「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年12月25日金曜日

鳥屋待沢沿い道を詰めて右岸尾根に登る2)  Walked and stuffed on the path along the Toyamachi stream , and climbed the right bank ridge2).

 昨日の続き:兎に角、この斜面を登って鳥屋待沢の右岸尾根に辿り着くためには、一歩一歩ジグザクに登るだけだ。ずり落ちないように右足、左足を足元を固めるようにして登る。

9時39分、ヤハリと云うべきか?早くも仕事道が出て来た。6、7年前にでも作られたのだろう。とてもしっかりしている。これが尾根まで続いていることを祈る。この道の作り方は合理的だ。間伐したスギの丸太をそのまま伐った残りの台木と立ち木のスギの間に倒しているのだ。これだと、丸太を止める杭など必要がない。清川村煤ケ谷地区の林業家は石垣と云い、この仕事道と云い、素晴らしい技術を持っている。

図1. 仕事道だ!立ち木のスギで丸太を支える
ここでは二本の丸太が支えられている

図1'. 倒した根本で一方を支える

9時44分、このシダは?いつも見るオオバイノモトソウと少し違う感じがするので撮る。
図2. 小葉が付くのが面白いが、やはりオオバイノモトソウなのか!

9時45分、ん?タヌキ糞だ!シダの葉先を千切って目印にする。
図3. タヌキ糞だ!
9時55分、テン糞だ。
図4.  テン糞6

10時1分、スギの植林地帯だが、仕事道があるのにスイスイ登れないので歯痒い。学生に駆け登れ!っと云うと走って直登するだろう。先ほどからシカのような警戒音が途切れなく続く。何度も見上げたり周りを見渡すがシカは見つからず。シカなら警戒音を上げて逃げるから、これはシカではなく誰だろう?鳥かもしれないとも思うが、、、、。
図5. スギ林のなかの登り

10時9分、カモシカの新旧の糞がたくさんある。ここはカモシカの狭い行動域内なんだ。だが、しかしカモシカがぼくの姿を見て警戒音を上げるとは思えない。彼らは単独生活者なので意味の無い警戒音は出さない筈だ!
図6. カモシカ糞だろう

10時46分、おー、また、石垣だ。二段になっている。石垣にして土砂が崩れるのを防ぎ、植林をしているのだ。こんなことをするのも明治の頃の人の為せる業だろう。数人でも1日や2日では作れないから仮小屋でも作ってやったのだ。そんな仕事は冬なら寒いから初夏が気持ち良くて良いかな?夜は、小屋で談笑しながら呑む。そんな山仕事に憧れる。
図7. 石垣がここにも

この石垣を過ぎてから、岩が多くなり、ストックを畳んでザックに付け、立木や杉の根を掴んだり、足先を持ち上げられないので膝を着き、四つん這い状態で、何度も立木を背に一息ついてスポーツドリンクを飲み、息を切らしながら登る。
上を見上げては立ち木があって楽そうなルートを判断し、ある時には1メートルの岩場をトラバースするのに腹ばいになって10分以上もかけ、太い根回りの木の上に出るのに、ショルダーバックやザックを外して木の上に置き、手で樹皮の割れ目を掴み、足場を固めてグイッーっと身体を持ち上げる。まるで、甲羅を付けたカメのように身体が硬く、すいっと身体が持ち上がらない。
12時48分、直径30センチもありそうな太いサルナシの枝をザイル代わりに掴んでよじ登ってようやくこの難所と乗り切る。難所とは云っても70越えの僕にとっての難所であり、学生ならスイスイだろう。
石垣(図7)から高度140メートル登るのに実に2時間掛かっていることが判明した(図11の⑦から⑧まで)。上半身、下半身を使って登ったので、初めて手指が攣りそうになったし、翌朝は二の腕や脇腹、さらに太腿ではなく脹脛が痛かった。何と二日目の今も二の腕や脹脛の筋肉痛だ!
図8. 胸高直径30センチもありそうな太いサルナシ

太いサルナシの脇に倒れるスギの丸太を乗り越えると、もう、スギの植林地帯のなだらかな傾斜地帯だ。東京・横浜方面を写真に撮る余裕も出てくる。
図9. 東京・横浜方面が、、
図9'. これは新宿方面?
13時7分、兎に角、尾根まで出てから休もうと思い、ストックを出して歩く。15分くらい歩いて平な尾根に出る。風が冷たい。倒木に座って湯を沸かしインスタントラーメンだ。しかし、半分くらいしか食べられず。登山靴で地面を蹴って少し穴を掘り、ラーメンを捨て上に枯葉を乗せ踏む。アンパンのような甘いモノが食べたい。
図10.尾根に到着だ!
図10'. どこか風が当たらなくて温かいところが無いか探す
図11. 歩いたルート
図中の①~⑩は上記文中の図1から図10の位置
ブログにGPSのルートをアップして気が付いた。鳥屋待沢から⑧の太いサルナシまでの赤線が太い、往きと帰りに2重に歩いた線よりも太い。それだけ右行ったり、左に行ったりルートを選んだのだ。
帰宅後、ウィスキーはいつものように呑んだものの、この日は疲れたのか釧路の妹が送ってくれたサンマの生干しは美味しく食べれたが、ご飯を全く食べられず。いつもはご飯制限を強いる連れ合いが不思議がる。

2020年12月24日木曜日

鳥屋待沢沿い道を詰めて右岸尾根に登る  Walked and stuffed on the path along the Toyamachi stream , and climbed the right bank ridge.

 昨日は朝出たのが5時半、6時になれば渋滞になる。清川村役場の駐車場に車を置く。5、6台の車が停まっているが、何台かはここで夜を過ごしたようだ。車から外に出ると寒い!ザックに入っている薄手の羽毛服を着たいを思うほどの寒さだ。指先まである軍手を持ってきたのは正解だ。ヤッケを羽織り、GPSをセットして出発だ。

今日は、鳥屋待沢左岸に沿ってある山道を行けるところまで行き、右岸尾根に登ろうと昨日から決めている。

7時25、鳥屋待沢左岸に沿ってある山道だ、途中までは何度か行ったことがある。

図1. ここから入る予定だ!
下りてくる右岸尾根の様子を見て回る。寒い!早く山道に入りたい。
図2.こに下りてきたら若者でないから飛び降りれない
図3. ここならスムーズに林道に出られる
7時37分、山道に入って登る尾根を見上げると朝日が当たっていて温かそうだ!
図4. 朝日が当たる尾根
図4’. 朝日が当たる鳥屋待沢右岸尾根
7時54分、さて、これからだ。ここは右の尾根道を登りトラバースして鳥屋待沢左岸尾根の615ピークと415ピークの間のコルにでる。2010年11月の丹沢実習でクマの親子に出会ったところだ。今までは、ここから右の尾根道を登ったことしかなく、沢沿いの道を先を歩いたことがない。
ここで、座って靴の紐を締め直し、スパッツを着ける。スパッツを着けると何だかヤル気が倍増するから面白い。
図5. 右には尾根を登る道がある
8時29分、テン糞だ!殆んど期待していなかったので嬉しい!サルナシの果皮が糞の右に付いている。他に何か食べているかな?
図6. テン糞1
8時34分、また、テン糞だ!マメガキとサルナシの種子が見える。
図7.テン糞2
8時39分、へー、石垣だ。明治の頃に作ったのかな?清川村の人々は頻繁にこの道を利用していたのかな?昔の人々の石の組み方めったに崩れない。石の組み方の技術を持った職人さんがいたのかな?石垣があるためその上の道は歩きやすい。
図8. 石垣
8時52分、ん?この糞は量が多ければハクビシンかもしれないが、石の上にしているし、右横の残骸からしてテン糞だろう。しかし、この種子はカヤかイヌガヤかな?違うかな?しかし、この果実の果皮と果肉は分解・消化したって云う事?
図8. テン糞3
8時56分、だいぶ道が怪しくなってきた。道が無くなる。対岸に白い看板が見える。双眼鏡で覗くと神奈川県「水源の森林づくり」契約地と書いてある。向こう側に道があるのかな?対岸に渡る。
図9. 水源の森の白い看板
9時6分、対岸に渡ろうとしたら、沢の石の上に糞だ。久しぶりにイタチ糞かな?少し太いからテン糞かな?サルナシの果皮と種子が浮き出ている。何だ、テン糞か!少し、ガッカリだ!
図10.テン糞4
9時11分、赤い帽子の杭・K5と書いてある。水源の森づくりのものだ。道は沢右岸に回ったようだ。
図11. K5の杭
9時23分、沢の奥の方にも赤い帽子が、そして、今まで歩いてきた方の沢の左岸には古い古い保安林?の鉄板の看板がある。恐らく、この看板を立てた頃には、歩いてきた道は続いていたのだろう。70前なら対岸に戻って辺りに古い道があるかどうか確かめられたが、今は沢を渡るにもバランスを崩してはいけないとおっかなびっくりだ!
Geographicaで見ると、ここは目指す右岸尾根の777ピークに近い尾根ところに登れる。兎に角、ジグザクゆっくりだ!しかし、ここから尾根に到達するのは大変だった。3時間半以上もかかったのだ。
図12.奥にも赤い帽子の杭が、、
図12'. 対岸に古い看板

2020年12月22日火曜日

日本生息食肉目の分類・検索授業  The class of classification and search about Carnivora in Japan

16日(水)の専門学校の今年最後の授業で、日本生息の食肉目の頭骨による分類・検索を行った。頭骨は、我家の廊下の棚にあったものをザックに容れて持って行った。
並べた頭骨は、イヌ亜目のイヌ科3属、クマ科1属、アライグマ科1属、イタチ科3属の8種と、ネコ亜目のネコ科1属、ジャコウネコ科1属、マングース科1属の3種であった。イヌ科はイヌ、キツネ、タヌキの3属である。イタチ科はイタチ、テン、アナグマ属の3種であり、もちろんカワウソやラッコの属は無い。
この日は、頭骨上面からの分類・検索だ。これまで、トガリネズミ目、齧歯目、翼手目、兎形目、鯨偶蹄目の科の分類・検索と属の分類・検索をやってきた。齧歯目や翌手目はほんの僅かしか手持ちの標本がないので、ネットや図鑑から拝借した写真を使った。
さて、机の上に並べている頭骨は誰なのか判るだろうか?
余りにも小さいので拡大しても無理かな? 先ずは、やってみて!
図1. 机の上に11種12個の頭骨を並べた

図2. 先ず、NSさんが、、

図3. そして皆集まった
この日は、図3の写真を撮った後、研修に行ってる女子1人を除いて9人が出席した。朝、10時40分からの2時限目の授業だが、朝起きられないようで来るのが遅い!

イヌ科の中でイヌ属の頭骨が一番がっしりしている。また、イタチ科は3属ともがっしりした頭骨だ。クマ科、アライグマ科、ジャコウネコ科もがっしりした頭骨だが、ネコ科やマングース科はキツネやタヌキと同じくらい華奢で骨が薄い。

 図1の左から、ツキノワグマ、キツネ、イヌ(ビーグル)、イタチ、アライグマ、テン、ネコ、タヌキ、ハクビシン、アナグマ、マングース、ノイヌ


2020年12月21日月曜日

テン糞の内容物  The contents of marten's scats

12月11日に早戸川林道から造林小屋まで歩いた時に見つけたテン糞をようやく全部洗い内容物を同定した。外気は冷たいのに、まだ水道水は冷たくなかった。
テン糞1から15までの内容物をまとめて表1に示した。また、見つけた地点を図1に印した。
7:37 テン糞1
エゾエノキ種子・果肉果皮

7:48 テン糞2
エゾエノキ種子・果肉果皮、昆虫外骨格・脚・翅、羽毛・羽毛軸、砂泥

7:57 テン糞3
エゾエノキ種子・果肉果皮

8:02 テン糞4右側をゲット
サルナシ種子・果肉・果皮

8:12 テン糞5
マメガキ種子・果肉果皮

8:25 テン糞6
マメガキ種子、エゾエノキ種子・果肉果皮

8:36 テン糞7
マメガキ種子、エゾエノキ種子・果肉果皮

8:50 テン糞8
マメガキ種子・果肉果皮

8:56 テン糞9
エゾエノキ種子・果肉果皮、キブシ種子、サルナシ種子

11:35 テン糞10
サルナシ種子・果肉果皮、昆虫脚

11:31 テン糞11これは臭いや砂泥からタヌキ糞だった
マメガキ種子・果肉外皮、エゾエノキ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果肉果皮、直翅目脚・産卵管、羽毛、砂泥

12:52 テン糞12
マメガキ種子、エゾエノキ種子・果肉果皮

13:00 テン糞13
エゾエノキ種子・果肉果皮

13:13 テン糞14
エゾエノキ種子・果肉果皮、サルナシ種子2個

13:53 テン糞15
サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子・果肉果皮、羽毛

表1.テン糞1~15の糞内容物
但し⑪はタヌキ糞だった。洗って同定する時臭いで判った。 
       合計  7       7        9       1    3    3   2
テン糞⑪は同定する時にタヌキ糞と判ったが、⑪を除くとサルナシ、マメガキ、エゾエノキの種子が半分以上の糞であった。また、半分の糞は2種以上の果実を食べたものであった。テン糞⑨は⑪のタヌキと同じように3種の果実を食べてものであり、サルナシやエゾエノキの他にキブシの種子が出て来た。これから、春までキブシの果実食いとなる前兆の糞である。⑪を除く2個の糞からは鳥を食べた羽毛軸などが果実の種子に混じっていた。渡りの途中の衰弱した鳥が捕まったのかもしれない。

ちょっと気になったので、テンなどの食肉目の糞に鳥を食べた羽毛などが出てきた113個でこれは拾った全ての糞の16.4%にあたる。この内51.3%が4月から6月に集中している(図2)。これは鳥が抱卵や育児をしている時期にあたる。7月から11月の4ヶ月は鳥を食べたと思われる糞は9個のみであり、この時季は鳥を捕獲するのには相当技術がいると思われる。12月から3月は46個(鳥を食べた糞数の約41%)である。統計計算はしてないが、明らかに鳥がテンやタヌキに食べられるとしたら、4~6月の3ヶ月間集中しており、さらに冬季の12月から3月の4ヶ月にもまた少し鳥を食べる割合が高くなる(これまで取った糞の総個数は1856個。これには丹沢以外の場所、箱根・湯河原、釧路湿原、藤沢、横浜のものも含む)。以上、大雑把に過去の資料を振り返った。
図1.ルート上のテン糞の位置
図2. 月別鳥を食べた残骸が入っていた糞数
2008年5月から2020年12月まで

Excelから安価なWPS Spreadsheetsを使って糞データーを蓄積しているが、Excelとは少し違っていてExcelで容易にできた事がWPSでは出来ない。例えば、二つ、三つのキーワードを同時にand/orを使ってやりたいが、Excelとは勝手が違い。今のところ出来ない。慣れたExcelが欲しい!

今日は冬至、ユズの実を風呂に!  Today is the winter solstice, put the fruits of citron into the bathtub!

このところ寒い日が続く。とは云っても庭の睡蓮鉢の水に凍りが張る訳でもない。釧路生まれ育ちのぼくの身体もすっかりこちらの気温になじんでしまった。

今日は、冬至であり、ユズ湯に入る日だ。前日、連れ合いが一つ一つ採り篭一杯採った(図1)。隣近所4軒に配るのが恒例となった。風呂に浮かべてもらうために、各家に20個づつ配ったようだ。それでも、まだたくさん残っている(図2)。ユズはトゲが鋭く痛いため、混みあった処に手を入れて鋏で切るのは大変なようだ。

図1. 採ったユズの実

図2. まだまだ残っている