2018年12月2日日曜日

ウリボウの解剖 Anatomy of Infant Wild boars

昨日、専門学校でウリボウの解剖を行った。
このウリボウは有害鳥獣駆除で畑に仕掛けられた檻に入った2個体であった。今日は、イノシシの消化管を調べることとした。
前足や後足の蹄を写真に撮り、お腹の皮に切れ目を入れて顎のところまで切り上げた。
Yさんが前足をもつ
ぼくが最初に見本でこうやるっと下腹部の皮膚を摘まんで切り、正中線に沿って切ってみせる。途中からYさんやMさんなどやりだす。
次に皮を剥き始める。前足、後足の皮膚内側からまた皮膚を持ち上げて真っ直ぐ蹄のあたりまで切る。
剝皮し終えた時、Mさんが、先生計測し忘れましたネ!そうなんだぼくはいつもそういうところが抜けている。
頭部を残して剝皮し全員で記念写真
今日は、1年生のK君、2年生のT君、Y君が、C君が欠席。
さて、いよいよ今回のハイライトだ。お腹を裂いて消化管を見て、取り出す。横隔膜の下から肝臓があるので、胃を食道から切り離す。直腸を肛門の近いところを2センチ位あけて2ヶ所で綿糸で結び、その間をハサミで切る。消化器官の全てを体腔から取り出し、消化管の名前と長さを調べる。肝臓・胆嚢・胃・十二指腸・膵臓・空腸・回腸(ここまでが小腸)・(以下大腸)盲腸・結腸・直腸と皆で並べる。腸間膜を切り離すのが割と面倒だった。
Mさんは直腸は真っ直ぐに置く。
Yさんがスケールで長さを測っておおよそ600センチと教えてくれる。
消化管を並べる
女子4名とぼくとで解剖した個体は、できるだけ徐肉し煮て、バケツに入れて水を満たし蓋をしてYさんがバケツに記入しKさんが屋上に運ぶ。骨になるのは来年1月下旬かな?
毛皮はMさんが欲しがるので彼女のものとなる。。
男子6名の行った個体は、前足・後足はG君が燻製肉にすると持ち帰り、毛皮は解剖に活躍したN君が持ち帰る。
ぼくは、中腰になったので、腰が痛く、帰路は竹橋まで寝過ごし大手町まで戻るがいつも出ている改札口でなかったので、東京駅までを15分くらいうろちょろし、東海道線の乗れたが込んでいた。
家に辿り着き、すぐ風呂に入り、パジャマを着てウィスキーを飲んでようやく、土曜日の仕事が終わった!
今朝もまだ腰が痛い!

1 件のコメント:

  1. 胃を開けてみたら、2匹とも捕獲檻のエサとされたと思うフスマが大量に入っていた。
    学生たちはフスマを知らなかったので、スマホで調べてごらん!っと云って調べさせた。

    ぼくが子供の頃はニワトリを飼っていたので、野菜屑や魚屑などを煮て、その中にフスマを混ぜたものを餌として与えたものだ。

    G君が燻製にすると四足を持ち帰ったが、味はどうだろうか?
    ウリボウは窒息死したようで外傷は一つも無かった。
    血抜きをしていないので、とても食べられるような味ではないだろう。

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