「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年4月16日火曜日

前顎骨のさまざまな形      Different shapes of premaxilla

前顎骨は顔面骨の先端にある切歯が出る骨であるので、切歯骨とも云われている。上顎骨Maxillaの前にある骨ということで前顎骨Premaxillaを使っている。それは、シカのような反芻類では切歯が出ない動物もいるからだ。齧歯目の前顎骨は一番大きくてガッシリしている(図1)。一対の無根の切歯が奥深く入り込んでいる。タヌキを含む食肉目の前顎骨の形が他の哺乳類の前顎骨とも共通した形状とも云える(図2から4)。しかし、ニホンジカやカモシカの前顎骨は薄ぺらな骨が前方に伸びるだけで切歯が出てくる余地がない(図3)。やはり、一番変わっているのは、スナメリの仲間の鯨類のものだろう(図5)。さらに、ゾウの切歯がでる前顎骨はただ一対の牙状切歯が取り囲むようにして出てくる筒状の形だ(図6)
図1.アフリカオニネズミCricetomys ansorgei頭骨側面と前顎骨
図2.タヌキNyctereutes procyonoides頭骨側面と前顎骨
図3.ニホンジカCervus nippon頭骨側面と前顎骨

図4.サバンナモンキーCercopithecus aethiops頭骨側面と前顎骨
図5.スナメリNeophocaena phocaenoidesの頭骨側面と前顎骨

図6. 左:アジアゾウElephas maximus 右:アフリカゾウ:Loxodonta africanaの頭骨側面と前顎骨
温かくなってきたので嬉しい限りだ。ラン類は花が咲いているカトレアやファレノプシスを除いて屋外に出した。葉焼けを起こさないように梅の木の枝に下げた。時々、スイレン鉢を覘いているが、目当てのモノは見つからない。昨年、何度かムギワラトンボが産卵していたので、ヤゴがいないか見ているのだ。

2024年4月15日月曜日

短いが充実した楽しい散歩     A short route, but fulfilling and enjoyabale walk.

一昨日の散歩で、小学校の校門のところに咲いていた大きなエゴノキの白い花を見て(図1)、「エゴノキの花が咲くのは今だよね!」っとこの2週間余り家に閉じこもっていた自分に気が付かされた。馬渡橋の近くにマユミが蕾をつけていた(図2)。春を告げるのはサクラばかりでない。引地川の川面にはサクラの花弁が漂っている(図3)。
図1.エゴノキの白い花が咲いている
図2.マユミが蕾を持っている
図3.川面にソメイヨシノの花弁が流れている
八重桜の花やエゴノキの白い花も嬉しかったが、ヤマブキのこの黄色の花が伊勢沢林道歩きや奥野林道歩きで斜面から零れるように下がるヤマブキの花枝を思い出させてくれた。
図4.そうだよね、ヤマブキの花の時季なんだ!
何故か、3羽のカルガモがバシャバシャと追いかけっこをしていた。今の時季の行動としては何だろう?ちょっと思いつかない。
図5.何故か、カルガモ同士が争って追いかけ回していた
円行新橋の通りを横切り、次は円行大橋だ。この道を渡ると500mくらいの散歩道が続き、右に曲がって柳橋となり、円行公園横の坂道を登り、信号を渡って我が家に到着だ。1時間ちょっと4856歩の散歩だった。こんな短い距離であったが散歩を楽しんだ。
図6.円行大橋

2024年4月14日日曜日

サクラの木にサシガメの仲間        Some assassing bugs on the bole of cherry

昨日、サクラ並木を歩いていたら、連れ合いがこの虫は何?っと訊いてきた。見るとサシガメの仲間がソメイヨシノの幹にへばり着いている。一匹だけではない。ここにも、ここにも、っと次々にこの赤黒いサシガメの仲間が見つかった。触るな!刺されると痛いぞ!っと云う。何しているんだ?この連中は?サクラの樹液を吸うのかな?まさか?3センチくらいありそうだ。帰宅して手持ちの保育社図鑑にはこのサシガメは載っていないので、ネットで調べた。「サクラの木、サシガメ」とググったら一発で出てきた。ヨコヅナサシガメだとさ!
図1.ヨコヅナサシガメAgriosphodrus dohrni
やはり、肉食で、他の昆虫を口の針で刺して酵素を注入してドロドロにした体液を吸い込むようだ。刺されたらさぞかし痛いだろう。一匹持ち帰ろうと思ったが捕まえなくて良かった。このヨコヅナサシガメだけがサクラの木の割れ目などの集団で越冬するようだ。散歩に出てきて良かった!

八重桜が咲いている    Yaezakura’blossoms are blooming

昨日の昼過ぎ、連れ合いとサクラがどうなっているかと散歩に出た。2週間振りの散歩である。太陽の光が気持ちが良い。スポーツシャツを腕まくりし、連れ合いの後ろを必死に追い掛けるように歩く。今まで、庭が八重桜の木で埋め尽くされていた家の前を通る。お!まだ2本残っている。八重桜が咲いている。毎年ここの八重桜の花を見てから部屋のラン鉢を屋外に出すことにしていたのだ。八重桜の咲く頃はもう霜が降りないようだ。
図1.我が家の近所の八重桜の花
小学校の横を通り、横断歩道橋を渡って引地川沿いに出る。河津桜は既に葉をたくさん広げている。楠も柔らかそうな緑色の葉を広げて陽射しを遮っている。何だかいつの間にか初夏になっているような感じだ。無理してでも出てきた甲斐があった。

馬渡橋を渡って引地川右岸の道を歩く。対岸の桜並木にはソメイヨシノの間に3本まとまって八重桜が植えられている(図2)。そんな箇所が2ヶ所あった。散歩をしている人、家族連れ、恋人同士、サクラの下のベンチで飲み食いしているグループ、皆温かい陽射しと青い空とサクラを満喫している。二人の写真を撮りましょうか?っと声を掛けてくれる人もいた。

図2.引地川左岸の桜並木の中に3本づつ八重桜がある

2024年4月13日土曜日

齧歯類の前顎骨は底面長の約5分の1を占める     The rodent premaxilla occupies about one-fifth of the basal length

齧歯目の前顎骨を頭骨底面から見ると(図1&2)、一対の切歯とともに突き出した骨が前顎骨であると考えて差し支えないだろう。約5
分の1の長さである。

図1.左:マウスMus musculus 中:ハタネズミMicrotus montebelli 右:アメリカモモンガGlaucomys volans
図2.左:リスSciurus lis 中:ヌートリアMyocastor coypus 右:ハムスタMesocricetus auratus

齧歯目の大きい前顎骨に比べると食肉目のは前の方にほんと少しだけだ(図3)。そのため切歯は小さくなりイエネコやタヌキでは米粒より小さい。が、犬歯は大きい。齧歯目と切歯と食肉目の犬歯はそれぞれの目では食物となる獲物を獲得するには重要な歯であることが判る。

図3.食肉目の犬歯の前の前顎骨 
左:ハクビシンPaguma larvata 中:イエネコFelis catus 右:ツキノワグマUrsus thibetanus

イラクがイスラエルにミサイルを撃ち込んでいる。恐ろしい事態が起こっている。いよいよ本当に第三次世界大戦が起こるのだろうか?日本がアメリカの片棒を担いで参戦する事だけは絶対止めさせなければならない。

2024年4月12日金曜日

キンバトの思い出      Memory of Emerald dove

台東の近郊に住んでいる友人YNから、ガラス戸にドン大きな音がしたので外を見るとキンバトが死んでいたっと写真を送ってきた(図1)。このキンバトは55年前のタイワンザル調査で、台東のすぐ南の知本温泉の山に猟師の温さんたちと入った時に確か食べたハトだ。
当時は台湾の山に入る時に持って行く食料は、米と塩と唐辛子だった。山を歩きながら、山菜を摘み、温さんたち猟師が、このキンバトやリスを撃ち、食料になった。夕食後はヘッドランプをつけてムササビを狙った。ムササビは夜ヘッドランプの光が当たると目が光るので撃ちやすかったようだ。
リスもムササビは毛を焼いて腹を割いて内臓をだし、身体を沢で洗った。キンバトは翅を毟って、内臓を取り出して、頭からバンバンと大雑把に骨ごと叩き切り、塩と唐辛子のスープだった。このスープ、アフリカでアフリカオニネズミを食べる時も同じ調理法だった。ぼくはイヤだった。スープにも肉にも焼いた毛の臭いが浸み込んでいた。でも、食べなきゃ体力が落ちるので仕方なく食べた。
図1.キンバトChalcophaps indica
南西諸島から台湾、東南アジアやインドに生息する

2024年4月11日木曜日

ヒトやサルの最後位の臼歯は頭骨底面の半分以上前にある。     The last position molars in human and monkeys are more than half anterior to the skull base.

独協医科大の哺乳類頭蓋データベースやミシガン大学のADWのヒトの頭骨を見ていて、歯が前の方にちょっとあるだけだ(図1)。つまり歯列が前半分よりさらに前にある。スローロリスとリスザル(図2)やサバンナモンキーとハヌマンラングール(図3)の頭骨を裏から見ると最後位の臼歯は、頭骨の前から半分以上前にある。
図1.ヒトHomo sapienceの頭骨 from ADW
図2.左:スローロリスNycticebus concang 右:リスザルSaimiri sciureus
図3.左:サバンナモンキーChlorocebus aethiops 右:ハヌマンラングールSemnopithecus entellus

しかし、齧歯目や偶蹄類の最後位の歯は頭骨の長さの半分くらいの位置かそれ以上後ろにある(図4)。

図4.左:ハタネズミMicrotus montebelli 右:イノシシSus scrofa

サルの仲間は口吻が短い。口吻を形成するのが前顎骨と上顎骨、鼻骨とするとこれらの骨の割合がネズミやイノシシに比べて短くなっていることと、大孔が頭骨の真後ろから中央に移動し、さらに頭頂骨が大きくなったことが要因だろう。

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この歯列の頭骨の中での位置について、他の頭骨を眺めると、モグラの歯列もサルのように前に位置し、イヌ科を除く食肉目の動物も歯列が前半部に位置していた(図5)。
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図5.左:コウベモグラMogera robusta 右:イエネコFelis catus

2024年4月10日水曜日

トキワハゼ?サギゴケ?     Same genus, Mazus

庭のプランターの中にサギゴケが出ていると思ったが、どうもトキワハゼのようだ。もう少し成長するとランナーが出てくればサギゴケになるのだが、花だけではどうも一つ同定できない。
ネットで両者の違いを調べたが、判らない。花弁が白っぽいからトキワハゼかな?
図1.Mazus sp.

2024年4月9日火曜日

シカやカモシカの眼窩輪形成は視覚のため?   Is orbital ring formation in deer and serow for sight? 

霊長目直鼻亜目のヒト、ゴリラ、ニホンザルは眼窩が骨で囲まれている(図1)。しかし、曲鼻亜目のスローロリスは眼球の回りの眼窩輪は形成されるが、眼球は骨で囲まれてはいない(図2)。つまり、眼窩と側頭窩は骨によって分けられていない。スローロリスもニホンザルもゴリラもヒトも視覚の動物である。視覚によって食物を見つける。サルたちの眼窩輪形成は眼球を守るためである。
図1.頭骨正面から左:ヒト 中:ヒガシゴリラ 右:ニホンザル
図2.頭骨正面からスローロリス

しかし、スローロリスのように眼窩輪が形成されている動物にシカやカモシカの仲間がいる(図3)。しかし、シカやカモシカの眼球は骨に覆われるわけではない(図4)。シカやカモシカはどうしてスローロリスのように眼窩輪が形成されているのだろうか?シカやカモシカの仲間は目が悪い。カモシカやシカに山の中でばったり会っても、こちらを何だろうっとじっと伺うだけで逃げない。しかし、100mも離れている前の斜面からぼくが歩いている音に気が付いて警戒音を上げて逃げる。警戒音を出さなければシカがいたなんて気が付かなかったのにと思う。聴覚は良いが視覚はダメだ。
図3.眼窩輪が形成されているカモシカの頭骨
図4.側頭窩と眼窩は骨で分けられてはいない
左:シカ 右:カモシカ
視覚の動物ではないのにどうして眼窩輪が形成されているのだろうか?遠方にいる外敵を見つけるには視力が弱すぎる。眼球が頭骨の横にあるため前後左右の幅広い範囲を見渡すことができる。しかし、5,6メートル前にぼくがいるのに何だろうとこちらを伺う時間が長すぎる。つまり、両眼が正面を向いていないため焦点を合わせづらいのだ。
霊長類やシカやカモシカの眼窩輪は、前頭骨からの後眼窩突起(前頭骨頬骨突起)と頬骨からの頬骨前頭骨突起が癒合して眼窩輪が形成される。猪豚亜目を除く偶蹄類の眼窩輪形成は、♂は角をぶつけ合うので角を支えるために後眼窩突起と頬骨前頭突起が癒合しているのかな?っと考えてしまう。
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しかし、獨協医科大学の哺乳類頭蓋の画像データーベースに因るとウマの仲間は角が出ないのに眼窩輪が形成される。ウマの眼窩輪は後眼窩突起と側頭骨が癒合する。サルや反芻類などとは違う。これはウマの仲間だけかもしれない。
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2024年4月8日月曜日

台東のコカブト     Eophileurus chinensis in Taitung

台東に居る友人YNから小さなカブトムシの仲間の写真が送られてきた。ネットで調べたらコカブトムシEophileurus chinensisだと判った。胸部が丸く凹んでいるのが♂で、♀は細長く凹んでいるようだ。
両股関節の前辺りが痛くて散歩に出られてないので、骨ばかり眺めていたが、飽きていた。このコカブトは樹液を吸うのではなく肉食のようだ。
図1.胸部の背が凹んでいる
図2.ライターから判断すると3センチもないくらいの体長か!

カロライナジャスミン

 カロライナジャスミンの黄色い花が咲き始めた。ジャスミンと名がついているが、側に寄って鼻を近づけないと匂わない。このカロライナジャスミン名に惹かれて鉢植えを買って鉢のまま庭に置いたらそのまま根付き、今ではあまりにも暴れて伸びるので、毎年花が終わったら蔓を切って短くする。でも、夏場に伸びるため、手を焼いている。まー、蔓性植物は皆同じか!スイカズラも花が咲き終わったら、ゴリゴリに切り戻す。スイカズラの香は近づかなくてもするが、カロライナジャスミンは花が賑やかに咲くが、香りが漂ってこない。

図1.カロライナジャスミンGelsemium sempervirens
4月に入ってから、5時になると外は明るいので、5時には起きるようになった。ようやく日の出が5時頃になってきたので、嬉しい。なんせ夜は9時になるともう眠くなるので、ベットに入る。だから4時頃目覚めるが外は暗いので、寝ることになる。今は、もう目が覚めたら起きることができる。「春眠暁を覚えず」と云うことはぼくには無いのが残念でもある。

2024年4月7日日曜日

切歯が大事な動物は前顎骨は大きい?  では、スナメリは?    Animals with important incisors have large premaxilla? So, how about Finless porpoise?

前回は、ラット、タヌキ、シカ、アフリカゾウの頭骨の中での前顎骨の割合が大きいのは切歯が重要視されている動物だと考えた。が、ゾウの頭骨の前顎骨と鼻孔を見て、あれぇー、ゾウの頭骨に似た物があったなぁーと本棚の上から下げていたスナメリの頭骨を改めて見た(図1)。前顎骨(pm)がゾウの前顎骨のように太く長い。底面から見ると、前顎骨は小さい(図2)のでその部分を拡大する(図3)。
図1.上から見たスナメリNeophocaena asiaeorientalisの頭骨
pm:前顎骨 m:上顎骨 v:鋤骨 n:鼻骨 f:前頭骨
スナメリの上顎には同歯性の歯が18対生えている。切歯はちいちゃな歯で3対ある。こんな小さな歯でもシカのように消失しないで食肉目の動物たちのように残っている。きっと小さいが無くてはならない歯なのだ。

図2.裏から見たスナメリの頭骨
pm:前顎骨 v:鋤骨 m:上顎骨 la:涙骨 pal:口蓋骨 te:側頭骨
図3.図2の前部を拡大 前顎骨が判るかな?
2021年4月2日にスナメリの頭骨の各部分の骨の名称を記している。参照してみて!
可哀そうにこのスナメリは生前に頭部をスクリューで切られたために、その為に出血死したのだ。治癒した痕が残ってない(図1)。

2024年4月6日土曜日

切歯が大事な動物は前顎骨が大きい?          A mammal with important incisors have large premaxillae?

ラットの頭骨を眺めていて、前顎骨は頭骨全体の各部分の骨の中で、占める割合が大きい(図1&2)。タヌキでは頭骨全体の中では小さくなり(図1&2)、シカではさらに薄ぺらく割合が小さくなる。前顎骨は切歯が出る骨である。これは面白い事に切歯が重要視されているラットでは大きく、切歯が出てこないシカでは前顎骨の割合は非常に小さいが判る。
図1.左からラットRuttus norvegicus、タヌキNyctereutes procyonoides、シカCervus nipponの前顎骨(↑より上部)の大きさの割り合い
図2.上右:ラット 上左:タヌキ 下:シカの前顎骨(緑色の部分)割合
では、大きな牙上の切歯を持つゾウではどうだろうか?ラットに匹敵するか、もしくはそれ以上の割合をゾウの前顎骨は占めている(図3)。ゾウにとって牙状切歯はとても大事な歯であることが判る。
図3.アフリカゾウLoxodonta africanaの前顎骨(in)
コンゴ民主共和国のカフジビエガ国立公園で
、、、っと前顎骨の大きさはその動物にとっての切歯の重要性と関連しているの???