2019年2月28日木曜日

山が崩壊している The moutain is collapsing!

久しぶりに伊勢沢林道を歩いた。昨年の6月以来だ。
最近は2月頃歩くと林道上には猟期に撃たれたシカの死体が動物たちに食い荒らされて散らばっていたが、今年はそのような死骸を一つも見なかった。日常的にシカの個体数調節のためのハンティングが行われているからだろう。
伊勢沢林道一帯は、伊勢沢が干上がっている事もあってか、林道がと云うよりも山が随分荒れているという印象をもった。
8:46 斜面が崩壊し林道を岩石が覆う
昨年崩壊したのだろうが、山仕事の人たちの車も入れなくなっている。
 
9:32 倒木が林道を覆う
音見沢橋まで10個以上のテン糞を見つけた。見つけたが拾わなかったのが4、5個以上あった。 
9:35 音見沢橋
音見沢橋を渡らずに、伊勢沢林道を真っ直ぐ登ると、音見沢の左岸の尾根に仕事道の経路が新しく作られているので、これを歩くことにした。
音見沢の左岸に入る前に持ってきた干しブドウが入ったパンと小さなカップラーメンでお湯を沸かしてブランチとした。
10:17 しっかり作られた経路がある
経路を登って行くと、ドングリが根を出して、子葉が頭をもたげているのが、3、4か所にあった。
10:35 ドングリの芽生え
10:39 アセビ
アセビが出てきた。これより下はシキミだった。GPSの記録では600メートルでアセビが出てきている。
下の常緑樹は全てシキミ
アセビの花
この尾根にもたくさんの木が倒れていた。そんな強風がこの1年間の間にあったかな?
10:59 アカマツが倒れる
アカマツの倒木の下の倒木にリスの食痕が、、、。
お!これはリスがクルミを食べた痕だ!  
また、アカマツの倒木
以前、カヤネズミとその巣を見つけたことがあるカヤバは今は歩きやすい721ピークの草原だ。ここから尾根を東南に下る。この尾根を西北に登ると宮ヶ瀬・焼山の廃道になった登山道に出る。
以前はカヤバだった所と倒木(倒木は現場では気が付かなかった)

2019年2月27日水曜日

干上がった伊勢沢  The Iseza stream that was dried up

昨日は4時半に起きた。
が、車のフロントガラスを洗ったりしていて家を出たのが6時をとうに過ぎていた。案の定、道路は朝の通勤の車で渋滞になった。
水沢橋のゲート前の駐車スペースに着いたのは8時を回っていた。
伊勢沢林道を歩き、音見橋を過ぎてから山(尾根)に入った。
伊勢沢林道の山側斜面にタチツボスミレが咲いていた。
さらに、1メートルも離れていない乾いた斜面にヤマルリソウが咲いていた。
タチツボスミレが乾いた斜面に咲く

埃を被るヤマルリソウ
山は、異様に乾燥した状態であった。
いつも、伊勢沢林道を歩く時は、この堰堤下の滝つぼの中のヤマメを橋の上から探すのを楽しみにしていた。
が、水は全く無く干上がっている。
林道を歩きながら伊勢沢を見ていたが数か所に直径3,40~100センチの水溜まりの場所があっただけである。
帰路、黄色の腕章をつけた漁業組合いの人と思われる二人がタモ網を持って、溜まりにいるヤマメ?をすくっていた。
干上がった伊勢沢の沢底

2019年2月26日火曜日

キブシよりもサルナシが多く食べている。 The martens eat more the arguta fruits than Stachyurus praecox.

2月26日に伊勢沢林道歩きで見つけたテン糞15個の内容物は、
植物質としては、サルナシ、キブシ、マメガキ、腐葉砕片が多く、動物質としてはヤマネを含む小哺乳類、昆虫、鳥の順であった(表1)。
サルナシは15中の11個であり、次にキブシが7個であって。もっとキブシが食べられているかとも思っていたが、まだまだサルナシが残っていたのだろう。糞12にカマツカの種子が16個出てきたが、どうして糞12だけであるのか。もっといくつかの糞にカマツカの種子が入っていても良いと思うが、この伊勢沢一帯にはカマツカの木が少ないのかもしれない。また、糞4と糞11に腐葉砕片に混じってヒノキの葉が複数混入していたが、特に糞4と糞11の場所にヒノキの葉が多く落ちていた訳ではなく、糞2や糞3の方が糞の周りにヒノキの葉が落ちているが、糞からは出てこなかったので、糞4と糞11の個体はヒノキの葉を食べた林床に落ちているサルナシやキブシを食べる時に一緒に食べたものと思われる。
また、昆虫を含めて動物を食べた糞は15個中9個あった。この中でも6個は鳥や小哺乳類を食べたものだった。

今年の伊勢沢林道は例年と異なって残雪に覆われていない。と云うよりも今年の冬は降雪が無く、温かかった。だからだろうか?
いつもならキブシの実しか果実では食べる物がないのに、雪が無い為に林床に落ちている秋の果実の残りを漁ることが出来たようだ。

動物食については、これは印象だが、今年は暖冬なのでヤマネやトカゲが早く目覚め、うろうろ動き出したところを食べられたのではないだろうか?
8:16 テン糞1
キブシ種子・果肉果皮、マメガキ種子果肉果皮、腐葉砕片
8:34 テン糞2
マメガキ種子・果肉果皮、羽毛・羽毛軸
8:36 テン糞3
キブシ種子、小哺乳類毛・骨片
8:48 テン糞4
サルナシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、ヒノキ葉、直翅目脚外皮

8:53 テン糞5
サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子、植物質砕片
9:02 テン糞6
サルナシ種子・果肉果皮

9:05 テン糞7
サルナシ種子・果肉果皮
9:10 テン糞8
サルナシ種子・果肉果皮、直翅目産卵管
9:27 テン糞9
マメガキ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果肉果皮
テン糞10
サルナシ種子、ヒミズ?毛・骨片
テン糞11
キブシ種子・果肉果皮果柄、腐葉砕片、ヒノキ葉、羽毛多数
テン糞12
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、カマツカ種子、腐葉砕片、土砂
テン糞13
キブシ種子、サルナシ種子・果肉果皮、腐葉砕片、直翅目産卵管・外皮
テン糞14
サルナシ種子・果肉果皮、キブシ種子、ヤマネ臼歯・上下切歯、左下顎骨・切歯・骨片
テン糞15
不明種子、キブシ種子、サルナシ種子・果肉・果皮、腐葉砕片、ヤマネ毛・骨片・左下顎骨・臼歯、トカゲ歯
表1.テン糞1~15の内容物

東シナ海の思いで! The memories of the East China Sea!

1967年3月2日に鹿児島港から出国し、3月3日に那覇港に着き、6日に泊港から小さな貨客船に乗り換えて8日に基隆港に着いた。
当時の船旅の事を思いだされる。
鹿児島から那覇までは大きく綺麗なひめゆり丸であった。当時の沖縄に寄るには麻布のアメリカ大使館に行ってトランジットビザなるものを取らなければいけなかった。沖縄では2泊あったので、国際通りでジョニウォカーを買って、わざとテーブルの上に酒をこぼしてマッチで火を点け、皆で口に銜えたマルボローを炎に近づけて吸った。
泊港からの船はサンマ漁船をちょっと大きくしたような小さな船で、石垣島などの島に寄り、そこで台湾からの出稼ぎの人々を乗せた。
甲板には籠に入った鶏、繋がれた山羊、豚やその他の荷物が積まれていた。
泊港からの船の揺れは半端なものではなく、乗客の大半が気持ちが悪くなり吐いた。船底の船室は、底に板は置かれてあるものの壁は剥き出しで、壁板一枚で海水と接し、油とペンキと異様な臭いが立ち込めていた。ごろ寝状態であり、船底で船の揺れとともに転げ回った。
ぼくは船室の臭いが嫌で、甲板に出て座り、足を甲板から海側に出して手摺につかまっていた。
遠くを見たり、船の舳先から飛ぶ出すトビウオを眺めていた。
食事のカレーライスが出たが、当然のごとく食べられなかった。
こんな思いをしながらのタイワンザル調査が始まったのだ。
連れ合いと二人の部屋のベランダからの朝日
しかし、今回は那覇港を出ても揺れると云ってもテーブルの上に置いたワインのボトルやグラスが滑ったり倒れたりするわけでもなく、軽い揺れがあるくらいでこれが東シナ海なのか?っと思った。

今日、伊勢沢林道からちょっと山に入ってきた。シカたちに2度出逢うが、写真は撮れなかった。2時過ぎに帰宅。

2019年2月25日月曜日

河津桜咲く  Kawazuzakura cherry blossom bloom!

昨日は朝から陽が射して天気が良かったので、連れ合いを誘って引地川沿いに植栽されている河津桜を見に行った。
数組の家族連れや年老いた二人連れが開花している河津桜を撮っていた。
河津桜は中年の厚化粧の女性を連想させる。
ゴテゴテした感じである。
ここには5、6本の河津桜が植えられている。
しかし、一斉に開花するというわけでなく、まだ、2、3分咲きの木もある。
植えられた場所が、陽が良く当たるか、風が当たらないか、などの条件が開花には関係しているようだ。
ソメイヨシノはまだまだ先のようで、蕾は小さく固い!
ソメイヨシノの蕾の状態

2019年2月24日日曜日

アプリ、ハウス! "Appri, House!"

船旅から戻って自分の部屋に入ると机の上に書籍小包が載っていた。
サル屋の知人が本を出して送ってくれたんだっと思った。
従兄妹のさえこからのものだった。
さえこは5・7・5・7・7の短歌を詠う。
16年飼っていたイヌを息子のように愛した記録の詩文だ!
ベットに持ち込んで読んだ!
1時間くらいで読み終えた。

海の上ではないので、前後左右の揺れがない。
が、まだ船で寝ているような軽い揺れを感じながら夢を見た。

15年間飼っていたクロが庭からこちらに向かって吠えている。
居間に置いてあるクロの頭骨や座骨に代わって目覚めた。
クロが死んだら、
毛皮を剥いで山用の尻皮にしよう!
徐肉して骨標本にしよう!
が、泣きながら、庭に穴を掘り埋めた。
2,3年後もクロの事を思い出すと涙が出た。

両親が亡くなった時は涙が出なかった。
が、イヌが逝くと泣いてしまう。
年老いた親を失う悲しみよりも、一緒に暮らした子を失う悲しみの方が大きいのかな?
せおさえこ著「アプリ、ハウス!」文芸社

2019年2月23日土曜日

二月堂の赤い実の大きな常緑樹 The big evergreen tree with red fruits in the Nigatudou Temple. 

旅行中、大阪に寄港した時に奈良の東大寺に電車で行った。
東大寺も中国からの観光客とシカで溢れていた。
オスジカの角は切られ、シカ煎餅にありつこうとする乞食鹿になっていた。
毛も薄汚れており、そんなシカを見るのが嫌だ!
シカと東大寺
二月堂の脇に赤い実をたくさんつけた大きな常緑樹があった。
図鑑でしか見たことがない木だった。が、名前を尋ねられてモチノキ科のタラヨウという名前が出てきた。
帰宅して早速、名前を調べた。合っていた。嬉しい!
タラヨウの大木
タラヨウの赤い実

2019年2月22日金曜日

初春の良い匂い! Good smell of early spring!

今日昼前に横浜港から帰宅した。
部屋のラン鉢に霧を吹きかけ、水をやり、外に出る。
凄く良い匂い!
ウメの花が満開なので、初めはウメかと思う。
ピンクの沈丁花が咲いている。
この良い匂いが庭一帯に漂っている。
3本切って小さな花瓶に挿してパソコンの横に置いた。
我が部屋の中が匂う。
この匂いは釧路の春のスズランと同じ匂だ!
デンドロの匂も好きだが、この沈丁花の匂も素晴らしい。
春が来たんだ!
帰国して、先ず、e-Taxで確定申告をした。申告用に必要な書類は揃えていたので、ただ画面を見ながら打ち込むだけだ。
ただ、始めと終わりにいくつかのパスワードを打ち込む。
それがちょっと面倒だ。

2019年2月18日月曜日

船旅

横浜を14日の午後発って今朝「18日」那覇に着く予定がエンジントラブルで午後に着くようだ。
名古屋、大阪と寄港する初めての連れ合いとの船旅である。
船旅はやはり肌に合わない!
これから基隆に向かうがただ寄るだけのようだ。那覇も台湾も船の中、船旅を楽しむ術を知らないので毎日、朝から夜中まで映画三昧だ!帰りたい!
那覇に着いた、でも船から降りれない。

2019年2月11日月曜日

テン糞の内容物 The contents of marten's scats

先日7日に広沢寺温泉から二の足林道を歩き、ゲートを過ぎてから尾根を登り、山神隧道へ下る道でつけたテン糞2個を昨日ようやく水洗いした。
図1 7日に歩いたルートとテン糞①と②の位置

テン糞2個とも砂泥が含まれていた。どうも今の時季はテンもタヌキやアナグマのように腐葉層を漁って林床に落ちた果実などの食物を漁っているようだ。
また、テン糞2からはクマシデ(多分)の果苞やカエデ類の翼果が出てきたが、これらもテンが漁ったものと思われる。しかし、カエデ類の種子は翼果とともに消化されずあったし、クマシデ?の種子は見つからなかったが、消化したとは思われない。
テンたちは消化できない物まで漁るのはどうしてなのか?たまたま食べたとは思われないのだが、、、、、。
テン糞1
キブシ種子・果肉・果皮、イヌツゲ種子1個、砂泥

テン糞2
カマツカ種子2個、シデ類果苞2枚、カエデ類種子・翼果1個、不明植物質、ジネズミorヒミズ毛、砂泥

2019年2月10日日曜日

フキノトウをもらう! I got the fuki shoots!

横浜金沢文庫に在住の友人のMが、昨年に引き続いて、彼の家で採れたフキノトウをわざわざ持ってきてくれた。
酢味噌和え、フキ味噌、天婦羅、おひたしで食べることになる。
フキノトウの苦みが大好きだ!
お隣さんにもお裾分けだ。
それにしれも、一つ一つ綺麗に切り取っている。これだけの量を丁寧に採ったのだから、1時間や2時間では採れないだろう。全く感謝感激である。大きな5個で大好きな酢味噌和えをつくり、小さなものは天婦羅にした。残ったものは洗って水切りをしてビニール袋に小分けして容れてそのまま冷凍庫だ。冷凍すると2ヶ月でも3ヶ月でも美味しく食べられる。
大きな紙袋の中の採りたてのフキノトウ
7日の日に拾ってきたテン糞をようやく先ほど洗った。
昨日は冷たい雨が降っていたが、今日は小春日和のような時もあった。梅の花弁が散り始めて、水蓮鉢の水面に浮かんでいる。沈丁花の蕾もだいぶ膨らんできた。

2019年2月9日土曜日

卵を持ったメスガエルが轢かれていた。A female frog with eggs had been killed by road accident.

7日、二の足林道に降りた帰路、左に崩れかかった古い家屋がある処を過ぎて右に大きな堰堤のある辺りで、カエルが死んでいる。往きには無かったのに、車に轢かれたのだ。大きいのでガマかと思ったがヤマアカガエルのメスだ。黒い卵が出ている。
このままだとまた轢かれてしまうので、路肩に置く。可哀想にまだ卵を産まない内に轢き殺されたのだ。
我家の庭のヤマアカガエルのメスの事を思う。もうそろそろ、隠れている処から出てきて、水鉢の中で産卵することだろう。昨年は受精卵を大量に産み、オタマがたくさん生まれた。
この轢死体は骨標本を作るため持ち帰ってきた。 
帰宅後、すぐ皮を剥き、足の肉を取り除き、水に浸ける。上顎に歯がついているが、下顎には歯がない。
腹部を引き裂いた時に出た卵を水に浸けていたら、翌朝には卵のゼリー状の部分が膨らんでいる(下の写真)。まさか、受精卵があるわけではないだろうが、そのまま水に浸けたままにしておく。