土山峠・仏果山・仏果山登山口のコースで、
6か所でテンとタヌキの糞を見つけ、拾ってきた。
最初は、土山峠バス停を下って、まもなく道路上にテン糞であった。
恐らく、昨夜というよりも今朝早くのものだ。
6時14分
大きなムカデ(orオオゲジゲジ)一匹分
登山道を登って、革籠石山の道標を過ぎて、細尾根になったところで、タヌキのタメ糞だ。
8時19分
土壌動物の脚、外翅、外骨格の一ミリ前後の砕片、土砂
岩の上にテン糞だ。
8時26分
ムカデ一匹の殻
上のテン糞からすぐにまたもやタヌキのタメ糞(タヌキのトイレ)だ。
8時30分
土壌動物の砕片、シデ類の苞鱗の一部、不明植物砕片、土砂
なんとすぐにまたテン糞である。
8時35分
小哺乳類(齧歯目orトガリネズミ目)の毛多数、骨片
仏果山山頂着が8時50分であり、ここは、涼しい、747mという標高と草木のおかげだろう。
宮ヶ瀬越を9時36分に通過して、仏果山登山口への南西に走る尾根を下る途中にまたもや新鮮でしかも大きいテン糞だ。
10時5分
大きなムカデ1匹分、アカネズミ?の毛多数、左下顎切歯1本、臼歯2本、骨片多数
今回は車道と登山道歩きであったが、テン糞もタヌキ糞も草が生えていないところで見つかったことだ。これは、草が生えていないから見つかりやすいということもあるだろう。
しかし、それ以上にテンもタヌキも草が生えていない剝き出しの岩や土の上にウンチをしたいのだ。っと感じている。
とくに、革籠石山から仏果山までの1キロは細尾根である。
幅1メートルもないところがたくさんある。
当然登山者が足をおくところは草木が芽生えることができない。
そんな訳でこの細尾根にウンチをしやすいのだろう。
さらに尾根は両側の斜面に生息している動物たちの行動域が重複しているところでもあるだろう。
それらの要因があって、糞がまとまってあったのだろう。
もう一つ、云っておきたいことがある。
それは、テンは動き回るムカデやネズミなどの小型哺乳類を捕食しているが、
タヌキは、土壌動物のばかりのようだ。タヌキにとっては冬の方がまだ落ちている果実もたべられたのに、この時季は土壌動物を食べているだけだ。アナグマとの違いが見えてこない。
テンはムカデを食べても恐らく一噛みくらいで丸呑みしているが、
タヌキはミミズでも昆虫などの節足動物でもかなり念入りに噛んでいるようだ。
0.5ミリメッシュの茶漉しで水洗いすると残るのは大きな土砂と噛み砕かれなかった脚や外骨格だ。それでも2ミリ以下の小片になっている。
しかし、テンはネズミのような小哺乳類を食べるときは、丸呑みではなく、
頭の部分はかなりガリガリ噛んでいるのが分かる。