2022年11月30日水曜日

モグラやアナグマが顆上孔をもっているのは前足の爪で穴を掘るからだ!  Mole and badger have foramen supracondylare, it means to dig burrows with their front nails!

リスやサルは木登りが上手だ。しかし、両者の間には木登りの仕方に大きな違いがある。リスは爪を幹や枝に引っ掛けて登るが、サルは幹や枝を指や両手で挟んで登る。つまり、表面がつるつるした登り棒にはリスは登ることが出来ないが、サルは問題無く登れる。

リスのように爪を引っ掛けて木登りするネコ、ハクビシン、マングース、イタチ、テン、クマなどの食肉目(但し、イヌ科のイヌ、タヌキ、キツネを除く)の動物たちの上腕骨の内側に顆上孔という小さい穴がある(図1)。この顆上孔の有る動物が木登りする動物だけでなく、モグラのような地中で穴掘りをする動物にもある。

図1. 右上腕骨の顆上孔Foramen supracondylare(糸を通す)
左からタヌキRacoondog(下部の穴は滑車上孔)、ジャワマングースJava mongoose、イタチWeasel、アナグマBadger、ネコCat

 この数日、モグラ、ヒミズ、トガリネズミ、ジネズミなどの骨を眺めている。モグラ科ばかりんでなくジネズミやトガリネズミの上腕骨に顆上孔があることが分った(図2)。

図2. *真無盲腸目Eulipotyphlaの上腕骨の顆上孔(糸を通す)
左からアズマモグラSmall Japanese mole、ヒミズJapanese shrew mole、オオアシトガリネズミLong clawed shrew、ジネズミDsinezumi shrew
モグラやジネズミはもちろんの事木登りなどしない。しかし、彼等にも顆上孔がある。これは恐らく前足の爪で掻き分けるようにして土を掘ることと結びついているのだろう。それはイタチ科のアナグマは木登りなどしないのに前足の頑丈な爪で穴を掘るために顆上孔が存在する(図1)ことを説明している。
*真無盲腸目Eulipotyphla
あー、ぼくは気が付かなかった!
モグラやトガリネズミの仲間は、ぼくが学生の頃から少なくとも20年くらい前までは食虫目Insectivoraと命名されていた。それがトガリネズミ形目Soricomorphaに変り、今は無盲腸目Eulipotyphalaとされている。

尚、ぼくの持っている標本では霊長目のスローロリス、有袋類のフクロモモンガやピグミーオポッサムの上腕骨にも顆上孔がある。
ぼくが今知りたいと思っているのはアフリカの土中に穴を掘るツチブタ、木にも登るしアリ塚を前足の爪で壊すアリクイ、さらには中南米のナマケモノにも顆上孔の存在を知りたい。また、今畑に埋めているアライグマは木に登り、サルのように長い指をもっている。アライグマには顆上孔があるだろうか?来春になったら判る。
しかし、前足の爪使用と上腕骨の顆上孔の存在はどのように結びついているのだろうか?

2022年11月29日火曜日

ギンナンを拾う!   Picked up the gingko nuts!

今日は午後から雨降りの予報なので、午前中に散歩に出た。いつもと違うルートで早めに切り上げようと思った。小学校の校門付近の坂道にくるとあのギンナン特有の臭いがしてきた。下の方まで来ると道路の側溝沿いにたくさんギンナンが落ちている。早速、ポケットからコンビニのデジ袋を出して素手で摘んで容れた。小さなデジ袋は散歩中にネズミや小鳥、トカゲなどの死体が落ちていたら持ち帰るためにいつも持っている。久しぶりに役立った!
右手だけで摘む。小学校から子供たちの何やら歓声が聞こえてくる。坂道を走る車が道の方にも転がり落ちたギンナンをプチプチと圧し潰していく。ぼくは黙々と拾うが、すぐ腰が痛くなる。40個くらい拾ったのでOKだ!来た道を真っすぐ戻る。帰宅して歩行数を見たら2167歩だった。
採って来たギンナンを庭の水道栓のところにある金盥に空けた(図1)。4度も5度も石鹸をつけて手を洗う。ぼくはギンナンの腐った果肉に触ると被れるのだ。明日にでも周りの果肉を落とし、ギンナンだけにしよう。あー、これで旨い茶碗蒸しが食べられる。
図1.拾ってきたギンナンの実

 

2022年11月28日月曜日

トガリネズミは地中生活もしているのではないか?  Don't shrew also live underground?

 昨日はモグラ科とトガリネズミ科の座骨(寛骨と仙骨)の違いをアップした。が、読み直してみて同じ文章が連なってあるのが判ったり、云い足りない事があったので、ここで再度モグラ科とトガリネズミ科を問題にしたい。以前(20160616)にモグラ科Talpidaeのヒミズ、トガリネズミ科Soricidaeのオオアシトガリネズミ、ジネズミ、齧歯目ネズミ科のハタネズミの上腕骨を比較している(図1)。

図1. 後ろから見た上腕骨Humerus
左からヒミズUrotrichus talpoides, オオアシトガリネズミSorex unguiculatus, ジネズミCrocidura dzinezumi, ハタネズミMicrotus montebelli
図1の上腕骨を見てもトガリネズミ科のオオアシトガリネズミはジネズミのものよりもヒミズのものに似ている。また、昨日アップした座骨では、モグラ科では寛骨と仙骨が癒合合体しているが、オオアシトガリネズミやジネズミでは寛骨と仙骨が分離している。しかし、オオアシトガリネズミの仙骨は細長く、モグラ科の仙骨と似ている。が、ジネズミの仙骨は短くアカネズミに似ている。
オオアシトガリネズミの上腕骨はジネズミよりもヒミズに似ており、仙骨もヒミズに似ている。
この事からオオアシトガリネズミはジネズミよりもヒミズのように地中生活も行っていると云える。

2022年11月26日土曜日

モグラ科とトガリネズミ科の座骨の違い  Defference between pelvises of Talpidae and Soricidae

ほぼ一生を地中で生活するモグラは他の哺乳類と違うところがいくつもある。例えば、モグラの仲間は総排泄孔を持ち、尿も糞も一つの穴から排泄する。これは他の脊椎動物の魚類、両性爬虫類、鳥類も同じである。
図1.上から見た寛骨と仙骨 左:アズマモグラ 中:ヒミズ 右:アカネズミ
アズマモグラやヒミズなどのトガリネズミ目モグラ科の動物たちの寛骨は仙骨と癒合合体している(図1)。しかし、ジネズミやトガリネズミなどのトガリネズミ科の寛骨と仙骨は図1のアカネズミのように分離している(図2)。 
図2.上から(背側)見た寛骨と仙骨 左:オオアシトガリネズミ 右:ジネズミ
図3.アズマモグラ(上)とヒミズ(下)の骨盤(寛骨と仙骨が癒合)
上:左側面からアズマモグラ 下:左斜め側面からヒミズ
アズマモグラの仙骨は7個以上の仙椎から、ヒミズは5個以上の仙椎からなり、アズマモグラでは全ての仙椎が寛骨を癒合しているが、ヒミズでは3個の仙骨が寛骨を癒合している。
図3.腹側からのアズマモグラの骨盤
日本に生息するトガリネズミ目はモグラ科とトガリネズミ科の2科である。この2科の頭骨にも違いが認められる。トガリネズミ科の頭骨には頬骨弓が無いが、モグラ科は糸状の細い頬骨弓(細い糸状)を持ち、トガリネズミ科の切歯は大きなカギ爪状であるが、モグラ科はそうではない。そうそうモグラ科には外耳が無いが、トガリネズミ科には外耳が見当たらない。

2022年11月25日金曜日

黒地に白い斑点の毛虫  Caterpilar that has white spots in black

散歩から帰ってきて、部屋の中が暑いので庭に出ると、伏せて置いてある花鉢に5センチはありそうな頭と尻が橙色で、黒地に節目のところに白い楕円形の模様の毛虫がいる。触ると動きを停めたので、早速カメラを取って戻る。が、ヤツは動いているので、触って動きを止め、撮る(図1)。これどちらが頭か判りますか?右?左? 左なんです。
余りにも、はっきりした模様の毛虫なので、「黒地に白い斑点の毛虫」でググった。
ハマオモトヨトウ(ヤガ科)の幼虫であった。どうして我が家の庭にいるのかと思ったら、コヤツの食草はヒガンバナやスイセンだった。我が家との境の隣家には白いヒガンバナが列状に植えられているので、この葉を食べて育ったんだ!
図1.ハマオモトヨトウBrithys crini criniの幼虫
図2.ハマオモトヨトウの幼虫 頭は右上
岸田内閣の大臣はどうしてこうも普通の秩序を守れないのだろう。野党も仕方なく不正を行っている大臣を追及することになる。本来ならもっと国政に関わる本源的課題に対して議論してもらいたい。ロシアは相変わらずウクライナ全土へのインフラ施設への爆撃を行っている。そのためウクライナの人々は水道、電気は使えず寒く、暗い夜に耐えている。ウクライナもモスクワなどの大都市に爆撃したらっと思ってしまう。そう出来ない事を知ってプーチンはウクライナの人々を苦しめている。

 

2022年11月24日木曜日

アカネズミとハタネズミの骨盤の違い  Differences between the pelvis of Apodemus speciosus and Microtus montebelli

モグラの仲間の骨盤(寛骨と仙骨)を見ていて、ネズミの仲間のものと見比べていたら、齧歯目ネズミ科のアカネズミApodemus speciosus(ネズミ亜科)とハタネズミMicrotus montebelli(ハタネズミ亜科)の骨盤に明らかな違いがあることが判った。それはアカネズミの仙骨は2個の仙椎からなるが、ハタネズミの仙骨は4個の仙椎からなり、しかも仙椎の幅が狭い。ネズミの分類は金子之史著、日本産ネズミ科検索表「日本の哺乳類」東海大学出版会による。
図1.骨盤を背側から L:アカネズミA.speciosus R:ハタネズミM.montebelli
ヒトの場合は仙骨は5個の仙椎、しかし、ニホンザルでは3個、ネコ、イヌやタヌキでは3個、ノウサギは4個の仙椎、イノシシも4個の仙椎、シカやカモシカでは5個の仙椎で仙骨となる。ネズミ(ネズミ科)の仲間でこんな違いがあるなら、同じ齧歯目のリス科ではどうだろうか?ニホンリスでは2個の仙椎だ!ヤマネの骨の標本を持っていない。

テンやタヌキなどの食肉目の動物糞の内容物として骨盤が見つかったことは今までないが、フクロウなどのペリットには骨盤の一部が出てきている。骨盤からもネズミ亜科かハタネズミ亜科のネズミを食べたかあるいはリスを食べたかを明らかにできることが判った。

あ、動物糞では食べた動物の歯は消化されないで糞内容物として出てくる。ネズミ亜科とハタネズミ亜科は歯では簡単に区別できる。

ところでハタネズミの細長い仙骨はモグラの仲間のものに似て細い。しかし、モグラの仲間は仙骨と寛骨が癒着合体している。

昨夜はいつものように9時前に寝たのでサッカーワールドカップの日独戦は見ていないが、今朝起きたら、ネットのニュースはもちろんの事、TVでも日本がドイツに逆転勝利したことで持ち切りだ!凄い!日本の若者は大谷翔平と云い世界で活躍している。

これをアップ後、ネットサーフィンをして、Microtusの骨盤を調べていたら、図1でアップしたハタネズミはオスであることが判った。メスのハタネズミは仙骨がアカネズミのように仙椎が2個からなり短い。雌雄で違うんだ!驚き!(2022.11.25)

2022年11月21日月曜日

壁紙をよじ登れないクモ  Spider which can't climb on the wallpaper

連れ合いが居間で呼んでいる。クモがいるようだ。我が家の居間にいつもいるピョンピョン跳びはねるハエトリグモではないようだ。見ると大きい。アシダカグモの子供?いや違う。頭が違うし、アシダカグモのように毛むくらじゃらでない(図1)。しかし、よく見ると剛毛がある。壁紙を登るのも下手だ。広告紙の上に乗せたが、その上で転んでひっくり返る。尻から糸を出す訳でもない。「尻から糸を出さない 部屋にいるクモ」で調べてもハエトリグモの仲間やアシダカグモは出てくるが、図1のクモは見当たらない。ハエトリグモのようにピョンピョン跳ぶなら踏み潰す事は無いが、コヤツは少し動きがとろいので踏み潰すかもしれない。そのため、庭に放り出した。
図1.居間にいた体長約1cmのクモ
何方かこのクモの名前を教えて下さい。

2022年11月20日日曜日

秋晴れのサツマイモ掘り  Digging sweetpotatoes in good autumn weather

一昨日、いつも野菜をもらう知人Kさんの畑のサツマイモ掘りを手伝った。秋晴れの素晴らしい日である。10時過ぎに現場に集合した。Kさんが借りている畑は凄く広く、サツマイモ畑だけでも3,40坪ありそうである(図2)。従姉の土地のようだ。ぼくがアライグマを剥皮・解体し埋めた場所(図1)まで50メートル以上離れている。
図1.アライグマを剥皮解体し埋めた周りをKさんが杭を挿した
図2.サツマイモ畑 この左端にキジの巣がある
サツマイモ畑の横にキジが卵を抱いていたが、卵が2個取られた後巣を放棄したようだ。そう、この畑にはモグラ、アカネズミ、ノウサギの他にアライグマやハクビシンがうろうろしている。モグラが掘ったトンネルを利用してアカネズミが根を齧るようだ。アライグマやハクビシンには電気柵を設置してから野嵐しされなくなったようだ。さらに、ヒヨドリやカラスからも電気柵は有効らしい。
図3.キジの巣と卵
卵は重たいのでヒナになりかけていたのかな?
図4.キジの卵
お昼までに3畝を掘り起こした。もう腰・背が痛くてまっすぐ立ち上がれない。左右に身体を曲げ前後にも曲げるストレッチをする。昨年は1月に腰部脊柱管狭窄症と診断されたのでジャガイモ掘りやナスやキュウリの収穫も含め畑仕事は一切手伝わなかった。しかし、今年はこの症状に対して腰や背の筋肉のストレッチが有効であるので、椅子に座っていても時々体側を左右に曲げている。
図5.3畝のイモを掘り起こした
Kさんが40センチ以上もある大物を掘り出した(図6)。
図6.40センチ以上ある大きなイモ
持ち寄ったものでお昼だ。ぼくら夫婦はコンビニでかったカップ面だ。13時に団らんをしながらの昼食を終え、もう一畝を掘り起こす。8畝あったので半分を残した。来週だ!
帰りに食用ギクの花を積み、白菜やカブやラディシュ、ショウガ、サラダ菜、そして掘り起こしたサツマイモを貰う。
図7.畑の間の道でお昼にした。Kさんは芯が赤いグレープフルーツを切っている。

Kさんはぼくより二つ上だが、昨日も畑に行ったようだ。ぼくら夫婦は畑仕事に慣れていないので、今日も身体のあちこちが痛い。山歩きなら一晩寝れば身体は元に戻るが、、、、。

先ほど、町内会のゴミ掃除があった。原谷公園の内外の掃除である。主に落ち葉を掃き集めてゴミ袋に入れることであった。何と、竹箒で落ち葉を掃き集めるだけで、直ぐに右肩が痛くなり、屈んで落ち葉をゴミ袋に入れることで腰が痛くなった。40名は集まっただろうか?ぼくを含む高齢者が7割くらいもいたので、今頃は身体の節々が痛いと云っているだろう。帰りに参加者にゴミ袋が渡された。

2022年11月19日土曜日

穏やかな秋の日の山歩き  Moutain hiking on a calm autumn day

伊勢沢林道を歩き音見橋を横目で見てそのまま土石で埋もれた林道を行き、ヘアピンカーブで土石が無くなり、陽の光を浴びて林道歩きを楽しむ。赤い葉はどんな木の葉なのだろうと紅葉した葉を写真に撮る(図1~5)。
図1. 8:24

図2. 8:25

図3. 8:26

図4. 8:27

図5. 8:29
っと林道山側の斜面の紅葉の葉を撮っていたら、尾根に取り付く場所にきた(図6)。以前は経路があったが、もう経路は見当たらない。でも、ここを登ったところは尾根の鞍部にあたるところでもっとも低い箇所だ。この斜面を見上げて水を飲み、一休みだ。
図6. 8:38 ここを登る
上着を脱ぎ、ストックの長さを調整していると、カモシカかシカが休んだ場所がある(図7)。カモシカなら単独なので、跡が狭いが、幅2メートル以上ある。毛があれば休んだ者が誰か判るのだが、、、と思いながら毛を探す。あった、白く長い毛(図7')と白と褐色の長い毛を見つける。もちろん、ゲットだ。帰宅して標本の毛と見比べてシカの毛だと判定した。
図7. 8:47 2,3頭のシカが前夜休んだ跡だ!
図7'. 白く長い毛
落ち葉が積もっていて滑るので、すぐ諦めようと思った。が立ち木とストックで登り、ようやく鞍部に辿り着く。以前なら立ち木から立ち木へ走るようにして登れたのに、今はもがきに藻掻いてようやくだ。何と40分近くも掛かる。
図8. 9:25 鞍部に登り着く
図9. 9:28 すぐある小ピーク
図10. 9:30 カマツカの実が散在している
登りの右側は杉林、左側は二次林
図11. 9:48 伊勢沢右岸の稜線が見える
図12. 9:48 ぼくの陰を撮る
登る尾根の北側斜面は杉林、南側斜面は陽の当たる二次林である。尾根上には古いシカ柵が出てきた。シカ柵が倒れてしまっている処がピーク721であり、以前はシカ柵の扉を潜って行き来した。ぼくはこのピーク721を「熊ノ平」と名付けている。
図13. 10:11 ピーク721から南へ走る尾根を見る
「熊ノ平」で一休みしようと思ったが、そのまま下る。以前はこの辺りは1メートルを超えるようなカヤで覆われていた。しかし、今は図13のように下草のカヤが無い。
図14. 10:12 下っていく
図15. 10:15 倒木にサルノコシカケの仲間の大きなキノコが、、、
次第に細尾根となり、アセビが覆う踏み分け道を下る。経路がジグザグにあるが、尾根道をそのまま真っすぐ下る。ん?南の斜面でシカの威嚇音だ!足元にはカモシカ糞だ(図16)。新しいので、カモシカが近くにいるのではないかと見回す。
細尾根にあらゆる歩行する動物たちが歩く尾根道が続く(図17)。
図16. 10:30 カモシカ糞
図17. 10:31 尾根道
細尾根からトラバースする経路に入るとリンドウが咲いていた(図18)。さらに、ヤクシソウがこじんまりと咲いていた(図19)。
図18. 10:39 リンドウが咲いている
図19. 10:43 ヤクシソウだ!
経路を歩きながら、時々立ち止まって10月26日に奥野林道で採ったヤマユリの種子を撒く。余りにも軽い種子なので下に巻いても沢から上がる風で上を上がってくる。そうこうしている内にヘアピンカーブに着く。
図20. 11:04 ヘアピンカーブから沢を見る
ここの林道の縁に座ってインスタントラーメンを食べる。っと40代前半と男子一人が土石に足を取られながらやってくる。今日は!っと声を掛けたが会釈だけをしてぼくの前を通り林道を登っていく。今から焼山でも行くのだろうか?しかし、ぼくは山は早朝に出るのが癖になっている。焼山だとすると彼の帰りは暗くなるだろう!でも若いから早いか!
ヘアピンカーブでの早目の昼食を食べ終え、11時半に出て、水沢橋の車に着いたのは12時を回っていた。車が6,7台も停まっていた。天気が良く、風も無くて穏やかな秋の日であった。
図21. 11:30 サぁー行こう!

2022年11月17日木曜日

工事が終り整備された伊勢沢林道  Isezawa forest road where construction has been completed and well-maintained

今朝6時ちょっと前に家をでた。まだ、朝早いので車の流れは順調だ。7時半前に水沢橋のゲート前に車を置いた。伊勢沢林道を行く。懸案の2019年10月の台風19号による伊勢沢林道の流水によって抉られた箇所の工事が終了している(図1)。伊勢沢の川床は平にならされていて、沢の水はどこにいったのか?伏流水となったようだ。
さらに、この場から10数分上の箇所も綺麗に整備されている(図2)。
図1.7:36 工事終了
図2. 7:43 ここは右斜面からの土石で埋まっていた。
辺りの木々の葉に秋を求めながら歩く。
スポーツドリンクを買うのを忘れたことに気付く。焼小屋沢右岸の尾根を登って登山道まで行こうと思っていたが、早くも出鼻をくじかける。途端に回りの木々を撮ろう思う。
音見橋付近にも土砂で埋まっていたが、その土砂が上へ行く林道へ押し上げられている。
図3. 8:13 秋に伊勢沢林道
図4. 8:14 沢沿いに紅葉が、、、
図5. 8:15 日当たりの乾いた斜面にリュウノウギク
図6. 8:16 音見橋付近 オオバアサガラの葉は萌黄色だ!
図7. 音見橋の付近は土砂で埋まっていたが、その土砂が、、、
積み上げられて土砂を越えて林道を行き、いつもはヘアピンカーブで一休みするのだが、日陰になっているので素通りする。

2022年11月16日水曜日

分るかな? モグラの骨の名称   Do you understand? Bone’s name of mole

物置を整理しようと戸を開けたら棚の上に黒い蓋が閉まった淀んだ水が入ったプラ容器がある。N.Kさんの畑で捕まえられ、3月頃にもらったモグラだ!水に浸ける前には全て剥皮し、内蔵を取り出し、除肉して水に浸けていた。蓋を開け、庭のアジサイの木の根元に上澄みを捨て、庭の水道栓で水を注ぎ入れては上澄みを捨てて、プラ容器から白い鉢受皿に移して乾かした(図1)。
図1の骨のパーツに1~15の番号を記している。それぞれ、どの部分の骨か判るかな?頭骨、下顎骨、頸椎、胸椎、腰椎、寛骨、仙骨、肩甲骨、鎖骨、上腕骨、橈骨、尺骨、大腿骨、脛骨、腓骨、胸骨、肋骨、鎌状骨、手(足)根骨、指骨などがあります。
答えはコメントを見て下さい。
図1.アズマモグラの頭骨、指骨や爪を含む骨の1~15のパーツ

 

2022年11月14日月曜日

長い指と爪!  Long fingers and claws!

 先日、交通事故に遭ったオスのアライグマの死体の骨を取るために剥皮、解体、除肉し、畑の土に埋めた。剥皮する前に手足などの写真を撮った(図1&2)。前足(手)の指の長さは、同じくらいの大きさのオトナのニホンザル個体よりも長いのではないかと思える程、長い指をしている(図1)。しかも5指ともカギ爪が長い。死後硬直の為、一人では手の平を撮ることができなかった。

図1.サルの前足?
アライグマの両前足の甲
後足の指もニホンザルの指の長さと匹敵するくらいだ(図2)。
図2.アライグマ両足の裏

食肉目の動物で、アライグマのように前足や後足の指がサルのように長い動物は他にいるのだろうか?図1と図2の指だけを見るととても食肉目だとは思えない。サルの仲間かな?っとさえ思ってしまう。

アライグマは木登りする。同じようにハクビシンやテンやイタチも木登りする。しかし、このアライグマの指の長さから考えると、ハクビシンやテン、イタチは爪を引っ掛けて木登りするが、アライグマはニホンザルと同じように木の幹を両手で押さえて、枝を握って木登りするのではないだろうか?早く骨を見たい。しかし、これから冬なので来春の4月頃に晒骨した骨を見られるかな?