらに、ヒルがさわさわと寄って来る。
御殿森ノ頭から、南西の尾根を歩き平成の森へ向う。
ここから平成の森まで、途中、水源管理用の道がある。
学生が先生ヘビ!と後ろの方で叫ぶので、持って来いと言うと、女子学生が右手にヘビの尾を持ってきた。
見ると、マムシの子供だ!びっくりだ、よく咬まれなかったものだ。
放すとすぐ鎌首を上げて攻撃態勢となる。
皆によくマムシを覚えろ!と写真を撮らせる。