「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2017年3月4日土曜日

3月の花々!  Flowers in early March!

  桃の節句が終わった今日は、朝方はシトシトと小雨が降っており、10時頃から晴れてきたが、まだまだ肌寒い。
  部屋の中では、デンドロ、パフィオ(下)、ファレノプシス、セロジネなどが咲いている。
   外にでると、家の日向とろこでコアラセイトウ(ショカツサイ)が咲いている。この花は冬のキンシコウ調査で陜西省の秦嶺山脈の麓の山村から帰る時に辺りが紫色になるように咲いていたことを、また、三輪自動車の荷台に乗って牛がゆったり歩く山道を走っていたのを思い出す。
   3月上旬の花はモモではなくて、このジンチョウゲ。故郷の釧路はまだまだ氷に閉ざされている。子供の頃は、今の時季に同じ日本の屋外で花が咲いているなんてとても信じられなかった。
   これは、お隣さんの庭のボケの花、昨年の萎びた果実もついていた。

2017年3月3日金曜日

テンやタヌキの今の時季の貧しい食事   Poor foods of marten and racoon dog in this season.

今回アップするのは、2月24日の伊勢沢林道・尾根登り・登山道・水沢のルートでで見つけたテン糞の内容物です。
7:33テン糞①
ケンポナシ種子・果肉果皮果柄、肌色顆上不明物(再度この不明物の写真を載せます。これの顆乾燥してから焼いてみたら毛が焼けるような臭いがしたので、植物質のものではなくて動物質であることが解った。しかし、これは何だ?卵?)
7:44テン糞② 
キブシ種子・果肉、ムカデ4cm1匹、甲虫外骨格、脚
7:47テン糞③ 
キブシ種子、オオウラジロノキ果皮付き果肉
7:51テン糞④
キブシ種子、腐葉砕片
8:03テン糞⑤
キブシ種子、ヤブツバキ葯、オオウラジロノキ種子、昆虫脚、羽毛、トカゲorカナヘビ歯骨・骨片(写真)
8:12テン糞⑥
あちゃー!これは、アスファルトの欠片だ!拾った時は気が付かなかったヨ!
これお持ち帰るなんて、バカだねぇー!
10:01、テン糞⑦
キブシ種子、サルナシ種子、柔らかく細い哺乳類毛4~50ミリ(ノウサギ?)、骨片(カエル?)
12:15、テン糞⑧
ジネズミ?毛骨片、切歯?、脊椎骨、
12:44、テン糞⑨
ケンポナシ種子・果柄
 12:48、テン糞⑩
キブシ種子果肉、節足動物脚外皮
 12:53、テン糞⑪これらすべての塊をゲット
キブシ種子果肉、ケンポナシ種子果肉果柄、膜翅目翅脚、甲虫外翅、シカ毛
 13:01、テン糞⑫
キブシ種子、羽毛、不明物写真
13:08、テン糞⑬
オオウラジロノキ果肉・果皮・果柄、サルナシ種子
 13:16、テン糞⑭
オオウラジロノキ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果柄、不明物(Fig.)
13:58、テン糞⑮
キブシ種子多数、節足動物脚・翅
 14:27、テン糞⑯
キブシ種子、モミの枯れ葉5mm以下、



  表1は今回拾ったテン糞15個の内容物をまとめたものである。15個の内11個でキブシの種子や果実が出てきた。次に多かったのはケンポナシやオオウラジロノキである。でもこれらはそれぞれ4個の糞から出てきただけだ。キブシやケンポナシなど植物質だけを食べたと思われる糞は6個であり、他の9個には植物質と動物質の物を食べている。動物質の物だけを食べたと思われるのは⑧の1個だけでネズミ亜科以外の小動物(ジネズミ?、トガリネズミ目の標本が見つからなくて確定できない)を食べたものである。
  今の時季は、テンもタヌキやアナグマように林床に落ちた果実を漁っているようで、枯れ葉などが溜まる腐葉層を漁っているためにさまざまな節足動物を食べるために、落ちた果実と腐葉層にいる動物質を食べることになる。木に登って食べたものはヤブツバキの花芯食いで蜜の部分を食べたもので、雄蕊の葯が糞中から出てきた。

  野生哺乳動物にとってこの3月が最も飢えの苦しみの時である。サルなら膨らんできた冬芽食いで飢えを補えるが、果実が主要食物であるクマ以外の食肉目の動物たちにとっては、虫や両性爬虫類が活発に動きだすまで落ちているキブシの果実を食べ、枯れ葉が積もるところで土壌動物を漁らざるを得ないだろう。
  キブシの果実は一個一個ばらばらに散在しているのではなく、果穂としてまとまって落ちている筈なので見つけたら一応腹を満たすことはできるだろう。
  それにしてもテン、タヌキなどの野生動物たちの食事は気の毒としか言いようがない。

2017年3月2日木曜日

タヌキとクマ、ハクビシンの食性の違い  The difference of eating habits between racoon dog and black bear/masked palm civet

今日は、2月24日の山歩きのタヌキ糞の内容物についての報告です。
タヌキ糞①
マメガキ種子、ケンポナシ種子果皮果柄、節足動物外皮脚
 タヌキ糞②
キブシ種子、ケンポナシ種子果皮果柄、節足動物外皮脚、羽毛、シカ毛、
 タヌキ糞③
キブシ種子果肉、大きな黒褐色種子1個(Fig)、節足動物脚・外皮・翅、
 タヌキ糞④
キブシ種子、シカ毛・骨片

  タヌキ糞①~④には、どのような内容物が入っていたのか、下記のような表にしてみた。糞①を除いて他の3個ではキブシが食べられている。また、糞④を除いて他の3個では節足動物が食べられている。何れの糞においても必ず果実と動物質のものが混在している。また、糞②では4種類の物が出てきている。このような、食性は前回アップしたクマやハクビシンの食性とは全くことなるものだ。つまり、タヌキは食べられる物は何でも食べる野生動物であることが解る。一方、クマやハクビシンは選り好みが強い食性を持っているとも云える。
        ①   ②   ③   ④
キブシ         〇   〇   〇
マメガキ    〇
ケンポナシ   〇   〇
シカ          〇       〇
節足動物    〇   〇   〇

  今日は、これから専門学校の同窓会ということで、学校に行かなければならない。昨夜Facebookにかっての野外実習の写真と共に同窓会の事をアップしたら、卒業生たちから驚くほどたくさんコメントをもらった。

2017年3月1日水曜日

クマ糞とハクビシン糞の内容物 The contents in feces of a black bear and a masked palm civet.

  では、糞の水洗いが済んだので、今日から糞の内容物のオンパレードと行くかな?先ずは、クマ糞とハクビシン糞から、、、。

  8:29、クマ糞 
  林道からはなれて、尾根を登り始めたところで見つける。もちろん、これはクマが冬眠する前に食べ排泄したものだ。全てゲットしてきたが、水洗いするとケンポナシとエゾエノキの果実を食べた物だけで、他の物は出て来なかった。
  内容物:ケンポナシ種子果肉果柄、エゾエノキ種子果実

   12:46、ハクビシン糞
  お昼を食べ終わり、登山道のガレ場を何度かトラバースし、綺麗な踏み跡が残る登山道で見つけたもの。この3個を全て持ち帰った。キブシを食べた物でできた糞だった。
  内容物:キブシ種子果皮

  ハクビシン糞やクマ糞の特徴は、内容物が一種類か二種類のものだけに限ることだ。ハクビシン糞やクマ糞で大量の種子と共に節足動物の脚や外皮が混入することは非常に少ない。テン糞の場合も秋にサルナシやマメガキを食べた場合、春にヤマグワやキイチゴイチゴ類、あるいは夏のヤマボウシの実を食べた場合はその一種類のものに限られるが、多くは昆虫などの節足動物の外皮や脚が混入し、糞の色は黒くなる。果実一種類だけならば新しい場合は果実の色の糞になる。
  タヌキやアナグマの糞は、いつもさまざまな物が混入する。

2017年2月28日火曜日

テン糞の内容物:これは何だ? The contents of marten's feces: What is this?

  2月24日の伊勢沢林道・尾根歩き・登山道・水沢のルートで、テン糞①と⑤は伊勢沢林道で拾ってきたもので、テン糞⑧と⑫、⑭は登山道で見つけたものだ。不明な物があったので、皆さんに鑑定してもらいたい。画像をクリックすると大きくなる。

  テン糞①のAは小動物(ネズミ科かトガリネズミ目)の毛である。cの部分はケンポナシの種子だ。Bの白黄色の粒々状の物が不明だ!ピンセットで強く抑えると潰れる。
テン糞①

  テン糞⑤のAの3個はヤブツバキの葯の部分で、Dはオオウラジロノキの種子(と思うが?)、Bはトカゲかカナヘビの歯(歯骨)だ。Cにはトカゲかカナヘビの骨片と柔らかくて長い哺乳類の毛だ。
テン糞⑤

  テン糞⑧のAはカマキリの鎌のように見えるが、キリギリスなどの直翅目の脚なのかな? この糞には小哺乳類の毛があったので、Bは、始め肉眼ではトガリネズミ科の動物の第一切歯かと思ったが、違う。何だ?爪? Cは腰椎だ、他は骨片である。
テン糞⑧

  テン糞⑫からはキブシの種子や羽毛が出てきている。が、大変90%以上は下の物だ。乾かして焼いてみたら、植物質だ!何だ?これは?こんな物を大量に食べるのか?
テン糞⑫

  テン糞⑭からもオオウラジロノキ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果柄が大半だが、赤線で囲ったこれは何だ? 2センチくらいの大きさだ。これも乾燥させて焼いてみたら、植物質だ!右下にケンポナシの種子が一個ある。
テン糞⑭

  というように、同定できない不明なものが出てきた。あれではないの?っとお思いの方は是非コメントとお願いします。なんと、まだ、糞は全部洗いきっていない。まだ、タヌキ糞やクマ糞はまだ水に浸したまま。何か、今日はお昼から糞洗いと不明な物を写真に撮ったり、細かな作業で目がショボショボだ。疲れた!
  さぁー、今夕はダルエスの根本さんを偲んで飲もう!

訃報 The news

ダルエスサラームの根本利通さんが亡くなった。
彼は京都大を卒業後、タンザニアのダルエスサラーム大学に入学し、その後30年以上も向こうで生活し、JATA ツアーズ http://jatatours.intafrica.com/というタンザニア旅行の会社を立ち上げていた。
タンザニアにいた時は、何度かダルエスの彼の家に呼ばれてお世話になった。昨年暮れに数回にわたりタンザニア旅行の事で彼とメールで遣り取りしたので、悲しみと云うよりも驚いているばかりだ。
心不全だったようで、奥さんは今月の中頃から日本に一時帰国しており、大学生の子供たちも日本に居る時だったので、一人で逝ってしまったようだ。心不全なら胸が圧迫されさぞかし苦しかっただろう。
彼と知り合ったのは、1994年2月にダルエスで会った時だからもう20年以上前のことになる。
今夜は、彼を弔って飲むことにしよう。

写真は、1994年6月のタンザニア、マハレ山塊国立公園のビレンゲ基地の子供たち。ぼくが、山から下りてビレンゲ川で身体を洗っていたら見慣れないぼくの様子を見にきたのだ。


2017年2月27日月曜日

登山道が至る所で崩壊  The climbing path is collapsed everywhere.

  今回のこの下りのルートは丁度2年前の2015年2月24日に登りのルートとして使っている。その時は、黍殻山避難小屋まで行って、奥野林道に下りたのだ(Fig.1の地図)。
今回、お昼をとったところは、Fig.1のガレ場と書かれた場所のすぐ手前の西側だ。
Fig.1 2015年2月24日に水沢橋から登ったルート

  12:00、お昼を終えて出発だ。以前のガレ場がさらに崩壊しており、一歩一歩、登山靴でステップを作るようにしてトラバースする。今回は積雪がないので、ザレタ砂利を慎重に歩く。ここでもアドレナリンが出てくるのが判る。もし、滑落しそうになったら、ストック2本を使ってピッケルのようにグリセードしよう。ストックは弱いので両足の踵を斜面に押しつけて直滑降の時のスキーのように滑ろう。などと滑った時のことばかりを考えながら登山靴の爪先で小石でできたようなガレ場を蹴りながら一歩一歩進む。
  12:15、渡り切ったところで、テン糞⑧だ(Fig.2)。このテンはここでガレ場を歩こうか一瞬躊躇したのかもしれない。あるいは引き返したのかもしれない。
Fig.2 テン糞⑧

  またまた、崩壊地でもこれは3メートルくらいなものだ。ここは、サッサッサッと渡っる。今度は崩壊が激しいので迂回路が作られている。そんなこんなで今回は一つ一つの崩壊場所を写真には撮らなかった。
  12:44、綺麗に踏み締められた登山道にでて、テン糞⑨だ(Fig.3)。
Fig.3 テン糞⑨
  12:46、ハクビシン糞だ(ろう)!(Fig.4)。それともオスのテン糞?内容物を確認すると判るだろう。テンの場合は節足動物の脚や外骨格が含まれることが多い。
Fig.4 ハクビシン糞

  12:48、テン糞⑩だ! 辺りに目印になる適当なものがないのでビニールの切れ端を使う。 この後、倒木の下を潜ったり、乗り越えたりしなが、テン糞⑪、⑫、⑬、⑭と見つける。
Fig.5 テン糞⑩

  13:46、タヌキの溜め糞④だ! 一番生々しいモノを探して一個ゲットした。
Fig.6 タヌキ糞④

  13:48、タヌキ糞を拾ったところは、水沢へ下りる道であった。その看板の文字がほとんど消えかかってしまっているが、水沢へと書かれているのが判る(Fig.7)。
Fig.7 水沢へ下りる案内板

  この道は踏み跡を辿ってジグザグに下る。途中、シカ道が横切ったりするが、下りながら水沢の下流(左方向)へ下る踏み跡を辿ると水沢に辿り着く。ここでも道は左岸から右岸に移ったりしながら進む。
  13:57、テン糞⑮だ(Fig.8)! この日はたくさんテン糞を拾ったのでゲットするかどうか迷う。もちろん、拾う。
Fig.8 テン糞⑮

  14:21、最後は水沢左岸にある踏み跡を歩いて、水沢の石の上を跳び越えて林道終点に辿り着く。
  14:24、 ヤマアカガエルの卵塊だ(Fig.9)!どうしてヤマアカは沢のいつも水があるところに産まないで、このような車の轍の水溜まりに産卵するのだ。沢にもほとんど水が流れてないような溜まりの箇所をあるのに、彼らは決して沢の水のある場所では産卵しない。それぞれのカエルたちが産卵場所を棲み分けているんだ! 手に一握りほどの卵塊を糞を容れるジプロックのビニール小袋に入れて持ち帰り、庭の水連鉢に!
Fig.9 ヤマアカガエルの卵塊

  14:27、テン糞⑯だ(Fig.⑩)! ヤマアカの卵塊を食べているかな?
Fig.⑩ 林道上の落石に上のテン糞⑯

  14時44分に車に到着だ。7時16分に車をでてGPSをオンにしてから、7時間半も掛けて歩いたことになる。もっとも車を出てから伊勢沢林道を歩き、尾根に取りついで登山道に出たのが、11時21分だから、登りに4時間、お昼を食べ終わったのが12時だから、下りに2時間半以上かかっている。歩いた全行程は12.7キロだった。ともかく、アキレス腱炎も完治した。昨年の9月以降の丹沢歩きは専門学校の月々の実習を除いてこれまで僅か5回だ!これから温かくなり、鳥たちが囀り、花が咲き、木々が芽生えるので山歩きが楽しみだ!
 あー、庭の水道栓のところには、水に浸したゲットしてきた糞がある。テン糞など20個以上もある。あー、イヤだ!今日は寒いし少しだけにしよう。

オオグソクムシ A giant isopod

  2月25日付けの朝日新聞のBe on Saturdayの7面に毎回載っている「作家の口福」というエッセイがある。前回と今回は辛酸なめ子さんが書いていて、彼女は、水族館の深海魚イベントでオオグソクムシを食べたようだ。味はシャコのようらしい。
  オオグソクムシBathynomus doederleniiは深海に生息していてダンゴムシを巨大にしたような甲殻類だ。

  テレビでは見ていたが、まさかすぐお目にかかれるとは思ってもみなかった。昨日専門学校へ行ってこの動物が冷蔵庫で飼育されていることを知り、見せてもらった。んーん、何となく不気味。お尻の方がシャコやエビのようでもある。チビカメラを持って学校へ行ったので写真を撮る。

水槽の上から撮る。

側面から撮る。何やらダンゴムシのように脚がたくさん(7対とのこと)ついている。

正面からだ!
両目がトンボの複眼のようになっているようだ。
何となく、不気味! 
  コヤツの大きさは15センチくらいだ。ダイオウグソクムシになるとこの倍以上もあるようだ。
  こういう甲殻類は海にいるから生きながらえていけるのだろう。これが陸上だと、歩くのもままならないだろうし、脱皮する時にテンやタヌキの恰好のエサになってしまうだろう。