24日、鐘ヶ嶽・大沢分岐・梅ノ木尾根・見城山・広沢寺温泉無料駐車場の14キロのルートで見つけ拾ってきたアナグマ糞とタヌキ糞の内容物。
Fig.1 10:08 テン糞①
ムカデ脚・外皮、腐葉砕片、土砂
Fig.2 10:59 テン糞②
落葉広葉樹の細切れ枯れ葉、節足動物外皮少し、土砂少し
何故、テンが落葉広葉樹の葉を食べたのか不思議だ。こんなテン糞は初めてだ!まさか、整腸剤としてテンは落葉広葉樹の葉を利用しているのだろうか?
Fig.3 12:52 テン糞③
白ゴマ2個、甲虫頭部・脚、小哺乳類毛・骨片、土砂
またもや白ゴマが出てきた。ハイカーなどの弁当の残りを食べたのだろう。また、小哺乳類の毛と骨片では、トガリネズミ目のヒミズやジネズミかあるいはカワネズミか?さらには齧歯目のハタネズミなのか?毛色としては灰黒色なのでトガリネズミ目の小動物の感じだ!
Fig.4 12:43 アナグマ糞
キブシ種子、羽毛3.5cm4本、腐葉砕片、土砂
Fig.5 11:38 タヌキ糞①
腐葉砕片、ムカデ1匹、0.5~5mmの白い不明物多数(下の写真)、土砂
タヌキ糞①に含まれていた白い不明物質
この白い不明物資、始めは花崗岩のような石かなと思っていたが、ピンセントで強く摘まむと潰れる、乾いたので、動物質か植物質か見極めるためにライターの火で焼いた。が、焼けない。融けるのだ。さらに火で炙り続けると燃えたのだ。なんと、これはロウソクだと判った。
Fig.6 12:22 タヌキ糞②
シカ毛、腐葉砕片、節足動物外皮、小ムカデ、0.5~5mmの白い不明物多数、土砂
タヌキ糞②の内容物のシカ毛、その他(乾燥させた)、白いローソクの欠片も見える。
Fig.7 14:07 タヌキ糞③
多数のヒノキの葉、多数の羽毛
多数のヒノキの葉、多数の羽毛
タヌキ糞③の半分以上を占めていたヒノキの葉(乾燥させた)
ヒノキの葉が糞の半分以上を占めていたが、食物として取り込んだ訳ではないだろう。これも整腸剤としてタヌキは飲み込んだのか?ただ単にヒノキの葉を飲み込んだ訳ではなく、葉がかなりバラバラになっているから、噛んだ?あるいは胃腸を通過する中でこのようにバラバラになったのか?となるとやはりタヌキは整腸剤として利用したことにならないだろうか?今まで、ヒノキの葉など出てきても糞に付着してきたものとして見落としていた可能性が高い。
下にテン糞、アナグマ糞、タヌキに含まれていた内容物を表にまとめた。テン糞②の広葉樹の破片を腐葉砕片の中に入っている。
タヌキ糞からロウソクを噛み砕いたものが出てきたが、歩いたルートの近くには日向薬師などの神社があるので、お墓のローソクを食べたのだろう。
テン糞の落葉広葉樹の葉や、タヌキ糞のヒノキの葉が気になる。チンパンジーでは薬草の利用がM.ハフマン博士によって明らかにされ研究され続けているが、他の哺乳類においては犬くらいしか知られていない。哺乳類の薬草利用の研究があるのだろうか?どなたか教えて欲しい。
表 テン糞4個、アナグマ糞、タヌキ糞3個に含まれていた内容物