2012年7月28日土曜日

テン糞から出てきた骨 Bones which were included in the marten scats

仏果山ルートで見つけたテン糞から出てきた骨を乾燥して、
詳しく見た。
先ずは、10時5分に見つけた、大きなムカデを含むアカネズミ?の毛が多数含まれていたものから出てきた骨。
赤線で囲ったAの中に左下顎切歯と臼歯が4個ある。
このうちの右の大きな臼歯がBの下顎骨の穴にすっぽりおさまった。
この下顎骨は右のものである。”え?”と思って、切歯を再び見た。
やはり、左の切歯だ。Cが第三から第六までのどれかの頚骨である。
DとEは胸骨である。

ここで、手持ちのアカネズミの歯や下顎骨と比較すると一回り、小さいのだ。
アカネズミのチビを食べた?のかあるいはカヤネズミを食べたのか?
カヤネズミの標本がないので、しっかり同定できない。残念。

下のは、8時35分のテン糞から出てきた骨片だ。
昨日は、小型哺乳類(齧歯目かトガリネズミ目)とアップした。
しかし、骨が硬くしっかりしている。赤の矢印で示した骨は、大腿骨や肩甲骨などの
関節に着く軟骨だ。さらに、赤の線で囲った骨は、脛骨の一部のようだ。
トガリネズミ目のものではなく、齧歯目のものだ。
アカネズミではなく、リスの可能性もある。 
いずれにしても、テンたちは、ムカデはほぼ丸呑みだが、小型哺乳類の場合はガリガリ噛み砕いて食べるようだ。

昨日、慶應日吉の動物行動学、252名分の採点と評価をつけ、パソコンで送信。
終わった!夏休みだ!と飛び上がりたいが、今日は葛西のTCA専門学校のチャレンジキャンパス、終わったら八重洲の居酒屋で高校の同級生と会い、新しい本を渡す。
丹沢の早戸川に身体を浸けたいネェー!


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