2014年7月26日土曜日

引地川沿いの夏  The summer along the Hikichi river.

昨日も引地川に沿って散歩した。
これはザクロだと思うのだが八重咲だ。
この草は?草丈の高いのは2メートルを軽く越えている。
上の不明な草の奥にハナマメの赤い花が咲いていた。
故郷の釧路では親父が毎年、庭の空き地に植えていた。
でも、その花の色は赤と白があり、豆も白い豆と赤紫の豆があった。
たいてい煮豆で食べたものだ。
このタデは異様に大きい。2メートルちかく伸びている。
え?これはセンダンなのかな?
奥湯河原の千歳川左岸にもセンダンの木があったが今でもあるかな?
お!シジミだ。ベニシジミだ!コヤツは割とゆっくり止まってくれる。
昨夜は厚かった。が扇風機をつけて寝ていたら寒くて目が覚めた。
採点、評価付けのWeb入力も終わり、ほっとしている。
ぼくの夏休みが始まった。
これからいつもの旅仲間との8日間の北インド。

2014年7月25日金曜日

ぼくの夏の田圃のイメージ  My image of the rise field in summer season.

道東生まれのぼくにとっては夏の田圃のイメージは次のようなものだ。
田圃には水が引かれ、田にはカエルやフナやドジョウなどがいる。

高校を卒業してこちらに来るまで夏の稲田を見たことがなかった。
高2の修学旅行で稲刈りの終わった秋の奈良の田圃を見たことはある。

試験の採点が一段落したので、気分晴らしに引地川沿いの散歩に出かけた。
田圃は温かい水でうまり苔状のウキクサが水面に浮かび、オモダカの白い花と矢じりのように尖った葉が涼しげだった。オモダカを欲しいと思った。
っと!何か動くものがカエル?っと思ったらアメリカザリガニだった。
キアゲハだ!子供の頃釧路湿原で見たものはもっと大きかったと思う。
せっかくピントが合ったと思ったら飛び立ってしまった。
シオカラトンボだ。オスかな?
シオカラトンボが飛び立ったと思ったら、イネの根元にアメリカザリガニがガサゴソと出てきた。
コヤツぼくがカメラを向けるとぼくの気配を感じて静かに後ずさりして逃げた。
メスのシオカラトンボのムギワラトンボかな?っと思ったが、シオカラトンボだ。
しかし、コヤツ先ほどは胸から腹まで白っぽかったのに胸は黒っぽい。
コヤツ、ぼくが動くとすぐ飛び上がる。が、すぐ戻る。
正面から狙う。飛び上がったが戻ってくれる。
こんなにも羽を下にさげているんだ。
こうやって餌となる小昆虫を狙っているのかな?
おーおー!網を張るだけで餌を取れるナガコガネグモだ。
この網のはりかたがジョロウグモとは違う。
いかにも絡んだようなジグザグのトンボやチョウたちを誤魔化す網を張り、
本体は見えずらい細い糸を張り巡らしている。
なかなかの使い手だ!
こやつ、ぼくが動き回ってもまったく動じず。
キアゲハやシオカラトンボ、アメリカザリガニとはヒトに対する対応の仕方が違うのだ。
クモを食べる小鳥はいないのかな?
サルを追っていて顔に覆いかぶさるクモの網を思い出した。
ちょっと田圃の周りを歩いただけで夏の田圃の生き物たちが見える。
これに、カエルにミズスマシやゲンゴロウ、さらにはホタルやイモリなどがいたら、
ぼくの子供の頃の内地の田圃のイメージだ。
もっとも、もう少し念入りに歩けば見つけられたのかもしれない。

さー、頑張って試験の評価付けをWeb入力しよう。

2014年7月23日水曜日

聞こえないクビキリギスの鳴き声  Sounds of a grasshopper that I can never hear.

夜8時頃、居間の窓は開け放している。
聞こえない!
え?鳴いている?
娘がうるさいほどすぐ側で鳴いているという。

嬉しいことに?悲しいことかな?連れ合いも聞こえないようだ。
娘が左手を上げた時が鳴いている時だという。
耳を澄ましながら網戸越しに耳を傾け、目は娘の左手を見続ける。
左手が上がった。が、まったく鳴き声が聞こえない。
娘は、え?どうして聞こえないの?と訝る。
「ジーーーー」というか「シーーーー」とと鳴いているようだ。
それは、毎年初夏になると鳴いていたクビキリギスだ。
ぼくが生まれた故郷の釧路でも夏の夕闇が迫ってくると、ホタルが飛び、この
クビキリギス Euconocephalus thunbergiが鳴いていたのだ。もちろん、子供の好奇心と執着心で鳴いているのを捕まえて竹籠で入れて飼ったこともある。

35,6年前にこの湘南台に引っ越してきてからも庭や線路沿いの藪で鳴いていた。
いつの頃からだろう。あの「ジーーーーーー」という鳴き声を聞かなくなったのは、、、、、。
娘は毎年今頃鳴いているよねと相槌を求められてもこちらには聞こえない。
連れ合いも同じように聞こえなくなっている。
洗濯機や炊飯器などの電気製品のお知らせ音がこちらには聞こえないが、
連れ合いはまだ聞こえる。
自転車の注意を促すチリンチリンという音が聞こえなくなってもう20年近くなる。
そのため、丹沢を歩いていても動物を見つける機会がほとんどなくなった。
動物を見つけるのは気配なのだ。気配とは肌で感じる微妙な音だ。
見つけることによってしか動物に出会えない。
幸い、鼻が利く。しかし、匂いで動物に出会えたのはイノシシくらいだ。キツネの匂いがしてもそこはすでに通った後だ。死骸を見つけられるのも鼻のせいだ。
(20140712唐沢峠で)
世の中の現象が、一つ一つ、聞こえなくなったり、見えなくなったり、味わえなくなったり、感じなくなるのだろう。そうやって生き物は死んでいくということが良く解る。

歩くのが遅い、血圧は高い、脚が浮腫む、身体が硬い、頻尿である。
ストレッチをしなければ、歩かなければと思う。

今日は、慶応春学期の試験だ!
帰宅したら250名分の採点と成績簿つけだ。
これが終わるとぼくの夏休みが始まる。

2014年7月22日火曜日

フクロウのペリットから出てきた骨や歯(8) The bones and teeth that came out from the pellets of Ural owl.

白銀林道沿いのフクロウの巣があった樹洞の底に溜まっていたペリットを
バケツ一杯ほど掘り出してきた。
量が多いので、コップ一杯ずつくらいを取ってその内容物を調べている。
Fig.1以外の骨片はFig.3の鉢受けのものである。

昨日の午前中から庭の水道栓の前に座って主だった目についた骨片を取出し、
水に浸けて、静かに掻き回して1時間ほど放置した後、浮いた浮遊物を静かに流しては水を加え、浮遊物を流しは水を加えていきながら、目についた骨や歯をピンセットで取り出した。
最後に、残った石や骨を一緒に鉢受けに移し。
部屋の机の上で骨や歯をピンセットで摘まみだす。
で、洗って乾かし、主だった歯や骨を方眼紙に並べたのがFig.1である。
A:頭骨の一部で下の3個は側頭骨である。
B:上顎骨で全てはネズミ亜科のものだ。
C:上腕骨で左端がモグラのもので、他はネズミ科のもの。
D:尺骨である。E:寛骨の一部である。F:大腿骨である。
G:脛骨と尺骨だ。H:橈骨だ。I:上の左端がネズミ科の肩甲骨の一部、上中が哺乳類や鳥類の脊椎ではない。上右はカギ爪を持つ動物の第一指骨の部分と肋骨で、下の大きいのは
下顎の関節突起の部分(リスかな?)。
J:左の大きいのは大腿骨の下が膝に近い方の部分だ。まだ若い個体のようで、軟骨部分が外れてない。他は、哺乳類の骨ではない。K:不明である。
Fig.1

A:スミスネズミの臼歯である。B:モグラの臼歯であり、右下はモグラの前臼歯だ。
C:ネズミ亜科の臼歯である。
D:ネズミ科の上顎切歯、E:ネズミ科の下顎切歯
F:ネズミ亜科の下顎骨。G:上はジネズミの下顎骨、中はヒミズの下顎骨、下はモグラ下顎骨。
Fig.2

未分類の骨片
Fig.3

今回でてきた、Fig.1のJ左の大きな大腿骨の一部。リスの可能性が高い。
また、同じくFig.1のJの右の二個はカエルのものかも知れない。

持ってきたペリットはゴミ袋2つに入ったが、ペリットの上層に当たる部分の袋は
あと、4、5回で終わりそうだ。終わらしたい!

2014年7月19日土曜日

フクロウのペリットから出てきた骨や歯(7) The bones and teeth that came out from the pellets of Ural owl:7

白銀林道(湯河原)のフクロウのペリットから出てきた骨や歯(続き)
とうとう、昨日で夏休み前の学校の授業が終わった。でも、気が晴れないのは、梅雨のせいではない。まだ来週の慶應の試験と採点・評価付けが残っているからだ。

フクロウのペリットはまだ四分の一くらいを終えただけ。
少しずつでも減らそうとコップ一杯くらいの量を調べていた。が、コウベモグラが送られてきたので、
ペリット分析はそのままになっていた。
今回、出てきた骨Fig.1と歯Fig.2は下写真のものだ。
Aは上顎骨の一部である。○印はスミスネズミのもので、他はネズミ亜科のものだ。
Bはモグラの上腕骨だ。Cの左端はネズミ科の環椎で、他は椎骨だ、右の方は尾骨だ。
Dは頭蓋骨の一部。Eはモグラの仙椎と寛骨だ。Fは寛骨で、上はスミスネズミのもの。
Gは大腿骨やその部分だ。Hはトガリネズミ目の下顎骨で、左の三個はジネズミで、右の上はヒミズ、下はモグラである。Iはヒミズの上腕骨、Jは左端がモグラの肩甲骨、他は脛骨、Kの○印はスミスネズミで、他はネズミ亜科の下顎だ。
L:ネズミ科の上腕骨、右端がモグラの肩甲骨、残りはネズミの手や、モグラの爪、尺骨、橈骨、モグラの第三の親指の骨、肋骨や指骨や大腿骨や橈骨などの軟骨となる。
Fig.1

Fig.1で示したように骨はたくさんでてきたが、歯は、Fig.2のものだけであった。
上段はネズミ科の上顎切歯で、中段はネズミ科の下顎切歯だ。
下段の上はスミスネズミの臼歯だが、左端の二個はスミスネズミの上顎の第一臼歯だ。
下段の下の左端はモグラの下顎の臼歯、残りはネズミ亜科の臼歯だ。 
Fig.2

ヨーロッパのフクロウではイタチも食べている。
白銀林道にイタチがいるので、そのうち出てくるかな?
あるいは、ヤマネが生息していれば、ヤマネの臼歯が出てくるかな?

2014年7月17日木曜日

初めてのコウベモグラ  A Koube mole which I has seen for the first time.

今日、岐阜県各務原市に住む友人からのクール宅急便が届いた。
昨日、登校前に友人から「早朝の散歩で新鮮なモグラを拾ったので、必要か否か」というメールがあったので、即刻コウベモグラMogera woguraを欲しいと返信していたのだ。
厳重に氷嚢で包まれており、新鮮そのものだ。
まず、包みを開けて驚いた。こんな巨大なモグラは見たことがないのだ。
ずっしりと重く重量感もある。
頭胴長は16センチはあるだろう。
早速、コウベモグラの特徴の一つである。上顎3対の切歯の並び方を見た。
教科書通りに円を描くようにまるくなっている。アズマモグラのようにV字状に並んではいない。
コウベモグラは初めてだ。自然とニコニコしたくなる。
モグラ科でもヒミズ亜科のものたちは犬歯よりも第一切歯が長いが、モグラ科のものたちは
犬歯が切歯よりも大きく長い。
前足も巨大なシャベルだ。
これは、右手であり、死んだ状態の時も親指が下向き(腹側)になっている。
さらに、第三の親指の骨とも言うべき骨が皮膚の上から触っても判る(赤線で囲った部分)。
手は重量感に溢れているが、足は細くて貧弱だ。
これだと、ほとんど前進するのも手ではないかと疑ってしまう。
尾は可愛過ぎる。
明日、専門学校の夏休み前最後の授業なので、持って行って見せてあげたいが、新鮮なうちに解剖をしてみたい。

2014年7月16日水曜日

ジネズミの轢死体   A shrew which was killed by car.

土曜日の不動尻・唐沢峠・三峰・不動尻・広沢寺温泉駐車場の続き。
不動尻付近で、カワトンボがゆったりと飛んでいた。
唐沢峠付近で、セミの抜け殻だ。これは小さいからニイニイゼミなのかな?
帰路、山神隧道を過ぎて間もなく、ヒミズと思われる個体が轢死していた。
ヒミズがコンクリートの道路を横切ることもあるんだ。
ぼくにとってはヒミズがこんな場所で干乾びて死んでいるのを見るのは初めてだ。
しかし、写真を拡大してみると、ヒミズでもヒメヒミズでもないことが解る。
尾が長すぎる。
下顎の切歯がずいぶん大きい。トガリネズミ科だ!
さらに、上顎のは歯は真っ白だ。トガリネズミではない!
コヤツはジネズCrocidura dsinezumi だ! 


2014年7月15日火曜日

見つけたテン糞は一個だけ!  Only one marten's scats that I found.

新しい糞を見つけられるだろうと思って不動尻から唐沢峠経由で三峰山まで歩いたのだが、
見つけたのは登山道の三峰山近くであった。
甲虫の外骨格がキラキラ光っているので、甲虫と何を食べているのだろうと、
日曜日のお昼を食べてから洗った。
1個だけだと10分もしないで洗い終えた。
Fig.1

洗いおえた茶漉しに残ったものを鉢受けに空け、小哺乳類の毛だけをピンセットで摘まみだした(Fi.g.2)。このような毛は水を少し入れてピンセットで少し摘まんで細かく左右前後に揺らして、毛に挟まっている歯や骨を落としながら左の鉢受けに入れる。
この次に甲虫の外骨格や触覚、脚などを毛と一緒に左の鉢受けに摘み出す。
Fig.2

次に、表面に浮いている、あるいは漂っている毛や外骨格の小片などの浮遊物を
水を加えては大きな鉢受けに流す。
これを浮遊物が無くなるまで繰り返し、水分をとったものがFig.3である。
Fig.3の上部中央左に何故か、ウツギの古い果実が一個ある。
この糞を採集した場所にはウツギの実が落ちていたわけではないので、食べたと思われる。
Fig.3

小哺乳類の毛はヒミズかトガリネズミ科かネズミ科の動物のものだ。
Fig.4のAは腰椎であり、Bは仙骨の一部である。
AやBはヒミズやトガリネズミ科の動物やネズミ科でもカヤネズミやヒメネズミのものではない。
大きいのだ。
すると、残るはアカネズミかハタネズミかハツカネズミということになるが、発見した糞は標高950メートルを超えたところだ。このうんちをしたテンが不動尻の方まで下りるとは考えられないので、ハツカネズミではないと言える。
では、アカかハタかはこれだけでは同定できない。歯があれば、一気に解決なのだが、、。
Fig.4

2014年7月14日月曜日

ヤマユリが盛りで、ウチョウランが咲いていた。 Flowers of lily and orchid has broomed.

我が家では一週間前に花が散っていたヤマユリが不動尻では咲いていた。
まだ、蕾の株もいくつかあった。
ヤマユリのこのような開花の時期のずれは、気温なんだろうけれど、どのような気温の較差が引き金になっているんだろう?
これはウチョウランだ。
自然状態でウチョウランを見るのは初めてだ。
もう40年くらい前に千葉県富津市の農家でその家で育てているウチョウランを見てその豪華さと多くの株に驚いたことがある。
花を見たのは富津以来であり、こんなに花が小さかったか?っと思うほどだ。
この梅雨の7月中順が丹沢のウチョウランの開花の時期なんだ。

2014年7月13日日曜日

生々しいクマ剥ぎの爪痕 The marking of a black bear's claw.

昨日のGPSでの軌跡によると19.6キロ歩いたようだ。
それだも帰宅してからシャワーを浴びながら缶ビールを2本飲み、しかも夕食後はすぐ寝入ってしまった。
不動尻から唐沢峠への尾根を登り、ヒルと暑さでバテバテになる。しかし、稜線上はヒルがいなく、昼寝でもしたかったが、地面は台風の雨のため濡れているので、写真を撮って三峰を目指す。
この道は今年2度目だ。最後のピークの登りを除いてはハイキングコースのような道だ。
その最後のピークを登って、もうすぐ登山道との合流と思って歩いていたら、
クマ剥ぎの跡だ。
三本の爪痕が横にいくつかついている。
クマ剥ぎは樹皮を下から、上に引っ剥がすと考えていたが、横に爪痕が着いている。
 ぼくの爪を当ててみる。
どうも、右から左に爪を移動させている。と言うことは左手の爪痕だ。
生々しい。しかし、クマは何のためにこんなことをするんだ。
樹皮を食べるわけでもない。樹液を舐める?
こんな低い位置である。たしかこの樹はツガだった。
針葉樹の樹皮は広葉樹の樹皮に比べて剥き易いので、遊びなのかな?
これはツガであるが、クマ剥ぎの木の近くにあった。
今年、初めてのクマのフィールドサインだ。なんとなく嬉しい。
ようやくテン糞も見つけた。
これから三峰山までがきつかった。途中で止めようかな?とさえ思ったほどだ。
たびたびの登り、下りで気力が萎えていくのだ。
ようやく、山頂に辿り着いて、写真だ。
腹周りがだぶついているから身体が重い筈だ。
山頂の休み台でお昼のカップラーメンを食べていると、若者男子の登山者が物見峠側から登ってくる。山頂で、しばらくへたり込んでいた。
ぼくが、先に山頂を発って不動尻に向かう。が、途中で若者男子に追い抜かれる。
ぼくは鎖場の鎖はほとんど利用しない。信用できないからだ。だから、木の根や岩のでっぱりを頼りに歩くが、若者男子は鎖を頼りに下り、登っている。
四人の親子連れが登ってきた。男の子も女の子もまだ小学校低学年だ。
感じの良い親子であった。しばらくすると、今風の登山スタイルの男子が登ってきた。
ヒルが凄かったと言って登っていった。早い、早い。
不動尻近くで再び若者男子が一人で登ってきた。
ヒルは上にもいますか?と聞いてきたから、稜線付近からはまったくいない!と答える。





2014年7月12日土曜日

今日はヒル、ヒルヒルの1日だった。 There were many leechs in the Tanzawa moutain area.

今日は、広沢寺温泉の無料駐車場に車を置き、不動尻から唐沢峠、三峰山、不動尻と戻ってきた。しかし、帰宅後もヒルに吸い付かれた個所からの出血が止まらない。
ちゃんと、靴下に飽和食塩水を噴霧しなかったし、ヒルの個体数が圧倒的に多すぎた。
キバビルが転げまわっていた。
卵があったので拾った。
このくらいの大きさだ。もちろん本物の卵とは違う。 
 タマゴタケが並んであった。もちろんゲットだ。
先ほどのタマゴと一緒に、これから野菜と炒めてビールの摘みにする。
タマゴから顔を出したタマゴタケもあった。もちろんゲットした。
Tそれにしもヒルが多かった。
着いているヒルを取りきれず。とうとう2カ所をばっちり吸い付かれてしまった。

2014年7月11日金曜日

ペリットから出た上顎の切歯とカヤネズミの切歯  The upper incisors that came out from the Ural owl pellets and the harvest mouse.

下のFig.1は、これまでペリットから出てきた齧歯目の上顎の切歯(A~E, A',B',D',E')とカヤネズミの上顎の切歯(M)である。
Fig.1

Mの2個の内、上は4月17日にアップしたカヤネズミの子供の切歯であり、下は昨日アップしたカヤネズミの切歯である。この切歯から判ることは歳をとるにつれて歯根が伸び、1)切歯の形状が弓張り状から半円状になることだ。さらに言えることは2)子供の切歯は先が細いことだ。

もし、このことが全てのネズミ科の動物たちに当てはまるとするならば、

A'やA、Bにならんている全ての切歯と、B’の1~3やD'の1、2やCの3、4やDの5、6、7も、弓張り状の切歯である。これらはまだ子供のものであると言える。

E'1とE1はリスの切歯であることが分かったが、もし1)と2)をリス科の動物にもある程度適用できるとすると、E'とEのリスはゆーゆーさんがコメントしてくれたように子リスの可能性がより高くなる。

ぼくは、食肉目の動物の糞に含まれる歯や骨が誰のものなのかが知りたいだけだ。果実の種子に関しては、鈴木庸夫他著「草木の種子と果実」とぼくの手持ち標本でかなり知ることができるようになった。歯や骨を知るには、イタチ、テン、アナグマ、タヌキやキツネさらにはアライグマやハクビシンが食べる小哺乳類や両性爬虫類の骨をしっかり標本としたい。ぼくの標本はそれぞれの骨がバラバラにでその形状や大きさがすぐ分かり、歯も顎骨からすぐ取り外せる標本だ。

2014年7月10日木曜日

カヤネズミ?ヒメネズミ? Is this a Apodemus or a Micromys?

6月29日にやまぼうしさんがもらったカヤネズミを水に浸けてはいるが2か月以上も腐敗しないということをアップした。
冷凍庫に保管していたために動物淡泊が変質したものと思われるので、
熱湯をかけた。すぐ皮や肉はチジミあがた。今度はすぐ、腐敗し始めた。
この台風の影響で専門学校も休講になると連絡がきた。
アマゾンに本を頼んでいて今日来ることになっているので、家を空けられない。
カヤネズミの骨を洗って乾かした。

Fig.1のAは頭蓋骨部分だ。上の左から時計回りに、大孔部分の後頭骨、前顎骨、鼻骨、上顎骨臼歯、前頭骨、頬骨、切歯を含む頭蓋骨、聴胞、右下顎骨、上顎左切歯、左下顎骨、左右の側頭骨、左右の頭頂骨、頭頂間骨、Bは上の左から頸椎骨、腰椎、尾椎、肋骨+胸椎、環椎、軸椎、Cは前肢部分、Dは大腿骨と寛骨、Eは橈骨+腓骨+足部分、Fは仙骨、Gは胸骨の一部、Hは何かな?おそらく鎖骨かな?
Fig.1

このカヤネズミはオトナである。
しかし、この個体はカヤネズミMicromys minutusかヒメネズミApodemus argenteusか分からなくなった。
以下は阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」と阿部永監修「日本の哺乳類」を参照した。
切歯孔の後端(↓)と第一臼歯の位置の関係から、これはカヤかヒメに間違いない。
口蓋孔の位置(↑)が第二臼歯の中ほどに位置するのでカヤではない。
カヤでは第一の後部か第二の間くらいだ。
Fig.2

切歯の切れ込みがなく(←)、咬板前縁(→)の垂直に近い落ち方から
カヤやヒメに間違いない。
Fig.3

右第一臼歯を顎骨を壊して引き抜き、歯根の数を調べた。
陰影がでると分かりやすいと思い、横から光を与えた。
5本だ。
Fig.4

Fig.3の上下を逆にした。
やはり5本だ。
Fig.4

第一臼歯の歯根が5本あるのはカヤネズミだ。
bluetittitさんが紹介してくれた上から5枚目の写真と見比べてください。
http://rhone-alpes.lpo.fr/nos-reseaux/reseau-micromammiferes/micromammiferes/article/rat-des-moissons-micromys-minutus
ぼくが撮った臼歯は右の臼歯だが、bluetittitさん紹介のサイトは左の臼歯
下のFig.5では歯根が5本あるように見えない。
Fig.5

種の同定は難しいですね。
なんと、今日は早朝にアルゼンチン・オランダ戦のサッカーを見てから、いままでずーと、この骨や歯を眺めていた。目が疲れた。このような細かいことは苦手だ。
拡大鏡やカメラやパソコンを使わなければ決して歯根が5本あるなんてわからない。