2020年6月29日月曜日

初夏のチョウ  The butterflies in the eary summer.

先日、引地川沿いの水田にアマガエル(シュレーゲルアオガエルと間違えてアップ)を探しに行った時に、土手で出合った可愛いチョウたち。ヒメアカタテハ、ベニシジミのメスとオスがいて、ネジバナが咲いていた。
ヒメアカタテハVenessa cardui
ベニシジミLycaena phlaeas
ベニシジミ♀
ベニシジミLycaena phalaeas♂
ネジバナは道東の釧路にもあり、湿原にあるのは40センチくらいの草丈になっている。乾いた芝生に出るネジバナは草丈が低いが、土手のような湿り気が多い土壌では草丈が高いように思える。
植物は育つ環境で、容易に大きさを変える。動物では何世代も経ないと変わらない。
ネジバナSpiranthes sinensis
土曜日にジャガイモ掘りで、同じ姿勢で畑に這いつくばっていたためだろう。両股関節付近と両肩が重苦しい。山歩きと全く違う筋肉を使ったからだ。ぼくが帰った後もぼくとほぼ同年齢の夫婦は後片付けをし、イモを乾かすために広げ。しかも、奥さんはその後我家にキュウリ、インゲン、ズッキニー、ナスを持ってきたのだ。知人夫婦は生活するための体力を持っている。ぼくのは山歩きだけの体力だ!恐らく、オリンピックを目指すスポーツ選手もその運動だけの筋力などでは非常に優れているのだ。

2020年6月28日日曜日

ジャガイモ掘りでケラを捕まえた The mole crikets cought in the potatoe digging!

昨日、知人の畑のジャガイモ掘りをやった。暑く、腰を下ろしてしゃがんだだけで額から流れ落ちた汗が鼻先から落ちる。ぼくはこのような汗が出るような屋外での労働が好きだ。今回はスポーツ飲料やお茶などを持ち込み、万全だ!ぼくはしゃがむ姿勢を持続できないので、両膝と片手を地面について掘る。右手が疲れたら、今度は左手で掘る。シンシア、インカのめざめ、トウヤ、メークィン、ノーザンルビーなどの畝を掘り起こす。もう、3、4度目になるから。イモの色と形状を見ただけで品種名が判るようになった。
掘っていて、ケラを見つけた。逃げないように土を固めて押さえて、スマホを車に取りに戻って土を戻したらいない!む!残念っとスマホを胸のポケットに入れて再び両膝をついて掘り始める。知人の奥さんが「おけらがいた!」ぼくのところに持ってくる。とても早く動き回るのでとても写真を撮れない。バケツに容れてもらう(写真)。
家に4匹を持ち帰り、土の入った鉢に落としたら10秒もしないで皆潜ってしまった。
ケラは直翅目で、キリギリスやバッタ、コウロギと同じ仲間だ。ぼくは子供の時、庭の土いじりをしていてケラを見つけ捕まえたと思っているのだが、釧路の冬は地表から5センチくらいまでが凍る。そのようなところで生存できるのだろうか?しかし、キリギリスやツユムシはたくさん鳴いている。っと自分の子供の頃の記憶に疑問を持ったのがケラの小種名がG.africanaだからだ(中根他著「標準原色昆虫図鑑」保育社)。ネットでケラを検索した。ネットではG.orientalisになっていて、樺太にも分布していることになっている。やはり、ぼくは子供の頃ケラを捕まえたのだ。
バケツの中のケラGryllotalpa orientalis 

2020年6月27日土曜日

子供のアマガエル捕まえてきた! I had caught some green tree frogs!

昨日、昼過ぎに引地川沿いを下って水田があるところまでいきアマガエルHyla japonicaを探した(図1)。稲がまだ育っていないが、水田に入って腰を屈めて雑草を取っている人がいる(図1をクリックすると判る)。
図1. 水田
畔を歩いて水田を見た。が、ザリガニもドジョウもアマガエルも見当たらない。畔の草を蹴飛ばすように歩いたら、何かが次々に飛び出した。アマガエルだ!まだ、小さいオタマから陸に上がってまだ一週間も経っていないかもしれない(図2)。ぼくは、腰を低め、持ってきたプラ容器に捕まえて容れた。6匹捕まえたので良しとした。先ず、すぐシャワーを浴びて、缶ビールを飲み。捕まえてきたアマガエルの入った容器を机の上に置いた(図3)。
図2. 畔に飛び出たアマガエルのチビ
図3. 捕まえてきたアマガエルHyla japonica
缶ビールを飲み終え、プラ容器を持って庭に下り、アマガエルたちを水蓮鉢に、、、。彼らはすぐ水蓮鉢の縁に登り(図4)、あるものは地面に跳び、あるものはオニユリの葉に停まり、あるものはミョウガの葉の上に停まった(図5)。
図4. 水蓮鉢のアマガエルのチビたち 
図5. ミョウガの葉の上のアマガエルのチビ
オタマからなら我家の庭辺りに留まる個体が居そうだが、もう子供なので居つく個体がでてくるかどうかちょっと不安だ!でも、鳴いているアマガエルが居る。隣人も昨日はこっちだが、今日はあっちで鳴いていたと教えてくれる。きっと昨年か一昨年に取ってきて放したカエルたちだ。アマガエルの声は何となく人の気持ちを穏やかにさせてくれる。このアマガエルも大きくなって鳴いてくれると良いが、、、、。

今日は知人の畑のジャガイモ掘りを手伝う日だ!何畝あるのかな?暑いのでスポーツ飲料を2本持って行こう。お昼は畑でインスタントラーメンを食べることにしよう。その準備をしよう。何となく気持ちが浮き立ち、まるでキャンプにでも行く気持ちだ!

2020年6月26日金曜日

フウランが咲きはじめた!  Neofinetia falcata has begun to bloom!

居間の目の前にある庭のハナミズキの木にフウランの鉢をぶら下げている。二つあるうちの一つの鉢には株が10株くらいあり、花芽が9本出ていたが、白くかよわい花が咲きはじめた。もう一つの鉢には5株くらいあるが、花はまだだ。
咲いている花に近づいて匂いを嗅いだ。ん?香がしない。あの風雅な香りがしない!まだ、朝だからだ。これから夜にかけて大好きな香りを放つのだ。
このフウランは小豆島のサル調査があった2004年に、寒霞渓を上がった四方指展望台の山野草店で一株買ったのだ。
買った年だけ冬は室内に取り込んだ。が、翌年からは庭の木に年中ぶら下げている。もちろん、強風を伴う台風の時は他の鉢類とともに室内に取り込む。
花が咲きはじめたフウランNeofinetia falcata
奥のフウランはまだ蕾だ!

2020年6月25日木曜日

集団ヒステリー?全体主義?  Mass hysteria? Totalitarianism?

3週間前の610日から一クラス学生数がすくない野生動物専攻の授業が始まった2ヶ月振りの電車にのる。家からホームを歩く時はマスクを胸ポケットに納め、電車を待つ時はマスクをつける。電車内は全員がマスクだ。窓が開けられているようで風が当たる。電車を降りたら、マスクを外す。学校に着く前にマスクを着け、係り員におでこの体温を測られ64.4度ですと云われ、消毒液を手にかけ4階に上がる。講師控室で出席簿やマーカー、ノートパソコンを持ち7階に上がる。学生たちはもちろんマスクをしている。ぼくはマスクを外して、窓やドアを開け放す。
昼、マスクをして学校から出てコンビニに入り昼食を買う。昨年の東欧旅行から買い物はカード決済だ!マスクをつけたまま学校へ!
ぼくは、喘息持ちなので、授業中も電車内でも咳をする。マスクの上からタオルハンカチで口を覆う。ぼくの喘息は突然咳が出るわけではないので、喉がイガラッポクなってきて出そうだと判るのでハンカチを前もって口に当てることができる。
帰路の電車もほぼ満員だ!皆マスクをしている。ぼくは咳が出ると何故か鼻水も出るので、咳が出た後、マスクの右側を外して布ハンカチで鼻をかむ。ぼくの帽子の横にはこの咳は移りませんと書いてあるバッチが付いている。連れ合いがどこからか手に入れてきたものだ(写真)。
湘南台駅について電車を降りたら、もうぼくはマスクを外し、ホームを歩き、階段を登り、改札口を出て地下街からようやく地上に出てほっとする。しかし、外を歩いているも人も皆マスクをしている。自転車に乗っている人や一人で運転している人までマスクをしている。
コロナ禍で、皆神経質になっているんだ。岡江久美子さんが亡くなってからからだろうか?日本人全体がある種の集団ヒステリー状態かな?マスクをつけることを国が強力に推し進めているわけではないのに、皆、率先してマスクをしている。何だか、このマスク姿でいろいろ考えてしまう。新型コロナ禍で騒ぐ前、つまり昨年までは学生がマスクをしていると風邪を引いている訳ではない人はマスクを外して欲しいと云ったものだ。マスクされていると顔を憶えられない。専門学校では授業前に出席をとるので、この時に返事をする時にマスクを下に下げてもらいたいと云っていた。しかし、今は学校側からマスクをすることを義務づけられている、、、、、。
ぼくはマスク姿が異様に感じる。このようにある種の言葉に人々が同調して行く全体主義的な恐ろしさまで感じる。こうやって戦争への道を突っ走る雰囲気を国民一人一人が無意識のうちに作って行ったのだろう。そして、従わない者を非国民扱いにする。今はテレビというマスコミが人々を煽っている。
必要ないところではマスクを外そうと叫びたい。

2020年6月21日日曜日

モグラやヒミズは夜にフクロウやテンに捕食されるが、   Although, a mole and a shrew-mole are preyed on in the evening by a owl and a marten,

16日に金沢林道を歩いた時、テン糞11個を拾った。クマ糞2個については既にアップした。テン糞の内、ヤマザクラを食べた糞は7個でヤマグワは4個であり、ヤマザクラとヤマグワの両方の果実を食べたものはなかった。また、果実の他に節足動物や小哺乳類を食べた糞が4個あった。小哺乳類はモグラ科の動物であり、一つはアズマモグラの歯であった。
図1. 6:57テン糞1
ヤマザクラ種子・果実、ムカデ脚、ヒミズ亜科毛・骨片・爪(図1')
図1'. ヒミズの爪と腓骨部分
図2. 7:10テン糞2
ヤマグワ果実・果柄・種子
図3. 7:31テン糞3
ヤマザクラ果実・種子
図4. 7:51テン糞4
ヤマザクラ果実・種子・果皮
図5. 7:55 テン糞5
ヤマザクラ果実・種子・果皮、ヒミズ亜科毛
図6. 7:58 テン糞6
ヤマザクラ果実・果皮・種子

図7. 7:59 テン糞7
ヤマザクラ果実・果皮・種子、甲虫・外翅・内翅・肢
図8. 8:05 テン糞8
ヤマグワ果実・果柄・種子
テン糞9のナイフの左下に大小4個+αの糞塊があり、それらを全て拾った。拾った時はヤマグワの他に昆虫でも食べた糞かな?っと思っていた。
尚、この時にナイフを拾い忘れた。
水洗いして、ヤマグワ種子や果柄の他にモグラ科の毛が混じっていたので、茶漉しに残った残差を白いプラの鉢受けに空けてピンセットで除きながら骨や歯が出てこないか目を凝らした。始めはヒミズ亜科のヒミズかヒメヒミズだと思った。が、図9’にあるようにC(上顎犬歯)とC(下顎犬歯)'を見つけた時はヒミズ亜科ではなく、アズマモグラだと確信した。手持ちの2個のアズマモグラの標本と比べた。うん、間違いない。しかし、これまで全く気が付いていなかった。モグラの犬歯の根は前後に分かれて二股になるんだ。臼歯の根も、上下の犬歯C,C'の根も閉じていない。ということはまだ若いアズマモグラなんだ!
図9. 8:08 テン糞9
ヤマグワ果実・果柄・種子、アズマモグラ・爪・上下犬歯・臼歯・毛
図9'. テン糞9のアズマモグラの犬歯C&C'と爪N及び下顎臼歯
図10.8:42テン糞10
ヤマザクラ種子・果実・果皮
図11. 10:55 テン糞11
ヤマグワ果実・種子・果柄

表1.テン糞11個の内容物
ちょっと、面白い事に気が付いた。湯河原の白銀林道のフクロウが何年も巣として使っていた樹洞の中に積もった口から出されたペリットでは、アズマモグラ、ヒミズの骨や歯は詳細には分析してはいないが、ほぼ同じ割合で見つかっている。しかし、テン糞の内容物として出て来る割合は、モグラ:ヒミズ=10:37で、圧倒的にヒミズ(ヒメヒミズも含む)の割合が高くなる。これは、どうしてなのか?フクロウは視覚で獲物を捕まえるが、テンは臭いや音で獲物を捕まえる。モグラは地中から出てきて地上を動き回る時にフクロウやテンに捕食されるのだろう。ヒミズは地中などには潜らずにいつも地上すれすれに動き回っているからテンに見つかる確率は高くなるのだろう。どうだろうか?

2020年6月20日土曜日

双翅目と膜翅目 Diptera & Hymenoptera

2階のベランダにいた双翅目がいた。連れ合いの「来て!」という叫び声で階段を登って行ってみると、何やら大きいがカヨワイ感じのガガンボのような双翅目がいる。捕まえようとしたら尾を上げる。尾の先には針状の物がある。味付け海苔が入っていた透明のプラの容器に追い込んで捕獲し、写真を撮る。ん?アブの仲間?手持ちの保育社の「昆虫」図鑑をみても判らない。で、昆虫に詳しい豊田浩司氏にメールに添付して訊ねた。すると直ぐレスがあり、ホリカワクシヒゲガガンボだと教えてくれる。我が図鑑のガガンボのページには載ってない。この個体は触覚が櫛のようになっていないのでメスだ。
この双翅目DIPTERAってカやハエ、ガガンボ、アブなど左右一対の翅で、もう一対は退化して平均棍と云われる小さな棒状になっている。スズメバチやミツバチは翅が2対ある膜翅目HYMENOPTERAとは違うんだ。しかし、双翅目の翅と膜翅目の翅を見比べてみても違いが判らない。膜翅目は膜状の翅の意だが、翅だけでは区別できないのかな?
今週は水曜日に江戸川動物園での脈翅目のクサカゲロウの幼虫やシャクトリムシの鱗翅目などを教えてもらい、何だか昆虫の分類に少し興味を持ってきた。頭部や肢、あるいは翅との組み合わせでせめて目Orderの段階で判るようになりたい。そして、タヌキ糞やテン糞の内容物の昆虫が判るようになりたいが、それは無理か!昆虫綱は30目もあるんだ。
ホリカワクシヒゲガガンボPselliophora bifascipennis♀
晴れたので、先ほど16日に金沢林道を歩いて拾ってきたテン糞を洗った。ヤマザクラやヤマグワの実を食べた糞ばかりだと思っていたら、いくつかの糞にヒミズの仲間を食べたような毛が含まれていた。果実ばかりでなく小哺乳類も食べている。やはり食肉目だ。毛が混じっていた糞を詳しく見るのが楽しみだ!

2020年6月19日金曜日

金沢川の大崩壊  The great collapse on the Kanazawa river

金沢林道は昨年11月には10月の台風19号の影響で山側斜面崩落場所の工事をしていて歩けなかったのだ。今年2月下旬には一応工事が終わっていたが、女性の工事責任者は先は危険だからと通らせてくれなかった。この台風19号の影響で、東丹沢の林道は寸断され今も通行止めとなっている。伊勢沢・奥野林道も奥野隧道のところから通行止めになってしまった。
図1. 金沢林道終点
図2. オニギリを食べて戻る
恐らく道路管理をする関係者は事故を考えて直ぐ通行止めにするのだろう。しかし、車は通れなくてもヒトは通れる。足と手があるので、道を塞ぐ倒木や岩があっても難なく乗り越えることができる。
さて、金沢を流れた水による崩壊を見てもらう。想像を絶するような流れだったことが解かる。
図3.9:25林道終点の方を振り返る
図3'. 下流方向
図4. 9:25 ヤマアジサイ(やまぼうしさんに教えてもらう)
図5. 9:40 まるで下流にあるような河原になっている
図6. 9:44 山側を歩いたらマムシだ!
図7. 9:49 右に林道がある
図8. ここも流木で埋まっている
この日は写真を撮れなかったが、サル、シカ、アナグマをそれぞれ数十秒目撃したのだ。

昆虫好きな学生たち The students who love insects

一昨日、野生動物専攻の学生たちへの2回目の授業があった。動画ではちょっと説明が難しかった、地図を用いてのコンパスの使い方説明した。教室で、磁北線が入った電子国土の江戸川区の地図で、学校から江戸川区の動物園までをコンパスの長径を宛て回転盤内の線を磁北線と平行にし、そのままコンパスを持って外に出て、コンパスを胸に水平に持って身体を回して回転盤内の矢印と磁針の南北の矢印が一致した時のコンパスの大きな⇒が目的地の動物園がある方向だ!っということを身体を使って何度もやるのだが、そんな事分かっているとやらない者がいる。「場所が判っているからこそ練習ができるのだ。山では知らない場所だから練習ができないだろう!」と声を張り上げる。
動物園に入る前に両手に消毒薬を噴霧される。もちろんマスク着用だ。後期に動物の行動観察をするので、自分がどの動物種にするか予備観察する。ここには哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類がいる。
昆虫好きのTouma君がクサカゲロウの幼虫を見せてくれる(図1)。この幼虫は身体にさまざまな小物をつけている。どこかで読んで記憶していたが、それがいつどんな本で読んだのか覚えていない。この仲間の幼虫は身体にゴミをつけてカモフラージュしているのだ。彼は脈翅目について詳しいようだ。すると、Shinoさんも昆虫に詳しいという。Shinoさんに訊くと鱗翅目が好きなようだ。4時限目の授業のため教室に戻ると彼女の机の前にプラの容器があり、中には木の葉にシャクトリムシがいる。成虫になるまで飼うようだ。1年生には糞虫が好きな女子もいるようだ!う~ん、皆凄い学生たちだ。先週は、ぼくが白板に書いた英語のスペルの誤りを指摘してくれたYukineさん。何時も前の席に居て何かとぼくのパソコンの扱いの世話を焼いてくれるItaru君。左の前の席で元気にぼくに注意をしてくれるNanakaさん。いつもニコヤカナMiyuriさん、そして、ぼくが熱があるかと勘違いした目元が赤っぽい化粧のYuanさん、後の席でノートをとるYuusaku君、デグーが好きなHiroki君、魚が好き、釣りが好きだと云うIzumi君。皆、動物好きだ。丹沢実習が出来ないのがちょっと残念だ!
Touma君の腕を這いまわっているクサカゲロウの幼虫

2020年6月18日木曜日

クマ糞&熊剥ぎ Young black bear's droppings & Bear's scraping or debarking of Sugi cedar

16日に金沢林道を歩いた時の続き
松茸山登山口付近の空き地に駐車して、そこから早戸川橋を渡り、蒸し暑い林道を歩いていると大きなカタツムリ舗装道路上を歩いている(図1)。右巻きだ。有に30mmは超えている(図1')。ミスジマイマイだ!彼らにとってはとても過ごしやすい気温と湿度なのだ。
図1. 7:18 ミスジマイマイEuhadra peliomphala
図1'. 3cm以上ある
金沢橋にサクランボウの種子の塊りの大きな糞がある(図2)。2、3日前のクマ糞だ。コグマの糞だろう。この日は10円玉を含むコインの持ち合わせがないので、スケールとしてOPINELナイフを置く。結局このナイフを拾い忘れて失くしてしまった。残念!
金沢林道へは通行禁止の簡易なゲートが出来ているが山側からすり抜けて、林道にはいる。オ!今度は新しいクマ糞でやはりサクランボウを食べたものだ(図3)。糞の大きさから同じ個体のものと思われる。母親から別れたまだ若い2歳くらいコグマがこの辺りをうろうろ彷徨っているのだ。ヤマザクラの木に登っているコグマの真っ黒な姿が見えないか沢沿いの木々を見ながら歩く。
(水洗いしたら、二つともヤマザクラの果実を食べたもので、種子・果肉や果実がそのまま出てきた)
図2. 7:23 クマ糞1
ヤマザクラの果実・種子・果皮
図3. 7:33 クマ糞2
ヤマザクラの果実・種子・果皮
林道が崩壊している箇所が2ヶ所あるが、登山道ではない尾根道などを歩いている者なら何のとことなく渡ることができる。林道終点の近くの沢沿いのスギの木がクマ剥ぎに遭っている(図4)。このクマ剥ぎはクマが冬眠に入る昨年の11月頃のものだろう。少し古いが歯で舐めとった跡が付いている。どうも下の切歯を上に引き上げて付いた跡のようだ(図4'&4'')。
図4. 9:03 クマ剥ぎBear's debarking
図4’. 真っ直ぐ上に伸びた下顎の切歯の跡
図4''. 切歯の跡
9時5分、林道終点だ!ここからさらに進もうと思ったが、沢は昨年の台風19号の為にメチャクチャになっている(図6)。スギの倒木に腰掛けて沢を見、地図を広げながらメロンパンを食べる。多分、この時にヒルがぼくの左足の腿まで上がってきてズボンを血で汚したのだ。足元は飽和食塩水でしっかり噴霧した靴下を履いたので、下には行けずに上に上がられた。
図5. 金沢林道終点の看板
図6. 金沢の奥はどのくらい崩壊しているのだろう?
図8. 右のスギの倒木に腰掛けて沢を見ながらメロンパンを食べる
メロンパンを食べながら、栂立尾根に登ろうと思って地図を見ていたのだが、やはり紛失したナイフを探しに戻ることにした。奥湯河原で一緒にサルを追っていたBurtonさんに会いに2010年にブラッセルに行った時に買ったものだ。だが、見つけられず!何とも残念!

2020年6月17日水曜日

毒ヘビのマムシ  The mamushi of poisonous snake

昨日は、宮ヶ瀬金沢林道を久しぶりに終点まで歩いた。往きの途中でバードウォチャーの女性と若い男性に会った。帰路は二人のバードウォチャーに会った。バードウォチャーはとても挨拶できない雰囲気を持っている。だから、こちらは目で挨拶することが殆んどだ。目を見合わせてもくれない人たちも多い。大きな望遠レンズで鳥を狙っている時はこちらも少し避けて通り過ぎる。
若い男性は、ぼくの先を行ったり、ぼくが先を歩いたりだった。テン糞を見つけては写真を撮って拾っている間に抜かされる。彼はゆっくり歩いているように見えるのだが、若いだけに早い。
っと、先に歩いていた彼が立ち止まって話しかけてきた。「この先に、道が崩壊して前に行けなくなります」っと云う。「え?両足と両手があれば行けない処はないと思います」と応えた。「ここからは行けません」「大丈夫行けます」「見てて良いですか」「どうぞ!」「気をつけて!」「ありがとう!」
ぼくは、崩壊している箇所の山側に既に踏み分け道があるので、それに沿って崩壊した箇所を通り過ぎる。彼も着いてくるのかな?っと思ったが戻って行った。
え?今の若者はこの位の崩壊場所でも躊躇し、諦めてしまうんだ。自然が好きで、バードウォチングに来ているのにもったいない。子供の頃からの屋外で遊び回った経験が少ないのだ。
テン糞を見つけたので、写真を撮ろうとしたが、スケールとして置くべきナイフが無い。彼が話しかけてきた時にナイフを拾い忘れたのだ。しかし、その場所は分かるので、兎も角林道終点まで行き、そこから金沢左岸の栂立ノ頭(849m)に登って栂立尾根を下る予定だったが、林道終点で休憩を兼ねてメロンパンを食べたらナイフを探しに戻ることにした。
帰路、林道が崩壊した箇所で、山側のコースを辿ったらマムシがいて、しかもこちらに向かってくるような体勢をとる。この狭い道でっと思いながら、写真を撮り、ストックで押さえてコヤツの横を通る。ストックで押さえたら尾の先を小刻みに震わしている。威嚇しているんだ!
若い時はヘビやトカゲは見たら必ず捕まえたが、今はほとんどがそのまま通り過ぎるだけだ。
山側の道で通せんぼするマムシ
ストックで押さえる
尾の先を小刻みに震わす
小刻みに震わせている動画で