2023年4月30日日曜日

誰の骨盤かな? Whoes pelvis?

丹沢山麓には、①ニホンザル、②ノウサギ、③イノシシ、④タヌキ、⑤キツネ、⑥アナグマ、⑦ノネコに⑧ハクビシンがいる。もちろん、他の動物たちもいる。ここではだいたい同じ大きさくらいの骨盤ももった上記の動物たちを並べた(図1)。但し、イノシシはウリボウであり、アナグマやハクビシん、ニホンザルは性成熟に達していない若者である。そのため、オトナのものに比べるはるかに小さい。
このところ、ずーと骨を見ている。今は、骨盤(左右の寛骨の間に仙骨が挟まっている)ばかり見ており、子供の骨盤は左右の寛骨と仙骨ばかりでなく、寛骨も腸骨と坐骨、恥骨が離れている。
ウサギ、イノシシ、アナグマ、ハクビシン、サルの寛骨は恥骨結合や坐骨結合の部分を木工ボンドで接着し、どの骨盤の仙骨も木工ボンドで接着している。つまり、左右の寛骨の恥骨結合・坐骨結合があるのはタヌキ、キツネ、ノネコだけである。
図1.a~hは誰の骨盤かな?
答えは明日のコメントを参照
ニホンザルやノウサギの寛骨が以外に大きく、また、イノシシのウリボウは滑落死個体であり、大きさは柴犬よりも小さい位だ。

高校の同期から岩手の友人から送られてきたタラの芽をお裾分けしてくれた。それでも大量だ。丹沢のタラの芽に比べてどれも太く大きい。嬉しい限りだ。更に、広島の因島の牡丹肉も送ってくれた。どうやって、食べるかな?まー、飲みながら料理することになりそうだ。


2023年4月29日土曜日

スイカズラの香り  Fragrance of honeysuckle

庭のスイカズラがたくさん咲き始めた。嬉しい限りだ!この花、黄色くなってきた時の方が香りが強いのかな?咲いたばかりの白い花の時よりも黄色くなった花の方にアブや虫が集まる。幹回りはペットボトルの蓋の直径くらいだ。もともとは鉢植えだったが、鉢を地面に置いていたのでそのまま根を張ってしまった。このスイカズラは蔓性植物のせいか切り取って花瓶に挿しておくと根が生えてくる。
スイカズラの花の香りが漂い、地面ではスズランもたくさん咲いている。これらの匂いは大好きだ。これからクチナシの白い花も咲くので楽しみの多い初夏だ。
スイカズラLonicera japonica

昨日はキーウを含むウクライナ各地へロシアのミサイルが撃ち込まれたようで、子供を含む何人かが死んだようだ。待ちに待っていた春が来たのにウクライナの人々は昨年、今年と春の訪れを楽しめないようだ。あんなに爆弾の撃ち込まれる中で、小鳥や昆虫や動物たちはどう逃げ回っているのだろうか?ミサイルを撃ち込まれて炎上しているビルの近くをカラス?のような鳥が飛んでいたが、カラスもスズメも餌を探すのも大変だろう。早くプーチン・ロシアが侵略戦争を止めるようにしてもらいたい。

2023年4月28日金曜日

丹沢生息のシカ、カモシカ、イノシシの寛骨   Pinbone of deer, serow and wild boar in Tanzawa

 丹沢に生息する偶蹄類はシカ、カモシカとイノシシの3種類がいる。これら3種類を頭骨では容易に同定できる。が、他の骨では難しくなる。ここでは性成熟を過ぎて寛骨の恥骨結合・坐骨結合がしっかりしている個体とし、寛骨からの3種類の違いを明らかにしたい。

まず、これら3種類の寛骨の腸骨の端から坐骨の端までの長さは15センチ以上あり、丹沢に生息する他の哺乳類で15センチ以上大きいのはツキノワグマだけであろう。但し、ツキノワグマの寛骨の標本は持っていないので推測である。

図1は上(背側)からみた寛骨である。カモシカもイノシシも腸骨の端(寛結節と仙結節、イノシシの左の腸骨)が他の動物たちによって齧り取られている。寛骨臼(大腿骨が接する部分)からの腸骨の長さを見ると、シカ、カモシカ、イノシシの順になる(図2)。明らかに、一目で解ることはイノシシの腸骨がカモシカ、シカを比べると明らかに短いことだ。イノシシの腸骨の長さは寛骨臼の直径の4倍若だが、シカは5.5倍あり、カモシカも5倍強ありそうだ。寛骨臼の直径はカモシカ:25mm、シカ:27mm、イノシシ:30mm

図1.背側からの寛骨
左:カモシカCapricornis crispus 中:シカCervus nippon 右:イノシシSus scrofa
図2.腹側からの寛骨(腸骨の長さ)
左:カモシカ135+mm 中:シカ155mm 右:イノシシ111mm
さらに、3種の坐骨を真後ろ(尻)から見る(図3)。
図3.後ろからの坐骨の広がり
左:カモシカ 中:シカ 右:イノシシ
図3では、はっきりしないから、個別に後ろから坐骨結合からの坐骨の広がりを見る(図4)。
図4.坐骨結合からの坐骨の広がり
上:カモシカ 中:シカ 下:イノシシ
明らかに、カモシカは90度よりも少し広くなり、シカはゆるやかな放物線を描き、イノシシは90度よりも狭くなっている。

左右の寛骨が恥骨結合・坐骨結合で癒合合体している場合はそう多くはない。多くは、野山で骨を拾う時には左右の寛骨がバラバラになっているかネズミやテンやタヌキたちに齧り取られている場合が多い。あるいは、綺麗な?死体を見つけてもまだ若い個体だと左右の寛骨は離れている。
そういう意味では片方の寛骨だけでカモシカ、シカ、イノシシを見極めるところを見つけ出したい。それには標本数が少ないかな?

ユキノシタ  Strawberyy saxifrage

庭にユキノシタが咲いている。このユキノシタもう何年も前に義姉のベランダの鉢からはみ出していたランナーについていた小さな一株を貰ってきたものだ。それが今では反日蔭の庭に広がっており、3月には毎年天麩羅にして楽しんでいる。今年はとうとう山の沢沿いの反日蔭にあるハルノユキノシタには会えなくなりそうだ。まー、仕方がない。人生思うようには行かない。今日は、これからキンシコウ調査の時に拾って、燻製状にして持ち帰ったカモシカの仲間の頭骨を2月に水に浸けていたので、それを水洗いすることにしようかな?   今見たら、まだ、少し早かった。5月ならOKだろう。
図1.ユキノシタSaxifraga stolonifera

2023年4月27日木曜日

移入種のツタバウンラン    Invasive species Ivy-leaved toadflax

我が家の駐車場に入ったところにツタバウンランが咲いている。この花を初めて見たのが引地川沿いの散歩コースで石垣に咲いていたものだ。それが我が家の駐車場に咲いている(図1)。先日の市議会議員選挙で投票した帰り道で白い花のツタバウンランがあった(図2)。原産地はアルプス山脈の南部からスロベニア、イタリアなどのようだ。
しかし、植物、特に草花は海外から園芸として持ち込まれて日本の地に根付くものたちが多い。移入種であるが、、、、。
図1.ツタバウンランCymablaria muralis

図2.白花のツタバウンラン

イノシシの仙骨と腸骨の癒合   Fusion between sacrum and ilium of wild boar

仙骨と寛骨が縫合・合体している骨盤を持つ動物は、モグラやヒミズであった。他の動物では齧歯類、ウサギ類、食肉類や偶蹄類も老齢化すると寛骨の恥骨部分と坐骨部分が癒合するが、仙骨とは癒合しない。ただ、サルでは老齢化しても恥骨同士さえもしっかり癒合・合体した標本は持ってない。

性成熟を過ぎてから寛骨の恥骨・坐骨部分が癒合しても仙骨が寛骨とは独立して可動性があるならば、狭い産道を少しでも広げられる。
だから、手持ちの骨盤のほとんど全ては木工ボンドで仙骨と寛骨を接着していた。ただ一つのイノシシ(友人YNより譲り受ける)の骨盤だけが寛骨と仙骨の一部が癒合している(図1)。しかし、背側では全く癒合がみられない(図2)。
図1.イノシシSus scrofaの腹側から見た寛骨と仙骨の癒合部分(赤線で囲む)
図2.イノシシの背側から見た癒合した寛骨と仙骨
殆どの野生動物は生きている限り生殖能力がある筈だ。ヒトやペットだけが生殖能力が失われても生きている。であるから、この骨盤のイノシシはアカンボウを産まない♂個体であると考えられる。

哺乳類では仙骨と寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)が癒合・合体しているのはモグラやヒミズの仲間だけみたいだが、鳥類は全ての鳥が癒合・合体している(図3)ようだ。
図3.メジロZosterops japonicusの複合仙骨

2023年4月26日水曜日

テイカカズラが咲いている  Asian star jasmine is in bloom

先程、駐車場横のフェンスに絡ませているテイカカズラの様子を見たら、花がたくさん咲いている。この花も良い香りがするので好きだ。後で花がたくさん咲いている蔓を切り取って花瓶に挿そう。楽しみだ。
テイカカズラの蔓は四方八方に長く伸びるので、年に2,3回剪定している。すると切り口から白い液が出る。この液はベトツク。暮れ頃にはさらに間引いて剪定する。それでも春になると伸びてくる新しい蔓に花を付けるのでありがたい。これはスイカズラもそうだっと思ってカーテンを開けて太い棒のように仕立てた(?)庭のスイカズラをみたら、花が一輪つけている。大好きなスイカズラも咲き始めたのだ。
Trachelospermum asiaticum

 

産まれた直後のモグラの大きさ   Mole-size just after birth

 モグラやヒミズは仙骨と寛骨が癒合合体している。が、ヒミズでは寛骨同士は腹側で恥骨結合はしない(図1)。これなら、小さい新生児を産み出すことができる。

図1.ヒミズの寛骨と仙骨が癒合合体した骨盤

しかし、モグラは恥骨結合が見られる(図2)。そうなると新生児はこの5ミリの幅もないような所から出てくるということだ。モグラの新生児の頭はぼくが毎日飲んでいる3種類の降圧剤の直径のどれよりも小さいと云うことを知った。と云う事は、産まれ出てきた時の大きさはアカガエルのオタマが尾が無くなって小さなカエルになったくらいの大きさ位か?でも、母親のミルクを飲んで日に日に大きくなるのだろう。

図2.コウベモグラの寛骨を仙骨が癒合合体、さらに恥骨結合

今日も肌寒い。雨も降っている。が、庭の梅の木の新枝が伸び、スイカズラも周りに多くの蔓を伸ばしている。カノコユリの草丈も60センチ近く伸びている。初夏なのだ。今朝も4時半に目覚め起きた。昨夜も8時半過ぎには寝た。早寝早起きだ!昨日植えた唐辛子のタネには今日の雨は良いだろう。

2023年4月25日火曜日

マウスもモモンガも恥骨結合だけ!  Both mouse and flying squirrel have only pubic symphsis!

動物たちの骨盤(寛骨+仙骨)を見ている。机の上はもうプラの小箱や小袋、サルやタヌキの骨盤などが雑然と置かれ、下手に手を動かすとそれらのものを払い落してしまう。
で、マウスの全身骨格を見て、え?恥骨結合だけで坐骨までは癒合していない(図1)。で、同じ齧歯目の植物写真家のSさんから貰ったホンドリスを見たが、骨を全部バラバラにしているのですぐには判断できない。そのリスの菓子箱にアメリカモモンガの骨もあった。恥骨結合だけだ(図2)!
図1.マウスの恥骨結合 腹側から
il:腸骨 pu:恥骨 is:坐骨
図2.アメリカモモンガの恥骨結合 左斜め腹側から
モグラも恥骨結合だけだった。だめだ。またまた判らなくなった。恥骨結合だけなのは、手持ちの標本ではサルの仲間、モグラ、ネズミの仲間だ。

イヌ科のイヌ、キツネ、タヌキの恥骨・坐骨結合から坐骨の広がりの違いを考えていて、他の動物たちの骨を見だしたら違いが何故なのか考えつかなくなった。

何となく肌寒い日が続く、しかし、庭の梅の新葉にはアブラムシがいっぱいついている。寒いと思うのは歳をとったせいなのだ。首にはハンカチでも巻かないと首が寒いのだ。さぁー、朝ご飯にしよう。

2023年4月24日月曜日

坐骨結合からの左右坐骨間の広がり  Spread between right and left ischium from sociatic symphysis

日本に生息するイヌ科Canidaeの頭骨では、下顎骨だけでもイヌCanis familiaris、キツネVulpes vulpes、タヌキNyctereutes procyonoidesを容易に区別することができる。では、骨盤ではどうだろうか?
イヌは飼っていた14歳で亡くなった中型犬雑種のクロ♂のものだ。キツネ♂、タヌキ♂は東丹沢で死骸を見つけ洗ったものだ。ここではクロに合わせて恥骨・坐骨結合(老齢化すると結合する)しているキツネとタヌキを選んだ。
非常に大雑把な話しをする。図1&2からイヌやキツネの坐骨結合から坐骨へ流れる角度(坐骨弓)が広がっている。しかし、こうやって比較するとイヌの寛骨は随分大きいね。イヌのクロは柴犬くらいの大きさだったが、キツネやタヌキとは比べ物にならないくらい大きい寛骨をしている。
キツネの腸骨の仙結節と寛結節は置いた面にほぼ垂直になっているが、イヌ、タヌキは寛結節が外側に広くなっている。
図1.背側からみた骨盤:左からイヌ♂、キツネ♂、タヌキ♂
〇坐骨結合、→仙結節、←寛結節、a腸骨、b恥骨、c坐骨
図2.腹側からみた骨盤:左からイヌ♂、キツネ♂、タヌキ♂

次に、寛骨を真後ろから恥骨結合・坐骨結合を軸として左右の坐骨の広がりを見ると、イヌ、キツネは同じくらいの広がりだが、タヌキは明らかにイヌ・キツネより左右の坐骨は狭い。
イヌ科のイヌ、キツネ、タヌキの寛骨でも3種を区別することができることが判った。イヌのキツネ、タヌキの順に寛骨が小さくなるが、イヌの寛骨の大きさは他の2種より著しく大きい。また、タヌキでは左右の坐骨の広がりが狭い。
図3.背側後方から見た坐骨:上からイヌ♂、キツネ♂、タヌキ性不明
黒線は坐骨結合からの左右の坐骨の広がりを示す
この坐骨結合からの左右の坐骨の広がる箇所には、尻の穴があり♀では膣孔が開く。つまり、子供が生まれてくる出口がある所である。イヌもキツネもタヌキも5、6頭の赤ん坊を産む。イヌやキツネ、タヌキは♂の坐骨である。イヌのクロは14歳であった。恥骨・坐骨結合はあるが、仙骨と腸骨は癒合していなかった。また、キツネ、タヌキの仙骨も癒合していなかった(木工ボンドで接着しただけだ)。モグラなどの無盲腸類は寛骨と仙骨が癒合・合体しているが、他の哺乳類では寛骨が恥骨や坐骨で癒合合体しても仙骨は癒合しない。但し、手持ちの標本の内、イノシシのものだけが仙骨と寛骨が腸骨部分で癒合しているものが1個ある。相当老齢化したイノシシだと考える。
では、同じイヌ科の3種の動物なのに何故、このような坐骨の広がりの違いがあるのだろうか?次回はこの違いについて言及した。

友人の息子の奥さんが「ひだか市民ネットワーク」から出て埼玉県日高市の市会議員になったようだ。何だか嬉しい!

2023年4月23日日曜日

投票後の少しの散歩  A short walking after vote

今日は、午前中に市議選の投票に近くの小学校へ行き、次いでにそのまま禁止されている散歩をしてきた。投票場の小学校から5分くらい歩くと引地川沿いまで行ける。その途中の昔の家の横に藤棚があったので、まだ咲いているかな?っと思いながら連れ合いと散歩した。咲いていたが、花の色が褪せ、下には花がたくさん落ちていた。
そして、ハルジョオンが咲き誇っていた。ハルジョオンを見て、散歩してきて良かった!っと思った。4月2日以来の散歩だ。やはり、屋外を歩いて草木に接すると心が洗われる。
図1.藤棚のフジの花は盛りが過ぎた!
図2.ハルジョオンが何だか懐かしい
図3.どの花もピンクだからタニウツギ
ピンクのタニウツギを撮っていたら、ウグイスがすぐ近くで鳴いている。見上げて探していたら、見つけた!電信柱のすぐ側の木の梢で鳴いている(図4)。散歩している女性もウグイスを探している。ぼくは手招きして教える。3人で「ウグイスが鳴いている姿を初めて見た!」っと感動だ!
図4.ウグイス見つけた!何処か判るかな?
帰宅して、お昼を食べ終え、NHKの恒例の囲碁番組を見る。これだけはぼくの独占だ。
下は、図4のウグイスが鳴いている場所だ!

図5.図4の拡大

2023年4月22日土曜日

サル以外の哺乳類には恥骨・坐骨結合があるがサルは恥骨だけが接す   Mammals other than monkeys have a pubic/sciatic symphysis, but only the pubic bone is in contact with monkeys

 標本のタヌキやサルやネズミの寛骨や骨盤(左右の寛骨の間に仙骨が入る)を見ていて、サルの仲間と他の哺乳類では大きく異なる点があることが判った。なお、寛骨は腸骨と恥骨と坐骨が大腿骨が接する部分で癒合・合体しいるが、若齢の時はこの三つの骨が離れている(図1)。

図1.1歳ニホンザルMacaca fuscataの骨盤左斜め下から
赤線は恥骨と坐骨が接している箇所
実は、サルの仙骨を挟んで左右の寛骨を恥骨結合させるのにいつも困っていた。イヌやネコのしっかり左右の寛骨が結合するが、サルではそうでなかったからだ。
図2はスローロリス君の骨盤である。どの部分が腸骨で、坐骨か恥骨か、わかりますね。スローロリスの寛骨は恥骨部分だけがしっかり癒合・合体していることがわかります(図3)。これを恥骨結合と云いぼくらヒトもそうです。
図2.スローロリスNycticebus coucangの骨盤左から

図3.スローロリス♂の骨盤腹側からみた恥骨結合
恥骨結合の後ろの△部分の広がりを恥骨弓

しかし、他の哺乳類は恥骨だけでなく左右の坐骨も癒合・合体している(図4&5)。
図4.左からイヌCanis familiaris、キツネVulpes vulpes、タヌキNyctereutes procyonoidesの腹側から見た寛骨と坐骨弓△
図5.左からシカCervus nippon、カモシカCapricornis crispus、イノシシSus ccrofaの背側から見た寛骨と坐骨弓△
しかし、ノウサギの左右の寛骨は恥骨結合はしっかりしているものの坐骨結合はまだしっかり癒合していない(図6)。この個体はまだ若い個体の可能性が高い。
図6.ノウサギLepus brachyurusの腹側からみた寛骨
いろいろ寛骨を見ていたら、ヒミズでは坐骨ばかりでなく恥骨も結合しない(図7)。が、アズマモグラは恥骨結合が見られる(図8)。
図7.ヒミズUrotrichus talpoidesの骨盤 左斜め腹側から
図8.アズマモグラMogera woguraの骨盤 左斜め腹側から

初めはサルの仲間は恥骨結合があるが、恥骨・坐骨結合があるイヌやネコの仲間や偶蹄類とは違うと思って、いろいろ眺めていたら、若いノウサギでは坐骨結合が進んでいなく、さらに真無盲腸類のヒミズでは恥骨結合も無いが、モグラでは恥骨結合が見られるなど。①恥骨結合なし、②恥骨結合あり、③恥骨・坐骨結合ありの3タイプがある事が判った。しかし、これらの違いが㋐系統分類、㋑生態‣生理の違いによるものか?これからの課題である。

2023年4月20日木曜日

ハハコグサが咲いている  Pseudognaphalium affine is in bloom.

今日は、朝から晴れているので、ラン鉢の植替えをやっているが、鉢の周りに根や株が巻き付きお手上げ状態だ。朝からミズゴケを水に浸しており、早く株を2,3株くらいにでも分けて植替えしたい。でも、しゃがむので腰が痛くなる。で、時々立ち上がっては狭い庭を歩く。ハハコグサが咲いている(図1)。Wiekipediaで検索したら、アジアからコーカサス地域に広く分布しているようだ。中国では漢方薬としても利用され、日本では餅草としてっと書かれている。春の七草の「ごぎょう」だから、食べて旨いのかな?東北では花だけを餅や団子にまぜて食べている(辺見金三郎、「食べられる野草」保育社)。ヨシ!今夕の酒のツマミとして花を摘んで茹でて酢の物で食べてみよう。

図1.庭のハハコグサPseudognaphalium affine 左にムラサキケマンが見える
図2.ハハコグサの花
図1に映っている花穂を全部摘んだが、ほんの少しの量だ。お浸しではなく、卵焼きにして食べた。砂糖と醤油を少し加えた。ダメだ!ボソボソした感触でハハコグサの苦みも無い。それでも全部ウィスキーを飲みながら食べた。

2023年4月19日水曜日

ChatGPTに訊いた  I asked ChatGPT

 今、話題になっているChatGPTを使ってみた。ぼくの腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛の「手もみ」と「鍼灸」治療について尋ねた。「手もみ」では30分以上の早歩きの散歩やストレッチを勧められた。が、「鍼灸」では散歩やストレッチは禁止された。この違いについてChatGPT-4に訊いたのだ。以下がそのやりとりだ。 

坐骨神経痛の治療において、散歩が奨励されるかどうかは、原因や症状の程度によって異なります。運動や散歩が推奨される場合があります。

一方、鍼灸治療においては、神経の刺激を与えることで痛みを緩和するため、散歩や運動は痛みを悪化させるため、禁止される恐れがあります。また、鍼灸治療は、経穴や経絡と呼ばれる特定のに針を刺すため、その部位に負荷をかけないようにする必要があるため、散歩や運動部位が制限される場合があります。

しかし、鍼灸治療においても、個人差や症状の程度によって異なるため、治療前に専門の医師や鍼灸師に相談し、適切な治療方針を確認することが重要です。が悪化しない程度の軽度の運動やストレッチなど、医師や鍼灸師と相談しながら行うことができます。

はい、ありがとう!

よろしくお願いします。何か他に質問があれば、お気軽にお聞きください。

 どうだろう。まるで、医者と話しているようだ。ChatGPT-4を使って、医者が患者とのやり取りから適切?な処置を導く事も可能だね。あるいは、国会答弁も可能だ。

ぼくにとっては、個人が買えるPCが出て、和文や英文のソフトや表計算ソフトが出た時はある種の革命だと思ったが、今では知らない事を検索したり、翻訳したり、海外に居る人とも顔を見ながら話し合えたり、囲碁番組で一手毎にAIが次の最善手や勝率を予想したり、自分の考えを訊く事ができるChatGPTの出現は、人間そのものの存在さえ問うようで、恐ろしい。

Amazonで一昨日ランの植替え用の水苔を頼んだ。今日、配達される。これも凄い。

2023年4月18日火曜日

エビネが咲いている。   Calanthe is in bloom.

 今日もラン鉢の植え替えをした。でもやったのは一鉢だけだ。ミズゴケが無くなってしまった。後片づけをしていると、夕日が当たった処にジエビネの花が咲いている。このジエビネもクサボケと同じく、ここに引っ越してきた時に出ていたものだ。当時は、娘が通う小学校の校庭の斜面にもジエビネがあった。昔は木陰には春にはジエビネが咲き、夏にはヤマユリが咲き誇っていただろう。そのヤマユリやクサボケも線路沿いの土手に出ていたが、何故か土手全体が厚いビニールの敷物で覆われてしまった。ヤマユリもクサボケも死滅するだろう。夏の夜にはウマオイやクサキリも鳴かないだろう。

図1.ジエビネ
さぁー、16時から鍼灸治療だ!電車に乗って行くわけではなく、近いので気楽だ。

2023年4月17日月曜日

着生ランの株分け   Plant division of epiphytic orchids

我が家の近くのヤエザクラの開花と共にラン類を屋外に出した。一昨日、昨日、今日と鉢の株分けを行った。大半のカトレアやデンドロなどの着生ランの鉢は鉢から出て鉢の周りに着生し、さらにその上に積み重なっている。その為、乾燥する季節には鉢がすぐ乾いてしまい。一日毎に水を上げなくてはだめだ。でも、日本の着生ランのフウランもカヤランもヨウラクランもそのままほったらかしにしている。それでも元気だ!
しかし、カトレアは冬場に花芽が伸びてきては花枯れするようになった。霧吹きをコマメに掛けてやれば良いのだが、このところは何だか面倒になってきている。株分けすると、鉢を増やすな!っと連れ合いは云う。株分けするとどうしても鉢数が増える。それに花が咲いている時期に客がくれば、花が咲いている鉢を持って行ってもらう。鉢は割らない限り、再生して使う(右の大鉢)。が、やはり素焼き鉢やミズゴケも買い求める。
図1.鉢の周りに着生しているミニカトレア
図1のミニカトレアの鉢も株分けしようと思ったが、もう、これはこれで良い事にしようと鉢を手に取って眺めまわしただけで諦めた。こんなのが他にもあるからだ。我が家の庭は半日も陽が射さないが、それでもヤエザクラが咲いてから庭木の下に吊るして直射日光を避けてはいるが、それでも日焼けを起こす。午後3時過ぎからの西日に依るものだ。

先ほど、座って鉢を眺め回していたら、腹が大きなトカゲが足元をゆっくり通った。カメラをとるには動かなくてはならない。ヤツの行く場所を確認してから、カメラを持って腹の大きなトカゲが消えたブライダルベールの叢を足で掻き回したがヤツはどこに行ったのか出てこない。

2023年4月15日土曜日

可愛いハエトリグモ  Cute jumping spider

パソコンの画面にハエトリグミがいる。何と跳び下りてキーボードの上に降りた。動き回る、どうか4,5秒でも動くのを止めてくれ!っと願いながらカメラを向ける。キーボードがこんなにも汚かったか!っとハエトリグモを撮ったが、ピンボケだし、Escキーがこんなにも汚れていることを知った(図1)。
このハエトリグモの名前が判らない。1時間くらいネットで調べてみたが、判らない。ピンボケだからよけいわからないのかな?しかし、ハエトリグモはこのパソコンの前にも、居間のテーブルの上にも現れる。が、娘も連れ合いもハエトリグモだけは邪魔者扱いにしない。動きが可愛いのだ。その動きに魅了されてしまう。
図1.ハエトリグモ
昨日は風が強い中で、カトレアの植え替えを行った。この5,6年全く植え替えをしていないので、どの鉢も鉢の周囲を根が多い、さらに株も鉢の外に着いている。まー、これはこれで板に着生したランのようで見かけは良いが、乾燥しやすいので、花芽ができても花枯れしてしまうことがある。それで、植え替えだが、初めは鉢の周りから根を薄いナイフで剥がしていたが、そんな生易しいものではなかった。結局、素焼き鉢を叩き割って株を剪定鋏で切り分けた。
植え替えできたのは全体の1割にも満たない。晴れた日にまた植え替えしなくては、、、。今日は風が止み雨が降ってくれて良かった。


 

2023年4月14日金曜日

シランが咲く   Bletilla blooms

昨日の午前中に、庭の水道栓で、知人の畑から掘り起こしてきたアライグマの骨を洗った。が、まだ1ヶ月程掘り起こすのが早かったようで、まだ完全に腐ってはいなかった。それで、ストッキングから上下肢は取り出して、ある程度洗ったものの、手首足首から先は、皮が付いたままの状態なので、味付け海苔が入っていたプラ容器に容れて水を浸し物置に置いた。頭部や脊柱部はストッキングのまま2.7リットルのペットボトルの上をカッターで切り落としてその中に収めて、縁側の日陰に置いた。

しかし、轢死体を引き取った時は大きなオトナ個体だと思っていたが、関節部分の軟骨の骨化がまだ不完全であり、洗う前から長骨と離れていた。

内臓を取り除いて、剥皮・除肉したが、土に埋めて骨を取り出すのはなかなか面倒だ。季節はもちろんの事、そこの土の質によって骨にした時の状態が大きく異なる。30センチ以上深く埋めるのは腐るのが遅れ、最悪の場合は死蝋化してしまう。この場合はそのまま放置しても腐らないので、取り出して煮てから埋めると良い。可能なら土が骨の1,2センチ上にかけるくらいが良い。しかし、庭や畑だとネコ、カラス、ネズミなどの掘り出されることがあるので、埋めた場所に上に1センチ四方以下の網目の金網を乗せて四隅をしっかり押さえておくことだ。 

庭のシランBletilla striata
お昼を食べてから、水道栓の周りを綺麗に洗い、出したままだった物を片付けた。朝、蕾だったシランが咲いている。

2023年4月13日木曜日

ヒメウツギやスズランがもう咲いている   Slender deutzia and lily of the valley are already in bloom

 庭に、以前連れ合いが寄せ植えで貰ったブーケの花の中にヒメウツギがあったので、それを二節ごとに切って挿し木にした。その内の1本が20センチくらいになって花をつけ始めた(図1)。丹沢の山々ではウツギの白い花がたくさん咲き誇っているのだろうか?ウツギは若葉かおる5月になってからだ。この背丈の低い園芸品種のヒメウツギは開花が早いのだろうか?さらに、スズランも咲いている(図2)。これも早い!見るとシランも赤紫色の蕾を膨らませている。エ?今年はだいぶ早いかな?

図1.ヒメウツギDeutzia gracilisの園芸品種
図2.ドイツスズランConvallaria majalis
今朝、パソコンに向かっていたらJアラートの警告が出た。北朝鮮からのミサイルが北海道近辺に落ちると云うものだ。北海道に居る人たちはさぞかしびっくりしたことだろう。しかし、ウクライナではそれが毎日どこかで警報が鳴っている訳だ。今回のアラートは関東地方の住民にとっては人騒がせなものだが、北海道に住む人たちにとっては近辺に落ちなくて胸をなでおろしたことだろう。このような警報が日常になっているウクライナが気の毒だ!

2023年4月12日水曜日

足首の両側にある踝(くるぶし)は骨のどこの部分    Which part of the bone is the ankle on both sides of the ankle?

以前は合わない靴を履いていると踝(くるぶし)が当たって、踝部分が痛かったことがある。外側と内側に同じように踝がある。その踝とは、外側の踝は腓骨の遠位端にある腓骨外果であり、内側のが脛骨の遠位端にある内果である。つまり、外側の踝(外果)が腓骨であり、内側のは脛骨のもの(内果)だ(図1)。

図1.キツネ(左)とネコ(右)の前から見た左の下腿骨の脛骨と腓骨
:内果 :外果

では、手首の小指側にある踝状の出っ張り(図2の)はどの骨のどこの部分かな?

図2.左手首の出っ張り(で囲んだ部分))
手首は複数の指根骨と前腕骨の橈骨と尺骨が接する部分であり、小指側の突き出た箇所が尺骨の茎状突起である(図2の)。
図3.ニホンザルの左斜め前から見た前腕骨の左尺骨と橈骨
は尺骨の茎状突起
ところで、この下腿骨と前腕骨は相同だと云う事を知っているだろうか?つまり、下腿骨の脛骨と腓骨は前腕骨の橈骨と尺骨とがそれぞれ相同の骨になる。

2023年4月10日月曜日

アライグマを畑から掘り起こす    Digging a rcoon out of a the field

今日2時過ぎにいつも野菜をもらうNKさんの畑に行ってきた。畑の手伝いではなく、昨年11月に埋めたアライグマを掘り起こしに行ったのだ。NKさんは親類の植木屋さんの農園を借りている。そこに見事にシャクナゲが咲いていた(図1)。プレジデント・ルーズベルトだ。日本産のアズマシャクナゲを関東地方の低地で育てるのは難しいが、この洋種シャクナゲだと花を毎年咲かせることが可能だ。
図1.プレジデント・ルーズベルト
このシャクナゲから二区画離れた処にアライグマを埋めた。埋める時に前足、後足、頭骨と背骨・肋骨を連れ合いの古いストッキングにそれぞれ容れて埋めた。ぼくは左下半身の坐骨神経痛なので、座って仕事をしようと子供が2,3歳の時に作った椅子を持っていった。これに腰かけたが、ダメ、身動きが出来ない。仕方なく、両膝を付いて、スコップで掘り上げた。ストッキングは丈夫で腐らないので、ストッキングを端を持って楽に引っ張り上げられた(図2)。
NKさんも脊柱管狭窄症で手術をし、その後、畑をやりながら、一緒に海外旅行に行ったり、奥さんを乗せて車で北海道旅行をしているのだ。帰り際に狭窄症の事を聞いたら、朝、ベットから出るのが一苦労だと話してくれた。エ?ぼくと同じだ。それでも畑仕事をしている。彼は車の運転で腰・背は痛くならないが、ぼくは1時間も運転席に居ると、もうダメだ。それもあって山へは行けなくなっている。鍼灸の事を話した。ぼくは鍼がどこに打たれたのか判らないと云ったら、それだけ筋肉が固くなっているんだと教えてくれた。
図2.埋めた場所と掘り越したストッキングに入った骨
庭の水道栓の処にタライを置いてその中に持ってきた骨入りストッキングを浸けた。明日は鍼灸治療なので明後日くらいに骨洗いをすることにしよう。