2023年1月30日月曜日

越冬の水鳥たち   Overwintering waterfowls

先日の引地川沿いの散歩で川面に水鳥たちが浮かんでいた。ぼくが引地川で見て判るのはコガモ、マガモ、カルガモの水鳥と3種類のセキレイ、カワセミ、カワウ、コサギ、ゴイサギ、アオサギくらいなものかな?
図1.コガモの♀左と♂右2羽
図2.マガモの♂左と♀右
先日の引地川沿いの散歩で川面には水鳥たちが浮かんでいた。ぼくが解かるのは
図3.カルガモ♀左と♂右
図4.コガモの♀
図4’. コガモの♂
図5.オオバン性不明
図6.これは誰?オオバンに似ているが、、、
ダメだ!ぼくは愛鳥家にはなれない。カモを見るとぼくは「鴨取り権兵衛」の昔話を思い出してしまう。そして、食べたくなるのだ。以前は何度か野鳥を食べた事がある。ぼくが学生時代の居酒屋の焼き鳥はツグミなどの野鳥の丸焼きであった。それを足だけ残して頭からバリバリ食べた。木曽のサル調査で上松町の公民館に泊まった時、町長さんからキジをもらいすき焼きにして味わった。タイワンザルの調査で高砂族の人たちと山に入った時は毎晩のように、鳥やリス、ムササビを食べた。サルまで食べた。アフリカの山に泊まった時はトングエ族のトラッカーが獲る歩く鳥のホロホロチョウやネズミを食べた。ぼくは自分で動物を殺してまでして食べたいとは思わない。しかし、ちゃんと殺されたイノシシ、シカ、クマをオイシイと思う。そうそう我が故郷釧路では、シカ肉やクマ肉缶詰、さらにトドの缶詰もある。一度宅急便で兄貴から送られてきたことがあった。缶詰はみな同じ味だった。

ネコ亜目の側面から見た下顎骨の形状   Lateral view of mandible in Feliformia

 食肉目イヌ亜目Caniformiaの側面からの下顎骨の形状についてはすでにアップした。ネコ亜目Feliformiaには、ネコ科のネコと、マングース科のフイリマングース、ジャコウネコ科のハクビシンの3個の下顎骨を持っている。

ネコ科Felidae

図9.ネコFelis catus
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起

マングース科Herpestidae  

図10. フイリマングースHerpestes auropunctatus 

ジャコウネコ科Viverridae

図11. ハクビシンPaguma larvata

ネコ、マングース、ハクビシンの下顎骨の形状は三者三様だ!筋突起はネコとハクビシンは似るが、マングースは異なる。角突起ネコとハクビシンは似るがマングースは細い。ネコの下顎骨の底辺(腹縁)は角突起までほぼ直線だが、マングースとハクビシンは先端と角突起が上がる楕円になっている。

ネコの下顎骨や頭蓋骨を見ていて、中国産の二つのヤマネコのものを見比べた。一つは、キンシコウ調査で秦嶺山脈の麓にある玉皇廟村(峡西省西安市周至県)のベースにしていた楊の畑で、2002年2月にヤマネコが撲殺されたので、頭骨をもらった。もう一つは、2001年7月に東京農工大で大学院生向けのサル学の集中講義をした時に山西省農科院からの留学生にさまざまな齧歯目の頭骨やヤマネコの頭骨をもらった。撲殺されたヤマネコも山西省のヤマネコもカイネコの頭骨と大きな違いがないと思っていた。しかし、今回、違いに気が付いた。カイネコとヤマネコの頭骨の違いを機会を見てアップしたい。

2023年1月29日日曜日

河津桜が咲き始めた!  Kawazuzakura, Kawazu cherry blossoms have started to bloom

昨日、お昼を食べて引地川沿いに親水公園の途中まで歩いた。何と歩数は1万歩を少し超えた。途中の土手には河津桜が数本植栽されている処がある。まさかと思って見たら早くも蕾が膨らみ十数輪咲いている。
写真を撮っていたら少し年配の女性が「2,3日前は一輪だけだったのに、、、冷えているのに、、、」と独り言のようにぼくに話しかけてきた。本当に河津桜が寒いのに咲くのは不思議なくらいだ!1月に入ってから冬至の時から比べると僅か数分日の出が早く、日の入りが遅くなっている。この日照時間が長くなることが河津桜の開花を促しているんだ。この寒い時季に開花するなんて不思議なくらいだ。しかし、サクラは気温の上昇とともに蕾が膨らみ開花するので、ソメイヨシノはまだ固い蕾のままだ。
 

2023年1月28日土曜日

雲一つ無い大快晴!  Very clear sky without a cloud in sight

2階のべランダで洗濯物を干している連れ合いが、凄い青空だ!っと呼んでいる。カメラを持って行く。確かに、見渡す限り雲一つない。それで空に向かって写真を撮ろうとしたが、無限なので焦点が合わず撮ることができない。それで最近近くにできたマンションの一部を入れて撮った。今思うと、マニュアル設定だとシャッターが下りただろう。
これほど鮮やかに見える青空は久しぶりだ。山を背景に雑木を背景にこの青空をカメラマンなら上手に撮るだろう。今日の散歩はカメラを持って遠出しよう。
図1.我が家のベランダから青空を撮る
庭に降りた。睡蓮鉢には薄氷が張っている。お昼頃には融けてしまうだろう。赤い花のジンチョウゲの蕾も膨らんできている。白いやつはまだまだ小さい。
図2.赤のジンチョウゲの蕾が膨らんでいる
もうすぐ、節分があり、立春だ。でも、まだまだ寒い日が続く。桃の節句が過ぎるまでは我慢しよう。
 

2023年1月26日木曜日

イヌ亜目の側面から見た下顎骨 Lateral view of mandibles of Caniformia

 日本生息の食肉目はイヌ亜目Caniformiaにはイタチ科、クマ科、イヌ科と鰭脚類の仲間と移入種のアライグマ科の動物がいる。ネコ亜目Felifromiaにはネコ科と移入種のマングース科とジャコウネコ科が存在する。今回は陸生のイヌ亜目の動物たちの下顎骨をアップする。

イヌ亜目には、イタチ科にはイタチ、テン、アナグマ(他にオコジョ、イイズナと移入種のミンク)、アライグマ科のアライグマ、クマ科にはツキノワグマ(ヒグマ)、イヌ科にはイヌ、タヌキ、キツネの7種の下顎骨標本がある。

イタチ科Mustelidae     イタチ、テン、アナグマの下顎骨の大きさは異なる(図0)が形状は良く似ている(図1~3)。しかし、イタチはもっとも肉食を行い、次にテン、アナグマとなる。テンは3者の中では一番果実食を食べ、アナグマは食べられる物なら何でも食べる雑食である。それは臼歯が臼状になって表れている。

図0. 左からイタチ、テン、アナグマの下顎骨
図1.イタチMustela itatsi
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起
図2.テンMartes melampus
図3.アナグマMeles meles
アライグマ科Procyonidae   アライグマの下顎骨はイタチ科の動物たちやイヌやクマと同じくらいガッシリしている。それは頭蓋骨もそうだ。
図4.アライグマProcyon lotor
クマ科Ursidae 角突起Cが食肉目の他の10種よりもその根元の幅が10ミリと幅広い。
図5.ツキノワグマUrsus thibetanus
イヌ科Canidae   イヌ、キツネ、タヌキの下顎骨の底にあたる腹縁部分が角突起への途中(筋突起の下位部分)で上に折れ曲がる。タヌキがもっとも急に曲がる。アライグマやイタチ科三種でも角突起部分が腹縁よりも随分上にある。この折れ曲がりが持つ意味がまだぼくは判らない。下顎骨を動かす筋肉の付着と関係しちている事は間違いない。
図6.イヌCanis familialrs
図7.キツネVulpes vulpes
図8.タヌキNyctereutes procyonoides
ドイツの戦車やアメリカの戦車がウクライナに供与される。ロシアの戦車とは比べられないほどの能力がある戦車のようだ。戦局が大きく代わり、第三次世界大戦へと進むかもしれない。そうなるとぼくらも今夏まで生き残れるかどうか分らない。

2023年1月24日火曜日

セロジネとユキダルマが咲きだした! Coelogyne and Yukidaruma have started to bloom!

天気予報では寒波襲来の注意報が流されている。それでも庭の梅の蕾は大きく膨らみ今では二つが咲いている。水仙は今が最盛期かな?切って居間の花瓶に挿した花が匂っている。我が部屋の窓辺のデンドロのユキダルマはとうとう咲きだした(図1)。セロジネも咲きだした(図2)。ユキダルマもセロジネも強すぎるような凄い香りだ。
図1.ユキダルマDendrobium sp.
図2. セロジネCoelogyne sp.
寒波襲来で水道凍結を防ぐには蛇口から水を紐状に流せ!っと言ってるが、釧路育ちのぼくからすると更に凍結するのでないかと恐れている。釧路の家では氷点以下になるときは最後に寝る者が水道の元栓を絞めるのだ。

2023年1月21日土曜日

側面から見た真無盲腸目の下顎骨  The lareral view of mandibles in Eulipotyphla

日本産の真無盲腸目のモグラやジネズミの仲間はカワネズミを除いて主にミミズや小節足動物を食べている。だから、下顎骨の形状は似たようなものかな?

モグラ科Talpidaeのモグラとヒミズの下顎骨を見よう(図1)。モグラの方がa (筋突起)とb(関節突起)間の下顎切痕の切れ込みが浅く、c(角突起)も幅広い。

図1. モグラ科Talpidaeの側面からの下顎骨
上:アズマモグラMogera imaizumi 下:ヒミズUrotrichus talpoides
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起(下顎角)
次にトガリネズミ科Soricidaeのジネズミとトガリネズミの下顎を比較すると、ジネズミのab間の下顎切痕は非常に浅いがトガリネズミでは深い。
さらに、トガリネズミ科の両者の角突起は細く伸びているが、モグラ科では幅広い角突起になっている。このモグラ科やトガリネズミ科の対象2種間の下顎切痕の切れ込みの違いや角突起のモグラ科とトガリネズミ科の違いはどのような事を意味しているのだろう。

図2.トガリネズミ科Solicidaeの側面からの下顎骨
上:ジネズミCrodidura dzinezumi 下:トガリネズミSorex unguiculatus
モグラの仲間の下顎骨では下顎角が尖った下顎突起になっており、それはモグラ科よりもトガリネズミ科の動物たちに顕著である。と云う事はトガリネズミ科の方がモグラ科の動物たちよりも昆虫食に特化していることを示しているのかもしれない。
次にまだ残っている齧歯目と食肉目を取り上げたい。

2023年1月20日金曜日

白梅が一輪さいている。 Only one flower of white plum is blooming

何と庭を見たらウメの花が一輪咲いている。しかも、我が部屋に向いている(図1)。他の蕾も膨らんできているが、まだまだだ。
部屋のファレノプシスも咲き出した(図2)。ラン類は陽が射す窓の方を向いて咲く。
図2. 庭の白梅が咲く 
図2. ファレノプシスが咲く

2023年1月19日木曜日

テン糞から出てきた植物繊維の固まり   Clumps of plant fibres that included in marten's feces.

先日、伊勢沢から音見沢に入った時に、音見沢橋を過ぎてヘアピンカーブの手前でテン糞(図1)を拾った。
昨日ようやく庭の水道栓でテン糞を洗った。洗い始めた時から何だこの糞は思われる物があった。それは白く固まった寒天状の物であった。しかし、洗っていくと繊維状のものだと判った。哺乳動物の毛ではなく、クモの糸の固まりのようであった。乾かした(図2)。動物質か植物質かあるいは化学繊維のようなものか判らなかったので、ライターの火を近づけて焼いてみた。臭いもなく、固まるようなこともなく燃えた。植物質のものだと判った。これは何なのだろう?
洗って、0.5ミリメッシュの茶漉しに残ったのは、
直翅目の産卵管、4センチのムカデ一匹、昆虫の腹部外皮と脚、葉の細片と5ミリくらい部分、それに図2の白色透明の細い繊維だった。
図1. テン糞
図2.テン糞に入っていた繊維と植物片
図2の植物繊維は何の部分かどなたかわかりますか?

ゾウやハイラックスの側面からみた下顎骨   Lateral view of mandibles in Paenungulata

手持ちのイワハイラックスの下顎骨も角突起ではなく下顎角となっている(図1)ので、同じ近蹄類Paenungulataのゾウやマナティを調べてみた。アジアゾウ(図2)もニシインドマナティ(図3)も下顎角となっている。
これらの近蹄類は植物食であり、下顎骨の形状は同じようなものになっている。
図1. イワハイラックスHeterohyrax bruceiの左側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
Falk Grossmannから譲り受ける
図2.アジアゾウElepha maximusの右側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
2010年5月国立科学博物館で
エ?ゾウの下顎骨の先端は歯槽部よりも前に突き出している。ヒトと同じではないか!
図3.ニシインドマナティTrichechus manatus

下顎骨の下顎角が角突起とならないで下顎角のままなのは、兎類、大翼手類、霊長類、偶蹄類、近蹄類の植物食の動物たちだ。
イヌやネコなどの食肉類は角突起となっている。日本に生息する哺乳類には真無盲腸目のトガリネズミやモグラ、齧歯目、翼手目、兎形目、霊長目、食肉目、鯨偶蹄目、海牛目が存在する。植物食だけに特化しているのは、兎形目、陸生鯨偶蹄目、海牛目で霊長目も主食は植物食だ。真無盲腸目はどちらかと云うと昆虫食で、齧歯目は雑食から植物食がいる。小翼手亜目は昆虫食で、食肉目だけが肉食だ。
この植物食と食肉目との食性の違いが下顎角or角突起に顕われていることになる。それは下顎角に付着する筋肉と関係しているのだ。でも、ともかく他の動物たちの下顎骨を調べよう!

2023年1月18日水曜日

パフィオが咲き出した   Paphiopedilum has begun to bloom

 ぼくの部屋に取り込んだパフィオが咲き出している。これももう30年以上前に友人TAの義妹さんが育てていた株を貰ったものだ。これもこの4,5年株分けをせずにただ一回り大きな鉢に植え替えているだけだ。そのため、鉢が重くなってきている。知人には分けてはいるが、、、、。

ロシアのミサイル攻撃によってたくさんの民間人が殺された。プーチンは即刻ウクライナから軍隊を撤退すべきだ。岸田自民党内閣はプーチンロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射、習近平中国の脅威を源にして反撃能力を高めるとして軍備費の拡張を宣言し、親方国から頭を撫でられた。アヘからスカ内閣そして空キシダめだの政権になってしまった。

2023年1月16日月曜日

偶蹄類の側面から見た下顎   The lateral view of mandibles in eben-toed ungulates

 ウサギの下顎骨を見ていて、ウサギの下顎切痕の切り込みの深さでアナウサギとノウサギを区別できた。で、ウサギの下顎切痕は関節突起と角突起(下顎角)の間にあり、他の哺乳類の下顎切痕の位置との違いが判った。さらに、下顎骨では下顎角が突起状になっている(角突起)イヌやネコやネズミなどがいた。

今回は、下顎角となっている偶蹄類の下顎骨をアップする(図1,2,3)。イノシシ(イノシシ科)は猪豚亜目であるが、シカ(シカ科)とカモシカ(ウシ科)は反芻亜目に属する。筋突起と関節突起や犬歯の位置など下顎骨の形状がシカとカモシカは似て(図2)イノシシとは異なる(図1&2)。この下顎骨の違いは猪豚亜目と反芻亜目の食性が大きく異なることによる。

図1.イノシシの下顎骨 左右の下顎骨が癒合合体
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
図2.シカ(左)とカモシカ(右)の下顎
図3.キョン(左)と秦嶺山麓のカモシカの仲間(右)の下顎
秦嶺鹿はキンシコウ調査で秦嶺山脈の山麓に入った時、滑落死している個体を拾った。この時も、持ち帰った時もカモシカの仲間だと思っていた(摂著「頭骨コレクション」p.参照)。しかし、今回手持ちの動物たちの下顎骨を眺めていて、シカの仲間かなと思っているが(それは、シカのように第一切歯が非常に幅広い)、今、頭骨を全て水につけて周りの燻製肉を全て落として再度調べ直したい。キョンはキンシコウ調査でベースにしたYさん宅のイヌが食べていたものをイヌから奪ったものだ。
ニホンホンジカとカモシカの下顎骨の違いについて、ニホンジカの第一切歯が他の切歯に比べて著しく幅広いが、カモシカでは第一切歯の幅は他と変わらない。このニホンジカの下顎骨の第一切歯の広さは、キョンでもそうであるし、シカ科の特徴なのだろうと考えたが、持ち帰った秦嶺のカモシカの仲間やインドのニルガイ(ウシ科)やアフリカのダイカー(ウシ科)などは当てはまらない。

2023年1月14日土曜日

音見沢を行く!   Going on Otomizawa valley !

昨朝目覚めたのは5時頃だった。が、ぐずぐずベッドの中にいて起きたのが5時半だ。朝飯にモチを1個焼いて砂糖醤油をつけて食べ終え、サーモにウーロン茶のTea bagを1つ容れて熱湯を注ぎ、昨夜用意していたザックとショルダバックを持って車に乗った時はすでに6時半になっていた。案の定、朝の渋滞に巻き込まれ、水沢橋を渡った林道ゲート前に着いた時は8時40分になっていた。
車から出ると、ひんやりする。軍手をはき、愛用している10年も前に学生から貰ったヤッケを羽織り、車をロックし歩き出す。ポカリは持ってきたが、水を忘れたので、鳥屋の自販機で水を買おうと思ったが、このところカード支払いなので現金は10円玉2枚しか持ってない。水が無ければお昼用のインスタントラーメンと生卵が食べられない。
伊勢沢林道からどこか尾根に入ろうと思っていたが、昼食の水の為に沢を歩こうと決める。
ゲート横をすり抜けて、間もなく一人のバートウォチャーに出会う。左の山側の斜面の木の根からツララが伸びている(図1)。釧路では軒下にツララが下がるのは雪が融ける3月だ。だが、こちらでは厳冬期だ。しかし、伊勢沢の水は少ないが氷ってはいない。
図1.8:58 木の根からツララが伸びている
この1ヶ月コロナに罹っていても毎日散歩をしていたせいか、歩くのが早くなっている。以前のような一歩一歩の老人歩きではない。自分でも驚くほど足がスムーズに前にでる。シカ糞が数か所に落ちていた(図2)。ん?30分くらいで音見橋に着くかな?っと思っていたが、流石に疲れノロノロ歩きとなる。
図2.9:28 シカ糞だ!
図3.9:37 音見橋着
音見橋を渡らずにそのまままっすぐ進む。おー、テン糞だ。久しぶりだ。何を食べた糞だろう。黒いからムカデか越冬昆虫と木の実は何を食べているかな?久しぶりなので楽しみだ!柔らかいと思ったが、乾いている。
図4.9:51 テン糞
ヘアピンカーブのコンクリートの縁石に座ってスパッツを付ける。この1,2年スパッツをつけるのが大変だ。「登山靴の下にゴムを渡し、スパッツの先の金具を靴の紐に引っ掛ける」。この動作をする為には前屈しなけばいけない。この前屈が難しい。若い時から身体が固かった。が、それでもすぐできた。今は12,3分も四苦八苦する。
音見沢に入る。以前はスイスイとシカ柵沿いに沢沿いを歩けた。が、今はストックを突き、岩を押さえて慎重に足を下す。
図5.10:21 登って来た方を振り返る
図5.沢に水が溜まっている
この水溜まりの右側を歩く。
図6.まるで沢登りだ!
図7.昔の炭焼き窯が二つ
沢の中州を歩いて行くと右側にもう一つの沢がある。以前はこの沢を登り詰めたんだ。この出会いのところには水が流れている。
図8.右の沢
右の沢にも水溜まりがあるだろうと登る。が、沢は枯葉で埋まり、足は深く入り岩の隙間に靴が抜けなくなる。え?まさかっと思うが少し焦る。3,4分も藻掻いただろうか?足を罠に獲られた動物の姿を思い浮かべる。上に登っても水が無いだろうと思い、ここで諦め下ることにする。
図9.11:03 ギブアップだ!
登りよりも下りが足が枯葉に隠れた岩の間に入り込むので、巻いて下る。いい場所があったので、そこで水を汲みお昼だ。座ったが食べ終わって立ち上がるのに又一苦労だ。まるでカメだ。身体が固いので、まるで身体中が甲羅に覆われているような感じだ。身体が固いは筋肉が硬くなっているからだ。ストレッチをしなければ身体が石のようになってしまう。
図10. 11:38 水が流れているところでお昼だ!
立ち上がって、下る前方を撮った(図11)。それは、前の斜面でシカが警戒音を発したからだ。
図11. 11:57 どの木も固い冬芽だ!
カモシカの角砥ぎがあった。2,3年前のものだ。
図12. 12:09 カモシカの角砥ぎ
図13. 12:29 ヘアピンカーブに戻る
ぼくがギブアップした沢は624ピークと721ピークを結ぶ尾根沿いの鞍部へ到達する。以前、沢を登り詰めた時、この尾根を登る人と出くわした事があった。尾根を登ると焼山への廃道となった登山道へ出る。学生実習でこの尾根を下りたこともあった。20年前の事だ。今のぼくにはこの尾根を登るのも岩場があるので難しいだろう。
地図(図14)で見ると小さな沢だ。梅雨の時くらいだろう水が流れているのは、、、。
今回、足(靴)を枯葉の下の岩の隙間に挟んで藻掻いた時に、一人歩きの恐ろしさを感じた。危なさそうな見える処は遠回りしたり、慎重に行動できるし、止める事ができるが、危険は見えない処にある。
図14のGPSの軌跡が沢に入って間もなく太くなるのはそれだけ右岸左岸と歩き易い所を探して歩いたからだ。今年初めてのほんのちょっとの山歩きだった。

図14. 歩いた音見沢の枯れ沢