鴨川の千枚田の近くで農業をしているIwataさんからイタチの轢死体をもらったのが、3月22日、それから1ヶ月ちょっとで下のように晒骨できた。
図1 イタチの骨格の一部 A:環椎と軸椎 B:肩甲骨 C:上腕骨 D:尺骨と橈骨
E:寛骨と大腿骨 F:脛骨と腓骨
どの骨も小さく、肩甲骨も寛骨、上腕骨は明らかにホンドリスのものよりも大きいが、尺骨・橈骨、大腿骨、脛骨・腓骨はホンドリスの大きさ(長さ)と殆ど変わらない。
肩甲骨もイタチ科のアナグマのものとは似ていなくかえってホンドリスのものに似ている。
上腕骨に顆上孔がちゃんとあった。これが見たかったためにイタチの骨が欲しかっただ!
このイタチ君、頭骨だけが2度以上轢かれたと思ったが、仙骨を含む椎骨の棘突起や横突起が折れていた。しかし、寛骨や肩甲骨や上腕骨、大腿骨などの肢骨は完全であった。
今まで、頭骨だけ興味をもって拾ってきたが、今は骨全体に興味が広がっている。
イヌ、ネコ、ウサギ、ラットなどのペットや家畜の骨格図はあるが日本の野生動物のものは皆無に近い。標本を集めるだけで一苦労だが、各県の自然保護センターなら傷ついた野生動物が持ち込まれることだろうから、しっかり骨の標本を残して欲しい。
バラバラの骨の標本で十分だ。骨格を組み立ててしまうと後代の人たちが利用しづらくなる。
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