「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年3月11日土曜日

テンは今何を食べているのか?  What does the marten eat now?

  3月9日に伊勢沢林道を音見沢橋まで歩いて見つけだテン糞①~⑤の位置をGPSのポイントで落とした(Fig.1)。既にアップした餓死したと思われる若いオスジカの死骸があった場所はテン糞①とほぼ同じ位置である。5個のテン糞は①と②、③と④がほぼ100mくらい離れた場所にあった。②・③と④・⑤は300mくらい離れていた。
Fig.1 伊勢沢林道上のテン糞①~⑤の位置

8:23テン糞①
キブシ種子、オオウラジロノキ果皮果肉、昆虫脚
8:29テン糞②
キブシ種子、ツバキ雄蕊葯、
8:40テン糞③
オオウラジロノキ果皮果肉
8:43テン糞④
キブシ種子果実果皮、サルナシ種子、小哺乳類毛
8:56テン糞⑤
キブシ種子、ツバキ雄蕊葯、オオウラジロノキ果皮果肉、昆虫脚

Table 1  テン糞①~⑤に含まれていた植物や動物
  キブシやオオウラジロノキの果実が食べられている。しかし、これらは全て林床に落ちているものだ。この時季のテンはタヌキやアナグマとその主要な食物は変わらないが、唯一違うのはツバキの花芯食いだ!甘い蜜を舐めることができるのだ。糞④から小哺乳類の毛(灰黒色なのでヒミズかジネズミかな?)があったが骨や歯は見つからなかった。また、糞①のそばにシカの死骸があったのだが、シカを食べたような痕跡を糞の内容物に見つけることができなかった。

  森友学園事件、籠池理事長が小学校の大阪府への申請を取り下げた。この時のTVニュースで籠池夫妻がこれまでとは全く違うにこやかな様子で後で記者会見をすると語っていた。自らトカゲの尻尾切りだと怒っていた人間が、まるで、凄い好条件の話しを出されたので取り下げたような印象を受けた。国会喚問を恐れる方面から好条件がだされたのだろう。いずれにしても国有地を格安で払い下げられたこの問題は国会でしっかり明らかにすべきだ。

2017年3月10日金曜日

早春の丹沢山麓の花  Flowers of the Tanzawa mountain-foot in early spring.

ー昨日の伊勢沢林道歩きの続きー
  陽が当たる斜面には、タチツボスミレが咲いている。土埃が掛かっているので口をすぼめて息を何度か吹きかけて、すこし綺麗になってから撮った。
  枯れ葉を取り去って埃を吹き落として、、、。
  この斜面のヤマルリソウはどうしても埃がとれない。スミレとちがって葉に薄毛があるからだ。
  少し、ピンク色の色変わりのヤマルリソウだ!
  丹沢の木の花の春一番は、これ!フサザクラ!
  クスノキ科の黄色い花を咲かせるダンコウバイまだ蕾だ。花は再来週あたりかな?
  これは、イヌガヤ or カヤ(どっちだ?)の雄花だ!
  朝9時頃、音見沢橋にまだ冬芽のヤマグワの木の陰が写る。日向の岩に座ってサーモのお茶を飲みながらサンドイッチを食べる。
今日は、朝から良い天気。TVでは森友学園事件をやっている。時代錯誤の教育勅語や五箇条の御誓文を幼稚園児たちに唱えさせる詐欺師の籠池氏。ISや北朝鮮、中国を利用しての右傾化の足音が聞こえる。

2017年3月9日木曜日

餓死した若いオスジカ  The Sika deer who seems to have starved to death.

  今朝、伊勢沢林道を歩いてきた。目的は、林道を歩くことではなく、別の沢の春に咲く花の様子を見に行くためである。
  その花は、午前、7,8時頃では、沢に陽が当たらないので花が開かないのだ。そのため沢に陽が当たる10時過ぎまで時間をつぶさなくてはいけない。出発時間を遅らせると良いのだが、そうなると、道路はもう朝の渋滞に巻き込まれる。そのため6時には家を出なければならない。

  水沢橋の駐車場に着いたのが8時頃だった。今日は山に入らないで林道歩きだけなのでストックを車に置き、出発だ。歩き始めて間もなく何気なく枝沢の水を林道の下に流すコンクリートの土管ところを覗いたら。トビが一羽飛び出た。シカの死骸だ!トビがこれを食べていたのだ。ぼくが2月24日に歩いた時、既にあったのだろうか?2、3週間くらい前に死亡した若いオスジカだ。
  下に下りて、死骸の状態をみる。前脚はあるが後脚は無い。タヌキやアナグマに運ばれたようだ。眼球は無い。かなり、生々しい赤い肉がある。今夜も動物たちの宴となるのだろう。
  この若いオスのシカがこのようなところで死んだ原因は、食べる物が無くて飢えて死んだのだと思う。それをこの場で調べることができたのだ。残っている骨の上腕骨を割り裂いて、骨髄の状態をみれば良かったのだ。白黄色の骨髄の脂肪分が少なくスカスカだったなら餓死が確実だ。あるいは、餓死寸前の状態で滑落したのかもしれない。

 音見沢橋で、コンビニに買ってきたサンドイッチを食べ。車に戻る。吹風トンネル手前の駐車場が何故か閉められている。12月16日から閉めるとの掲示だ。これに頭にきて、沢の花の様子も見ないで真っ直ぐ帰ってきた。どうして、丹沢山麓の駐車場はこんなことになるのだろう。違法駐車を勧めているようなものだ!



2017年3月4日土曜日

3月の花々!  Flowers in early March!

  桃の節句が終わった今日は、朝方はシトシトと小雨が降っており、10時頃から晴れてきたが、まだまだ肌寒い。
  部屋の中では、デンドロ、パフィオ(下)、ファレノプシス、セロジネなどが咲いている。
   外にでると、家の日向とろこでコアラセイトウ(ショカツサイ)が咲いている。この花は冬のキンシコウ調査で陜西省の秦嶺山脈の麓の山村から帰る時に辺りが紫色になるように咲いていたことを、また、三輪自動車の荷台に乗って牛がゆったり歩く山道を走っていたのを思い出す。
   3月上旬の花はモモではなくて、このジンチョウゲ。故郷の釧路はまだまだ氷に閉ざされている。子供の頃は、今の時季に同じ日本の屋外で花が咲いているなんてとても信じられなかった。
   これは、お隣さんの庭のボケの花、昨年の萎びた果実もついていた。

2017年3月3日金曜日

テンやタヌキの今の時季の貧しい食事   Poor foods of marten and racoon dog in this season.

今回アップするのは、2月24日の伊勢沢林道・尾根登り・登山道・水沢のルートでで見つけたテン糞の内容物です。
7:33テン糞①
ケンポナシ種子・果肉果皮果柄、肌色顆上不明物(再度この不明物の写真を載せます。これの顆乾燥してから焼いてみたら毛が焼けるような臭いがしたので、植物質のものではなくて動物質であることが解った。しかし、これは何だ?卵?)
7:44テン糞② 
キブシ種子・果肉、ムカデ4cm1匹、甲虫外骨格、脚
7:47テン糞③ 
キブシ種子、オオウラジロノキ果皮付き果肉
7:51テン糞④
キブシ種子、腐葉砕片
8:03テン糞⑤
キブシ種子、ヤブツバキ葯、オオウラジロノキ種子、昆虫脚、羽毛、トカゲorカナヘビ歯骨・骨片(写真)
8:12テン糞⑥
あちゃー!これは、アスファルトの欠片だ!拾った時は気が付かなかったヨ!
これお持ち帰るなんて、バカだねぇー!
10:01、テン糞⑦
キブシ種子、サルナシ種子、柔らかく細い哺乳類毛4~50ミリ(ノウサギ?)、骨片(カエル?)
12:15、テン糞⑧
ジネズミ?毛骨片、切歯?、脊椎骨、
12:44、テン糞⑨
ケンポナシ種子・果柄
 12:48、テン糞⑩
キブシ種子果肉、節足動物脚外皮
 12:53、テン糞⑪これらすべての塊をゲット
キブシ種子果肉、ケンポナシ種子果肉果柄、膜翅目翅脚、甲虫外翅、シカ毛
 13:01、テン糞⑫
キブシ種子、羽毛、不明物写真
13:08、テン糞⑬
オオウラジロノキ果肉・果皮・果柄、サルナシ種子
 13:16、テン糞⑭
オオウラジロノキ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果柄、不明物(Fig.)
13:58、テン糞⑮
キブシ種子多数、節足動物脚・翅
 14:27、テン糞⑯
キブシ種子、モミの枯れ葉5mm以下、



  表1は今回拾ったテン糞15個の内容物をまとめたものである。15個の内11個でキブシの種子や果実が出てきた。次に多かったのはケンポナシやオオウラジロノキである。でもこれらはそれぞれ4個の糞から出てきただけだ。キブシやケンポナシなど植物質だけを食べたと思われる糞は6個であり、他の9個には植物質と動物質の物を食べている。動物質の物だけを食べたと思われるのは⑧の1個だけでネズミ亜科以外の小動物(ジネズミ?、トガリネズミ目の標本が見つからなくて確定できない)を食べたものである。
  今の時季は、テンもタヌキやアナグマように林床に落ちた果実を漁っているようで、枯れ葉などが溜まる腐葉層を漁っているためにさまざまな節足動物を食べるために、落ちた果実と腐葉層にいる動物質を食べることになる。木に登って食べたものはヤブツバキの花芯食いで蜜の部分を食べたもので、雄蕊の葯が糞中から出てきた。

  野生哺乳動物にとってこの3月が最も飢えの苦しみの時である。サルなら膨らんできた冬芽食いで飢えを補えるが、果実が主要食物であるクマ以外の食肉目の動物たちにとっては、虫や両性爬虫類が活発に動きだすまで落ちているキブシの果実を食べ、枯れ葉が積もるところで土壌動物を漁らざるを得ないだろう。
  キブシの果実は一個一個ばらばらに散在しているのではなく、果穂としてまとまって落ちている筈なので見つけたら一応腹を満たすことはできるだろう。
  それにしてもテン、タヌキなどの野生動物たちの食事は気の毒としか言いようがない。

2017年3月2日木曜日

タヌキとクマ、ハクビシンの食性の違い  The difference of eating habits between racoon dog and black bear/masked palm civet

今日は、2月24日の山歩きのタヌキ糞の内容物についての報告です。
タヌキ糞①
マメガキ種子、ケンポナシ種子果皮果柄、節足動物外皮脚
 タヌキ糞②
キブシ種子、ケンポナシ種子果皮果柄、節足動物外皮脚、羽毛、シカ毛、
 タヌキ糞③
キブシ種子果肉、大きな黒褐色種子1個(Fig)、節足動物脚・外皮・翅、
 タヌキ糞④
キブシ種子、シカ毛・骨片

  タヌキ糞①~④には、どのような内容物が入っていたのか、下記のような表にしてみた。糞①を除いて他の3個ではキブシが食べられている。また、糞④を除いて他の3個では節足動物が食べられている。何れの糞においても必ず果実と動物質のものが混在している。また、糞②では4種類の物が出てきている。このような、食性は前回アップしたクマやハクビシンの食性とは全くことなるものだ。つまり、タヌキは食べられる物は何でも食べる野生動物であることが解る。一方、クマやハクビシンは選り好みが強い食性を持っているとも云える。
        ①   ②   ③   ④
キブシ         〇   〇   〇
マメガキ    〇
ケンポナシ   〇   〇
シカ          〇       〇
節足動物    〇   〇   〇

  今日は、これから専門学校の同窓会ということで、学校に行かなければならない。昨夜Facebookにかっての野外実習の写真と共に同窓会の事をアップしたら、卒業生たちから驚くほどたくさんコメントをもらった。

2017年3月1日水曜日

クマ糞とハクビシン糞の内容物 The contents in feces of a black bear and a masked palm civet.

  では、糞の水洗いが済んだので、今日から糞の内容物のオンパレードと行くかな?先ずは、クマ糞とハクビシン糞から、、、。

  8:29、クマ糞 
  林道からはなれて、尾根を登り始めたところで見つける。もちろん、これはクマが冬眠する前に食べ排泄したものだ。全てゲットしてきたが、水洗いするとケンポナシとエゾエノキの果実を食べた物だけで、他の物は出て来なかった。
  内容物:ケンポナシ種子果肉果柄、エゾエノキ種子果実

   12:46、ハクビシン糞
  お昼を食べ終わり、登山道のガレ場を何度かトラバースし、綺麗な踏み跡が残る登山道で見つけたもの。この3個を全て持ち帰った。キブシを食べた物でできた糞だった。
  内容物:キブシ種子果皮

  ハクビシン糞やクマ糞の特徴は、内容物が一種類か二種類のものだけに限ることだ。ハクビシン糞やクマ糞で大量の種子と共に節足動物の脚や外皮が混入することは非常に少ない。テン糞の場合も秋にサルナシやマメガキを食べた場合、春にヤマグワやキイチゴイチゴ類、あるいは夏のヤマボウシの実を食べた場合はその一種類のものに限られるが、多くは昆虫などの節足動物の外皮や脚が混入し、糞の色は黒くなる。果実一種類だけならば新しい場合は果実の色の糞になる。
  タヌキやアナグマの糞は、いつもさまざまな物が混入する。

2017年2月28日火曜日

テン糞の内容物:これは何だ? The contents of marten's feces: What is this?

  2月24日の伊勢沢林道・尾根歩き・登山道・水沢のルートで、テン糞①と⑤は伊勢沢林道で拾ってきたもので、テン糞⑧と⑫、⑭は登山道で見つけたものだ。不明な物があったので、皆さんに鑑定してもらいたい。画像をクリックすると大きくなる。

  テン糞①のAは小動物(ネズミ科かトガリネズミ目)の毛である。cの部分はケンポナシの種子だ。Bの白黄色の粒々状の物が不明だ!ピンセットで強く抑えると潰れる。
テン糞①

  テン糞⑤のAの3個はヤブツバキの葯の部分で、Dはオオウラジロノキの種子(と思うが?)、Bはトカゲかカナヘビの歯(歯骨)だ。Cにはトカゲかカナヘビの骨片と柔らかくて長い哺乳類の毛だ。
テン糞⑤

  テン糞⑧のAはカマキリの鎌のように見えるが、キリギリスなどの直翅目の脚なのかな? この糞には小哺乳類の毛があったので、Bは、始め肉眼ではトガリネズミ科の動物の第一切歯かと思ったが、違う。何だ?爪? Cは腰椎だ、他は骨片である。
テン糞⑧

  テン糞⑫からはキブシの種子や羽毛が出てきている。が、大変90%以上は下の物だ。乾かして焼いてみたら、植物質だ!何だ?これは?こんな物を大量に食べるのか?
テン糞⑫

  テン糞⑭からもオオウラジロノキ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果柄が大半だが、赤線で囲ったこれは何だ? 2センチくらいの大きさだ。これも乾燥させて焼いてみたら、植物質だ!右下にケンポナシの種子が一個ある。
テン糞⑭

  というように、同定できない不明なものが出てきた。あれではないの?っとお思いの方は是非コメントとお願いします。なんと、まだ、糞は全部洗いきっていない。まだ、タヌキ糞やクマ糞はまだ水に浸したまま。何か、今日はお昼から糞洗いと不明な物を写真に撮ったり、細かな作業で目がショボショボだ。疲れた!
  さぁー、今夕はダルエスの根本さんを偲んで飲もう!

訃報 The news

ダルエスサラームの根本利通さんが亡くなった。
彼は京都大を卒業後、タンザニアのダルエスサラーム大学に入学し、その後30年以上も向こうで生活し、JATA ツアーズ http://jatatours.intafrica.com/というタンザニア旅行の会社を立ち上げていた。
タンザニアにいた時は、何度かダルエスの彼の家に呼ばれてお世話になった。昨年暮れに数回にわたりタンザニア旅行の事で彼とメールで遣り取りしたので、悲しみと云うよりも驚いているばかりだ。
心不全だったようで、奥さんは今月の中頃から日本に一時帰国しており、大学生の子供たちも日本に居る時だったので、一人で逝ってしまったようだ。心不全なら胸が圧迫されさぞかし苦しかっただろう。
彼と知り合ったのは、1994年2月にダルエスで会った時だからもう20年以上前のことになる。
今夜は、彼を弔って飲むことにしよう。

写真は、1994年6月のタンザニア、マハレ山塊国立公園のビレンゲ基地の子供たち。ぼくが、山から下りてビレンゲ川で身体を洗っていたら見慣れないぼくの様子を見にきたのだ。