新しい糞を見つけられるだろうと思って不動尻から唐沢峠経由で三峰山まで歩いたのだが、
見つけたのは登山道の三峰山近くであった。
甲虫の外骨格がキラキラ光っているので、甲虫と何を食べているのだろうと、
日曜日のお昼を食べてから洗った。
1個だけだと10分もしないで洗い終えた。
Fig.1
洗いおえた茶漉しに残ったものを鉢受けに空け、小哺乳類の毛だけをピンセットで摘まみだした(Fi.g.2)。このような毛は水を少し入れてピンセットで少し摘まんで細かく左右前後に揺らして、毛に挟まっている歯や骨を落としながら左の鉢受けに入れる。
この次に甲虫の外骨格や触覚、脚などを毛と一緒に左の鉢受けに摘み出す。
Fig.2
次に、表面に浮いている、あるいは漂っている毛や外骨格の小片などの浮遊物を
水を加えては大きな鉢受けに流す。
これを浮遊物が無くなるまで繰り返し、水分をとったものがFig.3である。
Fig.3の上部中央左に何故か、ウツギの古い果実が一個ある。
この糞を採集した場所にはウツギの実が落ちていたわけではないので、食べたと思われる。
Fig.3の上部中央左に何故か、ウツギの古い果実が一個ある。
この糞を採集した場所にはウツギの実が落ちていたわけではないので、食べたと思われる。
Fig.3
小哺乳類の毛はヒミズかトガリネズミ科かネズミ科の動物のものだ。
Fig.4のAは腰椎であり、Bは仙骨の一部である。
AやBはヒミズやトガリネズミ科の動物やネズミ科でもカヤネズミやヒメネズミのものではない。
大きいのだ。
すると、残るはアカネズミかハタネズミかハツカネズミということになるが、発見した糞は標高950メートルを超えたところだ。このうんちをしたテンが不動尻の方まで下りるとは考えられないので、ハツカネズミではないと言える。
では、アカかハタかはこれだけでは同定できない。歯があれば、一気に解決なのだが、、。
Fig.4
Bの右にあるのは、第一頸椎?でしょうか?? 「ホネで学ぶ、ホネで楽しむ」(大阪市立自然史博物館)に似たようなホネがありました。ハタネズミよりは空洞部分?が大きいような気がするのですが、気がするだけかもしれません…T_T メールでリンクを送りますね。
返信削除bluetittitさんへ
返信削除第一頸椎=環椎ではありません。第一頸椎なら左右の関節窩がはっきり大きく見える筈です。でも、頸椎であることは間違いありませんが、第三から第七頸椎でのあると思います。
残念なことに、もう確かめられません。花鉢の土に捨ててしまってます。ごめんなさい。