2018年12月1日土曜日

野生生物探検隊2) Wild Life Expedition2)

ぼくは12時50分を過ぎてもまだラーメンを口に運んでいた。他の隊員たちは既にザックを背負って探索を始めている。Yさんがすぐそこにシカのヌタ場があると教えてくれる。二人で行く。ヌタ場ではなく休息場のようだ。ぼくは毛を探し、1本の毛を見つける。イノシシの毛ではなくシカの毛だ!標本としてフィールドノートに挟んだが、何故か見つからない。
数頭のシカがこの場を利用して休んだようだ。
長径3メートル近くのシカのヌタ場
 take隊員は「1頭だけでなくもう数頭のグループが湯河原にやってきているんだ」。箱根の白銀山にはすでにシカの個体群が生息しているので、そこからやってきたのだろう。今まで、まだ、白銀林道付近にはシカは進出してないだろうと思っていたので、俄かにシカの痕跡を探し始める。
糞がある。小鹿の糞もある。
シカのメスグループがいるんだ。
シカ糞
シカが居つけば綺麗な草花も食べられてしまうと、take隊員は嘆き始める
小鹿の糞
ヤマボウシさんにムラサキニガナを教えてもらう。
ムラサキニガナの葉
ムラサキニガナの果実
伐開地から離れて2メートルを優に超えるササダケの中に作られた巾1メートルくらいの道に入る。
ササダケの間を通しての景色
リンドウがあり、リスの食痕のエビフライがあり、ぼくは見なかったが先頭の3、4名はイノシシが2、3頭走り去るの目撃する。
リンドウ

エビフライ

右奥にイノシシが走り去ったようだ。
動物たちがササダケの中に作られた道を利用し、この道からササダケの中に入り込む獣道が数多くある。
獣道がいくつもある。
テン糞2を見つける
ニオイタチツボスミレを見つけるが、お化粧のような匂を嗅ぐことができたのは、ほんの数名、ぼくを含め半数以上は匂が判らない。
ぼくは匂を嗅ぎわける自信を持っていたのだが、どうもこのニオイタチツボスミレの匂いだけは嗅ぐことができない。以前もそうだったのだ。
虫や小鳥の音声のように周波数の高い音をぼくは聴くことが出来なくなったが、匂でも嗅ぎ分けられる匂とそうでない匂があるんだ。
ニオイタチツボスミレ
ササダケの中の道から林道へ降りる。ここからヤマイモのムカゴ採りとなる。二人でお猪口一杯分くらいの量のムカゴが集まる。
これを真鶴駅前の居酒屋「雑魚番屋」で炒ってもらう。
この時にママさんに良く洗って下さいと皆がのたまう。ぼくが糞を拾った手でムカゴを採ったからだ!
帰路、ムカゴを採りながら、こっちを振り向いてもらう!
林道横にイノシシやシカなどの動物たちの大きなヌタ場があり、タヌキの足跡があるよ!分かるかな?
大きなヌタ場だ!
またまた、ヤマボウシさんに教えてもらう。オオヒナノウスツボーゴマノハグサ科ーで夏に花が咲くようだ。
オオヒナノウスツボ
オオヒナノウスツボ
ベニバナボロギク、ピンボケだ!
車まで歩いて、帰路はtake隊員と奥さんが切盛りしている「雑魚番屋」で4時頃から8時過ぎまで、大きな生きたアジやキンメの刺身、キンメの煮魚、なんとイノシシの大根と煮たジビエ料理、そしてスミヤキの焼き魚、最後にサケの身を使った三平汁を食べる。
ぼくは生ビール一杯、焼酎のお湯割り3杯、ママさんに作ってもらったウィスキーのレモン輪切り入りの熱湯割り。このウィスキーはいつも家で飲んでいる角なのにレモンが効いて凄く旨かった。

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