先日、キンシコウ調査でイヌが食べていたキョンの幼獣の頭骨をアップしたが、2005年11月にキンシコウを調査した時にホエジカ属のキョンMuntiacus reevesiの頭骨の写真を撮っていた(図1、2、3)。
キンシコウは秦嶺山脈の陜西省金絲猴自然保護区に入って調査・観察する。ベースキャンプにしていた玉皇廟村に入る前に周至県双廟子の保護区支所に立ち寄る。そこで撮ったものだ。拡大するとはっきりするが、前顎骨と鼻骨の間に上顎骨が割り込んでいて、前顎骨と鼻骨は接しない。涙骨が深く凹む。シカCervus nipponと同じように涙骨と上顎骨、鼻骨、前頭骨との間の骨が無い。
図1.キョンMuntiacus reevesiの頭蓋骨左側面から
図2.キョンの頭骨底面から
図3.キョンの頭骨上面から
このところ頭骨や骨を眺める事が多くなった。山に行けなくなった代わりに骨を眺め回しているのだ。自分なりに一つの興味深い事を見つけると、ネズミでは?タヌキでは?ウサギでは?っと頭骨や骨を整理棚から取り出してはその不思議さを自分なりに説明できないか楽しんでいる。
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