2019年10月24日木曜日

惨めな大山北尾根歩き!  The miserable walking on Ohyama Nothern Ridge!

昨日は、専門学校の丹沢実習があった。数日振りの上天気である。小田急秦野駅8時20分発ヤビツ峠行きのバスの乗り、ヤビツ峠から沢沿いの山道を通って春山荘まで行き、県道の舗装道路を歩き地獄沢橋で山に入った。
図1.10:43 地獄沢左岸尾根に入ったところで集合写真
県道は大山方面からの沢の水が溢れて道路一面に水が流れている箇所が数か所あった。先日の台風で北尾根も荒れているかもしれないので「勇気ある撤退をするかもしれない」と学生たちに話をする。
地獄沢左岸尾根はゆったりとした登りであった。センブリ(図2)が咲き、タヌキ糞(図3)があり、気持ち良く歩いていた。
図2.11:22 センブリの花
図3.11:23 タヌキ糞
しかし、送電線16号鉄塔まで登る階段(図2参照)を登っている内に腿が膝が上がらなくなってきた。元気な学生たちに先に行かして歩いていると、さらに先週までの腰?の痛みが出てきてさらに腿が上がらず、牛歩の歩みとなってしまった。913ピークに着く頃にNakamatsuくんが上から越えを掛けてくれたので、鉄塔下でお昼を食べてろ!と声を張り上げる。ようやく、皆が待つ新多摩線16号鉄塔まで来る。皆、それぞれのガスストーブでお湯を沸かし好みのお昼を食べている。13時までお昼休みにすると宣言する。こちらは自分で握ってきたオニギリが喉を通らない。持ってきたサーモの熱いお茶で流し込む。二つ食べることができた。ぼくが食べ終わる頃は学生たちはもう周りを散策している。今回はグレープフルーツを持って来なかったので、身体の疲れが全く取れない。グレープフルーツの代わりに鉄塔と913ピークの間にあったガマズミの実(図4)を食べに行く。酸っぱくて旨い。口にできるだけ入れて潰して汁を吸いプーッと種を噴き出す。そうこうするうちに時間なので、集合写真(図5)を撮って出発だ。とても自分も一緒に入った集合写真を撮る元気がない。
図4.12:56 食べた甘酸っぱいガマズミの実
図5.13:00 16号鉄塔下で集合写真
 鉄塔下から一旦少しくだり、ミズヒの頭まで登りだ!すぐ学生たちに先頭を譲り、判らない処に出たらそこで待っていろ!高い所高い所を目差せ!と声を掛ける。這うように登る。ようやくメギ(図6、7)の木があるミズヒの頭だ。学生たちの声が聞こえるが、追い付こうという気持ちはさらさらない。ただ、もくもくと牛歩の歩みを続けるだけ。カモシカ糞(図8)だ。学生たちが踏んづけている。
図6.13:36 メギの木
図7.13:36 ミズヒの頭のメギの実
図8.13:38 カモシカ糞
西側が開けて展望が良いが、少しガスっている表尾根が見える(図9)。前方には大山山頂が見える(図10)。足は重い!単独行ならこの辺りで10分くら休息しているだろう。でも、学生たちを追わなければ、連絡をつけたい。トランシーバーが欲しい。山頂に着いたら、ヤビツ峠に下りて15時51分発のバスに乗りなさい!っと連絡したい。
 図9.13:39 表尾根が見える
図10.13:41 大山山頂が見える
図11.13:41 ヤマトリカブト
早く、皆に連絡しなければと思うが、携帯のアンテナは立っていないし、トランシーバーは持っていないし連絡不可能。西沢の頭を過ぎて西側が大きく崩壊している尾根を歩き、緩やかな登りを歩いていると、何とあのNakamatuくんがやってくる。ザックを持ってくれる。ありがたい。彼に皆にヤビツ峠に下りると15時51分発のバスがあるから、今なら、間に合うので伝えて欲しいと云うと。彼はぼくのザックを持って飛ぶように行ってしまう。ザックが無くなったのだが、足は同じだ。腿が上がらない。やはり牛歩だ。これまで、ザックを軽くしようとしてきたが、ザックの重さが腿を上がらなくしているのではないのだ。ザックが無くなったので、寒さを感じる。モノレールが出てきたので、モノレールの合流点があるネクタイ尾根の付け根を目差して気持ちを急がせる。モノレールの合流点だ(図13)!
図12.14:24 リンドウが咲いている
図13. 14:46 モノレールの合流点にでる。
合流場所で、ちょっと腰掛けてバックに入れたペットボトルのお茶を飲む。さぁー、もうすぐだ脚も少し軽くなった感じ。学生たちはシカ柵を脚立を登らないで右に巻いて道にでたようだ。ぼくはザックを脚立のところに置いておいて欲しいとNakamatsuくんに頼んだので、脚立を目差して登る。何と、NakamatsuくんとKくんが待っていた。学生たちは15時ちょっと前にヤビツ峠に向かったようだ。間に合うと良いが、、、。Nakamatsuくんがザックを持ち上げてくれ、ぼくは脚立を登る。脚立の部分に倒木が圧し掛かっている。今回の台風の影響だろう。
ヤビツ峠まで歩く。彼ら二人とだけなのに、下りだと足がスムーズにでるため少し急いでしまう。リュウノウギク(図14)やアラゲキクラゲ(図15)が登山道沿いにある。アラゲキクラゲまだ小さいので採るのをやめた。ピーク949手前の休み台で小休憩し、下り始めて、右足の腿が攣る。暫くしても痛いので、彼ら二人に先に行ってもらう。脚が攣る時は、先ず、水をたっぷり飲み、ゆっくり歩く。痛みが薄らいでゆく。ゆっくり痛くならないように下っている。また、Nakamatsuくんが心配そうに見に来た。彼に感謝だ!
図14.リュウノウギク
図15.アラゲキクラゲ
蓑毛のバス停から家に連絡し、バスの中では、学生たちの事、これからの丹沢実習の事、自分の身体の事などとめどもなく考えていたら秦野駅に着いた。電車にのり駅から家まで歩いていたら、連れ合いが心配そうにやってきた。なんと今日は惨めな日だ!

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