2017年4月28日金曜日

テン糞①と②から出てきた骨の同定  The identyfication of the contents in the marten's scats.

4月21日の丹沢実習で、拾ってきたテン糞①とテン糞②から興味深い歯やカギ爪が出てきた。それらの同定を試みた。
Fig.1 テン糞①から出てきた骨片と歯
Fig.2 歯を拡大
テン糞①からは甲虫の外骨格や脚に混じってFig.1の骨と歯が出てきた。骨からカエルかトカゲと思ったが、歯を見つけてエ!トカゲ?と思った。が、トカゲやカナヘビの歯と違うし、また骨がトカゲやカナヘビのものとは違う。歯を拡大してよく見ると(Fig.2)、やまぼうしさんからもらったミイラ状のモリアオガエルの上顎の歯に似ている。ヒキガエルには歯がないし、ヤマアカガエルなどの他のカエルの骨や歯を知らない。我が家の庭にいるヤマアカガエルを殺してまでして歯や骨を見ることなどできない。
ダメだ!結局、まともな標本を持っていないために同定できないんだ。やはり、しっかりした死体を手に入れるために生きているカエルを見つけたら、捕まえて、、、、、、、。
Fig.3  テン糞②から出てきたカギ爪を骨片
テン糞②からは5mmから2cmほどの哺乳類の毛とともに、Fig.3の8個のカギ爪と骨片が出てきた。丹沢の哺乳類でテンに捕食されるようなカギ爪を持っているのは、齧歯目のリス科のリス、ムササビ、モモンガとヤマネ科のヤマネだ。ぼくが、全身の骨を持っているのはisa隊員からもらったリスだけだ。爪を比べると、Fig.3の爪はぼくの持っているリスの爪よりも一回り小さい。ムササビ身体はリスの倍以上大きいので、当然爪も大きいだろう。そうなるとモモンガかヤマネということになる。リスやムササビの子供とは考えられないだろうか?4月21日には食べられて糞として出てきたので、4月上旬には生まれていることになるが、丹沢では早過ぎるのではないかな?そうすると、やはり、モモンガかヤマネということになる。ヤマネはこれまでもテン糞の内容物に歯が出てきたことが2、3度ある。がモモンガは皆無だ!そうするとヤマネの可能性が高いことになるが、、、、。

テン糞①から出てきたFig.1の骨と歯、及びテン糞②の Fig.3のカギ爪はだれのものだろうかどなたか教えて下さい。

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