2019年10月31日木曜日

波勝崎自然公園の閉園   Closed the natural monkey park in Hagachizaki

一昨日学校へ行ったら、Kさんから伊豆南端に近くにある波勝崎自然公園が夏に閉園になったことを知らされた。伊浜町で1953年頃餌付けし、1957年に開園したのだ。当時は下北半島から屋久島まで三十数ヵ所も全国に野生ザルを餌付けした野猿公苑があったものだ。ぼくが通っていた奥湯河原にあった天昭山野猿公苑もそうだった。
湯河原に行こうと電車に乗っていたら、気が変わって伊豆の松崎まで行き、そこで泊まり翌日波勝崎のサルを見に行ったのが大学2年の時だった。当時は有名な管理人だったな肥田与平さんが健在だった。その後何度か波勝崎にサルを見に行った。湯河原の天昭山群のサルたちに入れ墨を施し、その中の3頭が波勝崎の群れで見つかったのも、波勝崎自然公園でサルが餌付けされていたからだ。
波勝崎自然公園の閉園で、ぼくの青春のサル学が終わった!っと少し感慨に浸っている。
図1.2009年5月の波勝崎の

図2.2009年5月の波勝崎の子ザルたち

2019年10月28日月曜日

ユズの実 The fruits of Yuzu

庭のユズの木がヤマアラシのように枝が上に伸びているので、剪定した。部屋の中は少し寒いかなと思っていたが、外は日差しが強く暑いくらいだ。毎年たくさんのユズの実がなり隣近所にお裾分けしていたが、昨年は20個くらいしかならなかった。それは花が咲いた後、風通しを良くしたいと小枝を切ったからだ。
今年は、5,60個はなっていそうだ。上に伸びた太い枝はぼくの親指の太さくらいある。高枝切りでは切りづらいので、樹幹に顔を入れてどの枝が伸びているのかをたしかめ、手を伸ばしてもトゲが腕に当たらないよトゲだけを選定バサミで落としてから背伸びをして枝を切り落とす。辺りにユズの葉や樹皮の良い香りが漂う。これは柑橘類の木の匂いなのかな?
シジミチョウの仲間が飛び回り、スズメガがホバリングしてタイワンホトトギスの花の蜜を吸っている。
図1.今年のユズCitrus junosの実

2019年10月26日土曜日

タヌキは木に登ってサルナシを食べた!  A racoon dog climbed a tree and ate arguta!

タヌキ糞は地獄沢右岸尾根を登って最初の667ピークを過ぎてから再び登り始めて間もなく見つけた(図1)。他にも3ヶ所でタヌキのタメ糞があったが、学生たちの登山靴で踏み潰されていた。きっとテン糞もあったことだろうにと思うとちょっと残念。でも、ぼくが遅れてしまったので仕方がない。
昨日夕方、雨が上がったので早速庭に出て水道栓でタヌキ糞を洗った。こんな内容物のタヌキ糞はこれまで無かった。
図1. タヌキのタメ糞
水洗いして0.5ミリメッシュの茶漉しに残ったのは、
サルナシの果皮と種子だけだ!砂泥や腐葉片はまったく無い。ぼくは、タヌキは木には登れないと思っていた。しかし、砂泥や腐葉片が混じってないことはこのタヌキは木に登ってサルナシの実を食べたことを物語っている。
実は、20日に学校に行った時に動物写真家の岩合光昭氏が撮った「カキの木に登っているタヌキ」(WWF「地球のこと」)の表紙写真を見たばかりなので、タヌキが木に登ってサルナシの実を食べているのを想像することができる。
テンはするすると木にに登るが、タヌキは体形からして木に登るにはかなり無理があるね。どんな木でも登れる訳ではないだろう。タヌキよりも鋭く頑丈な爪を持ったアナグマの方が木登りができそうだが、、、。

2019年10月25日金曜日

大山北尾根ルート    The route of Ohyama northern ridge

今日も雨!23日の丹沢実習で大山北尾根を歩いた日は晴れていて良かった。当日は8時25分秦野駅発のヤビツ峠行きに乗った。8時前にバス停に着いたが、すでにヤビツ峠行きのバス停には中高年の登山者が5、6名並んでいた。仲間で来たようだ。ぼくの後にも中高年の人たちが並んだ。8時を過ぎてからどんどん登山者が並び10メートル以上の列となった。バスが来た。幸いぼくは座れたが、ぼくの数列後の登山者たちは座れずヤビツ峠まで50分くらい立ったままだ。この人たちは8時ちょい過ぎ頃は前から10番目くらいで悠々座れた筈だった。しかし、前のグループの仲間が遅れてやって来る度に割り込みとうとう折角早めに来たのに座れなくなったのだ。このところ横暴な高齢者たちを見かけるようになった。悲しい!
ヤビツ峠にあるトイレは台風の影響のため断水となっていた。トイレの後ろの駐車場のところから沢沿いにある山道も崩壊箇所が多かった。しかし、短い距離なので道を探しながら歩くのは楽しい。ヤビツ峠の出発時にGPSのスイッチを入れ忘れていて、地獄沢橋の近くになってようやくスイッチを入れた(図3)。
ヤビツ峠から青山荘までの沢沿いの道は湿っているので秋のキノコがあるかな?っと楽しみに歩いたが、一つも見つけることはできなかった。
図1.9:54 青山荘裏の広場で小休憩
県道を歩き始めて、間もなくシロヨメナが県道右岸の斜面に垂れ下がっていた。
図2.10:11 シロヨメナ(ヤマシロギク)
今日はずーと雨降りで先日の台風の被災地がまた被害に遭いそうだ。そうならなければ良いが、、、。タヌキ糞の水洗いも明日だ!
図3.ルート図

2019年10月24日木曜日

惨めな大山北尾根歩き!  The miserable walking on Ohyama Nothern Ridge!

昨日は、専門学校の丹沢実習があった。数日振りの上天気である。小田急秦野駅8時20分発ヤビツ峠行きのバスの乗り、ヤビツ峠から沢沿いの山道を通って春山荘まで行き、県道の舗装道路を歩き地獄沢橋で山に入った。
図1.10:43 地獄沢左岸尾根に入ったところで集合写真
県道は大山方面からの沢の水が溢れて道路一面に水が流れている箇所が数か所あった。先日の台風で北尾根も荒れているかもしれないので「勇気ある撤退をするかもしれない」と学生たちに話をする。
地獄沢左岸尾根はゆったりとした登りであった。センブリ(図2)が咲き、タヌキ糞(図3)があり、気持ち良く歩いていた。
図2.11:22 センブリの花
図3.11:23 タヌキ糞
しかし、送電線16号鉄塔まで登る階段(図2参照)を登っている内に腿が膝が上がらなくなってきた。元気な学生たちに先に行かして歩いていると、さらに先週までの腰?の痛みが出てきてさらに腿が上がらず、牛歩の歩みとなってしまった。913ピークに着く頃にNakamatsuくんが上から越えを掛けてくれたので、鉄塔下でお昼を食べてろ!と声を張り上げる。ようやく、皆が待つ新多摩線16号鉄塔まで来る。皆、それぞれのガスストーブでお湯を沸かし好みのお昼を食べている。13時までお昼休みにすると宣言する。こちらは自分で握ってきたオニギリが喉を通らない。持ってきたサーモの熱いお茶で流し込む。二つ食べることができた。ぼくが食べ終わる頃は学生たちはもう周りを散策している。今回はグレープフルーツを持って来なかったので、身体の疲れが全く取れない。グレープフルーツの代わりに鉄塔と913ピークの間にあったガマズミの実(図4)を食べに行く。酸っぱくて旨い。口にできるだけ入れて潰して汁を吸いプーッと種を噴き出す。そうこうするうちに時間なので、集合写真(図5)を撮って出発だ。とても自分も一緒に入った集合写真を撮る元気がない。
図4.12:56 食べた甘酸っぱいガマズミの実
図5.13:00 16号鉄塔下で集合写真
 鉄塔下から一旦少しくだり、ミズヒの頭まで登りだ!すぐ学生たちに先頭を譲り、判らない処に出たらそこで待っていろ!高い所高い所を目差せ!と声を掛ける。這うように登る。ようやくメギ(図6、7)の木があるミズヒの頭だ。学生たちの声が聞こえるが、追い付こうという気持ちはさらさらない。ただ、もくもくと牛歩の歩みを続けるだけ。カモシカ糞(図8)だ。学生たちが踏んづけている。
図6.13:36 メギの木
図7.13:36 ミズヒの頭のメギの実
図8.13:38 カモシカ糞
西側が開けて展望が良いが、少しガスっている表尾根が見える(図9)。前方には大山山頂が見える(図10)。足は重い!単独行ならこの辺りで10分くら休息しているだろう。でも、学生たちを追わなければ、連絡をつけたい。トランシーバーが欲しい。山頂に着いたら、ヤビツ峠に下りて15時51分発のバスに乗りなさい!っと連絡したい。
 図9.13:39 表尾根が見える
図10.13:41 大山山頂が見える
図11.13:41 ヤマトリカブト
早く、皆に連絡しなければと思うが、携帯のアンテナは立っていないし、トランシーバーは持っていないし連絡不可能。西沢の頭を過ぎて西側が大きく崩壊している尾根を歩き、緩やかな登りを歩いていると、何とあのNakamatuくんがやってくる。ザックを持ってくれる。ありがたい。彼に皆にヤビツ峠に下りると15時51分発のバスがあるから、今なら、間に合うので伝えて欲しいと云うと。彼はぼくのザックを持って飛ぶように行ってしまう。ザックが無くなったのだが、足は同じだ。腿が上がらない。やはり牛歩だ。これまで、ザックを軽くしようとしてきたが、ザックの重さが腿を上がらなくしているのではないのだ。ザックが無くなったので、寒さを感じる。モノレールが出てきたので、モノレールの合流点があるネクタイ尾根の付け根を目差して気持ちを急がせる。モノレールの合流点だ(図13)!
図12.14:24 リンドウが咲いている
図13. 14:46 モノレールの合流点にでる。
合流場所で、ちょっと腰掛けてバックに入れたペットボトルのお茶を飲む。さぁー、もうすぐだ脚も少し軽くなった感じ。学生たちはシカ柵を脚立を登らないで右に巻いて道にでたようだ。ぼくはザックを脚立のところに置いておいて欲しいとNakamatsuくんに頼んだので、脚立を目差して登る。何と、NakamatsuくんとKくんが待っていた。学生たちは15時ちょっと前にヤビツ峠に向かったようだ。間に合うと良いが、、、。Nakamatsuくんがザックを持ち上げてくれ、ぼくは脚立を登る。脚立の部分に倒木が圧し掛かっている。今回の台風の影響だろう。
ヤビツ峠まで歩く。彼ら二人とだけなのに、下りだと足がスムーズにでるため少し急いでしまう。リュウノウギク(図14)やアラゲキクラゲ(図15)が登山道沿いにある。アラゲキクラゲまだ小さいので採るのをやめた。ピーク949手前の休み台で小休憩し、下り始めて、右足の腿が攣る。暫くしても痛いので、彼ら二人に先に行ってもらう。脚が攣る時は、先ず、水をたっぷり飲み、ゆっくり歩く。痛みが薄らいでゆく。ゆっくり痛くならないように下っている。また、Nakamatsuくんが心配そうに見に来た。彼に感謝だ!
図14.リュウノウギク
図15.アラゲキクラゲ
蓑毛のバス停から家に連絡し、バスの中では、学生たちの事、これからの丹沢実習の事、自分の身体の事などとめどもなく考えていたら秦野駅に着いた。電車にのり駅から家まで歩いていたら、連れ合いが心配そうにやってきた。なんと今日は惨めな日だ!

2019年10月22日火曜日

チョウゲンボウ   Common Kestrel

今日、専門学校へ行って飼育専攻2年生の動物行動学の授業が終わり、教務室に戻ると、野生動物保護専攻の担任の田中大貴さんがチョウゲンボウを連れてきた。エ!何?っと思った。チョウゲンボウを買って、飼っていると云う。彼の事についてはこれまでも何回かこの場でアップしている。彼ほどの動物好きはいないだろうと思うくらいだ。それも好きだ!良い!っと思うと買ってしまう。
一匹1万円以上のアリンコや腐葉土の中に絶えずいるモグラゴキブリを始めとして、田中さんが飼っている動物はイヌ、ネコはもちろんのこと昆虫から魚、哺乳類の多岐に渡る。
このチョウゲンボウはもちろん10万円を超えている。外国産の親から生まれた子供のようだ。
田中さんは独身で親と一緒に住んでいるのだ。親も動物好きだということが判る。そうでなければそんなに飼えない筈だ!
しかし、その動物好きの幅の広さは尋常ではない。だって、買って飼育までするんだもの!
ぼくは、小学生の時に鳥は何匹殺したか判らない!鳥の巣を見つけて孵化したヒナを獲ってきて飼ったのだ。多くの幼鳥を殺してしまった!親父が見つけてきたミミズクを飼ったこともあった。6,7ヶ月で死んでしまった。当時はニワトリの内臓は肉屋さんでただでもらえた。ミミズクが死んだ時は泣いた。
飼っていたものが死ぬと何故か泣いてしまう。親が逝った時は泣かなかったのに、、、、!
田中さんは何度泣いていることことか!
 明日は、丹沢実習で大山北尾根歩きだ!雨が上がって良かった。もちろん田中さんもくる!

2019年10月21日月曜日

キリンの中足骨の長さ  The length of meta-tarsus of giraffe

昨日、専門学校で体験授業があり、学校へ行った。そこで、キリンの脚の骨標本を見ることができた(図1)。こんなに近くでキリンの骨を見たことが無かったので、自分の足と比べてみた。中足骨が長いが、大腿骨や脛骨は短い。つまり、大腿骨や脛骨が伸びるのと同じ程度に中足骨が伸びたのではなく、中足骨は他の脚の骨よりもより長く伸びるように進化した動物がキリンなんだ。

動物たちの中足骨は①踵を地面につけて歩くサル、②踵を浮かして歩くイヌ、③爪先(蹄)で歩くウシやウマなどの有蹄類は中足骨が他の脚の長さに比べて最も長くなっている。つまり、①→②→③の順に中足骨が他の脚の骨の長さに比べて長くなる。
③有蹄類の中でもキリンの中足骨が最も他の脚の長さよりも伸びている。
キリンのように中足骨が長いヒトがいたとすれば、巨大な足となり、靴は50センチをかるく超えるだろう。
図1.キリンの右後足の踵骨、距骨、中足骨、末節骨と指骨
図2.右靴の先はキリンの左大腿骨と脛骨

2019年10月19日土曜日

タイリクヤチネズミ  Grey red-backed vole

先週水曜日に日本産齧歯目ネズミ科ハタネズミ亜科の動物たちについて話しをした。それで、タイリクヤチネズミの事を思い出した。
ハタネズミ亜科にはハタネズミ属とビロードネズミ属、ヤチネズミ属の3属に移入種のマスクラット属が生息している(阿部永著「日本産哺乳類図鑑」北大出版会)。
ハタネズミ属はハタネズミ一種のみ、マスクラット属もマスクラット一種のみ、ビロードネズミ属にスミスネズミとヤチネズミの2種、ヤチネズミ属はタイリクヤチネズミ、ムクゲネズミ、ヒメヤチネズミの3種である(阿部永著 同上)。
ヤチネズミはビロードネズミ属であってヤチネズミ属ではない(これがぼくの頭をずーと混乱させてきた)。
さて、ヤチネズミ属のタイリクヤチネズミの死骸を厚岸の大黒島に行った岡本勇太君から2007年8月に宅急便で送られてきた。大きな段ボール箱に小さなタイリクヤチネズミが一匹入っていた。このタイリクヤチネズミはヤチネズミ属であり、ビロードネズミ属のスミスネズミと良く似ている(図1&2)。タイリクヤチネズミの方が、スミスネズミよりも一回り大きく、切歯も太く長い。
尚、ハタネズミ(属)だけが骨口蓋の末端中央が次第に下がるが、ビロードネズミ属のスミスネズミやヤチネズミ属のタイリクヤチネズミは骨口蓋末端はストンと落ちる(図1)。
図1.左からスミスネズミ2つ、ハタネズミ、タイリクヤチネズミ
図2.左からスミスネズミ2つ、ハタネズミ、タイリクヤチネズミ
尚、スミスネズミ2個体は湯河原の白銀林道産であり、竹内真治さんより譲り受ける。ハタネズミは霞ケ浦産であり小田切敬子さんより譲られる。

2019年10月17日木曜日

キンモクセイだ!  It's fragrant orange-colored olive!

寒くなってきた。台風19号が行ってしまってから寝る時は毛布を一枚かけるようになり、パジャマを長袖・長ズボンの少し厚めの生地のものにした。19号から来るので部屋に取り込んだラン類はもうそのままで、デンドロの仲間だけを庭に出した。
ん?この匂い!キンモクセイだ!
庭の角にあるキンモクセイの花が咲いている。
急に寒くなったから咲いたのかな?っと思って過去のデーターを見た。え?そうだったか?っと思うほど10月10日頃からキンモクセイの花が咲いている。キンモクセイの開花を促しているのは日照時間の変化によるものなのかな?
この所はめっきり朝明けるのが遅くなり、6時近くになって明るくなるし、午後は5時を過ぎるともう暗くなる。
図1.我家の庭のキンモクセイの花
それにしても、今回の台風19号の被害は酷いものだ。我家は幸いに助かったが、進路がもう少し西にズレていたら、、、と思うと恐ろしい。怖いものに、「地震、雷、火事、親父」と云ったが、最近は「地震、水、風」になるだろうか?
火・水とJR東海道線で多摩川を渡ったが、河川敷は上流から運ばれてきた草木やゴミが散乱していた。一方、東西線み見る江戸川は増水しなかったのか河川敷はいままでと代わりなかった。

2019年10月14日月曜日

ウリボウの骨や頭骨 The bone and skull of infant wild pig.

2018年12月1日に岐阜県の有害鳥獣駆除で獲られた2頭のウリボウ(図1)を解剖した。
図1.解剖前の解凍したウリボウ
2019年1月30日にバケツに入れて水に浸していたウリボウの頭骨や骨は、かなり付着していた肉も腐り、2月下旬には綺麗な骨が取れると考えていた(図2)。しかし、卒業式や入学式があり、骨を洗って晒骨する実習時間がなかなか取れず、8月過ぎてからようやく骨洗いができた。
図2.かなり腐乱した頭骨
この時に水洗いしていると軟骨も付着したままの完ぺきな骨をとることが出来ただろう。しかし、時間を取れなかった。
10月2日、9日と晒骨した骨の組み立てを行った。まだ、生後1、2ヶ月のウリボウだったので、軟骨部分が剥がれ落ちているので前足や後足の骨や脊椎骨は先ず、軟骨を木工ボンドで付けることから始まった。
特に女子が受け持った一つ頭骨は各部分がバラバラになっていたが、それをなんとか形におさめた(図4)。
下の頭骨(図1~3&5)は男子が受け持った頭骨と骨である。
図1.頭骨右側面から
図2.頭骨正面から
図3.頭骨上面から
図4.女子が受け持った頭骨
図5.男子が受け持ったウリボウの骨

2019年10月13日日曜日

地球温暖化  Global Warming

スウェーデンからきた16歳の少女の地球温暖化に対する、国連での発言はもっともなものだと思う。世界各国の首脳の前で、16歳の少女にまで地球の危機を言わしめたのに、その反応は鈍いどころか逆光するような発言が見られる。皆、目の前の利益・幸福しか追い求めていないことが明らかになった。
ぼくのように動植物が好き、自然探索が好きな者にとって、気温が高くなっているのは明らかな事実である。
①50年前、ゼラニュームは冬が近づくと屋外から部屋に取り込まなければ寒さで死んでしまった。今では、冬の屋外でも花を咲かせてくれる。
②50年前は、庭に置いている水蓮鉢は凍って割れた。今では、薄氷が張るくらいなものだ。

このような事は大人たちの誰もが体感しているはずだ。スウェーデンには行ったことがないが、夏は白夜となり、冬は暗い夜が長く、国民は自然を愛しハイキング・トレッキングが大好きなようだ。当然、日本の山でも8月でも雪渓が残っているだから、年中消えずに残っている雪渓はたくさんあることだろう。そんな自然を体得しているしてスウェーデン人は、温暖化によって雪渓が消えて湿地や沼地が増えていることを16歳の少女でさえ見ていることなのだろう。

このところの台風の強風・豪雨は、いまだ経験した事がないものののようだ。規模が大きい台風となるのは日本近海の海水温まで26,7度と高いからのようだ。
つまり、我家の庭で感じている気温が高くなっている事が地球規模で起こっており、それが、化け物のような台風となって日本列島を襲ってくる。これからは梅雨の時季に想定外の豪雨や強風、夏から怪物台風が襲ってくるばかりでなく、冬季の豪雪など想定外の気候変動もあるかも知れない。
ぼくらは、とんでもない時代に生きており、子孫たちに穏やかな気候の日本の自然を残していくためには、早急に温暖化を食い止めなければならない。

しかし、多くの人たちは経済の発展を願う。これから、インド・中国・ブラジル・東南アジア諸国・アフリカ諸国の人々はますます先進国に追いつき追い越せとばかりに二酸化炭素を放出するだろう。
それには、経済の右肩上がりを是としない考えを世界に広めなければならない。

2019年10月12日土曜日

カマキリがいた! A mantis was found!

昨日の午前中に、全てのラン類を含む鉢物をぼくの部屋に取り込んだ。コオロギが夜になってコロコロと甲高く鳴いている。どの鉢で鳴いているのかまったく探し当てることができない。
すると目の前のデンドロの鉢で動くモノが、大きなカマキリだ!
毎年12月頃、5度C以下の低温に当てたデンドロなどの鉢物を部屋に取り込むとヤモリが隠れていることはあったが、カマキリは初めてだ。
しかし、このカマキリも台風が去ったら寒くなるので、死んでしまう。あと数日の命だ!

2019年10月11日金曜日

台風前の東丹沢2)  Eastern Tanzawa before Typhoon2)

9:52 植林作業の人たちが歩く仕事道を下っていると、イノシシかカモシカの休息場かと思ったが、イノシシが斜面の土を掘って土壌動物を漁った痕だ。毛が見つかればヌタ場としただろう。
図1.イノシシが斜面の土を前足と鼻で削って土壌動物を探した痕だ。
図2.イノシシ足跡を確実にする副蹄の跡が明確ではない。
しかし、柔らかい土の上でも蹄が広がっているので、イノシシに間違いないだろう。
10:33 杉林の中の仕事道を降りてきた方を見上げると、まだ、これしか来ていない。下りは腰に響く!
図3. 仕事道の途中から見上げる
10:37 おー!カラカサダケだ(図4)!
図4.カラカサダケ 
直径12,3センチだ。まだまだ大きくなる。 
図5.斜め上から、ツバがある。 
図6.根本は少しツボ状になっている。
カラカサダケはいつもピーマンなどの野菜と炒めて食べるが、シチュウに入れても旨そうだ。
11:05 伝導に着く。車を置いたところには11:36に到着だ。
帰路、早戸川林道でヤクシソウやまだ蕾のリュウノウギクがあった。秋だ!
図7.ヤクシソウ 
図8.リュウノウギクの蕾
今回、右腰が痛かったので日和に日和って榛の木丸までも行かずに途中で引き返した。歩いた距離は8.3キロであった(図9)。どうも、引き返して来て正解だったようだ。帰宅後は腰が痛くて歩けない程であり、山歩きの前半をブログにアップしてからすぐ5時まで寝る。ウィスキーを飲んでも痛みが治まらず、夕食後寝る。今朝は昨日よりも状態が良い。椅子に座っている限りでは痛みはない。
図9.歩いたルート
⓪:伝導 ①:造林小屋 ②:シロヨメナが咲いていた ③:ケフクロツチガキがあった ④:別れ道で ⑤:イノシシの痕 ⑥:カラカサダケのあった

明日、明後日の台風17号が強烈なようなので、今回は庭のラン鉢の大半を部屋に取り込んだ。
小笠原の父島でパークレンジャーの仕事している卒業生のY.O君からメールがあった。生活物資を運んでくる定期船おがさわら丸が欠航なのでスーパーなどでは生鮮食品が不足しているようだ。離島はいつも台風などの暴風雨の時は定期船が欠航するだろうから、生鮮食品を含む食糧などはいつも備蓄しなければならない訳だ。台風が何事もなく過ぎて欲しいものだ!




2019年10月10日木曜日

台風前の東丹沢1)  Eastern Tanzawa before the Typhoon1)

今朝4時に目覚めたがもう一寝した。それが間違っていた。5時に起きた時、腰が痛かった。天井を見て寝入ってしまったのだ。横向きに寝た場合は腰を痛めることは少ないが、あお向けに寝たために腰部分の筋肉を痛めてしまった。

でも、山を歩けば腰の筋肉がほぐれて痛みが無くなるだろうと思い、山へ行くことにした。車を運転している時はまったく問題ない。
しかし、参った!足を踏み出す度に右腰の奥が痛むのだ。それでも筋肉が温まれば自然と痛みがなくなるだろうと考えながら歩いた。

車を停めたのは早戸川林道の終点付近。魚止橋付近には4台も車が留められている。ヘアピンカーブのところから榛の木丸を目差そうと思った。が、急な登りを目の前にして、取り敢えず伝導まで行こうと歩いた。身体はなかなか温まらない。長袖を手首まで着、軍手をつけ、帽子を被っているのに汗など出そうにもない。涼しいのだ。
伝導の手前で3人の釣り人と出会った。ぼくの歩き方がおかしかったからか「雷平までの路は、橋は落ちていますよ!」と教えてくれる。橋は落ちたり、路が崩壊しているのは3、4年前からだ。
真っ直ぐ進んで橋を渡ったところからすぐ尾根に取り付く。木の根を持ち、幹を持って身体を引き上げる。いつもなら、この登りで汗がでるのにゆっくりなため身体が温まってきただけだ。
8:22 造林小屋だ。内部はかなり荒れ果て崩壊している。小屋の前の苔むしたコンクリートに座って朝食用にアメリカンドックを食べていると何故か、小鳥の鳴き声のような音が近づいてくる。それは軽快な服装をした釣り人であった。腰につけているクマ避けの鈴が小鳥の声のように聞こえたのだ。
図1.造林小屋
8:34 造林小屋の前の尾根を登って榛の木丸に行くことにする。
8:53 シロヨメナが咲いている。昭和初期の女学生のような雰囲気だ!
図2.シロヨメナ
9:40 ツチグリの仲間だ!
図3.ケフクロツチガキGeastrum velllutinum
9:47 テングタケ科のキノコだ!調べてもちょっと判らなかった。
図4.テングタケ科の幼菌
テングタケ科のキノコには、タマゴタケ、ツルタケ、ガンタケ、シカタケ、ベニヒダタケなど食べられるキノコがあるが、真っ白のドクツルタケ、コタマゴテングタケ、ベニテングタケ、テングタケなどの猛毒のキノコが多いので、写真を撮っただけだ!
10:52 別れ道にきた。切り倒されて朽ちた杉の木の左上に行くと榛の木丸へ、ぼくが座っている足元のつづら折りの仕事道を行くと伝導近くの登山道に出る。
図5.別れ道で
ここで、休みながらスポーツ飲料を飲んだりしていて、右腰の痛さがとれないので、日和ってしまった。このつづら折りの仕事道を下ることにしたのだ。
しかし、ジェオグラフィカは優れモノだ。現在地確認にはもってこいのものだ。これを紹介してくれたM.Tさんに感謝だ!