2013年5月31日金曜日
2013年5月29日水曜日
多様な食物! The varied foods!
丹沢に生息する食肉目に属するテン、タヌキ、アナグマの糞を拾って見ている。
彼らの食物は果実、花、葉を含む不明植物質、昆虫やムカデを含む節足動物、ネズミや鳥、カエルやトカゲなどの脊椎動物と多種多様なものである。
ぼくはサルの食物に関しては調べてこなかった。
しかし、サルたちの行動を観察して、ン?と思う食べ物があった。
それは、1、2月の厳冬期に樹皮の裏や岩の隙間で越冬しているカメムシやテントウムシをおいしそうにポリポリ食べることである。
カメムシを食べる時は辺り一帯にあのカメムシの独特の匂いが漂う。
それは、まるで、やはり厳冬期にカラスザンショウの木の上で落ちてしまわないで残った黒い種子をパリポリを食べる時と変わらない感じである。カラスザンショウの黒い種子を食べているときもサンショウの匂いが漂う。
サルたちにとっては、カメムシもカラズザンショウの果実(残った種子)も大差ないかのようである。
と云うよりもカメムシを食べている時の方が多くの群れの個体たちが喜々としている。
下は、タンザニアのマハレ山塊国立公園で生活していたとき、山小屋の裏で発生した
シロアリの羽アリが地面の穴から出てくるところをつかまえてビニール袋に容れ、
それを塩を少しふって洗面器で煎ったものだ。
このシロアリの羽アリをクンビクンビとスワヒリ語で云う。
クンビクンビが発生する時は、チンパンジーやヒヒやサバンナモンキーはもちろんのこと
地元の人たちも争うようにして捕まえる。
穴から出てくるとフワフワと飛び出す、飛ぶ前に捕まえるのだ。
出てくるのをすぐ摘まんで口に運ぶ。まるで、クワの実を摘まんで食べるような感覚だ。
煎ったばかりのクンビクンビはカシュナッツのような味がして旨い。
生のは、カキをバターで軽く焼いたような高級な食材の味だ。
我が家の庭にダンゴムシやナメクジがいる。花鉢をどかすと底にダンゴムシやナメクジがたくさんついている。これらを食べる天敵がいないだろう。ダンゴムシはともかくナメクジは貝の仲間だ。
一度、これを焼いてみたら小さく固くなり、良い匂いがした。
ぼくがテンやアナグマだったら、きっとダンゴムシやナメクジも食べることだろう。
彼らが食べられる物はぼくらも食べられるはずだが、、、、。
2013年5月28日火曜日
アナグマの糞
先日、M君と唐沢・鍋嵐・ゴジラの背尾根を歩いたときに、
鍋嵐山頂でハクビシンのものと思われる糞塊が3個あった。
しかし、それを写真を撮らなければ、拾っても来なかった。残念!
しかし、それを写真を撮らなければ、拾っても来なかった。残念!
それ以外はシカかカモシカの糞を除いて、見つけ拾ったのは下記のものだ。
これは、ゴジラの背尾根の677ピークを過ぎたところの600m付近で見つけた。
庭の水道栓で水に浸けていたので、水洗いした。
砂利、木のヒゲ根?多数。常緑広葉樹の葉の切れ端多数、ムカデの触覚1本、脚と外骨格多数、昆虫の翅8枚胸部と腹部外骨格の欠片がでてきた。
古い、タヌキの糞粒のひとかけらと考えていたが、辺りにタメ糞は見当たらないし、あった場所の状態から、これはアナグマの糞だったと考えている。それは、土壌動物の昆虫やムカデ、さらには砂利や木のヒゲ根が多数でてきたからである。
2013年5月27日月曜日
アジサイの季節! The season of Hydrangea!
今朝、庭を見たらアジサイが色づき始めている。
紫陽花の季節になったんだ。
どうりで、爽やかな初夏の日差しはなく、空はどんよりしている。
空気も湿ってきたかな?
連れ合いは紫陽花が好きなようで、4つの異なる花のものを買ってきて植えている。
上のタイプのものが一番早く色づいている。
これから、長い梅雨の季節になって、丹沢へもそういつでも行けなくなる。
ヒルは喜んでいるだろう。
アジアの山にはヒルがいるが、アフリカの山は雨季にもヒルがいなかった。
アフリカにヒルがいないのは、強烈な乾期があって、あらゆるものがカラカラに乾いてしまうからだと思っていたが、それなら川辺林があるようなところや水辺ふきんではヒルが住める。
ヒルがいないのは、あのシアフ(軍隊アリ)がいるから、彼らが行進するところに
いるありとあらゆる動物たちは彼らの犠牲になる。
ヒルのような移動の仕方ではすぐ食べられてしまうだろう。
と朝のコーヒーを飲みながら思ったがどうだろうか?
2013年5月26日日曜日
ホタルブクロが咲きだした! Campanula punctata have begun to bloom!
庭の2メートルくらいの梅の木が今年もたくさんのアブラムシの天国となっている。
そのアブラムシを食べるテントウムシもいる。が、幼虫を探したがみつからない。
仕方がない。今年も薬剤散布だ。
先ず、アブラムシが大量に固まっている新葉の枝部分を剪定バサミで切りおとす。
アブラムシの死骸のようなものも粉状になって落ちる。
丸坊主にはできないので、残りは薬剤散布だ。
ナツツバキの下にはホタルブクロがもう咲いている。
ホタルブクロはお隣さんの方にも蔓延っている。
昨日、薬剤散布をしたのだが、夜雨が降ってしまったので、今朝再度散布したのだ。
梅の木の根元のヘメロカリス属の立ち上がった3本の花茎にびっしりと白いカイガラムシが付いている。これは、手でこそげ落とし、薬剤散布だ。
手を洗い、顔を石鹸をつけて洗い、懸案の薬剤散布ができたのでほっと一息だ。
黒岩・鍋嵐・ゴジラの背尾根 Kuroiwa/Nabearashi/Back-ridge of Gojira
5月24日は車を置いた場所から舗装道路を歩き、
唐沢キャンプ場横の吊り橋を過ぎてからは登山道を黒岩まで歩く。
2010年7月9日に、吊り橋を渡って登山道に入ってすぐ左に朽ちた吊り橋があり、
そこから唐沢を渡り、尾根に取り付いて緑のコースでJピークに行ったことをアップした。
この時はヒルが脚にいっぱい吸い付いていたが、あまり気にしなかった。
今回は、黒岩から尾根の登る時に、靴にゴミがはいらないようにスパッツを着けていたら、
ヒルが寄ってきたので、靴下に飽和食塩水をかけたのが良かった。
M君は車に乗る時にスパッツを外したらヒルがついていた。
吊り橋を渡ってから黒岩までの登山道は、朽ちて壊れそうだった丸太の木の橋は
すべて新しいものが上に掛けられていた。
9:34、黒岩は、5月のGWにでもバーベキュでもしたのか?
ビール瓶のプラスチック箱が積み重ねられてあった。
そこまでやるなら、ちゃんと持ち帰ってもらいたいものだ。
黒岩からなだらかな斜面を登っていくとまもなく尾根らしくなる。
シカ柵が尾根上に710mのピークまで延々と連なっている。
初めは、シカ柵の外側にあたる、西側を尾根に沿って歩いたために、難儀することになる。
ようやくシカ柵が倒れている箇所があり、そこからシカ柵の内側に入って歩く。
黒岩からずーっとスギの植林地帯である。
10:46、710のピークは50名くらいはテントが張れそうなくらい平坦であった。
真ん中にやはり北東方向にシカ柵が作られたのだろうが、倒れて朽ちている。
この後は、少し下ってから急峻な細尾根を登ることになる。
立木があるので、困難ではない。
11:30、16日(木)にもきた鍋嵐に着く。
鍋嵐が我が家の懐かしい庭のように感じたから不思議だ。
ここで、早めのお昼を食べ、鍋嵐の北側の急斜面をこれも立木や根を支えにして、ザリザリした斜面をくだる。ここが一番難所かもしれない。
そうそう、鍋嵐の山頂にハクビシンの糞の塊が3、4個あったのだが、
その写真を撮ることや持ち帰ることもすっかり忘れてしまったことをJピークにきて気が付く。
それだけ疲れていたのかもしれない。
12:42、Jピークを過ぎたところで、マムシが蜷局(とぐろ)を巻いていた。
ぼくはその上をまたいで過ぎ、後ろのM君がマムシだ!と教えてくれた。
まるで、木の根のようだ。踏んだら柔らかくて気が付いただろう。
しっぽの先など踏まなくて助かった!
13:09、トイレついでにM君に先に行ってもらう。
13:13、677のピークである。ここはハタチガ沢からも登ってきた馴染みの場所だ。
この看板があり、細尾根ではないので、ゆっくり休みたいが、素通りだ。
13:34、タヌキ糞を見つけ、ゲット。
14:41、ヒトクチダケがたくさんついている。もうここからは、清川トンネルやハタチガサワ林道につながる湖岸の道が見えるので植林地をすべるように下りた。
鍋嵐は涼しかったのに湖岸は暑いし日差しが強い。
車に戻り、県の環境保全センターの駐車場でM君を下ろす。
気持ちの良い疲れで、帰宅後缶ビール一杯でうとうとしてしまった。
今回のルートはGPSの記録では、歩いた距離は12キロちょっとだった。
2013年5月25日土曜日
ヤマドリは誰に襲われた? Who did attac the copper phesant?
take隊員のコメントに、ヤマドリは「動物に襲われただろうと思えますが、
天敵のクマタカでないとどのあたりで判断できるか」という質問がありました。
ぼくは、猛禽などに襲われたとはまったく考えも及ばなかったので、
あらためて撮った写真を拡大して、食べられた痕・跡を見直しました。
①、②、③、④、⑤とした部分の骨は竜骨突起の上部の胸骨なのかな?
齧られた(食べられた)痕①から⑤の部分をみると、各箇所に動物の口で齧り付いた痕のように見えます。オオタカが各箇所を鋭い嘴で突いて肉を剥し取ったとは見えせん。③の部分の2本の赤い矢印部分は、左側の部分が右側の白っぽい部分と変わってみえます。この部分は骨に歯が当たって少し削られているように見えます。
どうでしょうか?
M君からヤマドリについてのメールがありました。
以下原文をコピーしました。
僕は狩猟免許の取得を考えているので、もしとった時は先生にプレゼントします。
M君からヤマドリについてのメールがありました。
以下原文をコピーしました。
今度見つけた時は、味噌につけましょう!
残念ですが、骨はもうゴミに出してしまいました。
しかし、拾った腹部の羽を見ると付け根の羽軸がギザギザしていています。
下に画像を添付しました。
オオタカのような猛禽類は綺麗に羽を抜いてから食べるので、こうはなりません。
ヤマドリを襲うことや落ちていた場所
、あんな豪快に食べるとも考えにくい。
やはりテンの仕業ではないでしょうか?
というメールでした。
猛禽類は羽を抜いてから食べるなんて知らなかった。
羽が邪魔になるから抜くことは判る。
羽の軸がギザギザしているようには見えないが、腹部の羽の付け根の軸が、
テンかイタチが一緒にカブッと齧った時に一緒に羽毛の軸も齧られたということになりますね。
しかし、腹部の羽まで猛禽はいちいち羽を毟り取るのだろうか?
ヤマドリを持ち帰る! Bring back a Copper Pheasant!
車を置いて歩きはじめて、長者屋敷キャンプ場を過ぎたあたりから、
バイカウツギの木が数本あったのだ。
さらに、唐沢キャンプ場近くで、???初めのうちは何かわからず。
林道上になんとヤマドリのオスが転がっている。自動車にぶつけられたわけではない。
内臓が綺麗にぜんぶ食べられている。
どうも、ヤマドリ君が道を渡ろうとしたところをイタチかテンに襲われたのだ。
内臓が食べられているだけで、手羽や脚の肉も手つかずだ。
ぼくらの話し声で殺鳥者は逃げたようだ。
M君は尾羽を抜き、ぼくに一本くれる。そんな趣味はないが、ザックにつける。
ヤマドリをいつも持ち歩いている大きな厚手のビニール袋に容れる。
M君に「食べてみるか?」と問うと「いただきます」と応えた。
丹沢の女王には会えるし、ヤマドリはゲットするし、天気は良いし、この先どんな素晴らしいことが
あるのだろうと、唐沢キャンプ場のところにある吊り橋を渡る。
木曽で一人でサル調査をしている時にキジをもらい、すき焼きにして二日にわたって食べた話をしながら歩く。M君に羽毛の毟り方などを教える。
M君は卒業後4月からアパートに一人住まいだ。
夜、土鍋にヤマドリの肉とネギと豆腐を入れた写真を送ってきた。
一人だけの夕食だがうきうきした様子が伝わってくる写真だ。
で、その味は?
旨かったが、固かったようだ。
2013年5月24日金曜日
2013年5月23日木曜日
シジュウカラの卵 A egg of great tit.
シジュウカラたちは、家族が気が付かない間に巣立ってしまった。
残された巣箱には巣材と卵が一個のこされていたことを5月1日にアップした。
2度目の繁殖をするかもしれないので、巣箱をそのままにしておいた。
シジュカラが巣箱を利用している時は、あんなにきていたスズメもすっかり来なくなった。
今朝、再び、巣箱をのぞいた。
5月1日に時とまったくかわらない。卵をそっと取り出した。
しっかりした、手応えで思ったよりも重い。
卵の殻が汚れているので洗面所で洗った。なんとすぐに割れてしまった。
まったくの無精卵だったのか、まったく胚発生をしていなかった。また、腐ってもいない。
それにしても、殻の表面をきれいにしようと、そっと摘まんだ筈なのに割ってしまった。
がっかりだ。自分の触覚感覚が鈍ってきているのか?
あるいは、シジュウカラの卵は割れやすいのか?
それとも未受精卵の殻は割れやすいのかな?
おそらく、この卵はヒナたちに何度も踏まれているだろう。それでも割れなかったのだ。
ぼくの感覚が鈍っているとしかいえない。
しかし、割れたことで未受精卵だったことが解かったから、良しとしよう。
自然状態ので交尾し、産卵した卵の中にもこのような未受精卵は普通にあるのだろうか?
それとも、我が家の巣箱でヒナを育てたシジュウカラに問題があったのだろうか?
また、巣立ったヒナたちの卵の殻は、親鳥たちがすぐ捨てたということかな?
明日は、専門学校を今年卒業し、神奈川県自然環境保全センターのパークレンジャーになった
M君と唐沢・鍋嵐・ゴジラ尾根と歩いてみるつもりだ。
パークレンジャーは週四日の勤務の非常勤職であり、
他はアルバイトをし、金曜日は休みにしたようだ。
彼からパークレンジャーのことを詳しく聞いてみたい。
2013年5月22日水曜日
糞の位置 The scats-locations between the bus stop of Mt.Bukka climbing entrance and Tsuchiyama pass.
5月10日の高取山・仏果山・土山峠のTCA専門学校野生動物保護専攻2年の実習で見つけた食肉目の糞の位置を〇で示す。
10箇所の内、9箇所は向山トンネル上の高取山までの尾根から高取山付近で、見つけた。
残りの一つは、土山峠である。
黒丸はテン糞、赤丸はタヌキ糞、緑丸はキツネ糞である。
下図は、GPS Photo Taggerに取り込んだ写真撮影位置をカシミール3Dに置き換えている。
10箇所の内、9箇所は向山トンネル上の高取山までの尾根から高取山付近で、見つけた。
残りの一つは、土山峠である。
黒丸はテン糞、赤丸はタヌキ糞、緑丸はキツネ糞である。
下図は、GPS Photo Taggerに取り込んだ写真撮影位置をカシミール3Dに置き換えている。
向山トンネルから高畑山までの尾根は登山道ではない。
そのコースでこれだけの全体の7割の糞を見つけたり、また、ハクビシンの頭骨
なども見つけているのは、このコースは登山者が歩かないので、動物たちが日常的に利用していると考えられる。
さらに、このコースではテン糞が高取山山頂付近の登山道で見つけたのを含めて4か所で見つかったが、同一個体のものか2頭か3頭のものか不明である。また、タヌキ糞も4箇所で見つかったが、一家族のものか、二家族のものか?
登山道にタヌキやテンの糞を見つけづらいのは、登山者の靴によって踏みつぶされてなくなったというよりも、彼らが登山者が歩くところを避けていると考えるのが妥当だろう。
実習でフィールドサインを探す場合は、登山道を避けて歩きやすい尾根を選ぶべきだろう。
2013年5月21日火曜日
アイヌネギが送られてきた。 The alpine leeks have been sent.
今日、釧路の妹からアイヌネギが宅急便で送られてきた。
段ボール箱にぎっしりと詰め込まれている。
その量をみて、唖然とした。
妹が採りに行ったわけではなく、知人や従弟たちが採ってきたのをぼくに全部送ってきたのだ。
台所のシンクに水をため、洗う。
ぼくは子供の頃からこのような山菜が大好きである。フキ(アキタブキ)の味噌汁を食べたいがもう叶わぬことである。兄貴も妹も山菜には興味が無いのだ。
先日ガンで亡くなった従弟は塩辛は作るし、ニシン漬けや飯寿司も漬ける。
しかし、我兄と妹はこれらを漬け込むようなことはない。
こうやって、この時季になると知人たちからもらうアイヌネギをそのまま送ってくれる。
まー、ぼくにとっては兄や妹たちが好きでないからこうやって毎年、1か月くらいアイヌネギを
楽しむことができる。
今年送られてきたものは、見ても分かるようにかなり成長している。
たいていは、まだ、葉が展開しない太いクレヨンのようなシュートくらいなのだが、
今年は採りにいく時季が10日程遅れたような感じだ。
ちなみに昨年、送られてきた時季は5月7日だから葉が展開しているのもうなづける。
2時間ちかくかかって洗う。上が今夜食べる分だ。
まず、大好きな酢味噌和えだ。
明日の朝はトーストに生のものを数本載せてマヨネーズをかけてパクリだ。
それにしても今年のは開き過ぎだ!味はどうだろう?硬いかな?
だめだ、お湯を沸かそう。ビールを飲みながら酢味噌和えをたべよう。
テン糞とタヌキ糞の場所 The scats'location of marten and racoon dog.
5月16日(木)の土山峠・宮ケ瀬尾根・ハタチガ沢・鍋嵐で、見つけ採集してきたテン糞の
写真を撮った位置はGPS Photo Taggerでは以下の地点である。
標高300m付近の堤川林道と標高700m付近の鍋嵐・熊ノ爪の稜線で見つけた。
07:53、テン糞、堤川林道で
3-6センチの哺乳類の柔らかい毛多数、不明植物物質多数
尚、この糞は下の写真のように3か所に散在していた。
拾ってきた糞は3の部分のものである。
はじめは散在しているので???、カモシカでもないし、イノシシでもないし
でも3の部分の上の写真の糞の形状からテンとしたのだ。
12:37、テン糞、鍋嵐・熊ノ爪の稜線で
この3つの糞塊を一緒にゲットしてきた。左のものが前日か早朝のものだ。
甲虫の外羽・外骨格・脚、不明植物質などでしめられた。
標高の低い堤川林道で拾ったものには哺乳類の毛が混じっていたが、これが何の毛か不明だが、
柔らかいのでノウサギの子供かな?っと考えている。一方、標高700m付近の稜線で見つけた糞は、ほとんどが甲虫で占められているので、この付近のテンはまだ冬季の食物であると云える。
今回は、タヌキ糞は採集してこなかった。それはどれも乾いていて柔らかいものが見当たらなかったからだ。それは4箇所のタヌキのトイレ(タメ糞場)がすべて尾根上ということで、風当たりが強く乾きやすいことによるのかもしれない。
下の図はGPS Photo Taggerをカシミール3Dで置き換えたもの。
●がタヌキのタメ糞場の位置である。●が3ヶ所なのは、最北の2ヶ所が4メートルも離れていないので、1ヶ所となっている。
ぼくがアップしているこれらの糞の記録を頭にとどめている人は、タヌキ糞もテン糞も
その大半が尾根上であることだと感じているだろう。もちろん、ぼくが稜線・尾根歩きをしていることに基づくだろうが、
シカやカモシカ、イノシシ糞は稜線にも斜面にも沢沿いにも見つけることができる。
しかし、タヌキのタメ糞場に関しては、沢沿いには無いと言い切れる。尾根上にかれらのコミュニケーションの場でもあるトイレをつくることは、かれらの行動上重要なことなのだろう。
何故、尾根上が重要なことになるのか解かりかけてはいるが、、、、、。
テンはその点、斜面や沢沿いにも見つけられるが、必ずその辺りでは少し高いところに排泄している。つまり、テンの糞をする行為はScent markingの意味合いが強いと云える。糞をするときは、行動域の境界付近にするのであろう。だから、境界線が重複したような地域では5メートル内外にいくつも糞が点在していることがあるのだろう。
同じように最北のタヌキのタメ糞場が4メートル以内にあるということは、タヌキの一家族群がほぼ同じように接近した2ヶ所でトイレをもったのではなく、異なった家族群が張り合うようにしてトイレをもったことを示しているのかもしれない。
2013年5月20日月曜日
糞分析の結果 The results of scats analysis on May 10th.
5月10日の高取山・仏果山・土山峠の専門学校の実習の続きの糞分析の結果です。
9:52、テン糞、甲虫の内翅1・外羽、胸部の外骨格、鳥の羽根1本と骨片
10:20、テン糞、砂礫と植物質11:24、テン糞、鳥の羽毛、ムカデの脚2本、植物質不明多数。
13:14、テン糞、昆虫の羽根1枚、足1本、不明物質
13:07、これは、ちょっと細いがキツネ糞かな?っと思った糞である。
鳥の羽根・骨片多数、木の葉の部分、ムカデの脚5本、甲虫の外骨格と脚1本。
すぐ前にアップした花の蕾が出てきたテン糞を含めて、テンやキツネの糞には、鳥の羽毛が含まれ始めた。これは、巣立ったばかりの小鳥のヒナを食べたものと思われる。
ムカデを含む節足動物は冬季からのテンたちの食物であり、この時季になって小鳥のヒナ食いを始めたものと思われる。親鳥は捕まえるのが難しくても餌をもとめて鳴いているヒナならテンやキツネには容易かもしれない。
テン糞の中から花の蕾が! Many flower buds including in marten's scats.
5月10日の高取山・仏果山の丹沢実習で、見つけたテン糞やタヌキ糞とキツネ糞があった。
タヌキ糞は学生たちに洗って調べさせた。ぼくは持ち帰ったキツネ糞1個とテン糞5個を洗った。
ここで、土山峠で見つけたテン糞についの水洗い結果を述べたい。
糞は前日か、早朝のものと思われた。
水洗いすると、鳥の羽毛、骨片、眼窩の内側にあるsclerotic ring の半分、甲虫の脚、外翅、触覚、外骨格、さらに花の蕾を思われるものが多数含まれていた。
このテンは、小鳥を食べ、甲虫類を食べ、さらに木の花の蕾を食べたのだ。
多数出てきた、花の蕾状のものをアップしたい。
下の写真がそれである。横線の間隔が7.7ミリある。
5月10日過ぎに咲く、花の蕾であろう。
この蕾を食べたとしても、蕾がこうやって糞としてすべて排出されているなら、
何を食べたことになるのか?
尚、この蕾、ミズキの花かなと思ったが、、、どうだろう?
2013年5月19日日曜日
水源作業用経路とは? What is the route as working the waterhead?
堤川林道の終点から宮ケ瀬尾根に登る。スギ林の中を枝打ちされて落とされた枝を
踏みしめるようにして直登する。汗がでる。
スギ林を抜けると鍋嵐(中央の尖がった山)が見える崩壊地にでる。
9:02、ここまでくるともう宮ケ瀬尾根はすぐだ。
宮ケ瀬尾根をシカ柵に沿って下っていくと、必ず、タヌキのタメ糞がある場所が
9:30、2ヶ所ある。このタメ糞地点は細尾根だ。
タメ糞場から2分も歩かないところで水源涵養保安林の赤い帽子の白い杭があり、ここからハタチガ沢方面に下りる経路がある。
経路は、10分も歩かない内に下流へ向かう道と上流へ向かう道に分かれる。
上流へ向かう道をたどると、すぐ沢に出る。
9:44、上流部の方を見る。
下流部の方を見る。左側に経路がついている。
沢に水がたまっているので、空のペットボトルに水を満たす。
はじめは上流部を登って行こうと思ったが、経路をいくことにする。
9:45、経路はすぐ尾根を登ることになる。
尾根には梯子がかかっていたり、不安定な丸木橋まである。
何故、このような梯子をわざわざかけなくてはいけないのか?
9:58、梯子や10:00、丸木橋を避けて歩く。
このような木は3年も経つとすぐ朽ちてしまうし、不安定だ。
邪魔なだけだ。
水源林作業用経路なのだが、ぼくの目にはただ山の木を切って一時凌ぎの道をつくっているようにしか見えない。経路を作っている作業をしている人たちには出会うが、
水源林作業用経路の目的は何なのだろう?
県費を地方の業者に落とすということではないのだろうか?と疑ってしまう。
10:08、719ピークの尾根だ。
前にも述べたかもしれないが、何故か尾根上の木が切られる。
ムネアカオオアリが尾根上の大きな切り株の2ヶ所で固まっている。
ミツバチのような分巣なのかな?中に女王がいるのだろうか?
アリの塊を崩してみようと思ったが、アフリカでのシアフという軍隊アリのことが頭に浮かび思いとどまる。シアフなら息を吹きかけようものならワァーとこちらに向かってくるが、
こやつらはたいした反応をしない。良く見ると武器となる口器は皆同じようだ。
シアフのような凄い武器を持っているようではない。
鍋嵐に向かうとき、ぼくは稜線にある道を歩かず、斜面の巻き道を歩いていたら、
何か、不思議な足跡が上の方から聞こえる。見上げると単独行の人が鍋嵐から降りてきた。
ぼくに気が付かず、早足で消えていった。
ギンリョウソウがたくさん咲いている。
ギンランも咲いている。
しかし、ここのギンランは小さい。
719ピークに到達する前に、地図上には載ってない細尾根となる。
ここは年々、細くなり尾根が削られていく。ざらざらした砂質の土壌なので足場が悪い。
10:45、渡ってから写真を撮る。
11:30、鍋嵐に着く。山頂にはマルバアオダモが咲いていた。
ここに着いたら、いつも記念写真を撮る。
鍋嵐でゆっくりと昼食をとり、少し眠る。12:10、鍋嵐を離れる。
12:50、熊ノ爪から下る。新しいシカ柵を右に下る。
右尾根、右尾根と下ってきて宮ケ瀬尾根に着き、
今度は、スギ林の中の作業道を通る。
13:57、目の前のスギの枝の中をヒヨコが四方に逃げる。親鳥は偽傷行動をして、バタバタしている。ぼくの目の前3メートルの枝打ちしたスギ枝の中で一羽が停まった。
ヤマドリのヒナのようだが、どうだろうか?
隠れているつもり。パチリと撮り、すぐこの場をあとにする。
この後、カモシカの皮剥ぎを見ていたら昨日アップしたカモシカに見つめられていたのだ。