「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年2月13日月曜日

自然観察会1) Nature observation

昨日、「丹沢サル観察し隊」の自然観察会が行われた。
朝、8時15分発の伊勢原駅前発日向薬師行のバスに乗り終点までいき、
日向薬師の駐車場のところまで舗装道路を歩く。
この辺りはサルが野荒しをするので、サルが畑に入れないように電気柵が設置されている。
8:45、おー、早くもテン糞①が道路際にあった。
9:07、日向薬師の駐車場の所だ!
農協いせはらで、有害鳥獣の駆除が行っている。しかし、期間が明示されていない。
ここの駐車場に車を置いて登山する人たちもいた。
我々はここでスパッツを両足につける。
9:20、テン糞だ②
9:24、テン糞③
単独行に道を譲る。
9:26、これは、誰の糞だ!
植物繊維質の塊のようだ。鼻を近づけて臭いを嗅ぐ。
ぼくにとってはサル糞独特の懐かしい臭いだ。サル糞の臭いは、チンパンジーもキイロヒヒもキンシコウも同じ臭いだ!
 この時季のサル糞は2、3個のオニギリを固めたような、俵型になるのだが、そうではないのは、この個体は腹がちょっと緩くなっていたようだ。
いよいよ、梅ノ木尾根を登り始める。
9:43、イノシシ糞だ!棕櫚の樹皮を紐にして糞が数珠状に連なっている。
4枚も同じ写真を撮っているのにどれもピンボケだ!
もう、この辺りから日陰では積雪がある。
9:55、テン糞④
 10:05、タヌキの溜め糞だ!
上から女子3名男子2名の元気な中高年のパーティが降りてきた。
鐘ヶ嶽から大沢分岐を回ってきたようだ。
10:20、アナグマ糞かな?
鳥の専門家のMさんから、小鳥の鳴き声をいろいろ教わる。
ヒガラ、エナガ、シジュカラ、ヤマガラなどのカラ類が混群を形成して飛び回る。
一方、ヒガラが早くも囀りの声を上げている。
ぼくの補聴器はビンビンと響くように小鳥たちの声が聞こえる。
高い周波数の音に合わせてもらったので、Mさん以上にぼくの方が小鳥たちの声が聞こえているようだ。これからの季節の山歩きが楽しみだ!
10:51、可愛いリスの足跡だ!
10:54、アナグマの足跡だ!たくさん歩き回っている。
10:55、これはテンの足跡だ!
10:57、またまたテン糞⑤だ!
10:58、アナグマの綺麗な足跡だ!
11:03、また、リスの足跡だ!この尾根はリスが食べたと思われる松ぼっくりの松傘がたくさん落ちている。が、エビフライを見つけられなかった。
11:21、大山山頂が見える。
今日の大山はきっとたくさんの登山者で賑わっていることだろう。
もう、この頃は全員アイゼンを装着して歩いている。
11:23、テン糞⑥だ!
11:49、大沢分岐に到着だ!
風がほとんど無いので、寒くはない。
後ろからきた若者に追いつかれ、一緒に集合写真。
若者は飛び跳ねるように登っていく。こちらは腿を一足上げるだけでヨイショ!と声が出そうになる。
小型カメラなので、チビの特殊三脚を立ち木に括り付けて撮る。

12時になったので、陽が当たる登り路の斜面でお昼とした。
登る前に予定していたお昼の場所は唐沢峠であったので、食べながらこの先のコースを地図を見ながら考える。
若いHさんは、ガスストーブをつけ熱々のインスタントラーメンを旨そうに食べる。
ぼくは、自分で握ってきたオニギリを食べ、喉が詰まる。サーモスの熱いウーロン茶で喉と潤す。風が無いのが何よりだ。
残りは、次回にアップ!

2017年2月11日土曜日

これは誰の骨? Whose bones are these?

今日は、専門学校の今年度最後の授業があった。
海洋動物のクラスが多く入る建物の入り口を入った所に見慣れない骨が三個あった。
哺乳類のものではないことはすぐ判る。
サメのような軟骨魚類の骨?
兎も角、携帯で写真を撮った。
海洋動物の女性の先生に尋ねた。
え?というものだった。
Fig.1

 Fig.2

Fig.3

これらの骨はFig.1とFig.2、Fig.3ともウミガメの骨であることを女性の先生よりスマホの画像で教えてもらいました。
帰宅してから、画像を見ながらネットでウミガメ骨格を検索すると、ありました。
Fig.1とFig.2の骨が腹側の骨で、Fig.3は背側のものであります。
尚、理化学研究所の研究員によって、カメが甲羅が出来上がる様子が解明されました。
以下を参照して下さい。
「カメが甲羅を作った独特の進化過程を解明」
ーカメは体壁を折り曲げ、肋骨を広げて甲羅を作るー

  http://www.riken.jp/pr/press/2009/20090710/



2017年2月9日木曜日

カエルに肋骨がないのはどうして? Why has a toad no ribs?

11月30日に横浜の友人からもらったヒキガエルの死体をアップした。
剥皮し内臓を取り除き、除肉してタッパーに容れて水に浸していた。
昨日、骨を洗いきれいにして、乾かしていた。
死体をもらった時の外見では大きな傷害がなかった。
しかし、両足首の骨が折れ、左腕の橈骨・尺骨や、上腕骨と接する烏口骨が折れていた。
今日は、半日、このヒキガエルの骨を見ていた。
ヒキガエルの脊椎は第一椎骨の環椎から始まり仙骨まで9個しかなく、身体の半分は腸骨が占めている。哺乳類とは大違いだ!
さらに、哺乳類の骨格と異なるのは、腕や足の骨である。
前肢の橈骨と尺骨は一つになり、同じように後肢の脛骨と腓骨も一つになっている。しかし、橈骨と尺骨を、脛骨と腓骨を分ける窪みが見られる。
頭骨は前頭骨と頭頂骨、後頭骨はしっかりしているが、上顎骨は左右にバラバラに分かれた。このようなことは哺乳類の骨では生じない(下顎骨では左右はバラバラが普通だ)。
さらに、上の写真でお分かりのように肋骨が無い。

脊椎骨が9個しかないことと肋骨が無いことと関係しているかな?
ネットで見たらサンショウウオも肋骨がない。でも、爬虫類のトカゲやヤモリになると肋骨があるよね。両生類は主に水中生活だから内臓を支えるための肋骨は必要ないという事かもしれないネ!しかし、魚にはいっぱいある!
ん~ん!????どうして?

2017年1月29日日曜日

5個のテン糞は同じ個体のものか? Are those five feces of marten excreted from same individual?

26日にテン糞を見つけたとことは、山の神隧道から登った鐘ヶ嶽までの稜線上であった(Fig.0)。
テン糞①と③、④、⑤には羽毛が混入していた。①から⑤までの距離は、直線で250メートルである。テンが鳥を食べていたことはいつもあることではないので、これらの糞をした個体は、糞①から糞⑤までの距離も250メートルしか離れてないので同一の個体であろうと考えられる。
テン糞②には羽毛は混じっていなかったが同じテンが排泄したものだろう。



テン糞①の内容物
マメガキ種子、キブシ種子、サルナシ種子、羽毛多数
Fig.1 9:18、テン糞①

テン糞②の内容物
キブシ果肉種子、サルナシ果肉果皮種子、昆虫外骨格脚腹部
Fig.2 9:21、テン糞②

テン糞③の内容物
マメガキ果肉果皮種子、羽毛多数
Fig.3 9:26、テン糞③

テン糞④の内容物
キブシ種子、羽毛、バッタ直翅目脚、昆虫外骨格内翅
Fig.4 9:33、テン糞④

テン糞⑤の内容物
キブシ果肉種子、羽毛多数、昆虫外翅外骨格
Fig.5 9:39、テン糞⑤

テン糞③と④の間に太いハクビシンの糞があった(Fig.0&Fig.6)。
糞の大半がキブシの種子であり、数個の小さな昆虫の脚や外骨格が含まれていた。
テンがキブシやサルナシなどの果実を食べると、
果肉や果皮が消化されないで出てくることが多いが、
ハクビシン糞では果肉や果皮はほぼ完全に消化されて種子だけ出てくる。

テンよりもハクビシンの方が果実食に適した消化酵素を持っていると云える。

ハクビシン糞の内容物
キブシ種子多数、昆虫脚外骨格 
Fig.6 9:29、ハクビシン糞



2017年1月28日土曜日

河津桜咲き始めた  Kawazu cherry blossom has begun to bloom.

先ほど、散歩がてらにチビカメラを忍ばせて河津桜の様子を見に行ってきた。
ポツポツと咲いている。
つまり、引地川沿いのカワズザクラが咲き始めたのだ。
やはり、花に近寄って見たくなる。
通りすがりの人たちも足を止めて顔を近づけて見ている。 
花の開花の時季ってちょっと不思議だ。ウメが咲いて、カワズザクラが咲いて、ジンチョウゲが咲き、そしてソメイヨシノが咲く。
この咲く時季の僅かな違いは、ウメやサクラにどのような進化的意味があるのだろうか? 
ぼくらが勝手に解釈してもっともらしい意味にする。 

2017年1月27日金曜日

大きなモグラ塚 A big molehills.

昨日、七沢神社から下っていくと、モグラ塚が道沿いに3個ならんでいる(Fig.1)。
その内の2個が異様に大きい。

Fig.1 3個のモグラ塚の内、2個が大きいモグラ塚

上の手前のモグラにぼくの足(靴のサイズは27センチ)を置くとこうだ!
足の約2、5倍くらいの大きさがある。
こんな大きなモグラ塚は初めてだ!どうしてこんなにも大きなモグラ塚ができるのだろうか?

Fig.2 Fig.1の手前のモグラ塚

神社の参道から一般道路に出て、すぐ日溜まりとなっている道端にボケが蕾を持ち、
一つはもうほとんど開いている(Fig.3)。
あぁー、春だ!冬も好きだが、冬になると春が恋しくなる。
Fig.3 ボケの花と蕾

今日は、専門学校の野生動物2年生の試験だった。
ぼくは、専門学校の学生たちが大好きだ!授業中の彼らの雰囲気も、実習で山を歩いている時も彼らと一緒にいるのが楽しいのだ。
でも、彼らは試験となると変に構えてしまうのか?苦手なんだろう。
ぼくが望む解答を書いてくれない。
でも、不可は出したくない、否、できるだけ優の評価にした。
試験シーズンは学生と同じように凄くイヤだ!

2017年1月26日木曜日

鐘ヶ嶽・七沢神社でお祓いされた!  Was carried out exorcism in Nanasawa shinto shrine!

今朝、目が覚めた時は5時を回っていた。
そうだ、今日は丹沢へ行くんだ!と跳び起きた。
久しぶりの丹沢なので、ザックの中の物を確かめたり、カメラ、GPS、地図、コンパス、磁石、さらにカメラの中にSDカードが入っているかどうか、予備の電池はどこだ?とウロチョロしていたら、5時半は過ぎ、サーモスにウーロン茶を入れ熱湯を注いでいたら、6時を回っている。
厚手の毛糸の手袋と指が出る軍手を用意し、靴を履く頃にはもう6時半を過ぎていた。
車のライトをつけて車を出す。もう、通勤渋滞になりかけている。
久しぶりに水沢林道を歩こうか?それとも鍋嵐にしようか?イヤ、昨夜、寝る時には、不動尻から唐沢峠に登り、そこから大山方面に登って、梅の木尾根を下って、広沢寺温泉無料駐車場のルートを2月12日の「丹沢サル観察し隊」の自然観察会の予備調査としてしておくつもりだったのだ。
が、東海大学医学部前の道を走っている時に、アイゼンを忘れた事に気が付く。
だめだ、唐沢峠などへはとても行けない。でも、登れるところまで行ってみたい。
途中のコンビニでオニギリやチョコ、スポーツ飲料を買い、広沢寺温泉無料駐車場へ。
駐車場に車を置き、不動尻に向かって歩き始める。手が冷たいので、毛糸の手袋にする。
山ノ神隧道の手前に来て(Fig.1)、方針が変わる。
ここを登って、身体を温めよう!
Fig.1 山ノ神隧道手前

15分くらいで稜線に着く。
何と、そこから鐘ヶ嶽山頂までに5個のテン糞と1個のハクビシン糞を拾う。
山頂には9時58分に着き、すぐ、七沢神社まで下りる。
神社内外に人がいる。ぼくは、東京スカイツリーや新宿、横浜が見えるベンチに座ってコンビニで買ってきたアメリカンドックを食べ、熱いウーロン茶で喉を潤す。
食べ終わり、下に下りようとしたら、神社内にいる人から呼び止められる。
「今日は、年に一度の〇〇の日なので、どうぞ中に入って下さい。」
中には椅子が並べられ、前の方へどうぞどうぞと勧められ、前から二番目の椅子に座る。
神主が何やら云い、御祈願が始まる(Fig..2)。
Fig.2 七沢神社の中、神棚に鏡が祭られている。

神主の言い回しが独特なので祝詞が何を言っているか良く解らない。
最後のに方で、家内安全・商い繁盛・交通安全、人の姓名がずらずら続く。
それが終わってから、壇に一人一人上がり、神主から榊の枝に白い紙垂がついた玉串を渡さられて神棚に捧げ、二礼して両手を胸前で二拍し、一礼して下がります。
こんな事までさせられるとは思わなかった!
終わって、さぁー、帰ろうと思ったら、お神酒が振舞われた(Fig.3)。
紙コップに並々と注いだお酒を飲みたいと思ったが、「ありがとうございます、車で来ているので
失礼します」と神社を後にした。寒かった!
兎に角、ぼくは、神主によってお祓いをされたのだ。今年も良い事がありそうだ!
Fig.3 お神酒が振舞われる

Fig.4 10:50、中では宴が催されている。

途中、何組ものハイカーが登ってくる。
ぼくは、途中で上杉公内室の墓に初めて寄る。
Fig.5 神社の謂れ

家に着いたのは13時過ぎだった。
すぐ、拾ってきたテン糞などの袋を持って庭に出て、袋の糞を柔らかくするために水を入れる。

2017年1月23日月曜日

何だ、この木は? What is this tree?

昨日、円行公園で紅梅を見た時に、近くの家の玄関前に植えられていた木が気になった。
このような紙風船のような実をいくつかつけているのだ。樹高は1.5メートルくらい(Fig.1)。
この紙風船のような物はミカンくらいの大きさである。気になったので軽く触ってみた。
不思議な感触だ!中が空洞ではないようだ!

この木の名前を御存知の方、教えて下さい。

Fig.1 紙風船のような果実をつけていた庭木

今日は、これから四ツ谷で新年会がある。
ちょっと遠いが、遠方からくる人もいるので行かない訳にはいかない。
今夜は帰れないだろう。寝袋を持参しよう。
このような呑み会はもうそろそろ最後かな?

2017年1月22日日曜日

カワズザクラはまだ咲いていなかった。  Kawazuza cherry blossom has not yet bloomed.

グッピーの餌が無くなったので、買いに行くついでに引地川沿いのカワズザクラを見てきた。
蕾は膨らんでいたが、あと2、3日で開花かな?っと思った(Fig.1)。どうだろうか?
Fig.1 引地川沿いの河津桜

グッピーの餌を買ったのち、近くの円行公園によった。
紅梅(Fig.2&3)や白梅が咲いており、一つの家族連れと一グループがベンチや芝生にシート敷いて花見をしていた。
ぼくのように一人で散策しながら梅の花を眺めている人や、紅梅をバックにカップルで自撮りをしている人たちもいた。
春が、近づいてきているんだ!
Fig.2 円行公園の紅梅

Fig.3 円行公園の梅

とうとう稀勢の里が優勝した。
彼が幕内に上がって来た頃から応援していた。大関になるのも後から上がってきた者たちに先をこされた。何度も何度も優勝を逃し、その度に裏切られた想いがした。
稽古に励むのも良いが、精神の鍛練が必要であると思ったものだ。
何故か、優勝の先頭に立つと充実してより強くなるのが普通だが、彼はそうではなかった。
しかし、モンゴル相撲のように乱暴ではなく、ダメ押しをせず、懸賞の取り方も嫌味がなかった。
下位の者に負けても腐らずにただひたむきに馬鹿正直な取り組みをした。
昔のタイプの相撲取りかもしれない。

彼の親方の故隆の里も30歳を過ぎてから横綱になった。
稀勢の里は横綱になったらさらに強くなることは疑いがない。



2017年1月21日土曜日

1ヶ月振りのハクビシンの糞  It's the feces of masked palm civet in a month.

20日(金)に専門学校へ行った。
もちろん、チビカメラを持って行った。17日に学校へ行った時も、カメラを持参したが、例の場所にハクビシンの糞は無かった。20日もやはり無かった。
授業は13日に日向薬師から大山に登った野生動物専攻2年生だった。
お昼休みにTsuruta君がハクビシンの糞があった!とリュウキュウイノシシの上顎骨をくれた時に話してくれた。
どこにあった?先生、知りませんか?
前にあった場所よりも下の所のようだ。
3時限目の授業が終わったので、彼に案内してもらった。
前に糞があった場所から斜め下の2メートルくらい離れたところに一回分くらいの糞がある(Fig.1)。

Fig.1 以前の糞場所から2メートルくらい離れた下にあったハクビシンの糞

Tsuruta君は17日に見つけたようだ。
ともかく、12月8日に糞を取り除いてから1ヶ月以上たってから再びハクビシンは場所は少しずれるが学校のこの辺りを糞によるマーキングをし始めたのだ。
Tsuruta君はハクビシンはタヌキのように糞でコミュニケーションしているのかもしれませんねっと云う。全部取り除いたので、ハクビシンは戸惑ったのかも知れない。

タヌキは♂・♀のペアーが家族群を作り、タメ糞のあるトイレは家族同士のコミュニケーションに使われているようだ。さらに、アナグマも大家族で地中の巣穴で暮らしているので、山盛りになった大きなタメ糞のトイレをつくることがある。アナグマも当然糞が家族のコミュニケーションとしての道具になっていることは間違いない。

ハクビシンも直径20センチくらいのタメ糞場を持つことがある。ただ、一個体が利用しているのか複数個体の利用なのか不明である。
この糞の場所を撮れる自動撮影カメラが欲しくなった。

2017年1月20日金曜日

リュウキュウイノシシは小さい! Ryukyuu wild boar is so smoller than Japanese wild boar.

今日、TCA専門学校へ行って野生動物専攻2年のTsuruta君からリュウキュウイノシシの左の上顎骨の一部をもらった。
彼は、沖縄や小笠原や奄美大島に行ったりして、両性爬虫類の調査旅行をしている。
今回は、奄美大島に行き、国直海岸でリュウキュウイノシシの臼歯のならんだ左の上顎骨をぼくへのプレゼントとして持ってきてくれた。
このようなプレゼントが一番嬉しい!

Fig.1の写真から判るように第一前臼歯が欠落しているだけで、他の臼歯は全てあり、第三臼歯が半分出かかっているので、性成熟を過ぎた個体である。
性別はこれだけでは難しいが、手持ちの7個のイノシシ頭骨から、
第二前臼歯が第三・第四臼歯よりも下方になっているのは、大きな犬歯の影響と思われるので、オスと判定したが、どうだろうか?
Fig.1 国直海岸にあったリュウキュウイノシシSus scrofa riukiuanus臼歯が並んだ左の上顎骨を左側側面から撮る。

Fig.2 リュウキュウイノシシSus scrofa riukiuanusの臼歯の並んだ左上顎骨を舌側から撮る。



それにしても普段みているイノシシの歯と比べて小さいので、滋賀県産のメスイノシシの比べてみた(Fig.3)。
見ての通り、一つ一つの臼歯の大きさは滋賀県産のものと半分から2/3である。
同種の哺乳類では島嶼部に生息するのは小型になる傾向がある。
リュウキュウイノシシは、奄美大島、徳之島、沖縄島、石垣島、西表島の島々に生息する。

本州や四国、九州に棲むイノシシもアフリカヤユーラシア大陸から見ると島である。
当然、アフリカやユーラシアに生息するイノシシよりも小さいのだろう。

安部永監修「日本の哺乳類」東海大出版では、リュウキュウイノシシの体重が40-50キロ、ニホンイノシシが50-150キロ(中国山地)で、ユーラシアや北米生息のイノシシでは60-272キロ(http://animaldiversity.org/accounts/Sus_scrofa/)であり、ニホンイノシシよりも大きい。
哺乳類では同一種が島嶼部に生息すると小さくなるという原則が貫かれている。
 
Fig.3 リュウキュウイノシシSus scrofa riukiuanus(上)とイノシシSus scrofa(下)の臼歯比較

2017年1月19日木曜日

サナギになった! It has become a chrysalis!

知人からもらった白菜にヨトウムシがいたことを1月12日にアップした(Fig.2)。
冬まで生きてきたので、庭に捨ててしまうのも可哀想なので、キムチが入っていたプラ容器に、白菜の葉の上に置いていれてやった。
いつも、見られるようにパソコン画面の横に置いた。
一昨日は、動かないで、触ると辛うじて動いた。あー、もう死ぬのだなぁーっと思っていた。
昨日、何だか黒く鳥糞状になっていた。
ぼくは死んで乾いてしまったか?っと思っていた。先ほど、良くみると死んでいるのではない。
サナギになっているのだ。
触ると尻の方がピクピク動く。
Fig.1 サナギになった

コヤツはいつ孵化して成虫になるのだろう。それまで、このプラ容器は机の上に置いておこう!
ヨトウムシは家庭菜園をやっている人には嫌われものである。
しかし、コヤツはこのまましばらく飼ってやろう。
成虫になるのを見届けて庭に放そう。

Fig.2 白菜の葉の間に紛れ込んでいたヨトウムシ


2017年1月18日水曜日

テン糞内容物、供え物?2) The contents of marten's feces, corban ? 2)

大山山頂から下社に下る。

Fig.1のテン糞⑤からはイボタノキの種子と果皮だけがでてきた。
春に素晴らしい香りの沢山の白い花を咲かせるイボタノキ、冬にはテンたちの貴重な食料となっている。テンは果実を丸ごと食べて、果肉から栄養物だけを吸収し種子は排泄する。
動物たちがいてイボタノキは子孫を分散させている。

Fig.1 13:41、テン糞⑤

右足の脹脛が攣り始めて休んだところにテン糞⑥があった。
Tsuruta君から、「どうして今度はササの葉を置いて撮るのか?」と質問。
「置いたササの葉と一緒に糞を拾って小袋に容れると、ササの葉がどこで拾ったのか目印(マーク)になるからだ」、デジカメは日時を記録してくれるので大変ありがたい。
その前は、ノートに時刻と一緒に置いて撮ったものを記録しなければいけなかったが、今はその必要がなくなったのだ。

このテン糞⑥から 不明果実果肉果皮、ニンジン皮?、砂利が出てきた(Fig.4)。
不明果実果肉としたが、果実ではなくてイモ類の根茎かもしれない。
もしかしたら、正月の参拝者(登山者)が食べ残しを拾い食いしたのかもしれない。

Fig.2 13:45、テン糞⑥


足を引きずるようにしながら一歩、一歩下っていたらテン糞⑦だ。
これを洗うと 植物質大根?とワカメ?と思われるものが出てきた(Fig.5)。
フニャフニャした植物質であるが、とても果肉とは思われない。
これも参拝者の食べ物の残りを食べたものだろう。
あるいは、阿夫利神社の正月のお供え物を食べたのかもしれない。

Fig.3 14:00、テン糞⑦

Fig.4 テン糞⑥の内容物 ササの葉はマーク

Fig.5 テン糞⑦の内容物 左の枝はマーク

足の調子が良くなったと思ったので、ちょっと小走りして足を試してみようと思い、一、二歩踏み出しただけで、何と左の脹脛の右の足首をおかしくした。
もう、そういう年齢なのだ。連れ合いや妹からは毎朝足首を回せ、脹脛を揉めっと注意される。