2023年6月14日水曜日

キツネ、タヌキ、ハクビシンの腰椎  Lumbars of fox, racoon-dog, racoon, and masked palm civet.

図1は左からキツネ、タヌキ、アライグマ、ハクビシンの腰椎である。キツネの腰椎は7個、タヌキは6or7個、アライグマは7個、ハクビシンは7個だ。なお、ヒトは5個で、ニホンザルは7個だ。首の骨(頸椎)は殆どの動物で7個だが、胸椎や腰椎の数はさまざまだ。
キツネ、タヌキはイヌ科、アライグマはアライグマ科で食肉目のイヌ亜目の動物であり、ハクビシンはジャコウネコ科のネコ亜目の動物である。腰椎では科や亜目の違いは見つけられない。
図1.背側から見た腰椎
左からキツネ、タヌキ、アライグマ、ハクビシン
脊椎には頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎がある。腰椎の骨の特徴は横突起⑥(図2&3)が長く目立つことである。胸椎との違いは腰椎からは肋骨が接しないことだ。つまり、肋骨は胸椎からだけ出て?いて胸部の大事な内臓を守っていることになる。
図2.タヌキの第5腰椎(背側からの後面)
①:棘突起 ②:乳頭関節突起 ③:後関節突起 ④:副突起 ⑤:椎孔 ⑥:横突起 ⑦:堆窩
副突起④は仙椎に接する腰椎やその前の腰椎には出ていない。また、横突起⑥は第一腰椎では他の腰椎より短くなりがちである。
図3.タヌキの第5腰椎(背側から前面)
⑧:堆頭
腰椎脊柱管狭窄症と診断されてから、脊椎を見ることが多くなった。しかし、以前は頭骨だけを集めていて、他の骨格には余り興味を払っていなかった。その為、頭骨以外の上肢や下肢の骨、脊椎骨を丁寧に骨を見つけた付近の草をかき分け、土を掘って探し出そうとはしなかった。また、腐っている死体や轢死体を見つけても現場で持ち帰るのは大抵頭部だけだった。今、考えるともったいない事をしたものだと思っている。
まーそれでも今の我が部屋や廊下は骨の展示で埋まっている。机の上は大小の透明のプラ箱の中に頭骨以外の骨が入っている。居間やトイレ、寝室にも骨を置いている。
もう77歳を過ぎたので終活を考えなければならいようだが、ぼくは今の余り動けなくなった生活を楽しんでいる。昨年までは、山歩きで帰宅しシャワーを浴びた後の缶ビールの楽しみは無くなったが、イタァ、イタタァと思いながら足を引きづる用に歩く散歩もできる。そして、ウィスキーは旨い。
友人とプーチン・ロシアを批判したり、政治を批判したり、藤井や大谷の活躍を応援したり、時々、横浜や上野に出て友人と飲んだり、昨年4月からの無収入だが、楽しい人生を過ごしている。

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