7月10日に「秦嶺山脈のリス科の動物」をアップした(図1)。上顎骨の歯式が1・0・2・3であった。頭骨の大きさからリス科のムササビの仲間であろうと思った。しかし、図1の2本の脛骨はあるが腓骨が見当たらなかったので、大腿骨を含めて水に浸けて腐らした。
図1.秦嶺山脈で拾ったリス科の動物の猛禽に食べ残した骨
水に浸けて腐らして晒骨した左右の脛骨の足首の方で腓骨と脛骨が癒合し、膝の方に伸びた腓骨が欠如している(図2、3)。
図2.左右の脛骨と脛骨に癒合した腓骨の一部
上:左の脛骨と腓骨 下:右の脛骨と腓骨
図3.図2の腓骨部分を拡大 ↓:腓骨
リス科のリスもムササビも脛骨と腓骨は癒合していない(図4、5)。それはアメリカモモンガも同じだ(図6)。
図4.ニホンリスの脛骨と腓骨
図5.ムササビの脛骨と腓骨
図6.アメリカモモンガの脛骨と腓骨
リス科であるが、脛骨と腓骨がネズミたちのように足首側で癒合している。これはこのリス科の動物は左右の足を外側に広げたり、内側に曲げたりできないことを意味する。ぼくは、マーモットのようなリス科に含まれる地上生の動物であろうと考える。
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