「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年6月19日金曜日

金沢川の大崩壊  The great collapse on the Kanazawa river

金沢林道は昨年11月には10月の台風19号の影響で山側斜面崩落場所の工事をしていて歩けなかったのだ。今年2月下旬には一応工事が終わっていたが、女性の工事責任者は先は危険だからと通らせてくれなかった。この台風19号の影響で、東丹沢の林道は寸断され今も通行止めとなっている。伊勢沢・奥野林道も奥野隧道のところから通行止めになってしまった。
図1. 金沢林道終点
図2. オニギリを食べて戻る
恐らく道路管理をする関係者は事故を考えて直ぐ通行止めにするのだろう。しかし、車は通れなくてもヒトは通れる。足と手があるので、道を塞ぐ倒木や岩があっても難なく乗り越えることができる。
さて、金沢を流れた水による崩壊を見てもらう。想像を絶するような流れだったことが解かる。
図3.9:25林道終点の方を振り返る
図3'. 下流方向
図4. 9:25 ヤマアジサイ(やまぼうしさんに教えてもらう)
図5. 9:40 まるで下流にあるような河原になっている
図6. 9:44 山側を歩いたらマムシだ!
図7. 9:49 右に林道がある
図8. ここも流木で埋まっている
この日は写真を撮れなかったが、サル、シカ、アナグマをそれぞれ数十秒目撃したのだ。

昆虫好きな学生たち The students who love insects

一昨日、野生動物専攻の学生たちへの2回目の授業があった。動画ではちょっと説明が難しかった、地図を用いてのコンパスの使い方説明した。教室で、磁北線が入った電子国土の江戸川区の地図で、学校から江戸川区の動物園までをコンパスの長径を宛て回転盤内の線を磁北線と平行にし、そのままコンパスを持って外に出て、コンパスを胸に水平に持って身体を回して回転盤内の矢印と磁針の南北の矢印が一致した時のコンパスの大きな⇒が目的地の動物園がある方向だ!っということを身体を使って何度もやるのだが、そんな事分かっているとやらない者がいる。「場所が判っているからこそ練習ができるのだ。山では知らない場所だから練習ができないだろう!」と声を張り上げる。
動物園に入る前に両手に消毒薬を噴霧される。もちろんマスク着用だ。後期に動物の行動観察をするので、自分がどの動物種にするか予備観察する。ここには哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類がいる。
昆虫好きのTouma君がクサカゲロウの幼虫を見せてくれる(図1)。この幼虫は身体にさまざまな小物をつけている。どこかで読んで記憶していたが、それがいつどんな本で読んだのか覚えていない。この仲間の幼虫は身体にゴミをつけてカモフラージュしているのだ。彼は脈翅目について詳しいようだ。すると、Shinoさんも昆虫に詳しいという。Shinoさんに訊くと鱗翅目が好きなようだ。4時限目の授業のため教室に戻ると彼女の机の前にプラの容器があり、中には木の葉にシャクトリムシがいる。成虫になるまで飼うようだ。1年生には糞虫が好きな女子もいるようだ!う~ん、皆凄い学生たちだ。先週は、ぼくが白板に書いた英語のスペルの誤りを指摘してくれたYukineさん。何時も前の席に居て何かとぼくのパソコンの扱いの世話を焼いてくれるItaru君。左の前の席で元気にぼくに注意をしてくれるNanakaさん。いつもニコヤカナMiyuriさん、そして、ぼくが熱があるかと勘違いした目元が赤っぽい化粧のYuanさん、後の席でノートをとるYuusaku君、デグーが好きなHiroki君、魚が好き、釣りが好きだと云うIzumi君。皆、動物好きだ。丹沢実習が出来ないのがちょっと残念だ!
Touma君の腕を這いまわっているクサカゲロウの幼虫

2020年6月18日木曜日

クマ糞&熊剥ぎ Young black bear's droppings & Bear's scraping or debarking of Sugi cedar

16日に金沢林道を歩いた時の続き
松茸山登山口付近の空き地に駐車して、そこから早戸川橋を渡り、蒸し暑い林道を歩いていると大きなカタツムリ舗装道路上を歩いている(図1)。右巻きだ。有に30mmは超えている(図1')。ミスジマイマイだ!彼らにとってはとても過ごしやすい気温と湿度なのだ。
図1. 7:18 ミスジマイマイEuhadra peliomphala
図1'. 3cm以上ある
金沢橋にサクランボウの種子の塊りの大きな糞がある(図2)。2、3日前のクマ糞だ。コグマの糞だろう。この日は10円玉を含むコインの持ち合わせがないので、スケールとしてOPINELナイフを置く。結局このナイフを拾い忘れて失くしてしまった。残念!
金沢林道へは通行禁止の簡易なゲートが出来ているが山側からすり抜けて、林道にはいる。オ!今度は新しいクマ糞でやはりサクランボウを食べたものだ(図3)。糞の大きさから同じ個体のものと思われる。母親から別れたまだ若い2歳くらいコグマがこの辺りをうろうろ彷徨っているのだ。ヤマザクラの木に登っているコグマの真っ黒な姿が見えないか沢沿いの木々を見ながら歩く。
(水洗いしたら、二つともヤマザクラの果実を食べたもので、種子・果肉や果実がそのまま出てきた)
図2. 7:23 クマ糞1
ヤマザクラの果実・種子・果皮
図3. 7:33 クマ糞2
ヤマザクラの果実・種子・果皮
林道が崩壊している箇所が2ヶ所あるが、登山道ではない尾根道などを歩いている者なら何のとことなく渡ることができる。林道終点の近くの沢沿いのスギの木がクマ剥ぎに遭っている(図4)。このクマ剥ぎはクマが冬眠に入る昨年の11月頃のものだろう。少し古いが歯で舐めとった跡が付いている。どうも下の切歯を上に引き上げて付いた跡のようだ(図4'&4'')。
図4. 9:03 クマ剥ぎBear's debarking
図4’. 真っ直ぐ上に伸びた下顎の切歯の跡
図4''. 切歯の跡
9時5分、林道終点だ!ここからさらに進もうと思ったが、沢は昨年の台風19号の為にメチャクチャになっている(図6)。スギの倒木に腰掛けて沢を見、地図を広げながらメロンパンを食べる。多分、この時にヒルがぼくの左足の腿まで上がってきてズボンを血で汚したのだ。足元は飽和食塩水でしっかり噴霧した靴下を履いたので、下には行けずに上に上がられた。
図5. 金沢林道終点の看板
図6. 金沢の奥はどのくらい崩壊しているのだろう?
図8. 右のスギの倒木に腰掛けて沢を見ながらメロンパンを食べる
メロンパンを食べながら、栂立尾根に登ろうと思って地図を見ていたのだが、やはり紛失したナイフを探しに戻ることにした。奥湯河原で一緒にサルを追っていたBurtonさんに会いに2010年にブラッセルに行った時に買ったものだ。だが、見つけられず!何とも残念!

2020年6月17日水曜日

毒ヘビのマムシ  The mamushi of poisonous snake

昨日は、宮ヶ瀬金沢林道を久しぶりに終点まで歩いた。往きの途中でバードウォチャーの女性と若い男性に会った。帰路は二人のバードウォチャーに会った。バードウォチャーはとても挨拶できない雰囲気を持っている。だから、こちらは目で挨拶することが殆んどだ。目を見合わせてもくれない人たちも多い。大きな望遠レンズで鳥を狙っている時はこちらも少し避けて通り過ぎる。
若い男性は、ぼくの先を行ったり、ぼくが先を歩いたりだった。テン糞を見つけては写真を撮って拾っている間に抜かされる。彼はゆっくり歩いているように見えるのだが、若いだけに早い。
っと、先に歩いていた彼が立ち止まって話しかけてきた。「この先に、道が崩壊して前に行けなくなります」っと云う。「え?両足と両手があれば行けない処はないと思います」と応えた。「ここからは行けません」「大丈夫行けます」「見てて良いですか」「どうぞ!」「気をつけて!」「ありがとう!」
ぼくは、崩壊している箇所の山側に既に踏み分け道があるので、それに沿って崩壊した箇所を通り過ぎる。彼も着いてくるのかな?っと思ったが戻って行った。
え?今の若者はこの位の崩壊場所でも躊躇し、諦めてしまうんだ。自然が好きで、バードウォチングに来ているのにもったいない。子供の頃からの屋外で遊び回った経験が少ないのだ。
テン糞を見つけたので、写真を撮ろうとしたが、スケールとして置くべきナイフが無い。彼が話しかけてきた時にナイフを拾い忘れたのだ。しかし、その場所は分かるので、兎も角林道終点まで行き、そこから金沢左岸の栂立ノ頭(849m)に登って栂立尾根を下る予定だったが、林道終点で休憩を兼ねてメロンパンを食べたらナイフを探しに戻ることにした。
帰路、林道が崩壊した箇所で、山側のコースを辿ったらマムシがいて、しかもこちらに向かってくるような体勢をとる。この狭い道でっと思いながら、写真を撮り、ストックで押さえてコヤツの横を通る。ストックで押さえたら尾の先を小刻みに震わしている。威嚇しているんだ!
若い時はヘビやトカゲは見たら必ず捕まえたが、今はほとんどがそのまま通り過ぎるだけだ。
山側の道で通せんぼするマムシ
ストックで押さえる
尾の先を小刻みに震わす
小刻みに震わせている動画で

2020年6月16日火曜日

サワガニの色の変異  The color variation of the freshwater crab

12日に二の足林道を歩いていてサワガニを見つけた(図1)。少し、茶褐色の個体だ。奥湯河原でサルを追っていた時は藤木川沿いに梅雨の季節になると山一面がサワガニで埋まっているのではないかと思う程、サワガニが歩き回っていた。スギ林地であろうと二次林地であろうといた。その為、いくらでも捕まえられるので飯盒を一杯にしてはそのまま沢の水で濯いで綺麗にして、そして、そのままホエブスにかけて煮、赤く代わったところで、ザルに取り出してこんどは少し油をしいたフライパンで少し味噌と砂糖を容れて炒ってカリカリにして食べた。殻が硬かったが、当時のぼくらの酒の摘みというかご飯のオカズでもあった。そうそう、当時はスーパーの総菜売り場でサワガニの揚げた佃煮を売っていた。なんと50年以上前の事である。
奥湯河原のサワガニは赤褐色の個体はまだ1センチくらいの小さな個体で、大きなヤツは白っぽい個体ばかりであった。どうして、丹沢のは大きい個体でも茶褐色なのだろう?
図1. 赤褐色のサワガニGeothelphusa dehaani


ヤマザクラ、ヤマグワを食べられる。   The fruits of Yamazakura and mulberry are eaten. 

6月12日に二の足林道を歩いた時、見つけたテン糞2個の内容物は共にサクランボウの種子が入っていた。テン糞1は、大沢の集落内とも言える場所で見つけ拾ったので、絶対ソメイヨシノの種子が入っていると確信して持ち帰った。
が、ソメイヨシノではなく5個ともヤマザクラの種子であり、さらにヤマグワの果柄のついた集合果3個と種子が入っていた。
図1. 6:50テン糞1
ヤマザクラCerasus jamasakura種子5・果皮、ヤマグワ果実・果柄3本・種子
テン糞には帰路に見つけたものであるが、往きにはまだ無かったっと思っている。これは全てヤマザクラの果実や種子であった。
図2. 9:09テン糞2
ヤマザクラ果実・果皮・種子
どうして、ソメイヨシノの果実を食べないのだろう?過去はどうだったかな?っと過去データーを見たらある。でも非常に少ない。どうしてだ?

2020年6月15日月曜日

有毒植物オニシバリ   The toxicoplant's Onishibari, February daphne!

6月12日の二の足林道歩きの続き:
ん?オニシバリ?葉が露に濡れていて生き生きしておりいつも見るのと違う感じだ。この赤い実3個もらってきたが、柔らかくて甘そうな感じ。でも、齧って味見はしない。
ネットで調べたら、辛く有毒とある。どんな毒かな?ともかく味見しなくて良かった!
恐らく、オニシバリの葉も有毒なのかもしれない。冬季でもシカに食べられずに残っているのが不思議に思っていた。このオニシバリは種子(図3)をどのような方法で散布しているのだろうか?図2のような赤い実をつけるということは嗅覚で探す哺乳類ではなく目の良い鳥たちに見つけられ食べられて運ばれるのだろう。
昨年、ヒヨドリがマムシグサの赤い実だけを啄んでいるところを目撃した(図4)が、同じようにヒヨドリがこのオニシバリの赤い実を啄むのだろう。これまで、哺乳類の糞からはこのオニシバリもマムシグサの種子も出てきていない。
                             図1. オニシバリDaphne pseudomezereum
図2. 赤い実 
図3. オニシバリの果実に一つ入っている種子
図4. マムシグサの赤い実だけをヒヨドリが啄んでいた

2020年6月14日日曜日

エ?初めてだ!イチョウが生えている!とアオオサムシ! Eh? It's first time. A ginkgo grows! And, a ground beetle!

二の足林道を歩いていて、イチョウの木が生えているのに気が付いた(図1)。タヌキ糞としてイチョウの種子のギンナンが排泄されるが、これまで、山の中でイチョウの木が生えているのを見た事が無かった。ギンナンを鉢植えするとちゃんと苗が出て来るのに、あんなにタヌキのタメ糞の中にたくさんのギンナンがあるのに、どうして山の中ではイチョウの実生が出てこないのか不思議でもあった。それは、単純に苗が出てきても十分育ち切らない内にシカやノウサギに食べられてしまうからだと思っていた。
近くにイチョウの木が無いので、タヌキかハクビシンが糞として排泄した種子の一つが芽を出してこのように伸びているのだろう。でも、そのうち見つかって食べられてしまうかな?
図1. イチョウGinkgo biloba
っと、足元に勢いよく走り出てきた甲虫がいた(図2)。オサムシ科のアオオサムシであることを、昆虫に詳しい豊田浩司氏にメールで訊ねて教えてもらった。まことに早いレスポンスで感謝感激である。腹部末端が長く見える等変わった要素を持つ個体のようであるとのこと、昆虫の腹部も節ごとに柔らかい膜で繋がるので、個体の栄養状態に寄っては見た目が通常と異なる場合があるとのこと。なる程!流石だ!
図2. アオオサムシApotomoterus dehaanii

2020年6月13日土曜日

ニガイチゴの季節   The season of the fruits of Niga-ichigo bramble

昨日二の足林道を広沢寺温泉駐車場から大山・三峰登山口まで歩いたら、林道の両側にはたくさんニガイチゴRubus microphyllusの実がなっていた(図2)。実を採ろうとしてトゲだらけの枝に間に手を入れただけで、熟した実が落ちる。片手だけで5,6個採っては(図1)口に放り込む。モミジイチゴは時季が早くしかも、こんなに大量には実らない。ニガイチゴはたくさん採ることができる。名前のように食べた後にちょっと苦みが残る。でも、それは甘さには敵わない。いくらでも食べることができる。種子は気にならない。反ってぼくは種子を噛み潰すのが楽しい。
図1.ニガイチゴRubus microphyllusの実
図2. ニガイチゴ
こんなにたくさん実をつけているのだから、さぞかし動物たちは食べているだろうと過去のデーターを見たら、そうでもない。キイチゴ属Rubusの種子は皆似ているのでクサイチゴ、モミジイチゴ、ニガイチゴ、エビガライチゴなどイチゴとしてまとめてみても毎年食べられてはいるが、多い訳ではない。その点、サクランボウはその3倍も見つかっている。ヤマグワの種子もイチゴ程度である。
これはどうしてなのか?一つ考えられるのは5月下旬から7月までは梅雨であり、ぼくの山歩きの回数が他の時季よりも少ないとも考えられる。しかし、ソメイヨシノを含むサクランボウの種子が同じ時季に糞の中に多く見つかっている。これはどうしてなのか?
尚、ムカデはキイチゴの50倍もの割合で食べられている。

2020年6月12日金曜日

ガマ Hoptoad

広沢寺温泉駐車場から二の足林道を歩いて、大山・三峰の登り口まで行ったが、そこでオニギリを食べて帰ってきた。
歩き出したのが6時24分だった。早朝の爽やかな空気は微塵も感じられず。直ぐ、メガネが汗で曇り、鼻先から顎から汗が滴り落ちる。サウナの中をザックを担ぎ、登山靴を履いて歩いているのではないかと思う程だ。唐沢峠まで上がってから行く方向を決めようと思っていたが、もうすぐ不動尻の先の登山口までで終わりにしように変わっていた。
被っていた帽子はすぐバンドに挟み、手にタオルハンカチを持って額と首筋を拭く。
7時57分不動尻の手前で道路の真ん中にガマ(アズマヒキガエル)がデンとこちらを見ている。そのままそのままと声をかけながらカメラを下に置いてシャターを押す(図1)。早く撮れ!と思っているのか、撮り終えると山側にノタッ、ノタッと移動していった。
アカガエルやアオガエルには歯があるが、このガマには歯が無い。ガマを掴んで口に容れて甘噛みしてはいけない。ガマの皮膚から出す液体で口の中が痺れる。数時間歯医者で麻酔を打たれたような痺れが続く。

2020年6月9日火曜日

スカシユリの仲間  The associate of lily

いよいよ明日から学校だ。野生動物のクラスは人数が10名なので、一教室で十二分にsocial distanceというよりもphysical distanceをとって座ることができる。新型コロナで使われているsocial distanceという言葉の使い方に疑問を感じる。遠距離恋愛の者同士は身体的、物理的physicalな距離は離れているが、心理的、社会的socialな距離はすごく近い。
学生たちは4ヶ月振りに一同に会するので、手を取り合って語り合いたいだろう。だれもが、コロナ検査を受けていて、陰性ならば仲間と距離を空けて座るなどというバカげたことをしなくても済む。唾液で済むなら、毎日にでも検査を受けたい。
さて、我家の庭は改良されたユリたちが、咲いている。下の二つは花が空を向いているので、スカシユリと他のユリとのハイブリットだ。日当たりさえ良ければどんどん咲いてくれるが、我家のような狭く陽が少ししか当たらない庭では次第に花数が少なくなる。
生まれ故郷のユリと云えば橙色のエゾスカシユリだ。秋にダリアの根茎と一緒に庭から掘り出され、スカシユリの鱗茎は正月の茶碗蒸しに容れられて食べた。少し、苦かったがユリ根が入らないと茶碗蒸しの感じがしなかった。
Lilium sp.
ユリの園芸品種はものすごく多い。で、寝ながら気になっていたので今朝起きて調べてみた。ヤマユリ、カノコユリ、ササユリ、オニユリ、クルマユリ、スカシユリなど全部Lilium属なんだ。だから、ヤマユリの匂いのする真っ白のカサブランカなども作り出されているんだ。ウバユリはウバユリ属Cardiocrinumで、クロユリ(下図)はバイモ属Fritillariaで違う。
クロユリFritillaria camtschatcensis 2012年6月7日釧路で

2020年6月7日日曜日

クマ、タヌキ、テン糞の内容物  The contents of droppings of black bear, racoon dog, and marten.

伊勢沢林道・伊勢沢・奥野林道・松茸山と歩いた時に見つけ拾った、テン糞10個、クマ糞、タヌキ糞の内容物。
松茸山付近で拾った糞にはソメイヨシノのサクランボウの種子が入っているかな?っと思っていたが、出て来たサクランボウの種子はどれもヤマザクラのものだった。
それにしてもテンやクマがヤマザクラの木に登ってサクランボウを食べているところを一度お目に掛かりたいものだ。たくさん生っている木の近くでブラインドに入って辛抱強く待っていなければならないだろう。ヒル対策をしながら、、、。
6:47 テン糞1
ヤマザクラ果実・種子・果肉・果皮
9:43 クマ糞
ヤマザクラ果実
9:49 テン糞2
ヤマザクラ果実・種子・果皮・果肉、ヒミズ毛、ムカデ脚・尾部
9:53 テン糞3
ヤマザクラ果実・種子・果皮、大ムカデ頭部・胴部半分
9:56 テン糞4
ヤマザクラ種子・果肉・果皮
10:39 テン糞5
ヤマザクラ種子・果実・果皮
10:46 タヌキ糞
イネ科単子葉7~9cm2本、腐葉砕片、サワガニ脚・外骨格片、ムカデ脚・外皮、カエル肢骨片、砂泥
11:06 テン糞6
ヤマザクラ果実・種子・果皮
11:12 テン糞7
黄土色の植物質(雄蕊の花粉かな?)のみ
11:16 テン糞8
イネ科植物1本、クマノミズキ果柄・蕾
11.44 テン糞9
ヤマザクラ果実・種子・果皮・果肉
11:49 テン糞10
ヤマザクラ種子・果皮、ムカデ1匹
表1にテン糞、クマ糞、タヌキ糞の内容物を一目で判るように並べた。拾った糞12個の内9個はヤマザクラの種子が入っており、そのうちクマ糞を含む6個はヤマザクラのサクランボウだけを食べた糞であった。拾わなかったが、写真を撮っただけのも含むとさらにサクランボウだけの糞が増える。タヌキも落ちているサクランボウを食べているかと考えていたが、そうではなく、いろんな物を食べていた。これからはサクランボウ食いが始まるのだろう。テン糞8とタヌキ糞にイネ科としたが単子葉の幅3mm長さ5~7cmのものが混入していたが、これは胃腸剤として食べたものだろう。しかし、モミジイチゴやヤマグワの実食いはまだ始まっていないのがちょっと不思議だ!サルは早生食いだが、テンたちは完熟しないと食べないのかな?それはサルとテンたちとのエサを見つける手段が視覚と嗅覚とで違っているせいなのだろうか?
表1.テン糞、クマ糞、タヌキ糞の内容物