2024年1月29日月曜日

部屋の中は良い香がいっぱい      My room is full of good smells.

今、我が部屋で咲いているランたち。日中の部屋の中は甘い香で一杯だ!一、二週間後には、パフィオペディラムとデンドロの別の仲間が咲き出す。
今日の散歩は、また、下土棚遊水地公園まで行ってきた。公園の端には管理棟があり、そこにトイレがあるので安心して歩ける。1時間5分で6566歩と出た。公園の外周と内周があるが、散歩者が多くなったような感じがする。しかし、このコースは散歩だけで自然観察の面白みがないと思っていたが、双眼鏡をもった女の人がいた。ハクセキレイを見ていたが、他にも何かいるのかな?
デンドロビィウム フォーモサム
カトレアの仲間
セロジネ
カトレアの仲間 

デンドロの仲間

2024年1月27日土曜日

遊水地公園は凧揚げに適する     It befit to play Kite-flying in the River Retarding Basin Park.

今日は、引地川の下土棚遊水地公園まで行ってきた。グランドになっているところまで下り、少し回って階段を登り、引地川の右岸沿いの遊歩道を歩いて戻ってきた。今日は土曜日のせいだろう家族連れでお弁当を食べていたり、若いお父さんと小さな男の子がキャチボールしたり、凧揚げしたりして楽しんでいた。ちょっとした発見があった。歩いていて風は殆ど感じられなかったが、凧がほぼ上げている子の真上に上がっていた。晴天なので、公園のグランドからの上昇気流があるのだろう。晴れている日の遊水地公園は凧揚げには最適の場所なのもしれない。
下土棚遊水地公園(A池)
途中から汗ばんできたので、コートを脱いで左手に抱えて歩いた。散歩した時間は1時間1分で、歩数は6231歩であった。
 

2024年1月25日木曜日

ヒミズとヒメヒミズの切歯の違い The difference of incisors between Japanese Shrew-Mole and Lesser Japanese Shrew-Mole

宮ケ瀬ビジターセンターに勤めていたYAさんからメールを貰った。それは2011年2月4日にアップしたヒメヒミズの事であった。ヒメヒミズは希少種で、西丹沢で3例確認されただけで、東丹沢では未確認のようだ。このヒメヒミズは前年12月の野生生物探検隊の忘年会を土山峠から宮ケ瀬尾根歩きを行った時にやまぼうしさんからプレゼントされたものだ。その時、拾った場所を聞いた筈だが、その記録を残していない。
2011年には身体全体の形状等を比較してアップしたが、上顎の切歯についてはアップできなかった。ヒミズのV状に尖った切歯とヒメヒミズの先が平な切歯をアップする。この切歯さえ見ればヒミズかヒメヒミズはだれもが同定できる筈だ。
ヒミズUrotrichus talpoidesの上顎のV字状の切歯
ヒメヒミズDymecodon pilirostrisの上顎の先の平らな切歯
2011年2月4日にアップしたとき、毛色や前足、後足の大きさの違い、尾の太さの違いなどを取り上げたが、切歯については画像をアップできなかったので、改めてヒミズとヒメヒミズの違いをアップする。

2024年1月23日火曜日

庭の白梅が咲き出した   White plum has started to bloom in our yard

庭の白梅が咲き始めた。このウメの木は5,6月にアブラムシがたくさん着いている徒長枝や新枝の部分を切る。このウメを切る(剪定とは言えない)のはこの5,6月頃と、真夏に伸びた枝を整えるように高枝伐りで落とす。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」という諺があるから、ウメの枝は堂々と切れる。伐る事で樹形も整い、花も全ての枝に着く。
庭の花が付き始めた白梅
5,6月にアブラムシが着いている枝を切るのは、枝に下げているランの葉や茎にアブラムシやアブラムシから出す汁が落ちてアリが群がるからでもある。このウメの木があるから真夏もラン類の日除けになる。
しかし、この咲き始めた梅の花を啄んで落とすヒヨドリがいる。スイレン鉢に水を満杯に張るとすぐヒヨドリ、キジバト、カラスがやってくる。夏にシオカラトンボが卵を産んでいたので、ヤゴが彼らに見つかって食べられないか心配だ。もっともまだヤゴは見えない。

2024年1月22日月曜日

河津桜が咲き始めた    Kawazu cheryy blossoms have begun to bloom

昨日からe-Taxをやり始めたが、昨年、一昨年と同じようにソニーのカードリーダーの上にマイナンバーカードを載せても、カードを認識してくれない。交通カードは認識してくれるのにマイナンバーカードは認識してくれない。あー、確定申告は1年振りなのでその間にパソコンは初期化はしてるし、初めからやり直しなのだが、昨年もこうだった。
で、頭を冷やすために散歩に出た。引地川沿いを下る。植栽されているカワズザクラが数輪咲き始めている。
図1.引地川左岸のカワズザクラ
そのまま川沿いの道を下って田圃があるところまできた。若者二人がスケボをしている。その横を通るとスベルのを止める。スケボは舗装された処でなければ遊べない。そのため、手頃な処がある湘南台公園は禁止であり、遊水地公園の舗装された場所もスケボ禁止である。せめて広い遊水地公園にスケボ場を作ってやるべきだ。
帰りは陽が出て、暑くなり、コートを脱いでザックにしまう。川面にはマガモ、コガモ、カルガモ、オオバン、コサギがいた。何と、10857歩と出た。明日はお休みだ!

2024年1月19日金曜日

雑食と植物食のサルの臼歯の違い    The differences of molars between Omnivore and Herbivore of monkeys

齧歯目ネズミ科ではネズミ亜科のアカネズミやクマネズミは雑食性で、ハタネズミ亜科のハタネズミやスミスネズミは植物食性で頬歯の形状が明らかに違っている。同じように、一つの科で食性が異なる動物は、霊長目曲鼻亜目狭鼻小目のオナガザル科のオナガザル亜科のニホンザルやヒヒは雑食性だが、コロブス亜科のハヌマンラングールやアカコロブスは植物食性である。それぞれの頬歯(前臼歯と臼歯)を見よう。

左:カニクイMacaca fascicularis 右:ニホンザルM.fuscata
キイロヒヒPapio cynocephalus
サバンナモンキーChlorocebus aethiops
コロブス亜科のサルたちはLeaf eaterと云われるくらい植物食のサルたちだ。
アカコロブス Piliocolobus badius
ハヌマンラングールSemnopithecus entellus
オナガザル亜科のニホンザルやヒヒ、サバンナモンキーとコロブス亜科のアカコロブスとハヌマンラングールの歯を見比べて、両者とも臼歯には前後左右に一つづつ咬頭が計4個ある。そして下顎の第三臼歯の奥に5つ目の咬頭がある。でも、これはサバンナモンキーではない。
ネズミ亜科の雑食性のアカネズミと植物食性ハタネズミ亜科のハタネズミのように臼歯(頬歯)に明らかな形状の違いが、雑食性のオナガザル亜科と植物食性のコロブス亜科のサルでもあると思っていた。これはどうしたことなのだろう。オナガザル亜科とコロブス亜科が分かれた分岐年代は1500万年前頃のようだ。この位の年月では歯にまで形態的差異が出てこないのかな?ネズミ亜科とハタネズミ亜科の分岐年代はまだ明らかにされていない。
サルたちは性成熟まで5年はかかり、妊娠期間は6ヶ月で、年1回しか発情しない。しかし、ネズミの性成熟は5ヶ月で妊娠期間は30日もなく、年何回も発情し交尾する。つまり、ネズミたちはサルとは比べ物にならない程世代交代が早い。世代交代が早ければそれだけ形質も変わるということである。
しかし、外部形態の身体の大きさや形状は変わり易いが、臼歯まで変わるのは相当な年月の偶然の変化の積み重ねが必要なのだ。

2024年1月18日木曜日

下土棚遊水地公園     Shimotsuchidana River Retarding Basin Park

 引地川沿いに新しく出来た遊水地公園を見に行った。遊歩道を周辺を歩き、6千歩を少し超えた。引地川には我が家よりも下流には親水公園があり、我が家の東側を流れる境川にも遊水地公園がある。我が家は二つの川に挟まれる丘陵地にある。この丘陵地は町田・大和の方面からの緩やかに下る尾根なんだろうと思っている。すぐ近くの小学校や神社では湧き水が出る。

そんな訳で、大雨が降っての大洪水があっても丘陵地(昔、円行、今は湘南台という地名)までは押し寄せてこないだろうと楽観している。これらの遊水地公園や親水公園は下流にある藤沢の街に対する防災の為だ。さらには、これだけの幅があるので、火災の時の延焼を防ぐ効果もあるだろう。

図1.中村橋方面から川下を眺める
図2.公園の中
図3.公園の案内図

2024年1月16日火曜日

大きな茎のフォーモサム    Formosum of big stem

部屋のデンドロビウム フォーモサム が葉の付け根の裏側がが膨らんできて、蕾となり花が咲いた。フォーモサムは夏には茎のトップに複数の蕾が出て咲くが、夏に咲いた茎の葉の脇から暮れに花芽が出てきて咲いたのだ。ノビル系(セッコクの仲間)は茎頂から花芽が出るのではなく茎の脇から花芽が出てくる。フォーモサムは茎が太く50センチくらい長くなる。ノビル系のユキダルマもそうだが、大きく伸びるデンドロはどうも好きになれない。でも放っておいても伸びて花を咲かせてくれる。
小さなカトレアを買った筈なのに今は30センチくらい伸びるようになってしまった。貰ったオンシジュームも大きくなるので、ついつい世話をしなくなる。花枝も5,60センチ伸びて豪華なのだが、大きなランは一つ好きになれない。
フォーモサムDendorobium formosum

安倍派幹部の立件断念へ 会計責任者との共謀、立証困難 地検特捜部   とヤフーニュースに出ている。地検は強い者には立ち向かわないのだ。一般国民からすると不正を行っているのに、、、。それは沖縄で大反対している辺野古の埋め立てを強制執行しするように、司法も強い国家権力の肩を持つ。日本の民主主義は権力によって壊され、三権分立も消滅したかのようだ。

2024年1月15日月曜日

この水草は?      What are these water plants?

 昨日は散歩しなかったので、今日は散歩に出た。歩幅を広げて歩こうとすると左右の股関節が痛い。横断歩道の白線と白線の幅を目指して歩こうとすると痛い。でも、外を歩く時はその位の歩幅でサッサッと歩きたい。

引地川沿いの道を少しくだる。河津桜の蕾は前とは変わっていない。川面を見ながら歩く。マガモ、コガモ、カルガモが川面にいる。今日はコガモが多いようだ。一斉に水中に頭を突っ込んだ(図1)。

図1. コガモたちが水草を採るために潜る
ん?この水草は何だ(図2)!カモたちはこの草を食べているとは思われない。この水草は何故か5,60メートルの幅でしか生えていない。この辺りの引地川の岸辺はコンクリートか鉄板であり、数年に一度はシャベルカーが入って川床(底)の砂を掻きだしている。だから、図2のような青々として水草に今まで気が付かなかった。カモたちが食べている水草がこれなんだろうか?
図2.まるでレタスのような水草

2024年1月14日日曜日

スイレン鉢に初氷が張った!   First ice has fomed on the water lily pod

朝、10時に庭のスイレン鉢を見たら初氷が張っている。嬉しいような残念のような、ちょっと今の気持ちを表わせない。今年はもう温暖化で氷は張らないかなと思っていた矢先なので、半分嬉しい気持ちもある。
昨日はヒヨドリが水浴びをしていたのだ。何と、今庭を見たらヒヨドリがしゃがんでクチバシを氷面に付けている。写真を撮ろうと窓際に寄ったら逃げられてしまった。水を飲めるの?庭に出てスイレン鉢の氷に触ったら、鉢に接する部分の氷が下がって水が出てくる。ヒヨドリがちゃんと水が飲めるように縁まで水を容れる。庭の水道栓は凍っている訳でなく難なくいつものように水が出た。
初氷が張っても、水仙が咲き、木瓜が咲き、白梅が咲き出しているし、庭の地面はイモカタバミの緑の葉で被われている。
この氷も昼過ぎには融けてしまった。
庭のスイレン鉢に張った初氷

 

2024年1月13日土曜日

我が家の庭の白梅の蕾が膨らんでいる!       The buds of white plum are swelling in our backyard !

歩いたのは、一昨日は横浜で、昨日はウィスキーを買いに行っただけであり、散歩していない。今日は寒風が吹きすさぶが、庭のスイレン鉢の水は凍っていない。コートを着、手袋をはいて散歩に出た。寒い!風が冷たい!唇にリップクリームを塗ってくるんだった!引地川沿いに作られた下土棚遊水地の周りを歩いて、戻ってきた。ほぼ1時間で6106歩だった。
我が家の庭の白梅の蕾が凄く膨らんでいる(図1)。
図1.庭の膨らんだ梅の蕾
台湾はいち早く、能登地震の被災者に対して見舞金を送ってくれた。その台湾の総統選挙が行われている。台湾の事が凄く気になるのは、タイワンザルの調査で半世紀以上前に台湾南部の村や街で聞き込みしたり、山を歩いたこと、さらに娘が中国語の勉強で台中にサマースクールで行ったこと、、そんな事ではないだろう。台湾が香港化しないためにも総統選挙が気になるのだ。

2024年1月12日金曜日

サントリー角とバランタイン Suntory Kaku and Ballantine

今日は、散歩を兼ねて酒屋にウィスキーを買いに行ってきた。ついでに連れ合いから梅酒を頼まれた。ザックを担いで出掛ける。ウィスキーは角とバランタインをカゴに入れたが、梅酒の場所が見つからない。店員に訊くと二つ隣の列にあった。連れ合いから頼まれた名前の物もすぐ見つかった。いつものようにレジの時に年齢が18歳以上だから目の前のパネルの「はい」を押す。カード決済だ。ザックにバランタインを真ん中にして両隣にペットボトルの角と紙パックの梅酒を容れる。しかし、角のどのビンもお一人様1本限りと断り書きを書いた紙が貼られている。エ?値が上がったのに、、、。サントリー角がウィスキーの中でも外国人からも人気が高いとニュースでやっていた。今、ぼくは角よりもバランタインの方が好きかな?
ザックを背負ったが重い。少し、遠回りして帰ろうと思ったが真っ直ぐ帰る。歩数は1673歩だ。1日の歩数としては足りない。仕方が無い。
下は一昨日に散歩した時、地面に落ちていたプラタナスの実。拾ったが中に種子は入ってなかった。
プラタナスの実

2024年1月11日木曜日

草食動物の頬歯の特徴        Characteristics of the cheek teeth of herbivores

食肉目の動物たちの中でもネコ科以外の動物たちは節足動物や果実や根茎まで食べるように適した歯を持っている。では、草食動物の歯はどうだろうか?

草食動物と云えば、ウマ、ウシ、ヤギ、ウサギが思いつく。食肉目のネコ科に代表される肉食動物の頬歯との違いがある。①草食動物の頬歯はほぼ皆同じ形状で、②歯冠の凹凸が少なく横溝or縦溝が走る。③歯冠は平面状で皆同じ高さ。

図1.ハタネズミMicrotus montebelliの頬歯の咬面、どれも同じ形で斜めに溝
図2.ノウサギLepus brachyurusの頬歯の咬面、どれも同じ形で横に溝
図3.カモシカCapricornis crispusの頬歯、どれも同じ形で横に楕円の溝
図4.ウマEquus caballusの頬歯、どれも同じ紋様で縦横に溝 「哺乳類頭蓋の画像データーベース」から
マハレ山塊で拾ったアフリカゾウの頬歯(前臼歯か臼歯か不明)も横に溝が入っている(図5)。
草食、葉食動物の頬歯は基本的に縦か横に溝が入りどれも同じような形をしており、それは下顎骨の頬歯でも同じだ!
図5.アフリカゾウLaxodonta africanaの頬歯(これだけで1本)、横に溝
更に、草食動物の頬歯を真横からみると、④肉食動物の歯のような鋭い凹凸を持つW字型ではなく、どれも同じ長さの杭が並んでいるようだ。さらに草食動物の⑤頬歯は上下とも互いにしっかりぶつかり合う(図6)。しかし、肉食獣の頬歯は上下の歯が互いに左右の手の指を組むように交差する(図10)。
図6.ハタネズミMicrotus montebelli頭骨側面からの頬歯
上下の頬歯は互いにぶつかり合う
図7.ノウサLepus brachyurus頭骨側面からの頬歯
ウサギの頬歯は下顎歯を参照
図8.カモシカCapricornis cripspus頭骨左側面からの頬歯
図9.ウマEquus caballus頭骨左側面からの頬歯 「哺乳類頭蓋の画像データーベース」から
図10. キツネVulpes vulpesの左側面からの上下の頬歯
互いに交差している
つまり、草食動物の頬歯は同じ高さの歯冠が、上下の浅い溝のある平らな面がぶつかりあい、草、葉、樹皮を磨り潰すような構造になっている。

能登地震は家屋やインフラの被害が酷く、多くの死者や行方不明者が出ている。ふとミサイル攻撃を受けて家屋やインフラが破壊され、死者や怪我人が出ているウクライナやガザと重なる。地震は自然災害でなかなか防ぎきれないが、ウクライナやガザは人災で、いくらでも防ぎきれるものだ。

2024年1月9日火曜日

ネコ科以外の食肉目は裂肉歯と第一臼歯が同じ位の大きさ   Carniovora other than felidae have carnassial teeth and first molars of equal size.

前回にネコ科の頬歯は4本で、臼歯(第一)が米粒状で小さいと述べた(図1)。しかし、ネコ科以外の食肉目では第一臼歯は裂肉歯と同じくらい大きい。
図1.ネコ科Felidaeの米粒状の第一臼歯(→)
ネコ亜目のマングース科のジャワマングース(図2)やジャコウネコ科のハクビシン(図3)でも、第一臼歯は裂肉歯と同じ位大きい。

図2.ジャワマングースHerpestes javanicusの大きな第一臼歯(→)
第一、二、三、四前臼歯が揃っている。米粒状の第二臼歯もある
図3.ハクビシンPaguma larvataの裂肉歯と変わらない大きさの第一臼歯
イヌ亜目の歯を見ても第一臼歯が裂肉歯と同等に大きい。イヌ科のキツネ属のホッキョクギツネ(図4)やタヌキ属のタヌキ(図5)、アライグマ科アライグマ属のアライグマ(図6)の第一臼歯(m1)とすぐ前(写真では上)の裂肉歯(pm4)の大きさと変わらない。 
図4.ホッキョクギツネVulpes lagopusの大きな第一臼歯(m1)
前臼歯は4本、臼歯が2本ある
図5.タヌキNyctereutes procyonoidesの大きな第一臼歯(m1)
図6.アライグマProcyon lotorの大きな第一臼歯(m1)
ツキノワグマではm1がpm4より大きく、さらにm2はさらに大きい(図7)。
図7.ツキノワグマUrsus thibetanusの大きな第一臼歯(m1)とさらに大きい第二臼歯(m2)
イタチ科のアナグマ属のアナグマの第一臼歯(←)は裂肉歯よりも倍以上大きい(図7)。テンは裂肉歯と第一臼歯は同じくらいの大きさだが、イタチの第一臼歯は少し小さい(図7)。
図7.イタチ科MustelidaeのイタチMustela itatsi、テンMartes melampus、アナグマMeles melesの上顎の第一臼歯(m1←)

これら、ネコ科以外の食肉目の動物たちは自分より大きな動物を襲って食べるのは、裂肉歯が第一臼歯より明らかに大きい、マングースとイタチであって、他の動物たちは肉食と云うよりも雑食性であり、昆虫やムカデなどの節足動物や果実を臭いとヒゲ接触で感知して主に食べていて、眼窩が顔の横にあることからも動き回る哺乳類や小鳥などを見て捕食することは不可能とも云える。それが、裂肉歯と第一臼歯に表れている。ツキノワグマの大きな第一臼歯やより大きな第二臼歯はイノシシのように果実よりも固いドングリ類やタケノコのような植物や葉や草をも食べるのに発達したと思われる。アナグマの非常に大きて平べったい第一臼歯はその鼻面を地面につけて採食する行動からも節足動物の硬い外骨格まで磨り潰して食べていると思われる。

2024年1月8日月曜日

河津桜の蕾がこんなに大きく       The buds of Kawazu cherry have grown so big.

昨日、風が冷たかったが、散歩した。引地川左岸の土手に植栽されているカワズザクラの蕾が大きくなっていた(図1)。ソメイヨシノはまだまだ堅い小さな蕾だ。川では、マガモ、コガモ、オオバンが川面を泳ぎ、アオサギ、コサギが小魚を狙っていた(図2)
図1.カワズザクラの膨らんだ蕾

図2.アオサギが小魚を狙っている
我が家の年中咲いているボケの花を隣家の駐車場から撮った(図3)。携帯で歩いた距離を見ると6210歩で、満足だ。
図3.花が途切れない我が家のボケ

2024年1月7日日曜日

ネコ科動物の臼歯は米粒状で裂肉歯が最も大きい      Feline molars are rice grain shaped and carnassial teeth are the biggest

食肉目(ネコ、ハクビシン、マングース、タヌキ、アナグマ、アライグマ、ツキノワグマ)の頭骨を見ていてネコ科Felidaeの動物の頭骨は①口吻が短く、②頬歯の数が4本しかなく③しかも第二前臼歯と第一臼歯が米粒状であり、第四前臼歯の裂肉歯が強大であることだ。

図1はカイネコの頭骨を底面から見た歯であり、図2は中国山西省のヤマネコの歯である。両者とも第二前臼歯と第一臼歯は米粒状で非常に小さく、恐らく用を成していないと思われる。

図1.カイネコFelis catusの米粒状の第二前臼歯()と第一臼歯(→)
左第二前臼歯が萌出せず
図2.山西省のヤマネコ(豹猫)Felis bengalensisの第二前臼歯()と第一臼歯(→)
右の第一臼歯は欠落
カイネコもヤマネコもネコ属Felisなので、他のネコ科のヒョウ属Pantheraのヒョウとライオンの頭骨を見た。ネコ属と殆ど同じように第二前臼歯と第一臼歯が小さい(図3&4)。チーター属Achinonyxでは第二前臼歯が出ないようだ(図5)。ネコ科の他の属の頭骨と歯もAnimal Diversity Webで見たが、ネコ属やヒョウ属、チーター属と変わらない。
図3.ヒョウPantera pardus の第二前臼歯()と第一臼歯(←)
左右の第二前臼歯と第一臼歯が欠落
図4.ライオンPanthera leoの歯 from ADW
第二前臼歯と第一臼歯が米粒状で小さい
図5.チーターAcinonyx jubatusの歯  from ADW
左右の第二前臼歯が出た跡が無い。第一臼歯は米粒状だ
この個体は頬歯は3本だ!

巨大な犬歯と裂肉歯(第四前臼歯)を持っているネコ科は食肉目の中でも他の食肉目の動物に比べて自分より大きな動物を襲い掛かって食物とするのに特化した動物と云える。

歯が萌出しなくなるのは、切歯では外側から第三、第二と無くなり、前臼歯では前から第一、第二と無くなる。臼歯では奥の第三、第二、第一と無くなる。ぼくらヒトの歯式は、2・1・2・3だが、第三切歯が欠如し、第一、二前臼歯が欠け、第三臼歯の親知らずが無くなる運命にある。

図1から5を見ても判るように、臼歯が米粒状で非常に小さい、ヒトでは頬歯を小臼歯と大臼歯と名付けられているが、他の哺乳類では実情に合わない。ここでは前臼歯premolar(生え変わる歯)と臼歯molar(生え変わらない歯)として説明している。