「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年2月20日木曜日

オスジカの死骸の3日後   Three days after the stag's corpse!

昨年に引き続き今年も確定申告はパソコンのe-Taxでやった。1年に一回なので最初は戸惑ってしまった。しかし、収入や保険、寄付等の数字だけをタイプすると自動的に還付金が算出される。手元で計算機を置いて計算する必要がないので、あまりにもあっけなく終わってしまう。

とうとうクルーズ船ダイヤモンド・プリンセルで感染した客が2人亡くなった。ぼくも気管支・肺が弱いのでこの新型コロナを非常に恐れている。

ところで、14日に伊勢沢林道に見つけたオスジカの滑落死体(図1)をアップした。野生動物の死骸に興味を持つ現代アーティストのT.Miyakeさんにこの死骸の事を伝えたら、彼は17日のお昼頃現場に行き、その時の写真を送ってきた(図2)。
図1. 14日
 3日経つとこんなにもバラバラになってまっている。足が1本と肋骨が見つからなかったようだ。日本にはハイエナのように骨を全部かみ砕いて食べてしまう食肉目の動物はいないので、誰かがどこかに運んでいったのだろう。しかし、こんなにバラバラにしたのは、アナグマ、タヌキ、イノシシ、アカネズミ、カラスなどの動物たちが、齧って引っ張ったりした結果だ!
図2. 17日にT.Miyakeさんが撮る

2020年2月18日火曜日

東丹沢にミズラモグラがいる?Are there Japanese mountain moles in the eastern Tanzawa?.

テン糞8から出てきた歯と爪と骨を調べた。
水洗いしている時にCの爪を見つけた時は、ヒミズだと思った。洗った残渣を机の上で見ていてAを見つけた時は、アズマモグラの橈骨の肘関節に接する部分、Bは上顎の第一、二前臼歯だ。
でも、Aの橈骨が少し小さいと思ったので、手持ちの標本と比べた。明らかに一回りも小さい。さらに、ヒミズと思った爪もアズマモグラの物より一回り小さい。Bの第一、二前臼歯は大きさも少し小さい。
この糞内容物として出てきた骨片はアズマモグラのまだ小さな子供なのかもしれない。しかし、子供なら長骨末端の軟骨部分が見つからない。

モグラ科はモグラ亜科のモグラ属と小型のミズラモグラ属が日本に生息している。
で、アズマモグラの出産時季を調べたら、4月下旬から6月下旬の春だ(「モグラの生態」富山大学野生動物保全学研究室ホームページ)!するとテン糞8から出てきた骨片はアズマモグラより小さな橈骨なのでミズラモグラEuroscaptor mizuraだと考えられる。しかし、神奈川県にはミズラモグラは確認されていない(阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」)が、山梨県には生息している(前掲)ので、東丹沢山麓に入り込んでいると云える。
図1. テン糞8に含まれていた歯と爪と骨片
A:ミズラモグラの橈骨 B:ミズラモグラの上顎の第一前臼歯と第二前臼歯 C:ミズラモグラの爪
アズマモグラはコウベモグラに比べて一回り小さい。さらに小さいのがミズラモグラだ。以前、野生生物探検隊の集まりで、湯河原の白銀林道でフクロウの巣としている樹洞の底に積もってあった大量のペリットを持ってきて内容物を調べたことがあった。その時にたくさんのモグラの骨があった。全部残しているので、再度調べなおしてみるか!

2020年2月17日月曜日

テンは腐肉を殆ど食べない!Japanese martens eat scarcely carrion!

今回は伊勢沢林道で滑落したオスジカの死骸を見たので、テン糞の中に当たり前のように、長いシカ毛が入っているものと思った。
しかし、テン糞1は細かな植物繊維質だけが残り、これは水生植物食のカモ糞と間違えて拾ってきた。カモ糞との間違いは1,2度ではない何度目だろうか?それにしても良く似ている!
水洗いしたものを鉢受けに空けて、シカ毛を探したが、獣毛が出てきたのはテン糞5、6、8でテン糞7と9は羽毛であった。これはどう考えたら良いのだろうか?滑落死体には頭部にも毛皮が残っており、ハエまで集っているのだ。何故、長く太いシカ毛が出てこないのか不思議でもある。テンは腐肉漁りはしないということか?

ADWを見た。アメリカテン(Martes americana)は腐肉を食べるが、ニホンテン(M.melampus)の方には腐肉・死肉carrionは載ってない。で、ぼくのデーターを調べた。55個の糞にシカ/カモシカの毛の混入の記載があり、その内41個がタヌキ、テンが6個、アナグマが2個、キツネが5個、イノシシが1個であった。糞総数が1703個の内、テンが1127個、タヌキが300個、アナグマが76個、キツネが19個、他にイタチ、クマ、ハクビシン、アライグマなどがある。タヌキやテンがシカやカモシカを襲って食べるとは考えられない。猟期に撃たれて勢子から逃げたが打たれた傷が元で死亡した個体や滑落死した個体の肉を食べているものと思われるが、300個のタヌキ糞の内シカ/カモシカが42個であり、1127個のテン糞の内僅か8個しかシカ/カモシカ毛が含まれていない。これらの8個の糞をしたテンは腐肉ではなくて、まだ死んで間もない個体の肉を食べたのかもしれないが、腐肉を食べたのかも知れない。
統計的有意差を出すまでもなく、シカ/カモシカを食べているのは圧倒的にタヌキであり、テンは殆んど食べないと云っても過言でないかもしれない。テン糞の多さから判断するとテンがシカ/カモシカを食べるのは死んでまだ腐ってない時なのかも知れない。
テン糞1
これは、1~4ミリの植物繊維だけなので、
テン糞は誤りでカモ糞と思われる。
テン糞2
腐葉砕片、4cmムカデ、昆虫外骨格
テン糞3
キブシ種子、腐葉砕片、昆虫脚・外骨格
テン糞4
キブシ種子、サルナシ種子、腐葉砕片、昆虫脚・内翅
テン糞5
キブシ種子、腐葉砕片、小動物毛・骨片多数、節足動物肢・外皮
テン糞6
キブシ種子、サルナシ種子、腐葉砕片、小哺乳類毛・2-3m骨片、昆虫外骨格、節足動物外皮・肢、砂泥
テン糞7
キブシ種子・果肉・果皮、腐葉砕片、昆虫翅・肢、直翅目翅、羽毛
テン糞8
キブシ種子、腐葉砕片、モグラ毛・爪・小臼歯・橈骨・骨片
テン糞9
キブシ種子、羽毛・骨片・爪・第一指骨・頭蓋骨
テン糞10
サルナシ種子、腐葉砕片、節足動物外皮、砂泥

2020年2月15日土曜日

テン糞をたくさん拾った! I got many marten's scats.

テン糞1を見つけてからは次々に糞を見つけた。このところテン糞を見つけてなかったので、それを取り返すかのように見つけ拾ってきた。また、寒さがぶり返してきたので糞洗いが大変だ!
テン糞2
テン糞3
テン糞4
テン糞5
図1. 音見沢橋
図2. 音見沢橋の上にはシカ糞だ!
テン糞6
テン糞7
テン糞8
9:37 焼小屋沢橋だ。欄干下の主桁部分に座って、靴の紐を締め直し、スパッツを着ける。着け終わって立ち上がったら横にリスのクルミの食痕がある(図3)。リスがここを食事のテーブルとして利用したんだ。ここから焼小屋沢に入る。沢の左岸斜面に着いているシカ道を少し歩いてから斜面を鞍部を目差してジグザグに登る。
当初の予定はこの尾根を登って姫次・焼山を結ぶ登山道に行く予定だったが、時計は10時を過ぎているので、鞍部で腰を下ろし、ザックからガスストーブとコッヘルを出してお湯を沸かし、インスタント味噌汁とオニギリでブランチとする。食事後、鞍部一帯を歩き回る。至る処にカモシカの角砥ぎの跡がある(図4~7)。
図2.焼小屋沢橋
図3. クルミの食痕
図4. カモシカ角砥ぎ跡
図5. カモシカ角砥ぎ跡
図6. カモシカ角砥ぎ跡
図7. カモシカ角砥ぎ跡
カモシカ糞(図8)やヤマフジの樹皮(図9)を食べた食痕もある。ここはカモシカが良く利用するところなんだ。十分にこの鞍部を愉しんだので、斜面を下る。スギ林の中にヌタ場がある(図10)。詳細に目を凝らして調べて見なかったがカモシカのヌタ場なのだろう。
図8. カモシカ糞
図9.カモシカがヤマフジの樹皮を食べた痕
図10. ヌタ場
ヌタ場を過ぎてから沢に沿って枝を潜ったり、斜面に登山靴でステップを作ったりしながらゆっくり楽しみながら歩く。往きと帰路を少し違ったコースを取った。橋の下から這い上がるように上に出る。
図11. 沢から登ってきた。
音見沢橋を過ぎて歩いて行くとテン糞9だ。写真を撮るために目印となる常緑樹の葉を探したが見当たらないので、またまたオオバイノモトソウの葉を加工して撮る。その時に、可憐に咲いているタチツボスミレが目に入る(図12)。我家でもまだ咲いていないのに、山の日なたの方が先に咲いている。タチツボ、たくさん咲き出すと見向きもしないが、こうやって最初に咲くのは何故か愛らしい。そして、また往きでは見つけなかったテン糞10を見つける。
テン糞9
図12. タチツボスミレが咲いている
テン糞10
そして、オスジカの滑落死骸だ!
ゲート前に車が停められており、水沢橋下の河原に若者がいた。崩壊したところの横に着けられた仮道路の前にあった通行止めが横に置かれていた。ここから奥野隧道までは10分くらい掛った。ぼくの車の前後に車が止まっていた。車に乗り、「今、帰る」と連れ合いに連絡す。9キロ約4時間半の歩きだった(図13)。
図13. 歩いたルート

伊勢沢林道も台風19号で崩壊 The destruction of the Isezawa forest road based on Typhoon 19.

伊勢沢林道も酷くヤラレテいた。昨日、車を奥野隧道付近の空きスペースに置き、伊勢沢林道を歩いてきた。
水沢橋前の道路の崩落があるため林道ゲート前の広場には駐車できないのだ。
伊勢沢林道に入ってすぐの崩壊は既に知らせてあるので、今回はその次からだ。図1の崩壊地付近、川沿いにあった樹木が殆んどないので、なんだかすっきりした感じ(図2)。夏にはここで遊ぶ家族連れも出てきそうだ。
図1. 崩壊地
図2.登ってきた方を見る
この崩壊地の林道山側に「年災 令和元年 台風19号暴風雨災害」と書かれた杭がある。「年災」って何だ?その年の大きなの災害と云う事か?小学館の日本国語大辞典で調べたが載ってない。行政用語なのかな?
図3. 台風19号による災害と記録
ここから100mくらい土砂崩れや倒木などで林道が覆われている。小さな沢も大雨が長時間降ったため林道山側の急斜面を崩した。水の流れは恐ろしい!
図4. 崩れ
図5. オー土砂崩れだ!
図6. 倒木だ!
とても神奈川県は昨年の台風19号の災害に対して、今はまだどこで土砂崩れや崩落などの災害が起こった場所なのかを明らかにして、その場所にテープを張ったり、看板を出す事だけでも大変だろう。
図7. スギの木も沢を跨いで倒れている
スギの木が倒れているところから5分くらい歩いて、おー、テン糞だ!これ以降、テン糞をたくさん見つける。この辺りは沢沿いは二次林に覆われているので、テンのエサが多いんだ!帰路、この場所でオスジカの滑落死骸を見つけることになる。この時はテン糞を見つけた嬉しさ?のため周りを見ていなかった。このテン糞にシカ毛や骨片が含まれているかな?
図8. テン糞1

2020年2月14日金曜日

オスジカの死骸  The corpse of male sika deer

今日、伊勢沢林道を歩いて焼小屋沢まで行って、ちょっと沢に入って沢の左岸尾根に登ってきた。帰路、林道でシカの滑落した死体があった。もう、大半が食べられている。
暖冬で、積雪が少なかったので、地上に生えている採食植物は大抵食べただろう。このオスジカは栄養不足か否か調べてくれば良かった。大腿骨を石で叩いて折って、白黄色の骨髄の量を調べると判る。栄養不足なら骨髄量が少なく、スカスカになっている場合もある。こうなると餓死だ!来週、また行くか!
しかし、以前なら、このような死骸があれば即、頭を首から離してザックに容れたものだが、今はもうシカやカモシカ、イノシシ、タヌキ、アナグマは死骸を写真に撮るだけだ。鼻にギンバエがたくさん集っている。
        


2020年2月13日木曜日

河津桜が満開に! The Kawazu cherry blossoms become to be full bloom!

我家から西に500メートルくらい離れたところに引地川が流れている。3月下旬になると川の両岸の土手はサクラの花で埋まる。その時は乳母車を押す家族連れや、老人夫婦、若いカップルがサクラの花の下を歩く。ベンチに休んで太巻きを食べたり、地面にシートを敷いて酒盛りをしているグループなどもいて賑やかになる。

1月下旬にこの川辺に植えられている河津桜が一輪さいたことをアップした。今日のこの温かさである。もしかしたら、満開になったのでないかと雨がが上がったお昼過ぎに散歩を兼ねて見てきた。
河津桜は多摩大学湘南校舎の裏側の土手に6、7本植えられている。植えられた時は指の太さくらい高さ1メートルくらいものであった。しかし、今ではこうである。
 カワズザクラが咲いても人々は余り関心を抱かない。今回もぼくが写真を撮っていた時間は10分くらいではあったが、散歩者も寄って来なかった。これほど艶やかに咲いているのに少し可哀想でもあるが、ぼくが少しの時間だけでも一人占めしたような気持ちで嬉しくもある。
今夜も貰ったフキノトウの味噌和えと天婦羅を食べて春の薫りを愉しもう。